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【展覧会】和様の書 東京国立博物館

DSCN1732uuDSCN1731uu和様の書uu東京国立博物館 特別展  和様の書
2013年07月13日-09月08日[日] 会期が終了しました。
会   場 : 東京国立博物館 平成館

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東京国立博物館 特別展 《 和様の書 》 の会期が終了しました。 
ともかく 「 みどころ : 国立博物館みどころページ 」 がいっぱい。 国宝 ・ 重要文化財級の名作や貴重資料にあふれていました。
図録もとてもていねいにまとめられた貴重書で、デザイン担当は、亀井伸二さん、原純子さんによるデザインユニット 「 W.O.DESIGN 」 です。 ちなみに原純子さんは新宿私塾第04期,、ならびに活版カレッジの修了生で、現在は新宿私塾の講師にあたられています。
ご参観された皆さんはいかがだったでしょうか。

活版印刷の動画4本をYouTube に投稿!

『端物印刷と公版書籍印刷所』(Typography, Type printing, Letter press)の名称で、各所に出向いて動画撮影をしたのは2007年、撮影は寺館聡テラダテサトシさんでした。
はじめてのご披露は2007年06月11日-07月02日、青山ブックセンターで開催された《ABC タイポグラフィ》でした。

ABCdeTypographyそれ以来、この動画を「活版ルネサンス」「活版凸凹フェスタ」「Viva la 活版 Viva 美唄」をはじめ、各種のイベントなどで皆さまにご披露してまいりましたが、動画製作からはやくも6年余の歳月が経過しました。
この間、ご紹介したコンテンツの内、
③「理想社」は、2009年に伝統ある四六全判活字版印刷機を廃棄され、全面的にオフセット平版印刷体制への移行を完了されました。
④「長瀬欄罫製作所」は、2011年いっぱいをもって廃業されています。

理想社」の大型機、四六全判活字版印刷機が「ゴリゴリ ガァー、ゴリゴリ ガァー」と轟音をひびかせて稼働するさまは圧巻でしたし、「長瀬欄罫製作所」KMT自動活字鋳植機、金属インテル鋳造機などの記録は、現在ではなかなか見ることができなくなっています。
そこで朗文堂 アダナプレス倶楽部では、2013年07月29日に YouTube に一挙に四本の動画を投稿し、あらたな環境で皆さまにご覧いただくことにいたしました(担当:北 美和子さん)。

投稿からひと月あまりが経過しましたが、ご訪問者が300名を越え、また外国からの閲覧もあるようで、情報がさまざまに飛びかっています。ここにあらためて動画掲載のご案内をするとともに、あたらしい環境でもお楽しみいただけましたら幸に存じます。

① 活版印刷 <公版書籍印刷と端物印刷> 端物印刷(Adana-21J) 3:41

②  活版印刷 <公版書籍印刷と端物印刷> 公版書籍印刷1 7:34

③  活版印刷 <公版書籍印刷と端物印刷> 公版書籍印刷2 2:52

④  活版印刷 <公版書籍印刷と端物印刷> 公版書籍印刷3 3:41

『タイポグラフィ学会誌06』刊行記念講演会のご案内

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タイポグラフィ学会は、2013年9月8日(日曜日)に『タイポグラフィ学会誌06』刊行披露講演会を学校法人専門学校東洋美術学校にて開催します。
今回の刊行披露講演会では、先般発行された『タイポグラフィ学会誌06』に収録された論文より、内田明氏の「活字史研究書としての徳永直『光をかかぐる人々』に見られる達成」と、板倉雅宜氏の研究ノート「教育書肆 集英堂 山中八郎・橋本源七について 栃木県特有の活字を尋ねて」の講演をおこないます。

タイポグラフィ学会はタイポグラフィ Typography という技芸に学問的な基盤を与え、その成果を実技・実践に生かし、有効で豊かな展開を通して社会に貢献することを目的に設立いたしました。
その活動の成果を学会の枠を超えて、ひろく一般のみなさまに発表することで、より良いタイポグラフィを実現する契機となるよう、多くの方々の講演会へのご参加を心よりお待ちしております。
タイポグラフィ学会会長 山本太郎
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【日 時】 2013年9月8日[日曜日] 午後4時より
                        受付:開始20分前より
【会 場】 学校法人専門学校 東洋美術学校 D棟1階 学生ホール
       161-0067 東京都新宿区富久町 2-6
       東洋美術学校アクセスマップ
【講演者】 内田明氏、板倉雅宣氏
       各氏30分から1時間程度の講演を予定しています。
【参加費】 無  料

【申込み先・詳細:タイポグラフィ学会  『タイポグラフィ学会誌06』刊行記念講演会

タイポグラフィ学会 新刊書籍案内

『タイポグラフィ学会誌 06』が刊行。発売開始。
タイポグラフィ学会誌06『タイポグラフィ学会誌06』

A4判 90ページ かがり綴じ 並製本
ISSN 1882–2339
編集・発行: タイポグラフィ学会
発行日: 2013年7月31日
発売(特別委託直販): 朗文堂
定価: 3,000円(送料・税別)
学生向け特別頒布価格:
2,000円(学生証明書の提示が必要です。送料・税別)

タイポグラフィ学会は、タイポグラフィという技芸に学問的な基盤を与え、その成果を実技・実践を通して社会に貢献することを目的に、2005年8月に設立されました。
『タイポグラフィ学会誌』は2007年に創刊、今回が06号となります。

タイポグラフィ学会誌06』には、査読済みの論文が1点と、研究ノートが2点掲載されています。
これらの研究成果が、日本国内のみならず、各国の研究者によって広く参照されて、タイポグラフィ研究の発展に寄与することを希望するとともに、『タイポグラフィ学会誌』が今後さらに、タイポグラフィの研究における特色ある媒体として成長していければと考えております。
── タイポグラフィ学会
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おもな内容
・論文:「活字史研究書としての徳永直『光をかかぐる人々』に見られる達成」─ 内田 明
・研究ノート:「教育書肆 集英堂 山中八郎・橋本源七について 栃木県特有の活字を尋ねて」-板倉雅宜
・研究ノート:「上海 修文書館のこと」補遺-板倉雅宜
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*本書はタイポグラフィ学会から朗文堂が特別委託を受けて販売するものです。
*本書は限定された書店でしか取扱されていません。お申し込みは朗文堂宛てに直接お願いします。
*学生向け特別頒布価格(タイポグラフィ学会、朗文堂のみの取扱い)での購入の際は、学生証明書の提示が必要となります。
*「書籍名・冊数・申込者氏名・郵便番号・送付先住所・電話番号」を明記の上、小社宛てにファクシミリまたはEメールでご注文ください。
*『タイポグラフィ学会誌 01-05』バックナンバーでのご発注も可能です。
*恐縮ながら送料・振込料はお客さまのご負担となります。

お申込・お問い合せ─────
株式会社 朗  文 堂
Telephone: 03-3352-5070
Facsimile: 03-3352-5160
E-mail: robundo@ops.dti.ne.jp

活版カレッジ2013年秋季生募集 締めきりました。

活版カレッジ

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域をバランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤としながら、活版印刷機 Adana-21J によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
────
「活字版印刷術 Typographic Printing」は、印刷による視覚伝達技術のなかでも、文字情報の主要な複製・伝達の手段として、ひろく「活版印刷・活版・カッパン」などと呼ばれて親しまれてきました。
そして今、印刷複製技術の原点として560年余におよぶ長い歴史を有し、メディアの変遷とともにさまざまな浮沈を経た「活版」が、ふたたび熱く注目され、関心をあつめています。
活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた小型活字版印刷機 Adana-21J の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。
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活版カレッジ  2013年秋期講座
定員につき募集を締め切らせていただきました。

◎ 3 ヶ月 木曜日 全9回(毎月3回) 19:00-22:00
※ 各コース定員4名(お申込先着順)
※ 毎月第1-3週木曜日の開講。
   第4-5週は基本的にお休みです。
※ GW・夏期休暇などに際して若干の変動があります。

◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は アダナ・プレス倶楽部ニュース において随時お知らせいたします。

【講座教室】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル
                      4FB 朗文堂内(通学制)
【講   師】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
【受  講  料】 66,000円(税込・教材費込)
【支払い期日】 開講2週間前まで
          (中途退講の場合でも受講料の返却はいたしません)

確実に「活版カレッジ」の受講をご希望のかたは、できるだけ事前にアダナ・プレス倶楽部の @メール までご連絡ください。随時ご相談に対応しております。

新宿私塾第22期 佳境にはいっています!

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mount オフィスで 講義中のイム ジョンホさん新宿私塾第22期は後半戦にはいり、ますます熱気を帯びてきました。
07月23日[火]、新宿私塾第22期、第20回の講座は、いつもの教場をでて、渋谷区桜丘町にある「mount」のオフィスに出かけました。

担当講師はイム ジョンホさん。イム ジョンホさんは、もともと新宿私塾第11期の修了生でもあり、同窓生が一堂に会したという、和気藹藹とした雰囲気がはじめからありました。
あたらしい時代の、あたらしいデザインの旗手のひとり、イム ジョンホさんがひきいる「mount」には、大型のビジュアル装置があり、それを駆使しながら、熱のある、充実した講座でした。

新宿私塾第22期は、ほとんど夏休みもなく、09月10日に修了いたします。
引き続き新宿私塾第23期が開塾しますが、現状では予約申込み者が多く、一般公募は難しい状況になっております。
新宿私塾へ入塾ご希望のかたは、事前に小社担当/鈴木孝 あてにご連絡をいただき、相談・見学・事前予約をおすすめいたします。

会期末迫る ! イベント関連の、良書三冊のご紹介


榮久庵憲司とGKの世界『鳳が翔く』

展示図録

B5寸伸び、かがり綴じ、ソフトカバー、本文280ページ、カラー図版多し
ブックデザイン:木村雅彦
発売:世田谷美術館(同館にて展示・販売)
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【同展覧会 フライヤーより】
榮久庵憲司と、彼が率いる創造集団GKは、戦後の復興期より、数々の製品をデザインすることで、日本人の生活や都市空間の近代化の一翼を担ってきました。その領域は、日ごろ街中で目にする日用品やオートバイから、博覧会場の施設やサイン類、都市のインフラストラクチャーまでと、多岐にわたります。

榮久庵は、実家を継ぐべく僧門に入ったのち、デザインの道を志しました。その原点には、原爆で廃墟となった広島の街の光景と、進駐軍が体現していたアメリカ文化があったといいます。そして東京藝術大学在学中より、ともにデザインを学ぶ同窓生と、「モノの民主化」、「美の民主化」をスローガンに、当時の日本としては類のない、インダストリアルデザインを専門とするグループ、GKを結成しました。

以降、60年にわたるデザイン活動の根底に流れているのは、モダンデザインと東洋の思想の融合に加え、人が作ってきたもの=道具についての長年の研究です。人類が太古に初めて手にした道具から、未来の暮らしまでを見据えて、人と道具のあるべき関係をデザインによって提案し続けてきました。

本展覧会では、製品化されたものやその模型、将来へのプロポーザル、さらには、人と自然と道具が美しく共生する世界を具現化したインスタレーション等によって、榮久庵憲司とGKが展開してきた、デザインの世界像をご紹介します。
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2013年7月6日土曜日 ― 9月1日日曜日
世田谷美術館 Setagaya Art Museum
開館時間:
午前10時─午後6時(入場は午後5時30分まで)
休 館 日:
毎週月曜日
観 覧 料:
一般1000(800)円、65歳以上800(640)円、
大高生800(640)円、中小生500(400)円
*( )内は20名以上の団体料金。障害者の方は500円
(介助の方1名までは無料)、大高中小生の障害者の方は無料。

【詳細情報:GK Design GroupSetagaya Art Museum

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タイポグラフィ 2つの潮流  Two Streams of Typography

展覧会図録
A4判寸伸び、かがり綴じ、ソフトカバー、付録多数
ブックデザイン:朴 志勲
発売:武蔵野美術大学 美術館・図書館(同館にて展示・販売)

会 期 |  2013年5月20日[月]-8月18日[日]
休館日|  毎週 日曜日
(6/9[日]、7/15[祝]、8/18[日]は 特別開館日)
時 間 |    10:00-18:00(土曜、特別開館日は 17:00 閉館)
入館料|  無 料
会 場 |  武蔵野美術大学美術館 展示室 3
主 催 |  武蔵野美術大学 美術館・図書館
共 催 |  武蔵野美術大学 造形研究センター
監 修 |  新島 実 (視覚伝達デザイン学科教授)
共同監修|寺山祐策(視覚伝達デザイン学科教授)
白井敬尚(視覚伝達デザイン学科教授)

詳細:武蔵野美術大学 美術館・図書館 展覧会情報

武蔵野美術大学図書館所蔵の貴重書・雑誌・ポスターコレクションから、主にイギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、オランダ、スイスにおける20世紀欧文タイポグラフィの、国際様式と伝統様式を俯瞰する。

【展覧会概要 ── 同展フライヤーより】

このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では「タイポグラフィ 2つの潮流」展を開催いたします。
本展は、19世紀末から20世紀後半にかけて、欧米で出版された美しい書物等を一堂に会して、ヨーロッパ及び米国における「伝統様式のタイポグラフィ」「国際様式のタイポグラフィ」の2つの流れを同時に俯瞰し、550年以上にわたり人々を引きつけて止まないタイポグラフィの魅力を探る試みです。

19世紀後半、ウィリアム・モリスが求めた「美しい書物」制作への試みの原点は、15世紀のインキュナビュラへの眼差しをその基本とし、当時の書物を丁寧に分析することから始められました。
そしてこのモリスの眼差しはその後のプライベート・プレス運動へ大きな影響を与え、20世紀のタイポグラフィ、とりわけ書物制作の一潮流として格調高い伝統様式美を復興させました。
さらにこの美しい書物制作への態度は、スタンリー・モリスンやヤン・チヒョルトによって一般化され、現在に至っています。

一方で、新たなタイポグラフィの転換は19世紀末のアール・ヌーヴォー(ユーゲント・シュティール)に端を発し、20世紀初頭のイタリア未来派、ロシア・アヴァンギャルド、デ・スティルそしてドイツのバウハウスなど、ヨーロッパ全土にまで連鎖的な拡がりを見せた革新的芸術運動の影響のもと、エル・リシツキーやバウハウスでのモホリ・ナジ等のタイポグラフィの革新運動にその萌芽を見ることが出来ます。
この新たな転換はその後、ドイツとスイスで国際様式と呼ばれるタイポグラフィデザイン形式を生み出し、印刷紙面に新しい空間構成と意味生成の土壌を形成することに繋がっていきます。

本展では武蔵野美術大学図書館所蔵のタイポグラフィ・コレクション、ポスター・コレクションと合わせて、貴重書の中からイギリスのプライベート・プレスによる書物をはじめ、フランスやドイツで出版された豪華本、画集、挿絵本、聖書などの優れたブックデザインなど250点を取り上げ、それらを同時に展示することによって、視覚造形言語としてのタイポグラフィの今日的な役割と発展を見つめ直す契機にしたいと思います。

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株式会社 精興社 創業百周年記念出版

『活字の世紀 白井赫太郎と精興社の百年』
平成25年4月8日 第1刷発行
四六判上製カバー装・408頁

著  者:田澤拓也
発行者:青木宏至
発行所:精興社ブックサービス
印  刷:精興社
製  本:牧製本印刷
定  価:非売品

〈著者紹介〉
田澤拓也 たざわ たくや
1952年(昭和27年)青森県生まれ。早稲田大学法学部・第一文学部卒業。出版社勤務をへて作家に。『空と山のあいだ』(第八回開高健賞)『ムスリム・ニッポン』(第四回21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞)『虚人 寺山修司伝』『百名山の人 深田久弥伝』『無用の達人 山崎方代』など数多くのノンフィクションや人物評伝を著している。(同書奥付より)
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[ブックレビュー](この項文責:片塩二朗)
小社としたしくおつき合いしている 精興社 が、めでたく創業百周年を迎えた。その記念出版『活字の世紀 白井赫太郎と精興社の百年』を拝読した。
この書物は企業年史というより、企業とその周辺のものがたりである。だからといって価値を貶めることなく、著者/田澤拓也氏の丹念な取材と、抑制のきいた筆致には好感をもった。

精興社のスタッフが、わざわざ『活字の世紀 白井赫太郎と精興社の百年』を持参していただいた。わが国の近代タイポグラフィは140年余の歴史を刻んできた。そのなかで精興社の百年の歴史はおもいものがある。それを賀し、つぎの百年にむけて、勇気ある歩みをすすめていただきたいものである。

Viva la 活版 Viva 美唄 レポート アダナプレス倶楽部コラム欄で掲載開始。

 

美唄コラム緑uu《すばらしき活版 すばらしい美唄》をテーマとした《Viva la 活版 Viva 美唄》は、2013年7月13日[土]―15日[月・祝]、会場を北海道美唄市・アルテ ピアッツァ美唄において開催され、幸い好天にも恵まれ、盛況裡に全日程を終了いたしました。
ご来場、ご支援いただいた皆さまにふかく感謝を申しあげます。

この《Viva la 活版 Viva 美唄》の事前準備から、会期中の展示・ゼミナールのもよう、終了後の反響までをふくめて、
【リンク:アダナプレス倶楽部 Website:コラム
において、順次掲載いたします。追加更新は週一回を予定して、できるだけ短期間に終える予定です。

[データ作製ソフトのバージョンアップにともない、07月25日改変いたしました]
[ふるい  アダナプレス倶楽部 コラムは、右肩上の コラム・バックナンバー に収蔵されています]
皆さまの積極的なご訪問をお待ち申しあげます。

タイポグラフィ・ブログロール『花筏』新規投稿 朗文堂-好日録030 漱石公園-夏目漱石終焉の地 漱石山房と、イオキ洋紙店

 
俗に「猫はひとになつかず、家につく」といいます。文豪・夏目漱石を猫にたとえたら叱られるでしょうか ? 
漱石の人生をおいますと、英国に留学したり、松山の英語教師であったりしますから、いかにも英語通で旅行好きのひとかとおもわせます。ところが旅行や外出からもどると、まるで家に駆けこむ猫のように、牛込から早稲田という徒歩範囲の、とても狭い場所ですごしています。

東京メトロ東西線/早稲田駅で下車し、2分もあるくと「漱石生誕の地」があります。そこから7-8分、「漱石山房通り 新宿区早稲田南町7」に「新宿区立漱石公園――夏目漱石終焉の地・漱石山房」があります。

「漱石公園」は無料ですが、あっけらかんとあかるく、なにもありませせん。それがまた、妙に味わいがある場所でもあります。
夏の涼をもとめて、知人とのそぞろ歩きにはよい場所です。
タイポグラフィ・ブログロール『花筏』にてご紹介します。

 【紹介:タイポグラフィ・ブログロール『花筏』朗文堂-好日録030 漱石公園】

Viva la 活版 Viva 美唄 盛況裡に終了! ご来場・ご支援に大感謝!!


《Viva la 活版 Viva 美唄》
【会  期】 2013年7月13日[土]―15日[月・祝]    9:00―17:00
【会  場】 ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
         アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
         北海道美唄市落合町栄町 http://www.artepiazza.jp/
【入場料】  無 料
【主  催】  朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
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《Viva la 活版 Viva 美唄》は、初夏の薫風のもと、終始晴天にめぐまれ、アルテ ピアッツァ美唄において、全日程を無事に終了いたしました。
アート・ギャラリーの会場ご来場され、活版造形作品をご観覧いただきました、たくさんの皆さま、アート・ストゥディオの会場での各種のタイポグラフィ・ゼミナールにご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

《Viva la 活版 Viva 美唄》には、アダナプレス倶楽部会員、活版カレッジ、そして新宿私塾修了生、タイポグラフィ学会の皆さまが、道内はもとより、とおく、福岡・徳島・埼玉・千葉・神奈川・東京から、30余名というたくさんの皆さまが参加されて、力つよい運営と応援にあたってくださいました。
ほんとうにありがとうございました。

北海道の雄大な大地に、あたらしい時代の活版造形の種子を、ひとつぶ、のこすことができました。





 《Viva la 活版 Viva 美唄》は、「海の日」にちなんだ三連休のかたのご来場も多く、全国各地からアルテ ピアッツァ美唄の彫刻造形と大自然のハーモニーをたのしまれるかたがお見えになっていました。
そんなかたが《Viva la 活版 Viva 美唄》にもご来場されて、そこではじめて活版印刷に触れられたかたもいらして、そこでもあらたな出会いと交流が、多彩にはじまっていました。

アダナプレス倶楽部会員の皆さんは、忙しい日程をやりくりしての北海道入りでした。また美唄はおろか、北海道そのものがはじめてというかたもいらして、アルテ ピアッツァ美唄のアート・ギャラリー、アート・ストゥディオの会場をめぐり、各所に配された安田 侃カン氏の彫刻作品を楽しまれ、そして北海道各地を意欲的にまわる、強行日程のかたも多かったようです。

ですから毎日が、会員同士の再会と出会いの歓喜の場となり、毎夜の食事は、しばしのお別れ会を兼ねた「懇親会」という状態でした。
ともかく終始歓声と感動に包まれたアルテ ピアッツァ美唄の会場でした。
たくさんの収穫と、成果と、宿題と、おもいでがいっぱいの《Viva la 活版 Viva 美唄 ── すばらしき活版、すばらしい美唄》でした。

ギャラリーでの活版作品展示、ストゥディオでの各種ゼミナールの報告などは、主催者カメラが追いついていないため、会員の皆さんの写真が集まるのをまって、『アダナプレス倶楽部 コラム』で順次ご紹介させていただきます。





タイポグラフィ・ブログロール『花筏』新規投稿 タイポグラファ群像*005 長瀬欄罫製作所/小池製作所を記録する


タイポグラフィ・ブログロール『花筏』に2013年07月08日、新規投稿がされました。 
★  タイポグラファ群像*005 長瀬欄罫製作所/小池製作所を記録する

長瀬欄罫製作所は、初代/長瀬利雄(1914-84)によって、1958年01月、江戸川に沿い、文京区と新宿区が交錯する、いわゆる江戸川橋印刷村(文京区関口所在)に創業された、活版印刷のみえざる工程 ── 罫線製造・装飾罫製造・金属インテル製造・自動活字鋳植機 KMT ── などの業務を担ってこられた企業です。

上掲写真は、二代/長瀬慶雄(1942-)氏ですが、惜しいことに、従業員の高齢化と、ご本人が体調をくずされたこともあり、2011年12月、66年の歴史をもって長瀬欄罫製作所の歴史に幕を下ろされました。

長瀬慶雄氏には、朗文堂 アダナプレス倶楽部の設立以来、積極的にご支援をいただきました。また活版印刷の力つよい継続をのぞまれ、いまなお強力な支援者のおひとりです。
その長瀬欄罫製作所の歴史の一端を、タイポグラフィ・ブログロール『花筏』に記録いたしました。 
─────
あわせて、活字鋳造機を中心に、活版印刷の、これもまたみえざる基盤を支えてこられた「小池製作所」の記録も、簡略ながらご紹介いたします。

★  タイポグラファ群像*005 長瀬欄罫製作所/小池製作所を記録する

Viva la 活版 Viva 美唄 『やきとリンピック』と嬉しいバッティング!?


《Viva la 活版 Viva 美唄》
【会 期】 2013年7月13日[土]―15日[月・祝]
       9:00―17:00(最終日は13:00まで)
【会 場】 ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
       アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
       北海道美唄市落合町栄町 http://www.artepiazza.jp/
【入場料】 無 料
      (ゼミナールの一部に参加費が必要なものもあります)
【主 催】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

◎ 重量物の活版印刷機器、空輸禁止品(おもに活版インキ)などから順次梱包発送を完了。
◎ 輸送はおもに宅配便をもちています。現在の宅配便のおおくは、遠方へは拠点空港まで空輸して、そこからトラック便に積み換えることが増えています。
◎ ところが、これまでの出荷の経験上、印刷インキや活字洗い油などは「危険物」とされて空輸便は使えません。
◎ 今回もこれらの品目は早めに集荷して、トラック便 → カーフェリー → トラック便で美唄の会場に到着する予定です。
◎ そんな事情もあって、沖縄のユーザー様には、時間はかかりますが、いつも船便での出荷です。
◎ 本日10日[水]夕方の最終集荷で、空輸便の作品類が出荷される(はずです)。
◎ 現在本稿を記述中ですが、たったいま「宅配便マラソン青年」集荷で来社。出荷完了! まだ部屋には荷物が散乱していますが、これらは手持ちで運搬します。
◎ 《Viva la 活版 Viva 美唄》の展示は、小冊子と額装作品が多く、販売を目的としているものはありません。
◎ 額装作品だけで数個の段ボールでの出荷でした。こららの作品が、アート・ギャラリーの壁面と、机を占拠して、ズラリとならんだ姿を想像するだけで、胸おどるものがあります。
◎ 「活版カレッジ・アッパークラス」では、ここ五年ほど、ほぼ月一回集まっては仮称「活版歌留多」を製作していました。まだ五十音全部の完成をみてはいませんが、毎回構想を練って、活版新技法や、途絶えていた技術を復元したりと、毎回意欲的な挑戦がつづいていました。
◎ 《Viva la 活版 Viva 美唄》では、仮称「活版歌留多」の途中経過が発表・展示されます。活版印刷には、こんなにおおきな可能性と、すばらしい技術があったのかとおもわせます。
しかも一部の技法は、簡便な手法解説もありますので、活版造形者なら見落とせない展示です。

《第7回 全国やきとリンピック、Viva la 活版 Viva 美唄と同時開催 !?》


《美唄に活版造形者と活版ファンが集結するはずでしたが、焼き鳥ファンも大集結!》
昨日札幌の支援者からの@メールでのニュース。
「美唄で、全国やきとリンピックが同時期に開催されますけど、ご存知でしたか?」

イヤァ~ 驚きました。まったく知りませんでした。会場は持ち回りのようですが、ことしは美唄での開催で、
第7回 全国やきとリンピック in びばい 7月13-14日】が開催されます。

《Viva la 活版 Viva 美唄》では、アルテ ピアッツァ美唄のふんいきを壊さないように、過剰な演出は避け、POP やポスターなどはいっさいつくらないことにしていましたが、《全国やきとリンピック》のほうは、なかなか賑やかなようです。

活版造形者も焼き鳥が大好き! バッカス松尾なぞは、レンタカーを借りただけで宿もとらず、「北海道の海の夕陽をみたい」なぞと気障なセリフをはいていますが、ほんとうは、美唄焼き鳥を目当てに参加しているフシもなくありません。

第7回 全国やきとリンピック in びばい 7月13-14日】の関係者の皆さまに、こころからのエールをおくるとともに、お互いに晴天に恵まれ、盛会をみるように頑張りましょう!

Viva la 活版 Viva 美唄 炭山ヤマの碑と監視員さん



《以下 ── やつがれ Wrote》
たなばたの日曜日。《Viva la 活版 Viva 美唄》の開催を控えたアダナプレス倶楽部会員の作品搬入が盛んです。
「最後の最後に、誤植をみつけちゃって……。土曜日にもう一度刷り直して、すぐ製本しま~す」
「飛行機のチケットが取れました。作品もバッチリです。ご安心を!」
@メールもにぎやかです。
─────
《Viva la 活版 Viva 美唄》には、雨男バッカス松尾も参加されます。ですから雨がおおいに心配でした。「Yahoo ! 美唄市の週間天気予報」によると、最高気温は25-26度、おおむね曇り、後半は晴れになるようです。
どうやら今回は、天下の晴れ男、やつがれの勝ちらしい。

旅行者やイベント開催者には、降雨はつらいが、それでもやつがれ、アルテ ピアッツァ美唄の一面の緑、そして巧妙に配された真っ白な彫刻や、シェンナ(赤茶色)の構造物が、雨にうたれる姿も見てみたいという、チョット贅沢な望みもある。

なにせアダナプレス倶楽部の主催だから、《Viva la 活版 Viva 美唄》には、付帯イベント?が盛りだくさんに設けられている。
① 既報のとおり、堀内剛さんの講演にともなう、ミニトマトと絞りたて生ジュースの試食・試飲会。由仁町まるほり野菜園への遠征ドライブ。道中カーナビ画面が、ただの一本棒になるから注目。接待:ご機嫌によるが、風の猫 ゴリを予定 
② 懐かしのシャボン玉ホリデー(大石担当。詳細:ないしょ)
③ 目の前美唄川支流で、沢ガニとヤゴ捕り(やつがれ担当。参加希望無し)
④ 美唄名物焼き鳥を食いまくる懇親会。地元北海道勢も多数参加。
⑤ 札幌ラーメン、地ビールの試食・試飲・品評会(希望者が勝手に開催)
⑥ ジャスト・シュン!美唄ハスカップ狩り。入園試食無料。持ち帰り有料。
──────
ところで、《Viva la 活版 Viva 美唄》の主会場は、アルテ ピアッツァ美唄の宏大な敷地いっぱいで開催される。
講演会とタイポグラフィ・ゼミナールは、ヤマの上の「アート・ストゥディオ」。作品展はヤマの中腹、彫刻広場前の「アート・ギャラリー」での開催。

このふたつの会場は、そうとう離れているし、高低差もたっぷりある。
ギャラリーからストゥディオまでのぼると、やつがれなぞは身も心も疲れはて、おもわず隣奥の「ギャラリー・カフェ」に倒れこんで、テラスで一服つけ、チョロチョロ顔をだすリスを相手に、絶品の水出し珈琲をいっぱいやらないと、隣接手前の「アート・ストゥディオ」には戻れないほどだ。

武田信玄「風林火山」さながら「動かざること山のごとし」のやつがれ。そのために手不足になりがちの今回。エクセルプリントでの役割分担は「アート・ギャラリーでの監視員」に決定しているらしい(希望調査は無かったが……)。

監視員さんとは、大きな美術館や博物館の一隅で、夏は冷房病予防、冬はシモヤケ予防で、毛布を膝に掛け、彫刻作品のようにかたまっているひとの役割である。ときおり立ち上がって、
「硝子に手をお触れにならないようにお願いします」(ニッコリ)
などという役割である。ところがなにぶん強面コワモテのやつがれ、ニッコリはできないし、気温25-26度の快適さでは、ユニフォームの膝掛け毛布をどうしよう?


────
美唄市 は、かつては日本四大産炭地のひとつとされて、三菱鉱業、三井鉱山、中小の炭鉱などが進出して、全国でも有数の炭鉱都市として栄えたまちです。
最盛時には炭鉱までのローカル鉄道「美唄鉄道」がはしり、1950年代の最盛時の人口は10万人弱という繁華なまちでした。

1970年代にはいると、国の施策として石炭から石油へのエネルギー転換がはかられ、このまちでも1973年に三菱美唄炭鉱が閉山されて、ほとんどの炭鉱の灯が消えました。活気のあった炭鉱住宅はひっそりと静かになり、子どものいなくなった小中学校は廃校となりました。

それから40年ほどの歳月がすぎ、現在の美唄市は人口2万5000人ほど。ここがおおきな産炭地だったことを忘れさせるほど、豊かな緑がひろがり、すっかり静かなまちになりました。
それでも空知ソラチ地方の中核都市、物資の集散地としての役割を担い、廃鉱のまちにありがちな暗さがないのがふしぎなくらいです。

それでも《Viva la 活版 Viva 美唄》の主会場、アルテ ピアッツァ美唄から車で数分のところに、炭鉱で犠牲となったかたの鎮魂の碑「炭山ヤマの碑」があり、もうすこし奥地には「炭鉱メモリアル森林公園」があります。
いずれも彫刻家/安田 侃カン氏の「作品」となっています。
─────
その「炭山ヤマの碑」にこころをうたれ、活版作品としてまとめたかたがいます。
用紙はスペイン/アルパ社、四方耳つき手漉き紙。活字組版は 12pt. 明朝体。図版部分はゴム版画を使用していました。印刷は5-6度刷りのようです。

《Viva la 活版 Viva 美唄》は、画期的な活版造形者による祭典となります。そしてひっそりと、わが国の繁栄をもたらした炭鉱労働者への鎮魂のこころを忘れていないのは嬉しいかぎりです。

★関連情報:アダナプレス倶楽部 NEWS
◎ 02月20日  Viva la 活版 Viva 美唄 開催のお知らせ 
◎ 06月11日  Viva la 活版 Viva 美唄 ゼミナール参加者募集
◎ 06月19日  Viva la 活版 Viva 美唄 さぁはじまったぞ! アダナプレス倶楽部イベント狂想曲 !?
◎ 06月29日  Viva la 活版 Viva 美唄 すぐそこまで!
◎ 07月05日  Viva la 活版 Viva 美唄 活版印刷と 安田侃カンと まるほりトマト
◎ 07月07日  Viva la 活版 Viva 美唄 炭山ヤマの碑と監視員さん 
◎ 07月10日  Viva la 活版 Viva 美唄 『やきとリンピック』と嬉しいバッティング!? 
◎ 07月17日   Viva la 活版 Viva 美唄 盛況裡に終了! ご来場・ご支援に大感謝!! 

★関連情報:タイポグラフィ・ブログロール『花筏』
◎ 03月13日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅰ 開催のお知らせ
◎ 03月15日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅱ 準備着着進行中 !?
◎ 03月28日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅲ タイトルデザインと過去の活版関連イベントデザインの記録

【資料発掘】これってな~に? 活字列見 or 並び線見



タイポグラフィ・ブログロール『花筏』に、二度にわたって上掲の器具に関する記事を掲載してきました。
タイポグラフィ あのねのね*016 これはナニ?  2012年02月23日
タイポグラフィ あのねのね*018 活字列見 2012年03月13日

その一応のまとめともういうべき記録を、
タイポグラフィ あのねのね*020 活字列見 or 並び線見 2013年07月07日
に掲載しました。ご関心のあるかたは『花筏』をご覧ください。


二回にわたった『花筏』での紹介後、この「器具」の愛らしさがこのまれたのか、あちこちで図版や図像としてご利用いただいたのは嬉しいことでした。ところが期待していた情報の提供がいただけなかったのは残念でした。
できたら過誤の指摘をふくめて、今後ともこの「器具」に関する情報のご提供をいただけたら嬉しく存じます。
─────
◎  『英和  印刷-書誌百科事典』
              (日本印刷学会、印刷雑誌社、昭和13年1月12日)
    lining gauge (Linienmass
    活字の Line を測定する器具。aligning gauge ともいふ。[図版あり]
◎  『第五版 印刷事典』(日本印刷学会、印刷朝陽会、平成14年1月7日)
    ならびせんみ 並び線見  lining gauge, aligning ; Linienmaβ
    欧文活字の並び線を測定する器具。(同)版面見、筋見[図版あり]
◎ 『KOBUNDO’S TYPE-FACES OF TODAY』
       (株式会社晃文堂 千代田区神田鍛冶町2-18、p.67、1958) 
    LINING TESTER  列見[写真図版あり]

◎ まとめ
この器具は、活字鋳造現場、とりわけ欧文活字のベース・ラインの測定・設定にもちいられる。英語では Lining gauge, Aligning, Lining tester などとされ、 ドイツ語では Linienmass とされる。わが国では「並び線見、版面見、筋見、列見」などと呼んだ。

Viva la 活版 Viva 美唄 活版印刷と 安田 侃カンと まるほりトマト




【詳細情報:まるほり野菜園ブログ  北海道の新米百姓日記
【関連情報:『花筏』2012年10月03日 まるほり野菜園 ── 農にいきるひと 堀内 剛さんへのエール


きょうはお知らせです。
《Viva la 活版 Viva 美唄》、本当にすぐそこ、来週末に迫ってまいりました。
アダナプレス倶楽部では、連日連夜、テンヤワンヤ、ともかく製作に余念がありません。

そんななか、ときおり北海道夕張郡由仁町の堀内剛さんからの飄飄とした@メールが到着します。ここにご紹介したいくらい、ユーモアと含蓄のある@メールです。
堀内さんは、「風の猫 ゴリ」 ── 甘えたり、すねたりする、気まぐれのようですが ── とともに起農 ── トマトと豆づくりに余念がありません。

そんな堀内剛さんと、《Viva la 活版 Viva 美唄》の講演会と、懇親会でお会いできます。何人かは、由仁町の「まるほり野菜園」訪問に出かけるようです。
堀内さんは美唄名物「アダナプレス倶楽部  焼き鳥懇親会」にもご参加されますが、おいしいお酒が飲めるように(飲酒運転防止)と、美唄周辺に宿をとられたそうです。

【詳細情報:まるほり野菜園ブログ  北海道の新米百姓日記
上記ブログにリンクすると同時に、その一部をここにご紹介いたします。「風の猫 ゴリ」との日日がたのしく綴られています。上記リンクもぜひご覧ください。 
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FC2 Analyzer   まるほり野菜園  堀 内  剛

今日はお知らせです。
7月14日にまるほり園長[堀内剛]が、焼き鳥で知られる美唄市に出張し、《Viva la 活版 Viva 美唄》の講演会として
「起農への挑戦 ◯(まる)をもらえる野菜づくり」
と題する講演と、「まるほりトマト」のPR活動をいたします。

会場は、世界で活躍する美唄出身の彫刻家、安田 侃(やすだ かん)さんがつくる植物や景観とともに成長する野外彫刻公園、アルテピアッツァ美唄

《Viva la 活版 Viva 美唄》は、「活字書体」「印刷技術」など、文字と活字を愛し、追求し続ける出版社「朗文堂」さんのアダナプレス倶楽部が主催。

アダナプレスとは、印刷の原点「金属活字」を紙に「押圧」する事による昔ながらの印刷技法、「活版印刷」をする機械の名前です。

これ以上説明するとぼろがボロボロ出てくるので詳しくはこちらでお調べの程を⇒朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

イベントは、「欧文活字と花形活字でつくるオリジナルレターセット」などの講習会や、朗文堂主催の活版カレッジの生徒さんの作品展示などが中心。

そんな中、異彩を放ちまくる「まるほり野菜園」の講演&おみやげ配布の企画!

実は、朗文堂に勤める、まるほり園長の学生時代の後輩が、朗文堂の社長さんと出張のついでに、まるほり野菜園に遊びに来てくれた事をきっかけに、講演を企画していただきました。
講演のタイトルは「起農への挑戦 ◯(まる)をもらえる野菜づくり」
身体性をともなった「ものづくり」の根幹をなす「農」と「食」についての講演をとの事です。

① 私は言語中枢に深刻な問題を抱えている。
② ポワーっと生きて来たので、私の経験と上滑りな考えが
     皆様の参考に成るのかどうか?
③ なにより文字を愛する方のイベントで、私の話がフィットするのか??
主に、以上の理由でとても不安です。

先輩にチャンスをくれたゼミの後輩[大石薫]と、社長[片塩二朗]さんに恥をかかせないように、せめて準備はしっかりと、そしておみやげトマトは大盛りで臨みたいとおもいます。

ちなみに講演内容は
① 自己紹介 わたしの人生の歩み
② 農業との出会い。
③ 恩師たち
④ 新規就農事情と新しい流れ。
⑤ まるほり野菜園の目指す農業
⑥ B染色体がもたらした出会い。
⑦ トマト試食タイム!!
といった内容で1時間30分。主に試食タイムを充実する予定。

参加費500円でおみやげ付き。

皆さんの貴重なお時間をいただくので、もちろんお土産トマトは500円以上の価値のものにいたしますよー。
穴があったら7月15日まで入っていたい、、そんな精神状態ですが、
愛すべき後輩が頑張って段取りしたイベント。
私の起農を応援してくれている社長さんの気持ちに答えたい。

皆様に呼びかけます。

7月14日は是非、アルテピアッツァ美唄へ!!!!!!

イベント情報はこちら
Viva la 活版 Viva 美唄

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ゴリの秘蔵画像などを駆使してご機嫌を伺う作戦です。

【猛省 講演会】燕雀 いずくんぞ鴻鵠のこころざしを知らん哉 『史記』司馬遷


《唖~唖 !  やはりミニ講演会は大失敗。無残やの~》
だからいったでしょう。時間オーバーしそうだって。
ミニ講演会は持ち時間30分で、文字どおり、はなし半分で終了しました。
わざわざ足をお運びいただいた皆さまには、ふかくふかくお詫びもうしあげます。
いずれ(近いうちに)機会をもうけて、100枚のスライドでじっくりおはなしする場をもうけたく存じます。

なにしろ案の定の結果で、「ゆず屋」あたりの「つぶやき」にあげられ、すっかりからかわれているようです。
「ゆず屋 山王丸  榊 コト 本名:〇〇〇〇」は、某国立大学工学部出身の工学博士で、某官庁のお役人が本職のお堅いひとです。しかも「最終学歴?」が新宿私塾という変わり種ですから、あの「ゆず屋のつぶやき」なぞにだまされてはいけません!?
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ふるいはなしです。東京メトロ茗荷谷駅のかたわらに、ビジュアルデザイン研究所という私塾がありました。創立者兼所長は故高橋正人先生(旧教育大教授、主著/『構成ⅠⅡ』岩崎美術社)。
あらためて振りかえると講師陣はすごいものでした。所長の高橋正人先生(当時は教育大学名誉教授)、同大の教え子の勝井三男さん、おなじく故清原悦志さん、そして吉田佳広さんや、まだ若き五十嵐威伸さんなどがズラリとそろっていました。
「生徒」の大半は高橋先生のご経歴のせいか、ほかのデザイン専門学校とはいくぶんことなり、国公立の大学卒業生が大半(とりわけ夜間部)を占めていました。

そこの夜間部に入所したところ、半年もたたないうちに高橋先生から呼びだされ、
「カタシオくんは、写真植字機研究所[のち写研]の写植教室に通っていたの?」
「はい、半年コースで、もう修了しています」
「あそこの特別講師をしている、加藤美方さん(東京高等工藝学校卒、研究社を経て、大日本印刷、リョービ印刷機販売などで役員を歴任)と、高島義雄さん(新潟県柏崎市出身、長岡工業学校卒、研究社印刷株式会社に45年奉職。主著『傳書 活版技術 』1904-?)から推薦があってね。それで相談だけど、昼間部でタイポグラフィの講師がいなくてね。カタシオくん、やってくれないかな……」

生業にすぎない状態でしたが、すでに朗文堂を開業していましたから、昼間部はご容赦いただいて、まもなく夜間部の講師ということになりました。
摩訶不思議でした。すでに「授業料」は一年分を支払い済みでしたが、入所して半年あまりのちから「講師給与」をいただいていました。そして自分の授業が済むと、ほかの講師の「生徒」ということになりました。次第に朗文堂が多忙となり、ビジュアルデザイン研究所は一年半ほどでやめましたので、高橋先生には申し訳ない次第でした。
当時のわたしは26歳、まだデザインがのどかな時代のはなしです。

東京国際ブックフェア
片塩二朗 ミニ講演会

《秀英体改刻の歩み いまだ止まず》
と き:07月04日[木] 14:30-15:00
ところ:大日本印刷株式会社 秀英体開発室 ブースNo.6-50

そんなわけで……、(いいわけです)。
ビジュアルデザイン研究所から、美術大学や新宿私塾の講師をつとめて40年ほどがたちました。ですからいつのまにか、授業や講義とは90分が一コマだという体内時計(習慣)が身についてしまったのかもしれません。

DNPミニ講演会には、わざわざお出かけいただいた皆さまや、会場内で立ち止まってご聴講いただいた多くのお客さまがおられました。椅子席の20名はもとより、多くの皆さまが足を止めてご聴講されていました。あらためて、お詫び申しあげるとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。
また大日本印刷の「秀英体平成の大改刻」に刺激されたのでしょうか、会場内のほかのブースには、うれしいことに、いくつかの企業も自社専用書体の改刻をすすめ、それを公開していました。

講演の後半では、改刻の先にあるもの、これからの書体開発のあらたな方途をご提示する予定でした。
すなわち《秀英体改刻の歩み いまだ止まず》ということです。
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来週末(07月13日-15日)には《Viva la 活版 Viva 美唄》で、北海道の美唄にでかけます。北海道でも「メディアと活版印刷 活版印刷のあらたな挑戦」をテーマに、アルテ ピアッツァ美唄のアート・ストゥディオでの講演が予定されています。
「雀、百まで躍り忘れず」といいます。まだ懲りないんですねぇー。そうだ、こっちの持ち時間は何時間だったか、もう一度確認しなければならんぞ……。
皆さま、よろしければ、チョット足をのばして《Viva la 活版 Viva 美唄》でお会いしましょう!

《Viva la 活版 Viva 美唄》
【会 期】 2013年7月13日(土)―15日(月・祝)9:00―17:00
                
(最終日は13:00まで)
【会 場】 ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
       アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
       北海道美唄市落合町栄町   http://www.artepiazza.jp/
【入場料】 無 料
      (ゼミナールの一部に参加費が必要なものもあります)

【主 催】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

■ 07月13日(土)
10:00―12:00 「メディアと活版印刷──活版印刷のあらたな挑戦」
            朗文堂/片塩二朗
参加費500円。予約不要・当日参加可能。
わが国への活字版印刷術導入の歴史から未来展望までが学べる講座です。
活字版印刷機Adana-21Jを使って記念カードの印刷体験も行います。

Viva la 活版 Viva 美唄 すぐそこまで!

《Viva la 活版 Viva 美唄》
【会 期】 2013年7月13日[土]―15日[月・祝]
       9:00―17:00(最終日は13:00まで)

【会 場】 ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
       アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
       北海道美唄市落合町栄町 http://www.artepiazza.jp/
【入場料】 無 料
      (ゼミナールの一部に参加費が必要なものもあります)

【主 催】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

いよいよ《Viva la 活版 Viva 美唄》の開催がせまってまいりました。
いま、活版造形者は、黙黙と作品の仕上げに余念がありません。
タイポグラフィ・ゼミナールの担当者は、準備ぬかりなく進行しています。

《Viva la 活版 Viva 美唄》は、活版造形者とその活版作品に親しく接していただき、その造形の魅力に触れていただくことを主眼としています。
そのために、過度な広報活動は抑制し、せいぜい告知はがきの印刷配布と、イベントタイトル入りTシャツをつくったくらいにして、ご来場者と活版造形者のこころの交流ができたらしあわせに存じます。

また「アダナプレス倶楽部」「活版カレッジ」の各地の会員や修了生も、大挙して雄大な北海道の大自然にいだかれるべく《Viva la 活版 Viva 美唄》に参加されます。
地元、北海道の多方面の造形者との情報交換も熱を帯びてきています。

《Viva la 活版 Viva 美唄》で、美唄の アルテ ピアッツァ美唄 でお会いしましょう。

★関連情報:タイポグラフィ・ブログロール『花筏』
◎ 03月13日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅰ 開催のお知らせ
◎ 03月15日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅱ 準備着着進行中 !?
◎ 03月28日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅲ タイトルデザインと過去の活版関連イベントデザインの記録
★関連情報:アダナプレス倶楽部 NEWS
◎ 02月20日  Viva la 活版 Viva 美唄 開催のお知らせ 
◎ 06月11日  Viva la 活版 Viva 美唄 ゼミナール参加者募集
◎ 06月19日  Viva la 活版 Viva 美唄 さぁはじまったぞ! アダナプレス倶楽部イベント狂想曲 !?
◎ 06月29日  Viva la 活版 Viva 美唄 すぐそこまで!  
◎ 07月05日  Viva la 活版 Viva 美唄 活版印刷と 安田 侃カンと まるほりトマト







【講演会】東京国際ブックフェア DNP 《秀英体改刻の歩み いまだ止まず》《『秀英体平成の大改刻』における開発概要》


《第20回 東京国際ブックフェア》
会  期:2013年07月03日[水]-06日[土]
会  場:東京ビッグサイト 西展示棟
      DNPブース 西1ホールNo.6-50
入場券:所定の招待券が必要です。
              招待券は朗文堂でもおわけしています。
              招待券が無い場合は、入場料1,200円/人が必要です。
              「ミニ講演会、ミニセミナー」はDNPブース内で開催。
              無料で自由参加です。

片塩二朗 ミニ講演会
《秀英体改刻の歩み いまだ止まず》
と き:07月04日[木] 14:30-15:00
ところ:大日本印刷株式会社 秀英体開発室 ブースNo.6-50

続いて、下記ミニセミナーを開催いたします。 是非、お立ち寄りください。

秀英体開発室 グループリーダー 伊藤正樹 ミニセミナー
《『秀英体 平成の大改刻』における開発概要》
と き:07月04日[木] 16:15-16:35
ところ:大日本印刷株式会社 秀英体開発室 ブースNo.6-50

同ブースの秀英体展示コーナーにて、近刊予定『100年目の書体づくり--「秀英体 平成の大改刻」の記録』(大日本印刷)の見本を展示予定です。
お忙しいところ恐縮ですが、皆さまのご参加をお待ちしております。

【詳細:東京国際ブックフェア|セミナー・イベント】7月4日中程。
【詳細:秀英体|DNP 大日本印刷株式会社

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講演の講師を引きうけると、もともと人混みが苦手ですし、準備もたいへんです。また大恥をかくことが多く、あとで後悔することがほとんどです。
ところで、ながいあいだ秀英体に関わっていたせいでしょうか……。とても愛着があります。
今回は短い時間ですし、ちいさなコーナーで気軽なおはなしを……、と慫慂されて講演を引き受けしましたが、短い時間で、簡潔にはなしをするのは、かえって困難がともなうことを認識しました。

つまりスライドを用意したところ100枚余となり、それを最大限削りこんでも50枚を越えます。どのデータ、図版にも愛着がありますし、懐かしいおもいでもあります。
このデータ量で30分の枠には収まらないとおもいつつ、これ以上削り込むことへの逡巡があり、講演会ではおもいっきり急いでスライド転換をいたします。

そのために異例のことながら、おはなしの要点のいくつかを、ここに図版として列挙しておくことにしました。
宋朝体字様、明朝体字様の誕生・揺籃の地──南宋のみやこ、臨安の大廟前の出版街と、そこで誕生した宋朝刊本。
修復なった故宮博物院/北京紫金城内・武英殿摺印処(『康煕字典』製造の場)の鮮明写真などの紹介は、これまであまりなされなかった紹介となります。

そして、秀英体が、たんに改刻に留まることなく、これからも書物の字様と活字の歴史にまなび、あらたな展望と展開をはかる契機を提唱できたら……、と念願しています。
みじかい時間となりますが、《東京国際ブックフェア》の観覧かたがた、東京ビッグサイトDNPブースまで足をお運びいただけたら幸甚です。










新宿私塾第22期 順調に進行中です。

《05月29日[土] 第9回フィールドワーク 公版書籍印刷所  理想社の実際》
新宿私塾開講のときからお世話になっている「理想社」。同社に出向いて公版印刷とはなにか、公版印刷の使命を現場で学びます。
前半の一時間は、同社社長・田中宏明氏による「書籍印刷概論」の講義があります。そこではデザインの現場では知ることができない、印刷工程の構築法と、実践的な管理知識が説かれていきます。









1921年(大正10)創業の理想社は、活字版の組版所としてスタートした歴史をもっています。そのために、いまもって文字組版を大切にしている企業です。ですから4年ほど前までは四六判の大型活版印刷機が轟音を響かせて稼働していました。

こんにちの理想社は、ゆっっくりと業態変更を実施しているようです。CTP, オンデマンド印刷システムといった最新鋭機器もならびますが、同社の組版部は、やはり版元からの絶対の評価をえているようです。[撮影:塾生/林 恭平]

《06月11日[火] 第12回 *講義:美術館・博物館図録ケーススタディ 原 順子さん》
国公立の大型美術館や博物館の図録・カタログ製作を積極的に受注されているWOデザイン/原 順子さんによる講義の模様です。

 

施設が大型になればなるほど、デザインの基本をしっかりと構築し、コンテンツの主従関係、優先順位などを学芸員や図書館司書と事前に十分に打ち合わせをしておくことの重要性が説かれました。

また図版レイアウトや文字組版に関しても、展示内容や客層のターゲットを考慮することが第一であり、ともかく見やすく、理解しやすく、読みやすいデザインの追究に研鑽をかさねられているとのことでした。

そこには外連ケレンや奇抜さは許容されることがなく、堅実さのなかに、どう新味を開拓するか、それなりのご苦労もあるようです。
塾生諸君は、デザインにおける誘目性、すなわち奇抜さや、オシャレさや、気の利いた遊び心を意識していたかたもおおく、ターゲットによる製作者の謙虚で控えめな姿勢の維持に、新鮮な驚きがあったようです。

下図のフライヤーは、東京国立博物館の来年夏(2014年)の予告ポスターです。
大型施設とは、このような長期計画で展示を考慮しますし、当然製作者もそれに対する対応力を求められることになります。
来年の2014年(平成26)7月、夏の国立博物館における大型企画で、WOデザインの製作物にであえるのかもしれませんね。

和字 Tradition 9 ばてれん ご愛用いただきました!




新潮社の[とんぼの本シリーズ]は、1983年の創刊で、美術・歴史・文学・旅をテーマとするヴィジュアル中心の入門書であり、案内書のシリーズです。
シリーズ名となった「とんぼの本」は、とんぼのように視野を広くもちたい、というおもいから名づけられたとされています。

[とんぼの本]には、何冊か小社販売デジタル書体をご使用いただいていますが、「日本・東洋美術」の『ひらがなの美学』(石川九揚著)に、《和字 Tradition 9 所収  ばてれん》を装本部、本文書体としてご利用いただきました。

欣喜堂製作の《和字 Tradition 9 所収  ばてれん》は、いわゆるキリシタン版『ぎやどぺとかる』(大英博物館蔵)を基礎資料として誕生した和字書体です。
その詳細資料は『和漢欧書体混植への提案』(ヴィネット11、今田欣一、朗文堂、2003年11月)に紹介されています。
皆さまのご愛読と、ご愛用をお願いいたします。