【新宿私塾】 新宿私塾 第26期 が陽春のもとでスタートしました

私塾26期スタート

新宿私塾第26期入塾《 新宿私塾第26期、櫻花爛漫の春、意欲満満でスタートしました 》
隣接する新宿御苑の、櫻、ミモザ、山吹などがあでやかに花をつけた04月07日、新宿私塾 第26期が開塾いたしました。

これから半年間、ほぼ夏休みもなく新宿私塾は開講され、爽秋の09月15日に終了します。
講師、塾生の先輩ともども、全力であたらしいタイポグラフィの前衛を育成するために努力しますし、25回の講座は、いずれも内容の濃いものとなっています。
半年後、自信にあふれた塾生の皆さんの、お顔と、お姿を、再度紹介できたら幸せです。

DSCN8614 DSCN8609 DSCN8619新宿私塾では、タイポグラフィにおける 「 知 ・ 技 ・ 美 」 のみっつの領域で、バランスのよい学習をモットーとしています。 それはまた 「 知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず 」 という、つよい自戒をともないます。
この半年のあいだ、塾生の皆さんがおおきな収穫が得られるように、講師陣はもとより、200名を優にをこえた 「新宿私塾修了生」 の皆さんも、精一杯の努力と応援をいたします。

《 恒例 新宿私塾第26期 カリキュラム  表紙デザインの紹介 》

私塾26期カリキュラム新宿私塾 第26期 カリキュラム 表紙  ( Design : 講師 杉下城司さん )

新宿私塾 第26期 カリキュラムの表紙は、デジタルタイプの < アーバン グロテスク  Urban  Grotesk > です。
新宿私塾では受講期間のあいだに、和文活字でも、欧文活字でも、どちらでもかまわないのですが、できるだけ 「 My Favorite Type ― わたしのお気に入りの活字書体 」 を獲得することが勧められます。

もちろん、世上の評価がたかい活字書体でも、まったく無名の活字書体でも、「はやり書体」 でも一向にかまいません。 むしろどんな活字書体にも、避けがたく付着している 「 長所と短所 」 をみつけだし、「 長所をいかし、短所を制御する能力 」 がとわれます。

──────── 杉下城司さんのコメント
今回の書体は、スーツケース タイプ ファウンドリー  Suitcase Type Foundry  の < アーバン グロテスク  Urban Grotesk > です。
昨2014年にリリースされたあたらしい書体です。 製作したデザイナーは チェコ/プラハ の トーマス ブルーシラ  Tomáš Brousil です。
ヘルベチカの作成に際して参考にされた、フレンチ グロテスク ( ハース ) や、ノーマル グロテスク ( ハース )、また リフォーム グロテスク ( ステンペル ) といった、20世紀初頭のグロテスク系の書体を意識したあたらしい書体です。

表紙で使用した ☆ や、♢ ♡ などの約物/記号類もセットされていますし、いまでは当たり前のようなっている 「 a 」 「 g 」「 l エル 」 などのオルタネートもセットされています。
< アーバン グロテスク  Urban Grotesk > は、ヘルベチカのように、静的な方向-スタティックに洗練された書体とは違い、硬いながらも、グロテスク本来の良さを残しながら、いくぶん動的-ダイナミックに洗練された、21世紀初頭のグロテスクではないでしょうか。

【 参考URL : Suitcase Type Foundry Urban Grotesk