カテゴリー別アーカイブ: Viva la 活版

活版礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎} 08  創立10周年記念特別参加・タイポグラフィ学会の取り組みが本格化

長崎タイトルPrintDSCN9326活版礼讃イベント{Viva la 活版 ばってん 長崎}は、長崎県印刷工業組合会館を主会場として開催されます。
メーンの展示場は三階の会議室を使用します。ここは本来は会議室ですし、三方壁面にはガラスケースにはいった長崎の印刷関連資料が展示されています。また照明・空調・音響装置も良好とはいえません。
したがってふつうの「ギャラリー」「展示場」とされる施設とはことなり、必ずしもイベントスペースとしては快適とはいえません。

新潟01 新潟02ところが活版印刷関連のイベントが盛んになった首都圏をみずからの意志で一旦はなれ、地方からの振興の道を選択したアダナ・プレス倶楽部は、これまでの北海道・アルテピアッツァ美唄、鹿児島・尚古集成館、新潟・豪農の館などで開催してきた活版礼讃イベントでも、空調・照明・音響施設などが整備された「ギャラリー」のようなところでの開催ではなく、ゆたかな自然がいっぱいの環境のなかで、身体性を重視したものづくり、手づくり感にあふれたイベントを試みてまいりました。

DSCN6093 DSCN6100今回の展示の一部には、同館収蔵庫に収納されている明治期の手引き印刷機(アルビオン型。2台あり、1台の鳥居状天板の表裏には、東京築地活版製造所・大阪活版製造所のマークと欧文表記の社名がみられる)をご覧いただく予定です。
また可能であれば、状態のよい一台は実際に稼動させる試みが現地でなされます。
三谷幸吉『本邦活版開拓者の苦心』で報告されている、かつて新町活版所・境 賢治が使用していたと伝承される「天然ニカワによるインキローラー(肉棒)製造器」も展示の予定です。
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さらに意欲的な挑戦にいどむのは、創立10周年記念事業の一環として特別参加されているタイポグラフィ学会です。
タイポグラフィ学会の主展示場は「長崎県印刷会館」の一階。写真右手シャッターの奥となります。

同会場ではタイポグラフィの先鋭が10年のときを刻んできた歴史をふりかえり、あらたなタイポグラフィを俯瞰する意欲的な会場であり、展示となります。
ここはふだんは駐車場として使用されており、当然採光・照明などの設備におとります。
またここには談話室 兼 休憩コーナーも設けられる予定です。

DSCN6113 DSCN6109Print会場案内サインボード : 平面設計 日吉 洋人(タイポグラフィ学会会員・活版カレッジ修了)
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《活版印刷礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎}5月7日{崎陽長崎探訪・活版さるく}訪問、コース順など紹介》
なんとも贅沢な企画が実現したものである。
{崎陽長崎・活版さるく}は本木昌造、平野富二をはじめ、日本近代産業発祥の地・長崎にある文明開化関連史蹟を、貸し切りバスと徒歩でめぐるツアーである。

半日の短い行程であるが、長崎と東京での研究の蓄積をあわせ、また新知見による平野富二(矢次富次郎)生誕地をはじめ、まったく未紹介の場所や、ふつうは非公開の場所を含めての得難い観覧となる。
ご予約のうえ積極的なご参加を待ちたい。

Viva la 活版 ばってん 長崎
『崎陽探訪・活版さるく ガイドブック』
活版さるく表紙 map-Nagasaki画像
『崎陽探訪・活版さるく ガイドブック』
基本データ製作 : 長崎県印刷工業組合、岩永 充、大石 薫、片塩二朗、平野正一、古谷昌二、宮田和夫、盛田隆行
冊子データ製作 : 日吉 洋人(タイポグラフィ学会 創立10周年記念事業特別協力)
地図データ製作 : 春田ゆかり(タイポグラフィ学会 創立10周年記念事業特別協力)
発行 : 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部


『崎陽探訪・活版さるく ガイドブック』は2016年5月7日に開催されるイベントにむけて限定製作されます。
このデータは一般公開され、江湖のご意見をあわせて遺漏なきを期し、将来の基礎データとなることを目的とします。

【 詳細 : アダナ・プレス倶楽部ニュース 】

【会報誌】 アダナ・プレス倶楽部会報誌 第32号(Spring) 完成 ・ 配布中

アダナ ・ プレス倶楽部の会報誌
『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 32 』 (Spring  2016)を刊行し
会員の皆さまへ配布中です。
会報誌32表紙
『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 32 』 (Spring  2016)
表紙使用活字 : 24pt. Franklin Gothic Condensed

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主な内容 (目次) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ イベント情報  『Viva la 活版 ばってん 長崎 』 開催特集!
・  崎陽探訪・活版さるく 探訪地詳細図および解説
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『 Adana Press Club NewsLetter 』 の定期購読をご希望の方は、「 登録会員登録 」と年間登録費の納入をお願いします。
なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、 会報誌の配布はお申込みの次号からとなります。ご了承ください。

 

活版礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎} 06 地震お見舞いと長崎県印刷会館の活字の状況

お見舞いこのたびの平成28年熊本地震により、被害を受けられました皆様に対しまして、心よりお見舞い申し上げると共に、被災された皆様の、一刻も早い復旧・復興を祈念いたします。
いまだに余震とはいえない規模の地震がつづいているようです。一刻もはやい収束を念願するとともに、皆皆さまのご息災を切望いたしております。

<Viva la 活版 ばってん 長崎>の主会場「長崎県印刷会館」からのご報告では、2016年04月14日[木]の「前震」ではなにも異常はなかったのですが、04月16日[土]未明の「本震」で、三階の活字ケースから若干の活字が崩落したとの連絡がございました。
下掲写真(本年01月撮影)の活字ケースには、三号明朝体、五号明朝体、9 pt. 明朝体などが設備されていましたが、馬棚上部の活字ケースが倒壊したとのことです。幸い被害はその程度の軽微なものであったとのお知らせをいただきました。
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そのため<Viva la 活版 ばってん 長崎>初日05月06日[金]に予定しておりました「活版印刷で名刺をつくろう」の一部を変更して、アルファベット活字を使用した内容に変更させていただきます。ご了解をたまわりますようお願いいたします。
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活版礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎}05 5月8日「ふたつのハンドモールドで活字鋳造・印刷体験会」 テキスト二冊と動画紹介

伊藤伸一表紙 名称未設定-1.indd{Viva la 活版 ばってん 長崎}05月08日[日]、10時・11時から、主会場・長崎県印刷会館三階において、初期鋳型研究家・伊藤伸一氏、タイポグラフィ学会会員・渡辺 優氏による復元された二種類の手込み活字鋳造機(ハンドモールド・かつては割り鋳型)をもちいての活字鋳造(流し込み活字とも)と、その試作活字による印刷体験会を開催いたします。

各回とも先着10名様、見学はご自由ですが、参加費3,000円(テキスト、活字付き)。
初期活字版印刷者の苦心と工夫を知る得がたい機会です。ふるってのご参加を。
ハンドモールド1 ハンドモールド2 ハンドモールド3 渡辺ハンド1 渡辺ハンド2

活版印刷礼讃<Viva la 活版 ばってん 長崎>04 5月7日{崎陽長崎探訪・活版さるく}訪問予定地、巡回コースなど詳細紹介

長崎タイトル map-Nagasaki画像 <Viva la 活版 ばってん 長崎 崎陽探訪 活版さるく PDF: map-Nagasaki > 

 <Viva la 活版 ばってん 長崎 崎陽長崎探訪・活版さるく>
2016年05月07日[土] 13:00-  長崎市内一円

{崎陽探訪・活版さるく}は、わが国の近代印刷術の導入と普及に尽力した、長崎出身の本木昌造、平野富二をはじめ、おおくの近代産業開拓者のゆかりの地を、貸し切りバスと徒歩で巡るツアーです。
本企画は参加費 6,000円で予約制です。参加ご希望のかたは、朗文堂/アダナ・プレス倶楽部のメールアドレス:adana@robundo.com までお申し込みください。
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12:30 受付開始

13:00 【長崎県印刷会館】出発
 ↓
【長崎製鉄所跡】(飽の浦門)
【長崎造船所史料館】 銕橋擬宝珠
【立神ドック】 立神ドック建碑由来

【そろばんドック(小菅修船場跡)】
 ↓
【長崎運上所跡】 ※車中より見学
 ↓
【諏訪神社・諏訪公園(長崎公園)】
 安中半三郎 歌碑、池原香穉 歌碑、郷土先賢紀功碑、本木昌造 立像、松田源五郎 像、
 杉亨二 像、中村六三郎 碑、上野彦馬 像、ほか
【長崎歴史文化博物館】(本木昌造種字所蔵)脇経由
 ※長崎歴史文化博物館には入館しません
 ※諏訪神社の階段が無理な方は【博物館】見学に変更可(要入館料)
【缶詰の碑(本木昌造弟:松田雅典)】
 ↓
【龍馬のぶーつ像】より下山開始
 ※下山が無理な方は【亀山社中記念館】見学に変更可(要入館料)
【禅林寺(飛び地)】 矢次家墓地跡、平野富二碑旧所在地(矢次み弥建立)
【禅林寺】 池原家墓、吉雄家墓、品川家墓、柴田昌吉墓(本木昌造弟)
【光源寺(別所)】 松田源五郎墓

【大光寺(本木家墓所)】
 ↓
【福地櫻痴(源一郎)生誕の碑】【思案橋跡】 ※車中より見学
 ↓
【平野富二生誕の地(町司長屋跡)】【地獄川】
 ↓
【新町活版所跡】【活字の碑】【吉村塾跡】【巌流坂】
 ↓
【活版伝習所跡】【唐通事会所跡】
 ↓
【小曽根邸の跡】
 ↓
【平野富二が矢次家から独立して買い求めた家の場所】
【本木昌造宅跡、医学伝習所跡 碑文は撤去中】
 ↓
【長崎海軍伝習所跡】【長崎活字判摺立所跡】
 ↓
【銕橋(くろがねばし)跡】【土佐商会跡】
 ↓
【国立第十八銀行】
 ↓
【長崎新地中華街】【薩摩藩蔵屋敷跡】【銅座跡】
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{崎陽長崎・活版さるく}には、長崎県印刷工業組合をはじめ、三菱重工業株式会社 長崎造船所、同史料館、長崎・東京など多くのアダナ・プレス倶楽部会員の皆さまのご協力をいただき、通常は見学が困難な場所をふくめての訪問が実現した画期的な企画です。

ガイドマップの製作は創立10周年事業の一環として特別参画いただいているタイポグラフィ学会(担当:春田ゆかり氏)によるものです。
当日の天候・道路事情などにより若干のスケジュール変更の可能性がございます。
また長崎は坂の多い町です。急勾配の場所もございますので、履き慣れた歩きやすい靴でのご参加をお勧めいたします。
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<Viva la 活版 ばってん 長崎 懇親会>
05月07日{崎陽長崎・活版さるく}終了後19:00より、長崎印刷工業組合様のご手配により、主会場至近、長崎新地入口角「京華園」で懇親会(予約制 adana@robundo.com 参加費:食事・飲み物代込み・椅子席 5,000円)を予定しております。
皆さまのふるってのご参加をお待ち申しあげます。

活版印刷礼讃<Viva la 活版 ばってん 長崎>01 ここに伝えられた、ここから飛翔した

長崎タイトル mainimage_nagasaki ばってん長崎_表 プリント 長崎タイトル朗文堂/アダナ・プレス倶楽部では、手動式小型活版印刷機 Adana-21J   および その後継機であるSalamaシリーズを中核としながら、活版印刷の今日的な意義と、活字組版の実践を中心に、活版印刷魅力の奥深さの普及を通じて、身体性をともなった造形活動を重視し、ものづくりの純粋な歓びの喚起を提唱しています。

その活動の第一段階として、2007年06月11日-07月02日、青山ブックセンターで開催されたのが活版印刷の祭典<ABC タイポグラフィ>でした。 ABCdeTypography 凸凹フェスタ2012
ついで、「五月の連休は活版三昧」を合言葉に、2008-2012年の五年間、計四回(2011年は東日本大震災のため中止)にわたって『活版凸凹フェスタ』を開催しました。
このイベントには例年、全国から2-5,000人余の活版実践者と愛好家が来場し、特に都市部を中心とした活版印刷の普及に一定の成果をあげました。

2013年からは、活版関連イベントの開催が盛んになった首都圏をいったん離れ、多くのアダナ・プレス倶楽部会員が存在している、日本全国各地からの振興をめざす、あらたな段階として<Viva la 活版-すばらしき活版>の普及活動にはいりました。

◎<Viva la 活版  Viva 美唄> 2013年7月
北海道美唄市、同市出身の世界的な彫刻家「安田 侃(やすだ かん)」氏による彫刻と、北海道の豊かな自然とが相響する「アルテピアッツァ 美唄」にて<Viva la 活版 Viva 美唄>を開催。
同展では出展者・来場者双方が、自然と人と芸術の新しいあり方について考えさせられ、自分自身の心の奥深くや、心豊かな人生について、見つめなおすきっかけとなりました。

◎<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> 2014年11月
鹿児島市島津家の庭園「名勝 仙巌園(せんがんえん)」内の「尚古集成館」(重要文化財、現在は世界遺産)にて<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>を開催。
雄大な桜島を背景に、重要文化財「木村嘉平の活字関連資料」を所蔵し、近代活字版印刷術をはじめ、近代産業の揺籃の地としての歴史と文化を有する同地での開催は、造形者の創作意欲をおおいにかきたてるイベントとなりました。

◎<Viva la 活版 Let‘s 豪農の館> 2015年10月
新潟市「北方文化博物館 豪農の館」(登録有形文化財)にて<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>を開催。
米どころ新潟有数の大地主「伊藤家」の邸宅と庭園・生活文化・美術工芸品・考古資料等を展示・保管し、食と文化の地「新潟」のなかでも屈指の場の力を有する同施設での開催は、造形者の五感をおおいに刺激し、文化と知性が積み重ねられた豪壮ながらも繊細なこころくばりに触れて、ほんとうの心の豊かさと、その奥ゆきとはなにかを体感する機会となりました。

◎<Viva la 活版 ばってん 長崎> 2016年05月
<Viva la 活版-すばらしき活版>第四弾となることしは、長崎県長崎市にある「長崎県印刷会館」にて<Viva la 活版 ばってん 長崎>を開催予定。
わが国の近代活版印刷術導入の地であり、本木昌造や平野富二をはじめ、多くの印刷人ゆかりの地である「長崎」においての開催は、活版印刷の「知と技と美」を研鑽されてきた造形者の皆さまにとって、集大成の、そしてまた、あらたなる進化・発展の第一歩となることでしょう。

活版礼讃<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>全12回にわたる報告終了。ことしのイベントに向けた態勢に

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record豪農02朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の活版礼讃イベント<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の記録は、本欄と{ 活版 à la carte }に、都合12回にわたって報告してまいりました。
会員の皆さま、ご来場者、そして出展者の皆さまにあらためまして御礼申しあげます。──────────
Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 展示 期間 】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会       場 】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主       催 】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部

報告の第08-12回は{ 活版 à la carte }において<Record of Excellent Memory>として掲載してまいりました。
しばらくの間は掲載順のままになりますが、{ 活版 à la carte }欄においてはのちの検索に便利なように、開催時の2015年10月のアーカイブに昇順に並べかえて全12回を収録いたします。
本欄ともども{活版 à la carte}での情報をご利用たまわりますようお願いいたします。

◯ 活版讃歌<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>Ⅷ 活版印刷展示作品を紹介
◯ 活版讃歌<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>Ⅸ 豪農の館・大呂菴を紹介
◯ 活版讃歌<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>Ⅹ 搬入設営から梱包撤収までを紹介
◯ 活版讃歌<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>Ⅺ エピローグ 来年のイベントに向けて
◯ 活版讃歌<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>Ⅻ エンディングロール 『場の力 ひとの力』

ご報告が遅延しました。活版讃歌<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>Ⅷ 展示作品をご紹介

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おおくのご来場者、新潟のアダナ・プレス倶楽部会員、北方文化博物館のスタッフの皆さま、そして各地から参集された、おおくの活版印刷実践者の皆さまからのご支援をいただき、毎年恒例の活版讃歌イベント<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>は、全日程を盛況裡に終了いたしました。
ご来場・ご支援ありがとうございました。
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Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 展示 期間 】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会       場 】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主       催 】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部

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本項写真協力 : 栃木香織(文香―Fumikou―)

────────── 松尾和夏 sketch & note

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【作品名】 tea & books / 恵文社のフランス紅茶展オリジナルカード
【作者名】 絵と印刷:松尾和夏(sketch & note)
手漉き和紙 : 紙漉サトウ工房
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版)

20151011viva_0023 20151011viva_0026 20151011viva_0027【作品名】 PHILOSOPHY CARD / 誠光社オリジナルポストカード
【作者名】 絵と印刷 : 松尾和夏(sketch & note)
テキストセレクト : 堀部篤史(誠光社)、手漉き和紙 : 紙漉サトウ工房
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版)

DSCN1656【作品名】 five words /sketch & note オリジナルカード
【作者名】 絵と印刷 : 松尾和夏(sketch & note)
手漉き和紙 : 紙漉サトウ工房
【版式・技法】 文字:凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版)

20151011viva_0020 20151011viva_0019【作品名】 樹脂凸版のはしっこコラージュ
【作者名】 絵と印刷 : 松尾和夏(sketch & note)
手漉き和紙 : ヨシあし和紙の会
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版)
樹脂凸版を製版する際にできた、廃棄する樹脂のはしっこの部分をコラージュして、福島潟で越冬する天然記念物のオオヒシクイのような形を作りました。

────────── しおた まこ

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20151011viva_0049【作品名】 Xmas card
【作者名】 しおた まこ
【版式・技法】 凸版印刷
20151011viva_0051【作品名】 message card
【作者名】 しおた まこ
【版式・技法】 凸版印刷

20151011viva_0058 20151011viva_0059【作品名】 calendar 1
【作者名】 しおた まこ
【版式・技法】 凸版印刷

20151011viva_0061【作品名】 calendar 2
【作者名】 しおた まこ
【版式・技法】 凸版印刷

20151011viva_0052【作品名】 calendar 3
【作者名】 しおた まこ
【版式・技法】 凸版印刷

────────── 山下 良子 FAGICA. LLC

20151011viva_0274 20151011viva_0277 20151011viva_0279【作品名】 『ごあいさつ』
【作者名】 印刷 : 山下 良子(新潟やまやま)
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版)
写真 : 和紙にオンデマンド印刷

──────────  吉沢加也  FAGICA. LLC

20151011viva_0283 20151011viva_0282【作品名】 『送り』
【作者名】 吉沢加也
【版式・技法】 図版 : 凸版(亜鉛凸版)

────────── 関 宙明 ユニバーサル・レタープレス

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ここにご紹介した一連の書籍のアートディレクション・デザインを担当した関 宙明さんは、Adana-21J をもちいた活版印刷部門 ユニバーサル・レタープレス でのみずからの活版印刷実践を、本職であるグラフィック・デザインにも活かし、活版印刷所とのコラボレーションによる書籍づくりを展開しています。

【作品名】 『わが友ユダ』
【作者名】 詩 : 新井延男
版元 : 港の人
本文活字組版・印刷 : 内外文字印刷
表紙箔押し : 真美堂手塚箔押所
デザイン : 関 宙明
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【作品名】 『草地の時間』

【作者名】 詩 : 村野美優
版元 : 港の人
本文活字組版・印刷 : 内外文字印刷
表紙箔押し : 真美堂手塚箔押所
デザイン : 関 宙明
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【作品名】 『鈴を産むひばり』

【作者名】 歌 : 光森裕樹
版元 : 港の人
本文活字組版・印刷 : 内外文字印刷
表紙箔押し : 真美堂手塚箔押所
デザイン : 関 宙明
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【作品名】 『夜の甘み』

【作者名】 詩 : 伊藤啓子
版元 : 港の人
本文活字組版・印刷 : 内外文字印刷
表紙箔押し : 真美堂手塚箔押所
デザイン : 関 宙明
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【作品名】 『詩への途中で』

【作者名】 詩・エッセイ : 高橋 馨
版元 : 港の人
本文活字組版・印刷 : 内外文字印刷
表紙箔押し : 真美堂手塚箔押所
デザイン : 関 宙明

──────────  Bonami

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【作品名】 かみきりサックル
【作者名】 作者 : 三木葉苗
デザイン・印刷・手製本 : Bonami
【版式・技法】 文字:凸版(活字版印刷)、絵 : 凸版(樹脂凸版)
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【作品名】 さくらとカトリ

【作者名】 作者 : 三木葉苗
デザイン・印刷・手製本 : Bonami
【版式・技法】文字 : 凸版(活字版印刷)、絵 : 凸版(樹脂凸版)
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【作品名】 日々への手紙

【作者名】 作者 : 三木葉苗
デザイン・印刷・手製本 : Bonami
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)

──────────  足立涼子

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DSCN1701【作品名】 タイトル : とりのうた (2014年/5部限定版)
【作者名】 企画制作 : 足立涼子
【版式・技法】 枝文字 : 平版/リトグラフ(版画工房カワラボ!)
奥付 : 凸版/樹脂凸版(ada-library)
用紙 : 備中とりのこ紙

──────────  龍骨堂

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【作品名】 『無 題』
【作者名】 龍骨堂
【版式・技法】 凸版(活字版印刷)

────────── すぎもとあきお(ぢゃむ)

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【作品名】 活版小本シリーズ

『芥川龍之介の遺書』 芥川龍之介
『マーク・トウェインの箴言集』 マーク・トウェイン
『菊池寛』 菊池寛
『實語敎』
『盈満の咎』
『黒猫・餅饅頭』 薄田泣菫
『漢詩抄』
『子規随筆』 正岡子規
『死生に関するいくつかの断想』 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)
『狂訳 小倉百人一首』
『盈満の咎 弐』
『獨樂吟』 橘曙覧
『Greise  老人』 リルケ・森鴎外訳
『冬日の窓』 永井荷風
『老嬢物語』 ギ・ド・モーパッサン
『舞鶴心中の事実』 高浜虚子
『我が子の死』 西田幾多郎
『電車の窓』 森鴎外
『尾生の信』 芥川龍之介
『夢十夜より  ─第三夜─』 夏目漱石
『てがみ・二十一のことば』 チェーホフ
『蜜柑』 芥川龍之介
『老人の死』 シャルル・ルイ・フィリップ

【作者名】 印刷・製本 : すぎもとあきお(ぢゃむ)
【版式・技法】 文字 : 凸版(樹脂凸版)

────────── 加久本真美
20151011viva_0079 20151011viva_0075 20151011viva_0077【作品名】 『活字見本帳2015』
【作者名】 加久本真美(東洋美術学校 タイポグラフィ・サークル QP 卒業生)
【版式・技法】 凸版(活字版印刷)
昨年から学校に残る金属活字の整理を開始。
掃除→分類(書体・活字サイズ別)→印刷の手順で、活字の状態と種類を調査している。
昨年に引き続き活字見本帳を制作。

────────── 田中智子(はな工房)
20151011viva_0121【作品名】 『MY TYPE』
【作者名】 印刷・製本 : 田中智子(はな工房)
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)
20151011viva_0119 20151011viva_0116 20151011viva_0115 20151011viva_0118【作品名】 『ざしき童子(ぼっこ)のはなし』

【作者名】 印刷・製本 : 田中智子(はな工房)
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版)
―――
【作品名】 『風景』

【作者名】 印刷・製本 : 田中智子(はな工房)
【版式・技法】 文字 ・ 他 : 凸版(活字版印刷)
―――
【作品名】 『かごっまことば』

【作者名】 印刷・製本 : 田中智子(はな工房)
【版式・技法】 文字・他 : 凸版(活字版印刷)
―――
【作品名】 『風のうた』

【作者名】 印刷・製本 : 田中智子(はな工房)
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(ゴム版印刷)

────────── タイポグラフィ学会
05-6-46908【作品名】 タイポグラフィ学会「本木昌造賞表彰状」
【作者名】 紙面設計 : タイポグラフィ学会
        活字組版・印刷 : 大石 薫(タイポグラフィ学会会員)
【版式・技法】 文字 :凸版(活字版印刷)
オーナメント、プリンターズ・マーク : 凸版(銅凸版)
オーナメントは『BOOK OF SPECIMENS』活版製造所 平野富二(明治10年)より採録

────────── 栃木香織(文香―Fumikou―)
20151011viva_0237 20151011viva_0245 20151011viva_0241 20151011viva_0246【作品名】 『photo book』
【作者名】 印刷・製本 : 栃木香織(文香―Fumikou―)
写真 : 上野隆文(文香―Fumikou―)
【版式・技法】 文字:凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版)、写真 : デジタル印刷―――
【作品名】 『モンヨウ誕生記念』

【作者名】 印刷・製本 : 栃木香織(文香―Fumikou―)
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版、ゴム版画)

────────── 日本大学藝術学部 美術学科 

20151011viva_0186

【作品名】 『THE LOVE OF BOOKS ― Old English Song』
【作者名】 版画 : 日本大学藝術学部 美術学科
高浜利也、菊池史子、笹井祐子、宮澤真徳、山﨑香菜、大槻孝之、日比野絵美、宮澤英理子
活字組版 : 大石 薫(アダナ・プレス倶楽部)
製本 : 栃木香織(文香―Fumikou―)
【版式・技法】 版画 : 凸版(リノカット、木版)、凹版(銅板)、平版(リトグラフ)、モノタイプ(モノプリント)など。
文字:凸版(活字版印刷)
本書は、第35回全国大学版画展(主催:大学版画学会/町田版画美術館)において、日本大学藝術学部 美術学科 笹井祐子准教授(当時)と、大学版画学会所属のアダナ・プレス倶楽部 大石薫による公開セミナー「版画と活字」のための参考展示作品として制作されたものである。
活字版印刷を導入した授業展開の一例として、同じ詩をテーマに、各々でイメージをふくらませながら、それぞれのイメージに合った技法で版画を制作し、一冊の折本のかたちにまとめた試みである。手製本はアダナ・プレス倶楽部会員 栃木香織の協力による。

────────── 大石 薫(アダナ・プレス倶楽部)

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【作品名】 良寛と貞心尼 『蓮の露』によせて
【作者名】 活字組版・印刷 : 大石 薫(アダナ・プレス倶楽部)
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版)

20151011viva_0013

【作品名】 アダナ・プレス倶楽部「会報誌」表紙
【作者名】 活字組版・印刷 : アダナ・プレス倶楽部
        2015年秋号版画:笹井(奥村)祐子
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版、リノカット、ゴムカット、木版、その他)

────────── 桐島カヲル(Lingua Florens)

20151011viva_0181

【作品名】 連作『秋』より ―吾亦紅―
【作者名】 桐島カヲル(Lingua Florens)
【版式・技法】 文字 : 凸版(活字版印刷)、図版 : 凸版(樹脂凸版)

────────── 紙漉サトウ工房 佐藤徹哉
20151011viva_0068 20151011viva_0065 20151011viva_0063 20151011viva_0064【紙漉サトウ工房 】
本格紙漉き士:サトウ工房:佐藤徹哉さんのご出展。佐藤さんには搬入から搬出まで終始ご助力いただいた。デジタル環境を苦手とされるので、 { sketch & note }松尾和夏さんのご協力を得ての出展。
詳細は松尾和歌さんのURL { 紙漉サトウ工房 佐藤徹哉 } に、大量の画像での紹介がある。手漉き紙の工程をわかりやすく、丁寧に紹介したものなのでぜひともリンク先でご覧いただきたい。

活版讃歌<Viva la 活版 Let’s 豪農の館> Ⅶ ご来場、ご支援ありがとうございました。おおきな成果をもって終了しました

おおくのご来場者、新潟のアダナ・プレス倶楽部会員、北方文化博物館のスタッフの皆さま、そして各地から参集された、おおくの活版印刷実践者の皆さまからのご支援をいただき、毎年恒例の活版印刷讃歌イベント<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>は、全日程を盛況裡に終了いたしました。
ご来場・ご支援ありがとうございました。
──────────
Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館

【 展示 期間 】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会       場 】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主       催 】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部
Web02豪農の館越後平野を貫流するふたつの大河、信濃川と阿賀野川にはさまれた、北方文化博物館のなか、ふるい民家を移築した「吉ヶ平古民家」での開催でした。ここにはふしぎな場のちから、エトスがあって、造形者の創作意欲をおおいに刺激してくれました。
そしてものなりの穣かな越後のことゆえ、各地からの参加者の皆さんは、地元会員との交流と合わせて、食の文化も、お酒もおおいに満喫されていました。
その報告は引きつづき本欄でもいたしますが、別に<活版 à la carte>のコーナーでは、降順に並べかえて順次ご報告いたしますのでご期待ください。

【 関連情報 : 北方文化博物館 博物館日記 10月10日 】

【会報誌】 アダナ・プレス倶楽部会報誌 第29号 完成・配布中+Viva la 活版 Let’s 豪農の館Ⅵ

アダナ ・ プレス倶楽部の会報誌
『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 29』 (Autumn 2015)を刊行し
会員の皆さまへ配布中です。

20151001165127518_0001『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 29』 (Autumn  2015 )
表紙使用活字 :  36pt.  ロックウェル
版画製作協力 : 笹井(奥村)祐子

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主な内容 (目次) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ イベント情報  『第19回 活版ルネサンスフェア』
・ イベント情報   『 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 』 開催のお知らせ

・  豆知識29        活版印刷 人物伝 ⑤ 《15世紀 スウァインハイムとパナルツ》
・  アクセス情報  豪農の館「北方博物館」マップ(加久本真美)+アクセス情報
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『 Adana Press Club NewsLetter 』 の定期購読をご希望の方は、 会員登録 と年間登録費の納入をお願いします。 なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、 会報誌の配布はお申込みの次号からとなります。ご了承ください。
──────────
《直近に迫った Viva la 活版 Let’s 豪農の館 大特集。サイトマップ+見どころ食べどころ満載》
Web02豪農の館20151001183042926_0001 新潟マップところで・・・・・・、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>新潟マップの製作担当は会員:加久本真美さん。加久本さんといえば、昨年鹿児島での<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>でも大活躍をされました。会場では獅子奮迅の大活躍でしたが、いっぽ町にでれば、「西郷ドン」や、「白くまくん」や、なにやら怪しげなキャラクターに興味津津。そんな写真がのこっています。

ですから今回も加久本・大石のコンビは、またまたなにかしでかす ?! のではないかとひそかに心配しておりましたが、やはりやってくれました。北方文化博物館分館:清水園のちかく、新発田シバタ市にあるという<ニコタン・モモタン>に大注目!

新発田シバタ市の清水園は下見をかねて昨年秋にもおとずれました。このまちは高田馬場の決闘で名を馳せ、のちには播州赤穂藩につかえて、赤穂浪士四十七士随一の剣客であった、堀部 武庸(たけつね 通称:堀部安兵衛 1670-1703) の生誕地であり、清水園にはその記念館もあります。 ところが<ニコタン・モモタン>の存在はまったく知りませんでした。
これはなんとしても行かずばなるまいて…… 。

「ニコタン」って何?

引用 : 「ニコタン」って何? http://www.nikotan.com/?page_id=4
グーグル : ニコタン 画像集

「ニコタン」は、平成元年に新発田ガスのイメージ・キャラクタとして誕生しました。そのコンセプトやネーミングの由来についてご紹介いたします。世間一般でガス会社とは、「顔の見えないガス事業」などと言われていましたが、当社、佐藤哲也社長のアイディアで「我々の笑顔を大勢の皆さんに見てもらえたら」と、この巨大なニコニコ・ホルダー(貯蔵タンク)が出現しました。
DSCN782420141106162032434_0006 DSCN7855ニコタンというわけで、朗文堂 アダナ・プレス倶楽部には、続続と力作の出展製作品が到着し、お盆の休暇もどこかに消しとんで、あわただしく準備の日日がつづいております。
皆さんも、ぜひともアダナ・プレス倶楽部の会員として登録をたまわり、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>にご参加くださいますようお願いいたします。

活版印刷の祭典 【Viva la 活版-すばらしき活版】 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅴ 10月10日[土]-12日[月・祝]いよいよ開催

Web02豪農の館Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館

【 展示 期間 】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会       場 】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主       催 】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部
──────────
越後平野を貫流するふたつの大河、信濃川と阿賀野川の水利にめぐまれ、会期のころには越後平野では実りの秋をむかえているころです。
朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部ではその準備が佳境を迎えております。
皆さまのご来場をお待ちしております。

【 関連情報 : 北方文化博物館 10月のスケジュール

【Viva la 活版-すばらしき活版】 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅳ

20150817161515133_0002 20150817161515133_0001 Web豪農の館 DSCN8766《 ことしの夏は暑かった・・・・・・Viva la 活版 Let’s 豪農の館 告知はがき印刷 》
ひとしお暑さがきびしかったことしの夏。口にしても詮無きことながら、ついついこぼれる愚痴。だから昨秋におとづれた<北方文化博物館 清水園>の錦繡なぞをしのぶ。

云ふまいと おもへど きょうの 暑さかな

アダナ・プレス倶楽部のさまざまなイベントにつきものの<イベント告知はがき 活版印刷>は、そんな猛暑・酷暑のさなかに数度にわたって実施された。
作業開始前に「まずは暑気ばらい」と、2013年<Viva la 活版 Viva 美唄>でお世話になった、かくれた農園主<風の猫・ゴリ>がいる<まるほり野菜園>から取りよせたばかりの「トレトレ ミニトマト」にくわえて、ちかくの八百屋さんで購入して、冷え冷えのおおきなスイカが<活版カレッジ アッパークラス>の皆さんに供された。
IMG_7025_convert_20150728083511.jpgDSCN0654 DSCN0662 DSCN066508月11日、宛名面の印刷が終了し、乾燥をおえたはがき5,000枚ほどが机上にならんだ。
きょうからの二日間、『活版カレッジ/アッパークラス』のメンバーによる、 絵柄面の印刷作業が実施される。
まず登場したのは「松尾 A 」さんと上條さん。「松尾 A 」さんとしたのは、アダナ・プレス倶楽部には、その部門創設以前から AD バッカス松尾(ふつうはマッチャン)がいたために、あとから活版カレッジに登場した「松尾愛子」さんを「松尾 A 」と呼びならわしているためである。
DSCN0677 DSCN0680DSCN4360「松尾 A 」がこのように奮闘しているのに、 AD バッカス松尾はあたらしい勤務先の出版社が蓼科高原に農場を所有しているそうで、そこでジャガイモの収穫作業。
まぁこのへっぴり腰ですから、イベントロゴの製作と、はがきのデザインは担当してもらいましたが、印刷作業はハナから期待されていなかったようです。

つづいて登場したのは<活版カレッジ>花の一期生、日吉洋人さん、森田恭平さんのふたり。このふたり、伊達に一期生を誇るのではなく、印刷作業のはやいこと、はやいこと。しかも口八丁、手八丁で、ちょうどメガネの買い換えときだった日吉さんをからかいながら、また、久しぶりの出会いを楽しみながらの作業でした。
そして加久本さん、千星さんが登場し、作業速度はますますアップ。5,000枚のはがき印刷が酷暑のなかで完了しました。DSCN0696 DSCN0702 DSCN0703 DSCN0699 DSCN0727 DSCN0724 DSCN0730 DSCN0718
豪農の館_ロゴViva la 活版 Let’s 豪農の館
【 イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 展示 期間 】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会       場 】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主       催 】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部
──────────
越後平野を貫流するふたつの大河、信濃川と阿賀野川の水利にめぐまれ、会期のころには越後平野のあちことでは実りの秋をむかえているころです。
皆さまのご来場をお待ちしております。

《虚弱体質 !?  サラマンダー/ウパシロウ》
海外からの出展をふくめ、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の作品が徐徐にあつまってきています。
アダナ・プレス倶楽部がなにかとあわただしくなっているそんなとき、相も変わらず悠然としているのがアダナ・プレス倶楽部のペット、「サラマンダー/ウパシロウ」です。

ところがウパシロウは意外と虚弱体質で、水替えには神経をつかいますし、もともとわき水のあたりに棲息していたサラマンダーは水温が25℃をこえるとお腹をうえにしてアップアップ。
密閉空間となるビルの一室、ふつう退勤時にはエアコンはきりますので、室外の気温が夜間でも30℃以上となることもめずらしくない昨今です。
昨夏は温度対策に失敗しましたので、ひときわ暑いことしは退勤後もエアコンを弱くいれたままにして水温対策。だいぶ大きくなり、えらも立派になりましたが、手間ひまがかかります。
DSCN0683 DSCN0689 DSCN0692

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん、ブログ<活版小本>に新作発表

活版小本

京都の吉田山のほとり、ちいさな活版印刷機で小型本の製作をつづけておられる
ぢゃむ 杉本昭生さんは、製作のピッチも順調ですし、そのブログ<活版小本 コホン>
意欲的な更新が継続しています。

とても瀟洒で、すっきりとした画面構成ですし、テキストも丁寧に書きこまれています。
皆さまのご愛読と、ブログへのご訪問をおすすめいたします。
また、ぢゃむ 杉本昭生さんはことしの<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>にも出展されます。
やつがれ wrote

ブログ<活版小本 コホン>のアドレスはこちらです。
杉 本   昭 生
【 ぢゃむ 杉本昭生  活版小本 http://kappan-kohon.blogspot.jp/ 】
──────────

芥川龍之介 『 蜜 柑 』

今回の小型本は、芥川龍之介の『蜜柑』です。
自分には聞き慣れた歌のように頭のどこかにずっと残っている作品です。
それをいまさら、という気がしないでもありませんが
今回はまず題字に中村不折の文字を使うことを決めていたので
それに似合った作品として芥川龍之介の『蜜柑』を選びました。

同じ作るなら、芥川の本の装幀をしていた小穴隆一の感性に近づきたいと思って
いましたが、やはり無理でした。
内容についてはご存知の方も多いので説明は省きます。
もし本棚に文庫本でもあれば、久しぶりに読んでみてはいかがですか。

【Viva la 活版-すばらしき活版】 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅲ 会場のいま

2015暑中見舞い 豪農の館_ロゴViva la 活版 Let’s 豪農の館
【 イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 展示 期間 】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会       場 】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主       催 】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部
──────────
ことしのアダナ・プレス倶楽部の<Viva la 活版-すばらしき活版>イベントは、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>と題して、新潟市北方文化博物館内、明治初期の農家であった「吉ヶ平民家」を主会場として開催されます。
百数十年前、活版印刷の創始とほぼ同年代に建築されたこの民家は、板敷きの間に囲炉裏がきられていますが、エアコンはありません.。虫除けの網戸、展示用レール、展示用照明などもありません。ただ、ゆたかな自然と、本物の歴史にあふれています。DSCN4205 吉ヶ平古民家 遠景吉ヶ平古民家 吉ヶ平古民家 居間
みのりの秋とともに、北方文化博物館のこの古民家いっぱいに<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>が開催される。
「吉ヶ平民家」の前には、かつては稲田がひろがり、地元の小学生たちが田植えから稲刈りまでを担っていた。いまは「大賀ハス」が植えられており、七月下旬からつぎつぎと凜洌とした花をつけているという。
北方博物館学芸員のブログ から納涼をかねて紹介したい。
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北方博物館、移築古民家「「吉ヶ平民家」では、すぐ前にある蓮池の大賀ハス開花後の花托を使って染めた布などを飾った展示、植物染め作家  「浜五」 星名康弘 さんによる作品を展示しています。<水と土の芸術祭2015>市民プロジェクトのひとつです。


中央のグレーの布が大賀ハスの花托(かたく)を使って染めたもの


これは5月に見頃を迎えた大藤棚の「葉」を使って染めたもの。
緑の方は鉄と、黄色の方はミョウバンと反応させて出る色だそうです。
風が入るととてもきれいに揺れます。



【Viva la 活版-すばらしき活版】 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅱ

豪農の館ハガキ 20150727173059441_0001
Viva la 活版 Let’s 豪農の館

 【イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 展示期間  】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会      場  】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主      催  】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部

<Viva la 活版-すばらしき活版>第三弾となる今年は、豊作の秋をむかえる10月の三連休に、新潟市にある「北方文化博物館 豪農の館」(登録有形文化財)において<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>を開催いたします。 

越後平野・沢海地方、歴史の変遷のなか、時代をかさね豪農への道をあゆんでいった伊藤家七代「伊藤文吉/世襲名」の邸宅をいかし、その庭園・生活文化・美術工芸品・考古資料等を展示・保管するのが「北方文化博物館 豪農の館」です。
食と文化の地「新潟」のなかでも、屈指の場の力を有する同施設内での開催は、出展者・来場者双方の五感をおおいに刺激する機会となることが期待されます。
──────────
◎ <Viva la 活版 Let’s 豪農の館> DM 宛名面の印刷作業開始
20150727173059441_00012015年07月24日[金]、25日[月]、27日[月]の三日間にわたって、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館> DM の宛名面の印刷作業が展開された。
印刷版は樹脂凸版、スミ 1 色一度刷り。印刷部数は5,000枚。

印刷担当は、おもに<活版カレッジ>アッパークラスの皆さん12名による。
この共同作業による印刷は、アダナ・プレス倶楽部イベントの名物ともいえる存在で、はるばる名古屋から駆けつけられた会員も加わり、入れ替わり立ち替わりでのにぎやかさとなる。
女性が三人よると …… それはもう、なかなかのにぎやかさとなる。男性陣はそれに押され気味で、まして写真撮影は忙しさにかまけて忘れていた。失礼しました。

この DM はがきは、しばらく乾燥時間をおいて、絵柄面の印刷にはいる。
それを紹介するとき、ようやくこの画面でも表裏の色調が合致するとおもう。
そして、いつのまにか視覚に馴致してしまった、デジタル画像の精緻さ、それと表裏関係にあるあまりの生硬さと、アナログ画像の、いうにいえない、ぬくもり、手づくり感の対比とが画面上でもあきらかになるとおもう。


その両者の優劣を問うことには意味はなかろう。両者がたがいにところを得て、共存すればよいだけだ。
かつてドイツの造形者、オトル・アイヒャー(Otl Aicher  1922-91)はこう述べていた。

「究極のデジタルは、アナログをめざす」

DSCN0564 DSCN0560 DSCN0555 DSCN0556 DSCN0540使用書体は、中国・晋代の『王興之墓誌』(341年、南京博物館蔵)にみる、彫刻の味わいが加えられた隷書の一種、とくに碑石体と呼ばれる書風をオリジナルとしている。王興之(309-40)は王 彬の子で、また書聖とされる王羲之(307-65)の従兄弟にあたる。
銘石01この墓誌の書風は、東漢の隷書体から、北魏の真書体(楷書体)への変化における中間書体といわれている。1600年余という遙かなむかし、中国江南の地に残された貴重な碑石体が『 銘石B 』として現代に力強くよみがえったものを使用した。
わが国のゴシック体のほとんどは、もはや自然界に存在しないまでに鋭角的で、水平線・垂直線ばかりが強調されている。『銘石B』は十分なインパクトがありながら、視覚に優しいゴシック体、それもいわゆるディスプレー・タイプではなく、文字の伝統を継承しながらも、使途のひろいサンセリフといって良いとおもわれた。

宛名面左上、いわゆる切手のスペースには、越後平野の豊作を祈願して、江川活版製造所の「米印活字 ※」をデジタル再現してもちいた。

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55.png
【 関連情報 : タイポグラフィ学会 NEWS  花筏/江川活版製造所

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豪農の館_ロゴ

◎ 一般財団法人 登録有形文化財 北方文化博物館【 メーンホームページ
DSCN9108 豪農の館 庭園 初冬 DSCN4469◎ 主会場:吉ヶ平ヨシガヒラ民家 【 施設紹介 吉ヶ平ヨシガヒラ民家
2015年の<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の会場は広大で、さまざまな施設・分館があります。新潟市中央部からタクシーで20分ほど、バスの便もありますが本数は少ないようです【 アクセス 】。

<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>は、この明治初期の農家であった吉ヶ平民家を主会場として開催されます。
百数十年前、活版印刷の創始とほぼ同年代に建築されたこの民家は、板敷きの間に囲炉裏がきられていますが、エアコンはありません.。虫除けの網戸、展示用レール、展示用照明などもありません。ただ、ゆたかな自然と、本物の歴史にあふれています。 DSCN4205 吉ヶ平古民家 遠景吉ヶ平古民家 吉ヶ平古民家 居間みのりの秋とともに、この古民家いっぱいに<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>が開催される。

【 関連情報 : [Viva la 活版-すばらしき活版] Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅰ2015.07.09

【Viva la 活版-すばらしき活版】 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅰ

豪農の館ハガキViva la 活版 Let’s 豪農の館

 【イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 展示期間  】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会      場  】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主      催  】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部

<Viva la 活版-すばらしき活版>第三弾となる今年は、豊作の秋をむかえる10月の3連休に、新潟市にある「北方文化博物館 豪農の館」(登録有形文化財)において<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>を開催いたします。 
越後平野・沢海地方、歴史の変遷のなか、時代をかさね豪農への道をあゆんでいった伊藤家七代「伊藤文吉/世襲名」の邸宅をいかし、その庭園・生活文化・美術工芸品・考古資料などを展示・保管するのが「北方文化博物館 豪農の館」です。
食と文化の地「新潟」のなかでも、屈指の場の力を有する同施設内での開催は、出展者・来場者双方の五感をおおいに刺激する機会となることが期待されます。
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豪農の館_ロゴ<北方文化博物館、展示会場/吉ヶ平ヨシガヒラ民家>
2015年の<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の会場は広大で、さまざまな施設・分館がありますが、新潟市中央部からタクシーで20分ほど、バスの便もあります【 アクセス 】。

◎ 一般財団法人 登録有形文化財 北方文化博物館【 メーンホームページ
DSCN9108 豪農の館 庭園 初冬 DSCN4469 DSCN4221 DSCN4423 庭苔◎ 主会場:吉ヶ平ヨシガヒラ民家 施設紹介 吉ヶ平ヨシガヒラ民家
明治初期の建立(登録有形文化財)この民家は新潟県南蒲原郡下田村(現三条市)吉ヶ平という集落に建てられていた農家を、昭和45年(1970年)の下田村閉村の際し、保存のために移築・復元したものです。
「吉ヶ平」という集落は、かつては越後と会津の「八十里越え」といわれた出発点であり、越後の塩、米などの生活物資を会津地方に輸送したり、農民の日光参詣や江戸へ至る重要な生活道路であり歴史の道でもありました。

<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>は、この明治初期の農家であった吉ヶ原民家を主会場として開催されます。
百数十年前、活版印刷の創始とほぼ同年代に建築されたこの民家は、板敷きの間に囲炉裏がきられていますが、エアコン、虫除けの網戸、展示用レール、展示用照明などはありません。ゆたかな自然と、本物の歴史にあふれています。 DSCN4205 吉ヶ平古民家 遠景 吉ヶ平古民家 解説 吉ヶ平古民家 吉ヶ平古民家 居間

◎ 宿泊先:大呂菴 ダイロアン【大呂菴
「大呂(だいろ)」とは「かたつむり」のことで、「大呂菴」は、北方文化博物館の敷地内にある旅館です。伊藤家八代当主伊藤文吉翁はいいます。「あわてず ゆっくり参りましょう。」
ここはテレビもラジオもない大正時代にタイムスリップするちいさな宿です。風の音、虫の調べ、花の香りを感ずる場所であり、清潔な檜風呂がもうけられています。

正門の格子をくぐり、小さな竹林を進むと、瀟洒な玄関が現われます。豪農の風格を漂わせる純和風の宿「大呂菴ダイロアン」は、部屋は勿論、廊下や階段のしつらえにいたるまで、できるだけ九十余年以前、大正時代の雰囲気を失わないよう、最大限の注意を払って改装されています。昔日の静寂の中、古いものたちとの新しい出会いがはじまる純和風の宿「大呂菴ダイロアン」は、大正浪漫の再現です。
大呂庵

◎ 新潟市中央部にはかつて會津八一が居住していた「北方文化博物館 新潟分館」がありますし、新潟分館の近隣には「坂口安吾  風の館」など散策スポットも盛りだくさんです。【 北方文化博物館 新潟分館
すこし遠方ですが、新潟県内新発田シバタ市には、旧新発田藩下屋敷が「北方文化博物館 清水園」と名づけられて公開されています。直前の新発田川をへだてた「足軽長屋」は重要文化財に指定されています。【 北方文化博物館 清水園

そしてなによりも見事なのが日本海に没するおおきな夕陽です。
2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00 、実りの秋のさなか、ことしの<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>で皆さまとお会いできたら嬉しく存じます。
日本海の夕日
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<「活版凸凹フェスタ」 から 「Viva la 活版-すばらしき活版」へ 朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部 イベントのあゆみ>
朗文堂/アダナ・プレス倶楽部では、手動式小型活版印刷機 Adana-21J   および 手動式小型活版印刷機 Salama-21A を中核としながら、活版印刷の今日的な意義と、活字組版の実践を中心とした、その魅力の奥深さの普及を通じて、身体性をともなった造形活動を重視し、ものづくりの純粋な歓びの喚起を提唱しています。

その活動の第一段階として、「五月の連休は活版三昧」を合言葉に、2008-2012年の五年間、計四回(2011年は東日本大震災のため中止)にわたって<活版凸凹フェスタ>を開催し、毎回三-六千人の来場者をお迎えしてまいりました。
kappan-dekoboko_logo 作家106-1024x627[1]
活版印刷の今日的な意義と、その魅力の奥深さをより一層追求するためには、活字版印刷術の技術の研鑽と、知識の修得はもちろんのこと、「ものづくり」と真剣に向き合う姿勢と環境も重要です。
そのため2013年からは、活版関連イベントの開催が盛んになった首都圏をいったん離れ、多くのアダナ・プレス倶楽部会員が存在している、日本全国各地からの振興をめざすあらたな段階として<Viva la 活版-すばらしき活版>の普及活動にはいりました。
美唄コラム黄uuIMG_2445uu
0713-2uu[1] 0713-3uu[1]その第一弾となった2013年は7月の三連休に、北海道美唄(びばい)市にある「アルテピアッツァ美唄」において<Viva la 活版 Viva 美唄>を開催いたしました。
美唄出身の世界的な彫刻家「安田侃(やすだかん)」氏による彫刻と、北海道の豊かな自然とが相響する環境での開催は、出展者・来場者双方が、自然と人と芸術の新しいあり方について考えさせられ、自分自身の心の奥深くや、心豊かな人生について、見つめなおすきっかけとなりました。
WebSite用青DSCN8251記念カード版 記念カード
昨年の2014年は、11月の三連休に、鹿児島市にある島津家の庭園「名勝 仙巌園(せんがんえん)」内の「尚古集成館」(重要文化財)において<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>を開催いたしました。
雄大な桜島を背景に、重要文化財「木村嘉平の活字関連資料」を所蔵し、活字版印刷術をはじめ、近代産業の揺籃の地としての歴史と文化を有する同地での開催は、造形者の創作意欲をおおいにかきたて、5,000名を優に上まわる来場者をお迎えしました。 

【展示販売会】 鹿児島の友人「紙バカ様」ご一同が <初春 紙バカ ジャンク 市>開催

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< Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO > で多くの友人ができた鹿児島から、< 初春紙バカジャンク市 > 開催のフライヤーが到着しました。
なにわともあれ、紙が、紙メディアが大好きな、さまざまな分野の造形者 「 紙バカ様 」 ご一行が一堂に会しての祭典です。
南九州のみなさん、ぜひともご参加でゴアンド。
DSCN0116DSCN0109鹿児島市役所前の 「 某 店 」 において、六花窯/横山 博さんの肝煎りによる、地元造形者の皆さんとの交流会(2014年12月20日[土])。
ここに集まったのはほとんどが 「 紙バカ様 」ご一行。 質実剛健の薩摩隼人ばかりが、薩摩焼酎をグイグイと呷りつつ、談論風発、成果の多い会で、< 初春紙バカジャンク市 >の話題も盛んでした。

六花窯/横山 博さんの紹介による 「 某 店 」 は、地元では知るひとぞ知る人気店である。
「 お店の紹介はしないでね。 これ以上混雑すると 常連のお客さんに迷惑がかかるから 」
ということで 「 某 店 」 とだけしています。

【 詳細情報 : Twitter 窯男
【 関連情報 : Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 15 いまも続く薩摩隼人, 薩摩おごじょとの協働作業 

Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 09 活版礼讃イベントが終了いたしました。

adana トップページ

 たくさんのご来場者をお迎えして
Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO は
終了いたしました。
ご来場、ご協力ありがとうございました。
ご報告はおもに<活版 à la carte>にていたします。

仙岩園マップ【 名 称 】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO
【 会 期 】 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月 ・ 祝] 3 日間
【 時  間 】   開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30
【 会 場 】 仙巌園〔磯庭園〕  尚古集成館本館 展示室
鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1

【 主  催 】 朗文堂  アダナ ・ プレス倶楽部

<主会場 重要文化財 尚古集成館> 左方は11月いっぱい 「重要文化財 木村嘉平活字資料」 が特別展示される別館。
DSCN1269 DSCN1286【 お 知 ら せ 】
◆ 尚古集成館 館長 : 田村 省三氏による
特別講演 と ギャラリー ・ トークの 開催が開催されました。
<尚古集成館所蔵/重要文化財 『木村嘉平活字』 と 薩摩藩集成事業について>

◯ 『木村嘉平活字』 研究の第一人者 : 田村省三館長に、講演とギャラリー ・ トークを担当いただきました。
◯ 11月02日[日] 14:00-17:00 仙巌園会議室
◯ またとない機会ですが、会場の都合で受講者 限定20名様 となります。
◯ お申し込みが定員に達しました。 ありがとうございました。
◯ 満席の聴講者で、『木村嘉平活字』の詳細があきらかにされました。

<特別展示 重要文化財 「木村嘉平活字資料」>
20140924141936266_0004 20140924141936266_0002 20140924141936266_0003 三代木村嘉平肖像

<鹿児島県立図書館所蔵 いわゆる「薩摩辞書」> タイポグラフィの見地からの研究に着手しています。
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 <活版おじさん 以下、作品 ・ 備品が段ボールで20数個出荷されました>
10月10-16日にかけて、出展者の皆さまが次次と出展作品をご持参になりました。いずれも、ほんとうに力作揃いでした。
造形者としてやりとげた達成感と、遠い鹿児島での開催にわずかによぎる不安。
それでもアダナ ・ プレス倶楽部の会員同士、おおいに会話がはずみ、開催地 : 鹿児島に向けて意気軒昂、盛りあがっていきました。

鹿児島のアダナ ・ プレス倶楽部会員に頑張っていただき、<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> 開催の話題は、まず南九州から火がつき、次第に九州一円にひろがってきました。
またここまでの予習で、鹿児島における初期活版印刷術の開拓が、ひとり木村嘉平の起用にとどまらず、まったく予想以上の規模で展開され、それが五代友厚らによる献策を容れた、島津斉彬公主導の 「集成事業」 として、長崎と呼応していたことがあきらかになりました。

朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部は、小なりとはいえ全国組織です。 文字通り全国から、多くの会員が鹿児島入りされ、地元の皆さんとの交流がさまざまになされ、おおきな成果をみました。
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天文館「ママ」のしろくまくん
「むじゃき」2
平野富二uu平野富二賞モトヤ平野富二賞 モトヤuタイポグラフィ学会 平野富二賞  賞状 ならびに 記念品
Salama 4cWebSalama-21A全体Salama-21Aチラシ表

web salama_4-2活版おじさんサイン会員の皆さまの作品は順次 < 活版 à la carte > コーナーを中心にご報告いたします。
活版礼讃。 <ゆくさ おじゃんたもんせ Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>

Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 06 薩摩辞書 ―― あまりにも多くの未解明の謎にせまる第一歩

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DSCN1494 DSCN1482 DSCN1461 DSCN1462 DSCN1464 DSCN1466《 薩摩辞書をうんだまち : 鹿児島市と 幕末-明治維新の混乱 》
鹿児島市の中央部に、歴代の薩摩藩主の居城であった鶴丸城があります。
この鶴丸城の背後には「城山」と呼ばれる急峻な丘があり、現在は観光地のひとつになっていますが、そこには 砦 程度の施設がつくられただけで、居城は平地にある鶴丸城でした。

むしろ薩摩藩主 : 島津家には <薩摩は人をもって城となす> とする考えがあって、おおきな城郭や天守閣をかまえることは無く、さほど高くない石垣と、わずかな濠にかこまれた平ヒラ城を「鶴丸城」と呼んで居城としていました。
鶴丸城は、薩英戦争、西南の役、第二次世界大戦の空襲など、多くの戦乱に巻きこまれ、現在はそれらの戦乱の弾痕跡を留めた石垣がのこるだけになっています。

その鶴丸城の跡地の一画に鹿児島県立図書館があります。
その正面入り口には 《薩摩辞書之碑》 があり、「AN ENGLISH-JAPANESE DICTIONARY  薩摩辞書之碑  American Presbyterian Mission Press 1869」 と刻まれています。

「薩摩辞書」とは俗称であり、『和譯英辭書』 の名が、初版(1869年/明治02年)における正式名称です。 この英和辞書は、幕末の大混乱のさなかに密かに上海で刊行作業が進行し、維新ののちに完成をみた大冊の英和辞書です。
したがっていかに衰微していたとはいえ、幕府の正式な許可を得ないまま、薩摩藩庁から資金提供をうけて刊行に着手した、薩摩藩の若き俊才たちは、正式な刊記(刊行記録、現代の奥付にあたる)をのこすことなく、わずかな記録として、日本語の序文の末尾に <日本 薩摩学生> と、若い実務者の名前だけを記録しています。

すなわち薩摩とはしるしても、薩摩藩とはしるさず、万一追求をうけても、薩摩藩としては、
「当藩はまったく関わりがない。日本国のわが薩摩の学生が(勝手に)なしたこと」
として、釈明の余地をのこしていたとおもわれます。
当然これだけの大冊の辞書を、資金面からも、鎖国下にあって海外渡航が困難だった状況からも、上海の印刷所で <日本 薩摩学生> が刊行できたとはおもえず、薩摩藩の藩命による、物心ともにの援助によるものとおもえます。

俗称「薩摩辞書」は、アメリカの語学者/ウェブスター(Noah Webster, 1758-1843)による英語辞書 『ウェブスター大辞典』 を典拠としており、以下の三版が知られています。

◯ A 第一版
『和訳英辞書』(明治二歳 己巳 ツチノト ミ  正月 千八百六十九年新鐫)。
鐫センは深く掘る。年月は旧暦/1869年-明治02年)。印刷所 : American Presbyterian Mission Press 上海 美華書館。和文序に「改訂増補和訳英辞書」、英文扉に「THIRD EDITION」とある。後述。
◯ B 第二版
『大正増補 和訳英辞林 官許』(明治四歳辛未 カノトヒツシ ゙ 十月)。
年月は旧暦/1871年-印刷所 : American Presbyterian Mission Press 上海 美華書館。欧文扉に「FORTH EDITION REVISED」とある。後述。ここにみる「大正」は元号を意味するものでは無い。
◯ C 第三版
『稟准 和譯英辞書』(明治六年十二月 紀元二千五百三十三年)。
年月は新暦/1873年-明治06)。印刷所 : 東京新製活版所 天野芳次郎蔵版(一部複写のみ所有。未見)。複写資料を見る限り、あまり見かけない活字書体が用いられている。
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つぎに、「薩摩辞書」に関わった人物をあげてみたい。
俗称「薩摩辞書」に先行した二冊の英和辞書を、初版、二版とみなしたために、A 第一版
『和訳英辞書』(明治二歳 己巳 ツチノト ミ  正月 千八百六十九年新鐫)の欧文扉ページに「THIRD EDITION」としるされた。

  ◯ 堀 達之助
「薩摩辞書」の前身、『英和対訳袖珍辞書』(洋書調所、1862年 ・ 文久02)を刊行。
これを初版とみなしたために、『和訳英辞書』の欧文扉ページに「THIRD EDITION」としるされた。
堀達之助は長崎通詞の名門の出。浦賀にペリー艦隊が来航した折の通訳でもあった。

◯ 堀越 亀之助
「薩摩辞書」の前身、『改正増補英和対訳袖珍辞書』(開成所、1866年 ・ 慶応02)を刊行。
これを二版とみなしたために、『和訳英辞書』の欧文扉ページに「THIRD EDITION」としるされた。
◯  前田 正穀 (日本 薩摩学生)

維新ののち前田正名とする。A 第一版『和訳英辞書』、B 第二版『和訳英辞書』の日本語序文末尾にその名をみる。
本書刊行後渡仏。帰国後農商務省に勤務して
次官まで昇格したが、富国強兵策に異論を唱えて下野。1850-1921。
◯ 高橋 良昭 (日本 薩摩学生)
維新ののち高橋新吉とする。A 第一版『和訳英辞書』、B 第二版『和訳英辞書』の日本語序文末尾にその名をみる。
本書刊行後、1870年米国留学。帰国後大蔵省勤務。二代目勧業銀行総裁。 1842-1912。
◯ 前田 献吉 (日本 薩摩学生)
前田正名の実兄とされる。詳細不詳。
A 第一版『和訳英辞書』の日本語序文末尾にその名をみる。
◯ 堀 孝之
B 第二版『和訳英辞書』の日本語序文の文中にその名をみる。
堀孝之は長崎通詞の名門の出。五代才助(友厚)が長崎海軍伝習所にまなんだとき、当時10歳ほどの堀孝之の才を見抜いて薩摩藩に推挙した。薩摩藩英国留学生一行の通訳として、五代ら一行19名のひとりとして渡英。
終生五代との親交が篤く、五代が眠る大阪阿倍野墓地の五代の墓のかたわらに、堀の功績を称える「堀孝之君之碑」が建てられ、ついで堀の顕彰碑の隣に五代本人の顕彰碑が建てられた。?-1911年 ・ 明治44  67歳にて卒。
20141024152838867_0001 20141024152838867_0002 20141024152838867_0003 20141024152838867_0004薩摩辞書うしろ見返しマーブル紙 上掲写真と、スキャナ画像は、いずれも B 第二版『和訳英辞書』。朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部会員 MH 氏蔵書。
下掲写真は、右) A 第一版 『和訳英辞書』(明治二歳 己巳 ツチノト ミ  正月 千八百六十九年新鐫)。左) B 第二版『大正増補 和訳英辞林 官許』(明治四歳辛未 カノトヒツシ ゙ 十月)。 である。
A 第一版 『和訳英辞書』は、朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部会員 SK 氏の蔵書で、巻首部04ページを欠き、製本所で補修中のところを、無理をお願いして撮影させていただいた。

これらの資料が <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> の開催にともなって公開され、また現地鹿児島に、実践派の多くのタイポグラファが現地取材にでかける。
その調査結果が待たれるいまである。
DSCN7691 DSCN7694 近代タイポグラフィの黎明期における五代友厚ら、旧薩摩藩のひとびとの貢献はほとんど看過されてきた。
五代友厚に関しては、「木村嘉平関連資料」の項でいくぶん解説した。

また薩摩藩家老として、小松帯刀タテワキによる積極的な人材登用と財政支援も看過できない。NHKの大河ドラマ 『 篤 姫 』 では、小松帯刀と篤姫は、おたがいに密かな恋心を抱いていた人物として描かれていた。
小松帯刀は維新後まもなく明治03年に病没したが、わが国の近代化とタイポグラフィ ≒ 近代活版印刷術への貢献は多大なものがあった。
その像は、あたかもかなたの西郷隆盛の巨大な銅像を睨み据えるように建立されている。
DSCN1504 DSCN1508 DSCN1531 DSCN1532鹿児島中央駅前にそびえる『若き薩摩の群像』には、19名の「留学生/密航者」のうち、薩摩藩出身ではないふたりの像がかけている。
そのひとりは前述した長崎人/堀 孝之であり、もうひとりは、土佐勤王党の一員で、のち土佐藩を脱藩して薩摩藩に逃れた高見弥市である。

またこの「薩摩藩英国留学生」とは、幕府の許可無く渡英したために全員が仮名をもちいていた。17名の銅像のなかに、若年の兄弟とされながら、その詳細がほとんどあきらかにされていないふたりがいる。この兄弟が「薩摩辞書」に関わった可能性も否定できないいまである。
[この項近日中に 花筏 にて詳細掲載の予定]
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Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 04 薩摩藩と三代木村嘉平の活字 

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【 名 称 】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO
【 会 期 】 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月 ・祝] 3日間

【 時  間 】   開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30
【 会 場 】 仙巌園〔磯庭園〕  尚古集成館本館 展示室 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【 主  催 】 朗文堂  アダナ ・ プレス倶楽部

尚古集成館 http://www.shuseikan.jp/  仙巌園  http://www.senganen.jp/
朗文堂 アダナ・プレス倶楽部  http://robundo.com/adana-press-club/

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【 関連情報 : Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 01  開催のお知らせ
【 関連情報 : Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 02  告知はがき印刷篇
【 関連情報 : Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 03  お先でゴアンド  鹿児島を往く
【 関連情報 : Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 04   薩摩藩と三代木村嘉平の活字
【 関連情報 : Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 05   鹿児島 おすすめ情報Ⅰ 仙巌園/尚古集成館 】
【 関連情報 : Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 06   鹿児島 おすすめ情報Ⅱ 長島美術館 】
【 関連情報 : Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 00 番外編 しろくまは カゴンマ de ゴアンド ! 花筏 】

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【 緊 急 の お 知 ら せ 】

◆ 尚古集成館 館長 : 田村 省三氏による
特別講演 と ギャラリー ・ トークの 開催が決定しました !!
<尚古集成館所蔵/重要文化財 『木村嘉平活字』 と 薩摩藩集成事業について>

◯ 『木村嘉平活字』 研究の第一人者 : 田村省三館長に、講演とギャラリー ・ トークを担当いただきます。
◯ 11月02日[日] 14:00-17:00 仙巌園会議室
◯ またとない機会ですが、会場の都合で 限定20名様となります。

◯ 聴講料は不要ですが、仙巌園 ・ 尚古集成館の共通入場券 ¥1,000 が必要となります。
◯ 参加希望のかたは adana@robundo.com に、件名「木村嘉平活字講演会参加」で申し込みを。
◯ 申し込みは先着順で、定員になり次第締め切りとさせていただきます。
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三代木村嘉平肖像 第三代 木村 嘉平 ( 名は房義。1823/文政6年-1886/明治19年 行年64 )
[図版出典 : 田村省三 「木村嘉平と川本幸民」 『日本の近代活字』  p.232 – 237  朗文堂]

木村嘉平 (きむら かへい。三代。名は房義。1823年/文政06年-1886年/明治19年03月24日) とは、初代から五代にわたる江戸と東京の木版彫刻士の世襲名であり、しばしば木村の村を 「村の異体字 邨」 につくり、また略して 「邨 嘉平、邨 嘉」 などと唱えたり、彫刻していました。

現在鹿児島 尚古集成館が所蔵する、活字資料(重要文化財)を製作したのは、江戸神田小柳町 第三代 木村嘉平(木村房義)といい、18歳で父をうしなって三代嘉平を襲名しました。
三代嘉平は筆意彫りを得意とする名工とされ、藩政時代には 薩摩藩、加賀藩の御用をたまわって、数多くの木彫作品や木版製品をのこしています。

その三代嘉平の製作物のひとつに、鹿児島県立図書館所蔵の、薩摩府學蔵版の数冊の木版刊本があり、『中楷古文孝経』(1850年/嘉永03年)の跋文最終ページの欄外には、上掲図のような「 邨 嘉 平 刻 」がみられます。
また、おなじく薩摩府學蔵版のうち、『施治攬要 セジランヨウ』(1857年/安政04年)は、あきらかに木活字によるものであると田村氏はしるされています(p.235)。
すなわち三代嘉平は、活字駒彫りを、すでに1857年以前、すくなくとも安政年間から実践していたことになる貴重な資料といえるでしょう。

三代木村嘉平が開発した活字は、徳川幕府膝元の江戸や、開港地長崎での活字開発者とは幾分文脈を異とする貴重なものです。
三代嘉平は江戸に居住していましたが、薩摩島津家28代、薩摩藩11代藩主 : 島津斉彬 (なりあきら 1809-58 ウィキペディア : 島津斉彬 ) の委嘱をうけ、もっぱら蘭書などの文献資料にまなびながら、まったく独自に活字製造に着手して、パンチド ・ マトリクス方式からスタートして、やがて電鋳法 (電胎法とも) にいたって一定の成果をみました。

三代嘉平が斉彬によって、わずかに一冊のオランダ語訳本 『Engelsche Spraakkunst』 (エンゲルセ ・ スプラークキュンスト  英人 Murray, Lindrey 著)をあたえられ、鋳造活字製造の委嘱をうけたのは1854年 (安政元年)とされています。
この斉彬による委嘱の時期は、先に紹介した 『施治攬要 セジランヨウ』 (1857年/安政04年) より以前であったことも注目したいところです。

すなわち三代嘉平は木版にかえて、木活字を平行ないしは先行させて彫刻していたこととなります。この木活字での経験は、「電鋳法による活字原型」 としての 「活字駒」 の製造に際しておおいに有効だったと想像できます。
そして三代嘉平は幕府には内密のまま作業をすすめ、ようやく鋳造活字の製作が完了したのは、1864年(元治元)、数えて実に11年後のことでした。

川本幸民 遠西奇器術 国立国会図書館蔵   『遠西奇器術 第二輯』 電気模造機の項。『江戸の科学古典叢書』(国立国会図書館蔵)

上掲書 、田村省三 「木村嘉平と川本幸民」 『日本の近代活字』 のなかで、田村氏は、
「五代嘉平が記した 『木村嘉平献上安政年間製活字略傳書類 全』 に、嘉平が電胎法を学んだのは、江戸の薩摩藩邸で講義していたオランダ人からであると書かれている。しかしこの時代、オランダ人が大名の屋敷に滞在し、長期間の講義をおこなうようなことはまったく不可能だったはずだ」 (p.236)
と のべています。さらに、
「とすれば、嘉平は誰から電胎法を学んだのか。筆者 [田村] は現在、川本幸民 乃至は その周辺の人物ではなかったかと考えている。実は、川本幸民の 『遠西器術』 [国立国会図書館蔵] にその手がかりがあった」
とされています。

これらの和欧文活字をはじめ、活字の製作工程を知ることのできる諸道具類は、三代嘉平房義、四代嘉平 : 房義の長男、五代嘉平 : 房義の末子の歴代にわたって木村家に継承されていましたが、1879年(明治12)、同81年の二度にわたる神田の大火によって一部を消失しました。
しかし大半の資料は、三代嘉平の末子/五代嘉平によって、1907年(明治40)島津邸におさめられ、その後鹿児島の尚古集成館に所蔵され、1998年(平成10) 「木村嘉平関係資料」 として 重要文化財 に指定されました。

今回の <Viva la 活版  薩摩 dé GOANDO> に際して、木村嘉平活字研究の第一人者にして、尚古集成館館長/田村省三氏による特別講演会が予定されています。
また講演後に、今回 <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> 開催にともなって、尚古集成館別館に特別展示されている 「木村嘉平関係資料」 のギャラリー ・ トークも、館長みずからその任にあたってくださいます。

これ以上のご紹介は、尚古集成館でのご講演に待ちましょう。
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《 きわめて太いパイプでつながっていた 幕末薩摩藩と 長崎製鉄所 》
巷間、これまでは、明治初期、長崎製鉄所の活版伝習所に 「電鋳法 ・ 電胎法」 が伝わったとされてきました。 またこのことは一部の文書記録にものこっています。
しかしながらこれらの文書記録は、もともとは印刷人でも活字人でもない文章家によって、明治中期ころからしるされ、それが繰り返し引用されてきたために、技術的見地からみると多くの問題点や齟齬を抱えています。

もともと幕府直営の製鉄所であった長崎製鉄所は、幕末ともなると、溶鉱炉こそなかったものの、艦船の航行や修理などに必要とされる、相当高度な工業技術と工業設備をゆうしており、「大規模な鉄工所」とされるほどの存在でした。
そのことが 『創業150周年記念 長船よもやま話』 (同書編纂委員会、三菱重工業株式会社長崎造船所、平成19年10月)、『平野富二伝 考察と補遺』 (古谷昌二、朗文堂、2013年11月22日) などの刊行によって次第にあきらかになりました。

その結果 ―― 明治初期、長崎製鉄所の活版伝習所に 「電鋳法 ・ 電胎法」が伝わった ―― とする従来の記録には、工業技術者から疑念が提示されています。
すなわち個個の事象をとりあげるだけではもはや不十分かもしれません。時系列にそって印刷史研究も見直していただきたいときになってきたようです。

いずれにしても、薩摩藩は幕府にはこの鋳造活字製造事業への取り組みを伏せ,、おおやけには内密裡に進行したために、未解決の問題は多多のこされています。
すなわち1873年(明治06) 平野富二が東京に本格的に進出したとき、東京にはすでに <三代 木村嘉平> の鋳造活字は存在していました。
さらには、大関活字、志賀(志気ともされる)活字など、詳細は不明ながらも、あきらかに鋳造活字のための 「活字母型」 を所有していた 「鋳造活字製造所」 が複数存在しており、いっときは平野富二と競合した史実と整合がとれなくなります。

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20140905164002225_0001長崎製鉄所1872年

上) 海岸にそって手前の工場群が集成館、奥が仙巌園。 1872年(明治05)天皇巡幸記念として撮影されたもの。 現在は尚古集成館 ・ 仙巌園。
下) 長崎飽の浦に設けられた長崎製鉄所 (左手奥) の明治最初期の写真。 現在は三菱重工業株式会社長崎造船所の本社工場となっている。

《 鹿児島と長崎 ―― 太い絆で結ばれていた近代工業化と活字版製造の歩み 》
鎖国から開国へ、幕藩制度から近代化へ ―― 国をあげ、欧米列強諸国に追いつき追いこそうと、一心不乱になったのが明治初期でした。
以前から、鹿児島の 「 前浜/磯庭園 」 とされるあたりの光景が、長崎飽の浦の長崎製鉄所(現 : 三菱重工業株式会社長崎造船所 本社工場)の光景と、とてもよく似ていることがふしぎでした。
その疑問を尚古集成館館長 : 田村省三氏になげかけたところ、あっさりと、
「 それは似てますよ。 集成館は長崎製鉄所を意識して造営されましたから…… 」
こういう返答があって、呆然としたことがありました。

とかく看過されがちですが、このとき、ふるくからの開港地であった長崎と、海外への飛躍をはやくからこころみていた薩摩藩とは、活字と印刷術でもふとい絆でむすばれていました。
簡略にあげても以下のようになります。

◯ 本木昌造は池原香穉カワカを通じ、薩摩藩儒臣: 重野安繹ヤスツグから活版印刷機を購入した。
◯ 本木昌造が関与した大阪活版製造所は元薩摩藩士 : 五代友厚の資金援助により設立された。
◯ 平野富二は東京への進出に際し、五代友厚に 「首証文」 を提出して資金援助を受けたとされる。
◯ 東京築地活版製造所第四代代表 : 野村宗十郎の父は長崎在勤の 薩摩藩士だった。

「大阪活版所跡」碑 (所在地 : 大阪市東区大手通二丁目。 写真 : 雅春文庫提供)
大阪活版所、大阪活版製造所に関しては、その設立の経緯、消長とあわせ、まだ十分には印刷史研究の手がおよんでいない。この「大阪活版所跡」碑の側面の碑文にはこのようにある。
「 明治三年三月 五代友厚の懇望を受けた本木昌造の設計により この地に活版所が創設された 大阪の近代印刷は ここに始まり文化の向上に大きな役割を果たした 」

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DSCN1414uuDSCN1413uu大阪商工会議所ビル,、鹿児島商工会議所ビルの前には、いずれも五代友厚のおおきな立像が建つ。 また鹿児島中央駅前には 「若き薩摩の群像」 の巨大な彫刻があり、その中央には英国留学中の五代友厚が、前方を指さす勇壮な姿で刻されている。

【 関連情報 : 平野富二と活字*03 『活字界』牧治三郎二回の連載記事に戦慄、恐懼、狼狽した活字鋳造界の中枢
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<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の準備が佳境に入りつつあるころ、奇妙な指摘がなされました。
「この 邨 嘉平 刻 ―― の画軸を平野ホールでみたことがある……」
これまで、平野富二と東京築地活版製造所の事業では、鹿児島県との関係を、五代友厚(幼名 : 才助)だけからとらえ、平野富二が石川島平野造船所を創立したのちは、薩摩閥を背景とした、川崎重工の創立者 : 川崎正蔵との抗争にもっぱら目を奪われていましたから、この指摘はおどろきました。

下掲写真で紹介するのは、「平野富二研究会」 のメンバーと、平野ホールの 「虫干し会」 に訪問した折りの記録です。
この画軸は木版画とみられ、滅亡した明国から渡来し、徳川水戸藩主 : 水戸光圀の政治顧問になった 「 朱 舜水 」 による書画を ― 水府 (水戸) の藩校 : 尚義館の木村氏が所蔵していたものを、後世のいつのころか木版に刻み、ばれん刷りしたもので、俗に水戸拓本 ・ 水戸拓とよばれるものを軸装したものとみられました。

この書軸の左下隅に、いくぶん不鮮明ながら、たしかに薩摩府學蔵版と同様な 「 邨嘉平刻 」 がみられました。 薩摩府學蔵版の刻者署名と比較すると、「平」 の字の一画目の特徴あるさばきとがことなりますので、いまは三代嘉平の作と断定することは慎みたいとぞんじます。
それにしても平野富二と水戸藩との接点、そして薩摩藩と縁がふかかった木村嘉平との接点までもが平野ホールにはのこされていました。 研究に終わりはないようです。
平野ホール木村画軸01 平野ホール木村画軸02平野ホール木村画軸03 邨 嘉平刻