月別アーカイブ: 2014年8月

【新宿私塾】 第25期生募集の状況&ピアッツァ・シンジュク コーナー誕生。

25期募集修了《新宿私塾第25期 すでに事前ご予約者が定員を上まわっています》
ようやく猛暑がおさまったせいでしょうか。ここのところ新宿私塾入塾ご希望のかたからのお問い合わせがつづいております。
現在開講中の新宿私塾第24期は最終版をむかえ、2014年09月16日に終了予定です。
つづいて新宿私塾第25期が09月30日から開講予定ですが、すでに一般公募に先だって、事前ご予約者が定員を上まわる状況にございます。

というわけで、新宿私塾への入塾をこころ待ちにされていた皆さまには申しわけありませんが、今秋開講の「新宿私塾第25期」は、事前申し込み者以外の入塾はとても困難な状況になっております。

今後とも、新宿私塾第26期(2015年04月開講予定)、第27期(2015年09月開講予定)への入塾をご考慮の皆さまは、できるだけ早く、 「朗文堂 robundo@ops.dti.ne.jp 担当 : 鈴木 孝」 宛にご一報をいただき、事前相談、事前見学、事前予約をいただければ、一般公募に先だって、お申し込み先着順に入塾のご意思を再確認させていただき、キャンセル待ちのかたから優先して入塾していただきます。
勝手を申すようで恐縮ですが、この段ご了承たまわりたくお願いいたします。

PIAZZA《新宿私塾塾生と新宿私塾修了生のひろば-ピアッツァ・シンジュク コーナー誕生》
朗文堂には、新宿私塾、活版カレッジのふたつのちいさな教育機関があります。
新宿私塾の定員は10名ですが、すでに200数十名の修了生をかぞえます。
活版カレッジは定員04名ですが、修了期間が90日ほどと短いために、こちらも60余名の修了生をかぞえます。
またこのうち、新宿私塾と活版カレッジの双方を受講されたかたも相当数にのぼります。

SNS メディア全盛の現代ですし、朗文堂では各種のイベントを開催していますので、修了生のあいだでも 「新宿私塾 ◯◯ 期会」 などの交流はさかんのようです。
とりわけ活版カレッジには<アッパークラス>があって、終了後もほぼ毎月一回の定例会をもってあつまり、技術の向上や情報交換がさかんです。
そこで24期、200余名という多数を数えるにいたった新宿私塾の交流の場として、SNS メディアだけでは包摂しにくい、気軽な<ピアッツア-ひろば>として、<ピアッツァ・シンジュク>が誕生しました。

入り口は朗文堂ホームページに専用コーナー<ピアッツァ・シンジュク>を設けてあります。
当分の間投稿は新宿私塾宛にご連絡いただきます。管理人は新宿私塾修了生の 神村 誠 さん、北 美和子さんが担われています。
ピアッツァ・シンジュク>は、新宿私塾修了生だけでなく、ひろくタイポグラフィに関心のある皆さんのご訪問を歓迎するとともに、修了生の皆さんの積極的な投稿を期待いたします。

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部提供の動画 YouTube ご紹介

──────────── <新公開>
タイポグラフィ講演会 『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
講  師 : 林 昆 範 リン・クンファン
日  時 : 2014年07月02日[水]
『中国の古典書物』刊行記念講演会の筆書実演編をご紹介いたします。16:25

「東洋」を篆書・隷書・楷書・草書で書き分けています。また右起こし縦組みの中国古典­書物の基本原型となった竹簡による「簡冊」に、著名な唐詩「人面桃花」を隷書で書き上­げました。
【関連URL : http://www.robundo.com/robundo/blog/

◎ Viva la 活版 Viva 美唄  新編集 14:39

Viva la 活版-すばらしき活版。5年間4回にわたり開催された<活版凸凹フェスタ>にかえて、2013年07月北海道美唄市アルテ・ピアッツア美唄で開催された活版イベントの記録。
【関連URL : Viva la 活版 Viva 美唄 レポート01-12 活版アラカルト

◎ 卓上式小型活版印刷機 Adana-21J  の基本操作   3 : 41

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の企画・設計・製造・販売による、卓上式小型活版印刷機 Adana-21J は2008年-2014年03月まで販売され現在は後継機 Salama-21A となった。
【関連URL :  新機種登場 !!  アダナ式小型活版印刷機 Salama-21A 】

◎ 理想社 四六全判大型活版印刷機の稼働の勇姿 2 : 52

創業大正10年。本格書籍印刷をもっぱらとする理想社。その歴史の大半は活版印刷によって刻まれた。残念ながらこの大型機は2009年に稼動をとめ、オフセット印刷に移行した。
【関連URL : タイポグラフィ あのねのね*020 花筏 】

◎ 長瀬欄罫製作所 日本語モノタイプ & インテル鋳造機の稼動の記録 3 : 41

 小池製作所製造/ KMT自動活字鋳植機、金属インテル鋳造機などの記録。現在ではなかなか見ることができない。長瀬欄罫製作所は2011年12月30日をもって廃業した。
【関連URL : タイポグラファ群像*005 長瀬欄罫製作所/小池製作所を記録する 花筏 】

◎ 活字自家鋳造+書籍印刷所 豊文社の記録  7 : 31

東京都内で現在も稼動している数少ない書籍活版印刷所。同社は KMT自動活字鋳植機による活字のほかに、元社員が号数活字系を自家鋳造している。現状は定期印刷物で工場は手いっぱいだとされる。
【関連URL : 活版凸凹フェスタ*レポート13 アダナ・プレス倶楽部ニュース】

◎ Étude pour un caractère : Le Grandjean  3 : 52
http://youtu.be/N34ykGGIf3I
フランス国王ルイ14世の命により製作された「王のローマン体  Romain du Roi 」の銅版彫刻図版のリプリント。フィリップ・グランジャン(Philip­pe Grandjean)が活字父型を彫刻した。 寸法:46.5cm X 57.5cm 手すき紙に銅版印刷、活字版印刷 フランス国立印刷局刊行

【関連URL : フランス国立印刷所 王のローマン体 ローマン・ドゥ・ロワ アダナ・プレス倶楽部ニュース】

【講演会】 『欧文書体百花事典』 その後Ⅳ <装飾は罪悪か? 花形装飾活字クロニクル> 白井敬尚氏 終了しました。

欧文書体百花その後IV
『欧文書体百花事典 その後』  第 4 回は 2014年08月24日[日]

「装飾は罪悪か ?   花形装飾活字クロニクル」
たくさんのご来場ありがとうございました。
この記録は、写真をスライドショーでお楽しみいただける
活版アラカルト >コーナーにアップしてあります。 

白井さん DSC00557 DSCN6870 DSCN6854 P1110532 P1110470 P1110468 DSCN6720 DSCN6662
『 欧文書体百花事典 』が刊行されて10年が過ぎました。 この10年間の欧文書体研究は? 関連する研究の進展は……。
『 欧文書体百花事典 』 普及版の刊行に際して 10年前からの「その後」を、各講師に 6 回にわたってお話しいただきます。
──────────
『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
第 4 回  『 装飾は罪悪か ?  花形装飾活字クロニクル 』
講 師 : 白井 敬尚
日 時 : 2014年08月24日[日] 午後1時より約3時間程度(ワークショップを含む)
会 場 : 東洋美術学校 階段教室
主  催 : 株式会社 朗 文 堂
後 援 : タイポグラフィ学会
             学校法人専門学校 東洋美術学校  産学連携事務局 デザイン研究会アクティ
──────────

[講演会申込先]
株式会社 朗文堂@メールまで  robundo@ops.dti.ne.jp

欧文書体その後チラシ・上掲図版の、A4判 Z折り 4色/0色のフライヤーを用意しております[デザイン製作 : 杉下城司氏]。 ご希望のかた、教育機関などで配布をご希望の皆さまは、ご遠慮無くお申し付けください。
・東洋美術学校には、森澤 茂氏、故小池光三氏の寄贈による貴重な小型活版印刷機がありますので、講演内容とリンクした、活版印刷のワークショップを会場内において併催いたします(アダナ・プレス倶楽部担当)。 
・本講演会の次回以降に関する詳細情報は、順次この <朗文堂NEWS ブログロール> のコーナーに掲載いたしますので、ご確認をお願いいたします。

【展覧会】 TYPE FROM LONDON -ロンドンの友人・河野英一さんより

河野英一さん情報

【展覧会】 TYPE FROM LONDON -ロンドンの友人・河野英一さんより
2014年08月19日

朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の皆さま
ご健勝のことと拝察、残暑お見舞い申上げます。 英国はもう冷え冷えとした秋です。

イアン・モーティマー氏 Ian Mortimer OBE が今08月末に<TYPE FROM LONDON>のイベントに招かれて、はじめてめての日本訪問となりました。
イベントは日本でもファッション・デザインで著名なポール・スミス Paul Smith ギャラリー主宰で、わずか五日間ほどのタイトな日程で動かれるとか。

モーティマー氏は、気さくな優しい人物ですし、タイプ・アーカイブ(ミュージアム)の主力サポーターのひとりです。
また、活版印刷を通じた社会貢献により大英帝国勲章 OBE (Order of the British Empire) の称号を授与されており、英国でも超一流の活版印刷家として活動され、シェイクスピアのソネットなどの美しい活版作品を製作されています。
また、歴史上著名なブックデザイナーやタイポグラファや出版人のクラブ The Double Crown Club (DCC) と、The Wynkyn de Worde Society (WdeW) の一員でもあります。

【 Ian Mor­timer 氏の詳細 : http://imimprimit.com 】
【 展覧会の詳細 : http://typefromlondon.com/ 】

林 昆範さんが Red Dot 賞を獲得されました。

列印 列印

台湾で活躍するわたしたちの良き友人、林 昆範 リン-クンファン さん。
林 昆範さんは中国大陸の少数民族とその造形の調査を精力的に重ねています。

2014年05月には山東省に調査に出かけて肩を骨折されましたが、順調に恢復されて、07月02日久しぶりに来日されて、<タイポグラフィ講演会 『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会>を担っていただきました。
08月にはいると、ふたたび大陸にわたり、中国広西チワン族自治区のまち、陽朔県にでかけられています。

林 昆範さんはまた、今年の春に二つの iF 賞を受賞されましたが、07月末には産学協同プロジェクトの成果として、中国南東部の少数民族衣装に使われた文様と伝統色を生かして、陽朔にある観光会社のブランドイメージをつくり、Red Dot 賞を獲得されました。
ここに受賞作の一部をご紹介いたします。

【 花筏 : 朗文堂好日録-036 台湾春節:林昆範さんの年賀状 】
【 活版アラカルト : 林 昆範 『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会の記録 】

【書体使用例紹介】足立涼子さん <とりのうた>、<鳥のうたが きこえる>

00[1]

<とりのうた & Faust インスタレーション>の記録

期 間 : 2014年01月24日[金]-31日[金]
会 場 : ギャラリー砂翁&トモス
      ◎ 1F会場 : 新作「とりのうた」を含めた本の作品 (版画協力/カワラボ)
      ◎ BF会場 : 「FAUST」の映像インスタレーション (協力/丸山裕之

日々益々混迷する現実に、「ちょっと待って」……「少し時間を下さい」と一陣の爽風が吹く。 野鳥観察に心を奪われ、とりの会話に耳をかたむける最近の足立涼子さんは、今私たちに最も必要な心の対話を「とり」を介して伝えます。
今展は新作本「とりのうた」と、初期の作品である「Faust」の映像インスタレーションの二部構成で構成されています。(ギャラリー砂翁 横島佳子)

ジョイント展 <鳥のうたが きこえる> の告知足立涼子さん絵柄面 足立涼子さん宛名面

《 アーティスト・ブック 『とりのうた』 の刊行展から、ジョイント展 『鳥のうたが きこえる』 へ 》
ブック・アーティストとして独自の活動を展開されている足立涼子さん(アダナ・プレス倶楽部会員)。
足立涼子さんは、本2014年01月に、<とりのうた & Faust インスタレーション>において、新作『とりのうた』を発表されました。
また2014年08月20日から、ジョイント展<鳥のうたが きこえる>を開催されます(会場はいずれも ギャラリー砂翁&トモス )。
和字Ambition9四川宋朝体00[1] 01[1] 03[1] 04[1] 05[1] 06[1] 07[1]創作図書『とりのうた』の表紙は、足立涼子さんご自身による樹脂凸版印刷です。
この表紙にご使用いただいたデジタル書体は、朗文堂 組版工学研究会、欣喜堂・今田欣一氏による「欣喜堂デジタルタイプ・シリーズ」 <和字 Ambition 9 所収 さよひめ>です。

また、本年08月20-30日に開催される、ジョイント展<鳥のうたが ここえる>告知はがきのタイトル<鳥のうたが きこえる>には、「和字 さよひめ」に加えて、「漢字 鳥」に<四川宋朝体 Combination 3  龍爪>をご使用いただきました。

「和字 さよひめ」は、室町時代後期の写本「奈良絵本」をデジタルタイプ製作の源流としています。当然この時代の文字は、縦書きのなかで醸成され、形成された形象です。
この書体のパッケージに Digital Typefaces for Professionals とあるように、縦組みならともかく、横組み使用となると、印象ふかく読者の視線ととらえるためには、相応の組版技倆を発揮していただくと、より魅力を発揮する書体でもあります。

足立涼子さんの製作テーマに「枝文字」という興味ふかいテーマがあります。すなわち足立さんは文字形象にとても鋭敏なかたで、「和字 さよひめ」の組版に際して、相当高度なスペースと大小関係の調整をほどこされていることがわかります。

ブック・アーティストであり、そしてタイポグラファでもある、足立涼子さんと、その作品の展覧会がまもなく開催されます。詳細は<活版アラカルト>にも紹介しております。
ご観覧をおすすめいたします。

【 関連情報 : 足立涼子 URL
【 関連情報 : ギャラリー砂翁&トモス 】
【 活版アラカルト : 会員情報 足立涼子さんの展覧会 <鳥のうたが きこえる> 】