月別アーカイブ: 2014年7月

新宿私塾第24期順調に進行中。新宿私塾第25期事前予約が定員を上まわっています。

24期順調に進行中《新宿私塾第24期 有馬トモユキさんの講義》
梅雨があけ、猛暑がおそった07月22日[火]、新宿私塾第24期16回講座が開講しました。
この日の講師は有馬トモユキさん。有馬さんは、1985年長崎県うまれ。2007年青山学院大学卒業。

また有馬さんは
新宿私塾第09期修了生でもあり、塾生諸君の仲間でもありますので、講座ははじめからなごやかに、そして熱気にみちたものでした。

有馬さんは、現在は「日本デザインセンター」に勤務して、Web、グラフィックデザイン、UI の領域で活動しています。
そのかたわら TATSDESIGN の名義で、音楽作品とそのプロモーションに関するデザイン、映像演出、パフォーマンスなどの活動も多彩に展開されています。
【 関連URL : TATSDESIGN

DSCN5208 DSCN5209  25期募集修了

《新宿私塾第25期 すでに事前ご予約者が定員を上まわっています》
現在開講中の新宿私塾第24期は09月16日に終了予定です。 つづいて新宿私塾第25期が開講予定ですが、すでに一般公募に先だって、事前ご予約者が定員をおおきく上まわる状況にございます。

というわけで、新宿私塾への入塾をこころ待ちにされていた方には申しわけありませんが、今秋開講の「新宿私塾第25期」は、事前申し込み者以外の入塾は不可能な状況になっております。

今後とも、新宿私塾第26期(2015年04月開講予定)、第27期(2015年09月開講予定)への入塾をご考慮の皆さまは、できるだけ早く、 「朗文堂 robundo@ops.dti.ne.jp 担当 : 鈴木 孝」 宛にご一報をいただき、事前相談、事前見学、事前予約をいただければ、一般公募に先だって、お申し込み先着順に入塾のご意思を再確認させていただきますので、確実に入塾することができるかと存じます。
勝手を申すようで恐縮ですが、この段ご了承たまわりたくお願いいたします。

【講演会記録】 平野富二の生涯を懸けた業績-古谷昌二氏

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講演会 平野富二の生涯を懸けた業績

講   師 : 古谷昌二氏(日本機械学会生員/平野富二研究者)
日    時 : 2014年07月19日[土] 14:00-16:00
場      所 : 物流博物館2階 港区高輪4-7-15
主      催 : 東京産業考古学会
概    要 : 本木昌造の後を継いだ活版印刷事業だけでなく、造船事業、海運事業、土木事業、ドコビール鉄道事業など、さまざまな事業に関わった産業人:平野富二の幅広い活躍を、『明治産業近代化のパイオニア 平野富二伝 考察と捕遺』(朗文堂)の著者が語る。
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NHK壁紙
熱のこもった講演会でした。三連休の初日の土曜日でしたが、熱心な聴衆がつめかけていました。

講演中は撮影禁止ということで休憩時間での撮影となりましたが、休憩中も講師は質問攻めのようでした。わたくしめはこのとき喫煙タイムで席をはずしておりました。
聴講者のなかにはミズノプリンティング・ミュージアムの水野雅生館長がおられて、同館所蔵の、明治中期、東京築地活版製造所製造のアルビオン型手引き式活版印刷機が、NHK朝ドラの『花子とアン』08月08日に登場すると嬉しそうにはなされていました。
皆さまもぜひご覧になってください。
【撮影:平野健二氏提供】
講演会会場1 講演会会場2 水野さんと 片塩さんと

平野表紙uu平野富二伝 考察と補遺 DM表 平野富二伝 考察と補遺 DM裏

アダナ・プレス倶楽部会報誌 第25号完成・配布中です。

アダナ・プレス倶楽部の会報誌
『Adana Press Club NewsLetter Vol.25』(Summer 2014)を
刊行し、会員の皆さまへ配布中です。

会報誌25号

『Adana Press Club NewsLetter Vol.25』 (Summer 2014)
表紙使用活字 : 和文活字 : 12pt. 明朝体、   ルビ活字:6pt. 明朝体
                        欧文活字 : 12pt. ボドニ
図  版 : 罫線(波罫=ブル罫)、記号活字、約物活字

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主な内容(目 次) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【イベント情報】 『欧文書体百花事典』普及版刊行記念連続講演会   
【イベント情報】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO 開催決定!
           ──── 出展者・参加者募集のお知らせ
【新企画・新規商品のご案内】            
                        欧文活字「サンセリフ体」 ギル・サン活字大紹介
【連載 活字版印刷豆知識 25】
          中国の時代区分とそれぞれの時代を代表する活字書風
【連載 活版まんが】
           トンカツ ニンニク コンニャク & カッパンの巻き=ブル罫 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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林 昆範氏講演 『中国の古典書物』 余 話

崔護『都城南荘』人面_花牡丹人面_花蓮華

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タイポグラフィ講演会 『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
講  師 : 林 昆 範 リン・クンファン
日  時 : 2014年07月02日[水]

林 昆範さん <タイポグラフィ講演会 『 中国の古典書物 』 増刷版 刊行記念講演会> にご来場、ご協力をいただきありがとうございました。
ご来場の皆さまの楽しそうな笑顔を拝見してうれしくおもいました。 これもすべて、林 昆範さんをはじめ多くの皆さまのおかげでした。心からのありがとう!

ところで、テキストもみずに、林 昆範さんがすらすらと竹簡に書いていた唐詩です。
朗文堂での竹簡への書写の簡単なリハーサルの際に、
「この詩はたれの作ですか」
と,、林さんに質問しました。

「著名な唐詩です」
林 昆範さんとは、およそ七年間にわたって毎週一緒にまなんできた仲ですから、こういうぶっきらぼうな返答のときは、自分で調べよということです。

なにしろ無学なもので、その詳細をしらず、口惜しいのでのちに調べました。 この詩はわが国でも禅宗の僧侶などが好んで書く唐詩ですが、わが国ではすこし変化して、ひろくは以下のようにして知られるものでした。
「年年歳歳、花相似たり、年年歳歳、人相同じからず。( 油斷をすれば人に笑はるゝぞ )」

詩の作者は 崔護サイゴ : 唐代のひとです。 貞元12年(796)の進士(官吏登用試験合格者)。あざなは 殷功 インコウ。 博陵 ( 現 ・ 河北省定県 ) のひと。
この淡い恋をえがいた詩の事件は、『 太平廣記 ・ 巻第二百七十四 ・ 情感 』 に録されています。 こんな詩をスラスラと書けるなど、うらやましいかぎりです。

上掲図は、漢王朝の代表書体 : 隷書 ( 花牡丹 ) と、唐王朝の代表書体 : 楷書 ( 花蓮華 ) で組版追試にあたったものです。 書体をかえただけでずいぶん詩の響きがことなるようにおもわれました

ところでこの唐詩は、アジアの歌姫としてしられた テレサ ・ テン ( 鄧  麗君 ) も、かつて 「 人面桃花 」 と題して歌っていたそうです。 台湾や中国ではおなじみのようでした。
「 人面桃花 」、「 崔護 」 で検索すると、画像集もふくめてたくさんの資料に出会えます。

まず、< 崔護 人面桃花 ウェブ >  からお楽しみください。 また<崔護 人面桃花 画像集> もお楽しみいただけます。
また <中国百度百家 : 人面桃花 図片集> では桃花が大好きな中国の風景や美女が多数登場します。
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【講演会詳報】 河野三男さん、林 昆範さん、ふたつの講演会の模様を<活版アラカルト>にてご紹介。

『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
第 3 回  『 Robert Granjon 』
講   師 :  河野 三男
日  時 :  2014年06月22日[日] DSC07826 DSCN4547 DSC07641 DSC07725 DSC07556 アダナ新コラム2014年06月25日掲載  上掲バーナーをクリックすると当該ページにいけます。
本コーナーではスライドショーをお楽しみいただけます。

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タイポグラフィ講演会 『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
講  師 : 林 昆 範 リン・クンファン
日  時 : 2014年07月02日[水]
DSCN4963 DSCN4990 DSCN5053 DSCN5132アダナ新コラム2014年07月03日掲載 上掲バーナーをクリックすると当該ページに飛ぶことができます。
本コーナーではスライドショーをお楽しみいただけます。

町田国際版画美術館 関野準一郎 生誕百年記念展

関野_表 関野_裏生誕百年 関野準一郎展

会       場 : 町田市立国際版画美術館
会    期 : 06月21日[土]- 08月03日[日]
開館時間 : 平 日        10:00-17:00(入館は16:30まで)
                  土・日・祝日  10:00-17:30(入館は17:00まで)
                  月曜休館、ただし07月21日[月・祝]は開館、翌22日[火]は休館
入場料金 : 一 般 600円    大学・高校生と65歳以上 300円

展覧会概要
青森に生まれた関野凖一郎(せきの・じゅんいちろう 1914-88)は、中学時代から版画誌を発行し、18歳で日本版画協会展に入選を果たしました。25歳で上京し、恩地孝四郎に師事、「一木会」の主要メンバーとして活躍しました。
木版、エッチング、リトグラフなどの技法を駆使し、風景や人物など多様な主題で、また60年近くにわたって制作を続け、国際的にも活躍しました。
本展では戦後の多色刷り木版作品を中心に160点を展示いたします。
【詳細 : http://hanga-museum.jp/exhibition/index/2014-244 】

台湾 日星鋳字行 活版印刷体験盒キットを製作

DSCN4819 《台湾の友人 日星鋳字行が 活版印刷体験盒キットを製作しました》
台湾/台北市の活字鋳造所 兼 活字版製造所の日星鋳字行(張 介冠代表)が、すべて板ボール製の活版印刷体験キットを製作しました。名づけて<日星活版体験盒>です。

「盒 ごう」は、わが国でも「飯盒 はんごう」などにもちいられる字で、「ふたもの」の意です。
写真では一見ボルト&ナットがあり、ジャッキやファニチュアらしきものもみえますが、これらは板ボールに印刷物を合紙ゴウシしたもので、すべてが軽便な紙製のキットです。
使用に際しては、<日星活版体験盒>キットのほかに、「鉛筆・スケール・カッターナイフ・セロファンテープ」を用意します。インキは油性の活版インキではなく、水性のスタンプインクが少量付属しています。そしてなによりも肝心な活字ですね。これは当然別途購入です。

さっそくアダナ・プレス倶楽部が日星鋳字行で製作した、オリジナルの初号角の活字をもちいて<日星活版体験盒>キットを体験しました。
できあがりは、下掲の写真のとおりです。
しばし、学研の『科学と学習』の付録にワクワクしていた、小学生のころような気分にひたれました。
【参考 : 活版アラカルト/黒滝哲哉『美鋼変幻-たたら製鐵と日本人』 & 日星鋳字行『活字-記憶鉛與火的時代』

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<日星活版体験盒>キットと取り扱い説明書

キット外寸 : 天地 175mm,  左右 233mm,  高さ 34mm,  重量 350g
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