ギャラモンをもとにドイツ人Jan Tschiold によって1967年に発表されたSabonは、ドイツ印刷組合の要請によって手組植字と機械植字で使えるように当時のシステムに適合する書体としてデザインされました。伝統的なギャラモンの個性が抑制され、使いやすい書体です。 注目すべきところは"G"のスパー、"P"の開いているボール、"R"のテールのストロークがボールのストロークと完全に描きわけられている点です。そしてストロークの末端がほぼまっすぐにカットされ、ストロークの特徴と共にやや硬質な印象を与えます。