第3回 「 活版凸凹フェスタ 」 開催のお知らせです。
わが国の 「 活版ルネサンス 」 も順調で、
従来の四谷会場が手狭になり
ことしは、上野の森 「 日展会館 」 での開催です。
《 ゴールデン・ウィークは カッパン三昧 !! 》 の標語はそのまま
カッパン未経験者も、活版実践派の皆さまも
ふるってご参加ください!
と き * 2010年3月26日[金]27日[土] 13:30―19:00
ところ * 朗文堂4F-B
160-0022 新宿区新宿2-4-9 中江ビル4F
Telephone : 03-3352-5070
アダナ・プレス倶楽部の会員と、活版ファンの皆さまを対象とした
新品・中古品のカッパン関連機材・資材の展示即売会です。
手狭な会場ながら、貴重アイテムから、
マニアックな商品が溢れています!
創作の春に向けて、このチャンスをぜひともお役立てください。
[東京都公安委員会許可 第304380708865号]
アダナ・プレス倶楽部が製造・販売している、新品のカッパン印刷関連機器、独自企画開発商品はもとより、カッパン印刷所で長年の使用に耐えてきた優秀な中古品もドッサリ用意いたしました。これらは現在では生産中止となったカッパン関連機器や、個人では入手しにくい活版専用インキなどの器材・資材を含みます。カッパン印刷のサポーターとして、アダナ・プレス倶楽部ならではの、懇切丁寧な使用方法の解説もいたしますので、狭い会場ながらも魅力溢れる展示販売会となります。
折しも「活版凸凹フェスタ2010」をはじめ、春の展覧会や、春の創作活動のシーズン到来。「今年も(今年こそ)、活版凸凹フェスタに出展しよう!」と意気込む皆さまには絶好のチャンスです。創作に活用できそうな機材の補充、実制作での疑問解決、技術の向上に、どうぞこの「活版ルネサンス フェア」をご利用ください。
※ 会期中は両日とも「リノリウム版画」と「ゴム版画」を、Adana-21Jを用いて印刷するデモンストレーションをおこないます。
※ 樹脂凸版よりも厚みのあるこれらの版画を活版印刷機で印刷するためには、樹脂凸版用のメタル・ベースよりも高さが低い「版画用ベース」が必要となります。今回の「活版ルネサンス フェア」では、この「版画用ベース」を「中古現品限りの会場特別価格」で大放出いたします。活版印刷・凸版印刷の可能性を大きくひろげるアイテムを、皆さまこの機会にぜひともご入手ください。
版画制作:ササイ ユウコ
海外のレタープレス・プリンターの間では、活版印刷とリノ・カット(リノリウム版画)を組み合わせて楽しむ姿が多くみられます。いっぽうわが国では、リノリウム版や版木をもちいた凸版画は、木版用の版画プレス機で印刷するか、バレンで擦ることが主流とされ、最近流行のゴム版やビニール版では「判子」として手で押印すことがほとんどで、同じ凸版の一種である活版印刷とは切り離して考えられる傾向があります。しかし、凸版用の版画プレス機の類は巨大で、家庭には気軽に導入できませんし、バレン摺りや押印では力も要るし量産も大変です。
そこでアダナ・プレス倶楽部では「版画用ベース」を用いて、活版印刷機でリノリウム版やゴム版を楽しく気軽に印刷する方法を提案しています。活版印刷でよく用いられている樹脂凸版は、厚さ約0.98ミリ、亜鉛凸版は厚さ約1.3ミリが主流です。これらの厚みの樹脂凸版や亜鉛凸版を、活字と近しい高さに調整して印刷するために、アダナ・プレス倶楽部で通常販売している「メタル・ベース」は、厚さ22.39ミリの規格を採用しています。
しかし、リノリウムやゴムなどの版画材料は厚みがあるために、現在販売している「メタル・ベース」では版面が高くなりすぎて、活版印刷機では刷ることができません。今回入荷した金属ベースは、大量ページ物印刷所で紙型鉛版用に使われていたもので、高さは19.65ミリ前後と、通常のメタル・ベースよりも低く「版画用ベース」としてお勧めです。リ・ユース品ですので、「第6回 活版ルネサンス フェア」の会場で直接ご覧のうえ、お求めください。