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【展覧会】三沢市寺山修司記念館|特別企画展「ジャパン・アヴァンギャルド ── アングラ演劇傑作ポスター展」|’21年4月6日-10月24日 会期延長

三沢市寺山修司記念館
特別企画展「ジャパン・アヴァンギャルド ── アングラ演劇傑作ポスター展」
会  期  2021年4月6日[火]-10月24日[日]
      * 9月の臨時休館にともない、会期が延長されました。
会  場  寺山修司記念館エキジビットホール
      青森県三沢市大字三沢字淋代平116-2955 tel.0176-59-3434
入  館  料  一般個人 550円(常設展330円+企画展220円)、高大生 110円、小中学生 60円
      * 土曜日は小中学生以下  無 料
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1960年代から70年代にかけて、世界の若者の既成の秩序に対する異議申し立てに同調するように、日本の演劇界でも、新劇とはまるで異質な世界を創造することを目指した「アングラ演劇(小劇場運動) 」が勢いを持ち、寺山修司、唐十郎、鈴木忠志、佐藤信、串田和美らが、それまでにない実験的な舞台を繰り広げていきました。

この時代、舞台と相乗効果をもたらすユニークなビジュアル表現で観客の心を揺さぶったのが、天井棧敷、状況劇場、黒テント、自由劇場などの「劇団の旗印」として登場したポスターの数々です。このアングラ演劇のポスター群には、横尾忠則をはじめとして、粟津潔、赤瀬川原平、宇野亞喜良、金子國義、篠原勝之、平野甲賀、及部克人、串田光弘、及川正通、複本了壱、花輪和一、林静一、合田佐和子、戸田ツトムなど、多くの一流アーテイストが関わりました。

彼らの手掛けたポスターは、単なる公演告知の枠を越え、アングラ演劇の軌跡を鮮やかに示すとともに、日本が熱く燃えた時代を鋭く切り取り、それらのポスター自体が発するメッセージは時代を越え今も輝き続けています。
現在も、このポスター群が、輝きを失わない理由の一つに、ポスターのデザイナーが実際の舞台の美術も担当した事があげられるでしょう。このポスター 1 枚に舞台のトータルイメージが凝縮され、時にはそのデザインが舞台の演出にまで影響を与えたことも少なくありません。そんな作品を見ていると、今にもその舞台が蘇ってくるような興奮に包まれます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 三沢市寺山修司記念館 ]

【展覧会】高知県立 高知城歴史博物館|企画展 廃藩置県150年 藩が消えた日 ~四国の廃藩置県~|’21年9月17日-11月29日|附{新宿餘談}

高知県立 高知城歴史博物館
企画展 廃藩置県150年 藩が消えた日 ~四国の廃藩置県~
開催期間  2021年9月17日[金]-11月29日[月]
開館時間  9:00-18:00(日曜日は8:00-18:00)
観  覧  料  一般 700円(常設展含む)、高校生以下は 無 料
      * 高知城とのセット券/900円
会  場  高知城歴史博物館 特別展示室
      高知県高知市追手筋2-7-5   TEL 088-871-1600
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明治4年(1871)7月14日、廃藩置県が断行され、藩は消滅。
この大計画の合意成立は、決行のわずか5日前だった!!
なぜ急展開で廃藩置県が断行されたのか?
また、四国の各藩は藩が消える日をどのように迎えたのか……
廃藩置県とその後の府県統廃合の歴史を、四国を舞台にして展開する企画展。

廃藩置県とその後の府県統廃合の歴史をふり返り、廃藩置県が実施された要因や、藩が消えた日前後の社会の変化についてご紹介します。
維新に貢献した高知、小藩分立の愛媛、稲田騒動などの混乱がありつつ、その後は一時高知に合併された徳島、県の消滅と復県を繰り返し、最後に復県した香川など、異なる歴史をあゆんだ四国各県を比較します。

◉ 展示構成

1 廃藩置県と府県統廃合
Q:府・県の設立は廃藩置県よりも前?

A:戊辰戦争の最中の慶応4年(1868)閏4月、「政体書」により府・藩・県が設置されます。
維新政府は、旧幕領や朝敵諸藩から没収した領地を直轄地の府・県とし、大名領をこの時公式に藩としました。
廃藩置県よりも3年前に県は設置されています。
Q:廃藩置県計画は薩長のみで極秘に進められた?
A:岩倉具視でさえも廃藩置県断行の2日前に計画を知らされ、狼狽したと大久保利通に手紙を書いています。
薩長の廃藩置県計画をこれらの資料とともに紹介します。

2 廃藩置県と高知
Q:薩長土三藩提携から一転、薩長の廃藩置県計画からなぜ土佐は外された?
A:高知藩の先進的な政策「人民平均の理」、この政策が米沢藩などに影響を与え、高知を中心とする有力諸藩連携が形成されます。
この有力諸藩の廃藩論などを薩長が警戒したことが一つの要因だと考えられています。
Q:薩長土肥の中で土佐(高知)のみ士族反乱が起きなかった理由は?
A:佐賀の乱で敗れた江藤新平の逃亡先は高知でした。
また、西南戦争時、鹿児島に呼応して挙兵するかもしれないと高知は注目を集めます。

3 廃藩置県と徳島
Q:淡路島はなぜ徳島から分離して兵庫県に?
A:明治3年(1870)に起きた徳島藩士が淡路島の稲田家家臣を襲撃する稲田騒動が、大きく関係しているといわれています。稲田騒動関係資料などとともにその要因を紹介します。

4 廃藩置県と愛媛
Q:小藩分立の伊予八藩の運命は?
A:廃藩置県によって伊予八藩はそのまま8県になります。
その後、府県統廃合によって4県ずつ統合し、宇和島県と松山県になります。
明治5年(1872)2月に松山県は石鐵県(石鐵山・石鎚山の山名が由来)に改称し、同年6月に宇和島県は神山県(出石山を神山と称しており山名が由来)に改称しました。
そして、 明治6年2月に両県が合併し、愛媛県(古事記の「伊予の国を愛比売といひ」が由来)が誕生しました。

5 廃藩置県と香川
Q:独立置県運動に対する香川県民は一枚岩ではなかった?
A:二度の廃止で当時は愛媛県に合併されていた香川(明治9年(1876)に編入)ですが、明治15年年頃から独立置県を望む運動が行われています。
しかし、愛媛県への残留を求める県民や、さらには徳島県への再合併(明治6-8年まで)を求める声も挙がりました。
これらを関係資料とともにご紹介します。
最終的には、明治21年に独立置県が認められ、全国43県の中で香川県は最後の置県となりました。

* 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」まん延防止のため展示スケジュールに変更が予想されます。下掲詳細をご確認のうえご参観ください。
[ 詳細 : 高知城歴史博物館 ]

{新宿余談}

本コーナー{活版 à la carte}では東京築地活版製造所第三代社長:曲田 成 に関して調査を継続しています。したがって今回の高知城歴史博物館における「廃藩置県」、とりわけ「淡路島が兵庫県に編入されて、徳島県が成立した」事項に注目し、皆さまからの情報をお待ちするゆえんです。
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3 廃藩置県と徳島

Q:淡路島はなぜ徳島から分離して兵庫県に?
A:明治3年(1870)に起きた徳島藩士が淡路島の稲田家家臣を襲撃する稲田騒動が、大きく関係しているといわれています。稲田騒動関係資料などとともにその要因を紹介します。

曲田成 resized曲田 成(まがた-しげり)
東京築地活版製造所 第三代社長
弘化03年10月01日-明治27年10月15日 1846. 11.19-1894. 10. 15  享年49
元阿波国蜂須賀藩藩士。徳島本藩と淡路島稲田家家臣の騒動に巻きこまれて士籍を捨てた。
菩提寺・墓所・親類縁者はいまだに判明していない。なお幼名は岩木壮平とされる。

◉ 活版 à la carte 【かきしるす】タイポグラファ群像*02|国立国会図書館所蔵|東京築地活版製造所第三代社長『曲田成君略伝』|附:東京築地活版製造所第二代社長(心得)本木小太郎|WebSite 改定・増補版 2019年07月10日
◉ 庚午事変(稲田騒動) 兵庫県洲本市掲載データー
◉ 庚午事変 ウィキペディア
◉ 庚午事変による処分者、刑死者、北海道日高・静内・色丹島などに移転した者の名簿は良く整備されているが、岩木姓・曲田姓ともそこにはみない。
また洲本郷土資料館調査によると、現兵庫県洲本市内に曲田姓のひとは居住していないとする。旧物部村は洲本市中央部からも徒歩圏内に、いまも物部地区として存在する。洲本市海岸の近くに、江戸期の学問所「益習館」跡があり、その背後には「曲田山」というちいさな丘陵地がある。

【展覧会】奈良国立博物館|特別展・特別陳列|第73回 正倉院展|令和3年10月30日-11月15日

奈良国立博物館
特別展・特別陳列  第73回 正 倉 院 展
会  期  令和3年10月30日[土]-11月15日[月]
会  場  奈良国立博物館 東新館・西新館
休  館   日  会期中無休
開館時間  午前9時-午後6時 (入館は閉館の60分前まで)
      * 金曜日、土曜日、日曜日、祝日(11月3日)は午後8時まで
観覧料金  一般券 2,000円、高大生券 1,500円、小中生券 500円(前売日時指定券)
      * 観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要。当日券の販売はありません。
      * 前売日時指定券の販売は、9月25日[土]午前10時から です。
主  催  奈良国立博物館
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正倉院は奈良時代に建立された東大寺の倉庫で、聖武天皇聖の遺愛の品々を中心とする約9,000件の宝物を今に伝えます。正倉院展は、これら正倉院宝物の中から毎年60件ほどを選び、公開する展覧会で、今年で73回目を迎えます。
今年も、楽器、調度品、染織品、仏具、文書・経巻など、正倉院宝物の全容をうかがえるような多彩なジャンルの品々が出陳され、宝物が織り成す豊かな世界をお楽しみいただけます。

高貴な素材を惜しげもなく使った螺鈿紫檀-らでんしたんーの阮咸(げんかん 円い胴の絃楽器)や、極彩色の文様が目にも鮮やかな漆金薄の絵盤(えのばん 蓮華形の香炉台)は、天平文化の華やぎを今も鮮明にとどめた、正倉院宝物を代表する品です。螺鈿紫檀阮咸は奈良では25年ぶりの公開、また漆金薄絵盤は平成25年(2013)に出陳されたものと対をなすもので、28年ぶりの公開となります。
日本で仏教がますますさかんになった奈良時代を象徴するできごとの一つが、東大寺大仏の造立でした。今年はこの大仏の開眼法要において東大寺に献納された品〻がまとまって出陳されます。
中でも、遥か西方の地で作られたとされる、白瑠璃ーはくるりーりの高坏(たかつき ガラス製の高坏)は、高度な技術水準を示すガラス器の優品として注目されます。また、開眼法要で演じられた楽舞-がくぶ-の装束も出陳され、法要の場の華やかな情景が浮かんできます。

そのほか、鳥や獅子の文様をいろどりゆたかに描いた曝布彩絵半臂(ばくふさいえのはんぴ 文様を描いた上着)や、夾纈染め(きょうけちそめ 板締め染め)の幡-ばん-など、様〻な技法で装飾された染織品もみどころです。
とくに今回初出陳となる茶地花樹鳳凰文﨟纈の絁(ちゃじかじゅほうおうもんろうけちのあしぎぬ 文様染めの絹織物)は、その名称のとおり﨟纈染め(蠟を防染剤として使う染色技法)の一種と考えられてきましたが、これまでほとんど知られていなかった、色染めの技法が使われていることが最近明らかにされ、当時の染色技術の多彩さをうかがわせる研究成果として注目を集めています。

一方、近年、宮内庁正倉院事務所で本格的な調査が行われた筆をはじめ、墨・硯・紙といった文房具がまとまった点数出陳されるのも今回の大きな特徴です。これらに注目することで、人々の知識の源泉となり、また国の統治に欠かせない文書行政を支えた当時の書の文化に思いを馳はせる機会ともなります。

* 観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要。当日券の販売はありません。
[ 詳細 : 奈良国立博物館  特設サイト ]

【展覧会】国立公文書館|開館50周年・公文書管理法施行10周年記念 連続企画展 ⑵ |おしゃべりな本たち ─ 謎解き! 紙と文字から探る内閣文庫 ─|令和3年9月25日-11月28日

国立公文書館開館50周年・公文書管理法施行10周年記念 連続企画展 ⑵
おしゃべりな本たち ── 謎解き! 紙と文字から探る内閣文庫 ──
会  期  令和3年9月25日[土]-11月28日[日]
      * 新型感染症の感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。
      * 展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。
開館時間  月-日曜日   午前9時15分-午後5時00分
      * 期間中無休。閲覧室の開室日時とは異なります。
会  場  国立公文書館 本 館
入  場  料  無 料
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── 耳を傾ければきっと聞こえてくる、本たちの声。
世界には1冊として全く同じ本は存在しません。なぜなら同じ題名や内容を持っていたとしても、印刷した時期や持ち主が異なっていれば、それぞれ違う来歴を持っていることになるからです。
本の形や紙の素材、筆跡や蔵書印、果ては書き込みや虫食いなど、本に残された様々な手がかりに注目することで、本だけでなく歴史や文学の来た道を辿ることができるかもしれません。

本展では、国立公文書館開館50周年・公文書管理法施行10周年を記念して、本の形態や素材に着目する書誌学の手法を用い、当館が誇るコレクションである内閣文庫から、様々な知識を教えてくれる「おしゃべりな本たち」をご紹介します。

<主な展示資料> ※会期中、保存の観点から一部展示替えをおこないます。

管 見 抄
管 見 抄(かんけんしょう)
唐の白居易(はくきょい 772-846)が著した漢詩文集『白氏文集-はくしもんじゅう』から、治政の参考になる詩文を抄出した書です。本資料は永仁3年(1295)に書写されたもので、京都智積院(ちしゃくいん)が所蔵する断簡のほかには伝本が知られていません。糊付けによる装丁方法「粘葉装-でっちょうそう」が用いられています。和学講談所旧蔵。

三十六人歌合

三十六人歌合(さんじゅうろくにんうたあわせ)
「三十六歌仙-さんじゅうろっかせん」と称される歌人たちの名歌を一首ずつ選び、歌合の形式で左右に編集した歌集で、文禄3年(1594)9月に書写されました。本文は近衛前久(このえさきひさ 1536-1612)の筆で、表紙の見返(みかえし)に描かれた龍虎の図は、狩野探幽(かのうたんゆう 1602-1674)が描いたと伝えられており、非常に豪華なつくりとなっています。京都学習院旧蔵。

貞観政要
貞観政要(じょうがんせいよう)(伏見版 ふしみばん)
唐の皇帝太宗(たいそう 在位:626-649)の政治論議をまとめた書で、編者は呉兢(ごきょう 670-749)。中国では為政者の教科書として読み継がれ、徳川家康(1543-1616)も愛読者の一人でした。本資料は、家康の命によって、京都伏見で印刷されたことから、伏見版と呼ばれます。慶長5年(1600)に出版されました。林羅山(はやしらざん 1583- 1657)旧蔵。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 国立公文書館 ]   { 活版 à la carte 国立公文書館 既出まとめ }