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朗文堂 News 2009 年 10 月 26 日


爽やかな秋の風が吹きぬけています。皆さまお元気ですか。
例によってお知らせいくつかございます。


新アダナ・プレス倶楽部が元気に奮闘中!

朗文堂のカッパン部門、アダナ・プレス倶楽部が忙しく活動しています。タイポグラフィ→活字版印刷術の良きルネサンスをめざしているアダナ・プレス倶楽部では、10月だけでも下記のようなさまざまな講座、イベントが開催されています。
また、最近では、個人のお客様はもとより、各種教育施設が≪蝶番式小型プラテン活版印刷機 Adana-21J≫を教育プログラムの一環として導入されるケースが増え、スタッフは嬉しい悲鳴をあげながら、慌ただし日程を消化しています。詳細はリンクされている≪アダナ・プレス倶楽部Website≫をご覧ください。
◎Adana-21J購入者向けの「Adana-21J操作指導教室」随時開催中
◎版画学会とのコラボレーションによる企画・展示・ワークショップ
◎活版カレッジ第4期開講中
◎≪活字を造る、活字で刷る——伊藤伸一さんを迎えて≫
◎活版ルネサンス・フェアの開催



朗文堂 Book Cosmique が新刊準備で佳境
朗文堂 Type Cosmique がOTFフォーマットでのシリーズ展開へ

朗文堂出版部門である Type Cosmique では、目下大判サイズの素晴らしいポスター・ブックを制作中です。クリスマス・シーズンに間に合わせるために、編集・制作チームともどもラスト・スパートにはいっています。詳細情報は、間もなくこのWebsiteでもご紹介します。ご期待ください。
ご好評をいただいております≪欣喜堂デジタルタイプ・シリーズ≫は、これまでTrueTypeのフォーマット販売してまいりましたが、間もなく、全面的にOpenTypeフォーマットに切りかえることになりました。目下その最後の検証作業中です。また、「おゝ仮名シリーズ」を3本、新発売いたします。これを機にパッケージ・デザインも一新いたします。詳細情報は、間もなくこのWebsiteでもご紹介します。ご期待ください。


『Website追加情報掲載のお知らせ』

朗文堂のWebsiteは2つあります。そのひとつは、ご覧いただいているウォーム・イエローを基調色とするサイトです。このサイトの開設は相当ふるく、慌ただしいコンピュータの世界では、前世期の遺物とされても仕方のない部分もあります。それでもさんざん苦労してWebsiteを開設しても、まだほとんど閲覧者がいないという環境の中、しかもとても不便なツールでWebsiteを構築してきた小社スタッフの苦労をおもうとき、その長たらしいアドレス・コードを含めて、大幅な変更するのには逡巡があります。 もうひとつのWebsiteは、ブリティッシュ・グリーンを基調色として、おもにはアダナ・プレス倶楽部の情報を紹介するもので、3年ほど前に開設しました。このWebsiteの立ちあがりから構築に際しては、新宿私塾修了生の広瀬玲哉さんに全面的なご協力をいただき、今秋から、同じく新宿私塾修了生の真田幸治さんが引き継いでいます。今回、この場をかりて、おふたりのご協力に深く感謝いたします。 それでも、ちいさな企業が一社で2つのWebsiteをもつことによって、お客様にはご不便をおかけしていること大なるものがあろうかとぞんじます。それでも小社にも、ささやかですが、歴史があり、蓄積があります。いくぶん苦しいいいわけですが、緑と黄色、黄色と緑、ふたつのWebsiteをいったりきたりするのも、電子迷路のなかでは楽しいお散歩にもなりそうです。前述の事情と歴史をご理解たまわり、朗文堂Websiteをご愛用いただけましたら嬉しくぞんじます。


タイポグラフィつれづれ艸
グーテンベルクのハンドモールドをつくる PDF版
渡 辺 優 氏 協力

≪タイポグラフィつれづれ艸≫コーナーに新情報「グーテンベルクのハンドモールドをつくる」を掲載しました。この情報は昨年春、アダナ・プレス倶楽部主催の「活版凸凹フェスタ 2008」のワークショップで展開した、「活字ルネサンス」の一環として、有料ワークショップ参加者限定で配布した資料です。
この資料は、グラフィック・デザイナーで、タイポグラフィ学会会員でもある渡辺優氏が、『印刷術教科書』(ヨゼフ・ナジ 帝都育英学院 1952年)に紹介された、わずかな図版資料をもとに、初期活字鋳造法を研究し、その技術を復元し、実際に活字鋳造、活版印刷までを実現するにいたった経緯が詳細に記録されています。
その発表から1年余が経過しましたが、資料頒布の依頼が多くありましたので、このたび制作者の渡辺優氏の了解をいただいて、「タイポグラフィつれづれ艸」に掲載しました。ご愛読いただけましたら嬉しくぞんじます。
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タイポグラフィ実践用語集
 
ダズリング・イフェクト:Dazzling effect
パレオグラフィ:Paleography

≪タイポグラフィ実践用語集≫コーナーは、あまり蘊蓄を傾けるのではなく、できるだけわかりやすいGlossaryの構築を、ゆっくりと展開しています。このたび、実践の場におられるタイポグラファに向けた、実用に役立つ新情報を2項目掲載しました。「た行」と「は行」に掲載しますので、道中のお散歩を楽しみながら、≪ダズリング・イフェクト≫と、≪パレオグラフィ≫をご覧ください。
≪パレオグラフィ≫は河野三男さんのご協力をいただいたものです。また、≪パレオグラフィ≫は、近代欧州のタイポグラフィ専門書にはよく登場し、議論されるテクニカル・タームですが、これまでわが国ではあまり紹介されなかったものです。
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