半年間の成果がギッシリつまった
素晴らしい発表会でした!
新宿私塾第15期は、まだ残暑が厳しい2009年9月15日に開講し、毎週火曜日24回のカリキュラムを無事消化してきました。その間塾を飛び出してのフィールド・ワークや、各種イベントへの参加などを通じ、実技と実践に支えられたタイポグラフィの前衛たるべく、なごやかななかにも、講師陣と塾生がお互いに学びあい、切磋琢磨しあった半年間でした。
新宿私塾は、塾生の定員が10名で、講師陣が12名いるという、いっぷうかわった私塾ですが、毎週忙しい業務を終えて駆けつける塾生と講師の間で、タイポグラフィの真髄に肉薄する熱い講義の連続でした。そしていつのまにか塾生同士が同志的連帯を深め、自立した職業人としての自覚と自信を週ごとに確実に深めていくことが喜びでした。
そんな塾生の皆さんが、2010年3月13日(土)に修了制作発表会を開催。延々
6時間におよぶ発表に、せまい教場は熱気にあふれ、頬を紅潮させながら、懸命に半年間の成果を発表する姿は感動的でした。新宿私塾はこれからわずかな春休みをいただき、4月6日からは第16期生を迎えます。この短い休暇中に、講師陣はテキストの再検討に入り、春風とともに登場する第16期生を迎えます。
《 新宿私塾第15期修了制作テーマ一覧 》
◎ 今、オールドスタイル数字を使うために
◎ 紙面空間における陰影の考察
◎ 物を造るための art (伎倆 )
◎ タイトルページの空間分析
—ボドニからチヒョルトまで
◎ 絵本における絵と文字の歴史
◎ 装飾に秘められた思想
◎ ピクトグラムと文字の有用性について
◎ 書物の物質性/ことばの物質性を考える
—1930年代の前衛詩を通じて
◎ 現代におけるカーニングペアの汎用性