Viva la 活版 Viva 美唄 盛況裡に終了! ご来場・ご支援に大感謝!!

《Viva la 活版 Viva 美唄》
【会  期】 2013年7月13日[土]―15日[月・祝]    9:00―17:00
【会  場】 ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
         アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
         北海道美唄市落合町栄町 http://www.artepiazza.jp/
【入場料】  無 料
【主  催】  朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
────────
《Viva la 活版 Viva 美唄》は、初夏の薫風のもと、終始晴天にめぐまれ、アルテ ピアッツァ美唄を会場として、全日程を無事に終了いたしました。
アート・ギャラリーの会場ご来場され、活版造形作品をご観覧いただきました、たくさんの皆さま、アート・ストゥディオの会場での各種のタイポグラフィ・ゼミナールにご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

《Viva la 活版 Viva 美唄》には、アダナプレス倶楽部会員、活版カレッジ、そして新宿私塾修了生、タイポグラフィ学会の皆さまが、道内はもとより、とおく、福岡・徳島・埼玉・千葉・神奈川・東京から、30余名というたくさんの皆さまが参加されて、力つよい運営と応援にあたってくださいました。
ほんとうにありがとうございました。

北海道空知地方の皆さま、美唄市の皆さま、アルテ ピアッツァ美唄のスタッフの皆さまに、あらためまして心よりの連帯のご挨拶を申しあげます。
北海道の雄大な大地に、あたらしい時代の活版造形の種子を、ひとつぶ、のこすことができました。

《Viva la 活版 Viva 美唄》は、「海の日」にちなんだ三連休のかたのご来場も多く、全国各地からアルテ ピアッツァ美唄の彫刻造形と大自然のハーモニーをたのしまれるかたがお見えになっていました。
そんなかたが《Viva la 活版 Viva 美唄》にご来場されて、そこではじめて活版印刷に触れられたかたもいらして、そこでもあらたな出会いと交流が多彩にはじまりました。

アダナプレス倶楽部会員の皆さんは、忙しい日程をやりくりしての北海道入りでした。また美唄はおろか、北海道そのものがはじめてというかたもいらして、アルテ ピアッツァ美唄のアート・ギャラリー、アート・ストゥディオの会場をめぐり、各所に配された安田 侃カン氏の彫刻作品を楽しまれ、北海道各地を意欲的にまわる、強行日程のかたも多かったようです。

ですから毎日が、会員同士の再会と出会いの歓喜の場となり、毎夜の食事は、再会のよろこびと、しばしのお別れ会を兼ねた「懇親会」という状態の連続でした。
ともかく終始歓声と感動に包まれた、アルテ ピアッツァ美唄の会場でした。
たくさんの収穫と、成果と、宿題と、おもいでがいっぱいの《Viva la 活版 Viva 美唄 ── すばらしき活版、すばらしい美唄》でした。

アート・ギャラリーでの活版作品展示、アート・ストゥディオでの各種ゼミナールの報告などは、主催者カメラが追いついていないため、会員の皆さんの写真が集まるのをまって、『アダナプレス倶楽部 コラム』で順次ご紹介させていただきます。DSC00205s

Viva la 活版 Viva 美唄 『やきとリンピック』と嬉しいバッティング!?



《Viva la 活版 Viva 美唄》

【会 期】 2013年7月13日[土]―15日[月・祝]
9:00―17:00(最終日は13:00まで)

【会 場】 ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
       アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
       北海道美唄市落合町栄町 http://www.artepiazza.jp/
【入場料】 無 料
(ゼミナールの一部に参加費が必要なものもあります)

【主 催】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

◎ 《Viva la 活版 Viva 美唄》関連、重量物の活版印刷機器、空輸禁止品(おもに活版インキ)などから順次梱包発送を完了。
◎ 輸送はおもに宅配便をもちています。現在の宅配便のおおくは、遠方へは拠点空港まで空輸して、そこからトラック便に積み換えることが増えています。
◎ ところが、これまでの出荷の経験上、印刷インキや活字洗い油などは「危険物」とされて空輸便は使えません。
◎ 今回もこれらの品目は早めに集荷して、トラック+カーフェリー+トラックで美唄の会場に到着予定です。
◎ そのため沖縄のユーザー様には、時間はかかりますが、いつも船便での出荷です。
◎ 本日10日[水]夕方の最終集荷で、空輸便の作品類が出荷される(はずです)。
◎ 現在本稿を記述中ですが、たったいま宅配便マラソン青年集荷で来社。出荷完了! まだ荷物が散乱していますが、これらは手持ちで運搬します。
◎ 《Viva la 活版 Viva 美唄》の展示は小冊子と額装作品が多く、販売を目的としているものはありません。
◎ 額装作品だけで数個の段ボールでの出荷でした。こららの作品が、アート・ギャラリーの壁面と、机を占拠して、ズラリとならんだ姿を想像するだけで、胸おどるものがあります。
◎ 「活版カレッジ・アッパークラス」では、ここ五年ほど、ほぼ月一回集まっては仮称「活版歌留多」を製作していました。まだ五十音全部の完成をみてはいませんが、毎回構想を練って、活版新技法や、途絶えていた技術を復元したりと意欲的な挑戦がつづいていました。
◎ 《Viva la 活版 Viva 美唄》では、仮称「活版歌留多」の途中経過が発表・展示されます。活版印刷には、こんなにおおきな可能性と、すばらしい技術があったのかとおおもわせます。しかも一部の技法は、簡便な手法解説もありますので、活版造形者なら見落とせない展示です。

《第7回 全国やきとリンピック、Viva la 活版 Viva 美唄と同時開催 !?》


《美唄に活版造形者と活版ファンが集結するはずでしたが、焼き鳥ファンも大集結!》
昨日札幌の支援者からの@メールでのニュース。
「美唄で、全国やきとリンピックが同時期に開催されますけど、ご存知でしたか?」

イヤァ~ 驚きました。まったく知りませんでした。会場は持ち回りのようですが、ことしは美唄での開催で、
第7回 全国やきとリンピック in びばい 7月13-14日】が開催されます。

《Viva la 活版 Viva 美唄》では、過剰な演出は避け、POP やポスターなどはいっさいつくらないことにしていましたが、《全国やきとリンピック》のほうは、なかなか賑やかなようです。

活版造形者も焼き鳥が大好き!
バッカス松尾なぞは、レンタカーを借りただけで宿もとらず、
「北海道の海の夕陽をみたい」
なぞと気障なセリフをはいていますが、ほんとうは、美唄焼き鳥を目当てに参加しているフシもなくありません。

第7回 全国やきとリンピック in びばい 7月13-14日】の関係者の皆さまに、こころからのエールをおくるとともに、お互いに晴天に恵まれ、盛会をみるように頑張りましょう!

Viva la 活版 Viva 美唄 ゼミナール参加者募集


《Viva la 活版 Viva 美唄》の開催が近づいてまいりました。
「アルテピアッツァ美唄」は、美唄市の出身で、世界的な彫刻家として知られる安田 侃(やすだ かん)さんが、今なお創り続ける、大自然と彫刻が相響した野外彫刻公園からなる彫刻の美術館です。自然と人と芸術の新しいあり方を模索し、提案し続け、訪れる人々に自分の心を深く見つめる時間と空間を提供している素晴しい施設です。

そのような素敵な環境にある「アルテ ピアッツァ美唄」の「アート・ストゥディオ」と「アート・ギャラリー」の1画をお借りして、『Viva la 活版 Viva 美唄』では各種ゼミナールと、活版カレッジ有志による活字版印刷を中心とした展示をおこないます。

皆さまぜひとも、この機会に、お気に入りの書物を一冊持って、美唄の地にお越しください。そして日常の喧騒を離れ、活字版印刷の展示をじっくりと鑑賞し、活版印刷の魅力をご体験いただきたいと存じます。
彫刻と自然が織りなすシンフォニーの中で、のんびりと読書や思索に耽ったり、大切な人とのゆっくりしたひとときを過ごしたりしてください。
真の造形活動や、こころ豊かな人生について見つめなおすために必要な、贅沢な時間と空間がそこにはあります。

《Viva la 活版 Viva 美唄》
【会 期】2013年7月13日(土)―15日(月・祝)9:00―17:00(最終日は13:00まで)
【会 場】ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
     アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
     北海道美唄市落合町栄町   http://www.artepiazza.jp/
【入場料】無 料
      (ゼミナールの一部に参加費が必要なものもあります)

【主 催】朗文堂 アダナ・プレス倶楽部


参考資料:以下の写真は2013年06月01日、武蔵野美術大学「タイポグラフィ2つの潮流展」のタイポグラフィ・ゼミナール風景です。武蔵野美術大学図書館・美術館ご提供。

アルテピアッツァ美唄《アート・ストゥディオ》にて、各種ゼミナールを開催します。


7月13日(土)

10:00―12:00 「メディアと活版印刷──活版印刷のあらたな挑戦」
            朗文堂/片塩二朗
参加費500円。予約不要・当日参加可能。
わが国への活字版印刷術導入の歴史から未来展望までが学べる講座です。
活字版印刷機Adana-21Jを使って記念カードの印刷体験も行います。

13:00―14:30 「欧文活字と花形活字でつくるオリジナルレターセット」
            アダナプレス倶楽部
参加費2,500円(材料費込) 予約制:定員4名(お申込先着順) 
花形とアルファベットの活字を使って、名前入りの素敵なオリジナルレターセットをつくります。
便箋10枚と封筒5枚に銀色のインキで印刷します。

15:00―16:30 「欧文活字と花形活字でつくるオリジナルレターセット」
            アダナプレス倶楽部
参加費2,500円(材料費込) 予約制:定員4名(お申込先着順)
花形とアルファベットの活字を使って、名前入りの素敵なオリジナルレターセットをつくります。
便箋10枚と封筒5枚に銀色のインキで印刷します。

■7月14日(日)
10:00―11:30 「起農への挑戦 〇(まる)をもらえる野菜づくり」
            まるほり野菜園/堀内 剛
参加費500円。予約不要・当日参加可能。
身体性をともなった「ものづくり」の根幹をなす「農」と「食」について、北海道夕張郡由仁町で野菜園「まるほり野菜園を起業した堀内剛さん」にお話いただきます。
堀内さんが育てたトマトの試食とお土産のトマトの配布(先着順)も予定しています。

13:00―14:30 「欧文活字と花形活字でつくるオリジナルレターセット」
            アダナプレス倶楽部
参加費2,500円(材料費込) 予約制:定員4名(お申込先着順) 
花形とアルファベットの活字を使って、名前入りの素敵なオリジナルレターセットをつくります。
便箋10枚と封筒5枚に銀色のインキで印刷します。

15:00―16:30 「欧文活字と花形活字でつくるオリジナルレターセット」
            アダナプレス倶楽部
参加費2,500円(材料費込) 予約制:定員4名
花形とアルファベットの活字を使って、名前入りの素敵なオリジナルレターセットをつくります。
便箋10枚と封筒5枚に銀色のインキで印刷します。

■7月15日(月・祝)
10:00―12:00 「活版印刷で記念カードを印刷しよう」
            アダナプレス倶楽部
参加費無料。予約不要・当日参加可能。
活字版印刷機Adana-21Jを使って記念カードの印刷を体験していただきます。

*「欧文活字と花形活字でつくるオリジナルレターセット」に参加ご希望の方は
e-mail もしくは、ファクシミリ 03-3352-5160 まで、
「Viva la 活版 Viva 美唄 花形活字レターセット 参加希望」と明記の上、
参加希望日時(第一希望、第二希望などもあれば明記)、
住所・氏名・年齢・当日連絡が可能な電話番号・e-mailアドレスもしくはファクシミリ番号をご連絡ください。
(お教えいただいた個人情報は朗文堂/アダナ・プレス倶楽部のみの使用といたします)。

★関連情報:アダナプレス倶楽部 NEWS
◎ 02月20日  Viva la 活版 Viva 美唄  開催のお知らせ 
◎ 06月11日  Viva la 活版 Viva 美唄 ゼミナール参加者募集
◎ 06月19日  Viva la 活版 Viva 美唄 さぁはじまったぞ! アダナプレス倶楽部イベント狂想曲 !?
◎ 06月29日  Viva la 活版 Viva 美唄 すぐそこまで!
◎ 07月05日  Viva la 活版 Viva 美唄 活版印刷と 安田侃カンと まるほりトマト
◎ 07月07日   Viva la 活版 Viva 美唄 炭山ヤマの碑と監視員さん
◎ 07月10日  Viva la 活版 Viva 美唄 『やきとリンピック』とバッティング
◎ 07月17日  Viva la 活版 Viva 美唄  盛況裡に終了!  ご支援に大感謝 !!

★関連情報:タイポグラフィ・ブログロール『花筏』
◎ 03月13日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅰ 開催のお知らせ
◎ 03月15日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅱ 準備着着進行中 !?
◎ 03月28日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅲ タイトルデザインと過去の活版関連イベントデザインの記録

Viva la 活版 Viva 美唄 炭山ヤマの碑と監視員さん



《以下 ── やつがれ Wrote》
たなばたの日曜日。《Viva la 活版 Viva 美唄》の開催を控えたアダナプレス倶楽部会員の作品搬入が盛んです。
「最後の最後に、誤植をみつけちゃって……。土曜日にもう一度刷り直して、すぐ製本しま~す」
「飛行機のチケットが取れました。作品もバッチリです。ご安心を!」
@メールもにぎやかです。
─────
《Viva la 活版 Viva 美唄》には、雨男バッカス松尾も参加されます。ですから雨がおおいに心配でした。「Yahoo ! 美唄市の週間天気予報」によると、最高気温は25-26度、おおむね曇り、後半は晴れになるようです。
どうやら今回は、天下の晴れ男、やつがれの勝ちらしい。

旅行者やイベント開催者には、降雨はつらいが、それでもやつがれ、アルテ ピアッツァ美唄の一面の緑、そして巧妙に配された真っ白な彫刻や、シェンナ(赤茶色)の構造物が、雨にうたれる姿も見てみたいという、チョット贅沢な望みもある。

なにせアダナプレス倶楽部の主催だから、《Viva la 活版 Viva 美唄》には、付帯イベント? が盛りだくさんに設けられている。
① 既報のとおり、堀内剛さんの講演にともなう、ミニトマトと絞りたて生ジュースの試食・試飲会。由仁町まるほり野菜園への遠征ドライブ。道中カーナビ画面が、ただの一本棒になるから注目。接待:ご機嫌によるが、風の猫 ゴリを予定 
② 懐かしのシャボン玉ホリデー(大石担当。詳細:ないしょ)
③ 目の前美唄川支流で、沢ガニとヤゴ捕り(やつがれ担当。参加希望無し)
④ 美唄名物焼き鳥を食いまくる懇親会。地元北海道勢も多数参加。
⑤ 札幌ラーメン、地ビールの試食・試飲・品評会(希望者が勝手に開催)
⑥ ジャスト・シュン!美唄ハスカップ狩り。入園試食無料。持ち帰り有料。
──────
ところで、《Viva la 活版 Viva 美唄》の主会場は、アルテ ピアッツァ美唄の宏大な敷地いっぱいで開催される。
講演会とタイポグラフィ・ゼミナールは、ヤマの上の「アート・ストゥディオ」。作品展はヤマの中腹、彫刻広場前の「アート・ギャラリー」での開催。

このふたつの会場は、そうとう離れているし、高低差もたっぷりある。
ギャラリーからストゥディオまでのぼると、やつがれなぞは身も心も疲れはて、おもわず隣奥の「ギャラリー・カフェ」に倒れこんで、テラスで一服つけ、チョロチョロ顔をだすリスを相手に、絶品の水出し珈琲をいっぱいやらないと、隣接手前の「アート・ストゥディオ」には戻れないほどだ。

武田信玄「風林火山」さながら「動かざること山のごとし」のやつがれ。そのために手不足になりがちの今回。エクセルプリントでの役割分担は「アート・ギャラリーでの監視員」に決定しているらしい(希望調査は無かったが……)。

監視員さんとは、大きな美術館や博物館の一隅で、夏は冷房病予防、冬はシモヤケ予防で、毛布を膝に掛け、彫刻作品のようにかたまっているひとの役割である。ときおり立ち上がって、
「硝子に手をお触れにならないようにお願いします」(ニッコリ)
などという役割である。ところがなにぶん強面コワモテのやつがれ、ニッコリはできないし、気温25-26度の快適さでは、ユニフォームの膝掛け毛布をどうしよう?

─────
美唄市 は、かつては四大産炭地のひとつとされて、三菱鉱業、三井鉱山、中小の炭鉱などが進出して、全国でも有数の炭鉱都市として栄えたまちです。最盛時には炭鉱までのローカル鉄道「美唄鉄道」がはしり、1950年代の最盛時の人口は10万人弱という繁華なまちでした。

1970年代にはいると、国の施策として石炭から石油へのエネルギー転換がはかられ、このまちでも1973年に三菱美唄炭鉱が閉山されて、ほとんどの炭鉱の灯が消えました。活気のあった炭鉱住宅はひっそりと静かになり、子どものいなくなった小中学校は廃校となりました。

それから40年ほどの歳月がすぎ、現在の美唄市は人口2万5000人ほどで、ここがおおきな産炭地だったことを忘れさせるほど、豊かな緑がひろがり、すっかり静かなまちになりました。それでも空知地方の中核都市、物資の集散地としての役割を担い、廃鉱のまちにありがちな暗さがないのがふしぎなくらいです。

それでも《Viva la 活版 Viva 美唄》の主会場、アルテ ピアッツァ美唄から車で数分のところに、炭鉱で犠牲となったかたの鎮魂の碑「炭山ヤマの碑」があり、もうすこし奥地には「炭鉱メモリアル森林公園」があります。いずれも彫刻家/安田 侃カン氏の「作品」となっています。
─────
その「炭山ヤマの碑」にこころをうたれ、活版作品としてまとめられたかたがいます。
用紙はスペイン/アルパ社の四方耳つき手漉き紙、活字組版は 12pt. 明朝体、図版部分はゴム版画を使用していました。印刷は5-6度刷りのようでした。

《Viva la 活版 Viva 美唄》は、かつてない、画期的な活版造形者による祭典となります。そしてひっそりと、わが国の繁栄をもたらした炭鉱労働者への鎮魂のこころを忘れていないのは嬉しいかぎりです。

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Viva la 活版 Viva 美唄 活版印刷と 安田 侃カンと まるほりトマト


【詳細情報:まるほり野菜園ブログ  北海道の新米百姓日記
【関連情報:『花筏』2012年10月03日 まるほり野菜園 ── 農にいきるひと 堀内 剛さんへのエール

きょうはお知らせです。
《Viva la 活版 Viva 美唄》、本当にすぐそこ、来週末に迫ってまいりました。
アダナプレス倶楽部では、連日連夜、テンヤワンヤ、ともかく製作に余念がありません。

そんななか、北海道夕張郡由仁町の堀内剛さんからの飄飄とした@メールがときおり到着します。ここにご紹介したいくらい、ユーモアと含蓄のある@メールです。
堀内さんは、「風の猫 ゴリ」──たいていの猫と同様に、甘えたる、すねたりする、気まぐれのようですが──とともに起農──トマトと豆づくりに余念がありません。

そんな堀内剛さんと、《Viva la 活版 Viva 美唄》の講演会と、懇親会でお会いできます。何人かは、由仁町の「まるほり野菜園」訪問に出かけるようです。
堀内さんは美唄名物「アダナプレス倶楽部  焼き鳥懇親会」に参加されますが、おいしいお酒が飲めるように(飲酒運転防止)と、美唄周辺に宿をとられたそうです。

【詳細情報:まるほり野菜園ブログ  北海道の新米百姓日記
上記ブログにリンクすると同時に、その一部をここにご紹介いたします。
すね者「風の猫 ゴリ」との日日がたのしく綴られています。上記リンクもぜひご覧ください。 
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FC2 Analyzer   まるほり野菜園  堀 内  剛

今日はお知らせです。
7月14日にまるほり園長[堀内剛]が、焼き鳥で知られる美唄市に出張し、《Viva la 活版 Viva 美唄》の講演会として
「起農への挑戦 ◯(まる)をもらえる野菜づくり」
と題する講演と、「まるほりトマト」のPR活動をいたします。

会場は、世界で活躍する美唄出身の彫刻家、安田 侃(やすだ かん)さんがつくる植物や景観とともに成長する野外彫刻公園、アルテピアッツァ美唄

《Viva la 活版 Viva 美唄》は、「活字書体」「印刷技術」など、文字と活字を愛し、追求し続ける出版社「朗文堂」さんのアダナプレス倶楽部が主催。

アダナプレスとは、印刷の原点「金属活字」を紙に「押圧」する事による昔ながらの印刷技法、「活版印刷」をする機械の名前です。

これ以上説明するとぼろがボロボロ出てくるので詳しくはこちらでお調べの程を⇒朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

イベントは、「欧文活字と花形活字でつくるオリジナルレターセット」などの講習会や、朗文堂主催の活版カレッジの生徒さんの作品展示などが中心。

そんな中、異彩を放ちまくる「まるほり野菜園」の講演&おみやげ配布の企画!

実は、朗文堂に勤める、まるほり園長の学生時代の後輩が、朗文堂の社長さんと出張のついでに、まるほり野菜園に遊びに来てくれた事をきっかけに、講演を企画していただきました。
講演のタイトルは「起農への挑戦  ◯(まる)をもらえる野菜づくり」
身体性をともなった「ものづくり」の根幹をなす「農」と「食」についての講演をとの事です。

① 私は言語中枢に深刻な問題を抱えている。
② ポワーっと生きて来たので、私の経験と上滑りな考えが
     皆様の参考に成るのかどうか?
③ なにより文字を愛する方のイベントで、私の話がフィットするのか??
主に、以上の理由でとても不安です。

先輩にチャンスをくれたゼミの後輩[大石薫]と、社長[片塩二朗]さんに恥をかかせないように、せめて準備だけはしっかりと、そして、おみやげトマトは大盛りで臨みたいと思います。

ちなみに講演内容は、

① 自己紹介 わたしの人生の歩み
② 農業との出会い。
③ 恩師たち
④ 新規就農事情と新しい流れ。
⑤ まるほり野菜園の目指す農業
⑥ B染色体がもたらした出会い。
⑦ トマト試食タイム!!

といった内容で1時間30分

主に試食タイムを充実する予定。

参加費500円でおみやげ付き。

皆さんの貴重なお時間をいただくので、もちろんお土産トマトは500円以上の価値のものにいたしますよー。

穴があったら7月15日まで入っていたい、、そんな精神状態ですが、愛すべき後輩が頑張って段取りしたイベント。
私の起農を応援してくれている社長さんの気持ちに答えたい。

皆様に呼びかけます。

7月14日は是非、アルテピアッツァ美唄へ!!!!!!

イベント情報はこちら ⇒ Viva la 活版 Viva 美唄

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ゴリの秘蔵画像などを駆使してご機嫌を伺う作戦です。

Viva la 活版 Viva 美唄 すぐそこまで!

《Viva la 活版 Viva 美唄》
【会 期】 2013年7月13日[土]―15日[月・祝]
       9:00―17:00(最終日は13:00まで)

【会 場】 ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
       アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
       北海道美唄市落合町栄町 http://www.artepiazza.jp/
【入場料】 無 料
      (ゼミナールの一部に参加費が必要なものもあります)

【主 催】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

いよいよ《Viva la 活版 Viva 美唄》の開催がせまってまいりました。
いま、活版造形者は、黙黙と作品の仕上げに余念がありません。
タイポグラフィ・ゼミナールの担当者は、準備ぬかりなく進行しています。

《Viva la 活版 Viva 美唄》は、活版造形者とその活版作品に親しく接していただき、その造形の魅力に触れていただくことを主眼としています。
そのために、過度な広報活動は抑制し、せいぜい告知はがきの印刷配布と、イベントタイトル入りTシャツをつくったくらいにして、ご来場者と活版造形者のこころの交流ができたらしあわせに存じます。

また「アダナプレス倶楽部」「活版カレッジ」の各地の会員や修了生も、大挙して雄大な北海道の大自然にいだかれるべく《Viva la 活版 Viva 美唄》に参加されます。
地元、北海道の多方面の造形者との情報交換も熱を帯びてきています。

《Viva la 活版 Viva 美唄》で、美唄の アルテ ピアッツァ美唄 のアート・ギャラリー、アート・スペースでお会いしましょう。

★関連情報:タイポグラフィ・ブログロール『花筏』
◎ 03月13日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅰ 開催のお知らせ
◎ 03月15日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅱ 準備着着進行中 !?
◎ 03月28日  Viva la 活版 Viva 美唄 Ⅲ タイトルデザインと過去の活版関連イベントデザインの記録

★関連情報:アダナプレス倶楽部 NEWS
◎ 02月20日  Viva la 活版 Viva 美唄 開催のお知らせ 
◎ 06月11日  Viva la 活版 Viva 美唄 ゼミナール参加者募集
◎ 06月19日  Viva la 活版 Viva 美唄 さぁはじまったぞ! アダナプレス倶楽部イベント狂想曲 !?
◎ 06月29日  Viva la 活版 Viva 美唄 すぐそこまで!
◎ 07月05日  Viva la 活版 Viva 美唄 活版印刷と 安田 侃カンと まるほりトマト

 

Viva la 活版 Viva 美唄 さぁはじまったぞ! アダナプレス倶楽部イベント狂想曲 !?


 
《アダナプレス倶楽部名物、お祭り騒ぎ !? ── やつがれ Wrote》
【Viva la 活版 Viva 美唄】の「イベント告知はがき」、『アダナプレス倶楽部会報誌』の発送を終えて、すこしは静かになっていたかにみえたアダナプレス倶楽部+活版カレッジの面面。
ところが実際は、みなさんが本来の活版造形者にもどって、アルテ・ピアッツァ美唄の「アート・ギャラリー」での展示に向けて、作品づくりに余念のない日日であることは知っていた。こんなときは、皆さんがナーバスになるので静観が一番である。

うれしいことに、会場の美唄をはじめ、北海道各地で支援者が名乗りをあげられ、さまざまな造形者からの熱い反応もしばしば入ってくるようになった。地元ではともかく大歓迎で、期待はどんどん大きくなっているようである。責任重大である。

アダナプレス倶楽部会員と有志のみなさんも、30人ほど北海道入りをするらしい。なかには福岡や徳島から駆けつける会員や修了生もいるようである。
美唄、石見沢、札幌と、各地のホテルに分宿して、えらくにぎやかになりそうな悪寒 モトイ 予感。


北海道はデッカイドーで、 ともかく見どころ、食べどころが多い。ほとんどのかたが、北海道ははじめてだから、美唄の見どころを『アダナプレス倶楽部会報誌』に紹介しようと提案した。担当はコヨーテ キタ。
なにやら熱心にデータを集め、しこしこ地図を作成していたが、怖れていたとおり「イタリアン・レストランならここ」、「ケーキと紅茶ならここ一番」「和菓子のおいしいお店」、「名物焼き鳥店紹介」と食べ物紹介ばかり。
やはり人選を間違えた。後悔したがあとのまつりだった。

《2013年06月14日[金]──T シャツプリントの夕べ》
そんな多忙なはずのある週末、アダナプレス倶楽部会員が、おもいおもいのTシャツを持参して、三三五五集まっていた。
【Viva la 活版 Viva 美唄】の「制服」として、Tシャツにイベントタイトルの「Viva la 活版 Viva 美唄」のシルクスクリーン・プリントをするのだそうである。
そもそもアダナプレス倶楽部の会員には、シルクスクリーン印刷を本業とするかたがいるし、さまざまな印刷版式のひとつとして、孔版印刷=シルクスクリーンを業務とされる会員もいる。
それなのに今回はプロは後方支援にまわって、教場の片隅に、簡易印刷キット「シルクスクリーン T シャツくん」をもちこんで、各自がそれで印刷するのだそうである。

ちいさくてかわいいと、人気を独り占めしたのは「紋暢モンヨウ クン2歳のTシャツとポシェット」だった。コンビニで間に合わせの T シャツを買って、いつものとおり遅れてノコノコやってきたバッカス松尾は、まったくわかっていない。
「エッ、こんなちいさいの、たれが着るの?」


《Viva la 活版 Viva 美唄》
【会 期】2013年7月13日(土)―15日(月・祝)9:00―17:00  
                      (最終日は13:00まで)

【会 場】ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
     アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
     北海道美唄市落合町栄町   http://www.artepiazza.jp/
【入場料】無 料
      (ゼミナールの一部に参加費が必要なものもあります)

【主 催】朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

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《Viva la 活版 Viva 美唄》の開催までひとつきを切った。
アダナプレス倶楽部が掲げる「活版印刷ルネサンス」は、かならずしも活版印刷「業務」の再興を願うものではない。むしろ五体をもちいて、五感にひびきわたる、あたらしい物づくりに挑戦したかった。そんなおもいを共有できる活版造形者が着実に増加している。
そしてアルテ ピアッツァ美唄の広場いっぱいに、色とりどりの「Viva la 活版 Viva 美唄」のイベントタイトルTシャツを着た造形者が集うかとおもうと、こころ弾むものがあるこのごろである。

アダナ・プレス倶楽部会報誌 第21号

アダナ・プレス倶楽部の会報誌『Adana Press Club NewsLetter Vol.21』
(Summer 2013)が完成しました。会員の皆さまへ順次配送中です。

 
 
『Adana Press Club NewsLetter Vol.21』  Summer 2013
表紙タイトル : 60pt. & 36pt. & 24pt.  Albertus Titling
表紙画手法:ゴム版画
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・主な内容(目次)・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・イベント     Viva la 活版 Viva 美唄 ゼミナール詳細
・レポート   タイポグラフィ2つの潮流展
         Typography Seminar 活字と書物
・特別見開  美唄見どころMAP
・豆知識21   活字母型の製造法 ②電鋳法(電胎法)
・活版まんが 「活版シーズン到来の巻

『Adana Press Club NewsLetter』の定期購読をご希望の方は、会員登録 と年間登録費の納入をお願いします。
なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、会報誌の配布は次号からとなります。ご了承ください。

Typography Seminar 活字と書物 終了!

主 催 | 武蔵野美術大学 美術館・図書館 
日 時 | 5月30日[木] 16:30-18:30
         6月01日[土] 14:40-16:40
会  場| 武蔵野美術大学 美術館ホール
講  師| 片塩二朗 大石 薫
協  力| 株式会社 朗文堂 アダナプレス倶楽部

たくさんの皆さまのご協力をたまわり、無事にタイポグラフィ・ゼミナール《活字と書物》を終了できました。ご支援、ご協力にふかく感謝申しあげますとともに、ご来場いただきました皆さまにはあつく御礼を申しあげます。

最近ようやく各地で開催されるようになった図書展ですが、とかく表層をなぞり「書誌的解説」をみるだけなのを残念におもっておりました。
書物には著者の苦悩――多くは校正紙と改版にみられます。
製造者の逡巡と葛藤――活字書体の選択、活字サイズ、組版、紙面設計、印刷用紙、印刷方式、製本仕様などの、造形者としての付帯情報がギッシリとつまっています。

そういった「書物の背後にひそむもの」をご来場者に体験していただき、書物の背後に肉薄するきっかけを少しでも提供したいというおもいがありました。
そのために、わが国ではあまり知られていない「ジョバンニ・マーダシュタイクとオフィチナ・ボドニ」を紹介するとともに、その刊行書『アモーレ』(武蔵野美術大学所蔵)製作の実態を、金属活字組版とパソコンDTP方式によって追体験し、手引き印刷機時代の印刷法である「湿式印刷」をご体験いただくという盛りたくさんな企画でした。
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このゼミナールの報告は、近日発行予定の『アダナプレス倶楽部会報誌 Vol.21  Summer 2013』に詳細にわたって紹介されています。

《タイポグラフィ 2つの潮流展》は8月18日までの長期開催が予定されており、その間に関連イベントもたくさん開催されます。ご観覧をお勧めいたします。
《詳細:武蔵野美術大学美術館・図書館
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以下の写真は武蔵野美術大学図書館・美術館からご提供いただいたものです。

Typography Seminar 活字と書物


「タイポグラフィ 2つの潮流展」に出品されている書物『Amores』(邦題:愛の詩ウタ、ジョバンニ・マーダシュタイク製作、オフィチナ・ボドニ、伊、1932)を中心に、書物の製作背景を、使用活字書体、活字サイズ、組版設計、印刷用紙、製本様式などの側面から立体的に解析し、その活字組版(金属活字版方式、DTP方式)を追試し、実際の活版印刷で追体験するタイポグラフィ・ゼミナールです。

これらの書物にまつわるエピソードや、タイポグラフィの解析と実践的な見かたを知ることにより、展覧会に出品されているたくさんの書物の楽しみや収穫が、2倍にも3倍にもなる画期的なゼミナールとなります。
あわせて、『Amores』の1ページを再現した活字組版を、武蔵野美術大学所有の手動式の活字版印刷機 Adana-21J で印刷する体験ができます。
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参加費は無料ですが、実践型ゼミナールのため定員は20名と少数です。お申込みは下記の武蔵野美術大学美術館担当者様まで、急いでお申込みください。
[2013年05月20日 武蔵野美術大学美術館URLに満員告知がありました]

主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
日時
5月30日[木] 16:30-18:30(終了予定)
6月01日[土] 14:40-16:40(終了予定)
会場
武蔵野美術大学 美術館ホール
講師
片塩二朗 大石 薫
会場
株式会社 朗文堂 アダナプレス倶楽部
参加費
無料
参加方法
参加希望日・住所・氏名・電話番号・メールアドレス・年齢(武蔵野美術大学学生の場合は学科/学年)を明記の上、下記アドレスへお申し込み下さい。
なお、メールの件名は【タイポグラフィゼミナール参加申し込み】としてください。
当館より5月27日[月]17:00までに確認のメールをお送りします。
申込
問い合わせ
武蔵野美術大学 美術館・図書館
美術資料担当(植松・河野)
ml_event@musabi.ac.jp Telephone 042-342-6003

詳細情報:武蔵野美術大学 美術館・図書館 展覧会情報

【展覧会】武蔵野美術大学 タイポグラフィ 2つの潮流

タイポグラフィ 2つの潮流

Two Streams of Typography

会期
2013年5月20日[月]-8月18日[日]
休館日
 
毎週 日曜日
(6/9[日]7/15[祝]8/18[日]は特別開館日)
時間
10:00-18:00(土曜、特別開館日は 17:00 閉館)
入館料
無料
会場
武蔵野美術大学美術館 展示室3
主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
共催
武蔵野美術大学 造形研究センター
監修
新島 実 (視覚伝達デザイン学科教授)
共同監修
 
寺山祐策(視覚伝達デザイン学科教授)
白井敬尚(視覚伝達デザイン学科教授)

詳細:武蔵野美術大学 美術館・図書館 展覧会情報

武蔵野美術大学図書館所蔵の貴重書・雑誌・ポスターコレクションから、主にイギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、オランダ、スイスにおける20世紀欧文タイポグラフィの、国際様式と伝統様式を俯瞰する。

【展覧会概要 ── 同展フライヤーより】
このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では「タイポグラフィ 2つの潮流」展を開催いたします。
本展は、19世紀末から20世紀後半にかけて、欧米で出版された美しい書物等を一堂に会して、ヨーロッパ及び米国における「伝統様式のタイポグラフィ」「国際様式のタイポグラフィ」の2つの流れを同時に俯瞰し、550年以上にわたり数知れず人々を引きつけて止まないタイポグラフィの魅力を探る試みです。

19世紀後半、ウィリアム・モリスが求めた「美しい書物」制作への試みの原点は、15世紀のインキュナビュラへの眼差しをその基本とし、当時の書物を丁寧に分析することから始められました。
そしてこのモリスの眼差しはその後のプライベート・プレス運動へ大きな影響を与え、20世紀のタイポグラフィ、とりわけ書物制作の一潮流として格調高い伝統様式美を復興させました。
さらにこの美しい書物制作への態度は、スタンリー・モリスンやヤン・チヒョルトによって一般化され、現在に至っています。

一方で、新たなタイポグラフィの転換は19世紀末のアール・ヌーヴォー(ユーゲント・シュティール)に端を発し、20世紀初頭のイタリア未来派、ロシア・アヴァンギャルド、デ・スティルそしてドイツのバウハウスなど、ヨーロッパ全土にまで連鎖的な拡がりを見せた革新的芸術運動の影響のもと、エル・リシツキーやバウハウスでのモホリ・ナジ等のタイポグラフィの革新運動にその萌芽を見ることが出来ます。
この新たな転換はその後、ドイツとスイスで国際様式と呼ばれるタイポグラフィデザイン形式を生み出し、印刷紙面に新しい空間構成と意味生成の土壌を形成することに繋がっていきます。

本展では武蔵野美術大学図書館所蔵のタイポグラフィ・コレクション、ポスター・コレクションと合わせて、貴重書の中からイギリスのプライベート・プレスによる書物をはじめ、フランスやドイツで出版された豪華本、画集、挿絵本、聖書などの優れたブックデザインなど250点を取り上げ、それらを同時に展示することによって、視覚造形言語としてのタイポグラフィの今日的な役割と発展を見つめ直す契機にしたいと思います。

アダナプレス倶楽部 Website リニューアル !




 《アダナプレス倶楽部 Website リニューアル》
朗文堂の活版印刷事業部門、アダナプレス倶楽部が発足したのは2006年秋のことでした。当時は活版印刷の基盤が脆弱で、崩壊の危機すらささやかれ、逆風がふきつのる時代のなかでのスタートでした。ですから当初から、朗文堂単独での維持は困難が予想されましたので、「活版ルネサンス」の標題を掲げるとともに、お客さまとの双方向の情報交換をめざして、「アダナプレス倶楽部」と命名してのスタートでした。

発足当時は朗文堂の Website からの情報発信が中心でしたが、アダナプレス倶楽部では積極的に、21世紀をむかえて、世界でもはじめての活版印刷機製造にとり組み、その設計・試作機製造をへて、小型活字版印刷機 Adana-21J の完成を2007年04月にみることができました。
そのために、朗文堂本体とはいくぶん性格がことなり、双方向の情報交換の場として、アダナプレス倶楽部独自の Website をもうけたのは2007年04月のことでした。

アダナプレス倶楽部 Website の立ち上げには、増住一郎さんの積極的なご協力をいただきました。その維持・拡張には、廣瀬玲哉さん、真田幸治さん、守友彩子さんらの皆さんに、ことばではいいつくせない、おおきなご協力をいただきました。
また朗文堂の歴代のスタッフも日常的なメンテナンスにあたってきました。それぞれの皆さんに、ここに深甚なる謝意をしるします。

2013年05月01日、朗文堂 アダナプレス倶楽部 Website は、大幅なリニューアルを実施しました。今回の担当は、新宿私塾第20期修了生で、活版カレッジでタイポグラフィの実技・実践をまなんできた北美和子さんにお願いしました。 
アダナプレス倶楽部の基調色「ブリティッシュ・グリーン」を中心に、朗文堂 Website との架け橋として「黄色-赤」の朗文堂基調色のバーナーをたくさんつけてのスタートとなりました。
皆さまの積極的なご訪問をお待ち申しあげます。

《アダナプレス倶楽部 ニュース No.001  再録》
リニューアルにともない、さまざまな問題点とともに、埋もれていた懐かしくも貴重な資料が、いくつも「発見」されました。そのひとつ、
アダナプレス倶楽部 ニュース No.001 Adana-21J の誕生おめでとう!」
をここに再録いたします。

*     *     *

ニュース No.001 【アダナ・プレス倶楽部便り】


アダナ印刷機「 Adana-21J 」の誕生、おめでとう ! 

吉田市郎 元・晃文堂/元リョービイマジクス株式会社  代表取締役

Adana-21J 試作機特別内覧会   期間:2006 年 10 月 27 日 – 29 日

吉田市郎

 このたび、朗文堂/アダナプレス倶楽部から小型活版印刷機「 Adana – 21J 」が誕生されるとうかがい、大変嬉しく存じます。

ふるい話しになりますが、株式会社晃文堂の時代に「アマチュア用活版印刷機 ADANA3×5, ADANA5×8 」の 2 機種を輸入販売いたしました。当時のわが国では活版印刷はとても盛んでしたが、敗戦直後とあって国家そのものに蓄えがなく、外貨の為替管理がきわめて厳しくて、海外からの物資の輸入には様々な困難がありました。

幸い多くのユーザーの皆さまを得て、アダナ印刷機はご好評をいただきましたが、その後イギリスのメーカーが製造を中断し、また活版印刷全般も衰勢をみせるようになって、アダナ印刷機の代理販売業務からは撤退いたしました。従いまして、多くのユーザーの皆さまには不本意ながらご迷惑をおかけすることになったことにたいして、内心忸怩たるものがありました。

それが今般、長年ご厚誼をいただいている朗文堂さんの新事業部門、アダナプレス倶楽部によって、新設計による国産活版印刷機「 Adana-21J 」が誕生するとうかがい、大変嬉しく思っております。

おそらく活版印刷と鋳造活字には、まだまだ寒風が押し寄せるでしょうが、それにめげず、創意と挑戦の意欲を持って、これからの開発・販売にあたって頂きたいと存じます。「 Adana-21J 」の試作機のご発表、おめでとうございます。

吉田市郎
吉田市郎

吉田市郎さん。
1921年(大正10)1月28日、新潟県柏崎市うまれ。名古屋高等商業学校(現 名古屋大学経済学部)卒。卒業後三井物産に勤務したが、まもなく召集されて軍務につき、1945年(昭和20)召集解除後に明和印刷をへて、1947年(昭和22)活字商として独立し、欧文・和文活字鋳造販売、活版印刷関連機器製造販売を中心とする株式会社晃文堂を設立して代表取締役に就任。

1970年代にリョービと提携して総合印刷機器製造販売業、株式会社リョービ印刷機販売(のちの株式会社リョービイマジクス)を設立して代表取締役に就任。
朗文堂ならびに堂主・片塩二朗にとっては、中学生時代からとてもお世話になったきた大恩のあるかたです。
欧文・和文の金属活字製造販売からスタートして、写真植字機器、写植活字の開発、電子活字の黎明期においても大胆な挑戦を重ねてこられました。
その歴史的背景に関しては、実体験にもとづく該博な蓄積があり、それをかたらせたら、この方の右にでるひとはどこにもいません。

【展覧会】間村俊一 版下ガラパゴス

 

展覧会】  間村俊一 版下ガラパゴス
【会 場】  ウィリアム モリス  珈琲&ギャラリー
          会場案内図:こちら
【期 間】   2013年05月01日―05月31日
        12:30-18:30 日・月・祝日と第3水曜日は休業
※昨今絶滅危惧種に指定された版下原稿を完成した書物とともに展示します。────────
卯の月 4月がおわり、きょうから五月サツキです。
皆さまご健勝で、GWを楽しみ、お仕事にいそしまれておられることと存じます。
朗文堂では例年この時期に《活版凸凹フェスタ》を開催してまいりましたが、ことしは7月に移行した《Viva la 活版 Viva 美唄》の開催準備のため、その作品づくりと、タイポグラフィ・ゼミナール資料整備のために、結局連休はふきとんでしまいました。

【おぼろ月と穀雨 コクウ】
春の終わりのころに、穀物をうるおす春の雨を「穀雨」といいます。またこの季節の終わりには八十八夜もおとづれます。なにかと雨の多い季節です。

ことしは「爆弾低気圧」などと呼ばれて、かなり暴れていましたが、じつは「穀雨」の名がしめすように、春の雨は作物にとっては恵の雨です。ですからこの時期の雨には、さまざまな名前がつけられています。

穀物をはぐくむ雨を「瑞雨 ズイウ」といい、春の艸木をうるおす雨を「甘雨 カンウ」といいます。春の長雨は「春霖シュンリン」、はやく咲いてちょうだい……と開花をうながす「催花雨 サイカウ」、菜の花の咲くころに降る「菜種梅雨」、そしてながく降りすぎて、うつぎの花が腐ってしまうことをあんずる「卯の花くずし」などの情緒ゆたかな名称があります。

装本家にして俳人/間村俊一氏は、展覧会に際して一句ものしています。

    初夏の 版下あはれ 書物果つ

「版下」とは、写真製版を前提とした製版工程の前作業のことで、写植活字文字組版、レタリング、図表などを厚手の台紙に貼っていたものを指します。
この「版下」ということばは、使用期間が短かったので、英語もさまざまで定着せずに、Comprehensive, Comp., Block Copy,  Camera-ready Copy などと様様に呼ばれていました。
わが国でも「関西では はんじた」と濁り、「関東では はんした」と清音がふつうでした。

関東と関西の距離感がなくなり、ことばもほとんどが共通語になりましたが、意外に印刷界に頑固にのこっていることば(業界用語)が、パッケージ製作などにおける型抜きの「トムソン抜き、ビク抜き」のようです。
こうした違いをもたらした原因は、輸入代理店のちがいから、「関西ではThompson社製の機械がもちいられたことが多く、その作業をトムソン抜きと業界用語で呼んだ」。いっぽう、「関東ではVictoria社製の機械がもちいられたことが多く、その作業をビク抜きと業界用語で呼んだ」とする説が有力です。

間村俊一さんは、ご自身のことをあまりお書きになりません。ですから「版下 を はんじた、はんした」のどちらで呼ばれているか、「トムソン抜き/ビク抜き」のどちらをもちいているかは、わかりません。その「版下」の名前はともかく、絶滅危惧種に指定された!? 「版下製作」に従事したかたは、もう45-50歳以上になったようです。

ところで手狭な小社には、マップケースいっぱいの「版下」が、捨てるに捨てられずにたくさんあります。そして印刷工場には、保管を依頼している製版フィルム(ポジフィルム)が山積みで、もっと歴史のある活版印刷工場には「紙型 Paper mold,  Paper matrix」が山をなしています。

ある印刷工場主がこぼしました……。
「毎年 年末に、紙型とポジフィルムの処分許可を出版社に文書でもうしでているんだけど、わかい担当編集が、紙型? ポジフィルム? よく分からないのでそのまま保存してください」
中堅老舗印刷工場といえる同社には、床面積でいったら、ほんんとうにテニスコート一面分ほどの「紙型・フィルム」が、ほとんど出番のないままに眠っています。
印刷設計士(グラフィックデザイナー)、編集者などが、印刷の現場を訪問しなくなって久しいものがあります。
間村さん、あはれなのは「版下」だけでは無いようですよ。

活版カレッジ2013年春期 スタートしました。


朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域をバランス良く学べます。

「活版カレッジ春期」は、2013年03月04日にスタートしました。
前期の「活版カレッジ冬期」は、久しぶりに昼間コースでの開催でしたが、今回はまた、夜間コースにもどっての開講となりました。

おりしも春爛漫、清明の候とあって、若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞い、いのちが輝く、とても良い季節のなかでの開講となりました。
これから06月20日までの全9回にわたって、活版カレッジ生の皆さんとの真摯な研鑽がはじまりました。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤としながら、活版印刷機 Adana-21J によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
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「活字版印刷術 Typographic Printing」は、印刷による視覚伝達技術のなかでも、文字情報の主要な複製・伝達の手段として「活版印刷・活版・カッパン」などと呼ばれてひろく親しまれてきました。
そして今、印刷複製技術の原点として560年余におよぶ長い歴史を有し、メディアの変遷とともにさまざまな浮沈を経た「活版」が、ふたたび熱く注目され、関心をあつめています。
活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた活字版印刷機 Adana-21J の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。

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活版カレッジ  2013年春期講座
◎3 ヶ月 木曜日 全9回(毎月3回) 19:00-22:00
※ 各コース定員4名(お申込先着順)
※ 毎月第1-3週木曜日の開講で、
   第4-5週は基本的にお休みです。
※ GW・夏期休暇などに際して若干の変動があります。

  • 木曜日コース(夜間部)19:00 ─ 22:00 
    2013年
    04月04日(木) 活字版印刷概論
    04月11日(木) 和文端物組版
    04月18日(木) 文選
    05月09日(木) 和文ページ物組版
    05月16日(木) 和文と欧文の違い
    05月23日(木) 欧文書体の歴史
    06月06日(木) 欧文スペーシング
    06月13日(木) 多色刷り1
    06月20日(木) 多色刷り2

◎ 次期講座の開催は2013年09月ころを予定していますが、そのスケジュールと募集の開始は、この アダナ・プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
なにぶん少人数での講座ですので、ご希望のかたは事前のご予約をおすすめいたします。

【展覧会】空想の建築-ピラネージから野又穫 町田国際版画美術館



空想の建築
── ピラネージから野又 穫へ ── 展 
Imaginary Architecture from Piranesi to Minoru Nomata

【主催・会場】 町田市立国際版画美術館
【会期・時間】 2013年04月13日[土]-06月16日[日]
         月曜休館。4月30日、5月7日は休館
         平日:10:00-17:00 
         土・日・祝日:10:00-17:30
【観   覧   料】 一般 800円
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[国際版画美術館のフライヤーに、一部補筆して紹介します]
この世には存在しない建築を空想すること ── それはわたしたちが、いま現在存在している世界とは別の世界を空想し、その世界にかたちをあたえることかもしれません。
そうであれば、空想の建築群とは、人間のイマジネーションと、想像力を駆使してうみだされる、もうひとつの世界〈アナザーワールド〉への入口といえるでしょう。

本展では、ヨーロッパのふるい版画から現代美術へ、時空をも飛びこえる〈空想の建築群〉を展示して、世界を空想の建築というかたちで、目にみえるようにしようとした人びとの系譜を紹介します。

はるか古代ローマにおもいを馳せ、その壮麗さを銅販画によって結実させたジョバンニ・バッティスタ・ピラネージ(Giovanni Battista Piranesi  1720-78)をはじめとして、18世紀世紀末の画家たちから、現代の美術家まで── 絵画や立体、そして版画など、変化に富んだおよそ180点の作品を展示することによって、見るものをはるかな世界へといざなう展覧会です。

また本展開催とあわせ、特別展示として、出品作家のひとり、野又  穫(ノマタ ミノル  1955- )のドローイング展『ELEMENTS──あちら、こちら、かけら』を開催いたします。あわせてご観覧ください。
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[以下:片塩二朗 wrote]
ジョバンニ・バッティスタ・ピラネージ
     (Giovanni Battista Piranesi  1720-78) 
ピラネージは、本来は建築家でしたが、実際に完成した建築は「サンタ・マリア・デル・プリオラート聖堂」ほか数点にとどまり、こんにちピラネージは銅版画作家であり、出版人として知られています。

写真術がまだ登場していない18世紀にあって、ピラネージの精細で正確無比なエッチングによる銅版画は、絵画とは異なり、一定量の数量を複製(印刷)できましたから、当時としては驚異的なものでした。

その影響はひろく欧州全域にわたって、ギリシャ、古代ローマなどの建築を「銅版印刷という複製芸術」によって、ひとびとの眼前に、あたかも実際の建築をみるおもいがするまでの完成度をもって迫り、圧倒的な人気を博しました。
ピラネージは、建築を銅版という印刷版の上に、エッチング技法によって画像を刻み、銅版印刷(凹版印刷の一種)によって、ゆたかな創造の成果を実現した「建築家」であり、「銅版画家」でもありました。
────
小社の周辺でも、建築界から印刷人へ、あるいは建築設計士から印刷設計士(グラフィックデザイナー)に転換されたかたも多くおられます。
またその転換の過程で、新宿私塾や活版カレッジでまなぶかたも少なくない現代です。凹版印刷も、凸版印刷も、あるいは書物づくりも、立体的構造物である建築と通底するものがあるようです。

畏兄「無想庵主人」のWebsite『無想庵乃書窓』には、ピラネージの略歴と、豊富な図版が紹介されています。ぜひこちらをご覧いただき、町田国際版画美術館に足を運んでいただきたいと存じます。
【リンク:無為庵乃書窓 ジョバンニ・バッティスタ・ピラネージ 略歴、画像集】

書道博物館ギャラリーツアー+掃苔会のお知らせ


 

書道博物館 企画展 中村不折コレクション
唐時代の書、徹底解剖 !!

【開催場所】  台東区立 書道博物館
          110-0003 東京都台東区根岸2-10-4
          Telephone  03-3872-2645 
          URL : http://www.taitocity.net/taito/shodou/
【開催日時】  2013年03月12日-06月16日
          9:30-16:30(入館は16:00まで)
【休   館 日】  毎週月曜日
          (展示替えのため04月30日、05月07日は休館)
          連休中の04月29日、05月06日は開館
          会期中の展示作品の入れ替えにご注意ください。
【観  覧 料】  一般:500円、小中高生:250円
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現在、書道博物館で開催中の「唐時代の書、徹底解剖 !!」展には、上掲の「則天武后時代(在位690-705)の写経残巻」がはじめて公開されます(期間限定)。
そこで朗文堂 アダナ・プレス倶楽部 では、書道博物館にお願いして、同館学芸員による特別ギャラリートークを開催いたします。できるだけ少人数のほうが作品を鑑賞しやすいため、ギャラリートークは20名限定となります。

また、書道博物館の近くには谷中霊園をはじめ印刷人が多く眠る墓所があります。博物館鑑賞のあとは掃苔会を予定しております。
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◉  書道博物館ギャラリーツアー+印刷人 掃苔会ソウタイカイ
【開催日時】2013年04月14日[日] 13:00 (開始5分前に同館1Fロビーに集合してください)
【集合場所】書道博物館 1F ロビー(台東区根岸2丁目10番4号)
http://www.taitocity.net/taito/shodou/shodou_guide/shodou_guide1.html
【参加費用】入場料(500円 各自同館受付にお支払いください )
【掃 苔 会】 書道博物館ギャラリートーク終了後に一旦解散とします。
谷中霊園中心の掃苔会ソウタイカイへは自由参加・無料ですが、バッカス松尾特製『掃苔会の栞  苔の雫』(500円を予定)を用意します。そこそこの距離をあるきますので、歩きやすい履き物でご参加ください。
【小雨決行】雨男のバッカス松尾さんが案内役ですからとても心配ですが、晴男片塩も同行しますので、お天気は引き分け(小雨 ? )の予定です。
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参加ご希望の方は03月末日までに @メール adana@robundo.com にご連絡ください。ギャラリートークは20名限定ですので、返信用アドレスも必ずご記入ください。また『掃苔会の栞  苔の雫』の準備の都合もありますので、かならず「件名:ギャラリーツアー申込み」あるいは「件名:ギャラリーツアー+そうたい会申込み」としてご一報ください。

なお、則天武后と則天文字については、以下の朗文堂ニュースをご参照ください。
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[この部分は、書道博物館フライヤーの一部に加筆してご紹介します]
唐の時代(618-907)とは、中国の歴史上、王羲之オウギシらが活躍した東晋トウシン時代(265-420)とともに、「書」がもっともたかい水準に達した時代です。
唐時代の書の特質は、従来からつちかわれてきた書法を、たれにでもわかりやすく法則化した点にあります。とりわけ唐時代の楷書は、理知的な審美眼によって、非のうちどころのない字姿として完成されました。

初唐の三大家、欧陽 詢(オウヨウ ジュン、557-641)、虞 世南(グセイナン、558-638)、褚 遂良(チョスイリョウ、596-658)によって確立された美しい楷書は、いまも多くのひとたちによって学ばれつづけています。
その潮流は顔真卿(ガンシンケイ、709-85)に受けつがれ、「顔法 ガンポウ」とよばれる表情豊かな楷書がつくりだされました。

唐の歴代皇帝は、事実上の建朝者・李世明(高祖・李 淵の次子、唐朝第2代皇帝・太宗、在位626-49、598-649)に倣って、王羲之の書をおもくみましたから、次第に中国全土にわたって、王羲之の書風にもとづいた、格調の高い書風がひろく浸透しました。

すなわち皇帝・李世明をはじめとして、孫 過庭(ソン カテイ、648-703 ?)や、李邕(リ ヨウ、678-747)らは、王羲之の書法にもとづき、洗練された書法をよくしました。
また、伝統的な書法から逸脱した美しさを創出した懐素(カイソ、僧侶、725-85 ?)らも、異彩をはなつ名品をのこしています。

今回の「唐時代の書、徹底解剖 !!」では、唐の四大書家とされる、欧陽 詢、虞 世南、褚 遂良、顔 真卿をはじめ、唐の太宗皇帝・李 世明、孫 過庭、柳 公権、懐素など、唐時代を代表する書の名品と、唐時代の貴重な肉筆資料である『則天武后時写経残巻』(初公開、期間限定:03月12日-04月14日)、『敦煌トンコウ写経』などの貴重な書墨や拓本が、中村不折フセツ コレクションから紹介されます。

Viva la 活版 Viva 美唄 開催のお知らせⅠ

アダナ・プレス倶楽部では、手動式卓上小型活字版印刷機 Adana-21J を中核としながら、活版印刷の今日的な意義と、その魅力の奥深さの普及をとおして、身体性をともなった造形活動を重視し、ものづくりの純粋な歓びの喚起を提唱してまいりました。

活版印刷の今日的な意義と、魅力の奥深さをより一層追求するためには、活字版印刷術の技術と、知識の修得はもちろんのこと、「ものづくり」と真剣に向き合うための姿勢と環境も重要です。
────
そこでアダナ・プレス倶楽部では、活字組版を中心とした実践と、発表の場のいっそうの充実のために、過去5年間4回にわたって開催してまいりました「活版凸凹フェスタ」を一時中止  して、もう一度じっくりと構想を練りなおし、技芸を磨く準備期間、制作期間を経て「ものづくり」と真剣に向き合う姿勢を育む活動へとシフトすることになりました。

これからも惰性に安住することなく、一定の困難は承知で、出展者・来場者の双方にインスピレーションを与えてくれる、すばらしい環境を備えた新天地で、あらたな飛躍をこころみたいと存じます。





その第一弾として、本年7月の3連休に、北海道の美唄ビバイ市にある
「アルテ  ピアッツァ 美唄」において、
『Viva la 活版 Viva 美唄』を開催いたします。

【名 称】 Viva la 活版 Viva 美唄
【会 期】 2013年07月13日(土)―15日(月・祝) 9:00―17:00
       (最終日は13:00まで)
【会 場】 ARTE PIAZZA BIBAI アルテ ピアッツァ 美唄
        北海道美唄市落合町栄町  
        http://www.artepiazza.jp/
【入 場】 無 料
      (ゼミナールの一部に参加費が必要なものもあります)
【主 催】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

★      ★      ★

「アルテ ピアッツァ美唄」は、美唄市の出身で、世界的な彫刻家として知られる安田 侃(ヤスダ カン 1945- )氏が、今なお創作を継続している、大自然と彫刻がたがいに相共鳴する彫刻の野外公園美術館です。

イタリア語で「芸術広場」を意味する「アルテ ピアッツァ 美唄」は、自然と人と芸術の新しいあり方を模索し、提案し続け、訪れる人々に自分の心を深く見つめる時間と空間を提供するすばらしい施設です。




そのような素敵な環境にある「ストゥディオ アルテ」 と、昭和のぬくもりをのこす旧栄小学校にある「ギャラリー アルテ」 の一画をお借りして、『Viva la 活版 Viva 美唄』では、各種のゼミナールと、活版カレッジ有志による活字版印刷を中心とした展示をおこないます。
「ストゥディオ アルテ」と隣接している「カフェ アルテ」では、おいしい珈琲や紅茶やケーキが楽しめますし、お天気にめぐまれ、戸外のテラスで軽食でも摂ると、エゾリスがヒョコリとやってきたりします。

★       ★      

美唄市は北海道中央部・空知ソラチ管内(空知総合振興局庁舎は隣接の石見沢市)に位置し、千歳空港から直通電車で約1時間半、札幌市からは特急電車で約30分とアクセスも便利です。
また昨年から国内線LCC(格安航空会社)の増加によって、北海道までの空の旅も格段と便利でリーズナブルな価格になりました。

美唄からは、札幌はもちろん、富良野・美瑛や旭川も周遊圏になりますので、ご家族やお友達との北海道旅行を兼ねてのご来場もお勧めです。

皆さまぜひとも、この機会に、お気に入りの本を1冊たずさえて、美唄の地にお越しください。
日常の喧騒を離れ、活字版印刷の展示をじっくりと鑑賞し、活版ゼミナールと、展示をご体験ください。
また彫刻と自然が織りなすシンフォニーの中で、のんびりと読書や思索に耽ったり、大切な人とのゆっくりしたひとときを過ごしてください。
真の造形活動や、こころ豊かな人生について見つめなおすための、贅沢な時間と空間がアルテ ピアッツァ 美唄にはあります。

★      ★      

美唄市 は、かつては四大産炭地のひとつとされて、三菱鉱業、三井鉱山、中小の炭鉱などが進出して、全国でも有数の炭鉱都市として栄えたまちです。最盛時には炭鉱までのローカル鉄道「美唄鉄道」がはしり、1950年代の最盛時の人口は10万人弱という繁華なまちでした。

1970年代にはいると、国の施策として石炭から石油へのエネルギー転換がはかられ、このまちでも1973年に三菱美唄炭鉱が閉山されて、ほとんどの炭鉱の灯が消えました。活気のあった炭鉱住宅はひっそりと静かになり、子どものいなくなった小中学校は廃校となりました。

それから40年ほどの歳月がすぎ、現在の美唄市は人口2万5000人ほどで、ここがおおきな産炭地だったことを忘れさせるほど、豊かな緑がひろがり、すっかり静かなまちになりました。それでも空知地方の中核都市、物資の集散地としての役割を担い、廃鉱のまちにありがちな暗さがないのがふしぎなくらいです。

[以下の部分は、アルテ ピアッツァ 美唄『popolo』広報誌を参考にしました]
アルテ ピアッツァ 美唄が誕生したきっかけは、1981年にイタリアで創作活動を続けていた安田 侃氏が、日本での創作活動の拠点を探していた際に、廃校となっていた旧栄小学校に出あったことにはじまります。
もともと安田氏は、地元美唄駅の鉄道員の息子として、この地にうまれたひとでした。栄小学校の朽ちかけた木造校舎は、数十年前の標準的な小学校の木造建築様式であり、子どもたちの懐かしい記憶と、ぬくもりがそのまま残っていたとされます。

そして校舎の一部に併設されて、しかもいまなお開設されている、ちいさな美唄市立栄幼稚園に通う子どもの姿が安田氏の心をとらえたとかたっています。
そこではエネルギー革命という、過酷な時代に翻弄された歴史を知らず、無邪気に遊ぶ園児たちを見て安田氏は決意しました。

「この子どもたちが、心をひろげられる広場をつくろう」。
それがアルテピアッツァ 美唄誕生のきっかけとなったといいます。

その後、安田 侃氏と、彼のおもいに共感した多くの人びとの尽力によって、1992年に栄小学校の廃校跡地を中心に、広大な敷地をもつ、世界でも希有な彫刻公園「アルテ ピアッツァ 美唄」が開園しました。

アルテ ピアッツァ 美唄は、樹林と草原の中に、40点あまりの石彫とブロンズの作品が配置され、それぞれが自然と溶け合いながら豊かな空間を創りだしています。
展示空間としてよみがえった校舎や体育館では、さまざまな展覧会、講演会、コンサートなどがさかんに開かれています。
中央の芝生の広場では、夏には水遊び、冬には雪遊びにやってくる大勢の子どもが走り回ります。かつて、ここに通っていた子どもたちの記憶と、現在の子どもたちの明るい歓声が、混じり合ってこだましています。

ここを訪れる人は、はじめてきた人でも、どこか懐かしい気持ちがするといいます。

安田 侃氏はかたっています。
「アルテピアッツァ 美唄 は幼稚園でもあり、彫刻美術館でもあり、芸術文化交流広場でも、公園でもあります。ですからわたしは、誰もが素に戻れる空間、喜びも哀しみもすべてを内包した、自分自身と向き合える空間を創ろうと欲張ってきました。この移り行く時代の多様さのなかで、次世代に大切なものをつないで行く試みは、人の心や思いによってのみ紡がれます」

アルテピアッツァ 美唄は、自然と人と芸術の新しいあり方を模索し、提案し続け、訪れる人びとに自分の心を深く見つめる時間と空間を提供しています。それはまさに、芸術の本質に通じているのです。

《02月20日アップ後に、アダナ・プレス倶楽部会員からのうれしい情報……》
この情報をアップしてから間もなく、グラフィックデザイナーで活版カレッジ受講生の小野さんから、うれしい情報をいただきましたのでご紹介いたします。
[2013年02月25日 追記]

小野さんは、数年前にここ「アルテ ピアッツァ 美唄」を冬季に訪問されたことがあり、雪の中にたつ彫刻作品にとても感動されたそうです。その折りの写真をご提供いただきました。
上から、「雪のなかのギャラリー棟」、「熊に注意の掲示板 ── ほんとうにこのあたりには、鹿や熊などの野生動物が出没します」、「廃墟となったもとの映画館」の写真です。

《活版カレッジ 新潟山山倶楽部の山下会員からも、うれしいお便りをいただきました》


なんという偶然でしょう !  美唄は私の父の故郷です。
昨年、私ははじめて父と美唄を旅して、そのとき
『Viva la 活版 Viva 美唄』の舞台となった「アルテ ピアッツァ美唄」にも
立ち寄りました。
ここは、そのむかし、父のいとこが通った「栄小学校」だったそうです。
懐かしさのあまり、父が飛びこんだ「栄幼稚園」の写真をおくります。
『Viva la 活版 Viva 美唄』、なんとしても時間をつくっていきますね。

[2013年03月18日 追記]
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ことしは例年にない大雪が北海道にも積もっているようです。はるかに遠く、美唄の地をおもうこのごろです。

《Viva la 活版 Viva 美唄-応援ブログが誕生》
『Viva la 活版 Viva 美唄』の公式 Website は、この『アダナ・プレス倶楽部 NEWS』になりますが、もうすこし容量がおおきく、画面もおおきな、朗文堂 タイポグラフィ・ブログロール『花筏』でも『Viva la 活版 Viva 美唄』関連記事の連載がはじまりました。

『花筏』には、この公式記録だけではカバーしきれない、イベントのバックグラウンドや、こぼればなしなどを中心に、おもに「やつがれ」こと、片塩二朗がしるします。
本欄とあわせて、ときおりご訪問ください。
【リンク:タイポグラフィ・ブログロール『花筏』】 

活版凸凹フェスタ 一時中止のお知らせ

5年間、ありがとうございました。 

烏兎怱怱 ウトソウソウ ── 月日が経つのは早いもので ── アダナ・プレス倶楽部の活動は7年目にはいりました。この間皆さまの熱いご支援にたいして厚く御礼をもうしあげます。
おかげさまで、発足当時には想像もできなかったほど、たくさんの活版愛好家や、活版印刷実践者が次々と誕生し、発表の場もしだいに増加をみるようになりました。


アダナ・プレス倶楽部では、2008年から例年、
「五月の連休は活版三昧 !!」
を合言葉に「活版凸凹フェスタ」を開催してまいりました。
このイベントもおかげさまで、昨年の「活版凸凹フェスタ 2012」で5年目の節目の年を迎えることができました。
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ところで、昨今の新しい活版印刷実践者の増加と、その活発な活動の状況を拝見し、わが国に活版印刷再興の息吹が着実に根づいたことを嬉しく感じますとともに、
「何はともあれ、まずは活版印刷の裾野を広げること」
という、「活版凸凹フェスタ」の初期の目的と役割は、ひとまず達成されたものと判断いたしました。

そこで、アダナ・プレス倶楽部では、活版印刷の普及と定着にむけて、次なるステップへと移行するために「活版凸凹フェスタ」をひとまず区切りをつけさせていただくことになりました。
今まで「活版凸凹フェスタ」を支えてくださいました、ご出展の皆さま、ご来場の皆さま、ご協力の皆さま、まことにありがとうございました。
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アダナ・プレス倶楽部はちいさな組織ですが、それでも北は北海道から、南は沖縄まで、多くの会員がひろく展開して、活動されています。
これからしばらくは、そんな全国の会員の皆さまと手を携えて、今後とも活版印刷の今日的な意義と、その魅力の奥深さをより一層追求し、活字組版を中心とした実践と発表の場のさらなる充実をめざしてまいります。
そのために、多くの会員の皆さまが集中して活動されている首都圏での展示は、しばらく皆さまにお任せし、あらなた展示活動の場での展開を中心にはかることにいたしました。

もちろん「活版カレッジ」の開講と、恒例の「活版ルネサンス」開催はもとより、各種団体・企業・教育機関などの、ご企画・ご依頼にもとづく「活版ゼミナール」などは、こんごとも首都圏でも積極的に継続してまいります。

毎年恒例の「活版凸凹フェスタ」を楽しみにされていた多くの活版印刷実践者と、その支持者の皆さまには「活版凸凹フェスタ」の一時中止は、まことに申しわけなく存じますが、今後は、あらためてじっくりと構想を練り、技芸を磨く準備期間や、制作期間を経て、「ものづくり」と真剣に向き合うための姿勢や環境を重視した、あたらしい活動につなげてまいりたいと考えております。

今後ともアダナ・プレス倶楽部は進化の歩みをつづけてまいります。
活版印刷普及のさらなる発展のため、あらたなステージへ踏み出すアダナ・プレス倶楽部にたいし、今後ともご理解・ご協力を賜りたく、よろしくお願い申しあげます。
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《想いでがいっぱい、活版凸凹フェスタ》
「五月の連休は活版三昧!!」
「ファインプレスの祭典」
「型、形 ── カタカタ祭り」
「凸版・凹版・平版・孔版 ── 印刷の四大版式の集合」
このようなさまざまなスローガンを掲げ、5年間、都合4回開催された「活版凸凹フェスタ」です。

なにぶん非力な主催者、アダナ・プレス倶楽部のことでしたから、いたらぬ点は多多ございました。それでも活版カレッジの修了生を中心に、アダナ・プレス倶楽部会員の皆さま、出品者、出展企業の皆さまのさまざまなご協力と、ご来場者さまのご支持をいただきながらの開催でした。
例年の「活版凸凹フェスタ」のご来場者は毎回数千名を数え、さまざまなご予定が多い連休中のさなかにもかかわらず、北海道から、九州から、四国からと、ご遠方からも足をお運びいただくかたが多い「活版凸凹フェスタ」でした。

それらの記録は、この「アダナ・プレス倶楽部ニュース 過去ログ」に細大漏らさず収納されています。
「活版凸凹フェスタ」の一時中止を決定したいま、あらためてその記録をみますと万感のおもいがございます。

「活版凸凹フェスタ 2011」は、会場予約と会場費の支払いを終え、出品・出展者の申込み受付も完了した直後の、2011年03月11日に襲った「東日本大震災」のために、さまざまな逡巡と葛藤のすえ、急遽中止を決定したものでした。
2013年(平成25年)01月30日時点で、震災による死者・行方不明者はおよそ19,000人、建築物の全壊・半壊は、合わせて39万戸以上、ピーク時の避難者は40万人以上にのぼったとされています。
またこの震災の傷跡はいまだに癒えたとはいえず、復興庁によりますと2013年01月17日時点の避難者などの数は、いまなお31万6,353人となっています。
さらに地震と津波にともなう福島第一原子力発電所の大災害は、残念ながらいまだに終熄をみたとはいえません……

《そして、再開した 活版凸凹フェスタ 2012と、そ の写真記録》










活版カレッジ2013年春期生募集


朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域をバランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤としながら、活版印刷機 Adana-21J によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。

活版カレッジ 2013年冬季生の講習風景
2013年冬季生は昼間部での開講です。あまりに希望者が多くて
[A コース・木曜開講][B コース・水曜開講]とし、
何回かの講義主体の回は、合同受講の態勢です。 

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「活字版印刷術 Typographic Printing」は、印刷による視覚伝達技術のなかでも、文字情報の主要な複製・伝達の手段として「活版印刷・活版・カッパン」などと呼ばれてひろく親しまれてきました。
そして今、印刷複製技術の原点として560年余におよぶ長い歴史を有し、メディアの変遷とともにさまざまな浮沈を経た「活版」が、ふたたび熱く注目され、関心をあつめています。
活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた活字版印刷機 Adana-21J の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。
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活版カレッジ  2013年春期講座
定員につき募集を締め切らせていただきました。

◎3 ヶ月 木曜日 全9回(毎月3回) 19:00-22:00
※ 各コース定員4名(お申込先着順)
※ 毎月第1-3週木曜日の開講で、
   第4-5週は基本的にお休みです。
※ GW・夏期休暇などに際して若干の変動があります。

◎徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
次期の開催日時と募集の開始は、この アダナ・プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。

  • 木曜日コース(夜間部)19:00 ─ 22:00 
    2013年
    04月04日(木) 活字版印刷概論
    04月11日(木) 和文端物組版
    04月18日(木) 文選
    05月09日(木) 和文ページ物組版
    05月16日(木) 和文と欧文の違い
    05月23日(木) 欧文書体の歴史
    06月06日(木) 欧文スペーシング
    06月13日(木) 多色刷り1
    06月20日(木) 多色刷り2

【受  講  料】 66,000円(税込・教材費込)
【講座教室】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル
                      4FB 朗文堂内(通学制)
【講   師】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
【支払い期日】 開講2週間前まで
     (中途退講の場合でも受講料の返却はいたしません)

受講をご希望の方はアダナ・プレス倶楽部の@メールまで
下記の事項をご連絡ください。
1.「活版カレッジ」2013年春期 受講希望
2.お名前
3.ご連絡先 郵便番号、ご住所、電話番号、@メールアドレス
4.活版印刷のご経験の有無
その他、お差し支えなければ、性別、ご年齢などもお書き添えください。各回の基本的な指導内容は統一させていただきますが、参加者それぞれのご経験やご関心をお教えいただければ、できる限り講習内容として反映いたします。
[お教えいただいた情報は、朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の内部だけで使用します]
ご参加お待ちしております。

アダナ・プレス倶楽部会報誌 第20号

アダナ・プレス倶楽部の会報誌『Adana Press Club NewsLetter Vol.20』
(Spring 2013)が完成しました。会員の皆さまへ順次配送中です。

 
 
『Adana Press Club NewsLetter Vol.20』  Spring 2013
表紙タイトル : 30pt. &18pt. Fashion Script
表紙装飾 : 18pt. 花形活字 ギャラモン・フラワー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・主な内容(目次)・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・イベント     第14回活版ルネサンスフェア 開催のお知らせ
・お知らせ  活版凸凹フェスタ 一時中止のお知らせ
・イベント   Viva la 活版 Viva 美唄 開催のお知らせ
・企画商品  輸入欧文活字 クラレンドン
・豆知識20   活字母型の製造法 ①打ち込み法〈後篇〉
・活版まんが 「ゲハンといえば……」の巻

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なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、会報誌の配布は次号からとなります。ご了承ください。