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朗文堂 News 2009 年 09 月 05 日


清秋を迎えました。皆さまお元気でご活躍のことと存じます。
例によって、お知らせがいくつかございます。


新宿私塾第14期 無事終了。
新宿私塾第15期、俊英を結集してスタート!

菊花薫り、爽やかな風がふきわたる秋の一日、新宿私塾第14期修了制作発表会が開催されました。多忙な業務の時間をやり繰りしての半年間でした。長くて短くもあった熱い半年間でした。
修了制作は、いずれも力作揃いで、講師陣も嬉しそうな表情で発表を聞いていました。沢山の収穫を抱いて、新宿私塾第 14 期生はこの門から旅立ちました。かれら、かのじょらに、幸多かれと祈ること切なるものがあります。
夏休みもなにもなく、いつもどおり新宿私塾第 15 期がスタートしました。前期とうってかわって、女性が多い構成になりました。オリエンテーション、自己紹介があって、すぐさま最初の講義がスタートしました。
爽秋からスタートし、厳冬をすぎ、陽春のころに第15期は修了します。これからの半年間、講師と塾生が四つに組んで、ともに学び、苦楽をともにします。




『書林 美登英利作品集』刊行記念特製焼酎ラベル完成

新刊書『書林 美登英利作品集』の刊行を記念して、書を愛し、お酒をこよなく愛する著者・美登英利さんが、グラフィックデザイナーの本領を発揮!

特注の焼酎を発注し、そこに独自ブランドのラベルも制作しました。造形者と朗文堂がタイポグラフィに真摯に取り組み、相互協力によって誕生する“Robundo Integrate Book Series”として誕生した本書。書物と書への限りなき愛情に満ちあふれた、美しい作品集となったばかりでなく、乾杯用のお酒まで用意していただきました。残念ながら少量生産につき非売品だそうです。

そこで、
『書林 美登英利作品集に乾杯!』
そして、
『タイポグラフィに乾杯!』
詳細はこちら



『平野富二の生涯』
(上下2巻 高松昇著 IHI発行 非売品)

近代日本の創建に貢献した平野富二にかんする貴重な記録が完成しました。平野富二は東京築地活版製造所の創業者であると同時に、石川島造船所の創業者でもあり、『平野富二の生涯』の著者は造船界の古老の長年の調査・資料収集・研究の成果を上下2巻にまとめたものです。

なにもかもが草叢からわきあがった明治の初期、小指のさきほどもないちいさな活字と、巨大な船舶をふたつともにつくった面白い人物がいました。そのひとが平野富二で、金属活字製造、活字版印刷、機械製造、造船、航海、海運、土木とその貢献はめざましいものがありました。そんな平野富二の実像に鋭く迫った論考は意外なほど少なく、印刷・活字界では、わずかに『ヴィネット08号 富二奔る』(片塩二朗 朗文堂)をみるばかりでした。

『平野富二の生涯』の著者は、造船界の重鎮として知られるかたで、発行所は石川島造船所の系譜をひく IHI社によります。そして公刊書ではなく、主に同社のOBへの配布が中心となっています。そこで著者にお願いして、印刷・活字界でも閲覧できるように「国会図書館」「印刷図書館」へも収蔵していただきました。また朗文堂でも閲覧が可能ですので、ご興味のある方はご遠慮なくご来社ください。

《著者紹介》 高 松 昇 Takamatsu Noboru
1919年 富山県高岡市出身
1943年  東京帝国大学(現・東京大学)経済学部卒業 株式会社東京石川島造船所入社
1984年 石川島播磨重工業株式会社 専務取締役
1991年 石川島播磨重工業株式会社 退社




新宿私塾第14期 最後の追い込み!
活版カレッジ第4期がスタート!


新宿私塾第14期生の皆さんは、目下終了制作の最中にあります。経済不況、天候不順、選挙騒ぎといろいろあった14期でしたが、若々しい力を結集して、地道にタイポグラフィの実践と研究にいそしんだ半年間でした。
いつもこの時期になると、すっかりうち解けた塾生の皆さんと、講師陣との熱い交流が盛んになります。出会いは嬉しく、別れはつらいものですが、09月12日の「新宿私塾第14期終了制作発表会」に向けた研鑽が続いています。
新宿私塾第15期はそのわずかに4日後、09月15日からスタートします。10名の俊英が手ぐすねをひいて入塾の日を待っています。また新しいタイポグラファがこの門から誕生するのは嬉しい限りです。

活版カレッジは09月03日から「第4期生」を迎えて、新たなスタートを切りました。タイポグラフィにおける実践に集中した活版カレッジは、毎回歓声と笑い声が絶えない、少数のユニットです。

新宿私塾、活版カレッジはともにきわめて少数の塾生の皆さんで構成されています。ご関心のあるかたは、随時見学も可能です。




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