Adobe Garamond


現代の特記すべき活字デザイナーにRobert Slimbachがいます。この人はいたずらに創作 書体を造るのではなく、むしろ古典に学びその善き復原を計っています。キャズロン・アリッギなどの復刻に手腕を発揮して評価がさだまりました。オールドローマンの代表作であるギャラモンには相当の覚悟と意欲をもって臨んだようです。アップライトはベルギーのプランタン・モレトゥス美術館の見本帳を参考に、イタリックはRobert Granjonを参考にしたと記録されています。正統派ギャラモンに分類される代表となりました。
注目すべきところは"G"のスパー、"P"の開いているボール、"R"の曲線を描いているテー ルでしょうか。エックスハイトは低く"a e"のカウンタはとても小さく設計されました。