俗に「猫はひとになつかず、家につく」といいます。文豪・夏目漱石を猫にたとえたら叱られるでしょうか ?
漱石の人生をおいますと、英国に留学したり、松山の英語教師であったりしますから、いかにも英語通で旅行好きのひとかとおもわせます。ところが旅行や外出からもどると、まるで家に駆けこむ猫のように、牛込から早稲田という徒歩範囲の、とても狭い場所ですごしています。
東京メトロ東西線/早稲田駅で下車し、2分もあるくと「漱石生誕の地」があります。そこから7-8分、「漱石山房通り 新宿区早稲田南町7」に「新宿区立漱石公園――夏目漱石終焉の地・漱石山房」があります。
「漱石公園」は無料ですが、あっけらかんとあかるく、なにもありませせん。それがまた、妙に味わいがある場所でもあります。
夏の涼をもとめて、知人とのそぞろ歩きにはよい場所です。
タイポグラフィ・ブログロール『花筏』にてご紹介します。