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林 昆範氏講演 『中国の古典書物』 余 話

崔護『都城南荘』人面_花牡丹人面_花蓮華

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タイポグラフィ講演会 『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
講  師 : 林 昆 範 リン・クンファン
日  時 : 2014年07月02日[水]

林 昆範さん <タイポグラフィ講演会 『 中国の古典書物 』 増刷版 刊行記念講演会> にご来場、ご協力をいただきありがとうございました。
ご来場の皆さまの楽しそうな笑顔を拝見してうれしくおもいました。 これもすべて、林 昆範さんをはじめ多くの皆さまのおかげでした。心からのありがとう!

ところで、テキストもみずに、林 昆範さんがすらすらと竹簡に書いていた唐詩です。
朗文堂での竹簡への書写の簡単なリハーサルの際に、
「この詩はたれの作ですか」
と,、林さんに質問しました。

「著名な唐詩です」
林 昆範さんとは、およそ七年間にわたって毎週一緒にまなんできた仲ですから、こういうぶっきらぼうな返答のときは、自分で調べよということです。

なにしろ無学なもので、その詳細をしらず、口惜しいのでのちに調べました。 この詩はわが国でも禅宗の僧侶などが好んで書く唐詩ですが、わが国ではすこし変化して、ひろくは以下のようにして知られるものでした。
「年年歳歳、花相似たり、年年歳歳、人相同じからず。( 油斷をすれば人に笑はるゝぞ )」

詩の作者は 崔護サイゴ : 唐代のひとです。 貞元12年(796)の進士(官吏登用試験合格者)。あざなは 殷功 インコウ。 博陵 ( 現 ・ 河北省定県 ) のひと。
この淡い恋をえがいた詩の事件は、『 太平廣記 ・ 巻第二百七十四 ・ 情感 』 に録されています。 こんな詩をスラスラと書けるなど、うらやましいかぎりです。

上掲図は、漢王朝の代表書体 : 隷書 ( 花牡丹 ) と、唐王朝の代表書体 : 楷書 ( 花蓮華 ) で組版追試にあたったものです。 書体をかえただけでずいぶん詩の響きがことなるようにおもわれました

ところでこの唐詩は、アジアの歌姫としてしられた テレサ ・ テン ( 鄧  麗君 ) も、かつて 「 人面桃花 」 と題して歌っていたそうです。 台湾や中国ではおなじみのようでした。
「 人面桃花 」、「 崔護 」 で検索すると、画像集もふくめてたくさんの資料に出会えます。

まず、< 崔護 人面桃花 ウェブ >  からお楽しみください。 また<崔護 人面桃花 画像集> もお楽しみいただけます。
また <中国百度百家 : 人面桃花 図片集> では桃花が大好きな中国の風景や美女が多数登場します。
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【講演会詳報】 河野三男さん、林 昆範さん、ふたつの講演会の模様を<活版アラカルト>にてご紹介。

『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
第 3 回  『 Robert Granjon 』
講   師 :  河野 三男
日  時 :  2014年06月22日[日] DSC07826 DSCN4547 DSC07641 DSC07725 DSC07556 アダナ新コラム2014年06月25日掲載  上掲バーナーをクリックすると当該ページにいけます。
本コーナーではスライドショーをお楽しみいただけます。

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タイポグラフィ講演会 『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
講  師 : 林 昆 範 リン・クンファン
日  時 : 2014年07月02日[水]
DSCN4963 DSCN4990 DSCN5053 DSCN5132アダナ新コラム2014年07月03日掲載 上掲バーナーをクリックすると当該ページに飛ぶことができます。
本コーナーではスライドショーをお楽しみいただけます。

町田国際版画美術館 関野準一郎 生誕百年記念展

関野_表 関野_裏生誕百年 関野準一郎展

会       場 : 町田市立国際版画美術館
会    期 : 06月21日[土]- 08月03日[日]
開館時間 : 平 日        10:00-17:00(入館は16:30まで)
                  土・日・祝日  10:00-17:30(入館は17:00まで)
                  月曜休館、ただし07月21日[月・祝]は開館、翌22日[火]は休館
入場料金 : 一 般 600円    大学・高校生と65歳以上 300円

展覧会概要
青森に生まれた関野凖一郎(せきの・じゅんいちろう 1914-88)は、中学時代から版画誌を発行し、18歳で日本版画協会展に入選を果たしました。25歳で上京し、恩地孝四郎に師事、「一木会」の主要メンバーとして活躍しました。
木版、エッチング、リトグラフなどの技法を駆使し、風景や人物など多様な主題で、また60年近くにわたって制作を続け、国際的にも活躍しました。
本展では戦後の多色刷り木版作品を中心に160点を展示いたします。
【詳細 : http://hanga-museum.jp/exhibition/index/2014-244 】

台湾 日星鋳字行 活版印刷体験盒キットを製作

DSCN4819 《台湾の友人 日星鋳字行が 活版印刷体験盒キットを製作しました》
台湾/台北市の活字鋳造所 兼 活字版製造所の日星鋳字行(張 介冠代表)が、すべて板ボール製の活版印刷体験キットを製作しました。名づけて<日星活版体験盒>です。

「盒 ごう」は、わが国でも「飯盒 はんごう」などにもちいられる字で、「ふたもの」の意です。
写真では一見ボルト&ナットがあり、ジャッキやファニチュアらしきものもみえますが、これらは板ボールに印刷物を合紙ゴウシしたもので、すべてが軽便な紙製のキットです。
使用に際しては、<日星活版体験盒>キットのほかに、「鉛筆・スケール・カッターナイフ・セロファンテープ」を用意します。インキは油性の活版インキではなく、水性のスタンプインクが少量付属しています。そしてなによりも肝心な活字ですね。これは当然別途購入です。

さっそくアダナ・プレス倶楽部が日星鋳字行で製作した、オリジナルの初号角の活字をもちいて<日星活版体験盒>キットを体験しました。
できあがりは、下掲の写真のとおりです。
しばし、学研の『科学と学習』の付録にワクワクしていた、小学生のころような気分にひたれました。
【参考 : 活版アラカルト/黒滝哲哉『美鋼変幻-たたら製鐵と日本人』 & 日星鋳字行『活字-記憶鉛與火的時代』

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<日星活版体験盒>キットと取り扱い説明書

キット外寸 : 天地 175mm,  左右 233mm,  高さ 34mm,  重量 350g
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【講演会】 林 昆範 <中国の古典書物> 終了いたしました。

林講演会

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タイポグラフィ講演会
林 昆範
『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
Vignette 02 改訂版

本講演会は平日にもかかわらず、多くの皆さまのご来場をたまわり
好評裡に無事に終了したしました。
画像・映像は近日中に順次ご紹介いたします。

 昆範著『中国の古典書物』は、文字の発生期から印刷術の発明へ。悠久の歴史を有する中国の書物の歴史に、気鋭の研究者が挑んだ力作です。
文字と書物は、どのように誕生し、なにを、どのように伝達してきたのか。
ヴィネット02号  『 中国の古典書物 』 林 昆範
ヴィネット06号  『 元明体と明朝体の形成 』 林 昆範
ヴィネット09号  『 楷書体の源流をさぐる 』  林 昆範
ヴィネット10号   『 開成石経 』 共著/グループ昴 スバル
へとつづいた林 昆範 著作シリーズ、最初の02号『中国の古典書物』の改訂増刷版です。

今回の講演会では、同書の主要項目を再構築するとともに、中国の、そしてわが国の古典書物の配列方式(レイアウト)が、なぜ右起こしの縦組みとなっていったのかを、実際に竹簡・木簡をもちいて書写し、簡冊(竹簡を紐や糸で綴ったもの。慣用的にカンサクとする)に再現することでその謎を解明します。

また「五体・五筆」とされる篆書・隷書・真書(楷書)・行書・草書の書き分け(書写)をつうじて、竹簡・木簡から、帛(ハク 絹布)、そして紙の登場へと、被書写媒体の変化をつうじて、古典の書物の形成と書体の変化、そしてその発展の歴史に迫ります。
ですから今回の講演会『中国の古典書物』では、活版インキのにおいにかわり、筆墨の馥郁としたかおりが立ちこめる会場になるとおもわれます。

なお『中国の古典書物』は06月24日の発売で、お近くの有力書店、オンライン・ブックショップでお求めいただけます。
07月02日[水]の講演会会場でもご購入いただけます。
【関連情報 : 朗文堂ブックコスミイク増刷 林 昆範 『中国の古典書物』
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タイポグラフィ講演会
『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会

講  師 : 林 昆 範 リン・クンファン

日  時 : 2014年07月02日[水]18:30 - 20:30(ワークショップを含む)
会  場 : 東洋美術学校 D棟一階 学生ホール
         162-0067 東京都新宿区富久町2-6
         地図  http://www.to-bi.ac.jp/access/
聴講料 : 1,000円(要申込登録)
主  催 :  株式会社 朗 文 堂
後  援 :  タイポグラフィ学会
         学校法人専門学校 東洋美術学校 産学連携事務局 デザイン研究会アクティ

林01

 

 

 

 

 

 

講師紹介 : 林 昆範 リン クンファン
1967年、台湾・台北市うまれ。
日本大学博士課程芸術専攻修了 芸術学博士。
台湾・中原大学商業設計学科学科長、銘伝大学助教授。
台湾・中原大学助教授、同大学文化創意研究センター主任。
タイポグラフィ学会会員。
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【朗文堂ブックコスミイク増刷】 林 昆範 『中国の古典書物』

Vignette 02 改訂版
ヴィネット02号 増刷版 『中国の古典書物』

著 者  林   昆 範  リン-クンファン
装 本  B5判 並製本 112頁
発 売  2014年06月24日
定 価  本体2,500円+税
       ISBN978-4-947613-89-9

全国有力書店、オンライン・ブックショップでご購入できます。
小社でも直売・直送をうけたまわります。
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文字の発生期から印刷術の発明へ。
悠久の歴史を有する中国の書物の歴史に、気鋭の研究者が挑んだ力作。
文字と書物は、なにを、どのように伝達してきたのか。
ヴィネット02号  『 中国の古典書物 』 林 昆範
ヴィネット06号  『 元明体と明朝体の形成 』 林 昆範

ヴィネット09号  『 楷書体の源流をさぐる 』  林 昆範
ヴィネット10号   『 開成石経 』 共著/グループ昴
へとつづいた林 昆範 著作シリーズ、
最初の02号の改訂増刷版です。

◎ 著者紹介
林01

 

 

 

 

 

 

林 昆範 リン クンファン
1967年、台湾・台北市うまれ。 日本大学博士課程芸術専攻修了 芸術学博士。
台湾・中原大学商業設計学科学科長、銘伝大学助教授。
台湾・中原大学助教授、同大学文化創意研究センター主任。
タイポグラフィ学会会員。

◎ 本書の内容(目次より)──────
【刻写から印刷への進化】巻
 一 前言と背景
 二 歴史的展開
[彫刻の書物と文字]篇
 三 早期の「書物」
 四 不滅の「書物」
[書写の書物と文字]篇
 五 書物の完成
 六 紙の書物
[印刷の書物と文字]篇
 七 印刷の登場

【宋朝の時代における書物】巻

 一 前言と背景
 二 印刷の隆盛期
 三 宋刊本の出版的属性
 四 宋刊本の地方的属性
 五 冊葉装と宋刊本の版式
版匡/界行/行款/版心/魚尾/象鼻/耳格
 六 書写の延長としての印刷書体
 七 狭義と広義の「宋朝体」書体
 八 書風による書体デザイン

◎南宋時代の主な印刷産業の分布図

◎中国歴代王朝の一覧表
◎おもな参考文献と図版引用一覧
6-7 14-15 16-27 18-19 36-37 ◎ 朗文堂ブックコスミイクから愛読者の皆さまへ ──────
タイポグラフィジャーナル<ヴィネット>シリーズは、ヴィネット創刊準備00号『櫻痴、メディア勃興の記録者』(2001年12月10日)からはじまり、ヴィネット14号『TYPOGRAPHY KALEIDOSCOPE-文字の万華鏡』(2005年09月27日)まで、ほぼ05年間に全15冊を刊行してまいりました。

折悪しくこの間は製紙業界の再編と統廃合が激甚で、<ヴィネット>のビジュアルイメージとして表紙用紙に採用していた、しぼのある<バーントシエナ>が廃色となり、その代替として選定した用紙も、メーカーの統合のために廃色・廃版となることが二度におよび、出鼻をくじかれたおもいがしたものです。

組版システムと組版ソフトウエアも大きく変化し、初期のデータは現在では廃棄されてしまった業務専用組版機であったり、組版ソフト PageMaker であったために、たかだか10余年ほど前のデーターでも、再使用にはおおきな困難がありました。
もちろん図書全体の販売衰退のかたむきと、デジタル軽便メディアの普及といった逆風もございました。

それにもかかわらず、多くの愛読者様と、一部の意欲ある書店様から、<ヴィネット>叢書にたいする継続刊行の要望が続いておりました。
なかでも林 昆範『中国の古典書物』は、文字の発生期から印刷術の発明へ、そして、悠久の歴史を有する中国の書物の成立と発展の歴史にせまる好著であり、刊本学/版本学/図書学/印刷史学といった多方面の読者様から増刷の要望がよせられておりました。
そんなご要望にお応えし、今般改訂版として増刷にあたるとともに、タイポグラフィジャーナル<ヴィネット>の、無理のない継続刊行に踏み切る準備にはいっております。

ご高承のように、現下の印刷・出版界は寒風の吹きすさぶ、きびしい環境下にございます。したがって読者の皆さまのご支持とご支援をたよりに、ゆっくりとあゆんでまいる所存でございます。

『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会 第 3 回 『 Robert Granjon 』 の記録

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『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
第 3 回  『 Robert Granjon 』
講   師 :  河野 三男
日  時 :  2014年06月22日[日] 午後1時より
会  場 : 東洋美術学校 本部棟302教室
              161-0067 東京都新宿区富久町2-6
               地図  http://www.to-bi.ac.jp/access/
聴講料 : 各回1,000円(要申込登録)
主  催 : 株式会社 朗 文 堂
後  援 : タイポグラフィ学会
              学校法人専門学校 東洋美術学校  産学連携事務局 デザイン研究会アクティ

DSC07545 DSC07556 DSC07521 DSC07501DSC07494 DSC07466 たくさんのお客様を迎えて本講演会は終了いたしました。ご来場ありがとうございました。
またいつものとおり、多くの皆さまのご協力をいただきました。ありがとうございました。

イベント告知関連グラフィック製作 : 杉下城司さん
資料製作補助、会場設営、会場運営 : 東洋美術学校 アクティの皆さん
広報活動、会場設営・撤収 : タイポグラフィ学会のみなさん
小型活版印刷機 ADANA 8×5 : 森澤茂氏寄贈品稼動 アダナ・プレス倶楽部の皆さん
会場撮影担当 : 木村雅彦さん

次回 第 4 回講座は 2014年08月24日[日]
「装飾は罪悪か ?   花形装飾活字クロニクル」
講師は 白井敬尚さんの担当です。
 関連情報は随時本コーナーにてご紹介いたします。
アダナ新コラムこの報告は<アダナ・プレス倶楽部 活版印刷アラカルト>にも類似のものございます。
<活版印刷アラカルト>では、本講演会の活版ワークショップに使用したデータの解説がありますし、画像をスライドショーでおたのしみいただけます。

【アダナ・プレス倶楽部】 杉本昭生 小型本の世界 Ⅲ

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部会員、京都在住の杉本昭生さん製作の小型本(いわゆる豆本)紹介の第三弾です。今回は以下の三冊をご紹介します。

◎ 杉本昭生小型本 第11作 『 漢 詩 抄 』
◎ 杉本昭生小型本 第12作 『 百人一首 抜粋 』
◎ 杉本昭生小型本 第13作 『 死生に関するいくつかの断想 』(小泉八雲)

ともすると小型本の製作者は、なにより小型であることと、装本のおもしろさにこだわりがつよいあまり、そのテキストや、読書のための判別性と可読性を失っていることがみられます。
ところが杉本さんは、もともと読書家ですので、たとえ小型本であろうと、テキストを厳選し、みずからも読み、読者にも読んでもらおうというつよい意志を感じます。
ところで、いつの間にか杉本昭生作品を収納していた容器がいっぱいになりました。小型本、ちいさいながらもおそるべしですね。

お送りいただくたびに添付されている、杉本昭生さんの味わいのある「製作メモ」から、テキストの一部を抜粋して、写真とともにご紹介します。
なおこの記事はアダナ・プレス倶楽部<活版アラカルト>にも同時掲載されています。
<活版アラカルト>のページは、任意の写真をクリックしていただくと、フォトギャラリーをお楽しみいただけます。
アダナ新コラム

◎ 杉本昭生小型本 第11作 『 漢 詩 抄 』

今回の製作は『漢詩抄』です。どなたも一度は読んだことがある有名なものばかりです。
この漢詩の一行を書家が書いたように並べてみました。
文章はあちらこちらからの寄せ集めなので、その道に詳しいひとがご覧になったら 不自然さは歴然です。
長い漢詩は一部を割愛しました。ついでにいうなら署名も落款もいい加減です。 かさねてご寛恕のほどを。
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◎ 杉本昭生小型本 第12作 『 百人一首 抜粋 』
ご存じのように『百人一首』は平安時代から鎌倉時代の歌人、百人の歌を 一首づつ選び集めたもので、それぞれの時代を代表する歌が収められています。
もとより古典の知識があるわけでなく、ほとんどが勝手な解釈による現代文ですし、 おふざけです。
杞憂ながら、試験などでこの現代訳を書くとあなたの印象が悪くなります。 ご注意を。
さっと目を通してさっと忘れる、そんな程度のできだと思っています。 ものすごく暇なときに読んでください。
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◎ 杉本昭生小型本 第13作 『 死生に関するいくつかの断想 』
                    ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)著/林田清明訳
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、明治23年に来日し、明治37年に 54歳で亡くなるまでの14年間に、日本人の民族性や精神性をテーマに 多くの著作を残しました。
『死生に関するいくつかの断想』は、ハーンが見聞した事実を通して 当時のひとの死生観を考察したものです。
今回は、というか、今回も紆余曲折があり、思いもよらない体裁になりました。 今更ながら本づくりの難しさを実感しています。
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本情報を掲載後、杉本昭生さんから含蓄あるメールをいただきました。 ご了承をいただき、下記にご紹介いたします。

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の皆さま

今回も拙作を掲載していただきありがとうございます。 御社のサイトで紹介されている洗練された作品群に比べると、わたくしの作るものなどはまったくお粗末で、恥ずかしい限りです。
しかし自分以上の事ができるわけでなく、好きな物語や言葉を集め伝えていきたいと思っています。 実際、小さなエピソードに人生が凝縮されている事もあります。

以前報道番組で、団地に住む一人暮らしの老人がインタビューに応えていました。
「ええ、一週間以上誰とも話すことがない時もありますね」
「最近誰かと話したことは?」
「二、三日前スーパーで」
「何て」
「袋ください」

東京に行くことがあれば、ぜひご連絡の上またお訪ねしたいと思っています。 どうぞよろしくお願いします。
向暑の砌 ご自愛専一で
杉本昭生

【リンク:アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅰ】
【リンク:アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅱ】

【展覧会】 美しい隷書 ──── 中国と日本 をみる。

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書道博物館企画展
中村不折コレクション 美しい隷書 ──── 中国と日本
【会    期】  2014年04月04日[金]-07月13日[日]
【開館時間】  09時30分-16時30分(入館は閉館の30分前まで)
【休  館  日】   毎週月曜日
【詳     細】  台東区立書道博物館 URL
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隷書とは、篆書を簡略化して日常書体とすることによってうまれました。 篆書は左右対象で、曲線を多く用いた威厳のある形姿でしたが、書くために時間がかかるという不便があったために、徐徐に簡略化がすすみました。 やがて曲線を減らし、水平と垂直線を増やした隷書がもちいられるようになりました。

したがって隷書の「隷」は、篆書に「隷属」するという意からうまれました。 いまだにわが国の辞書の一部には、隷書の紹介を、秦(春秋戦国時代の大国のひとつ。前221-前207年中国史上最初の中央集権国家となる。3世16年で漢の高祖に滅ぼされた)の雲陽のひと 程邈テイバクが、秦朝の公用書体だった小篆の繁雑さを省いてつくったもので、「徒隷」、すなわち卑しい身分のものにも解しやすい漢字書体だとするものがありますが、そろそろ見直しが必要のようです。

隷書が誕生した直後は比較的直線がめだちましたが、次第に波のようなうねりをともなうようになり、歯切れのよい、リズミカルな形姿を獲得していきました。その頂点をむかえたのが漢(前207-後220)の時代です。 漢代初期の隷書は、おおらかで動きのある素朴な趣が主流でしたが、その後期になると、鮮やかで美しい隷書として完成をみるにいたりました。 そしてその隷書で書かれた石碑が数多く建立されたのも漢代の特徴のひとつです。 また20世紀の初頭に、西域の敦煌トンコウやトルファンから出土した文書モンジョからも、肉筆で書かれた隷書が発見されています。

中村不折フセツコレクションには、隷書の名品が数多くあります。不折はみずからの書風を形成していく過程において、これらの隷書からも大いに刺激をうけました。したがって不折流とされる独特の書風には隷書の要素が多分に取り込まれ、表情がゆたかで、あかるく、また装飾性にも富んでいます。 ご観覧をお勧めいたします[同館フライヤーより。一部追加改変してご紹介しました]。
【関連情報/ウィキペディア:隷書体

<1899年・明治32年に中村不折が築造した「お蔵」が発見され、同館中庭に復原>
DSCN4253 DSCN4248同館の創立者:中村不折(1866-1943 ウィキペディア:中村不折 中村不折画像集)が1899年(明治32)に住居としていた「下谷区根岸町31番地/現・台東区根岸三丁目12番地」の敷地内に作品や収蔵品の収蔵庫として「お蔵」を建てていたことは、のこされた写真などから知られていました。
ところがこのあたりは関東大震災、第二次世界大戦の被害が甚大で、いつのころかその存在が忘れられていました。

発見は偶然だったといいます。2011年(平成23)郷土史家で、根岸子規会の会長:奥村雅夫氏が、道路拡張工事で姿を消す街並みの記録をのこそうとしてこの近辺を撮影していたところ、民家の一隅(上部に木造建造物があり、そのなかに入れ子構造になっていたとされる)からこの「お蔵」を発見されました。

中村不折はこの「お蔵」があった「下谷区根岸町31番地/現・台東区根岸三丁目12番地」の住居には、1915年(大正04)に「台東区根岸二丁目10-4」(現在の書道博物館の敷地)に転居するまでのあいだ居住しており、旧宅の「お蔵」の前で撮影した写真も複数のこされています。
その写真は図録などでたびたび紹介されましたから、もっとおおきなものとおもっていました。実際には上掲写真のように、大谷石とおもわれる石造りの堅牢な蔵ですが、意外にちいさなものでした。

このようないきさつがあって、「お蔵」は書道博物館の中庭に復原されました。
この明治期の「お蔵」が復原されたことで、同館敷地内には、明治のお蔵、大正のお蔵、昭和の本館、平成の中村不折記念館が、庭園をとりかこむようにして配置されています。
中村不折の石蔵移築プロジェクト/更田邦彦建築研究所
【書道博物館:明治のお蔵が復原されました

<大正のお蔵で『三体石教』をみる>
三体石教
書道博物館はしばしば訪れますが、企画展示の観覧ととあわせて、「大正のお蔵」とされる、正面からはいって左側の収蔵物をよくみます。
ここには『熹平石教キヘイセッケイ』、『三体石教サンタイセッケイ』など、信じられないような貴重な収蔵品があります。 上掲図版は『三体石教』(残石・第五石)とされるもので、建造は三国時代の魏・正始年間(240-48)です。書道博物館販売の「絵はがき」から紹介しました。

この『三体石教』は上から、大篆、小篆、隷書の三書体によって石に刻まれた<石の書物>ともいうべき存在でのものです。
大篆の絵図記号のような「文」が(この段階ではまだ字とはいいがたい。むしろ文 ≒ 紋)が、小篆になると絵図記号を脱して「文 ≒ 紋から 文」らしくなり、隷書にいたって、完全に現代でもよめる「字」になっています。
以下にちいさな勉強会の学習『石の書物-開成石教』(グループ昴スバル 朗文堂、p.34 -)から紹介しましょう。

三国時代、魏王朝の『三体石教 サンタイセッケイ』

統一王朝の漢が滅びたのち、中国はふたたび魏晋南北朝とよばれるながい混乱の時代にはいった。最初に三世紀のはじめに、魏ギ(220-265)、蜀ショク(221-263)、呉ゴ(222-280)が鼎立する「三国時代」があった。
その三国のうち、洛陽にみやこをおいた魏王朝は、日本に関するもっともふるい文書記録『魏志倭人伝』をのこした王朝としてわが国では知られている。

『喜平石教キヘイセッケイ』の建立から68年後、三国時代の魏王朝がみずからの正当性を主張するために、明帝・正始02年(241)、洛陽の最高学府「太学タイガク」に、『尚書』『春秋』『春秋左氏伝』の三種類の儒教教典をしるした石碑を建立した。
この碑は建立の時代から『正始石教セイシセッケイ』とも呼ばれるが、むしろ『三体石教』として知られるのは、儒教教典のひとつひとつの「字」が、大篆、小篆、隷書の三書体によってしるされているためである。

そもそも漢王朝の末から魏王朝のはじめにかけては、古典をまなぶ必要がとかれ、今文キンブンとしての隷書ではなく、古文としての大篆や小篆でしるされた、ふるい教典を研究することが盛んであった。
そのために今文としての隷書だけでしるされた、後漢(東漢)の『熹平石教』より、68年ものちに建立された『三体石教』は、古典の教典は古文(ふるい時代のもんじ)であらわすと同時に、中国の殷商王朝(甲骨文・金文)、周王朝(大篆)、秦・前漢王朝(小篆)、前漢・後漢王朝(隷書)など、歴代王朝の歴史を継承する、中国正統王朝としての魏王朝の存在を誇示するものでもあった。

『三体石教』はのちに洛陽をはなれて、西安や安陽に移転された。それでもその存在は拓本が存在していたことと、文書記録によって知られていたが、黄河の洪水や戦乱に巻きこまれてながらく所在不明となっていた。
それが清王朝の末期、洛陽で『尚書』編の一部の残石が発見され、ついで1957年(昭和32)西安市北大街青年路西段での下水道工事のさいに、偶然地中から大量に残石が発見されておおきな話題となった。 しかしながらこの石碑は1700年以上の流転のあいだに相当破損がすすみ、書写人の名前などは判明しない。
現在残石は各所に所蔵されているが、そのほとんどは西安碑林博物館に収蔵されている。
<初出は展覧会案内として 2014年4月1日に投稿したものに加筆修整した>

【活版カレッジ】 2014年夏期生 定員となりました!

活版カレッジ朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域をバランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤として、活版印刷機 Salama-21A,  Adana-21J によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
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写真上) 活版カレッジ 2013年冬期生の講習風景
写真下)活版カレッジ  2014年春期生の講習風景

「活字版印刷術 Typographic Printing」は、印刷による視覚伝達技術のなかでも、文字情報の主要な複製・伝達の手段として「活版印刷・活版・カッパン」などと呼ばれてひろく親しまれてきました。 そして今、印刷複製技術の原点として560年余におよぶ長い歴史を有し、メディアの変遷とともにさまざまな浮沈を経た「活版」が、ふたたび熱く注目され、関心をあつめています。 活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた活字版印刷機 Salama-21A,  Adana-21J の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。

──── 活版カレッジ  2014年 夏期講座 募集のお知らせ  定員となりました!
◎ 徹底した少人数の講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございます。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、この アダナ・プレス倶楽部ニュース にてお知らせいたします。
◎ 本年は<Viva la 活版  薩摩 dé GOANDO>ほか、イベントと活版ゼミナールが秋に重複しております。そのため秋期講座はお休みとさせていただきます。
◎ 来年01月からの冬期講座は昼間部での開講を予定していますので、 今期をのがされますと次回の夜間講座での受講は 来年の春期講座以降となります。この機会にぜひご受講ください。
◎ 《活版カレッジ》を受講希望の方は、お気軽に、できるだけ早めに、アダナ・プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だってあらためてご案内をさしあげ、受講の最終確認をさせていただきます。積極的なご参加をお待ちしております。

                    • 活版カレッジ 2014年夏期講座
                      【講座教室】  東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル  4FB 朗文堂内(通学制)
                      【講   師】  朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
                      【開講日時】  毎週木曜日(夜間部) 19:00-22:00 (時間超過の場合も有)
                      3 ヶ月間(毎月3 回、全9 回)
                      【定    員】    定員 4 名
                      【受  講  料】  66,000円(税込・教材費込)
                      【支払い期日】 開講02週間前まで(中途退講の場合でも受講料の返却はいたしません) 【講座日程】
                      07月10日        活版印刷概論
                      07月17日        和文端物組版
                      07月24日        文 選
                      08月07日        和文ページ物組版
                      08月21日        和文と欧文の違い
                      08月28日        欧文書体の歴史
                      09月04日        欧文スペーシング
                      09月11日        多色刷り 1
                      09月18日        多色刷り 2
                • ──────────────
                  受講をご希望の方は <アダナ・プレス倶楽部 @メール >まで 下記の事項をご連絡ください。
                  1.件名 : 「活版カレッジ」2014年春期 受講希望  2.お名前  3.ご連絡先 郵便番号、ご住所、電話番号、@メールアドレス  4.活版印刷のご経験の有無。
                  その他、お差し支えなければ、性別、ご年齢などもお書き添えください。 各回の基本的な指導内容は統一させていただきますが、参加者それぞれのご経験やご関心をお教えいただければ、できる限り講習内容として反映いたします [お教えいただいた情報は、朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の内部だけで使用します]。
                  ご参加お待ちしております。

【アダナ・プレス倶楽部会員情報】 笹井祐子さんが専用WebSiteを開設され,意欲的な活動を展開されています。

sasai[1]笹井祐子 SASAI Yuko 履歴 ────────────────────
1966 東京都生まれ
1990 日本大学藝術学部美術学科卒業
1992 日本大学藝術学部研究所版画コース修了
2010 日本大学海外研究員(平成21年度 メキシコ)
2015 日本大学藝術学部 教授
【 新設WebSite : YUKO SASAI   http://yukosasai.jp/ 】

★ 笹井祐子展 赤の声・青の音

星と森の詩美術館.omote星と森の詩美術館.ura星と森の詩美術館
948-0101 新潟県十日町市稲葉1099-1
Tel. 025-752-7202
www.neptune.jstar.ne.jp/~hosimori/
会期 : 06月13日[金]-07月27日[日] 火曜休館
● アーティストトーク 06月28日[土] PM02:00-
<星と森の詩美術館>は、新潟県十日町市にある美術館です。初期からの作品を展示する機会を与えていただきました。1990年から新作油彩200号までの作品、約50点を展示します。遠方ですが足を運んで頂けるとうれしく存じます。

 ★ 笹井祐子展 風の色

ATELIER_DM
ATELIER ・K
231−0868  横浜市中区石川町1-6 三甚ビル3 F
Tel. 045-651-9037
会期 : 07月05日[土]-07月20日[日]
● 07月05日[土] PM05 : 00よりオープニングを行います。
横浜石川町にあるギャラリーです。ここのギャラリーでは初個展です。 新作油彩120号6点と、小品を展示いたします

★ 素 材 考
ギャラリー曉ギャラリー曉
104-0061 中央区銀座6-13-6 商工聯合会ビル2F
Tel. 03-6264-1683
会期: 06月16日[月]-21日[土]
● 06月16日[月] PM05:00- オープニングを行います。
17人のグループ展に参加します。

★ 版画芸術
no.164 2014夏号
フォーカスアイで 6 ページの特集が掲載されています。
────────────────────
多方面で大活躍の笹井祐子さんです。
【 新設WebSite : YUKO SASAI   http://yukosasai.jp/ 】もおおらかですばらしいものです。
展覧会に、読書に、そしてWebSite訪問に、笹井祐子さんとの邂逅をお楽しみください。

【展覧会】 レオ・レオニ 絵本のしごと 宇都宮美術館

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 レ オ ・ レ オ ニ

絵 本 の し ご と 

【 会  場 】   宇都宮美術館
宇都宮市長岡町1077番地 TEL : 028-643-0100
詳細 : http://u-moa.jp
【 会  期 】   2014年07月06日[日]-08月24日[日]
【 休館日 】   毎週月曜日(07月21日[月]は開館。07月22日[火]は休館)
【 観覧料 】   一般 700 円。大学生・高校生 500 円
──────────────
レオ・レオニ(Leo Lionni  1910-99)は、オランダで生まれ、イタリアでグラフィック・デザイナーとして活躍したのち、第二次世界大戦のために1939年にアメリカへ移住し、そこではじめて絵本の世界に足を踏み入れました。わが国でも小学校の教科書にも掲載されている絵本『スイミー』で知られる絵本作家です。

あお と きいろ の紙きれの友情を描いた作品 『 あおくん と きいろちゃん 』 でデビューしたレオニは、ねずみの 『 フレデリック 』 や、尺取り虫の 『 ひとあしひとあし 』 など、ちいさな主人公が自分らしく生きることをテーマにした温かいストーリーの絵本を数多く制作しました。

水彩、油彩、コラージュなどのさまざまな技法を使って、美しい想像の世界を作りだし、読む人を軽々と空想の旅へ引き込んでしまうレオニは、「色の魔術師」と称されています。 本展では、絵本原画約100点、さらに油彩、彫刻、資料など約30点により、レオニの作品世界を紹介します。
〈宇都宮美術館 フライヤーより抜粋〉
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<レオ・レオニ 絵本のしごと>展は、昨2013年に 渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム でも開催されました。 同展を見逃してしまいがっかりしていましたが、幸い宇都宮美術館で巡回展が開催されます。
宇都宮美術館では、同展にあわせて各種の関連イベントも企画しています。
交通が便利になって、新宿からなら乗り換えなしで宇都宮まで到着しますし、帰りがけに、うわさの「宇都宮餃子」は絶品です。ご観覧をおすすめいたします。
──────────────
<1996-1997 レオ・レオニ展  鹿児島市・長島美術館での巡回展の記録から>
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宇都宮美術館での<レオ・レオニ 絵本のしごと>展を紹介したところ、小社スタッフが1996-1997にかけて、板橋区立美術館、高浜市かわら美術館、鹿児島・長島美術館、下関市立美術館と、二年間都合四ヵ所で開催された<レオ・レオーニ展>を鹿児島でみたことがあるそうで、大切にしていた図録をもってきた。
当時は<レオ・レオニ>ではなく、<レオ・レオーニ>と呼んでいたようである。
いつものことながら、撮影が順調とはいえないが、ここにその一部をご紹介した。

長島美術館は鹿児島市内の高台にあり、西洋美術の名品の数数と、鹿児島ゆかりの作家の作品をゆっくりと鑑賞できるぜいたくな美術館です。
また、薩摩焼のコレクションが充実していて、大小様様な薩摩焼がところ狭しとならんでいる、〈黒薩摩焼ルーム〉、〈白薩摩焼ルーム〉はじつに圧巻です。

長島美術館は、ことしの<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の会場候補にもなっていて、わたくしも下見をかねて長島美術館を訪問しました。とても私立美術館とはおもえない充実した作品群と、ぜいたくな空間、南国の色鮮やかな植物には感動いたしました。
カフェレストランでは、眼下にひろがる鹿児島市街と、紺碧の錦江湾が一望でき、なによりも火の精霊サラマンダーのように、天高く噴煙を噴きあげる桜島の景観には圧倒されます。
料理はリーズナブルな価格で、地元の食材をいかしたフレンチがいただけます。

残念ですが貸し出し展示場がいくぶん手狭だったために、尚古集成館に決定したということです。
今回は宇都宮美術館の図録とランチもたのしみにしてでかけるつもりです。

 

『 欧文書体百花事典 』普及版 刊行記念特別連続講演会 第3回 『Robert Granjon』 河野三男 終了いたしました。

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たくさんのご来場者をお迎えして 本講演会は終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。
次回 第 4 回は 2014年08月24日[日]
「装飾は罪悪か ?   花形装飾活字クロニクル」
講師は 白井敬尚さんの担当です。

 関連情報は随時このコーナーにてご紹介いたします。

新緑が目にあざやかな毎日です。皆さまお元気でご活躍のこととぞんじます。
『 欧文書体百花事典 』が刊行されて10年が過ぎました。 この10年間の欧文書体研究は? 関連する研究の進展は……。
『 欧文書体百花事典 』 普及版の刊行に際して 10年前からの「その後」を、各講師に 6 回にわたってお話しいただきます。
下記のご案内をご覧いただき、友人・知人をお誘いのうえ、ふるってご参加ください。
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『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
第 3 回  『 Robert Granjon 』
講   師 :  河野 三男
日  時 :  2014年06月22日[日] 午後1時より約3時間程度(ワークショップを含む)
会  場 : 東洋美術学校 本部棟302教室(前02回までの会場とは異なります)
              161-0067 東京都新宿区富久町2-6
               地図  http://www.to-bi.ac.jp/access/
聴講料 : 各回1,000円(要申込登録)
主  催 : 株式会社 朗 文 堂
後  援 : タイポグラフィ学会
              学校法人専門学校 東洋美術学校  産学連携事務局 デザイン研究会アクティ
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[講演会申込先]
株式会社 朗文堂@メールまで  robundo@ops.dti.ne.jp
件名 「欧文書体百花事典その後 第3回講演会」
お名前・人数・返信用メールアドレスを明記して、06月18日[水]までにご送信ください。
3 営業日以内にお断りの返信が無い場合は受付完了とさせていただきます(今回の会場は狭隘です)。 なお、第3回から第6回までの複数回を受講ご希望の方はその回数をご記入ください。
*********************************************** 

株式会社 朗 文 堂   鈴木 孝
160-0022 東京都新宿区新宿2-4-9
電 話 03–3352-5070
伝真  03-3352-5160
email robundo@ops.dti.ne.jp
http://www.ops.dti.ne.jp/~robundo
*********************************************** 
欧文書体その後チラシ・上掲図版、A4判 Z折り 4色/0色のフライヤーを用意しております[デザイン : 杉下城司]。 ご希望のかた、教育機関などで配布をご希望の皆さまは、ご遠慮無くお申し付けください。
・会場は30-40名のキャパシティです。お申し込み先着順にてご聴講できます。
・東洋美術学校には、森澤 茂氏、故小池光三氏の寄贈による貴重な小型活版印刷機がありますので、講演内容とリンクした、活版印刷のワークショップを会場内において併催いたします(アダナ・プレス倶楽部担当)。
・当日配付資料、活版ワークショップの準備などがありますので、確実に受講するためには@メールでのお申込みをお急ぎください(今回の会場は狭隘です)。
・本講演会の次回以降に関する詳細情報は、順次この <朗文堂NEWS ブログロール> のコーナーに掲載いたしますので、ご確認をお願いいたします。

<日本の>教育漢字:畑、人名漢字:畠。中国では?

Web畑・畠<畑>
教育漢字 小学校三年配当。常用漢字。シフトJIS : 94A8
常読 : はた/はたけ
意読 : はた/はたけ

<畠>
人名漢字。シフトJIS : 94A9
意読 : はた/はたけ

教育漢字<畑>、人名漢字<畠>。これらの字は教育漢字、常用漢字、人名漢字などと<漢字>といっています。つまり一見漢字にみえますが、ふつうは<わが国でつくられた漢字を模した字 ≒ 国字>とされています。
では、漢民族の国、中国における<字  ≒ 漢字>として、<畑><畠>をはじめ、およそ1,500余字が存在するとされる<わが国でつくられた漢字を模した字 ≒ 国字>をどうみているのか、どう使用しているのか……。そして中国では<国字>はどういう意味をもっているのか。
その手がかりを「朗文堂タイポグラフィ・ブログロール 花筏」と、「活版アラカルト」の双方で近近探ります。お楽しみにお待ちください。

hanaikada_color アダナ新コラム

Bunkamura 25周年記念 ヤン・リーピン<孔雀>春夏秋冬を演じきる。

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ひさしぶりにライブにでかけた。渋谷のオーチャードホールでの公演、Bunkamura 25周年記念 ヤン・リーピン<孔雀>である。
ヤン・リーピンは中国雲南省の少数民族「白族」の出身で、「白族」の守護神は孔雀であり、孔雀を精霊としてあがめることが多いという。したがってこれまでの公演でも孔雀をテーマとしたものが多かったが、今回はそのものずばり、<孔雀>をタイトルとした公演だった。

ともかくいたく感動したが、舞踏やバレエについてかたる資格はない。そもそもこの公演が、バレエかというとそうでもないようでもある。
またカーテンコールをのぞいて撮影禁止であり、紹介できる資料がすくないが、公演パンフレット、公式 WebSite などから、わずかでもヤン・リーピン<孔雀>の魅力を紹介したい。

公演パンフレット<孔雀> ヤン・リーピンと山本寛斎氏の対談より。
山本寛斎 : ヤンさんの出身地の中国雲南一帯は、民族衣装の宝庫なんですね。わたしは美しいものに出会うと、海賊が宝物をみつけたみたいなかんじになっちゃうんですよ。はしりまわっちゃうんです。
ヤン・リーピン : 中国の舞踏界においては、西洋のバレエの要素を借りてきて、作品に取り入れたり、バレエの影響を受けすぎたりというひとがすごく多いんですね。でもわたしはそうではなくて、あくまでも中国の特色ある踊りをする。それが西洋のものとの違いになる。この違いをうむことによって<自分の踊り>の特色を出していくというかんがえかたは、ずっとかわったことがありません。

東京公演/2014年05月23日[金]-06月01日[日] オーチャードホール

関連情報 : Bunkamura25周年記念 ヤン・リーピン「孔雀」
関連情報 : ヤン・リーピン画像集
YouTube : 美しい孔雀ダンス 雀之恋- ヤン・リーピン
【 関連情報 : 花筏 朗文堂好日録-036 台湾春節:林昆範さ んの年賀状 2014年02月14日
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2014年05月、世界が認めた中国の至宝/ヤン・リーピンが、長年見る者を魅了してきた<孔雀の舞>を、いままでの集大成として、壮大なスケールの舞踊劇にして来日した。
これまで『シャングリラ』(1908年、2010年)や、『クラナゾ』(2011年)で見せたような圧巻の群舞に加えて、今回の公演はデュエットやソロを中心に構成されていて、本編中の大半にヤン・リーピンが出演しており、その踊りを堪能できる。

《 愛のものがたりこそ、孔雀にはふさわしい 》
これまで日本で上演されてきたヤン・リーピンの孔雀の舞は、孔雀の生態を舞踊へと変換し、芸術に高めたものであった。本作<孔雀>では、技術と芸術性の高さはそのままに、移り変わる四季を背景にして、深遠なるラブストーリーに創りあげられている。
豊かな自然の中で生命が生まれ、運命的な出あいを経て恋が生まれ、その愛が豊かに育ち、繁栄をもたらす──。

おごそかで祝祭的な愛の物語には、ヤン・リーピンが磨き上げてきた孔雀の舞のテクニックが、存分に発揮されている。 いっぽうヤン・リーピンは、孔雀の愛がカラスの邪悪な欲望の犠牲になるというストーリーラインも用意している。
それも、カラスを一方的に悪者にするのではなく、美しさと愛に強く憧れる、孤独で不器用な存在としてカラス描き、物語を苦く深遠なものにしたのだ。
輝き、喜び、希望、美、清純と共に、渇きや陰影、寂しさや激しさなど、愛の全容を舞踊に込め、全身で踊り尽くす。それによって孔雀の舞は、観る人の記憶に刻まれるものになった。

ヤン・リーピン「孔雀」 舞台写真

《 四季の移り変わりと、いのちの循環 》
この作品のストーリーの流れを支える重要な役割を担うのが、四季の流れ、ときの移ろいである。 舞台上で変わってゆく「春、夏、秋、冬」という季節は、孔雀たちの住む森の時間をあらわし、孔雀たちの愛の形が変化していく様子に伴走する。

「ものごとはすべて変化し、命は繰り返します。仏教には輪廻リンネという考え方がありますが、春 夏 秋 冬 という季節の変化のなかで、それを表現したいとおもいました」
――ヤン・リーピン

このように、「神」、「時間」といった、抽象的な概念が配役として設定され、ヤン・リーピン独特の哲学的な世界観を、舞踊劇の形でイメージ豊かに構築している。

ヤン・リーピン「孔雀」 舞台写真

《 驚異の能力をもった、「後継者」に注目の視線が 》
四季の歩みを刻み、決して止まることのない時の経過は、この作品の重要なポイントである。
それを体現する「時間」の役に抜擢された美少女パフォーマーは、ヤン・リーピンの実の姪であり、幼い頃からカンパニーの中で育って来た、若干14歳のツァイー・チー(彩旗)である。
ツァイー・チーは2時間余におよぶ上演時間中ずっと、一瞬も止まることなく、舞台下手にあって体を一方向に回転し続けている。

「訓練してこれができるようになったのではなく、わたしは子供の頃から目が回るということがないんです。 ただ、今のように長く回転していられるようになったのは、叔母(ヤン・リーピン)から、<ほかのひとが稽古している間、あなたは体力をつけるために回っていなさい>といわれて、毎日練習していたからです。ですからわたしが 回転していた稽古場の場所は、ほかと比べて床がくぼんでいるんです(笑)」
――ツァイ・チー

彼女はこともなげに笑顔で話すが、驚異的な身体能力とずば抜けた存在感を持つツァイー・チーが、いまや「ヤン・リーピンの後継者」と目されるのも納得できる。
ストーリーの内容に合わせて、自在に緩急をつけ、回転する姿は、血筋を感じさせると同時に、血のつながりがなくても、きっとヤン・リーピンに見つけ出されたであろうゆたかな才能を感じさる。

《 世界一流のクリエイターが参加 》
本作の美術総監督と衣裳デザインを手がけるのは、ハリウッドでも活躍し、映画『グリーン・デスティニー』で2001年のアカデミー賞最優秀美術デザイン賞を受賞したデザイナーのティム・イップ(葉錦添)である。
前からヤン・リーピンの仕事に注目していたというティム・イップは、プロジェクトのスタート当初からヤン・リーピンと綿密な打ち合わせを繰り返し、稽古場にも通い詰めたという。
「孔雀の動きを模倣するダンサーたちを目の前で見て、話を聞き、どんな素材を使い、どれだけの長さや重さの衣裳にすれば、彼らの動きが活かせるのかを丹念に調べてプランを練りました」
――ティム・イップ
こうしてビジュアル面での充実を図り、ヤン・リーピンの最高傑作にふさわしい美的世界を完成させた。

【展覧会】 バルテュス展 東京都美術館

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かのピカソをして、「20世紀最後の巨匠」と言わしめた画家がバルテュス(本名 : バルタザール・クロソフスキー・ド・ローラ、1908-2001)です。
時が止まったように静謐な風景画や、バルテュス曰く、「この上なく完璧な美の象徴」である、少女のいる室内画など、どこか神秘的で緊張感に満ちたバルテュスの絵画は、多くの人びとに愛され続けています。

<バルテュス展 賞賛と誤解だらけの20世紀最後の巨匠>は、バルテュスの初期から晩年までの作品を通して、画家の創造の軌跡をたどる大回顧展です。
ポンピドゥー・センターやメトロポリタン美術館のコレクション、また個人蔵の作品など、世界各国から集めた40点以上の油彩画に加えて、素描や愛用品など、あわせて約100点を紹介するとともに、晩年を過ごしたスイスの「グラン・シャレ」と呼ばれる住居に残るアトリエをはじめて展覧会場で再現し、孤高の画家バルテュスの芸術が生み出された背景を探ります。

◎みどころ
1967年にバルテュスと結婚した節子夫人の全面的な協力を得て開催する、日本国内では没後初、かつ最大規模の大回顧展となります。
世界の名だたる美術館のコレクションだけでなく、公開されることの少ない個人蔵の作品も含め、 国内ではほとんど見ることのできないバルテュス作品が一堂に並びます。
東京都美術館 バルテュス展図録──────
◎ 会 期
2014年4月19日[土]-6月22日[日]
◎ 会 場
企画棟  企画展示室
◎ 休室日
月曜日
◎ 開室時間
9 : 30-17 : 30 (入室は閉室の30分前まで)
◎ 夜間開室
毎週金曜日は9 :30-20 : 00 (入室は閉室の30分前まで)

【 詳細情報 : 東京都美術館 バルテュス展 Balthus : A Retrospective

<在時間的某処>, Somewhere in time, ある日どこかで。

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 《上海のアダナ・プレス倶楽部会員、畠中結さんと楊 黙さんの再紹介》
ことしのはじめのころ、旧正月(春節)の休暇にあわせて来社された、朗文堂アダナ・プレス倶楽部会員、畠中結さん・楊 黙さんご夫妻を紹介しました。
そのときにおふたりは〈 Adana-21J 操作指導教室〉を受講され、その後は小型活版印刷機も本格始動がはじまったようです。 そんなおふたりを応援するために、ここに楊 黙氏のWebSite の情報を中心に、おふたりをご紹介します。【リンク:YANG MO】。

最初に掲げた版画は、漢字が簡化体になっています。日本式表記ですと「在時間的某処」となります。
「<在時間的某処>は、英語では<Somewhere in time>、日本語では<ある日どこかで>となります。-畠中」
とても夢のあることばですし、すばらしい版画ですね。

〈 EXHIBITIONS 〉
18_exhibit01[1] 18_exhibit02[1] 18_exhibit03[1] 18_exhibit04[1] 18_exhibit05[1] 18_exhibit06[1] 18_exhibit07[1] 18_exhibit08[1]
〈 WORKSHOP 〉
17_studio01[1] 14_dscf5048[1] 17_studio02[1] 17_studio03[1] 17_studio04[1] 17_studio05[1] 17_studio06[1]Studio1 Studio2 Studio3楊 黙  Yang Mo ┊ 1980年中国うまれ
中国上海在住。日常生活のすべてを芸術、デジタル・デザイン、版画製作に捧げているアーティスト。 楊氏は南京芸術大学を卒業し、そののち版画製作の最先端の研究を、ドイツ中央部、芸術と大学都市、カッセル(Kassel)で続行した。同地で日本から留学中の畠中 結さんと知り合って結婚した(中国では夫婦別姓がふつう)。
中国に帰国後は上海にアトリエを開設して、中国各地でいくつかの展覧会を開催した。また2012年の東京TDC賞にも選ばれている。 楊氏はおもにデジタル・デザイナーとして活躍しているが、常に彼自身の版画作品をつくって、現代中国では顧みられることの少ない、あたらしい版画芸術を提案し続ける、意欲にあふれる造形家である。

〈 SELECTED WORKS 〉
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【再録】 エッ、いまごろお正月 !? 上海在住の会員がご来社。

恭賀新年 新年快楽有ーあけましておめでとうございます。

《2014年01月31日、上海在住のアダナ・プレス倶楽部会員がご来社に》
もうすっかりお正月気分の消えた01月31日[金]、上海在住のアダナ・プレス倶楽部会員で、Adana-21J のユーザーでもある、畠中 結さん・楊 黙(Yang Mo  1980-) さんご夫妻が、中国の旧正月休暇(春節)を期に来社されて、「Adana-21J 操作指導教室」を受講されました【リンク:YANG MO】。
おふたりは留学先のドイツで知り合われて結婚されましたが、中国では夫婦別姓なのでそれぞれの姓をもちいておられます。上海では畠中さんは商事会社に勤務、楊さんは版画家として活躍されています。

畠中・楊ご夫妻は小型活版印刷機 Adana-21J を一昨年暮れに購入されましたが、これまで来日の機会がなく、 「Adana-21J 操作指導教室」の受講が延び延びになっていました。それでもこれまでにたくさんの@メールのやりとりがあり、はじめてお会いしたとはおもえないほど会話がはずみました。
また今回は、中国では入手難な活版印刷関連資材や機器もたくさんご購入。幸い畠中さんのご実家が京都にあるため、これまでの Adana-21J などの輸送と同様に、ご実家に送付して、ほかの荷物といっしょに船便輸送となるようです。
【初掲載:アダナ・プレス倶楽部ニュース 2014年02月10日
【関連情報 : 花筏 【アダナ・プレス倶楽部】 中国 上海の活字製造と活版印刷情報

【展覧会】 今田欣一の書体設計 活版・写植・DTP

文字道メーンMoji Moji Party No.7
今田欣一の書体設計 活版・写植・DTP
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◎ 会  期
2014年06月24日[火]-06月29日[日]
12時-19時 最終日は17時まで
◎ 会  場
ギャラリー華音留 http://blog.kaoru-japan.net/?p=289
113-0031 東京都文京区根津2-22-4  4F
◎  主  催
株式会社 文 字 道   http://www.mojido.com
info@mojido.com   携帯:090-4963-0599
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annaijo-ura annaijo-omote展示に関連して、今田欣一氏のトークショーを
ギャラリー近くの「不忍通りふれあい館」で行います。
■ 日    時 : 6月28日[土]14 : 00-16 : 00
■ 参加費 : 1,500円
■ 定    員 : 30名
※先着順で30名の定員になり次第締め切ります。
申込先:文字道 Tel: 090-4963-0599 E-mail: info@mojido.com

【講演会】神奈川大学租界班第43回研究会 板倉雅宣さん

20140621sokai[1]

租界班 第43回研究会 神奈川大学非文字資料研究センター 2014年度 第1回公開研究会
『近代中国における日本人経営の新聞の研究』
    ◎日時:2014年6月21(土)13:00~17:30
    ◎会場:神奈川大学横浜キャンパス 1号館804会議室
    ◎主催:租界班
    ◎内容:
    開会挨拶:内田青蔵(非文字資料研究センター長)
    開催趣旨説明:孫安石(非文字資料研究センター研究員)
    報告:
    『上海新報と修文書館について』板倉雅宣(タイポグラフィ学会)
    『上海新報と日本人コミュニティー』高綱博文(日本大学)
    『上海新報と日本の外務省』孫安石(神奈川大学)
    『泰東日報(大連)-都市空間からの対日本言説-』橋本雄一(東京外国語大学)
    『順天時報(北京)とその社説について』青山治世(亜細亜大学)
    コメンテーター:
    大里浩秋(神奈川大学)、関智英(明治大学)、周武(上海社会科学院歴史研究所)*書面による参加
お問い合わせ先:
神奈川大学日本常民文化研究所 非文字資料研究センター事務室
〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
電話:045-481-5661(内線3532)  FAX:045-491-0659
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タイポグラフィ学会会員/板倉雅宣さんが、<租界班 第43回研究会 神奈川大学非文字資料研究センター 2014年度 第1回公開研究会 『近代中国における日本人経営の新聞の研究』>において、 『上海新報と修文書館について』と題しての講演を担当されます。
皆さまお誘い合わせの上ご参加ください。
【関連情報】
神奈川大学 日本常民文化研究所 非文字文化センターのホームページhttp://himoji.kanagawa-u.ac.jp/news/index.html#1085
神奈川大学ホームページ
http://www.kanagawa-u.ac.jp/lecture/details_11132.html