主 催 | 武蔵野美術大学 美術館・図書館
日 時 | 5月30日[木] 16:30-18:30
6月01日[土] 14:40-16:40
会 場| 武蔵野美術大学 美術館ホール
講 師| 片塩二朗 大石 薫
協 力| 株式会社 朗文堂 アダナプレス倶楽部
たくさんの皆さまのご協力をたまわり、無事にタイポグラフィ・ゼミナール《活字と書物》を終了できました。ご支援、ご協力にふかく感謝申しあげますとともに、ご来場いただきました皆さまにはあつく御礼を申しあげます。
最近ようやく各地で開催されるようになった図書展ですが、とかく表層をなぞり「書誌的解説」をみるだけなのを残念におもっておりました。
書物には著者の苦悩――多くは校正紙と改版にみられます。
製造者の逡巡と葛藤――活字書体の選択、活字サイズ、組版、紙面設計、印刷用紙、印刷方式、製本仕様などの、造形者としての付帯情報がギッシリとつまっています。
そういった「書物の背後にひそむもの」をご来場者に体験していただき、書物の背後に肉薄するきっかけを少しでも提供したいというおもいがありました。
そのために、わが国ではあまり知られていない「ジョバンニ・マーダシュタイクとオフィチナ・ボドニ」を紹介するとともに、その刊行書『アモーレ』(武蔵野美術大学所蔵)製作の実態を、金属活字組版とパソコンDTP方式によって追体験し、手引き印刷機時代の印刷法である「湿式印刷」をご体験いただくという盛りたくさんな企画でした。
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このゼミナールの報告は、近日発行予定の『アダナプレス倶楽部会報誌 Vol.21 Summer 2013』に詳細にわたって紹介されています。
《タイポグラフィ 2つの潮流展》は8月18日までの長期開催が予定されており、その間に関連イベントもたくさん開催されます。ご観覧をお勧めいたします。
《詳細:武蔵野美術大学美術館・図書館》
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以下の写真は武蔵野美術大学図書館・美術館からご提供いただいたものです。