朗文堂 アダナ・プレス倶楽部 こんな時代だから、活版印刷機を創ってます。

以前のアダナ・プレス倶楽部ニュースです。
現在はブログにてお知らせしております。

ニュース No.026 【アダナ・プレス倶楽部便り】

1 回 カッパン ルネサンス フェア 盛況裡に終了しました。

2 回開催に向けてさらにさまざまな準備を進めます。


好評につき 只今アダナ・プレス倶楽部会員登録受付中!

カッパン ルネサンス フェア

アダナ・プレス倶楽部の正会員・準会員の皆さまを対象とした、カッパン機材の展示即売会【アダナ・プレス倶楽部 会員登録開始記念イベント 第 1 回 カッパン ルネサンス フェア】が 11 30 (金)12 1 (土)の両日、予想以上に多くのカッパン愛好家の皆さまをお迎えして、好評裡に終了いたしました。たくさんのご来場ありがとうございました。

【カッパン ルネサンス フェア】では、常備販売が難しい資材、現在では生産中止となってしまった機器など、日ごろ個人では入手しにくい活字版印刷関連機器・資材を中心に、新旧さまざま、大量に取り揃えて展示・販売を行いました。

カッパン印刷機 コチラ正会員の Adana-21J ユーザーの皆さまはもちろん、準会員となられた、Adana-21J 操作指導教室への参加者、ADANA リ・ユース・ユーザー、テキン・ユーザーをはじめ、電動自動機のユーザーや、明治 20 年代の大阪・青山進行堂製の小型木製印刷機のユーザーなど、こんなにもたくさんのカッパン印刷愛好家の方がたがいらっしゃったのか……、というくらいたくさんの皆さまをお迎えし、あいにくの小雨や寒さもなんのその、会場は皆さまの熱気で暑くなり、途中であわてて暖房を消すありさまでした。

 折からクリスマス・カード、年賀状印刷の時期でしたが、Adana-21J のユーザーでも罫線を駆使するほど上達された方がいて、「罫切り器」「ブレースバサミ」「鳥居バサミ」を選択する視線は真剣そのもの……。「罫切り器」はさすがに置き場所がないというユーザーの方には、Re-Used 品ながらも今は貴重となった罫線の断片の 1 本売りも大好評でした。銀粘土細工の指輪をつくるときの模様として飾り罫を使いたいというアイデアの方もいらして、印刷の範疇にとどまらない「ものづくり」という世界の広がりを感じました。亜鉛凸版・樹脂凸版の愛用者の方がたは、大小さまざまなメタル・ベースの山から、それぞれの創作プランに合った規格のベースの物色に没頭されていました。多色刷りを好まれる方からは、会場限定販売のカッパン専用色インキの小型缶が色とりどりに並んだ光景を前に、「便利で可愛い」という歓声や、「カッパン専用インキにこんなに色数があるとは知らなかった」という驚きの声が上がっていました。

カッパン ルネサンス フェア

実際に活字版印刷を実践されている方がたがほとんどでしたから、はじめての顔合わせでも、同好者が集まれば自然と楽しい会話が弾みます。まずは機械自慢、そしてなかなか思ったとおりに言うことをきいてくれない ? 中古機のこぼしばなしなどもニコニコと、和・欧文活字の入手先の情報交換、そして最後にはいつのまにか近作のカッパン作品交換会の様相まで呈して、まことに楽しい 2 日間でした。

 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部は、ここ 30 年間ほど続いたカッパン印刷全般の衰退のなかで、生産意欲を失いがちな機器メーカーや、資材メーカーと、製造の維持と再開の交渉を粘り強く重ねています。また後継者難から転廃業をされる業者からは、再使用が可能な機材をお譲りいただき、カッパン初級者にも安心して使っていただけるように、器材の選別と補修をこころがけ、多くの割合を占めるようになった女性ユーザーにも受け入れていただきやすいように、できるだけきれいな状態に磨いてお出しできるように努めております。これからも、これらの機器や資材を多くのカッパン愛好者の皆さまに向けて、より一層充実した内容の【カッパン ルネサンス フェア】を 1 年に数回開催してまいります。皆さまのご支持とご声援をよろしくお願いいたします。

※このイベントへのご参加には、会員登録と会費が必要です。(詳細ページへ)

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