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【Viva la 活版-すばらしき活版】 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅱ

豪農の館ハガキ 20150727173059441_0001
Viva la 活版 Let’s 豪農の館

 【イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 展示期間  】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会      場  】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主      催  】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部

<Viva la 活版-すばらしき活版>第三弾となる今年は、豊作の秋をむかえる10月の三連休に、新潟市にある「北方文化博物館 豪農の館」(登録有形文化財)において<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>を開催いたします。 

越後平野・沢海地方、歴史の変遷のなか、時代をかさね豪農への道をあゆんでいった伊藤家七代「伊藤文吉/世襲名」の邸宅をいかし、その庭園・生活文化・美術工芸品・考古資料等を展示・保管するのが「北方文化博物館 豪農の館」です。
食と文化の地「新潟」のなかでも、屈指の場の力を有する同施設内での開催は、出展者・来場者双方の五感をおおいに刺激する機会となることが期待されます。
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◎ <Viva la 活版 Let’s 豪農の館> DM 宛名面の印刷作業開始
20150727173059441_00012015年07月24日[金]、25日[月]、27日[月]の三日間にわたって、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館> DM の宛名面の印刷作業が展開された。
印刷版は樹脂凸版、スミ 1 色一度刷り。印刷部数は5,000枚。

印刷担当は、おもに<活版カレッジ>アッパークラスの皆さん12名による。
この共同作業による印刷は、アダナ・プレス倶楽部イベントの名物ともいえる存在で、はるばる名古屋から駆けつけられた会員も加わり、入れ替わり立ち替わりでのにぎやかさとなる。
女性が三人よると …… それはもう、なかなかのにぎやかさとなる。男性陣はそれに押され気味で、まして写真撮影は忙しさにかまけて忘れていた。失礼しました。

この DM はがきは、しばらく乾燥時間をおいて、絵柄面の印刷にはいる。
それを紹介するとき、ようやくこの画面でも表裏の色調が合致するとおもう。
そして、いつのまにか視覚に馴致してしまった、デジタル画像の精緻さ、それと表裏関係にあるあまりの生硬さと、アナログ画像の、いうにいえない、ぬくもり、手づくり感の対比とが画面上でもあきらかになるとおもう。


その両者の優劣を問うことには意味はなかろう。両者がたがいにところを得て、共存すればよいだけだ。
かつてドイツの造形者、オトル・アイヒャー(Otl Aicher  1922-91)はこう述べていた。

「究極のデジタルは、アナログをめざす」

DSCN0564 DSCN0560 DSCN0555 DSCN0556 DSCN0540使用書体は、中国・晋代の『王興之墓誌』(341年、南京博物館蔵)にみる、彫刻の味わいが加えられた隷書の一種、とくに碑石体と呼ばれる書風をオリジナルとしている。王興之(309-40)は王 彬の子で、また書聖とされる王羲之(307-65)の従兄弟にあたる。
銘石01この墓誌の書風は、東漢の隷書体から、北魏の真書体(楷書体)への変化における中間書体といわれている。1600年余という遙かなむかし、中国江南の地に残された貴重な碑石体が『 銘石B 』として現代に力強くよみがえったものを使用した。
わが国のゴシック体のほとんどは、もはや自然界に存在しないまでに鋭角的で、水平線・垂直線ばかりが強調されている。『銘石B』は十分なインパクトがありながら、視覚に優しいゴシック体、それもいわゆるディスプレー・タイプではなく、文字の伝統を継承しながらも、使途のひろいサンセリフといって良いとおもわれた。

宛名面左上、いわゆる切手のスペースには、越後平野の豊作を祈願して、江川活版製造所の「米印活字 ※」をデジタル再現してもちいた。

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【 関連情報 : タイポグラフィ学会 NEWS  花筏/江川活版製造所

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◎ 一般財団法人 登録有形文化財 北方文化博物館【 メーンホームページ
DSCN9108 豪農の館 庭園 初冬 DSCN4469◎ 主会場:吉ヶ平ヨシガヒラ民家 【 施設紹介 吉ヶ平ヨシガヒラ民家
2015年の<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の会場は広大で、さまざまな施設・分館があります。新潟市中央部からタクシーで20分ほど、バスの便もありますが本数は少ないようです【 アクセス 】。

<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>は、この明治初期の農家であった吉ヶ平民家を主会場として開催されます。
百数十年前、活版印刷の創始とほぼ同年代に建築されたこの民家は、板敷きの間に囲炉裏がきられていますが、エアコンはありません.。虫除けの網戸、展示用レール、展示用照明などもありません。ただ、ゆたかな自然と、本物の歴史にあふれています。 DSCN4205 吉ヶ平古民家 遠景吉ヶ平古民家 吉ヶ平古民家 居間みのりの秋とともに、この古民家いっぱいに<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>が開催される。

【 関連情報 : [Viva la 活版-すばらしき活版] Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅰ2015.07.09

【Salama-21A操作指導教室】 中国清華大学副教授/原 博 Yuan Bo、陳 輝 Chen Hui 両先生がご来社

アダナタイトル
<Salama-21A 操作指導教室> は、ふつうの活版印刷体験会や活版ワークショップとはいくぶん異なり、小型活版印刷機 Salama-21A を購入予定のお客様のための操作指導教室です。

ご購入いただいた(ご購入予定の) Salama-21A を、安全かつ快適にご使用していただくために必要な操作方法の基礎を、短時間で集中的に習得していただくことを目的とします。
そのため、各回最大 4 名様に限定した、完全予約制の教室です。

アダナ ・ プレス倶楽部では、遠近を問わず、これから活版印刷をあらたにはじめられる皆さまに、できるだけ <Salama-21A 操作指導教室> の受講をおすすめしています。また活版印刷関連機器のご購入の前に、十分なるおはなし合いをさせていただいております。
そのため、できるだけお客さまのご都合にスケジュールをあわせて受講をおすすめしております。 もちろん受講に際して印刷機などの購入は義務づけられていません。
詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。
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DSCN0525 DSCN0524 20150727140154431_0002 20150727140154431_00012015年07月25日[水]、北京の友人にして、清華大学副教授/原 博  Yuan Bo、陳 輝  Chen Hui 両先生がご来社。

今回の来日目的は、なんと<Salama-21A 操作指導教室>の受講であった。
たまたまご子息が英国留学の下見をかねて渡英されており、その間をぬってご夫妻での来日となった。
すでに清華大学では上掲図版のように「活版印刷演習」がはじまっているが、やはりいずれ活字をもちいた本格的な活版講座にしたいとのご希望で、二回にわたる特別メニューでの開講となった。

上掲図版は中国民話「山之妖」を題材としたもので、パソコンで原稿を製作し、印刷版は樹脂凸版であった。ところが学生のあいだから、もうひとつ達成感が得られないとの声があり、また中国東北部/瀋陽(旧奉天)に活字製造業者があって、そこから新鋳造活字の入手ルートがひらけたこともあっての受講となった。

このように、中国でも韓国でも<活版ルネサンス>の動向がまだ水面下にあるとはいえうごめいている。わが国の一部に見られるような、いつまでも「ふるき、よきもの-滅びの美学」の一環として、あまりにもふるい印刷機と、もらい下げの機材ばかりにしがみついていると、いずれ周辺環境が崩壊して苦境に追いこまれそうなイヤ~ナ予感がするこのごろではある。

《 北京の友人-原  博 Yuan Bo 先生と、陳 輝 Chen Hui 先生 再紹介 》
DSCN0784   2013年12月、北京王府井 ワンフーチン の茶館にて。中央小柄なかたが原 博先生。

【 活版アラカルト : 中国の友人/年賀状の交換を巡って 原 博 さんの〈夢〉&北京点描 

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朗文堂を訪問された 清華大学 美術学院の副教授 原 博 先生(ショートヘアのかた)
上) 原 博先生のデジカメ(セルフタイマー)で撮影。 下) やつがれ撮影(めずらしく撮れた)。

このように、原 博先生とは、2013年12月、翌年01月18日と、北京でお会いした。
その後2014年08月08日、朗文堂を訪問されて、旧懐をあたためた。
【 アダナ ・ プレス倶楽部ニュース : 会員情報  中国の友人、原 博さんがご来社に!

《 原 博先生、陳 輝先生のご案内で 淸華大学キャンパスを探索 》
2015年01月11日[日]、北京市西郊、海淀区にある 北京淸華大学 美術学院棟 を訪問した。
会員情報 : 中国清華大学 美術学院/原 博先生 陳 輝先生とお会いしました

ちょうど日曜日とあって、遊びにきていたご子息ともども、陳 輝先生の個人研究所で、まずは昨今の中国式に記念写真。
お若くみえた原 博先生に、こんなおおきなご子息がいらしたことに驚いた。 ちなみに中国では古来、夫婦別姓で、子供は男女ともに父方の姓を継承することがおおい。

ついで原 博先生の個人研究所を経て、同先生が整備しつつある、仮称<活版印刷実験室>を、天井がたかく、きわめてひろい現場で、はじめでみることになった。
教育施設へのこうした機器の供給態勢は、アダナ ・ プレス倶楽部の得意とするところであり、原先生と大石は、ときのたつのも忘れて意見交換を重ねていた。

DSCN7861ひといき入れたあと、北京清華大学の宏大なキャンパスの各所にある、陳 輝先生の彫刻作品をみる目的でキャンパス巡りをした。【 陳 輝先生 作品画像集
なおことしの九月、金沢市で陳輝先生の展覧会が予定されているそうである。
P1450169 P1450170《陳 輝  Chen Hui 先生 彫刻作品の一部紹介を紹介》
凝聚の風景 行進 風2
高山流水 凝固の山頂の雲 

【読売新聞】 活版印刷の現状を<トピなび 活版印刷 手作り新鮮>に紹介

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読売新聞東京本社社会部/竹井陽平記者は、だいぶ以前から<活版印刷が、なぜ、いま、この時代に話題になるのか>をテーマとして取材をかさねられていました。
そのご努力がみのって、2015年07月25日[土]夕刊の社会面に <トピなび 活版印刷 手作り新鮮>と題した署名記事が掲載されました。
アダナ・プレス倶楽部会員の皆さまの、いきいきとした、活躍の姿がたくさん紹介されています。ぜひともご一読を!

【良書紹介】 『デザイン・ジャーナリズム 取材と共謀 1987-2015』 森山明子著、美学出版

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デザイン・ジャーナリズム 取材と共謀 1987-2015

著    者 : 森 山  明 子
A5 判 変型 ・ 並製 ・ 384頁
価   格 : 本体 2,800円 + 税
発   行 : 美学出版 2015年7月発行 ISBN 978-4-902078-39-8
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昭和から今日まで、めまぐるしく移り変わるデザイン。

デザインジャーナリストとして、その現場に立ち会った著者の執筆活動から八十本余りを厳選して編んだ一書。
徹底して人間肯定の思考であるデザインは、その点ではニュートラルな技術とも、否定を契機とすることの多いアートとも異なる。
こう考える著者がデザインとクロスする表現者も視野に入れ、変わるデザインと変わらない人間精神の相関、人の生を下支えするデザイン像に迫る。

<著者略歴>
森山明子  Akiko Moriyama 
デザインジャーナリスト、武蔵野美術大学教授。
1953年新潟県生まれ。
1975年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。
特許庁意匠課審査官、国際デザイン交流協会勤務を経て、1986年日経マグロウヒル社(現・日経BP社)入社。「日経デザイン」の創刊にかかわり、1993-98年同誌編集長。
1998年から現職、デザイン情報学科所属。
NHKハート展詩選考委員、グッドデザイン賞審査副委員長、芸術工学会副会長・理事、公益財団法人の三宅一生デザイン文化財団理事、日本デザイン振興会評議員などをつとめる。
主著は『まっしぐらの花 ―― 中川幸夫』、『石元泰博 ―― 写真という思考』、『新井淳一 ―― 布・万華鏡』。

【 詳細情報 : 美学出版URL    美学出版フライヤーPDF  bigakusyuppann-handbill 3.89MB 】

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【Salama-21A 操作指導教室】 山梨 株式会社大宣堂印刷様 操作指導教室を受講

アダナタイトルSalama-21A 操作指導教室2015年03月 長野県からご来社された<Salama-21A操作指導教室>受講中のおふたり

<Salama-21A 操作指導教室> は、ふつうの活版印刷体験会や活版ワークショップとはいくぶん異なり、小型活版印刷機 Salama-21A を購入予定のお客様のための操作指導教室です。
ご購入いただいた(ご購入予定の) Salama-21A を、安全かつ快適にご使用していただくために、必要な操作方法の基礎を、短時間で集中的に習得していただくことを目的とします。
そのため、各回最大 4 名様に限定した、完全予約制の教室です。

アダナ ・ プレス倶楽部では、遠近を問わず、これから活版印刷をあらたにはじめられる皆さまに、できるだけ <Salama-21A 操作指導教室> の受講をおすすめしています。また活版印刷関連機器のご購入の前に、十分なるおはなし合いをさせていただいております。
そのため、できるだけお客さまのご都合にスケジュールをあわせて受講をおすすめしております。 もちろん受講に際して印刷機などの購入は義務づけられていません。

詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。
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2015年04月13日[月]、山梨県の印刷界の雄、株式会社大宣堂印刷 (400-0032 甲府市中央1-12-31)の宮田龍二社長と、かつては電動平台の大型活版印刷機も扱われたご経験のあるベテラン、棚橋専務のおふたりが<Salama-21A 操作指導教室>を受講され、2015年07月14日、Salama-21A 、および関連機器、資材の納入が完了いたしました。
もともと大型電動活版平台印刷機を所有され、本文活字は自家鋳造だったとされる大宣堂印刷様にとっては、ずいぶん小型になったとはいえ、文字どおり<おかえり! KAPPAN>となりました。

大宣堂印刷さんは1950年創業の歴史をほこる名門印刷・出版企業ですが、三代目社長 : 宮田龍二さんはお若く、意欲に富んだかたでした。ベテランの棚橋専務も、久しぶりの活版印刷機の操作を楽しまれていました。
その際の様子を山梨県印刷工業組合機関誌『山梨の印刷』(No.192、2015-4.5.6)に掲載され、ご恵送いただきましたので、ここにご紹介いたします。

20150711143210507_0001 山梨の印刷見開き【 おかえり ! KAPPAN  大宣堂印刷 宮田龍二 PDF daisenndou-kappann02  3.72MB 】

【会報誌】 アダナ・プレス倶楽部会報誌 第28号 完成・配布中

アダナ ・ プレス倶楽部の会報誌
『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 28』 (Summer  2015)を刊行し
会員の皆さまへ配布中です。

Vol.28『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 28』 (Summer  2015 )
表紙使用活字 : 30pt.  ギャラモン ・ イタリック
           (Vol. 27とのオルタネートキャラクター違い)
           24pt.  花形活字 各種

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主な内容 (目次) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ イベント情報  『 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 』 開催のお知らせ
・  参加者募集  『 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 』 募集要項
・  新企画商品   欧文活字「スクリプト体」のご紹介
・  豆知識28       活版印刷 人物伝 ④ 《15世紀 フストとシェファー》
・  会員便り    上海より- 畠中 ・ 楊 ご夫妻
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
豪農の館ハガキDSCN3097『 Adana Press Club NewsLetter 』 の定期購読をご希望の方は、 会員登録 と年間登録費の納入をお願いします。
なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、 会報誌の配布はお申込みの次号からとなります。ご了承ください。

【世界遺産】 仙巌園、尚古集成館は明治産業革命の舞台として世界遺産に登録されました

プリント 20150709145753323_000120150709145753323_0002【 尚古集成館 世界遺産登録 フライヤー PDF shuuseikann-sekaiisan 4.5MB 】

明治日本の産業革命遺産 
Sites of Japan’s Meiji Industrial Revolution

製鉄・製鋼、造船、石炭産業
Iron and Steel, Shipbuilding and Coal Mining

ながい鎖国の時代から目ざめ、海外に目を向けはじめた幕末-明治最初期、ここ薩摩の国、鹿児島県には、いちはやくあたらしい産業の息吹が芽ばえていました。欧米先進諸国にまなび、日本を近代国家に導こうとした情熱の痕跡が、鹿児島にのこされています。
旧集成館機械工場(現:尚古集成館 本館)および、旧集成館(反射炉跡・仙巌園など)は、2015年07月、世界文化遺産に登録されました。
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昨年の2014年11月の三連休に、鹿児島市にある島津家の庭園「名勝 仙巌園 せんがんえん」内の「尚古集成館」(重要文化財)において<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>を開催いたしました。
雄大な桜島を背景に、重要文化財「木村嘉平の活字関連資料」を所蔵し、活字版印刷術をはじめ、近代産業の揺籃の地としての歴史と文化を有する鹿児島での開催は、造形者の創作意欲をおおいにかきたて、5,000名を優に上まわる来場者をお迎えしました。

ここは近代日本の技術力、工業力の原点ともいえる地でもあり、2009年にはこれらの史跡 ・ 建物を構成資産とする 「九州 ・ 山口の近代化産業遺産群」 が、世界遺産の暫定リストに記載され、2015年07月に世界遺産に登録されました。

暫定リストへの記載から、登録の実現までのながいあいだ、同館スタッフの皆さんは粘りづよいご努力をかさねておられました。そんなご多忙のなか、<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の開催を快くご承諾いただき、会期中はもとより、その事前・事後にも、尚古集成館と仙巌園のスタッフの皆さまにはひとかたならぬお世話になりました。
ほんとうにありがたく、それだけにこのたびの<世界遺産登録>実現に、こころからのお祝いをもうしあげます。
また同館から、世界遺産登録を祝うフライヤーと、『鹿児島遺産の散歩道』と題するガイドマップを数十部お送りいただきました。ご希望のかたにはプレゼントいたします。

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【名 称 】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO
【 会 期 】 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月 ・祝] 3日間
【 時  間 】   開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30
【 会 場 】 仙巌園〔磯庭園〕  尚古集成館本館 展示室 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【 主  催 】 朗文堂  アダナ ・ プレス倶楽部

DSCN8251記念カード版 記念カード

 

【Viva la 活版-すばらしき活版】 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅰ

豪農の館ハガキViva la 活版 Let’s 豪農の館

 【イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 展示期間  】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会      場  】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主      催  】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部

<Viva la 活版-すばらしき活版>第三弾となる今年は、豊作の秋をむかえる10月の3連休に、新潟市にある「北方文化博物館 豪農の館」(登録有形文化財)において<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>を開催いたします。 
越後平野・沢海地方、歴史の変遷のなか、時代をかさね豪農への道をあゆんでいった伊藤家七代「伊藤文吉/世襲名」の邸宅をいかし、その庭園・生活文化・美術工芸品・考古資料などを展示・保管するのが「北方文化博物館 豪農の館」です。
食と文化の地「新潟」のなかでも、屈指の場の力を有する同施設内での開催は、出展者・来場者双方の五感をおおいに刺激する機会となることが期待されます。
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豪農の館_ロゴ<北方文化博物館、展示会場/吉ヶ平ヨシガヒラ民家>
2015年の<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の会場は広大で、さまざまな施設・分館がありますが、新潟市中央部からタクシーで20分ほど、バスの便もあります【 アクセス 】。

◎ 一般財団法人 登録有形文化財 北方文化博物館【 メーンホームページ
DSCN9108 豪農の館 庭園 初冬 DSCN4469 DSCN4221 DSCN4423 庭苔◎ 主会場:吉ヶ平ヨシガヒラ民家 施設紹介 吉ヶ平ヨシガヒラ民家
明治初期の建立(登録有形文化財)この民家は新潟県南蒲原郡下田村(現三条市)吉ヶ平という集落に建てられていた農家を、昭和45年(1970年)の下田村閉村の際し、保存のために移築・復元したものです。
「吉ヶ平」という集落は、かつては越後と会津の「八十里越え」といわれた出発点であり、越後の塩、米などの生活物資を会津地方に輸送したり、農民の日光参詣や江戸へ至る重要な生活道路であり歴史の道でもありました。

<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>は、この明治初期の農家であった吉ヶ原民家を主会場として開催されます。
百数十年前、活版印刷の創始とほぼ同年代に建築されたこの民家は、板敷きの間に囲炉裏がきられていますが、エアコン、虫除けの網戸、展示用レール、展示用照明などはありません。ゆたかな自然と、本物の歴史にあふれています。 DSCN4205 吉ヶ平古民家 遠景 吉ヶ平古民家 解説 吉ヶ平古民家 吉ヶ平古民家 居間

◎ 宿泊先:大呂菴 ダイロアン【大呂菴
「大呂(だいろ)」とは「かたつむり」のことで、「大呂菴」は、北方文化博物館の敷地内にある旅館です。伊藤家八代当主伊藤文吉翁はいいます。「あわてず ゆっくり参りましょう。」
ここはテレビもラジオもない大正時代にタイムスリップするちいさな宿です。風の音、虫の調べ、花の香りを感ずる場所であり、清潔な檜風呂がもうけられています。

正門の格子をくぐり、小さな竹林を進むと、瀟洒な玄関が現われます。豪農の風格を漂わせる純和風の宿「大呂菴ダイロアン」は、部屋は勿論、廊下や階段のしつらえにいたるまで、できるだけ九十余年以前、大正時代の雰囲気を失わないよう、最大限の注意を払って改装されています。昔日の静寂の中、古いものたちとの新しい出会いがはじまる純和風の宿「大呂菴ダイロアン」は、大正浪漫の再現です。
大呂庵

◎ 新潟市中央部にはかつて會津八一が居住していた「北方文化博物館 新潟分館」がありますし、新潟分館の近隣には「坂口安吾  風の館」など散策スポットも盛りだくさんです。【 北方文化博物館 新潟分館
すこし遠方ですが、新潟県内新発田シバタ市には、旧新発田藩下屋敷が「北方文化博物館 清水園」と名づけられて公開されています。直前の新発田川をへだてた「足軽長屋」は重要文化財に指定されています。【 北方文化博物館 清水園

そしてなによりも見事なのが日本海に没するおおきな夕陽です。
2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00 、実りの秋のさなか、ことしの<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>で皆さまとお会いできたら嬉しく存じます。
日本海の夕日
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<「活版凸凹フェスタ」 から 「Viva la 活版-すばらしき活版」へ 朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部 イベントのあゆみ>
朗文堂/アダナ・プレス倶楽部では、手動式小型活版印刷機 Adana-21J   および 手動式小型活版印刷機 Salama-21A を中核としながら、活版印刷の今日的な意義と、活字組版の実践を中心とした、その魅力の奥深さの普及を通じて、身体性をともなった造形活動を重視し、ものづくりの純粋な歓びの喚起を提唱しています。

その活動の第一段階として、「五月の連休は活版三昧」を合言葉に、2008-2012年の五年間、計四回(2011年は東日本大震災のため中止)にわたって<活版凸凹フェスタ>を開催し、毎回三-六千人の来場者をお迎えしてまいりました。
kappan-dekoboko_logo 作家106-1024x627[1]
活版印刷の今日的な意義と、その魅力の奥深さをより一層追求するためには、活字版印刷術の技術の研鑽と、知識の修得はもちろんのこと、「ものづくり」と真剣に向き合う姿勢と環境も重要です。
そのため2013年からは、活版関連イベントの開催が盛んになった首都圏をいったん離れ、多くのアダナ・プレス倶楽部会員が存在している、日本全国各地からの振興をめざすあらたな段階として<Viva la 活版-すばらしき活版>の普及活動にはいりました。
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0713-2uu[1] 0713-3uu[1]その第一弾となった2013年は7月の三連休に、北海道美唄(びばい)市にある「アルテピアッツァ美唄」において<Viva la 活版 Viva 美唄>を開催いたしました。
美唄出身の世界的な彫刻家「安田侃(やすだかん)」氏による彫刻と、北海道の豊かな自然とが相響する環境での開催は、出展者・来場者双方が、自然と人と芸術の新しいあり方について考えさせられ、自分自身の心の奥深くや、心豊かな人生について、見つめなおすきっかけとなりました。
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昨年の2014年は、11月の三連休に、鹿児島市にある島津家の庭園「名勝 仙巌園(せんがんえん)」内の「尚古集成館」(重要文化財)において<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>を開催いたしました。
雄大な桜島を背景に、重要文化財「木村嘉平の活字関連資料」を所蔵し、活字版印刷術をはじめ、近代産業の揺籃の地としての歴史と文化を有する同地での開催は、造形者の創作意欲をおおいにかきたて、5,000名を優に上まわる来場者をお迎えしました。 

【宇都宮美術館】 パウル・クレー だれにも ないしょ。

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パウル・クレー だれにも ないしょ。

心の奥深くに呼びかける、どこまでも謎めいた絵。
20世紀の美術に比類ない足跡をしるしたパウル・クレー(1879–1940)は、「秘密」を愛した画家でした。世界の根源的な謎を、童心の神秘を、魔的なものの華やぎを、彼は澄んだ響きを発する画面のうちに、精妙に映し出してみせました。
 「この世で僕を捉まえることはできない」
と言い残したクレーは、けれども、秘密に近づくための合図をそれとなく画中にしのばせてもいます。 秘密を宿しながら解読へと誘い、ときに身をかわし、最後には解けない謎へと導いていく。 そうした画家の微笑の跡をたどるべく、本展は 6 つのテーマで、クレーの思考と感性に分け入ります。

ベルンのパウル・クレー・センターおよび遺族コレクションの全面的な協力を得て、日本初公開31点、日本国内の優品も加えた110点あまりを紹介。 うち40点は、クレー自身が「特別クラス」と指定し、非売として愛蔵した作品です。

【 会      期 】
2015年7月5日[日]-9月6日[日]
※会期中、日本国内より出品される作品の一部を展示替えをいたします。
【 開館時間 】
午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)

8月11日[火]-16日[日]は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
【 休  館  日 】
毎週月曜日(7月20日は開館)、7月21日[火]
【 観  覧  料 】
一般1,000円/大学生・高校生600円/中学生・小学生400円

──────────  図版引用許諾取得済み

《子どもの胸像》1933年 パウル・クレー・センター(ベルン)蔵
ⒸZentrum Paul Klee c/o DNPartcom
exhibition-002[1]
《彼女は吠え、僕らは遊ぶ》1928年 パウル・クレー・センター(ベルン)蔵
ⒸZentrum Paul Klee c/o DNPartcom
exhibition-003[1]
《魔が憑く》1939年 パウル・クレー・センター(ベルン)蔵
ⒸZentrum Paul Klee c/o DNPartcom
exhibition-004[1]
《ピラミッド》1930年 パウル・クレー・センター(ベルン)蔵
ⒸZentrum Paul Klee c/o DNPartcom
exhibition-006[1]

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宇都宮美術館の長期休館が終了した。これからの宇都宮美術館の企画展は興味深いものがつづく。

◯ パウル・クレー だれにも ないしょ。
   Paul Klee – Spuren des Lächelns
   会 期 : 平成27年7月5日[日]-平成27年9月6日[日]
◯ 夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ
   The Dream of French Paintings ― from Impressionism to École de Paris
      2015年9月20日[日] – 2015年11月23日[月・祝]
◯ ビアズリーと日本
   Aubrey Beardsley and Japan
      2015年12月6日[日] – 2016年1月31日[日]

【 詳細情報 : 宇都宮美術館 ホームページ 企画展 】

【会員情報】 Bonami の本、第三作『日々への手紙』発売開始。

Pbonamiボナミについて
 杉山聡 三木葉苗 三木咲良 のトリオ。
神奈川県の小さな港町、真鶴のアトリエで
手製本、活版印刷などを用いた本や紙のものを制作しています。
Bon ami(ボナミ)はフランス語で「なかよし ・ 良き友だち」の意味。
私たち三人は、はじめて出会ったその瞬間から仲良しになりました。
そのことが、私たちの人生でいちばんの彩りです。
浮き沈む日々も、ただ、こう言います。「私たちは Bonami ― なかよし ― です」
日々への手紙DM_1 日々への手紙DM_2P6203710 P6203715 P6203726 P6213734『 日々への手紙 』
2015年06月22日[月]発行 2,500円+税 
240mm × 165mm 全15 葉

詩・三木 葉苗  題字・三木 咲良  発行者・杉山 聡  発行所・Bonami
ブックデザイン・印刷・製本 Bonami
【 Bonami URL : Bonami ホームページ ボナミの本 特設『日々への手紙』
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いつも Bonami の皆さんをご紹介するときには、いつも、ただ、
「どこか、いい感じ」とだけしてきました。
ことばにはしにくいものの、どこかいい感じの皆さんがボナミです。

ボナミは、海のめぐみと山のさちのまち、神奈川県の真鶴町に本拠をおき、
真摯な造形活動にいそしまれています。
〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1099-15 2F
電話0465-46-8590 FAX0465-46-8591

このたび<ボナミの本>として、『かみきりサックル』、『さくらとカトリ』につづき
第三作目の、詩集『日々への手紙』が完成しました。
その製作の渦中にお電話を差しあげ、画像データ提供をお願いしました。
ボナミの皆さんからは、画像だけでなく、動画の共有も許諾いただき、
ここにご紹介いたしました。皆さまのご愛読を期待いたします。

 
Bonami from mirai cinema on Vimeo.

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん、ブログ<活版小本>に新作発表

IMG_2169[1]京都で小型本の製作をつづけてこられた ぢゃむ 杉本昭生さんが、ブログを開設され
意欲的な更新が継続しています。
とても瀟洒で、すっきりとした画面構成ですし、テキストも丁寧に書きこまれています。
皆さまのご訪問をおすすめいたします。       やつがれ wrote
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<ぢゃむ 杉本昭生 活版小本>
朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の皆さま

なかなか満足のいくものができませんが、本づくりとはそうしたものだと慰め
これからも精進します。

京都大学のそばに仕事場がある。
仕事が終わると、自転車で京大の構内を通って帰路につく。
正門を入ると左に旧科学何とかの赤いレンガ作りの建物がある。
その建物の上、陽が落ちたばかりの西の空は
青とも紺ともつかない深い神聖な色に満たされたばかりだ。
よく晴れた日は、電線のない空にいくつかの輝く星を見つけることも稀ではない。
やがて赤いレンガの建物が厳かな闇に包まれ、世界は夕暮れから夜になった。
授業が終わり百万遍の出口に向かう学生たちで通路はいっぱいになる。
注意深く自転車を漕ぎながら、私は宝物でも探すようにいつまでも空を眺め続けている。
きっとそのうちに事故を起こすに違いない。

ブログ<活版小本 コホン>のアドレスはこちらです。
杉 本   昭 生

【 ぢゃむ 杉本昭生  活版小本 http://kappan-kohon.blogspot.jp/ 】
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チェーホフ 『てがみ』 『二十一のことば』

ここしばらく<活版小本>では、途中でやめた本のことばかりでしたが、
今回は久しぶりにできあがった本を紹介します。
チェーホフ作、鈴木三重吉訳の『手紙』。形式は童話です。


母を亡くしたユウコフ少年は靴屋の奉公人として住込みで働いています。まだ9 歳の彼は毎日がつらいことばかりでした。クリスマスの夜、一人で留守番をしていたユウコフは、母が元気だったころ親切にしてくれたマカリッチさんに手紙を書きはじめました……。語りは童話ですが夢や希望を与えるお話ではありません。

 『二十一のことば』 は 『チェーホフの手帖』(神西清訳・創元社)から適当に選んだものです。優しくもなく明るくもなく突き放すような言葉ばかりです。
版画家佐久間嘉明氏の銅版画を付けた特装本も作りました。

 

【書道博物館】 <漢字のヒ・ミ・ツ――甲骨文字から楷書まで>

 ※ 書道博物館では、現在お蔵の改修工事のため、この中庭には八月初旬までは立ち入りができないようです。詳しくは同館URLをご確認ください。 DSCN4253 DSCN4248書道博物館 中庭と、復元された明治のお蔵。この中庭の櫻が咲くときは圧巻です
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書道博物館の次回展は、
<漢字のヒ・ミ・ツ――甲骨文字から楷書まで>2015年08月01日-11月15日となります。
内容はたんなる「夏休み企画」をこえて充実していますし、常設展示も見逃せません。地方のかたで上京の折は、ぜひ「書道博物館」をお訪ねください。

すでに小社には次回展<漢字のヒ・ミ・ツ――甲骨文字から楷書まで>のポスター、フライヤー数十部が届いておりますが、近年書道博物館は引用に厳格になっていますので、公開情報(フライヤー)をJPG紹介だけでなく、PDFデーターでもご紹介いたします。
20150714221946930_000120150714221946930_0002 <漢字のヒ・ミ・ツ――甲骨文字から楷書まで フライヤーPDF  20150714222131529 3.68MB >

【 企画詳細 : 書道博物館URL

【会員情報】 龍骨堂 FANSY ART展 終了しました

龍骨堂02ご無沙汰しております。
以前個展でお世話になりました
ゑいじう様の特別企画のグループ展に
参加させていただくことになりました。 龍骨堂
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ゑいじう特別企画
FANSY ART 展
2015年07月14日[火]-25日[土] 終了しました。
会期中無休 11時-19時

【 龍骨堂URL : 龍骨堂 La gare veilles 】   会場案内 : COFFEE&GALERY ゑいじう 】
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活版凸凹フェスタ2013  会場:日展会館 龍骨堂 展示
20120811_5436[1]20120911_72219[1]龍骨堂個展展示 2012年09月 会場:ゑいじう
20150705_1688088[1]
20150713_1697851[1]20150713_1697850[1]

龍骨堂さんは、Adana-21J のユーザーとして、もっとも最初期からの
アダナ・プレス倶楽部会員のおひとりです。
<ポケットの中や、抽斗の奥に、こっそりとしまっておきたい
密やかなるものを求めて制作しております>
とされる龍骨堂は、活版造形をこころから愛され、ケレンの
無い作品を、コツコツと丁寧に造りつづけておられます。
──────────
龍骨堂の製作物と久しぶりにあってきた。
四谷の坂道をのんびりたどり、ゑいじうの旨い珈琲とともに
龍骨堂の、ひそやかにして、心のこもった作品に触れることができた。
ひとであふれた<Flea market ―― 蚤の市> のようなイベントは
活気があってよいが、とかく喧噪で疲労をおぼえることがある。
龍骨堂のこういった物静かな製作物と、その語りかけが
かえって心にしみた夏の日のたそかれだった。
DSCN0351 DSCN0355 DSCN0357 DSCN0361 DSCN0356 DSCN0349

【印刷機材見本市】 JANPS 2015(新聞製作技術展) 終了しました

20150721110840952_0001【詳細情報:日本新聞協会 JANPS 2015   同展フライヤーPDF JANPS 2015 3.74MB 】

JANPS2015は閉会しました - 主催者発表
第22回新聞製作技術展(JANPS2015)は、7月22日[水]-24日[金]までの3日間の会期を無事に終え、閉会いたしました。
猛暑の中、遠路ご来場いただきました皆様、厳しい環境の中で準備いただいた出展社各位、開催にご協力いただいた関係者の皆さまに、厚くお礼申し上げます。
※ 来場者数/11,328人(前回 12,589人)

◯ 名   称 : 第22回新聞製作技術展(略称 : JANPS2015)
◯ テ ー  マ : 未来につなぐ新聞技術 ─ 今より明日へ
◯ 会   期 : 2015年 7月22日[水]-24日[金]
◯ 開催時間 : 10:00-17:00
◯ 会   場 : 東京国際展示場(東京ビッグサイト)東6 ホール
◯ 主   催 : 一般社団法人日本新聞協会
◯ 協   賛 : 日本新聞製作技術懇話会(CONPT- JAPAN)
◯ 入 場 料 : 無 料
◯ 出展内容 : 新聞製作およびブロードバンドなど周辺技術の展示・実演
◯ 出 展 社 : 日本新聞製作技術懇話会会員社、新聞製作機器・システム関連メーカー、
新聞社、大学・専門学校・研究機関など新聞製作技術関連団体
◯ 来場対象 : 国内外の新聞・通信・放送界の各層
◯ 来場見込み : 12,000人(前回 : 12,589人)

【Bunkamura 展覧会】 エリック・サティとその時代展

エリック・サティとその時代展

【Bunkamura 展覧会】 エリック・サティとその時代展

◯ 開催期間
2015年07月08日[水]-08月30日[日] 開催期間中無休
◯ 開館時間
10:00-19:00(入館は18:30まで)
 毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
◯ 会    場
Bunkamura   ザ ・ ミュージアム
◯ 主   催
Bunkamura
◯ 入 館 料
一 般 1,400円 (消費税込み)
──────────
エリック・サティ(1866-1925)は、20 世紀への転換期に活躍したフランスの作曲家です。

サティは芸術家たちが集い、自由な雰囲気をたたえていた、モンマルトルで作曲家としての活動を開始し、その後も生涯を通じて芸術家との交流を続けました。

第一次大戦中から大規模な舞台作品にも関与し、パブロ・ピカソとはバレエ・リュスの公演《パラード》を、フランシス・ピカビアとはスウェーデン・バレエ団の《本日休演》を成功させました。また一方では、アンドレ・ドラン、ジョルジュ・ブラック、コンスタンティン・ブランクーシ、マン・レイ、そして数数のダダイストたちがサティとの交流から作品を生み出していきました。 

本展ではマン・レイによって「眼を持った唯一の音楽家」と評されたサティの活動を芸術家との交流のなかで捉え、刺激を与え合った芸術家たちの作品を通して、作曲家サティの新たな側面を浮かび上がらせます。
【 詳細情報 : Bunkamura  展覧会エリック・サティとその時代展
【 YouTube : Bunkamura  展覧会エリック・サティとその時代展 1:42 】

ご冥福をお祈りいたします。ヘルマン・ツァップ氏を偲ぶ

ツアップを偲ぶ20150608134232723_0001Hermann Zapf  ヘルマン ・ ツァップ
1918年-2015年 享年96 (遺影は1995年ころのもの)

<Hermann Zapf  ヘルマン ・ ツァップ 略  歴(おもに1995年頃まで)>
◯ 1918年11月08日、ドイツのニュルンベルクにて生まれる
カリグラファ、タイプデザイナー、タイポグラフィ教育者
◯ 1972年より ドイツのフラックフルトとハイデルベルクの間に位置する学術都市、ダルムシュタットに居住
◯ 1947-56年
D. Stempel AG 活字鋳造所/フランクフルト アートディレクター
◯ 1948-50年
Werkkunstschule Offenbach オッフェッバッハエ芸学校でレタリングを教える
◯ 1960年
Carnegie Institute of Technology カーネギーエ科大学/ピッツバーグ 客員教授
◯ 1972-81年
Technische Hochschuie Darmstadt ダルムシュタットエ科大学でタイポグラフィを教える
◯ 1977-87年
Rochester Institute of Technology ロチェスターエ科大学/ニューヨーク州ロチェスター
タイポグラフィック ・ コンピュータープログラム教授
◯ 1977-85年
Design Processing International/ニューヨーク バイスプレジデント
◯ 1986年より
Zapf, Burns & Company(ニューヨーク)および URW Master Design GmbH(ハンブルク)のパートナーとなる
◯ 2015年
2015年06月04日逝去 享年96

メタルタイプ、写真植字、デジタルシステム用アフレフアベット 176種類をデザイン。
各国で講演および展覧会。

<Hermann Zapf  主要著作(おもに1995年頃まで)
“ William Morris ” 1948
“ Pen and Graver ” 1950,1952
“ Manuale Typographicum ” 16ヵ国語(1968年に18ヵ国語) 1954
“ Typographic : Variations ”  独・英・仏語版 1963
“ About Alphabets ” 1960, 1970
“ OrbisTypographicus ” 1980
“ Hermann Zapf: Hora fugit-Carpe diem ” 1984
“ Creative Calligraphy ” 独 ・ 英 ・ 仏 ・ 西語版 1985
“ Hermann Zapf and his design philosophy ”  独 ・ 英 ・ 日 ・ 伊版 1987
“ ABC-XYZapf ”  1989

ツァップ夫妻朗文堂未刊書 『活字と夢と』にお寄せいただいたツァップ夫妻の写真とシグネチュァ
左) Gudrun Zapf von Hesse グドゥルン・ツァップ・フォン・ヘッセ
       1918年01月02日 ドイツ、メクレンブルクうまれ
右) Hermann Zapf ヘルマン・ツァップ
        1918年11月08日-2015年06月04日 ドイツ、ニュルンベルクうまれ
花4C_Z花トビラABC1C花2C_Z© Hermann Zapf  Das blumen-ABC  ¶ この作品は「H. Zapf」のアナグラムになっています。Hirschkäfer(くわがたむし)、Zaunrüibe(スズメウリ)、Akazie(アカシア)、Postillon(モンキチョウ)、Fliege(蝿)。 ¶ カリグラフィはレオナルド・ダ・ヴィンチの寓話より引用。「スズメウリは自分の領分に満足できなくなって、巻きひげをのばして通りの向こうの生け垣につかまろうとした。ところがまもなく通行人にひきちぎられてしまった」
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朗文堂既刊書 『ヘルマン・ツァップのデザイン哲学』 製作のおりおりのおもいで
Zapf 型押し用亜鉛凸版 ヘルマン・ツァップ氏 自邸の庭園にて カタシオ撮9784947613158The Design Philosophy of
HERMANN ZAPF
ヘルマン ・ ツァップのデザイン哲学

発行日
1995年4月11日
著     者
Hermann Zapf
翻 訳 者
池 野  晴 美
発   行
株式会社  朗 文 堂
定   価   16,800円[税別]
ISBN4-947613-15-7
──────────
The Design Philosophy of HERMANN ZAPF
ヘルマン ・ ツァップのデザイン哲学
HORA FUGIT – CARPE DIEM 烏兎匆匆 光陰矢のごとし ―― まえがき
Carl Zahn  Museum of Fine Arts, Boston (カール ・ ツァーン ボストン美術館)
20150608134232723_0005 20150608134232723_0002 20150608134232723_0003

20150608134232723_0004HORA FUGIT – CARPE DIEM

この<HORA FUGIT – CARPE DIEM 烏兎匆匆 ウトソウソウ 光陰矢のごとし>の銘文は、 Hermann Zapf が原図を描き、アルミニウムに彫刻したものである。ドイツのダルムシュタットの自宅アトリウムにある、カリグラフィック ・ スカルプチュアである。

この絡み合わされた文字は、カリフォルニア・ポピーが咲き乱れる、心地よい環境に囲まれて立つ。アトリウムの向こうにガラスのドアが開け放たれ、ひろびろとした芝生が見渡せる。その周りをめぐる花壇は Zapf 自身が花を植え世話をしているものだ。とりどりの実のなる木々が庭のそちこちに生え、鬱蒼と茂った公園の樹葉を借りて風景を完成させる。

この愛すべき家でのつれあいは、妻のGudrun Zapf-von Hesse (グートルン ・ ツアップ-フォン ・ ヘッセ 1918年01月02日うまれ)である。Zapf とおなじ年齢の妻もまた、才能あるカリグラファであり、またタイプデザイナーと製本家でもある。その先祖は名高いフランクフルトの活字鋳造者、17世紀から続く Luthersche Giesserei (ルテルシュ活字鋳造所)の Luther(ルター)家である。

この牧歌的な家での時間は、彼にとっては文字どおり<烏兎匆匆 光陰矢のごとく>、腕が頼りのタイプデザイン、カリグラフィ、ブックデザインの仕事とともに飛び去っていく。
Zapf は一秒たりともむだにしないマスタープランナー
であるが、忙殺されているようには決して感じられない。いつも友人たちのため、あるいは何か有意義なことのために時間を使っているらしい。〔中略〕

60歳をこえた Zapf に、この分野で並ぶ者はない。今なお新技術に挑戦する意気込みから察するに、これからも頂点にとどまるに違いない。
Zapf は、若いころは、電気エンジニアになるのが夢だった。その性向はいまも変わらないが、1933年当時、ドイツがおかれていた政治的状況のために、ニュルンベルクの工業大学に通うことはかなわず、第二志望の美術学校もあきらめた。かわりに進まざるをえなかった道は地元の印刷業者の徒弟であり、そこで 4 年間写真の修整に携わることとなった。

その間 Zapf は、カリグラフィとタイプデザインの美しさに開眼した。きっかけは、ニュルンベルクを同郷とする Rudolf Koch  (ルドルフ・コッホ)の遺作展である。 Zapf はその後 1938年になって Koch の息子ポールのところで働いた。フランクフルトの Hauszum Fürsteneck というプライベートプレスである。

Zapf は、Edward Johnston の “ Writing and Illuminating and Lettering (邦題 : 『書字法・装飾法・文字造形』エドワード・ジョンストン著、 遠山由美訳、朗文堂)”  という本を見てカリグラフィを勉強し、実習に励んだ。
その勤勉ぶり(そして天性の才能)のおかげで、ほどなくして、本人の言葉によると “ なかなかよい字を描ける ” ようになった。

Zapf は独学のカリグラファで、また一般には知られていないが、独学のタイポグラファでもある。修業の年季を終えるとフランクフルトに移り、そこで活字史研究家の Gustav Mori (グスタフ・モリ)と親しくなった。Mori の膨大な蔵書を使って、Zapf は独学を続けた。
Mori に紹介された Stempel(シュテンペル活字鋳造所)で、Zapf はAugust Rosenberger (アウグスト・ローゼンベルガー)という有名なパンチカッター(活字父型彫刻師)に出会った。その後二人は力を合わせ、いくつかのプロジェクトに取り組むことになるのである。

Zapf の最初のタイプデザインは Gilgengart (ギルゲンガルト)という Fraktur (フラクトゥール : ドイツの亀の子文字)であり、1938年にStempel 活字鋳造所で採用された。 Zapf はまだ20歳そこそこの年齢だった。
そして最初の偉大なる書物の仕事も始まった。“ Feder und Stichel (ペンと彫刻刀)″ というその本のプレートは、Rosenberger が戦時中に手で彫った。ただし当時は Zapf でさえ、徴兵されており、戦時中のほとんどを南フランスで過ごし、ボルドーで地図の作成にかかりきりという状態であった。

ユニークなスケッチブックが数冊、ひまを見ては仕上げられた。どのページにも戦争のシーンはなく、花々や、フランス各地で描いたスケッチでうまっていた。そして “ Das Blumen-ABC (フラワー アルファベット)″ のためのドローイング制作を始めている-この本には、自然の美しさに Zapf が寄せる共感と、観察結果を紙に描き移す能力がよくあらわれている。

Zapf の本やアートワークは全世界の公共・民間コレクションに所蔵されている。印刷部数が少ない出版物もあったため、すぐにコレクター・アイテムになったのである。
戦後 Zapf はフランクフルトに戻り、Stempel 活字鋳造所のプライベート・プリンティングオフィス(私家版印刷部門)のアートディレクターとなった。まもなく、みごとな新しいタイプデザインがつぎつぎと誕生した。[後略]
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万感のおもいを込めて-朗文堂ホームページのメーンタイトルの使用書体について
The type design depends on Hermann Zapf
プリント
朗文堂ホームページ メーンタイトル
Michelangelo Titling,   Zapfino - 1999 biginning to
use

  • ROBUNDO ―― ミケランジェロ・タイトリング(Michelangelo Titling)。この活字書体は、ヘルマン・ツァップによってデザインされたオールキャップスの活字書体で、いくつかのオルタナーティブ・キャラクター(異体字)を含む。D. Stempel AG /フランクフルト 1950年。
  • We love Typography ―― このツァッフィーノ (Zapfino) は、ヘルマン・ツァップによってデザインされ、1998年にライノタイプ社によって発表されたスクリプト(筆記体)系の書体である。 
  • ツァップと小林 章による2003年 Zapfino の改刻版がデジタルタイプとして Mac OS X にバンドルされており、その後さらに改刻を加えた Zapfino Extra も発売されている。

まずはご一報を! <Salama-21A操作指導教室>、<活版カレッジ>

アダナタイトルSalama-21A 操作指導教室<Salama-21A 操作指導教室> は、ふつうの活版印刷体験会や活版ワークショップとはいくぶん異なり、小型活版印刷機 Salama-21A を購入予定のお客様のための操作指導教室です。
ご購入いただいた(ご購入予定の) Salama-21A を、安全かつ快適にご使用していただくために、必要な操作方法の基礎を、短時間で集中的に習得していただくことを目的とします。
そのため、各回最大 4 名様に限定した、完全予約制の教室です。

アダナ ・ プレス倶楽部では、遠近を問わず、これから活版印刷をあらたにはじめられる皆さまに、できるだけ <Salama-21A 操作指導教室> の受講をおすすめしています。また活版印刷関連機器のご購入の前に、十分なるおはなし合いをさせていただいております。
そのため、できるだけお客さまのご都合にスケジュールをあわせて受講をおすすめしております。 もちろん受講に際して印刷機などの購入は義務づけられていません。

詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。

活版カレッジ

<活版カレッジ>は、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
DSCN9562 DSCN9559 DSCN9586 DSCN9587
<活版カレッジ>は、基本的に春夏秋冬と年に四回開講されますが、ここ数回にわたって事前のご予約者が多く、ほとんど一般公募ができない状態がつづいています。 すでに夏期講座、秋期講座にも相当数のご予約をいただいております。
ともかく受講のご意思のあるかたは、まずご一報をいただくき、ご予約をお願いいたします。
詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。

【活版カレッジ】 2015年春期夜間部講座 全課程を終了

活版カレッジ
<活版カレッジ>は、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。

<活版カレッジ 2015年春期講座>は、04月08日-06月18日、三ヶ月、全09回にわたって開講され、2015年06月18日最終講座をもって全課程を修了されました。
──────────
<活版カレッジ>は、基本的に春夏秋冬と、年に四回開講されますが、ここ数回にわたって事前のご予約者が多く、ほとんど一般公募ができない状態がつづいています。 すでに七月開講の夏期講座は満席ですし、秋期講座にも相当数のご予約をいただいております。

ともかく受講のご意思のあるかたは、アダナ ・ プレス倶楽部 e-mail adana@robundo.com » send email  まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。
詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。
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活 版 歳 時 記 ―― やつがれの辞書には<雑艸 まして 雑草>ということばはない。

サイスケ
 コト 姫女菀(ヒメジョオン)の ことども
3640uu235uu朗文堂 アダナ・プレス倶楽部 <活版カレッジ 2015年春期講座>の開講にあたって、やつがれが元旦に播種した「野沢菜の花」と、古谷昌二氏の写真による、神奈川県の山中で開花していた「三椏 ミツマタ の花」を紹介した。
【開講時の報告 : [活版カレッジ] 2015年 春期夜間部講座 開講のお知らせ 04.13 掲載 】
──────────
そのおり、ベランダ花壇ではあるがたいせつにそだてている<サイスケ>のことも紹介した。
<サイスケ> は、鹿児島市長田町の五代友厚生誕地をたずねたとき、石垣の割れ目にチンマリと張りついていた、まるで地苔類かとおもわれるほどのちいさな野艸を、三株、たばこの空き箱にいれて持ち帰ったものである。
かにかくに、五代友厚 ( 1836-85  幼名 : 徳助、通称 : 才助 ) は、そのうちに各方面であらたな震撼をあたえるとおもわれるが、いまのところはまだ静かにしておこう。
【 ウィキペディア : 五代友厚

サイスケの写真は、上から二葉が採種現場(2014年11月上旬)。
以下ベランダの鉢植えで、2015年03月末、04月末である。
冬を越した直後はデージーかとおもったが、どうやら世間一般では雑草の代表のように、忌み嫌われている、名を知らぬ野草のようでもある。
やつがれは雑草という名の艸はないと常常いっている。 むしろいかにも五代友厚の生家跡に育つ艸らしくて面白いとおもう。 どんな花が咲くのか、しっかり見まもりたい。

DSCN8651 DSCN8664DSCN8561DSCN8652<サイスケ>は意外にやつがれを手こずらせた。五月の連休明けに鉢植えの艸花のほとんどが、ノー学部の見立てで「うどんこ病」の症状を呈したので、消毒スプレーを噴霧したり、一部は土がえをしたりしていた。
四月の中旬頃にはある程度(いやな)予感はしていたが、花をつけたとき、ようやくノー学部が<サイスケ>のなまえを調べてくれ、どこか投げやりに報告した。
「サイスケはヒメジョオンという艸でした。キク科ムカシヨモギ属の外来植物です」
すぐにいたく気分を害した。やつがれがこうなるのがわかっていたから、ノー学部はいつものようなプリントも用意せず、メモ一枚だけの投げやりな報告だったのだ。
DSCN9811 DSCN9813さっそく一枚のメモを手に、植物図鑑をひもとき、またウィキペディアもみた。
こういう場ではしかたがないのだろうが、ウィキペディアの最後の一行が…… 。いかんせん気になった。もうすこしだけ艸花に愛情をもってですね、記述していただけなかったのかと。
冬のあいだは、やつがれの郷里で「貧乏草」と呼ぶ、ハルジオン(春紫、学名: Erigeron philadelphicus )かもしれないとひそかにおもっていた。こちらは、花ことばこそ「追想の愛」とけなげだが、ウィキペディアの解説は、情け容赦もない。

【 ウィキペディア ハルジオン 】
ハルジオン(春紫菀、学名 : Erigeron philadelphicus )は、キク科ムカシヨモギ属の植物。北アメリカ原産で、日本では帰化植物となっている。ヒメジョオンと共に、道端でよく見かける。一部の地域では「貧乏草」と呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」と言われている。花言葉は「追想の愛」。

【 ウィキペディア  ヒメジョオン 】
<形態・生態>
ヒメジョオン(姫女、学名:: Erigeron annuus )は、キク科ムカシヨモギ属の植物。背の高さが50-100cmにもなる、白い花を咲かせる一年草である。同属のハルジオンと共に、道端でよく見かける雑草である。

若い時期は、根本から長い柄のついた丸みを帯びた葉(根出葉)を付ける。やがて、が高く伸びると、根本の葉は無くなり、茎から出る細長い葉だけになる。茎と葉は黄緑色で、まばらに毛が生える。

茎は初めは枝分かれせず、先の方で数回の枝分かれをして、白か薄紫の花を咲かせる。花はヒマワリのような形だが、周りの花弁がとても細い。また、ヒメジョオンの花に見えるものは頭状花序で、小さな花の集まりである。中央の黄色い部分は、管状花といい、周辺の花びらのようなものは、舌状花という。花の時期は初夏から秋にかけての5-8月である。また、花弁の白い部分がやや紫がかる個体が見られることもあるが、これは清浄な空気の中で育った時にできるものである。

1個体あたり47,000以上のを生産し、さらにその種子の寿命が35年と長いこともあり、驚異的な繁殖能力をもっているしたがって、駆除がとても難しい。

<分布・生育地>
北アメリカ原産で、ヨーロッパ、アジア(日本を含む)に移入分布する。
日本には1865年頃に観葉植物として導入され、明治時代には雑草となっていた。現在では全国に広がり、山間部にも入り込んでいる。在来種の植物の生育を邪魔する可能性があり、とくに自然豊かで希少な植物が多く生育する国立公園や亜高山帯では問題となる。そのため、ヒメジョオンは、ハルジオンとともに要注意外来生物に指定されているほか、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。

おもへらく、どうもわが国近代の植物の命名は、感性と情緒に乏しいのではなかろうか。
先に紹介した手漉き紙の材料となる植物は、枝分かれがみっつにわかれるからとして「ミツマタ 三又、三椏」とするのは、形而下での即物的な命名でしかない。

みつまた ( 三椏 ・ 三叉 ) は中国原産のジンチョウゲ科の落葉低木で、わが国でも暖地に栽培されています。 その枝はかならず三つにわかれることからその名がうまれました。樹皮の靱皮をとって手漉き紙の材料とします。
櫻にさきだって、黄色の筒型小花をつけ、つよいかおりを発するので 「 結香 ムスビキ」 の和名もあります。 中国ではその色合いとかおりをめでて 「 黄瑞香 」 とされます。

かつてのわが国でも「ミツマタ 三又、三椏」を、沈丁花ににも似たそのつよいかおりをめでて 「 結香 ムスビキ」 の和名をあたえていた。また、中国ではその色合いとかおりをめでて 「 黄瑞香 」 とする。
京都のいわゆる「哲学の道」にはこの灌木がたくさん植栽されており、喧噪のときとなる櫻の開花にさきだち、辺り一面つよい芳香につつまれる。川面をわたる風はまだつめたいが、観光客の殺到もなく、京都のもっともよいときでもある

もしかすると<サイスケ>のとおい祖先は、原産地の北アメリカ大陸から、中国をへて、わが国に渡来したのかもしれない。したがってその名がいわゆる「漢風」になっており、現代のわが国ではしばしば間違って読まれ(音され)ている。
つまり、ヒメジョオンに「姫女菀」の名を、ハルジオンに「春紫菀」の名(漢の字)をあたえた中国人の心性はけなげである。ちなみに「菀  wan」とは、きく科の艸の名前であり、盛んに茂るさまをあらわす。

かにかくに、やつがれ、ウィキペディアからは<道端でよく見かける雑草で、驚異的な繁殖能力をもち、駆除がとても難しい>と酷評された野艸を、はるばる鹿児島の五代友厚生誕地から、コンクリートの割れ目で採取し、<サイスケ>と名づけて花が咲くまでそだててきた。
わが家の<サイスケ>は、「うどんこ病」にはかかるし、少しでも灌水をおこたるとすぐにヘナッとなるほどのわががまであり、虚弱体質でもある。

DSCN0161「朗文堂 ちいさな勉強会 古文書解読法講座」 講師 : 古谷昌二さん
五代友厚(才助)宛の書簡

ともあれ、寒い冬の朝を、毎日<サイスケ>と挨拶を交わしあってきた。これからはヒメジョオン(姫女)の驚異的な繁殖力とやらを見まもりつつ、しのつく梅雨の日日をへて、暑い夏の日日をむかえたいものである。
七月第一週からは、はやくも<活版カレッジ 夏期夜間講座>がはじまる。
そして春期講座の修了生の皆さんは、<活版カレッジ Upper class>のメンバーとなった。
そして近代タイポグラフィの幕開けにはたした五代友厚 ( 1836-85  幼名 : 徳助、通称 : 才助 ) のおおきな功績が、徐徐に解明されつつあるいまである。

【WebSiteギャラリー】 奥村 浩之 Okumura Hiroyuki メキシコの石に刻す彫刻作品

okumura04k[1]okumura01k[1]奥 村  浩 之  Okumura Hiroyuki
<略 歴>
1963年    石川県に生まれる。
1986年     金沢美術工芸大学美術学部彫刻科卒業
1988年     金沢美術工芸大学大学院修士課程修了
1989年-   メキシコに渡る
現在、メキシコを本拠地に、彫刻制作に没頭
【 YouTube 2:42  奥村浩之 彫刻を語る  https://youtu.be/US5XMIHnT5I
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<“ FSPONTÁNEIDAD ” わ が 宝  奥 村 浩 之>

日本での石との対話から、さらに大きな石との格闘を求めて渡ったメキシコでは、石のほかに、メキシコ時間との出会いがあり、ESPONTÁNEIDAD (のびのびとした) ということばが、何をすべきか、僕を大きく成長させ変貌させた。
メキシコの豊かな大地と歴史、メキシコの人々の心が育て上げたメキシコ時間の精髄で、その真意を知ったとき、僕は真に自由になり、メキシコと同化したことを自覚した。
ESPONTÁNEIDAD は僕を僕たらしめ、僕の宝となった。 そしてそれは彫刻表現の方向をも導いてくれ、さらにもうひとつのことば 「GOZOSO」 (楽しい) も連れてきてくれた。
DSCN9656左) 奥村浩之  Hiroyuki Okumura さん。右) 笹井(奥村)祐子 Yuko Okumura-Sasai さん

彫刻家/奥村浩之、版画家/笹井祐子。
このおふたりとすごした初夏の日日、そのわずかで永かった時間は、どこか模糊としてとらえどころがなく、それでいて充実し、こころをなごませるひとときとだった。
奥村浩之の彫刻作品は、すべての作品にギャラリーがつき、勝手に紹介することはできなかった。それよりも、どの作品も巨大で、WebSiteのちいさな画面ではとうてい紹介できる造形物ではなかった。
それでも秋の個展まで待てないからと、無理を承知で、朗文堂の周囲に紹介する写真を依頼した。

いまはアトリエに戻り、なにごとも悠然とながれる「メキシコ時間」のなかにいる奥村浩之である。したがって写真の到着までにはだいぶ時間がかかるであろうと予測していた。ところがナント、おそらく汗を拭き拭き写真を選択したものとおもえたが、小品ながらも力作ばかり、五点の写真データを送付してくれた。
奥村浩之はことしの秋に東京での個展を予定している。それに際しては令室の笹井祐子をわずらわせてデータをいただき、あらためてここにご紹介したいが…… 。

地球の向こう側で、硬くて、堅い、メキシコの岩や石と格闘している彫刻家/奥村浩之のこころは、きわめてのびやかで、やさしかった。そしてその躰をながれる血液は、まぎれもない日本男子のそれである。
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1 NIDO DE VIENTO(ニィード デ ベィエント)― 風の巣 ―
  火山岩 48 x 37 x 30 cm    2012年
ニードデビィエント

2    CONTRA VIENTO(コントラ ベィエント)―風に向かって ―
   オニックス  56 x 30 x 33 cm    2012年
コントラビィエント

3    LA CASA DEL NORTE(ラ カサ デル ノルテ)― 北の家 ―
   火山岩  48 x 79 x 14 cm    2012年
ラカサデノルテ
4  VIENTO VERDE(ベィエント ベルデ) ― 緑の風 ―
   大理石  53 x 20 x 14 cm   2012年
ビィエントベルデ

5  VIENTO ROJO(ベィエント ロホ) ― 赤い風 ―
   火山岩   45 x 52 x 21 cm  2011年
ビィエントロホ

【 詳細情報 : 奥村浩之 HP  Curriculum vitae Hiroyuki OKUMURA

【展覧会】 戸 山 灰 ― KOYAMA Kai 個展 <メルト・ダウン>

20150611132238625_0002 20150611132238625_0003戸 山   灰 ― KOYAMA Kai 個 展
メルト・ダウン

◯ と き
2015年06月19日[金]-24日[水]
◯ じかん
13 :00-20 :00  最終日のみ18 :00まで
◯ ところ
Free Art Space  ポルトリブレ
東京メトロ「新宿三丁目」 C-8 出口 30秒
Telephone : 03-3341-2992
【 関連情報 : Free Art Space  ポルトリブレ 会場案内図
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正調明朝体

まだ四角四面が好きですか?
個展広報に<正調明朝体 金陵 をご使用いただきました>

「正調明朝体」とはすこしおおげさな名前かもしれません。このあたらしい書体はべつに古拙感を演出した筆写体でも、奇をてらった装飾体でもありません。
正調明朝体「金陵」は中国・南京の雅称から名づけられ、その金陵にあった大明南京国子監刊行の木版刊本『南斉書』にみられる端正な明朝体字様を現代に再生したものです。

 「現代明朝体」には近代化の名のもとに機械メスや電子メスが自在にはいって直線化がすすみ、水平線と垂直線ばかりが目立って、すっかり四角四面の硬直した活字書体になってしまいました。
そんな「現代明朝体」から人間味をとりもどしたいあなたに、あるいは奇形や媚態をみせるデザイン書体にはすでに飽いたとおっしゃるあなたのために、明朝体の端正にしてもっとも原型にちかい木版字様を復刻した正調明朝体「金陵」をおすすめします。
「金陵」には伝統のたかみにある和字書体(平仮名と片仮名)三書体が標準でセットされており用途に応じた選択ができます。
【 朗文堂タイプコスミイク 詳細情報 : 正調明朝体 金陵