活版印刷のさらなる普及をめざして
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モノみな値上がりするこの時代 朗文堂/アダナ ・ プレス倶楽部では 活版印刷のさらなる普及をめざして Adana-21J の設計 ・ 製造での 創意と工夫、精度と耐久性を維持しながら アダナ式小型卓上活版印刷機 Salama-21A の お求め易い、大胆な低価格を実現しました。 【 プリント用 PDF new Salama-21A_01 new Salama-21A_02 】
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【新宿私塾】 新宿私塾 第26期 が陽春のもとでスタートしました
《 新宿私塾第26期、櫻花爛漫の春、意欲満満でスタートしました 》
隣接する新宿御苑の、櫻、ミモザ、山吹などがあでやかに花をつけた04月07日、新宿私塾 第26期が開塾いたしました。
これから半年間、ほぼ夏休みもなく新宿私塾は開講され、爽秋の09月15日に終了します。
講師、塾生の先輩ともども、全力であたらしいタイポグラフィの前衛を育成するために努力しますし、25回の講座は、いずれも内容の濃いものとなっています。
半年後、自信にあふれた塾生の皆さんの、お顔と、お姿を、再度紹介できたら幸せです。
新宿私塾では、タイポグラフィにおける 「 知 ・ 技 ・ 美 」 のみっつの領域で、バランスのよい学習をモットーとしています。 それはまた 「 知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず 」 という、つよい自戒をともないます。
この半年のあいだ、塾生の皆さんがおおきな収穫が得られるように、講師陣はもとより、200名を優にをこえた 「新宿私塾修了生」 の皆さんも、精一杯の努力と応援をいたします。
《 恒例 新宿私塾第26期 カリキュラム 表紙デザインの紹介 》
新宿私塾 第26期 カリキュラム 表紙 ( Design : 講師 杉下城司さん )
新宿私塾 第26期 カリキュラムの表紙は、デジタルタイプの < アーバン グロテスク Urban Grotesk > です。
新宿私塾では受講期間のあいだに、和文活字でも、欧文活字でも、どちらでもかまわないのですが、できるだけ 「 My Favorite Type ― わたしのお気に入りの活字書体 」 を獲得することが勧められます。
もちろん、世上の評価がたかい活字書体でも、まったく無名の活字書体でも、「はやり書体」 でも一向にかまいません。 むしろどんな活字書体にも、避けがたく付着している 「 長所と短所 」 をみつけだし、「 長所をいかし、短所を制御する能力 」 がとわれます。
──────── 杉下城司さんのコメント
今回の書体は、スーツケース タイプ ファウンドリー Suitcase Type Foundry の < アーバン グロテスク Urban Grotesk > です。
昨2014年にリリースされたあたらしい書体です。 製作したデザイナーは チェコ/プラハ の トーマス ブルーシラ Tomáš Brousil です。
ヘルベチカの作成に際して参考にされた、フレンチ グロテスク ( ハース ) や、ノーマル グロテスク ( ハース )、また リフォーム グロテスク ( ステンペル ) といった、20世紀初頭のグロテスク系の書体を意識したあたらしい書体です。
表紙で使用した ☆ や、♢ ♡ などの約物/記号類もセットされていますし、いまでは当たり前のようなっている 「 a 」 「 g 」「 l エル 」 などのオルタネートもセットされています。
< アーバン グロテスク Urban Grotesk > は、ヘルベチカのように、静的な方向-スタティックに洗練された書体とは違い、硬いながらも、グロテスク本来の良さを残しながら、いくぶん動的-ダイナミックに洗練された、21世紀初頭のグロテスクではないでしょうか。
【 参考URL : Suitcase Type Foundry Urban Grotesk 】
【活版カレッジ】 2015年 春期昼間部講座 開講のお知らせ
朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知 ・ 技 ・ 美 の 三領域を バランス良く学べます。
<活版カレッジ 2015年春期講座>が 櫻散りしく 04月08日[木]から開講しました。
今回は女性三名、男性一名での開講となりました。
<活版カレッジ>は、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J , Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的 な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
< 活版カレッジ 2015年春期講座 >
01月01日播種した<野沢菜>が、開塾を待ちかねていたように、花をつけての祝福でした。
《 活版カレッジ 》 は、実技 ・ 実践を重視し、定員四名という徹底した少人数の講座です。
うれしいことに、あたらしい活版実践者、あたらしい活版造形者が着実に増加しています。
今回の講座は夜間部での開講ですが、先行お申し込みのお客様で定員となり、一般公募を経ないでの開講となりました。
次期 の夏期講座は、2015年07-09月の開講を予定しており、しばらく先となりますが、なにぶん少人数の講座ですし、すでに数名のお申し込みがあり、ここ数回、一般公募ができない状況がつづいております。
《 活版カレッジ 》 受講ご希望の方は、できるだけお早目に、朗文堂/アダナ ・ プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげ、受講ご意向の再確認をさせていただきます。
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活版カレッジ
【 講座教室 】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル 4FB 朗文堂内 ( 通学制 )
【 講 師 】 朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部
◎ 受講期間 3 ヶ月 木曜日 全 9 回(毎月 3 回)
※ 各コース定員 4 名(お申込先着順)
※ 毎月 第 1-3 週木曜日の開講。 第 4 - 5 週は基本的にお休みです。
※ 年末年始 ・ GW ・ 夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、ここ アダナ ・ プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《 活版カレッジ 》 受講希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ ・ プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。 積極的なご参加をお待ちしております。
【 基本情報 : 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 活版カレッジ 】
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活版歳時記 ────
三椏 ミツマタ の花 四月初旬 撮影者 : 古谷昌二さんのコメント
三椏の撮影地は、秦野からバスで大山山麓の蓑毛に行き、そこからヤビツ峠に通じる山道の途中に群生していました。 富士山の写真は、ヤビツ峠から少し登った岳ノ台 ( 標高およそ900 m ) からのズームアップしたものです。 いずれも秦野市に属している地区です。
三椏や やまさと ふかく かをりける
― よみし ひとを しらず ―
みつまた ( 三椏 ・ 三叉 ) は中国原産のジンチョウゲ科の落葉低木で、わが国でも暖地に栽培されています。 その枝がかならず三つにわかれることからその名がうまれました。 樹皮の靱皮をとって手漉き紙の材料とします。
櫻にさきだって、黄色の筒型小花をつけ、つよいかおりを発するので 「 結香 ムスビキ」 の和名もあります。 中国ではその色合いとかおりをめでて 「 黄瑞香 」 とされます。
【新宿私塾】 新宿私塾第25期 全課程を修了いたしました。
《 新宿私塾第25期は、澄みきった青空のもとでスタートしました 》
あっぱれ日本晴れの日でした。抜けるように碧い空のもと、新宿私塾第25期は2014年09月30日[火]からスタートしました。
ウェブ系デザイナーの男性が多かった24期にくらべ、25期はどちらかというと、企画立案やグラフィックデザインを職とするかたが多く、男女比もバランスがとれていました。
それでも宿私塾第25期生は、これまでの塾生諸君とおなじように、とても意欲的で、向上心と個性のつよい若者がたくさんあつまりました。
新宿私塾第25期は2014年09月30日[火]スタート。ふり返ると皆さん表情が硬いですね。
ここには、現役の藝術 ・ 美術大学の学生、一般大学の学生もいます。 もちろんすでに造形者としての職業人も、異分野で活躍する職業人もいます。
それでも造形者、タイポグラファとして、いっそうの向上をめざすという一点において、こころざしをおなじくする仲間であることを確認しました。
ですから短い開塾セレモニーのあいだに、次第に緊張がゆるみ、笑い声ももれるようになりました。
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新宿私塾では、タイポグラフィにおける 「 知 ・ 技 ・ 美 」 のみっつの領域で、バランスのよい学習をモットーとしています。 それはまた 「 知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず 」 という、つよい自戒をともないます。
新宿私塾第25期は、爽秋の2013年09月30日にスタートし、早春の2015年03月17日に修了しました。この半年間、ほぼ正月休みもなく新宿私塾は開講されました。
この半年のあいだ、塾生の皆さんがおおきな収穫が得られるように、講師陣はもとより、200名を優にをこえた 「新宿私塾修了生」 の皆さんも、あたらしいタイポグラフィの前衛を育成するために努力してきましたし、25 回の講座はいずれも内容の濃いものでした。
開塾から半年後、修了式当日の、自信にあふれた塾生の皆さんの、お顔と、お姿を紹介しました。
出会いはうれしく、別れはさびしいものです。 それでも皆さんは多くの収穫をもって新宿私塾を修了され、造形界の前衛としておおきく羽ばたき、旅だっていきました。
新宿私塾は、タイポグラフィの前衛としての連帯感をもって、修了生の皆さんをいつでもあたたかく迎えますし、活躍のようすを見守り続けます。
額 田 王 ぬかたのおおきみ
冬ごもり 春さり來れば 鳴かざりし 鳥も來鳴きぬ 咲かざりし . . . . . .
今回は一般公募は実施いたしません。 ご了承ください。
【 関連情報 : [新宿私塾] 第25期がスタートしました 2014年10月01日 】
【 関連情報 : 新宿私塾 & 活版カレッジ いつものとおり、熱く、堅実に、淡淡と開講中です。―― +次期公募状況のお知らせ 2015年02月02日 】
【会員情報】 かたりべ文庫 職人の手仕事/活版印刷 山田善之
九州福岡市に 「 あらたな 」 活版印刷所 <文林堂> が再生しました。
現在の <文林堂> は、山田善吉、トヨ子夫妻の経営によりますが、その命名は、1938年(昭和13)に創立された、先代の父親によるものとされます。
同社は、戦後の印刷方式の激変期にあって、名刺用の手フート印刷機をのぞき、活版印刷関連機器を廃棄し、オフセット平版印刷に注力して、一時は従業員も25名を数えるまでになりました。
ところが近年のオフセット平版印刷の衰退にあわせ、原点回帰をめざし、一度は廃棄した活版印刷機器を再構築されての<活版ルネサンス>への挑戦です。
『 VIVA !! カッパン 』(アダナ・プレス倶楽部 大石 薫、朗文堂、2010年05月21日)
同社の活版ルネサンスに導入された印刷機の中心は、近代活版印刷の原点ともいうべき、アルビオン型手引き印刷機であり、わずかに保存されていた手フート印刷機でした。 活字は近隣の旧活版印刷業者からの提供をうけながら、補充購入での再構築となりました。
この記録を、株式会社ゼネラルアサヒ(812-0064 福岡市東区松田三丁目777番地)発行の<かたりべ文庫 職人の手仕事>がまとめられ、小社もわずかばかりのお手伝いをしました。 ご関心のあるかたは下記にお問い合わせください。
【 関連情報 : 株式会社ゼネラルアサヒ 】
【 関連URL : かたりべ文庫サイト 】
────────── 既出関連情報
2011年、富山県滑川市の中島印刷所が、父祖の家業であった活版印刷業を再生させました。 代表の中島正彦さんの愛用機は <菊四判手差し活版印刷機> です。
Adana-21J は 名刺 ・ はがきの印刷で大活躍をつづけています。
【 参考情報 : [会員情報]中島印刷所 活版印刷で リ ・ スタート 】
【展覧会】 ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ-印刷博物館
ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ
書物がひらくルネサンス
会 期 : 2015年04月25日[土]―07月12日[日]
休 館 日 : 毎週月曜日( ただし05月04日[月 ・ 祝]は開館 )、05月07日[木]
開館時間 : 10 : 00 - 18 : 00 ( 入場は 17 : 30まで )
入 場 料 : 一般 800円、学生 500円、中高生 300円、小学生以下無料
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「 ヴァチカン教皇庁図書館展 ― 書物の誕生 」 (2002年) 開催から13年目となる2015年。
〈 書物 〉 と 〈 ルネサンス 〉 をテーマに 第 2 回展を開催します。
ヴァチカン教皇庁図書館が誕生した時代、書物の再生がルネサンスとともに到来しました。旧来の手写本や、新たに登場した活字本、そして書物を飾ろうという要望にこたえて生まれた木版 ・ 銅版画は、書物の輝きを推進する役割を果たします。
本展では、ヴァチカン教皇庁図書館所蔵の中世写本、初期刊本、地図、書簡類計21点を中心に、印刷博物館および国内諸機関所蔵の書物を加えた計69点を展示、ルネサンス精神の比類なき生き証人である書物の魅力に迫ります。
【 詳細情報 : 凸版印刷 印刷博物館 】
【会員からの情報】 英国 BBC News, テムズ川河床から<Doves Type>を発掘と報じた。
19世紀世紀末から20世紀の初頭、ロンドンテムズ河畔の
アッパーマル通りにあった、印刷と製本工房が Doves Press でした。
Doves Press は、Cobden – Sanderson と Emery Walker を中心に
Arts and Crafts movement の中核的な存在として知られ
多くの忘れられない図書をのこしています。
Doves Press の工房は、俗に Doves Type とされる
フィリップ ・ プリンスの活字父型彫刻による
独自のハウスフォントを所有していましたが、
1917年(大正06)に、両者のあいだのいさかいがもとで
工房裏のテムズ川に、すべての活字と活字複製原型が
投げ捨てられたとされています。
それがこのたび、潜水作業をともなった涙ぐましい調査によって
活字の一部が発見されたことを
英国 BBC News が動画入りで報告しました。
[ 情報提供 : タイポグラフィ学会会員 K 氏 ]
【 元記事 英国BBC : Lost typeface printing blocks found in river Thames 】 動画あり 01:03
Lost typeface printing blocks found in river Thames
7 February 2015 Last updated at 11:15 GMT
Printing blocks for a typeface called Doves Type have been discovered in the River Thames.
The font has not been used for nearly a century as the printing type blocks, used to print letters, were thrown into the river in 1917.
Cobden – Sanderson と Emery Walker のふたり
古写真から ―― テムズ川からアッパーマル通り方向をみる。
高木の左手 ボートハウスのうしろがダブス ・ プレス跡。
その左側 低木のうしろが、ウィリアム ・ モリスらによるケルムスコット ・ プレス跡。
ダヴス ・ プレスの代表作のひとつ 『 Paradise Lost 』。印刷 : 1902年、製本 : 1907年
『 Paradise Lost 』の本文ページ。 Doves Type は Arts and Crafts movement の意を体して、ニコラ ・ ジェンソンによる ヴェネチアン ・ ローマンに範をもとめ、パイカ (12 pt. ) サイズだけが、フィリップ ・ プリンスの活字父型彫刻によって製造された。
このページのタイトルとイニシャルは、エドワード ・ ジョンストンによるカリグラフィである。 ジョンストンは、12冊のヴェラム特装本には金泥で書写した。 それを版下として凸版印刷した紙製の図書もつくられた。
【出版記念講演会】 髙野 彰 『洋書の話』を語る
【 出版記念講演会 】
髙 野 彰 『 洋書の話 』 を語る
◯ 日 時 : 2015年03月14日[土] 14:00 - 16:00 *13:30より受けつけ
◯ 会 場 : 東洋美術学校 D 棟 学生ホール
161-0067 東京都新宿区富久町2-6
地図 http://www.to-bi.ac.jp/access/
◯ 聴講料:2,000円
◯ 主 催 : 朗 文 堂
◯ 後 援 : 学校法人 専門学校 東洋美術学校 産学連携事務局
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* 要申し込み登録 : 03月02日[月] 申し込み締め切り
会場 ・ 資料準備の都合上 < 朗文堂 E-mail > robundo@ops.dti.ne.jp 宛に、「 件名 : 洋書の話講演会 」 としてお申し込みください。 03営業日以内にお断りの返信が無い場合は受けつけ完了とさせていただきます。 会場定員は40名です。
【 プリント用 PDF lecture_takano 】
──────────── <参考資料 ① >
【 朗文堂 ブックコスミイク 新刊紹介】 洋 書 の 話 髙 野 彰 著
洋 書 の 話
◯ 著 者 : 髙 野 彰
◯ 発行日 : 2014年11月13日(初刷り)
◯ 発 行 : 朗 文 堂
◯ 定 価 : 本体3,700円+税
*
2015年02月12日より 第二刷り発行
A5判 並製本 ジャケット付 263 ページ
ISBN978-4-947613-91-2
上掲画像はクリックすると拡大画像でご覧いただけます。
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< 著者あとがきより >
バウアーズが Principles of bibliographical description を出したのは1949年のことである。年代的には古いが、記述書誌学を扱った著作で、バウアーズを越える著作は現在も出ていない。 この著作は現在も記述書誌学の重要な基本書であることにかわりはない。
その後、1969年にはパドウィック (E. W. Padwick) が Bibliographical method を出した。1970年にはピアス (M. J. Pearce) が A workbook of ana-lytical & descriptive bibliography を出している。
そしてギャスケルは1972年に A new introduction to bibliography を出した。
しかしいずれもバウアーズの解説書に近い。 ピアスなどはバウアーズ本を章ごとに取り上げて解説しているほどである。 バウアーズ本が難解なため、解説書や入門書が必要なのである。
『 洋書の話 』 の初版が出たのは1991年のことである。 1995年には増補版を出したが、その後、絶版となってしまった。 そしてこの度、第2版を出す機会を得た。 初版そして増補版で扱っている時代は16–18世紀が中心であったが、今回もその範囲を越えていない。
『 洋書の話 』 も記述書誌学の概説書であるが、洋書がどんな姿をしているか、その姿はどのようにして作られたのかを示そうとしている。 その意味では、本書は、書名に示したように、洋書に関する本と見ていただいても良い。
そのためにも、これまで以上に図を多く取り入れ、目で見てわかるようにつとめた。 これまで何気なく見てきたことにも意味があることを知り、それらがどんな目的で用いられ、どんな姿で本に現れているかを理解できるはずである。
記述書誌学は完成した学問ではない。 現在も模索し、発展を続けている学問である。 未解決の問題も多い。 しかしこの知識を通して得られる情報は計り知れない。 記述書誌学を目指す人や洋書に興味を抱いている人にとってお役に立てば幸いである。
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< 主な内容 > 目次より
1 章 4°:A‒P4 とは何か
2 章 本の隠れた特徴
3 章 折丁式の作り方
4 章 扉の転写
5 章 扉以外の部分の転写
6 章 記述の単位
7 章 記述書誌学とは
8 章 記述書誌と目録の違い
9 章 準ファクシミリ転写法小史
参考図書/用語集/あとがき/索 引
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< 著者紹介 >
髙 野 彰 (たかの あきら)
1941年 生まれ
1964年 東京大学総合図書館 勤務
2001年 跡見学園女子大学文学部教授
2012年 跡見学園女子大学文学部特任教授
2013年 退官
博 士(日本文化)
◯ 主要著書
『 洋書の話 』 増補版(丸善、1995年)
『 帝国大学図書館成立の研究 』(ゆまに書房、2004年)
『 英語本の扉 』 (朗文堂、2012年)
【 関連 URL : 出版記念講演会 / 髙野 彰 『洋書の話』を語る 】
──────────── <参考資料 ② >
『 英語本の扉 その歴史と役割 』
◯ 著 者 : 髙 野 彰
◯ 装 本 : A5判 並製本 ジャケット付 176ページ
◯ 発行日: 2012年8月28日
◯ 定 価 : 本体1,900円+税
ISBN978-4-947613-86-8 C3000
本書は「扉」の役割とその歴史を解き明かした書物です。
書物に関心のある人にとって、刺激的な内容になっています。
1500年頃の英語本の扉には、木版の書名、木版の絵を併用した書名、扉全体を囲んだ装飾の枠内に示された書名、コップや逆三角形やワイングラスの形をした書名など、興味深い工夫が目に付きます。
こんな工夫をしたのは、扉ページを本文ページとみなしていたからです。
そのおかげで、扉は本の品質を保証するページになれるのです。
【関連 URL : [ブックコスミイク]新刊書籍 髙野 彰著 『 英語本の扉 』 のご案内 】
朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部 小型活版印刷機<Salama-21A」>と、活版印刷術、タイポグラフィのルネサンスへの道
活版印刷のさらなる普及をめざして
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モノみな値上がりするこの時代
朗文堂/アダナ ・ プレス倶楽部では
活版印刷のさらなる普及をめざして
Adana-21J の設計 ・ 製造での
創意と工夫、精度と耐久性を維持しながら
アダナ式小型卓上活版印刷機 Salama-21A の
お求め易い、大胆な低価格を実現しました。
【 プリント用 PDF new Salama-21A_01 new Salama-21A_02 】
上掲フライヤー A4判 4/4色を進呈いたします。ご遠慮なくおもうしでください。
《 水の精霊 ・ サラマンダーと、新機種 Salama-21A の命名の由来 》
グーテンベルクが西洋式活版印刷術を開発した中世ヨーロッパのひとびとは、のちに社会を揺るがすことになるその偉大な印刷術を、畏怖の念をいだいて 「 Black Art (黒い魔術)」と呼んでいました。
その西洋式活版印刷術が大成されるためには、加圧式印刷機の製造とともに、活字合金の配合と、活字鋳造技術の確立が不可欠でした。 そしてそれは、永いあいだ培われてきた錬金術の賜物でもありました。
錬金術士や金属精錬所では、「 火 」 の精霊であり、「 不屈の精神 」 や 「 再生 」の象徴である 「 サラマンダー ・ Salamander ・ 火喰い蜥蜴 トカゲ」 を畏怖し、あがめていました。
また、「 活字鋳造 」 や、「 再生 」 の象徴でもある 「 サラマンダー 」 は、「 活版印刷ルネサンス 」 をスローガンに活動をつづけてきたアダナ ・ プレス倶楽部にとっては、もっともふさわしいモチーフでした。
寸法 / 天地 475mm, 左右 376mm, 奥行最大 563mm 重量 /19.3kg
黒いボディのアダナ式 ( 蝶つがい式プラテン型 ) 小型活版印刷機 < Salama-21A > では、その 「 ブラック ・ サラマンダー」 のような容貌から、サラマンダーの耐火伝説の由来となった 「 メキシコサラマンダー 」 の異名をもつ、愛らしい 通称 ウーパールーパーをイメージ ・ キャラクターに採用しました。
また、「 水のなかで棲息する 火の精霊 サラマンダー」 にちなんで、それと対をなす 「 水の精霊 ・ オンディーヌ 」 の名を冠した、欧文活字書体 「 Ondine 」 ( Doberny & Peignot, Paris, Adrian Furutiger, 1954 ) をタイトルデザイン活字書体に採用しました。
《 小型活版印刷機 Salama-21A の製造 ・ 販売を開始いたします 》
「 Adana-21J 」 の開発 ・ 設計 ・ 製造販売から 8 年余が経過しました。 アダナ ・ プレス倶楽部ではその間、わが国の活版印刷関連機器製造ラインの存続 ・ 継続のために、できるかぎり国産での活版印刷機器の製造にこだわってまいりました。
2006年にアダナ ・ プレス倶楽部が発足したころは、インターネットで 「 活版印刷 」 と検索しても、検索できる情報はきわめて些細な状況でした。 しかしいまや 「 活版 」 「 活版印刷 」 「 活版印刷機 」 での検索結果は、膨大な数にのぼります。
これはアダナ ・ プレス倶楽部の活版印刷普及活動と、アダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さまの地道な活動が、わずかながらもその一端を担い、功を奏した結果であるともいささか自負しております。
ところが資材のいちじるしい高騰とあわせて、印刷関連器機の製造現場がおおきく変貌し、大量一括生産、あるいは豪華一点生産への二極化がめだち、細部にわたって分業が主流となったわが国の 「 ものづくりの現場 」 では、高精度で、小ロットの小型活版印刷機を、現在の価格で供給することが難しくなってまいりました。
《 豊富で多様な情報をご提供。新コーナー 【 活版アラカルト 】 のコーナーもございます 》
アダナ ・ プレス倶楽部の WebSite には、ブログロール 【 活版 à la carte 活版アラカルト 】 がございます。
このコーナーは、これまでは 「 コラム 」 と題して、文章を中心に記録してまいりましたが、画像を増やし、「 活版印刷と タイポグラフィの 気軽なひとしな 」 を記録しております。 またこのコーナーは写真をクリックすると 「 スライド ・ ショー 」 が楽しめます。
《 アダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さまの 情報 をご紹介いたします 》
うれしいことに、アダナ ・ プレス倶楽部の会員の皆さま、活版実践者の数はどんどん増加しています。
新コーナー 【 活版アラカルト à la carte 】 では、 「 活版印刷と タイポグラフィの 気軽なひとしな 」 として、アダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さまの活動、新製品紹介、イベント紹介などもご紹介させていただきます。
もちろんこの【 活版アラカルト 】 コーナーは、会員の皆さまにはひろく開放されており、展覧会案内、イベント告知、新作紹介の場として、積極的なご利用をお待ちしております。
ご覧いただいておわかりのように、軽便なブログロールですし、製作管理者も IT 関連にはつよくありません。 したがって情報の提供はできるかぎり デジタル ・ データとし、画像は JPG データでいただけると幸いです。
タイポグラフィ ・ ブログロール 【 朗文堂 花筏 】 ともども、【 活版アラカルト à la carte 】 での「 活版印刷と タイポグラフィの 気軽なひとしな 」 のご愛読と、積極的なご参加をお待ち申しあげます。
アダナ ・ プレス倶楽部発足時の段階では、おもに欧米で活版印刷が見直される傾向はあったものの、活版印刷機そのものの新規製造は、世界中どこでもおこなわれていない状態でした。
そのため、アダナ ・ プレス倶楽部では 「 21世紀に入って 唯一の、新規設計 ・ 製造の活版印刷機 」 である、国産の 「 Adana-21J 」 を開発し、設計 ・ 製造 ・ 販売をおこなってまいりました。
うれしいことにこの 8 年の間に、世界的にも活版印刷がさらに見直され、ようやく海外工場での OEM 生産方式による製造体制が整いました。
そこで、アダナ・プレス倶楽部では、さらなる活版印刷の普及をめざして、しばらくのあいだ、国産活版印刷機 「 Adana-21J 」 は、なによりも大切な 設計図と鋳型 を保存しつつ、製造 ・ 販売は中断して、よりお求め易い価格でのご提供が可能な、新機種 <Salama-21A> の製造 ・ 販売を 2014年04月 より開始することになりました。
新機種 < Salama-21A > は、「 Adana-21J 」 の開発における、サイドゲージ、アンダーバー、無給油ブッシュ、レインボー印刷機能 の採用をはじめとする、さまざまな創意と工夫、精度と耐久性を維持しております。
アダナ式小型卓上活版印刷機のさらなる高性能と低価格を実現した < Salama-21A >を、皆さまどうぞご愛顧たまわりますようお願いもうしあげます。
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《 Adana-21J ユーザーの皆さまへ》
「 Adna-21J 」 新規製造 ・ 販売は一旦お休みとさせていただきますが、ひきつづきサポートは行なってまいりますので、どうかご安心ください。
また < Salama-21A > の、インキ ディスク、チェース、インキ ローラー、コロ、アンダーバー、紙押さえなどの主要部品は 「 Adana-21J 」 の設計を継承しており、当然互換性がございます。
またこれらの主要部品も、以前よりお求め安い価格でのご提供が可能となりましたので、「 Adana-21J 」 ユーザーの皆さまも、作業性の一層の向上にむけて、これを機会にぜひとも部品の補充をご検討ください。
活版印刷はもはや、アンティークではありません。
これからも、活字よ、活版印刷よ、
サラマンダーのごとく
永遠に――
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朗文堂 / アダナ・プレス倶楽部
【タイポグラフィ学会】 『タイポグラフィ学会誌 07』を刊行。朗文堂にて発売開始。
『 タイポグラフィ学会誌 07 』
A4判 80ページ かがり綴じ 並製本
ISSN 1882–2339
編集 ・ 発行 : タイポグラフィ学会
発行日 : 2014年11月30日
発 売(特別委託直販) : 朗 文 堂
定価 : 3,000円 (送料 ・ 税別)
発行部数 : 非会員向けには僅少部数のみの頒布となります。
学生向け特別頒布価格 : 2,000円 ( 学生証明書の提示が必要です。 送料 ・ 税別 )
【 詳細情報 : 朗文堂ブックコスミイク タイポグラフィ学会誌 】
タイポグラフィ学会 は、タイポグラフィという技芸に学問的な基盤を与え、その成果を実技 ・ 実践を通して社会に貢献することを目的に、2005年8月に設立されました。
『 タイポグラフィ学会誌 』 は2007年に創刊、今回が07号となります。
『 タイポグラフィ学会誌 07 』 には、江川活版製造所研究会による 「 江川次之進の事績と江川活版製造所の変遷 」 と題した研究ノートを掲載しております。
「 江川次之進の事績と江川活版製造所の変遷 」
明治の時代に活字の行商から身をおこして、活字や印刷機器の製造 ・ 販売をおこなう江川活版製造所を創設した江川次之進という印刷人がいた。 しかし、江川次之進と江川活版製造所の履歴を記した資料はきわめて少ない。
(「 本研究ノートの目的について 」 より )
これらの研究成果が、日本国内のみならず各国の研究者によって広く参照されて、タイポグラフィ研究の発展に寄与することを希望するとともに、『 タイポグラフィ学会誌 』 が今後さらに、タイポグラフィの研究における特色ある媒体として成長していければと考えております
― タイポグラフィ学会
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* 本書はタイポグラフィ学会から朗文堂が特別委託を受けて販売するものです。
*本書は限定された書店でしか取扱されていません。 お申し込みは朗文堂、または タイポグラフィ学会事務局 宛てに直接お願いします。
* 学生向け特別頒布価格での購入 ( タイポグラフィ学会、朗文堂のみでの取扱い ) の際は、学生証明書の提示が必要となります。
* 「書籍名 ・ 冊数 ・ 申込者氏名 ・ 郵便番号 ・ 送付先住所 ・ 電話番号 」 を明記の上、小社宛てに ファクシミリ または Eメール でご注文ください。
* 『 タイポグラフィ学会誌 01-07 』 バックナンバーでのご発注も可能です(在庫僅少)。
* 恐縮ながら送料 ・ 振込料はお客さまのご負担となります。
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お申込 ・ お問い合せ
株式会社 朗 文 堂
Telephone : 03-3352-5070
Facsimile : 03-3352-5160
E-mail : robundo@ops.dti.ne.jp
【 詳細情報 : 朗文堂ブックコスミイク タイポグラフィ学会誌 】
【会員情報】 真田幸文堂・真田幸治氏装本/『身体は幻』(渡辺 保著、幻戯書房刊)
幻戯書房 ( げんき しょぼう ) は、歌人で作家の 辺見じゅん が、父であり、角川書店の創立者である 角川源義 の創業の精神を受け継いで設立した出版社です。
幻戯書房の 「 幻戯 」 は、角川源義が自宅を 「 幻戯山房 」 と称していたことに由来します。
幻戯書房刊行書の多くの装本を担当してきたのが、新宿私塾、活版カレッジ修了生であり、タイポグラフィ学会の会員でもある 「 真田幸文堂/真田幸治 」 さんです。
真田幸文堂/真田幸治さんは、今回の『 身体は幻 』 の装本にあたって、前見返しにつづいて、共紙をもう一丁つけて、そこに同書の内容に即したイメージを盛りこむことによって、図書の導入部に、ゆとりとふくよかさをもたらすことに成功しています。
書体選択にも厳格な視点をもち、書名 『 身体は幻 』 のデジタルタイプは < 正調明朝体 あおい 金陵 > をもちいています。 【 参考資料 : 朗文堂タイプコスミイク 正調明朝体 金陵 】
ニューメディアとしての電子書籍が、さまざまな工夫をこらしてシェアアップをはかっています。
いまは一種の混乱期ともいえる状況にありますが、やがて製作 ・ 流通 ・ 販売経路を含め、印刷書籍と電子書籍とが、よき棲み分けが可能な時代の到来が予想されます。
こんな時代、従来型の印刷書籍も、慣行や束縛に甘んじることなく、創意と工夫、切磋琢磨が必要な時代かも知れません。
【 URL : 真田幸文堂日録 】
幻戯書房
東京都千代田区神田小川町3-12 岩崎ビル 2 階
tel. 03-5283-3934
fax. 03-5283-3935
【 詳細情報 : 幻戯書房 NEWS 】
【会員からの情報】 Washington Post - はじめて<アメリカ>を記載した500年前の地図を報道。
Washington Post は、現在私たちが知っている世界の大陸のおおよその姿を描き、「 アメリカ 」、「 太平洋 」 などをしるした地図を最初描いた人物として、ドイツの マーチン ・ ヴァルトゼーミュラー (Martin Waldseemüller ) によって製作された地図を報告しました (2014年2014年12月11日)。
その情報を会員の I 氏から提供いただきましたので紹介いたします。
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【 基本情報 : Washington Post This 500-year-old map was the first to mention “America” 】
上掲図版は 『 ワシントン ・ ポスト 』 が報告したもので、1507年にドイツで数千部が 「 印刷」 されたとされています。
ときはまさに クリストファー ・ コロンブスのような探検家が活躍した 「 大航海時代 」 のさなかでしたが、マゼランらによる 「 世界周航 1519-22 」 より以前であり、ユーラシア大陸、アフリカ大陸などは比較的詳細に描かれていますが、アメリカ大陸はもとより、インド亜大陸や、わが国らしき島島は奇妙な形象をしています。
この 「 数千部が印刷された地図 」 の印刷方法は銅版印刷とみられますが、公開画像の解像度からではつまびらかにはしません。 また現存する物はわずかに一部だけと報告されています。
これより50年ばかり以前、1455年ころに印刷された図書、いわゆるグーテンベルクの 『 四十二行聖書 』 が40部余の現存をみるのにたいして、紙葉の保存の困難さをおもわせる数字ではあります。
この地図は1901年にイエズス会士聖職者によってドイツの古城で発見されましたが、地図の四隅に記載されたテキストに 「 アメリカ America 」、「 大平洋 Pacific Ocean 」 などという語が紹介されているそうです。
アメリカ合衆国はこの地図の入手に熱心で、数十年におよぶ交渉の末、ドイツの所有者から 10 万ドルの巨費を投じて、「 米国議会図書館 Library of Congress 」 に収納する合意に署名しました。
詳細は元資料をご覧ください。
活版カレッジ 2015年 冬期昼間部講座 開講と公募終了のお知らせ
朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知 ・ 技 ・ 美 の 三領域を バランス良く学べます。
<活版カレッジ>は、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J , Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
《 活版カレッジ 》 は、実技 ・ 実践を重視し、定員四名という徹底した少人数の講座です。
次期 の冬期講座は、2015年01-03月の開講です。
うれしいことに、あたらしい活版実践者、活版造形者が着実に増加しています。
今回の講座は、かねてよりご要望の多かった昼間部での開講ですが、すでに先行お申し込みのお客様で定員となり、一般公募は困難となっております。
夜間講座の開講は来来期、2015年04-06月を予定しており、しばらく先となりますが、なにぶん少人数の講座ですし、すでに数名のお申し込みがあり、ここ数回、一般公募ができない状況がつづいております。
《 活版カレッジ 》 受講ご希望の方は、できるだけお早目に、朗文堂/アダナ ・ プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげ、受講ご意向の再確認をさせていただきます。
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活版カレッジ
【 講座教室 】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル 4FB 朗文堂内 ( 通学制 )
【 講 師 】 朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部
◎ 受講期間 3 ヶ月 木曜日 全 9 回(毎月 3 回) 19 : 00-22 : 00 (昼間部のみ14 : 00-17 : 00)
◎ 受講料 : 66,000円 (税込 ・ 教材費込み)
※ 各コース定員 4 名(お申込先着順)
※ 毎月 第 1-3 週木曜日の開講。 第4-5週は基本的にお休みです。
※ 年末年始 ・ GW ・ 夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、 アダナ ・ プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《 活版カレッジ 》 受講希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ ・ プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。 積極的なご参加をお待ちしております。
【 基本情報 : 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 活版カレッジ 】
MICROの領域-12 pt. 極小文字彫刻活字を顕微鏡写真でみる-協力:日本ダイカスト協会
もうかれこれ30年ほどまえのことである。
1980年代のはじめだったとおもう。 当時はしばしば欧州にでかけていた。
以来長らく小社の < モンドリアン ・ ケース > の一隅で眠っていた活字資料があった。
ときどき取りだしては、拡大鏡でながめたり、スタンプ式に押印したりしてみたが、ほとんど文字らしきものは読み取れなかった。
ひとつはスイス、バーゼルにあった HAAS 社を訪問したとき、活字母型彫刻室でいただいたもの。 もうひとつは、ドイツ、マインツ市の グーテンベルク博物館 で購入したものだった。
この資料をご覧になった、日本ダイカスト協会技術部の 西 直美氏が関心をもたれて、早速、顕微鏡写真を撮影され、画像データをご提供いただいた。
これでようやく、活字最盛期の、高度な 「 活字母型彫刻術と、活字鋳造術 」 の技倆を垣間見ることができることになった。
活字は、もっとも基本サイズの pica パイカ, 12pt. ( アメリカン ・ ポイントサイズ、1pt. = 0.351mm, 12pt .× 0.351mm = 4.212mm )で、4.212mm 角のおおきさの活字であった。
活字は字面の保護と、紛失防止のために、蓋付きの黒い樹脂製ケースにはいっていた。 最上部の写真はその蓋の上に一円玉を置いて、大きさを実感していただけるようにしてある。
スイスの HAAS 社は1580年設立というふるい歴史を有し、Neue HAAS Grotesk ( ハース社の あたらしい グロテスク体 → ドイツ ステンペル社の傘下にはいってからは Helvetica ≒ ヘルベチカはスイスの古称 ・ 雅称でもある ) の開発で成功をおさめ、またパリの Deberny & Peigno 活字鋳造所が1972年に閉鎖されたために、その活字母型による 製造 ・ 販売にもあたっており、盛況をきわめていた。
HAAS 社の 「 機械式活字母型彫刻機 」 は、わが国の標準型であった、いわゆる 「 ベントン彫刻機 」 と異なり、より大型で、活字パターンもわが国標準の 2 inch よりおおきなサイズを使用していたと記憶している。
だいぶ自慢ばなしをきかされてから、このデモンストレーション活字をいただいたが、たいていの事柄は失念したし、資料も残っていない。
幸い、筆者より数年のちに HAAS 社を訪問された、ユービックス : 宮崎 徹氏が記録をのこされているので、そちらを参照いただきたい。
【 参考資料 : タイポグラフィ あのねのね*014 アルダス工房、ドベルニ&ペイニョ、アーツ&クラフト運動 】
【 参考資料 : ユービックス 近代印刷 書体の世界 】
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紹介した画像の活字は、グーテンベルク博物館で入手したものである。 現在もおみやげのひとつとして販売していると仄聞している。
仕様はほとんど HAAS 社のものとおなじで、pica, 12pt. サイズの活字である。
また、ふつう活字は裏文字(鏡文字)であるが、ここでは一種のデモンストレーションであり、サンプルのためか、正向きの文字として鋳造されている。
ともかく 4.212 mm 角というちさな活字枠であるが、ここに聖書の一節が鋳造されている。
文頭はイニシャルとしておおきなサイズで飾られ、文末にAMEN アーメン とある。 最下部に製造者として MONOTYPE CORPORATION の名前がみられる。
すなわち 1mm の幅に 7-10 キャラクターが彫刻されて活字母型となり、そこに活字地金を圧入して、鋳造された「活字」である。 同社の技術がそうとう高度なレベルにあったことをうかがわせるのには十分な資料である。
久しぶりに手許の25倍ルーペでのぞき、スタンプ式に押印してみたが、やはり顕微鏡写真のほうが迫真力があった。 気になったのは、触覚でも 顕微鏡写真でも、母型深度があさすぎはしないかという疑問であった。 これでは印刷時にすぐにインキの目詰まりをおこすことになりそうだった。
これは活版印刷機にかければ ― 裏文字(鏡文字)になるが ― インキ詰まりの程度をみるなどして一目瞭然の事柄である。 また、所詮デモンストレーション用の活字ではないかというおもいもあるが、それをなす勇気は、いまは無い。
Linn Boyd Benton 1844-1932
この 「 機械式活字母型彫刻機 」による活字母型製作の技術は、筆者の知るかぎり、わが国では三年ほどまえに失われた。
アメリカでも専従者はひとりだけで、気息奄奄の状態にあると仄聞している。
アダナ ・ プレス倶楽部 「 実践活字母型彫刻の旅 」 於 : 旧安形製作所
リン ・ ボイド ・ ベントン (Benton, Linn Boyd 1844-1932)によって、1884年に活字父型彫刻機(Punch Cutting Machine)として実用化された「機械式活字父型 ・ 母型彫刻機、俗称ベントン彫刻機 」 による活字父型 ・ 母型製造法は、その実用化から40年後ほどでわが国の印刷局 ・ 東京築地活版製造所 ・ 三省堂にもたらされた。 そして1950年頃に国産化された。
しかしながら、アメリカでの実用化から128年、わが国での国産化から62年の歴史をもって、事実上幕をおろすこととなった。
いっぽう台湾では、CAD のシステムをもちいて、すでに相当のレベルでの活字母型製造がなされるようになった。
わが国も、身体性のともなった造形活動基盤の維持のために、あたらしい 「 活字母型製造法 」 への対応を急がなければならない時期となっている。
【 参考資料 : 花筏 タイポグラファ群像 * 004 安形文夫 ベントン活字母型彫刻士 】
【 参考資料 : アダナ ・ プレス倶楽部 台湾でつくったCAD方式による活字母型 と 初号活字 】
【会員からの情報】 BBC NEWS Entertainment & Art - シェイクスピア フォリオ初版本を発見の報道。
BBC NEWS Entertainment & Art が、シェイクスピア ( W. Shakespeare 1564-1616 ) のフォリオ初版本が、ちいさなフランスの町の図書館で発見されたと報告しました (2014年11月26日 10 : 15)。
その情報を会員の I 氏からご提供いただきましたので紹介いたします。
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イギリス文学でもっとも希少本と見なされている、シェイクスピアのフォリオ(全紙を二つ折りにして、表裏04ページとした印刷物 ・ 図書)初版本が、ちいさなフランスの町で発見されたと報告した。
その本は200年間、北フランス、カレーの近く、サント=メール(Saint-Omer )のライブラリーで平穏な状態にあった。
この発見にいたったのは、この北フランスの領域と、イギリスとの間の歴史的な関係を解きあかす展示会を図書館司書が計画して、その調査結果によって同書が発見された。
「この本は、タイトルページを含んで、数ページを無くしている」
と、司書の レミー ・ コルドニエル (Remy Cordonnier)は記者に述べています。
[ したがって、このページの第一図版、シェイクスピアの肖像画とされる最初の帖は失われており、ここでの画像はイメージ紹介となっている ]。
【 リンク : BBC NEWS Entertainment & Art 】 第一図版は動画でご覧いただけます。
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洋 書 の 話
◯ 著 者 : 髙 野 彰
◯ 発行日 : 2014年11月13日
◯ 発 行 : 朗 文 堂
◯ 定 価 : 本体3,700円+税
A5判 並製本 ジャケット付 263 ページ
ISBN978-4-947613-91-2
< 主な内容 > 目次より
1 章 4°:A‒P4 とは何か [以下略]
まことに偶然のことながら、朗文堂11月の新刊 『 洋 書 の 話 』 ( 髙 野 彰、2014年11月13日、朗文堂 ) の第 1 章(ページナンバー 1 )は、< 4°:A‒P4 とは何か >、すなわち 俗にいう シェイクスピアの「 第 1 二折本 」 ( The First Folio ) からはじまり、第一図版は同書の「 THE TEMPEST 」 [ 大あらし、暴風雨 ] からはじまっています。
『 洋 書 の 話 』 は、きわめて順調な出荷がつづいています。
したがって、この発見の重要性をご理解いただくために、いくぶん宣伝めいて恐縮ながら、同書巻頭部分をご紹介いたします。
[前略] 洋書のなかでも、特に、18世紀以前の本は手引き印刷機で印刷されてきた。 おかげで現代の本とは異なった特徴を備えている。 これらの本が次のような形で説明されていることがある。
4°:A‒P4 とは何か
これは本についてどんなことを言っているのであろうか。
折 記 号
英国の有名な劇作家 シェイクスピア ( W. Shakespeare ) の著作である Mr. William Shakespeares Comedies, histories, & tragedies が出版されたのは1623年のことである。 俗に言う 「 第 1 二折本 」 ( The First Folio ) である。 [後略]
【 詳細資料 : 朗文堂ブックコスミイク 『 洋書の話 』 】
台湾活版印刷文化保存協会 柯 志杰(カ-シケツ)さん 新刊 『 字型散歩 』 を上梓。
台湾の友人にしてタイポグラファ、柯 志杰(カ-シケツ)さんが、蘇 煒翔(ソ-イショウ)さんとの共著で、新刊 『 字型散歩 』 (臉符ケンプ出版 ISBN978-986-235-401-8 ) を刊行されました。
<字> を形象の変化(字形)としてとらえがちな昨今のわが国ですが、同書では <字型> として、活字である以上当然とはいえ、明瞭な <型> のさだまった字画から <字> を紹介しています。
同書 p.120 – 121 では<正調明朝体 金陵>を、「今田欣一的投下的震撼弾」としてとりあげ、<正調明朝体 金陵>は、刻本からまなび、それを現代に再生したという意味で、書体開発に新領域を拓いたものとして好意的にご紹介いただきました。
《 活版凸凹フェスタ 2012 》 会場にて ── 2012年05月05日
左) 台湾の活字製造所/日星鋳字行 張 介冠(チョウ-カイカン)代表
右) 台湾活版印刷文化保存協会 柯 志杰(カ-シケツ)さん
【 関連情報 : 活版カレッジ有志、台湾で活字彫刻・活字鋳造体験会 2012. 10. 19 】
【 関連情報 : 台湾でつくったCAD方式活字母型と初号活字 2012. 11.03 】
Viva la 活版ーすばらしき活版 2014年 <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>-Report 01 開催のお知らせ
Viva la 活版 ―― すばらしき活版
いよいよ 開催が迫りました ― 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月・祝] 3日間
重要記念物 木村嘉平活字 特別展示 ・ 講演会 ・ ギャラリートークをはじめ
見逃せない大型企画がどんどん進行中です。
詳細情報は <朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部 ニュース> にてご紹介します。
【 名 称 】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO
【 会 期 】 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月・祝] 3日間
【 時 間 】 開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30
【 会 場 】 仙巌園〔磯庭園〕 尚古集成館本館 展示室
鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【 主 催 】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
尚古集成館 http://www.shuseikan.jp/ 仙巌園 http://www.senganen.jp/
朗文堂 アダナ・プレス倶楽部 http://robundo.com/adana-press-club/
※ 会期中は同敷地内の「尚古集成館別館 展示室」においても、重要文化財「木村嘉平による鋳造活字と関連資料」の特別企画展示をご覧になれます。
※ 入館には隣接している仙巌園 センガンエン/尚古集成館 ショウコシュウセイカン との共通入館料(大人1,000円、小・中学生500円)が必要となります。
<GOANDO ごあんど-は、薩摩ことばで「ございます」、「ございますぞ」の意です>
写真 : アダナ・プレス倶楽部 鹿児島支部広報部長/六花窯 横山 博
タイトルデザイン : アダナ・プレス倶楽部会員/バッカス 松尾
【Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO-開催にあたって】
朗文堂/アダナ・プレス倶楽部では、手動式小型活版印刷機 Adana-21J および 手動式小型活版印刷機 Salama-21A を中核としながら、活版印刷の今日的な意義と、活字組版の実践を中心とした、その魅力の奥深さの普及をつうじて、身体性をともなった造形活動を重視し、ものづくりの純粋な歓びの喚起を提唱してまいりました。
活版印刷の今日的な意義と、その魅力の奥深さを追求するためには、活版印刷術の技術の獲得と、知識の修得はもちろんのこと、「ものづくり」と真剣に向き合う姿勢と環境も重要です。
その活動の第一段階として2008-2012年の五年間、例年五月の連休に、都合四回にわたって< 活版凸凹フェスタ >を開催してまいりました(2011年は東日本大震災のため中止)。
また昨年からは、活版関連イベント開催が盛んになった首都圏をいったんはなれ、多くのアダナ・プレス倶楽部会員が存在している地方からの振興をめざすあらたな段階として、<Viva la 活版-すばらしき活版>の普及活動にはいりました。
その第一弾として、昨2013年は07月の三連休に、北海道の美唄ビバイ市にある野外彫刻庭園「アルテ ピアッツァ 美唄」において、< Viva la 活版 Viva 美唄 >を開催いたしました。
【Youtube : Viva la 活版 Viva 美唄 】
ことしは、重要文化財「木村嘉平の活字関連資料」を所蔵し、活版印刷術をはじめ、近代産業の揺らんの地となり、ふるい歴史と文化を有する、鹿児島市 「尚古集成館本館(重要文化財)展示室」において、11月の三連休に< Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO >を開催いたします。
イベント名称の一部となった「GOANDO -ごあんど」は、薩摩ことばで「ございます」、「ございますぞ」という意味です。
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「尚古集成館 しょうこしゅうせいかん」は、ふるくは歴代の鹿児島薩摩藩主:島津家の別邸であった景勝地「仙巌園 せんがんえん」に隣接して、幕末の薩摩藩主・島津斉彬ナリアキラによって一連の近代工場群のひとつの「機械工場」として建造されました。
島津斉彬は西欧諸国のアジア進出に対応して近代産業の育成を進め、富国強兵を真っ先に実践しました。それらの事業の中心となったのが、磯(錦江湾の海岸べり)に建てられた反射炉、機械工場などの工場群です。
「尚古集成館」外観(2013年06月早朝 大石 薫撮影)
隣接の仙巌園と、桜島、錦江湾の景観は、下記の画像集でお楽しみください。
その地に1865年(慶応元)に竣工した石造りの「機械工場」は、その後重要文化財に指定され、現在内部は島津家の歴史・文化と、集成館事業を語り継ぐ博物館「尚古集成館」として親しまれています。
その「尚古集成館」の一隅の展示室を<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の会場とします。
また同館に隣接する「尚古集成館別館」は、これも重要文化財である「木村嘉平の活字関連資料」を所蔵し、近代活字版印刷術をはじめとする近代産業の揺らんの地でもありました。
このような歴史と文化を有する、鹿児島県都、鹿児島市にある「名勝 仙巌園 尚古集成館本館」において、11月初旬の三連休に<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>を開催いたします。
会場の前面におおきくひろがる紺碧の海/錦江湾と、火の精霊サラマンダーさながら、天たかく火焔を噴きあげる活火山「桜島」の雄大な景観に見守られての<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の開催は、造形者の皆さまの創作意欲をかきたて、さらなる創作活動のための活力をあたえてくれることでしょう。
会場の<仙巌園/尚古集成館>は、鹿児島市中央部からは車で15-20分ほどですし、鹿児島市内各所からのバスが頻繁に運行されています。
鹿児島空港からは高速道利用の車か、市内までのバスで40分ほどです。
アダナ・プレス倶楽部会員の皆さまには、アダナ・プレス倶楽部の会報誌「夏号」にて詳細をお知らせの予定です。その後も、アダナ・プレス倶楽部、朗文堂双方のWebSiteでも、随時情報を公開してまいります。
<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の開催期間の、11月1日[土], 2日[日], 3日[月・祝]は、爽秋のもっともよい行楽のときでもあります。
おりしも仙巌園では「菊まつり」が予定され、また鹿児島市内では南九州最大の祭とされる「おはら祭」の開催時期とも重なっています。
アダナ・プレス倶楽部の会員の皆さま、ならびに全国の活版印刷愛好家の皆さま、ことしの秋は、歴史と情熱の地、薩摩に大集合でごあんど ! !
【リンク : 名勝 仙巌園(磯庭園) 】 【リンク : 尚古集成館 】 【リンク : 仙巌園と桜島 画像集 】
<参考資料:前回の Viva la 活版 Viva 美唄の映像記録> ────────────
◎ Viva la 活版 Viva 美唄 14:40
Viva la 活版-すばらしき活版。5 年間 4 回にわたり開催された <活版凸凹フェスタ> にかえて、2013年07月北海道美唄市 アルテ ・ ピアッツア美唄で開催された活版イベントの記録。
【関連URL : 活版アラカルト Viva la 活版 Viva 美唄 レポート01-12 】
【新宿私塾】 新宿私塾第24期 全課程を修了いたしました。
《新宿私塾第24期、櫻花爛漫の春に、意欲満満でスタートしました》
東京の櫻があでやかに花をつけた2014年04月01日、新宿私塾第24期は開塾しました。
日中は新宿御苑にお花見に出かけるひとで賑やかだった周辺も、花冷えでしょうか、夕刻ともなるといくぶん肌寒くなり、いつもの静けさがもどりました。
ところが定刻の 18 : 30 から第一回目の講座が開始されると、教場はあつい熱気につつまれました。
それからの半年間、ほぼ夏休みもなく新宿私塾は開講され、晩夏の09月16日に修了しました。
この間、講師、塾生の先輩ともども、全力であたらしいタイポグラフィの前衛を育成するために努力してきましたし、25 回の講座はいずれも内容の濃いものでした。
開塾から半年後、修了式当日の、自信にあふれた塾生の皆さんの、お顔と、お姿を紹介ご紹介しました。
2014年04月01日、新宿私塾第24期開塾式当日の塾生諸君。上掲の修了時の写真とくらべると、ずいぶん表情がちがいますね。
それからの半年間、長かったようで、短かった半年でした。
そして梅雨時のゲリラ豪雨、猛暑というより酷暑の連続の日日と、どこかことしは天候不順な毎日でしたが、一回の休講もなく新宿私塾は開講されました。
【 関連情報 : 新宿私塾第24期 スタートしました 】
【 関連情報 : 新宿私塾第24期順調に進行中。新宿私塾第25期事前予約が定員を上まわっています 】
【 関連情報 ; 朗文堂 新宿私塾 PIAZZA SHINJUKU 誕生 】
それぞれの塾生の皆さんの、出身地、経歴、職場、居住環境がほとんど異なる新宿私塾ですが、なにぶん少数精鋭の塾生数ですから、すぐにお互いの立場にたいする理解と、おもいやりがうまれます。
それが修了後にも、同期ごとに、あるいは受講期を越えた潜在的な同門意識となって、問題や困難に立ち向う際のおおきな援助となります。それが24期生のあいだでも強固だったようです。
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新宿私塾では、タイポグラフィにおける「知 ・ 技 ・ 美」のバランスのよい学習をモットーとしています。
それはまた「知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず」という、つよい自戒をともないます。
出会いはうれしく、別れはさびしいものです。それでも半年間、ともにまなび、ともに苦しんできた新宿私塾24期生の皆さんは、雄雄しく羽ばたき、旅立っていきました。
ここにまた、タイポグラフィの尖鋭としての同志の輪が、おおきくふくらみました。
新宿私塾第24期順調に進行中。新宿私塾第25期事前予約が定員を上まわっています。
《新宿私塾第24期 有馬トモユキさんの講義》
梅雨があけ、猛暑がおそった07月22日[火]、新宿私塾第24期16回講座が開講しました。
この日の講師は有馬トモユキさん。有馬さんは、1985年長崎県うまれ。2007年青山学院大学卒業。
また有馬さんは新宿私塾第09期修了生でもあり、塾生諸君の仲間でもありますので、講座ははじめからなごやかに、そして熱気にみちたものでした。
有馬さんは、現在は「日本デザインセンター」に勤務して、Web、グラフィックデザイン、UI の領域で活動しています。
そのかたわら TATSDESIGN の名義で、音楽作品とそのプロモーションに関するデザイン、映像演出、パフォーマンスなどの活動も多彩に展開されています。
【 関連URL : TATSDESIGN 】
《新宿私塾第25期 すでに事前ご予約者が定員を上まわっています》
現在開講中の新宿私塾第24期は09月16日に終了予定です。 つづいて新宿私塾第25期が開講予定ですが、すでに一般公募に先だって、事前ご予約者が定員をおおきく上まわる状況にございます。
というわけで、新宿私塾への入塾をこころ待ちにされていた方には申しわけありませんが、今秋開講の「新宿私塾第25期」は、事前申し込み者以外の入塾は不可能な状況になっております。
今後とも、新宿私塾第26期(2015年04月開講予定)、第27期(2015年09月開講予定)への入塾をご考慮の皆さまは、できるだけ早く、 「朗文堂 robundo@ops.dti.ne.jp 担当 : 鈴木 孝」 宛にご一報をいただき、事前相談、事前見学、事前予約をいただければ、一般公募に先だって、お申し込み先着順に入塾のご意思を再確認させていただきますので、確実に入塾することができるかと存じます。
勝手を申すようで恐縮ですが、この段ご了承たまわりたくお願いいたします。
【講演会】 林 昆範 <中国の古典書物> 終了いたしました。
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タイポグラフィ講演会
林 昆範
『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
本講演会は平日にもかかわらず、多くの皆さまのご来場をたまわり
好評裡に無事に終了したしました。
画像・映像は近日中に順次ご紹介いたします。
林 昆範著『中国の古典書物』は、文字の発生期から印刷術の発明へ。悠久の歴史を有する中国の書物の歴史に、気鋭の研究者が挑んだ力作です。
文字と書物は、どのように誕生し、なにを、どのように伝達してきたのか。
ヴィネット02号 『 中国の古典書物 』 林 昆範
ヴィネット06号 『 元明体と明朝体の形成 』 林 昆範
ヴィネット09号 『 楷書体の源流をさぐる 』 林 昆範
ヴィネット10号 『 開成石経 』 共著/グループ昴 スバル
へとつづいた林 昆範 著作シリーズ、最初の02号『中国の古典書物』の改訂増刷版です。
今回の講演会では、同書の主要項目を再構築するとともに、中国の、そしてわが国の古典書物の配列方式(レイアウト)が、なぜ右起こしの縦組みとなっていったのかを、実際に竹簡・木簡をもちいて書写し、簡冊(竹簡を紐や糸で綴ったもの。慣用的にカンサクとする)に再現することでその謎を解明します。
また「五体・五筆」とされる篆書・隷書・真書(楷書)・行書・草書の書き分け(書写)をつうじて、竹簡・木簡から、帛(ハク 絹布)、そして紙の登場へと、被書写媒体の変化をつうじて、古典の書物の形成と書体の変化、そしてその発展の歴史に迫ります。
ですから今回の講演会『中国の古典書物』では、活版インキのにおいにかわり、筆墨の馥郁としたかおりが立ちこめる会場になるとおもわれます。
なお『中国の古典書物』は06月24日の発売で、お近くの有力書店、オンライン・ブックショップでお求めいただけます。
07月02日[水]の講演会会場でもご購入いただけます。
【関連情報 : 朗文堂ブックコスミイク増刷 林 昆範 『中国の古典書物』 】
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タイポグラフィ講演会
『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
講 師 : 林 昆 範 リン・クンファン
日 時 : 2014年07月02日[水]18:30 - 20:30(ワークショップを含む)
会 場 : 東洋美術学校 D棟一階 学生ホール
162-0067 東京都新宿区富久町2-6
地図 http://www.to-bi.ac.jp/access/
聴講料 : 1,000円(要申込登録)
主 催 : 株式会社 朗 文 堂
後 援 : タイポグラフィ学会
学校法人専門学校 東洋美術学校 産学連携事務局 デザイン研究会アクティ
講師紹介 : 林 昆範 リン クンファン
1967年、台湾・台北市うまれ。
日本大学博士課程芸術専攻修了 芸術学博士。
台湾・中原大学商業設計学科学科長、銘伝大学助教授。
台湾・中原大学助教授、同大学文化創意研究センター主任。
タイポグラフィ学会会員。
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