文京区立森鷗外記念館
特別展「荷風生誕140年・没後60年記念 永井荷風と鷗外」
会 期 2019年10月12日[土]-2020年1月13日[月・祝]
会 場 文京区立森鷗外記念館 展示室 1、2
開館時間 10時-18時(最終入館は閉館30分前)
休 館 日 11月26日[火]、12月24日[火]、12月29日[日]-1月3日[金]
観 覧 料 一般 500円、中学生以下無料
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永井荷風は、明治12(1879)年に東京市小石川区(現・文京区春日)に生まれました。森鷗外を文学上の師と仰ぎ、昭和34(1959)年に亡くなるまで尊敬し続けました。鷗外もまた、自分より17歳若い荷風の実力を認め、明治43(1910)年には慶應義塾大学部文学科の教授に推薦し、荷風が主宰する雑誌「三田文学」の刊行を後押ししました。文豪として知られる二人の、こうした接点や交流にもう一度照明を当てたいと思います。
本展では、明治36(1903)年1月の荷風と鷗外の初対面から、荷風の海外体験、「三田文学」での二人の共演、そして鷗外没後に荷風が鷗外作品を再読する時代、さらに晩年にかけて荷風が追った鷗外の面影を紹介します。
「文学者にならうと思つたら大学などに入る必要はない。鷗外全集と辞書の言海とを毎日時間を決めて三四年繰返して読めばいゝと思つて居ります。」
(荷風『鷗外全集を読む』、昭和11年)
明治、大正、昭和と生涯繰り返し鷗外作品を読んだ荷風。死の床には、数冊の本とともに鷗外の『渋江抽斎』が開かれていました。荷風の鷗外敬慕の念は、昭和37(1962)年の当館の前身である文京区鷗外記念本郷図書館開鷗外館へと受け継がれました。荷風生誕140年・没後60年の記念年に、鷗外を敬愛した荷風を追います。
[ 詳細: 文京区立森鷗外記念館 ]