京都の吉田山のほとり、ちいさな活版印刷機で小型本の製作をつづけておられる
ぢゃむ 杉本昭生さんは、製作のピッチも順調ですし、そのブログ<活版小本 コホン>も
意欲的な更新が継続しています。
とても瀟洒で、すっきりとした画面構成ですし、テキストも丁寧に書きこまれています。
皆さまのご愛読と、ブログへのご訪問をおすすめいたします。 やつがれ wrote
ブログ<活版小本 コホン>のアドレスはこちらです。
杉 本 昭 生
【 ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 http://kappan-kohon.blogspot.jp/ 】
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シャルル・ルイ・フィリップ『老人の死』
シャルル・ルイ・フィリップの短編「老人の死」(小牧近江訳)をつくりました。
フィリップは1874年生まれのフランスの作家です。
35歳という若さで亡くなった彼は、生前パリの新聞「ル・マタン」に
計49編のコント(短編小説)を書き、『小さな町で』と『朝のコント』の
2冊の短篇集を出版しました。
「老人の死」はその中の一篇で、邦訳は大正時代に出版されています。
最近知ったのですが、短篇集『小さな町で』は、2003年に山田稔さんの訳で
みすず書房から出ていました。
この本の書評で作家の川上弘美さんが「老人の死」について書いています。
興味があればご覧ください。
体裁はご覧の通り、背幅 3 mm の薄っぺらな本になりました[杉本昭生]。