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【会員情報】 大阪芸術大学 文芸学科 活版印刷教育本格スタート - デジタルの時代に「刷る」楽しみを

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デジタルの時代に、「刷る」楽しみを。

デジタルプリントが主流の現代において、活版印刷物の凸凹やインクのにじみといった質感が注目されています。
そんな背景もあってか、オープンキャンパスにおける文芸学科の展示のなかでも、ひと際人気を集めたのが、この活版印刷機です。

当日は、珍しい印刷機を展示するだけでなく、その場で名刺印刷を体験できるコーナーを展開。活字と呼ばれるハンコのような字型を選び、印刷機にセット。ハンドルをガシャンと下ろせば、名刺に自分の名前が印刷される、という仕組みです。シンプルな工程ですが、完成した名刺は、世界で一枚だけのいわばオリジナル作品。昔ながらの独特の味わいを持ったこの〝お土産〟を、参加者は大事そうに持ち帰っていました。

【 詳細情報 : 大阪芸術大学 文芸学科 活版印刷 】
op2016_03[1] pic_01[1] pic_01[2] pic_02[1]Salama3種01
{ 新 塾 餘 談 }

大阪芸術大学 文芸学科での活版印刷機器の購入は数年前から着実に前進していました。担当教員は 福江泰太教授

福江先生は図書の原典を探るべく、数年前に「活版カレッジ」を自ら受講されるとともに、小型活版印刷機 Salama-21A と、和文活字を中心に設備され、授業では文選、植字、印刷をきちんとマスターするように指導しておられます。

大阪芸術大学 文芸学科では、2016年度オープンキャンパスに際して、来る09月11日[日]まで、五回にわたる活版印刷機器の展示、ならびに体験講座を展開されています。
また、さらに講座の充実をはかり、Salama-Antiqua のような「はがき倍版」の印刷機の導入をはかるとともに、「印刷・製本演習」という科目のスタートが計画されています。

各種教育機関で活版印刷講座の解説があちこちで計画され、小社アダナ・プレス倶楽部は積極的にお手伝いさせていただいておりますが、外部スタッフや助手任せの大学より、やはり常任教員ご自身が自らとり組まれると、無理と無駄無く、スムーズに企画構成がすすむようです。
ご相談、お問い合わせは、小社サラマ・プレス倶楽部までご遠慮なくどうぞ。

【Viva la 活版 ばってん 長崎】 スライド報告懇話会開催-参加されたかたも、断念されたかたも大集合

長崎タイトル

<Viva la 活版 ばってん 長崎>スライド報告懇話会のご報告

 
タイポグラフィ学会+朗文堂 サラマ・プレス倶楽部共同開催
6月24日[金] 15時-20時  朗文堂 4F-B
1030963 20160503155850029_0001 活版さるく表紙map-Nagasaki画像 Print

五月連休後半、長崎で開催しました<Viva la 活版 ばってん 長崎>は、テレビ局の取材三局、新聞社四社の取材があり、地元長崎でもおおきな話題となっておりました。
参加者の皆さまからお寄せいただいた写真画像が六千枚余になっておりますが、ご報告はなかなか意のままになりません。

そこで、創立十周年企画として特別参加されていた「タイポグラフィ学会」の皆さまの月例会とあわせ、朗文堂 サラマ・プレス倶楽部が共同して、<Viva la 活版 ばってん 長崎>スライド報告懇話会を開催致しました。
会場直後の15時からたくさんの収穫とおもいでを胸にした訪崎者があつまられ、つぎつぎと展開するスライドショーを楽しみながら、話題は盛りあがっていました。
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長崎へ参加されたかたはもちろん、断念されたかたも、まずは画像をごらんいただき、会場で有償配布された、<桜井孝三 印刷雑誌掲載資料から>、<伊藤伸一 ハンドモールド>、<渡辺 優  グーテンベルク型ハンドモールド>などの資料も貴重資料としてご購入いただきました。 

鹿児島尚古集成館での<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>につづき、<Viva la 活版 ばってん 長崎>は、一過性の活版イベントではなく、活版印刷揺籃の地での開催となりましたので、ほとんどの皆さんは新資料を得て、各分野での研究も進行中のようです。それでもこの日は、ともかく気軽で、楽しい報告懇話会にいたしました。
夕刻からはタイポグラフィ学会の会員の皆さんもつぎつぎとつめかけ、のべ総数60名余でのにぎやかな懇話会となりました。

2016年07月01日より アダナ・プレス倶楽部がサラマ・プレス倶楽部に変わりました

mainimage_saramaかねてご案内のとおり、07月01日よりアダナ・プレス倶楽部は、<サラマ・プレス倶楽部>に名称が変わりました。
これを機にWebSiteの一部が順次変更となります。上掲画面がトップページに表示されないばあい(ブックマーク、お気に入りに登録されているお客さま)は、更新ボタンをポチッとクリックしてください。
あたらしい<サラマ・プレス倶楽部>に出あえます。

【お知らせ】 5月29日[日]-6月3日[金] 中国の大学からの招聘で出張。無事帰国いたしました。詳細報告は近日中に

皆さま 五月晴れの続くきょうこのごろご壮健でご活躍のことと存じます。
北京清華大学からの招聘をうけ、5月29日[日]-6月3日[金]の間
片塩・大石が国外出張となります。
日常業務は平常どおりですが、なにかとご不便をおかけするかも知れません。
ご理解、ご海容のほどお願いいたします。
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{ 新 宿 餘 談 } DSCN7927 DSCN7955 DSCN7956 DSCN7961 DSCN7969 DSCN7960文字壹凜 05月01日>に貧相な花をつけたトロロアオイの開花を報告した。
あまりに貧弱だったのであわてて施肥につとめ、保存してあった種子も別の鉢に播いた。

そのため一週間の留守中に次の開花を迎えそうなほどトロロアオイがよみがえってきた。
新芽の発芽も順調で、本来ならこの鉢に一本をのこして抜きとらなければならない。
密植はかえって害になるとはいえ、せっかく生えてきたものを抜くのはかわいそう。
殺風景だったベランダも生きかえってきて、雀は餌をついばみにくるし鳩まで遊んでいる。
昨年の11月、某国からやってきた種子も元気いっぱいの新芽をだしている。
月はおぼろに霞んで春宵に風情のあるいま
北京への旅立ちを前に、あわただしく本稿をしるす。

{Viva la 活版 ばってん 長崎}11 五月連休後半の長崎があつかった。出島主会場で展示/WS、市内一円で「崎陽長崎活版さるく」展開 ご参加ご協力ありがとうございました

長崎タイトル1030963{Viva la 活版 ばってん 長崎}は、近代機械産業発祥の地、それも140年余の歴史を刻んだ活版印刷にはじまる印刷産業の中核地・長崎県印刷会館を主会場として開催されました。
そのため地元長崎の印刷人だけでなく、ひろく全国から長崎に結集した活版印刷実践者・研究者とのよき交流の場となりました。
イベントには老若男女が多数参加。今後とも長崎の知見と全国の研究が両両あいまって、おおきくひろまるきっかけとなっていけたらなによりのよろこびです。
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これから数回にわたって{Viva la 活版 ばってん 長崎}の記録を紹介します。掲載コーナーは<アダナ・プレス倶楽部 活版 à la carte>、<朗文堂 文字壹凜><花筏>を予定しております。
ところが昨年の{Viva la 活版 Let’s 豪農の館}と同様、主催者カメラがほとんど機能していないため、写真記録は参加者有志(到着順:宮田和夫氏、吉澤雅博氏、半田淳也氏、松尾愛子氏、横島大地氏、真田幸治氏、日吉洋人、春田ゆかり氏)の皆さまのご提供によります。
ご協力ありがとうございました。Viva la 活版  ばってん 長崎WS 吉澤雅博氏撮影 活字高さ見 吉澤雅博カメラ さるく半田カメラ さるく半田02 平野富二生家跡にて矢次家旧在地 半田カメラ

活版礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎}10  <アダナ・プレス倶楽部会員活版印刷作品展示> 連日、<来場記念カードを印刷しよう:無料>連日、<復元活字で印刷しよう:参加費500円>、一階会場:タイポグラフィ学会創立10周年特別展示

長崎タイトル

mainimage_nagasaki◎ 「来場記念カードを印刷しよう」 受付随時、参加費無料
     5月6日[金]  10:00-12:00
     5月7日[土]  10:00-12:00、 13:00-17:00
     5月8日[日]  13:00-17:00
小型活版印刷機を使って「来場記念カード」を印刷します。

平野富二自作短歌UU[1]
◎ 「復元活字で印刷しよう」    受付随時、参加費500円

     5月6日[金]  10:00-12:00
     5月7日[土]  10:00-12:00
     5月8日[日]  13:00-17:00
わが国の近代活版印刷の父とされる長崎出身の本木昌造。その明治時代の活字を復元した「本木昌造 活字復元プロジェクト」(2003年)の成果品でる貴重な復元活字(いわゆる三号和様かな活字)をもちいて、来場記念カードにご自分の名前を組版・印刷します。

◎ 「活版印刷で名刺をつくろう」  受付随時、参加費3,000円
     5月6日[金]  13:00-17:00
ご自身で活字を組んで、手動式の小型活版印刷機で名刺を10枚印刷していただきます。
(受付は随時行いますが、希望者多数の場合はお待ちいただいたり、受付を閉め切らせていただく場合もございます。)
使用活字は 12 pt. 欧文活字を予定。詳細は会場でおたずねください。

◎ アダナ・プレス倶楽部会員作品展
全国のアダナ・プレス倶楽部会員の活版作品を展示いたします。一部は販売品もございます。活版印刷の魅力をご堪能ください。

◎ 長崎県印刷会館所蔵品のご紹介
DSCN6093DSCN6100VIVAアルビオンBmotoInk31[1]印刷の先駆地長崎です。壁面にそったガラスケースに常設展示されている長崎県印刷会館所蔵の貴重な品品をはじめ、収蔵庫に収納されている「アルビオン型印刷機」(国産)、インキローラー(肉棒)まき直し器」などの貴重な資料をご覧いただきます。
また平野富二旧蔵の本木昌造・池原香穉など「長崎歌壇」のひとびとの短冊も、平野ホールのご好意で特別展示の予定です。
見応えのある展示となることが予想されますのでご期待ください。

◎ 長崎県印刷工業組合・元専務理事/阿津坂 實氏の一周忌にあたり、万感のおもいをこめて、友人・桜井孝三氏が『印刷雑誌』掲載抜刷集で参加
atusaka minoru櫻井_抜刷集{Viva la 活版 ばってん 長崎}の会期中、05月07日は、故阿津坂 實氏の一周忌にあたります。東信堂印刷所代表:桜井孝三氏は、阿津坂氏とともに八丈島まででかけ、本木昌造らヴィクトリア号が漂着した場所が、それまでの通説となっていた「相川浦」ではなく、「藍ヶ江」であることをあきらかにしました。

一階のタイポグラフィ学会の「本木昌造賞」の記録とあわせてご覧ください。

◎ タイポグラフィ学会創立10周年特別展示
PrintDSCN9326タイポグラフィ学会展示01意欲的な展示にいどむのは、創立10周年記念事業の一環として特別参加されているタイポグラフィ学会です。タイポグラフィ学会の主展示場は「長崎県印刷会館」の一階。写真右手シャッターの奥となります。
同会場では、タイポグラフィ学会が設けている「本木昌造賞」「平野富二賞」の紹介をはじめ、タイポグラフィの先鋭が10年のときを刻んできた歴史をふりかえり、あらたなタイポグラフィを俯瞰する意欲的な会場であり、展示となります。
ここはふだんは駐車場として使用されており、当然採光・照明などの設備におとります。それでもここに、創意と工夫をこらしたタイポグラフィの展示がおこなわれます。
またここには、談話室 兼 休憩コーナーもあわせて設けられる予定です。
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すでに大小さまざまな段ボール箱に詰められた資料が長崎に向けて発送された。
やれることはやったとおもう。それでもいつもイベントが開始されると、あぁ、あれを持ってくればよかった、こうすればもっとわかりやすかったという後悔がある。

今回の「活版礼讃、すばらしき活版 Viva la 活版」は、近代活版印刷揺籃の地・長崎での開催である。交流会もたのしみだ。地元長崎の熱気もひしひしと伝わってくるきょうである。
皆皆さまと長崎でお会いできることを楽しみにして、最後の手持ちの荷物をまとめつつあるいまである。

活版礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎}09 <崎陽探訪・活版さるく> 5月7日[土]開催。<活字ハンドモールド鋳造印刷体験会>5月8日[日]開催。

長崎タイトル

20160503155850029_0001活版さるく表紙map-Nagasaki画像《活版印刷礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎}5月7日  {崎陽探訪・活版さるく}訪問、コース順などを紹介》
なんとも贅沢な企画が実現したものである。
{崎陽探訪・活版さるく}は、長崎での知見と、関東での研究をあわせ、本木昌造、平野富二をはじめ、日本近代産業発祥の地・長崎にある文明開化関連史蹟を、貸し切りバスと徒歩でめぐるツアーである。

半日の短い行程であるが、新知見による平野富二(矢次富次郎、東京築地活版製造所、石川島平野造船所・現 IHI 創業者)の生誕地探訪をはじめ、まったく未紹介の場所や、ふつうは非公開の場所を含めての得難い観覧となる。
小菅修船所resize[1]

◎ 訪問予定地 : 小菅修船所 [画像提供 : 宮田和夫氏 2016年04月01日
【 参考資料/『平野富二伝』 小菅修船所の経営と立神船渠の開鑿 古谷昌二  p.88 】
 明治2年(1869)3月、(矢次)富次郎24歳のとき、長崎の小菅浦に建設されていた曳揚船渠(パテント・スリップ)が、イギリス人グラバーから引渡を受け、長崎製鉄所の付属となった。その際、富次郎は、小菅修船所の技術担当責任者となった。
 小菅修船所では、常時イギリス人4名を使役して、船舶の修理と船渠の賃貸事業を行い、16ヶ月間で純益金1万8千円を得た。

同年9月、長崎製鉄所は本木昌造の頭取辞任に伴う人事異動で、富次郎は機関方から元締役助に昇格した。その時、小菅修船所での経験を元にして、長崎の立神浦に大型ドライドック(乾式船渠)の開鑿を、長崎県知事を経由して民部省に建議した。
すなわち、大々的に造船事業を起こし、日本と中国間を航海する権利と、諸船舶を修理する権利とを掌握し、それによって沈滞気味の長崎港の繁栄を維持しようとするものであった。

「崎陽探訪・活版さるく ガイドブック」、「崎陽探訪・活版さるく ガイドマップ」は、2016年5月7日に開催されるイベント参加者にむけて限定製作される。
このデータは一般にも公開され、今後とも江湖のご意見をあわせて遺漏なきを期し、将来の基礎データとなることを目的とする。

ご予約のうえ積極的なご参加を待ちたい。
【 詳細 : アダナ・プレス倶楽部ニュース 】
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《活版礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎} 5月8日[日]三階会場
「ふたつのハンドモールドで活字鋳造・印刷体験会」 テキスト二冊と貴重動画上映紹介》
伊藤伸一表紙名称未設定-1.indd
{Viva la 活版 ばってん 長崎}05月08日[日]、10時・11時から、主会場・長崎県印刷会館三階において、復元された二種類の手鋳込み活字鋳造機(ハンドモールド・かつては割り鋳型とも記録)をもちいての活字鋳造(かつては流し込み活字とも記録)と、その試作活字による印刷体験会を開催いたします。

初期鋳型研究家・伊藤伸一氏は、米国スミソニアン博物館による復元鋳型をもちいての活字鋳造・印刷をおこないます。
タイポグラフィ学会会員・渡辺 優氏には、グーテンベルクの使用したと想定されている復元鋳型を製作し、実証的に活字鋳造・印刷ができることを証明しました。

各回とも先着10名様、活字鋳造・印刷体験の参加費3,000円(テキスト、活字付き)。見学は自由ですが、テキストをご希望のかたは各500円(税込)。

このとき会場で上映される映像は、1925年(大正14)英国産業連盟(略称 FBI )が製作した貴重な映像で、活字パンチ(活字父型)・活字マトリクス(活字母型)、ハンドモールド操作の実際、明治初期に長崎に伝来したとされるポンプ式ハンドモールドなどの活字鋳造関連資料と、印刷・製本までを紹介する動画です。
初期活字版印刷者の苦心と工夫を知る得がたい機会です。ふるってのご参加を。
ハンドモールド1ハンドモールド2ハンドモールド3渡辺ハンド1渡辺ハンド2

活版礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎} 08  創立10周年記念特別参加・タイポグラフィ学会の取り組みが本格化

長崎タイトルPrintDSCN9326活版礼讃イベント{Viva la 活版 ばってん 長崎}は、長崎県印刷工業組合会館を主会場として開催されます。
メーンの展示場は三階の会議室を使用します。ここは本来は会議室ですし、三方壁面にはガラスケースにはいった長崎の印刷関連資料が展示されています。また照明・空調・音響装置も良好とはいえません。
したがってふつうの「ギャラリー」「展示場」とされる施設とはことなり、必ずしもイベントスペースとしては快適とはいえません。

新潟01 新潟02ところが活版印刷関連のイベントが盛んになった首都圏をみずからの意志で一旦はなれ、地方からの振興の道を選択したアダナ・プレス倶楽部は、これまでの北海道・アルテピアッツァ美唄、鹿児島・尚古集成館、新潟・豪農の館などで開催してきた活版礼讃イベントでも、空調・照明・音響施設などが整備された「ギャラリー」のようなところでの開催ではなく、ゆたかな自然がいっぱいの環境のなかで、身体性を重視したものづくり、手づくり感にあふれたイベントを試みてまいりました。

DSCN6093 DSCN6100今回の展示の一部には、同館収蔵庫に収納されている明治期の手引き印刷機(アルビオン型。2台あり、1台の鳥居状天板の表裏には、東京築地活版製造所・大阪活版製造所のマークと欧文表記の社名がみられる)をご覧いただく予定です。
また可能であれば、状態のよい一台は実際に稼動させる試みが現地でなされます。
三谷幸吉『本邦活版開拓者の苦心』で報告されている、かつて新町活版所・境 賢治が使用していたと伝承される「天然ニカワによるインキローラー(肉棒)製造器」も展示の予定です。
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さらに意欲的な挑戦にいどむのは、創立10周年記念事業の一環として特別参加されているタイポグラフィ学会です。
タイポグラフィ学会の主展示場は「長崎県印刷会館」の一階。写真右手シャッターの奥となります。

同会場ではタイポグラフィの先鋭が10年のときを刻んできた歴史をふりかえり、あらたなタイポグラフィを俯瞰する意欲的な会場であり、展示となります。
ここはふだんは駐車場として使用されており、当然採光・照明などの設備におとります。
またここには談話室 兼 休憩コーナーも設けられる予定です。

DSCN6113 DSCN6109Print会場案内サインボード : 平面設計 日吉 洋人(タイポグラフィ学会会員・活版カレッジ修了)
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《活版印刷礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎}5月7日{崎陽長崎探訪・活版さるく}訪問、コース順など紹介》
なんとも贅沢な企画が実現したものである。
{崎陽長崎・活版さるく}は本木昌造、平野富二をはじめ、日本近代産業発祥の地・長崎にある文明開化関連史蹟を、貸し切りバスと徒歩でめぐるツアーである。

半日の短い行程であるが、長崎と東京での研究の蓄積をあわせ、また新知見による平野富二(矢次富次郎)生誕地をはじめ、まったく未紹介の場所や、ふつうは非公開の場所を含めての得難い観覧となる。
ご予約のうえ積極的なご参加を待ちたい。

Viva la 活版 ばってん 長崎
『崎陽探訪・活版さるく ガイドブック』
活版さるく表紙 map-Nagasaki画像
『崎陽探訪・活版さるく ガイドブック』
基本データ製作 : 長崎県印刷工業組合、岩永 充、大石 薫、片塩二朗、平野正一、古谷昌二、宮田和夫、盛田隆行
冊子データ製作 : 日吉 洋人(タイポグラフィ学会 創立10周年記念事業特別協力)
地図データ製作 : 春田ゆかり(タイポグラフィ学会 創立10周年記念事業特別協力)
発行 : 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部


『崎陽探訪・活版さるく ガイドブック』は2016年5月7日に開催されるイベントにむけて限定製作されます。
このデータは一般公開され、江湖のご意見をあわせて遺漏なきを期し、将来の基礎データとなることを目的とします。

【 詳細 : アダナ・プレス倶楽部ニュース 】

【会報誌】 アダナ・プレス倶楽部会報誌 第32号(Spring) 完成 ・ 配布中

アダナ ・ プレス倶楽部の会報誌
『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 32 』 (Spring  2016)を刊行し
会員の皆さまへ配布中です。
会報誌32表紙
『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 32 』 (Spring  2016)
表紙使用活字 : 24pt. Franklin Gothic Condensed

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主な内容 (目次) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ イベント情報  『Viva la 活版 ばってん 長崎 』 開催特集!
・  崎陽探訪・活版さるく 探訪地詳細図および解説
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『 Adana Press Club NewsLetter 』 の定期購読をご希望の方は、「 登録会員登録 」と年間登録費の納入をお願いします。
なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、 会報誌の配布はお申込みの次号からとなります。ご了承ください。

 

活版礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎} 06 地震お見舞いと長崎県印刷会館の活字の状況

お見舞いこのたびの平成28年熊本地震により、被害を受けられました皆様に対しまして、心よりお見舞い申し上げると共に、被災された皆様の、一刻も早い復旧・復興を祈念いたします。
いまだに余震とはいえない規模の地震がつづいているようです。一刻もはやい収束を念願するとともに、皆皆さまのご息災を切望いたしております。

<Viva la 活版 ばってん 長崎>の主会場「長崎県印刷会館」からのご報告では、2016年04月14日[木]の「前震」ではなにも異常はなかったのですが、04月16日[土]未明の「本震」で、三階の活字ケースから若干の活字が崩落したとの連絡がございました。
下掲写真(本年01月撮影)の活字ケースには、三号明朝体、五号明朝体、9 pt. 明朝体などが設備されていましたが、馬棚上部の活字ケースが倒壊したとのことです。幸い被害はその程度の軽微なものであったとのお知らせをいただきました。
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そのため<Viva la 活版 ばってん 長崎>初日05月06日[金]に予定しておりました「活版印刷で名刺をつくろう」の一部を変更して、アルファベット活字を使用した内容に変更させていただきます。ご了解をたまわりますようお願いいたします。
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【新刊紹介】 江越弘人著 『長崎がうんだ奇妙人列伝』

プリント チラシ表 チラシ裏新江越_顔写真4c江越  弘人(えごし ひろと)

昭和10(1935)年、長崎市(旧高浜村)生まれ。
昭和34(1959)年、長崎大学学芸学部卒業。
 長崎県公立学校教員(小学校)を歴任。  平成8(1996)年、定年退職(最終勤務校、長崎市立鳴見台小学校)。
現在、長崎の歴史と史跡について講演やガイドを精力的に行なっている。

著書に 『白帆注進』(共著、長崎新聞社)。『幕末の外交官森山栄之助』(弦書房)。『〈トピックスで読む〉長崎の歴史』(弦書房)。『逃げる男 活版印刷の祖・本木昌造』(長崎新聞社)など。
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刊行にあたって 

「生きる」。それだけで面白い。
「無名」。それがなんだ。無名だからこそ、面白い。
人は、さまざまな人生を歩む。一人として同じ生きざまはない。
ただ一つ、人は「生まれ」、そして「死んで」いく。
ただ、人々は、生と死の間を、さまざまなシュチュエーションで繋げていく。この生と死の間の出来事は、他者からのさまざまな毀誉褒貶に覆われる。叩き抜かれ、笑い抜かれ、イジメ抜かれ、そうして、思いがけなく称賛の嵐を浴びた時にも、人間は、自分としての道を歩むほかに方法がない。

人生は思うようにならないものである。また、思った以上に大成功を収めることがある。
最も悪いのは、自分の人生を投げることである。
他人の人生も、滑稽であろうと笑うことはできない。人を笑い、貶めることは、自分を貶めていることである。
 人生は、自分の信じることを、己の個性・能力で生き抜き、生と死の間を繋いでいかねばならない。その「繋ぎ」は、人みな違っている。
つまり、人類はすべて「奇妙人」である。そこには、何ら価値の差はない。お金が入ってきても、来なくても、一生懸命に自分に課せられた環境・時代・能力などに従って生きていくことは、とてもたっといことである。
私は、この書を読んで、一地方に生きた奇妙人を知り、共感し、さらに、己の中の奇妙人を発見してくれたら、何よりもうれしいことだと思っている。他人の奇妙を知り、自分の奇妙を自覚することが、人を優しくするのである。
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◯ 書 名   長崎がうんだ奇妙人列伝

◯ 著 者   江越 弘人
◯ 装 本   四六判 上製本 148ページ
◯ 発 売   朗 文 堂    2016年4月27日
◯ 定 価   本体1,600円+税 ISBN978-4-947613-93-6 C0021

【 詳細 : 朗文堂 ブック・コスミイク

【朗文堂タイプコスミイク】 お待たせしました。元朝体 志安 Combination 3 新発売

元朝体パッケ表1元朝体は、中国・元代の福建地方の民間出版社からつくりだされた書体です。
中国・元代(1271—1368)は、漢民族圧迫政策により書物の出版にきびしい制限が加えられましたが、それでも福建地方の民間出版社では多くの書物を刊行しています。その刊本字様は趙子昂(チョウ-スゴウ 趙孟頫・趙松雪とも 1254—1322)の書風によるとされる脈絡を残した書体です。

宋代の福建地方の出版社では余 仁仲の「万巻堂」が知られていますが、元代になると余 志安の「勤有書堂」が有名になりました。この勤有書堂の刊本字様こそが典型的な元朝体です。勤有書堂の『分類補註李太白詩』(1310年)は趙子昂の書風である「松雪体」でかかれ、元時代の建安刊本の特徴がよくあらわれています。
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元朝体ロゴげんろく志安 ばてれん志安 ひさなが志安

◎OpenType
◎対応機種 : Macintosh、Windows
◎販売価格 : 本体 ¥35,000 + 税
                      ※梱包・送料別途請求
◎パッケージ内容 : CD-ROM 1 枚、ソフトウェア製品使用許諾書
◎ 原字設計 : 欣 喜 堂   パッケージ設計 : 白井敬尚形成事務所

◎特約販売店 : 朗文堂タイプ・コスミイク

【 詳細 : 朗文堂タイプ・コスミイク

活版礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎}05 5月8日「ふたつのハンドモールドで活字鋳造・印刷体験会」 テキスト二冊と動画紹介

伊藤伸一表紙 名称未設定-1.indd{Viva la 活版 ばってん 長崎}05月08日[日]、10時・11時から、主会場・長崎県印刷会館三階において、初期鋳型研究家・伊藤伸一氏、タイポグラフィ学会会員・渡辺 優氏による復元された二種類の手込み活字鋳造機(ハンドモールド・かつては割り鋳型)をもちいての活字鋳造(流し込み活字とも)と、その試作活字による印刷体験会を開催いたします。

各回とも先着10名様、見学はご自由ですが、参加費3,000円(テキスト、活字付き)。
初期活字版印刷者の苦心と工夫を知る得がたい機会です。ふるってのご参加を。
ハンドモールド1 ハンドモールド2 ハンドモールド3 渡辺ハンド1 渡辺ハンド2

活版印刷礼讃<Viva la 活版 ばってん 長崎>04 5月7日{崎陽長崎探訪・活版さるく}訪問予定地、巡回コースなど詳細紹介

長崎タイトル map-Nagasaki画像 <Viva la 活版 ばってん 長崎 崎陽探訪 活版さるく PDF: map-Nagasaki > 

 <Viva la 活版 ばってん 長崎 崎陽長崎探訪・活版さるく>
2016年05月07日[土] 13:00-  長崎市内一円

{崎陽探訪・活版さるく}は、わが国の近代印刷術の導入と普及に尽力した、長崎出身の本木昌造、平野富二をはじめ、おおくの近代産業開拓者のゆかりの地を、貸し切りバスと徒歩で巡るツアーです。
本企画は参加費 6,000円で予約制です。参加ご希望のかたは、朗文堂/アダナ・プレス倶楽部のメールアドレス:adana@robundo.com までお申し込みください。
──────── 
12:30 受付開始

13:00 【長崎県印刷会館】出発
 ↓
【長崎製鉄所跡】(飽の浦門)
【長崎造船所史料館】 銕橋擬宝珠
【立神ドック】 立神ドック建碑由来

【そろばんドック(小菅修船場跡)】
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【長崎運上所跡】 ※車中より見学
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【諏訪神社・諏訪公園(長崎公園)】
 安中半三郎 歌碑、池原香穉 歌碑、郷土先賢紀功碑、本木昌造 立像、松田源五郎 像、
 杉亨二 像、中村六三郎 碑、上野彦馬 像、ほか
【長崎歴史文化博物館】(本木昌造種字所蔵)脇経由
 ※長崎歴史文化博物館には入館しません
 ※諏訪神社の階段が無理な方は【博物館】見学に変更可(要入館料)
【缶詰の碑(本木昌造弟:松田雅典)】
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【龍馬のぶーつ像】より下山開始
 ※下山が無理な方は【亀山社中記念館】見学に変更可(要入館料)
【禅林寺(飛び地)】 矢次家墓地跡、平野富二碑旧所在地(矢次み弥建立)
【禅林寺】 池原家墓、吉雄家墓、品川家墓、柴田昌吉墓(本木昌造弟)
【光源寺(別所)】 松田源五郎墓

【大光寺(本木家墓所)】
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【福地櫻痴(源一郎)生誕の碑】【思案橋跡】 ※車中より見学
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【平野富二生誕の地(町司長屋跡)】【地獄川】
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【新町活版所跡】【活字の碑】【吉村塾跡】【巌流坂】
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【活版伝習所跡】【唐通事会所跡】
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【小曽根邸の跡】
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【平野富二が矢次家から独立して買い求めた家の場所】
【本木昌造宅跡、医学伝習所跡 碑文は撤去中】
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【長崎海軍伝習所跡】【長崎活字判摺立所跡】
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【銕橋(くろがねばし)跡】【土佐商会跡】
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【国立第十八銀行】
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【長崎新地中華街】【薩摩藩蔵屋敷跡】【銅座跡】
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{崎陽長崎・活版さるく}には、長崎県印刷工業組合をはじめ、三菱重工業株式会社 長崎造船所、同史料館、長崎・東京など多くのアダナ・プレス倶楽部会員の皆さまのご協力をいただき、通常は見学が困難な場所をふくめての訪問が実現した画期的な企画です。

ガイドマップの製作は創立10周年事業の一環として特別参画いただいているタイポグラフィ学会(担当:春田ゆかり氏)によるものです。
当日の天候・道路事情などにより若干のスケジュール変更の可能性がございます。
また長崎は坂の多い町です。急勾配の場所もございますので、履き慣れた歩きやすい靴でのご参加をお勧めいたします。
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<Viva la 活版 ばってん 長崎 懇親会>
05月07日{崎陽長崎・活版さるく}終了後19:00より、長崎印刷工業組合様のご手配により、主会場至近、長崎新地入口角「京華園」で懇親会(予約制 adana@robundo.com 参加費:食事・飲み物代込み・椅子席 5,000円)を予定しております。
皆さまのふるってのご参加をお待ち申しあげます。

活版印刷礼讃<Viva la 活版 ばってん 長崎>01 ここに伝えられた、ここから飛翔した

長崎タイトル mainimage_nagasaki ばってん長崎_表 プリント 長崎タイトル朗文堂/アダナ・プレス倶楽部では、手動式小型活版印刷機 Adana-21J   および その後継機であるSalamaシリーズを中核としながら、活版印刷の今日的な意義と、活字組版の実践を中心に、活版印刷魅力の奥深さの普及を通じて、身体性をともなった造形活動を重視し、ものづくりの純粋な歓びの喚起を提唱しています。

その活動の第一段階として、2007年06月11日-07月02日、青山ブックセンターで開催されたのが活版印刷の祭典<ABC タイポグラフィ>でした。 ABCdeTypography 凸凹フェスタ2012
ついで、「五月の連休は活版三昧」を合言葉に、2008-2012年の五年間、計四回(2011年は東日本大震災のため中止)にわたって『活版凸凹フェスタ』を開催しました。
このイベントには例年、全国から2-5,000人余の活版実践者と愛好家が来場し、特に都市部を中心とした活版印刷の普及に一定の成果をあげました。

2013年からは、活版関連イベントの開催が盛んになった首都圏をいったん離れ、多くのアダナ・プレス倶楽部会員が存在している、日本全国各地からの振興をめざす、あらたな段階として<Viva la 活版-すばらしき活版>の普及活動にはいりました。

◎<Viva la 活版  Viva 美唄> 2013年7月
北海道美唄市、同市出身の世界的な彫刻家「安田 侃(やすだ かん)」氏による彫刻と、北海道の豊かな自然とが相響する「アルテピアッツァ 美唄」にて<Viva la 活版 Viva 美唄>を開催。
同展では出展者・来場者双方が、自然と人と芸術の新しいあり方について考えさせられ、自分自身の心の奥深くや、心豊かな人生について、見つめなおすきっかけとなりました。

◎<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> 2014年11月
鹿児島市島津家の庭園「名勝 仙巌園(せんがんえん)」内の「尚古集成館」(重要文化財、現在は世界遺産)にて<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>を開催。
雄大な桜島を背景に、重要文化財「木村嘉平の活字関連資料」を所蔵し、近代活字版印刷術をはじめ、近代産業の揺籃の地としての歴史と文化を有する同地での開催は、造形者の創作意欲をおおいにかきたてるイベントとなりました。

◎<Viva la 活版 Let‘s 豪農の館> 2015年10月
新潟市「北方文化博物館 豪農の館」(登録有形文化財)にて<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>を開催。
米どころ新潟有数の大地主「伊藤家」の邸宅と庭園・生活文化・美術工芸品・考古資料等を展示・保管し、食と文化の地「新潟」のなかでも屈指の場の力を有する同施設での開催は、造形者の五感をおおいに刺激し、文化と知性が積み重ねられた豪壮ながらも繊細なこころくばりに触れて、ほんとうの心の豊かさと、その奥ゆきとはなにかを体感する機会となりました。

◎<Viva la 活版 ばってん 長崎> 2016年05月
<Viva la 活版-すばらしき活版>第四弾となることしは、長崎県長崎市にある「長崎県印刷会館」にて<Viva la 活版 ばってん 長崎>を開催予定。
わが国の近代活版印刷術導入の地であり、本木昌造や平野富二をはじめ、多くの印刷人ゆかりの地である「長崎」においての開催は、活版印刷の「知と技と美」を研鑽されてきた造形者の皆さまにとって、集大成の、そしてまた、あらたなる進化・発展の第一歩となることでしょう。

【アダナ・プレス倶楽部 活版カレッジ】 2016年冬期昼間部講座 全課程を終了

活版カレッジ

DSCN6513 DSCN6516<活版カレッジ>は、身体性がもたらす造形精神とそのよろこびをおもくみています。
そのために、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
DSCN6267 DSCN6271 <活版カレッジ>は、ともかく少数の学習機関ですし、造形によろこびをみいだす仲間が中心となりますので、講座は和気藹藹としたなかにも、技芸者をめざすものとしての緊張がみなぎっていました。
早春のおとづれとともに、03月17日[木]に全課程を修了して<活版カレッジ2016年冬期講座>が終了いたしましたDSCN6448 DSCN6440<活版カレッジ 冬期講座>は昼間部の講座で、天候不順なときもありましたが、神戸から通われた受講生をふくめ、全員無事に修了となりました。
いつもこの梅がおわり、早咲きの桜が花をつけるころ、<活版カレッジ 冬期講座>と、<新宿私塾 奇数期>が終了します。ですからいつのまにか、老梅と早春の桜花に寂寥感をもつようになりました。

このときから<活版カレッジ 修了生>となられたみなさんは、これからは<活版カレッジ アッパークラス>のメンバーとして、あたらしいおつきあいがはじまります。
いつでも、どこでも、お会いできますね。
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<活版カレッジ>は、基本的に春季・夏季・秋季・冬季と、一年に四回開講されますが、ここ数回にわたって事前ご予約者が多く、ほとんど一般公募ができない状態がつづいています。
すでに、次回の春期講座、夏期講座にも相当数のご予約をいただいているようです。
ともかく受講のご意思のあるかたは、まずご一報をいただき、ご予約をお願いいたします。

詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。 

 

【会報誌】 アダナ・プレス倶楽部会報誌 第31号(Early Spring) 完成・配布中

アダナ ・ プレス倶楽部の会報誌
『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 31』 (Early Spring  2016)を刊行し
会員の皆さまへ配布中です。
会報誌31号表紙
『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 31』 (Early Spring  2016)
表紙使用活字 :24pt. 花型活字   欧文書体は18pt. バスカヴィルです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主な内容 (目次) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ イベント情報  『Viva la 活版 ばってん 長崎 』 開催決定!
・  参加者募集  『 Viva la 活版 ばってん 長崎 』 出展者募集要項
・  新製品情報   アダナ・プレス倶楽部 Salama シリーズ/比較検討資料
・  アダナ・プレス倶楽部会員便り チェコのタイポグラファあれこれ
山崎洋介(活版カレッジ第四期 在プラハ)
・  連載 活版印刷豆知識31 活字は小粒でピリリと重い
印刷時のちょっとした裏技やコツ

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名称未設定-4名称未設定-4名称未設定-4【 小型活版印刷機 Salama シリーズ 比較検討資料 PDF SalmaSeriesComparison

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なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、 会報誌の配布はお申込みの次号からとなります。ご了承ください。

アダナ・プレス倶楽部 活版カレッジ 2016年冬期昼間部講座順調に進行中

活版カレッジ<活版カレッジ>は、身体性がもたらす造形精神とそのよろこびをおもくみています。
そのために、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Salama-21A を中心として、Salama シリーズによるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
DSCN1165DSCN1110

DSCN6267 DSCN6271 DSCN6274<活版カレッジ>は、ともかく少数の学習機関ですし、造形によろこびをみいだす仲間が中心となりますので、講座は和気藹藹としたなかにも、技芸者をめざす緊張がみなぎっています。
<活版カレッジ>は、基本的に春季・夏季・秋季・冬季と、一年に四回(うち一回は昼間部)開講されますが、
ここ数回にわたって事前予約者が多く、ほとんど一般公募ができない状態がつづいています。
すでに次回春期講座(夜間部開講)にも相当数のご予約をいただいております。

ともかく受講のご意思のあるかたは、まずご一報をいただき、ご予約をお願いいたします。
詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。

韓国全羅道光州市に<国立アジア文化殿堂>完成。その一画にアダナ・プレス倶楽部がご依頼をいただき「活版工房」が設置・開設されました

IMG_1117 IMG_1123 協力 ・ 写真提供 : 朴志勲さん

韓国・光州市に「国立アジア文化殿堂」が誕生

朴志勲さんの協力をいただき、アダナ・プレス倶楽部が活版設備一切を担当

韓国光州の複合文化施設「国立アジア文化殿堂」が、2015年11月25日に全館オープンを迎えました。「国立アジア文化殿堂」は五つの主要施設からなる建物群からなり、延べ16万平方メートルに達するおおきな施設です。

同館の「アジアのデザイン」をテーマに企画展示を開催している「文化情報館」に、「活版工房」を開設したいとのご要望があり、<水曜会 ちいさな勉強会>の会員として、ともに研究をつづけている仲間、「朴志勲 Park Ji Hoon 」さんの協力をいただきながら、小型活版印刷機 Salama-21A をはじめ、活版木工品、欧文活字、和文活字、込め物、活版インキなど、ハングル活字をのぞくすべての設備を、新製品で、アダナ・プレス倶楽部が納入させていただきました。

すこしく苦労があったのは木工製品でした。
活版印刷にもちいる文選箱をはじめとする木工製品は「活版木工」とされ、大工・建具の工匠とはことなった特殊な専門技芸者の手によっていました。ところが数年前に「活版木工所」はすべて閉鎖され、管見ながら東アジアのどこの国でも活版木工製品が製造できなくなっていました。

アダナ・プレス倶楽部では、最末期の活版木工士からの伝承をつたえ、木工製品の供給を途絶することなく、意欲のある木工所で継続製造の道を徐徐に拡張してきました。
そのため「韓国国立文化殿堂 情報文化館」からご発注があった、文選箱・ゲラ・ゲラ棚・活字ケース・込め物ケース・活字馬棚・組版台などのすべてを、活版印刷全盛期の1970年代とほぼ同等の、五号活字 10.5 pt をすべての寸法基準とする新製品で納入ができました。

「韓国国立文化殿堂 情報文化館」への納入に際しては、同館担当者はもとより、友人でもある朴志勲さんの仲介の労があずかって大なるものがありました。
ここに篤くお礼を申しあげますとともに、活版印刷機の製造とともに、「活版木工」の伝統の継続のためにも、わが国の大型施設などからも、こういう新設工房の本格的なご発注をお待ちしているところでございます。

──────────   朴志勲さんからのおたより
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韓国の「光州(クァンジュ)広域市」は韓国南西部、全羅道にある代表的な都市です。

光州では二年に一度、芸術祭<光州ビエンナーレ>が催されるいっぽう、過去には「光州学生独立運動」や、軍事政権に抵抗した「光州事件」の地としても知られています。

光州を含む全羅道全体は、食事がおいしく、おかずもたくさん出されることから、光州は「芸術の都、義の都、味の都」とも呼ばれています。
この光州に2004年の事業開始からおよそ10年をへて、アジアの歴史、文化、芸術、教育、展示を共有する複合文化施設「国立アジア文化殿堂」が、2015年11月25日に全館オープンを迎えました。「国立アジア文化殿堂」は五つの主要施設からなる建物群からなり、延べ16万平方メートルに達するおおきな施設です。

その中でもアダナ・プレス倶楽部の皆さんにご紹介したいのは、「アジアのデザイン」をテーマに企画展示を開催している「文化情報館」です。
アジアのデザインといえば、やはり漢字文化圏特有の文字づかいが象徴的におもい浮かびます。このブースでは西洋から受け入れた活版印刷術が、漢字文化圏に定着されていった様子を知ってもらうために、近代印刷物の展示および活版印刷の体験工房を設けて、一般人に向けたワークショップを展開する計画をたてています(ちなみに、この工房施設の設備に関しては、朗文堂 アダナ・プレス倶楽部のご協力とアドバイスを受けました)。

実際に「国立アジア文化殿堂 文化情報館」の最初のプログラムとして、「誰かにあげたいカードをつくろう」というテーマで、本格オープンに先立って2015年10月16-17日に簡単なワークショップを実施しました。
出版関連の人から、幼稚園の先生、大学生、主婦、子供 …… まで、さまざまな分野の人が、2 時間かけて自分オリジナルのカードを制作しました。
18ポイント活字/1 色のみのシンプルな印刷物ですが、はじめて体験する人にとってはかなり集中力を要する2 時間でした。それでも自分でハンドルを操作、プレスして、活版印刷物ができたときは大声を出して喜びました。 

民間人向けの体験施設とはいっても、安全性を含め、細やかな管理が必要な空間です。まだまだ課題の多いプロジェクトではありますが、韓国でもこのような風景が見られるようになったことだけで嬉しい気分になります。