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書 名
風景資本論

著 者
廣瀬俊介

装 本
A5判
かがり並製本 
136ページ 
フルカラー

定 価
2,000円+税
 


いまこそ、風景資本を考えるとき!

地域の資源となりうる
風景(ランドスケイプ)とは、
どのようなものか。

風景の読み方、風景のデザインを、
本質と事例から考察する。

 
──表紙の言葉から抜粋
風景のデザイン――ランドスケイプデザインとは、単にある土地のかたちを庭園のようにつくり替えることではなく、人間のつくる社会と自然との関係の調整を必須条件として、人間が生活する場をつくること、またはつくり直すことを指す。人間が心身ともに健やかに生きるには、自然と社会の関係を調える努力が欠かせない。それは人間が人間のために行うこの仕事の必須条件となる。
「風景」はある土地の姿である。土地の成因から人間が受けとる事物を含めて、風景の解釈を拡げる。
「資本」は、人間の生活と地域社会を持続可能にする基と定義する。
「地域経営」とは結局人間の生活と地域社会を持続可能にすることであって、それは環境、教育、福祉、医療、産業、文化……といった人間の生をささえる総てに留意をして、自然と人間の関係を調える営みにほかならない。
 
 
 

【主な内容 目次より】

第一章 風景という資本
・風景に投資をしたストラスブール市民
・風景という資本
・日本における風景のデザイン
第二章 風景資本の構成
・人間を生んだ自然の成り立ち
・人間が身を置く場所のつくり
第三章 風景資本の内容確認、管理と充実──飛騨古川を例に
・景観条例制定と豪雨災害をきっかけとして
・飛騨古川の風景資本
・朝霧たつ都
第四章 実践──風景の修復から進展へ
・適正な地域経営の企図
・付記 各人の心にある風景を守る必要性──津波の後に
 

[著者紹介]

廣瀬 俊介 ひろせ しゅんすけ
1967年千葉県市川市生まれ。ランドスケイプデザイナー。風土形成事務所主宰、東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科准教授、岩手大学大学院工学研究科デザイン・メディア工学専攻非常勤講師。
人間が生きる環境の形成のあり方を根源的かつ総合的に探究する手段としてデザインを選び、1989年以来活動を続けてきた。著書『町を語る絵本 飛騨古川』、共著『都市環境デザインの仕事』『テキスト ランドスケープデザインの歴史』、論考「風土形成序説––浪江町の風景を読むことを通して」「思い出の風景から考える被災地復興」(いずれも『季刊東北学』誌に寄稿)など。






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