塔本シスコ(1913-2005)は熊本県うまれ。 サンフランシスコにあこがれた
父親の夢にちなんで、シスコと名づけられたとされます。
50歳を過ぎてから本格的に絵を描きはじめました。
そして92歳で亡くなるまでのあいだ、膨大な数の作品を残しました。
創りたいという衝動が生み出した作品からは、圧倒的なエネルギーと共に
塔本シスコの明るく朗らかな人柄が伝わります。
塔本シスコは、「 岡本太郎とアールブリュット」 展、日経新聞 ( 2014/10/24 )、
雑誌 「 ku:nel 」No.71 (2014.11.20発売号)などで紹介され、注目が高まっています。
◯ 会 場
文化フォーラム春日井 ・ ギャラリー
◯ 開催日
2015年02月14日[土]-03月29日[日] ※ 月曜休館 ( 祝日の場合は翌平日 )
◯ 時 間
10 : 00-17 : 00
◯ 入場料
¥300 ( 65歳以上 ・ 中学生以下 ・ 障がい者手帳を持参の方とその介助者 1 名 無料 )
◯ 主 催
かすがい市民文化財団
【 企画詳細 : かすがい市民文化財団 塔本シスコ展 ~こどもの心を持ったおばあちゃん画家~ 】
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なんとも、ときのたつのが早く感じられます。
愛知県春日井市の 「 かすがい市民文化財団/文化フォーラム春日井 」 にお招きいただき < アダナ ・ プレス倶楽部 in かすがい市 > を開催したのは2010年11月13日[土]―14日[日]のことでした。
2006年に発足した朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部が、 Adana-21J の設計 ・ 試作を終えて、本格的に Adana-21J を発売したのは2008年のことでした。
ですからアダナ・プレス倶楽部にとって、新製造の活版印刷機 Adana-21J をひっさげ、東京をはなれて、最初の大型イベントが < アダナ ・ プレス倶楽部 in かすがい市 > でした。
ふり返ってみると、< アダナ ・ プレス倶楽部 in かすがい市 > は、たった02日間のイベントだったのか、とおどろきます。 それほど充実して、成果とインパクトのおおきなイベントでした。 その成果の一環でしょうか、中京地区、とりわけ愛知県には アダナ ・ プレス倶楽部の会員のかたがたくさんいらっしゃいます。
多くのご来場者を会場に迎え、ワークショップに、展示に、そして中京地区の会員と、東京から出張った会員との交流にと、ともかく春日井市でのイベントは忘れられない存在です。
うれしいことに当時のスタッフが在籍されており、折にふれて催事案内などをいただいております。
そこに添えられた 「 一筆箋 」 は、さすがに 「 書のまち春日井 」 ―― 書家/小野道風生誕の伝承地とされるのが春日井市 ―― だけあって、嬉しく、また懐かしくなると同時に、あまりの達筆に、悪筆のやつがれはいつも赤面するばかりです。
【 関連情報 : アダナ・プレス倶楽部 in かすがい市 活版ルネサンスの進展を実感! 2010年11月16日 】
上掲図版は、かすがい市文化財団情報誌 『 Forum Press Vol. 65 』 ですが、文化フォーラム春日井は、映画 ・ 音楽 ・ 講演会 ・ 展示 と、じつに様様なイベントを丹念に積みかさねています。
20世紀美術と アウトサイダー ・ アート <パラレル ・ ビジョン > 展
1993年09月-12月 世田谷区立美術館 図録表紙
今回の展覧会 <塔本シスコ展> のような作品群を、なんでもカテゴライズしたいひとの一部では、アウトサイダー ・ アートといいます。
アウトサイダー ・ アート (英 : outsider art ) とは、特に芸術の伝統的な訓練を受けておらず、名声を目指すでもなく、既成の芸術の流派や傾向 ・ モードに一切とらわれることなく自然に表現した作品のことをいうようです。 【 ウィキペディア : アウトサイド ・ アート 】
ところが 「 アウトサイダー 」 には局外者 ・ 部外者の意がありますし、「 アウトサイダー ・ アート 」 には健常者と障害者の二項対立することばの影をみないではありません。
うれしいことに、文化フォーラム春日井のキューレーターの姿勢には、そんな影はみじんもみられません。 さすがです。
いずれにしても、みんなで努力して、「 アウトサイダー ・ アート」 にかわる、あたらしいことば、あたらしい概念をつくっていきたいものですね。