松尾夫妻の結婚を祝う会開催のご報告
アダナ・プレス倶楽部の発足時からずっと、ロゴやイベントポップの制作などで献身的にご協力いただき、『 VIVA!! カッパン♥ 』 のアートディレクターも務めてくださった松尾篤史さん ( タイポグラファ/タイポグラフィ学会事務局長 ) が、5月29日に福島由美子さんと結婚されました。
結婚式の準備と 『 VIVA!! カッパン♥ 』 の刊行がかさなって、松尾さんにはご苦労をおかけしましたが、結納から華燭の典までの間、松尾さんはその案内状、招待状、式次第、席順とお料理のメニューなどのすべてを、ご自身で丹誠込めてデザインされました。それはいかにもタイポグラフィを重くみる松尾さんらしく、繊細で精緻をこらしたもので、見事な 「 祝典作品見本 」 ともいえるほどの完成度でした。
6月16日、《 松尾夫妻の結婚を祝う会 》 が開催されました。会場は日頃夜食の出前でお世話になっている 「 中華料理店和平飯店 」 で、集まったメンバーは、タイポグラフィ学会、アダナ・プレス倶楽部、活版カレッジ、新宿私塾の有志の皆さん、およそ25名。気心のしれたメンバーの集まりでした。
なにぶん松尾さんの 「 餅好き 」 はよく知られていましたし、アダナ・プレス倶楽部のまわりには、なぜか餅好きが多く集っていて、暮れになると突如結成される 「 餅プレス倶楽部 」 もありますので、お祝いの記念品は 「 名入り特製紅白一生餅!」。名前の書体は 「 めでたく歴史を重ねる 」 のおもいをこめて 「 楷書体 」 を使用しました。
また、おふたりには1歳児の祝いの慣習 「 一升餅 」 にしたがって、末永く仲睦まじく、健康であるようにとの願いをこめてそれぞれの名前の入った大きな餅を 「 かついで 」 いただきました。
もうひとつのお祝い、ペナントも贈呈されました。これは早稲田大学の脇にあるペナント屋さんに依頼した特製品でした。日頃は早稲田のスクールカラーの紫紺のペナントの制作がおおい店主ですが、お祝いにふさわしい独創的な明るい色調で、 「 末広がり 」 を八つのサクラの花を配して表現した華やかなペナントに仕上げてくださいました。
店主のオギワラ氏は、Adana-21Jの実物もアダナ・プレス倶楽部のwebsiteもご覧になったことが無いにも関わらず、モノクロのファクシミリで簡単なラフスケッチをお送りしただけで、Adana-21Jの色とカタチを再現してくださったことにも、一同おどろきました。
松尾篤史さん、由美子さん、あらためておめでとうございました。これからも実践をともなったタイポグラフィの発展と、活版ルネサンスにご援助をお願いします。そして……、「 幸せふたり占め 」 で末永くお幸せに !!