研究社のシンボルマークとなっている「唐獅子」は、徳川家の菩提寺として知られる東京の芝・増上寺の門扉にある彫刻を参考にして、杉浦非水(すぎうら ひすい 1876-1965)が原画を描いたものである。
このマークは「現代英文学叢書」(昭和9年・1934)ではじめて使用され、今日にいたるまで研究社のシンボルマークとなっている。
杉浦非水は、愛媛県出身。明治30 年に上京し、東京美術学校(現在の東京藝術大学)日本画科に入学し、在学中に近代洋画の父といわれる黒田清輝の知遇を得、影響を受けた。数〻のポスターなどを製作し、日本の近代商業美術の祖といわれている。昭和10 年には多摩帝国美術大学(現在の多摩美術大学)を創立、初代学長をつとめた。
研究社のシンボルマークの他にも、数多くの作品を手がけ、「光」「桃山」など、たばこのパッケージデザインも世に送りだした。〔研究社公表資料を参考〕
【展覧会】東京国立近代美術館|イメージコレクター・杉浦非水展| 会場/東京国立近代美術館 2階 ギャラリー 4|前期:2019年2月9日-4月7日 後期:2019年4月10日-5月26日 終了企画参考紹介
東京国立近代美術館
イメージコレクター・杉浦非水展 終了企画です
会 場 東京国立近代美術館 2階 ギャラリー 4
会 期 前期 2019年2月 9日[土]-4月 7日[日]
後期 2019年4月10日[水]-5月26日[日]
開館時間 10:00-17:00(金曜・土曜は20:00まで)
* 入館時間は閉館30分前まで
休 館 日 月曜日(G W 中の休館情報はリンク先で)
観 覧 料 一般 500円、大学生 250円
主 催 東京国立近代美術館
────────────────
日本のグラフィックデザインの創成期、重要な役割を果たした図案家の杉浦非水(1876-1965)。当館ではご遺族から一括寄贈された非水のポスター、絵はがき、原画など700点以上を収蔵しています。本展では三越のためのポスターや、数多く手がけた表紙デザインの仕事、原画やスケッチなど、19年ぶりに当館の非水コレクションを一堂に展示します。
さらに今回は、非水が手元に残した海外の雑誌やスクラップブック、16 mm フィルムなど、貴重な旧蔵資料も初公開します。図案の創作にいたるまでの「イメージの収集家」としての側面に焦点をあて、杉浦非水の活動を改めて紹介します。
ウィキペディア 『杉浦非水像』 非水圖案集發刊に際して ── 黒田清輝筆(1915年)
【 詳細: 東京国立近代美術館 】 { 参考:活版アラカルト 初出:: 2019年4月3日 }