月別アーカイブ: 2014年9月

【著者展覧会】 2015 羽原肅郎 カレンダー展 ― 忘れられない本 : その 1

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2015年版カレンダーでは忘れられない本をご紹介します. 子どもの頃に手にした本もあれば数年前に入手した本も. 本を眺めていると多々思い出すことがあります. 是非ご覧ください.

「 山上の垂訓 」
1950年頃, 広島県福山市の書店で英文の “Sermon on the Mount” を戴く.
その帰り道, 何となく立ち寄った教会で,
日本語の 『 山上の垂訓 』 を戴いた.
まだ, まだ敗戦国日本のくらい感のする時期に,
何か明るい希望を感じたものだ.
しかし, この垂訓をどれだけ守って来ただろうか.
背景はエデンの園に見えた.

会  場 : 東塔堂 | totodo
会  期 : 2014年10月06日[月] - 10月25日[土]
時  間 : 12:00-20:00 [日曜休み]
入  場 : 無 料

◆ 羽 原 肅 郎
1935年, 広島県に生まれる.
桑沢デザイン研究所リビング ・ デザイン科研究クラス卒業.
建築写真家 : 二川幸夫に師事.
美術出版社 ・ 月刊 『デザイン』 誌編集責任者, 東京造形大学助教授, 二玄社出版部部長として 『CG』 誌等の編集に参加.
鹿島出版会 『SD』 誌デザインエディター, JIDA事務局長を歴任.
明星大学 造形芸術学部 造形芸術科 教授.
武蔵野美術大学, 筑波大学, 東京YMCAデザイン研究所, 多摩美術大学等の非常勤講師を務めた.
著書に 『構造の芸術』, 『本へ!』(朗文堂) 等がある.
『世界デザイン史』等にも執筆.
コンクリート・ポエトリーの制作も行っている.

【 詳細 : 東塔堂 | totodo 2015 羽原肅郎 カレンダー展 忘れられない本:その1 】
【 詳細 朗文堂ブックコスミイク 『本へ!』

BhabaraPh[1]
『本へ!』

羽原 肅郎 著
朗文堂刊

A5 変形判  50 ページ
経本折り製本
スリップケース入り
日英2ヶ国表記
ISBN4-947613-79
定価 : 本体3,000 円+税

【著者講演会】 鈴木 篤氏  『わたくしは日本国憲法です。』

生活者ネット講演チラシ鈴 木  篤 先生  出版記念講演
『 わたくしは日本国憲法です。』

◯ と     き : 2014年10月11日[土] 18:30―20:00
◯ と こ ろ : 立川市女性総合センターアイム  東京都立川市曙町2-36-2
◯ 資料代 : 1,500円 (著書代金込み)
◯ 主  催 : 東京 ・ 生活者ネットワーク  TEL : 03-3200-9189 FAX : 03-3200-9274

【 図書詳細 : 朗文堂ブックコスミイク 『わたくしは日本国憲法です。』

Viva la 活版ーすばらしき活版 2014年 <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>-Report 01 開催のお知らせ

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Viva la 活版 ―― すばらしき活版
いよいよ 開催が迫りました ― 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月・祝] 3日間
重要記念物 木村嘉平活字 特別展示 ・ 講演会 ・ ギャラリートークをはじめ
見逃せない大型企画がどんどん進行中です。
詳細情報は <朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部 ニュース> にてご紹介します。
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【 名 称 】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO
【 会 期 】 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月・祝] 3日間
【 時  間 】   開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30
【 会 場 】 仙巌園〔磯庭園〕  尚古集成館本館 展示室
鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【 主  催 】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部

尚古集成館 http://www.shuseikan.jp/  仙巌園  http://www.senganen.jp/
朗文堂 アダナ・プレス倶楽部  http://robundo.com/adana-press-club/       

※ 会期中は同敷地内の「尚古集成館別館 展示室」においても、重要文化財「木村嘉平による鋳造活字と関連資料」の特別企画展示をご覧になれます。
※ 入館には隣接している仙巌園 センガンエン/尚古集成館 ショウコシュウセイカン との共通入館料(大人1,000円、小・中学生500円)が必要となります。

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<GOANDO ごあんど-は、薩摩ことばで「ございます」、「ございますぞ」の意です>

写真 : アダナ・プレス倶楽部 鹿児島支部広報部長/六花窯 横山 博
タイトルデザイン : アダナ・プレス倶楽部会員/バッカス 松尾

【Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO-開催にあたって】

朗文堂/アダナ・プレス倶楽部では、手動式小型活版印刷機 Adana-21J  および 手動式小型活版印刷機 Salama-21A を中核としながら、活版印刷の今日的な意義と、活字組版の実践を中心とした、その魅力の奥深さの普及をつうじて、身体性をともなった造形活動を重視し、ものづくりの純粋な歓びの喚起を提唱してまいりました。

活版印刷の今日的な意義と、その魅力の奥深さを追求するためには、活版印刷術の技術の獲得と、知識の修得はもちろんのこと、「ものづくり」と真剣に向き合う姿勢と環境も重要です。
その活動の第一段階として2008-2012年の五年間、例年五月の連休に、都合四回にわたって< 活版凸凹フェスタ >を開催してまいりました(2011年は東日本大震災のため中止)。

また昨年からは、活版関連イベント開催が盛んになった首都圏をいったんはなれ、多くのアダナ・プレス倶楽部会員が存在している地方からの振興をめざすあらたな段階として、<Viva la 活版-すばらしき活版>の普及活動にはいりました。
その第一弾として、昨2013年は07月の三連休に、北海道の美唄ビバイ市にある野外彫刻庭園「アルテ ピアッツァ 美唄」において、< Viva la 活版 Viva 美唄 >を開催いたしました。
【Youtube : Viva la 活版  Viva 美唄

 ことしは、重要文化財「木村嘉平の活字関連資料」を所蔵し、活版印刷術をはじめ、近代産業の揺らんの地となり、ふるい歴史と文化を有する、鹿児島市 「尚古集成館本館(重要文化財)展示室」において、11月の三連休に< Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO >を開催いたします。
イベント名称の一部となった「GOANDO -ごあんど」は、薩摩ことばで「ございます」、「ございますぞ」という意味です。
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「尚古集成館 しょうこしゅうせいかん」は、ふるくは歴代の鹿児島薩摩藩主:島津家の別邸であった景勝地「仙巌園 せんがんえん」に隣接して、幕末の薩摩藩主・島津斉彬ナリアキラによって一連の近代工場群のひとつの「機械工場」として建造されました。
島津斉彬は西欧諸国のアジア進出に対応して近代産業の育成を進め、富国強兵を真っ先に実践しました。それらの事業の中心となったのが、磯(錦江湾の海岸べり)に建てられた反射炉、機械工場などの工場群です。
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 「尚古集成館」外観(2013年06月早朝 大石 薫撮影)
隣接の仙巌園と、桜島、錦江湾の景観は、下記の画像集でお楽しみください。

その地に1865年(慶応元)に竣工した石造りの「機械工場」は、その後重要文化財に指定され、現在内部は島津家の歴史・文化と、集成館事業を語り継ぐ博物館「尚古集成館」として親しまれています。
その「尚古集成館」の一隅の展示室を<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の会場とします。
また同館に隣接する「尚古集成館別館」は、これも重要文化財である「木村嘉平の活字関連資料」を所蔵し、近代活字版印刷術をはじめとする近代産業の揺らんの地でもありました。
このような歴史と文化を有する、鹿児島県都、鹿児島市にある「名勝 仙巌園 尚古集成館本館」において、11月初旬の三連休に<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>を開催いたします。

会場の前面におおきくひろがる紺碧の海/錦江湾と、火の精霊サラマンダーさながら、天たかく火焔を噴きあげる活火山「桜島」の雄大な景観に見守られての<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の開催は、造形者の皆さまの創作意欲をかきたて、さらなる創作活動のための活力をあたえてくれることでしょう。

会場の<仙巌園/尚古集成館>は、鹿児島市中央部からは車で15-20分ほどですし、鹿児島市内各所からのバスが頻繁に運行されています。
鹿児島空港からは高速道利用の車か、市内までのバスで40分ほどです。
アダナ・プレス倶楽部会員の皆さまには、アダナ・プレス倶楽部の会報誌「夏号」にて詳細をお知らせの予定です。その後も、アダナ・プレス倶楽部、朗文堂双方のWebSiteでも、随時情報を公開してまいります。

<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の開催期間の、11月1日[土], 2日[日], 3日[月・祝]は、爽秋のもっともよい行楽のときでもあります。
おりしも仙巌園では「菊まつり」が予定され、また鹿児島市内では南九州最大の祭とされる「おはら祭」の開催時期とも重なっています。
アダナ・プレス倶楽部の会員の皆さま、ならびに全国の活版印刷愛好家の皆さま、ことしの秋は、歴史と情熱の地、薩摩に大集合でごあんど ! !
【リンク : 名勝 仙巌園(磯庭園) 】 【リンク : 尚古集成館 】 【リンク : 仙巌園と桜島 画像集 】

<参考資料:前回の Viva la 活版 Viva 美唄の映像記録> ────────────
◎ Viva la 活版 Viva 美唄  14:40

Viva la 活版-すばらしき活版。5 年間 4 回にわたり開催された <活版凸凹フェスタ> にかえて、2013年07月北海道美唄市 アルテ ・ ピアッツア美唄で開催された活版イベントの記録。
【関連URL : 活版アラカルト  Viva la 活版 Viva 美唄 レポート01-12

【活版カレッジ】 2014年夏期講座 全課程を修了しました。

活版カレッジ

DSCN7297     朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域を バランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤とし、活版印刷機 Adana-21J,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
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《活版カレッジ》は、なにしろ定員四名という徹底した少人数の講座ですから、開講後まもなくから、活版造形に挑む仲間としての連帯意識が芽生えるようです。ですから皆さんはすっかり打ち解けて、和気藹藹と、にぎやかきわまりないお仲間になります。

今回の「2014年夏期講座受講者」の皆さんは、50-20歳代、男性女性各二名でした。
受講期間は2014年07月10日-09月18日の三月間でした。
最終日は受講時間をオーバーして、「多色刷り 02」の講座が続きましたが、さすがに皆さん別れがたいおもいがあって、さまざまな思いでばなしがつづき、ほとんどのかたが終電での帰宅となりました。
それでも 《活版カレッジ》 修了生は、ほぼ毎月 <活版カレッジ アッパークラス> が開催されていますし、さまざまなイベントでの再会や、もはや伝説と化しつつある <お餅と餃子の忘年会> はますます盛況です。
これからも、しばしばお会いできますね。

そんな皆さんの熱気がまだのこっている教場ですが、きょう(09月19日)は、アメリカからやってきた若者が <Salama-21A 操作指導教室> を受講しており、活字(和文 ! )をひろう、カチカチという音がいつもとかわらず響いています。
これから秋本番。 朗文堂/アダナ・プレス倶楽部は10月03-04日<活版ルネサンスフェア>、11月01-03日<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>などのおおきなイベントを控えています。
また小型活版印刷機 Salama-21A の出荷が本格化し、その対応におわれる日日となっています。
そのために例年の 《活版カレッジ秋期講座》 はお休みとさせていただき、来春早早から 《活版カレッジ冬期講座》 を開講の予定です。

次期冬期講座は、ご要望の多かった昼間部を新春早早から開講の予定ですが、すでに先行予約のお客様で定員となり、キャンセル待ちの状況です。
夜間講座の開講は来来期(2015年春期)を予定しており、しばし先となりますが、なにぶん少人数の講座のため、《活版カレッジ》 受講ご希望の方は、お早目に、朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。
一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。

皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。
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活版カレッジ
【講座教室】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル   4FB 朗文堂内(通学制)
【講   師】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

◎ 受講期間 3 ヶ月 木曜日 全 9 回(毎月 3 回) 19 : 00-22 : 00 (冬期のみ14 : 00-17 : 00)
◎ 受講料 : 66,000円 (税込 ・ 教材費込み)
※ 各コース定員 4 名(お申込先着順)
※ 毎月第 1-3 週木曜日の開講。 第4-5週は基本的にお休みです。
※ 年末年始 ・ GW ・ 夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。 ◎ 次期の開催日時と募集の開始は、おもに アダナ・プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《活版カレッジ》 受講希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ・プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。 積極的なご参加をお待ちしております。

【 基本情報 : 教室のご案内 Salama-21A操作指導教室 活版カレッジ
【 関連情報 : 活版カレッジ 2014年春期講座 スタートしています !  】

【 関連情報 : 【活版カレッジ】 2014年夏期生募集 募集は締め切りました。次期講座へのご予約をおすすめいたします

【著者講演会】 『平野富二伝』著者:古谷昌二氏の講演会

平野表紙uu_MG_0566uu《 終了いたしました。質疑応答も活発な、熱のこもった講演会でした 》
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明治産業近代化のパイオニア/平野富二(1846-92)は、活字製造 ・ 印刷機器製造 ・ 造船事業 ・ 機械製造事業ばかりでなく、じつにさまざまな事業をおこしました。

そのひとつにフランスの ドコビール社 (Decauville) で製造された <ドコビール式軽便鉄軌> があります。平野富二は1882年(明治15)に、このシステムの日本における一手販売権を取得していました。
これは いわば軽便鉄道ともいえますが、以下のような当時の工事環境と身体性に配慮されたものでした。

  1. 強靱な鋼鉄製軽量レール(高さ 40mm)を組み立てる。
  2. 人の手で運搬できる、長さ ・ 重量単位でユニット化されている。
  3. 工事現場の仮設の線路として最適。
  4. 直線線路 ・ 曲線線路 ・ 分離線路 ・ 方向転換装置があった。
  5. 荷物運搬車、客車、蒸気機関車を用意していた。

ところがこのシステムの販売権に買い手がみつからず、平野富二はみずから <東京平野土木組> をおこし、江戸川と利根川を連絡する <ドコビール式軽便鉄道> などさまざまな事業をおこしましたが、46歳をもって急逝したためにほとんどが未完成におわりました。
それでもいまなお鉄道ファンのあいだで人気のある <OOIGAWA> <YAIZU> がこの系譜に属しますし、平野富二が描いた壮大な夢が、この <ドコビール式軽便鉄軌> に託されていました。

プリント 02古谷  講演資料 : 平野富二とドコビール軽便鉄軌事業の一部

『 平野富二伝 考察と補遺 』 (古谷昌二 2013年11月22日 朗文堂) の編著者、古谷昌二氏が、母校 早稲田大学 理工学部に招かれての講演会が開催されます。
有意の皆さまにご案内いたします。

【 図書詳細朗文堂ブックコスミイク 『平野富二伝 考察と補遺』
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第 34 回  土木の文化財を考える会
 
     話題1  ゲストのお話 古谷昌二氏(平野富二研究者、IHI  OB)
                  題目 <平野富二と ドコビール軽便鉄軌事業>
     話題2  高橋 裕会長(東京大学名誉教授)
           題目 <私の著書から その10 地球の水が危ない/河と国土の危機>
日 時 : 2014年09月27日[日] 13:00-16:00
場 所 : 早稲田大学 西早稲田キャンパス 52号館101教室
      新宿区大久保3-4-1 東京メトロ 副都心線 西早稲田駅 3番出口直結
会 費 : 1,000円(早稲田大学学生は無料。予約不要)
連 絡 : 早稲田大学 理工学部 社会環境工学科 佐々木 葉氏 yoh@waseda.jp
早稲田大学西早稲田キャンパス案内図 ]

東京国立博物館・書道博物館 連携企画<趙之謙の書画と北魏の書> 終了しました。

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東京国立博物館・書道博物館 連携企画
── 悲盦没後130年 ──

趙之謙の書画と北魏の書

【詳細:東京国立博物館  http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=623
【詳細:書道博物館     http://www.taitocity.net/taito/shodou/index.html

特別展『趙之謙の書画と北魏時代の書』―悲盦(ひあん)没後130年―が
09月28日[日]をもって
終了いたしました。すばらしい展覧会でしたね。

本2014年は中国清朝後期のひと、趙之謙(ちょう-しけん 1829-84)の没後130年にあたります。
趙之謙は会稽(浙江省紹興)の裕福な商家にうまれましたが、十代のころから家産がかたむいて貧困を余儀なくされました。それでも趙之謙は書画や篆刻で生計を立てながら勉学にはげみ、やがて結婚しました。妻は苦しい家計をやりくりし、なんとか幸せな家庭を築くかにみえました。

ところがこのころから、江西省に興ったキリスト教系の宗教結社による「太平天国の乱」が会稽にも波及し、紹興の自宅は焼失し、妻子も争乱の犠牲となりました。
家と家族をもろともに失った絶望の果てに、趙之謙はみずからの号を「悲盦 ヒアン ≒ 悲庵」とあらためました。ときに趙之謙34歳のときのことでした。

こののち趙之謙は趙家の再興をめざして科挙(高級官吏登用試験)に挑みました。挑戦すること再再にわたりましたが、ついに科挙及第の夢を果たせずにおわりました。
それでも北京での滞在中に数多くの金石キンセキ資料に接し、その研究に没頭しました。
なかでも北魏(鮮卑族王朝、398-556)の書に心酔して、のちに「北魏の書」と呼ばれるあたらしい書の表現を確立しました。

北魏の書に触発され、雄偉きわまりない書風を創出した趙之謙は、碑学派の中心的な人物として活躍し、清朝後期の碑学派は全盛期をむかえました。
この碑学派をおもくみる風潮は明治の日本の書壇にも継承され、趙之謙の独特な作風に影響をうけた書芸家は少なくありません。

いっぽう趙之謙はその後も科挙に挑戦していましたが、ついに高級官僚の途を断念して、44歳の時地方官僚として江西省に赴任し、政務に奔走しました。しかし積年の過労がたたり、数えて56歳でその生涯をとじました。
[書道博物館のフライヤーよりご紹介]

<西湖のほとりにある趙之謙を紀念する半隠亭と、復元された墓址> ──────────
中国浙江省杭州市
の西湖をめぐる堤のひとつに楊公堤がある。
楊公堤は明の正徳03年(1508)当時の杭州知事:楊孟瑛が、
西湖を浚渫した際にでた湖底の泥をもちいて築いたとされる。
2003年に大改修がなされて、並木の美しい散策路をそなえた二車線の道路になった。全長は3,228メートル。

趙之謙は赴任先の江西省で没したとされるが、墓地はこの西湖のほとり、丁家山山麓に設けられていたとされる。
小社スタッフが、趙之謙の書画と篆刻が好きだったために、2011年の中秋に西湖の趙之謙の墓地をたずねた。その折りの記録を紹介したい。

DSCN8047 DSCN8049 DSCN8050 DSCN8056 DSCN8055 DSCN8062DSCN8060杭州西湖の観光地図をみるなら、楊公堤の「三台雲水」のちかくであるが、多くの観光案内図にはこの半隠亭と趙之謙墓地の所在地は触れられていない。
丁家山とは、やまというより、所詮堤のなかのわずかな高台であり、道路の改修前には訪れることも困難な場所であったという。そのためにいつの間にか墓所は毀損されて、その正確な位置はわからなくなっていた。

それでも趙之謙の遺徳をしのぶひとがおおく、かつて墓地があったと伝承される高台に、あずまや風の「半隠亭」がもうけられ、そこからの西湖の眺望はすばらしい。
墓地は道路をはさんで斜め前方に簡素に再建されている。
碑学派の書芸家や篆刻家の一大拠点、杭州西湖にはふさわしい眺望である。
【URL:百度百科 趙之謙画像集 百度百科 趙之謙

<西湖余談> ────────
天下の名勝として知られる西湖には、北宋の詩人:蘇東坡ソトウバが築造したとされる「蘇堤」をはじめ、いくつかの人工堤防がある。
もっとも著名なのは東の断橋から錦帯橋を通って、西の平湖秋月まで、長さ1kmにわたって西湖を東西に分断する形で造られた堤防「白堤」であろう。

この堤は、当初は「白沙堤」と呼ばれ、宋の時代には「孤山路」とも呼ばれた。
堤防の上には外側(湖面側)
に桃、内側(湖岸側)に柳が植えられ、春になると桃の花の薄紅色と、柳の新緑とのコントラストが美しく、夏のかおりたつ蓮の花とともに、白堤を代表する景観として知られている。

中唐代の大詩人・白居易ハク-キョイ(あざな:楽天ラクテン 772-846)が杭州の刺史(長官)であった時、西湖の開拓と大規模な水利工事をおこしてして民に恩恵を与えたことから、後世のひとがその遺徳を忍んで、いつのころからか「白堤」と呼ばれるようになったという。
閑静な楊公堤とはことなり、「白堤」は四季をとわずいつもひとであふれている。

ついでながら……、杭州は人口880万の大都市でもあり、観光地の周辺は混雑のためもあってタクシーは不足がちである。
もし楊公堤の<趙之謙墓地>をたずねるのなら、わかいひとは湖畔の随所にある「有料レンタサイクル」を利用されるか、タクシーでいくなら現場で待機していてもらったほうが安心である。
いずれにしても案内板はすくなく、注意深くみていないと見落として通りすぎてしまうような景観である。

【 関連情報 : 活版 à la carte 十五夜のお月さま――月に叢雲ムラクモ、花に風といいますね。月餅と最中、Flea Market 蚤の市 】
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【新宿私塾】 新宿私塾第24期 全課程を修了いたしました。

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24期修了《新宿私塾第24期、櫻花爛漫の春に、意欲満満でスタートしました》
東京の櫻があでやかに花をつけた2014年04月01日、新宿私塾第24期は開塾しました。
日中は新宿御苑にお花見に出かけるひとで賑やかだった周辺も、花冷えでしょうか、夕刻ともなるといくぶん肌寒くなり、いつもの静けさがもどりました。
ところが定刻の 18 : 30 から第一回目の講座が開始されると、教場はあつい熱気につつまれました。

それからの半年間、ほぼ夏休みもなく新宿私塾は開講され、晩夏の09月16日に修了しました。
この間、講師、塾生の先輩ともども、全力であたらしいタイポグラフィの前衛を育成するために努力してきましたし、25 回の講座はいずれも内容の濃いものでした。
開塾から半年後、修了式当日の、自信にあふれた塾生の皆さんの、お顔と、お姿を紹介ご紹介しました。

Web24譛溷・蟄ヲ DSCN3552 DSCN3558 24期カリキュラム表紙2014年04月01日、新宿私塾第24期開塾式当日の塾生諸君。上掲の修了時の写真とくらべると、ずいぶん表情がちがいますね。
それからの半年間、長かったようで、短かった半年でした。
そして梅雨時のゲリラ豪雨、猛暑というより酷暑の連続の日日と、どこかことしは天候不順な毎日でしたが、一回の休講もなく新宿私塾は開講されました。
【 関連情報 : 新宿私塾第24期 スタートしました
【 関連情報 : 新宿私塾第24期順調に進行中。新宿私塾第25期事前予約が定員を上まわっています
【 関連情報 ; 朗文堂 新宿私塾 PIAZZA SHINJUKU 誕生

まじめに講義。 DSCN7103DSCN3909 DSCN3910 DSCN3911

それぞれの塾生の皆さんの、出身地、経歴、職場、居住環境がほとんど異なる新宿私塾ですが、なにぶん少数精鋭の塾生数ですから、すぐにお互いの立場にたいする理解と、おもいやりがうまれます。
それが修了後にも、同期ごとに、あるいは受講期を越えた潜在的な同門意識となって、問題や困難に立ち向う際のおおきな援助となります。それが24期生のあいだでも強固だったようです。
──────────
新宿私塾では、タイポグラフィにおける「知 ・ 技 ・ 美」のバランスのよい学習をモットーとしています。
それはまた「知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず」という、つよい自戒をともないます。
出会いはうれしく、別れはさびしいものです。それでも半年間、ともにまなび、ともに苦しんできた新宿私塾24期生の皆さんは、雄雄しく羽ばたき、旅立っていきました。
ここにまた、タイポグラフィの尖鋭としての同志の輪が、おおきくふくらみました。

『わたくしは日本国憲法です。』 出版記念の集い 終了のご報告

 

出版記念のつどい

【イベント紹介】
殺さないで! 生かそう日本国憲法
『わたくしは日本国憲法です。』 出版記念のつどい

主   催
殺さないで!生かそう 日本国憲法 『わたくしは日本国憲法です。』
出版記念のつどい 事務局

上記イベントが2014年09月06日、主催/殺さないで! 生かそう 日本国憲法 『わたくしは日本国憲法です。』出版記念のつどい 事務局、会場/江戸川区グリーンパレス 5 階 孔雀の間で、120余名のご来場者をお迎えして盛況裡に終了いたしました。

詳細報告は、ステージを容量のおおきな <タイポグラフィ ・ ブログロール 花筏> と、画像がスライドショーでお楽しみいただける <アダナ ・ プレス倶楽部 活版アラカルト> の双方に、順次掲載いたします。
顔写真鈴木篤氏 小<著者紹介> ────────────────────────
鈴木 篤 すずき あつし
1946年01月02日     山梨県石和町で出生。
1964年            長野県立長野高校卒業
1968年            東京大学法学部卒業
1970年            弁護士登録
1974年            江戸川法律事務所開設

地域の平和運動、組合運動などと連携しつつ、市民のための事務所つくりを進めて現在にいたる。「江戸川憲法読む会」 に拠り学習会や講演会を重ねて、憲法問題への関心を市民に広げる活動を続け、原発問題では 「さようなら原発江戸川連絡会」 を結成して、原発に反対する地域の諸団体の連携強化に努めている。

この間、子どもを事故から防ぎ命と健康を守る会弁護団、出稼ぎ者 ・ 建設労働者労災弁護団、医療問題弁護団、患者の権利宣言運動、血友病 HIV 感染被害救済訴訟弁護団などに参加。
01 DSCN7168 02 04 03
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【イベント紹介】
殺さないで! 生かそう日本国憲法
『わたくしは日本国憲法です。』 出版記念のつどい

◎ 主   催 : 殺さないで!生かそう 日本国憲法 『わたくしは日本国憲法です。』 出版記念のつどい 事務局
◎ 日   時 : 2014年09月06日[土] 午後01時-03時
◎ 場   所 : グリーンパレス 5 階 孔雀の間
〒132-0031  東京都江戸川区松島1丁目38-1
◎ 呼びかけ人(50音順/敬称略)
伊藤定夫(江戸川区職員労働組合委員長)/大野一夫(東洋大学・ 武蔵大学講師)/岡田隆法(泉福寺住職)/近藤芳和(小岩九条の会)/佐々木幸孝(弁護士)/楠田正治(世代を結ぶ平和の像の会代表幹事)/須能信一(葛飾区職員労働組合委員長)/高橋治巳(元江戸川区労働組合協議会議長)/平野敏夫(ひらの亀戸ひまわり診療所医師)/藤居阿紀子(NPO法人ほっとコミュニティえどがわ事務局長)/前田哲男(ジャーナリスト・軍事評論家)/村上達也(前東海村村長)/山崎 弘(江戸川元気にふれ愛う会事務局長)
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私たちの仲間であり 友人の弁護士、鈴木 篤さんが 『わたくしは日本国憲法です。』(朗文堂 2014年07月26日)と題する一冊の本を緊急上梓されました。 この本は、これまで江戸川区・葛飾区などの東京下町を中心に、民主主義と平和を守るためにともに闘ってきた多くの仲間が、安倍首相の暴走に対して、今抱いている「黙ってはいられない」という思いを、憲法自らが国民に向かって語る形をとって書かれたものです。

その意味で、この本は、命を守り、平和を守り、民主主義を守り、地域で人権を守り、権利を守り、生活を守って一緒に運動を進めてきた市民の闘いの中からうまれたといえます。 特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認など、次々と憲法を踏みつけにしている安倍政権の暴走を何としても食い止め、平和 ・ 人権 ・ 民主の日本国憲法を葬らせてはいけないという私たちの声が、この本の出版という形を取って表現されました。

ですからこの本の出版は、鈴木 篤さん個人によるものではなく、私たちみんなの力と、運動の蓄積が結実したものということができます。 ご案内する <殺さないで!生かそう 日本国憲法 『わたくしは日本国憲法です。』 出版記念のつどい>は、この本の出版を記念して、私たち 鈴木 篤さんの仲間や友人が企画し主催するものです。

『わたくしは日本国憲法です。』の中でも触れられているように、安倍首相の暴走を許している背景には、残念ながら国民の多くが、こうした問題について 「わからない」 「関心がない」 といっている実情があります。 私たちは、そうした 「わからない」 「関心が無い」 という人々にこそ、この本を手にとっていただき、今なにが起きているのかを真剣に考えていただければと考えています。 そうした人が一人でも増えていくことが、日本国憲法を葬り去ろうとする動きを食い止め、平和 ・ 人権 ・ 民主主義を守っていく力になっていくと私たちは考えています。

★連絡先
江戸川法律事務所 
<殺さないで!生かそう 日本国憲法 『わたくしは日本国憲法です。』 出版記念のつどい>事務局
124-0024 東京都葛飾区新小岩1-22-10 トーアファンシービル403
TEL  03-3653-7643   FAX  03-3653-7606
プリント【 図書詳細情報 : 『わたくしは日本国憲法です。』
【 関連情報 : 弁護士鈴木 篤のつれづれ語り 著者08月27日 新規開設ブログ 】
【 花筏: お知らせ ブログ新開設 <弁護士鈴木篤のつれづれ語り> 】
【 関連情報 : 梟フクロウ通信~ホンの戯言  by saheizi-inokori  著者実兄 】
【 関連情報 : 噺の話 小言幸兵衛 居残り会会員 】

【新刊紹介】 『わたくしは日本国憲法です。』 鈴 木 篤 著

プリント
 わたくしは日本国憲法です。

著  者 : 鈴 木  篤  すずき あつし
発  行 : 2014年07月26日 
定  価 : 本体 1,200 円+税(四六判 ソフトカバー 190ページ)
      ISBN978-4-947613-90-5 C0036
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直送は送料別途請求にてたまわります。
朗文堂 営業部 : 160-0022 東京都新宿区新宿2-4-9
            Telephone 03-3352-5070
             Facsimile   03-3352-5160
                              http: //www.ops.dti.ne.jp/~robundo
             E-mail :  robundo@ops.dti.ne.jp

チラシ チラシ

《ご希望のかたに上掲の本書フライヤーを差し上げます。ご遠慮なくお申し出ください》
上掲図はダブルクリックすると拡大画面でご覧いただけます。

<著者紹介> ────────────────────────
鈴木 篤 すずき あつし
1946年01月02日 山梨県石和町で出生。
1964年        長野県立長野高校卒業
1968年        東京大学法学部卒業
1970年        弁護士登録
1974年        江戸川法律事務所開設

地域の平和運動、組合運動などと連携しつつ、市民のための事務所つくりを進めて現在にいたる。「江戸川憲法読む会」に拠り学習会や講演会を重ねて、憲法問題への関心を市民に広げる活動を続け、原発問題では「さようなら原発江戸川連絡会」を結成して、原発に反対する地域の諸団体の連携強化に努めている。

この間、子どもを事故から防ぎ命と健康を守る会弁護団、出稼ぎ者・建設労働者労災弁護団、医療問題弁護団、患者の権利宣言運動、血友病 HIV 感染被害救済訴訟弁護団などに参加。

 <本書の主要内容  目 次より> ────────────────────────
◯ わたくしは日本国憲法です
◯ 押しつけ憲法
◯ 多数決は民主主義の原則?
◯ 小選挙区制について
◯ 民主主義……個人の尊厳と基本的人権
◯ 再び多数決原理について
◯ 教育の重要性
◯ 思想教育
◯ ヘイト・スピーチ、極右・ネトウヨについて
◯ もう一度「押しつけ憲法」について
◯ 民主主義政党の不在
◯ わたくしの「前文」
◯ 集団的自衛権
◯ 国民自身の中にある民主主義的で無いものについて
◯ 本音と建て前
◯ 地方自治の本旨と道州制、あるいは大阪府・市一体化構想
◯ 特定秘密保護法
◯ 護憲派はオオカミ少年なのか
◯ 生活保護法の改悪
◯ 最後に……
◯ 参考資料 日本国憲法全文

<本書 『はじめに』 より> ──────────────────── 
特定秘密保護法や、集団的自衛権など、憲法を泥足で踏みにじるような、こんな乱暴なことがまかり通り、まかり通ろうとしていることへの焦りに似たおもいに突き動かされて、この本を書いた。

そのためもあって、書き終わって読み返してみると、こんな狼藉者を野放しにしていることへのいらだちからか、いささか国民の中の民主主義の力にたいして、悲観的な、あるいは批判的なトーンが強調されすぎているという反省がある。

現実には戦後の六八年間、この国に民主主義や民主主義を守り育てようとするひとびとがいなかったわけでは決して無い。
それどころか、戦後の歴史は、民主主義を踏みにじろうとする勢力と、平和と民主主義と基本的人権を守ろうとする勢力との闘いであったといっても過言ではない。

そして、憲法をないがしろにしようとする勢力が政権を握り続けてきたにもかかわらず、そうした多くの先達による、粘りつよくて勇敢な闘いがあったからこそ、平和が守られ、根本のところで民主主義と基本的人権が守られてきたことは紛れもない事実なのだ。

そうした力は、いまも特定秘密保護法成立を阻止しようとして、官邸や国会前に集まったひとびとや、日に日に強くなっている、集団的自衛権行使容認に反対する国民各層の声としてあらわれている。

しかしそうした悲鳴にも似た反対の声にも関わらず、安倍政権は、国民はおろか国会をも無視して、ついに集団的自衛権の行使容認を閣議決定という形で押し通してしまった。
それを許してしまったことの背後にあるのは、「ながいものにまかれ」、「みんなが望んだからわたしもと成り行きに身を任せ」、「どこからどうしてこうなったのかには責任を負わず、それを追求しようともしない」という、いわゆる「無関心層」の存在ではないのか。

一個人に過ぎない者が憲法に成り代わって、憲法を一人称とするこのような本を発行することについては、「僭越だ」とか、「おこがましい」等の批判も多々あることだろうが、それはほかでもない、そうしたひとびとに、憲法自身が語りかけるという形を取りたかったからである。

憲法は、憲法に関心を持たないあなたにとっても、かけがえのない味方なのだ、それを失うことは、あなたにとって取り返しがつかないことだということを、なんとしてもわかってほしいというおもいからこのような文体を採用したのだ。

安倍政権の暴走を止めようとしている国民各層の運動が、ひとつに大きく結集し、さらに裾野を広げていく上で、この本がいささかなりとも役割を果たすことができれば、それに過ぎる幸せは無い。

ギャラリーバー カジマの オーナー加島牧史、 WebSiteを開設する。

 

 ギャラリー バー カジマ 20140905192304067_0001比較的高齢者 モトイ 人生経験豊富なふたりが、最近あいついでパソコンメールを開始し、みずからの手で WebSite、ブログロール、短文ブログサイトなどのソーシャルメディアを開設した。
そのことを<タイポグラフィブルグロール 花筏>に、冷やかし モトイ こころからの応援の意をこめて紹介したところ、意外におおきな反響があっておどろいた。
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すなわち、すこしくらい年をかさねても、発表にたるコンテンツとテキストが十分にあるひとにとっては、ウェブデザイナーと称する、IT 技術者に依頼して製作された、小綺麗ながらも複雑すぎる「ホームページ」には、いいつくせないもどかしさがあり、なによりも自己表現の場としては不適切 乃至 物足りない場になっているということであろうか。
これはメディア産業の末流に居住している小社にとってもおおきな問題ではある。

これは、WebSite という、あまりに巨大化し、とらえどころが無く、関わりかたがさまざまにあるニューメディアに、年長者対応というあたらしいニーズが発生し、また、ソーシャルメディアの名のもとに、想定外だったかも知れないが、比較的デジタル情報にうとい年長者でも対応ができる、軽便なインターアクティブの場ができたことのあらわれでもあるのだろう。
ともかくこのふたりとも、自作のメディアの開設以来、水を得た魚のように、いきいきと、豊富なテキストの発表がつづいている。

とうぜんながら IT スキルが低いために、画面構成やデジタル処理に齟齬や瑕疵も見られないではないし、タイポグラフィカル ・ エラーにいたっては無数にみられる。
それでもこれらのブログの更新を楽しみにし、閲覧している多くの読者がいる現実がある。

【 URL : 一枚の絵はがき/Gallery Bar Kajima と オーナー 加島牧史のWebSite開設 】
【 URL : 【お知らせ】 ブログ新開設 <弁護士鈴木篤のつれづれ語り> 】

hanaikada_colorhttp://gbkajima.jimdo.com/

<ギャラリー バー カジマ> は銀座コリドー街の一画にある。
Gallery Bar Kajima  ギャラリーバーカジマ
東京都中央区銀座7-2-20 山城ビル2 階
営業時間 14 : 00-24 : 00 (日曜 ・ 祝日休業)
TEL : 03-3574-8720

白い色への憧れはいつの時代にもある。
白磁で有名な韓国の磁器に感動したことがある。大阪で名高い安宅コレクションを観たときだった。
こんなにも清廉な白さと、まるで浮いているかのような物体を観たのは初めてだった。
その背景には儒教精神の聖なるものへの憧れがあった。

近ごろ女性の陶芸作家の活躍が目立つようになった。電気窯の普及と共に手軽に窯場をもてるようになったからだろうか。
白さへの憧れにモダンな感性が加わり、より自由な表現となって現れてきた。
これほど女性陶芸家が輩出された時代はなく、まったく新しい現象だ。
この動きがどうなって行くのか興味深い。

そもそもアフリカでは、古代から器を作るのは女性の仕事だったといった本を読んだことがある。
縄文土器のあの曲線は、女性性を強く表現しているようにも思える。
日本でも古代、焼き物を作っていたのは女性なのだろうか。

ふと遠い昔を想像してみたくなる。( 加 島 ) ―― 改行/段落設定はやつがれによる。

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ところで、08月04日[木]、ギャラリーバー カジマから電子メールが届いた。内容はいつもは郵送の絵はがきによるギャラリーの次回展の案内で、
件名 : <榎本悦子 櫻木綾子 白磁器展  9/8―27 GalleryBar Kajima> とあった。
ついにギャラリーバー カジマのイベント告知も電子メールになったのか……、とおもいながらも削除はせず、メールとしては長文のオーナー加島牧史のテキストを読んだ。しかしいつもとちがって、すんなりとは頭に入らなかった。

翌日、08月05日[金]、ギャラリーバー カジマからいつものように絵はがきが届いた。
前日のメールと同一内容だったが、なにかホッとしたし、やはり馴れもあるのだろうが、すんなりと読めた。難しいものである。
宛名面をみたら、延期になっていたライブショーの告知がちいさくあった。

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9月11日[木] 19:30 start  【LIVE】 M.C ¥1,500 要予約
能管 : 松田 弘之   トンバク ・ フレームドラム ・ 唄 : 蔡 怜雄
「古事記神代の巻を踊る」
ダンス : 斎藤直子、加藤由美子、武沢昌子、柳井真弓、加島牧史
(詳細はサイトをご覧ください) Web&Blog  gbkajima.jimdo.com
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さほど広いとはいえないギャラリーバー カジマの店内、まして奥のギャラリーでは陶芸展も開催中だというのに、荘厳な舞踏劇であろう 「古事記神代の巻を踊る」 のライブショーをオーナー加島は決行するらしい。
よくみれば、ダンスのメンバーの末尾に、なんと、まぁ、オーナー加島の名前まであった。
オーナー加島、いっときではあろうがカウンターをぬけだし、ダンスに狂奔 モトイ 幽玄な舞踏の世界に没入するらしい。
ひろい日本、さまざまなひとがいるものである。
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そしてやつがれ、明日は小社刊 <『 わたくしは日本国憲法です。』 出版記念のつどい> がある。
主催は「殺さないで!生かそう 日本国憲法 『 わたくしは日本国憲法です。』 出版記念のつどい 事務局」である。
『 わたくしは日本国憲法です。』 の著者:鈴木 篤氏も、つい最近、ブログロールと、短文ブログを開設した。
かれもまた、多忙な弁護士業務とあわせ、憲法改悪阻止に寝食をわすれて必死な奇妙人である。それがブログロールにあふれるから、勢いがある。
【 URL : 【お知らせ】 ブログ新開設 <弁護士鈴木篤のつれづれ語り> 】

鈴木 篤氏は、オーナー加島牧史氏より10数歳年嵩ということもあって、こちらのブログのサイトはいささか難航気味ではあるが、閲覧者数はとてつもなく多いことにおどろく。
明日はどんな会になるのか、報告を楽しみにしていただきたい。