活版凸凹フェスタ*レポート12

******************************
遅くなりましたが《活版凸凹フェスタ》レポートを再開します。ご愛読
ください。五月の薫風にのせて、五感を駆使した造形活動、
参加型の活字版印刷の祭典《活版凸凹フェスタ 2012》 は
たくさんのご来場者をお迎えして、終了しました。
ご来場たまわりました皆さま、
ありがとうございました。
******* 


【レポートの中断と、ご報告遅延のお詫び】
《活版凸凹フェスタ2012》は、5月の連休のさなか、5月3日-6日にかけて開催されました。事前準備・途中経過の報告は、朗文堂 タイポグラフィ・ブログロール『花 筏 』に《活版凸凹フェスタ2012*01-11》として掲載されています。
来年こそ《活版凸凹フェスタ》に出展しよう、来年こそ来場しようという関心のあるかたは、ご面倒でも『花 筏 』のアーカイブス・ページを繰ってご覧ください。

また、なにかとイベントがかさなるGW中のことでもあり、ご遠方のかた、家族サービスなど、さまざまなご事情で来場できなかったお客さまから、寸描でもよいから、会場やイベント内容を報告してほしいとのご要望がありました。
ところが、アダナ・プレス倶楽部は、5-6月と、さまざまなゼミナール、イベント、出荷、取材に追われ、 報告が遅滞してご不便をおかけしていました。

また今回の《活版凸凹フェスタ2012》は、スタッフが接客や活版ゼミナールの対応に追われ、撮影担当者を特定していなかったという失敗がありました。そのために写真資料をアダナ・プレス倶楽部会員の皆さんからご提供をもとめ、ようやく準備が整った次第です。
ここに『花筏』から、本来のステージ『アダナ・プレス倶楽部NEWS』に舞台をもどして、なにかと多忙な
大石にかわり、やつがれ(片塩)が《活版凸凹フェスタ2012》レポートを継続します。

★      ★       ★      ★  

まずは《活版凸凹フェスタ2012》の参加型イベント【活版ゼミナール】のレポートから掲載します。

【活版ゼミナール ──  印刷人掃苔会ツアー2012】
5月3日(木・祝) 13 : 00―15 : 00  雨天決行
定員:15名(予約制)
「掃苔会の栞 ──  改訂・改題 『苔の栞』」つき
事前詳細情報:活版凸凹フェスタ*レポート005 ページ下部にあります。


印刷人掃苔会寸描。ようやく晴れ間がみえると、今度は汗だくになったそうです。
上)写真は活版ユニット「
新潟 山山」の皆さんが中心。
下)新設された条野伝平(條野傳平、戯作者、号:採菊散人・山々亭有人、『東京日日新聞』現毎日新聞創始者)の歌碑。案内役は松尾篤史さん。

雨が降ろうと、蒸し暑かろうと、参観予定コースをすべて完遂して「日展開館」に帰館した参加者は、多くの収穫があったと、満足感、充実感にあふれる、明るい表情でした(撮影:守友 彩さん)。

────
レポート再開の最初は、もっとも地味な《印刷人掃苔会ツアー2012》の報告からです。
名称と内容は地味とはいえ、アダナ・プレス倶楽部が提唱しています、「知に溺れず、技に傲らず、美に耽らず」という、活字版印刷術の「知の領域・技の領域・美の領域」のバランスよい取得のためには効果的なイベントです。

掃苔ソウタイとは、もともとは墓石の苔コケを掃くことで、転じて清掃・墓参りを意味します。
《活版凸凹フェスタ2012》の会場「日展会館」のまわりには、印刷人が多く眠る「谷中霊園」をはじめ、お寺、印刷関連の石碑も豊富な「上野公園」などがあります。

【墓標の発見により、先行論文の修正が必要となった内田嘉一】

内田嘉一(1848-99)は1848年10月10日、現千葉県茂原市うまれ。本名:嘉一 ヨシカズ、号:晋齋・白里。1868年(慶応4年)慶應義塾開塾とともに入塾。福澤諭吉の信頼をえて、その著書の版下を依頼される。明治初年より文部省に出仕、中教授。「かな の くわい」結成会員で幹事。1899年(明治32)5月11日逝去。谷中霊園乙12に葬る。法名・白球院殿嘉一日居士。
────
やつがれ『秀英体研究』(片塩二朗、大日本印刷、2004年12月12日、p711)の執筆にあたり、上記のように内田嘉一を紹介しました。もちろんこれは先行文献にもとづき、その出典も明示しましたが、相当丹念に探しても、当時から「谷中霊園乙12号」に内田嘉一の墓をみることはなく、すでに棄縁されたものとおもっていました。

なぜ内田嘉一が活字版印刷術研究にとって重要な人物かというと、文部官僚として、教科書の制定にあたり、また明治中期に国語改良に努力した「かな の くわい」の中心人物のひとりであるほかに、『啓蒙 手習文 上』(福澤諭吉著・内田晋齋書、慶應義塾出版、明治4年初夏)にみる「かな」の例が、秀英舎(現・大日本印刷)のかな活字「秀英体A型仮名書風」におおきな影響を与えたとみられるからです(『秀英体研究』p702-712に図版とも紹介)。

秀英舎の活字のうち、おもに明朝体と混用された仮名書体には、大別するとふたつのグループがあった。

ひとつのグループは彫刻風の特徴がみられるものである。すなわち書写よりも、漢籍などの木版刊本の伝統をふまえ、線質に鋭利な彫刻刀の痕跡をみせており、「書写系彫刻風活字書体」に分類されるものである。これを「秀英体A型仮名書風」と呼ぶ。

「秀英体A型仮名書風」の視覚上の特徴は、カウンタが横に広がりをもつ傾向があり、「あ・や」などの曲線部では、扁平な楕円のカウンタがみられること。線の太細のコントラストがつよくて、うねりが少なく、すっきりと痩勁ソウケイな線質であることなどがあげられる。号数体系の活字では、五号をのぞくすべて、初号・一号・二号・三号・四号・六号の仮名書体がある。

もうひとつのグループは、書写系の特徴がみられるものである。すなわちわが国の平安時代から連綿と継承されてきた伝統の仮名書風と、お家流の漢字書風とともに、民間刊本の版木彫刻のなかで醸成されたひら仮名の伝統を活字に取りこんだものである。すなわち書写の伝統をふまえ、脈絡を多くのこした仮名書体であり、「書写系書写風活字書体」に分類されるものである。これを「秀英体B型仮名書風」と呼ぶ(『秀英体研究』p300)。

ところが先般、八木孝枝さんと松尾篤史さんが「探索範囲をひろげて、そうとうの苦心のすえ」、隣接する「谷中霊園乙13号3側」からこの内田晋齋の墓標を探し出されました。その結果、墓所所在地と、法名の一部に訂正が必要となりました。ここにお詫びして、下記のように訂正いたします。
中国では碑石学が発達しており、こうした考証はつねにおこなわれています。掃苔会のメンバーは「ハカ・マイラー」などと称して、単にぶらついているわけではないのです。
────
訂正──『秀英体研究』(片塩二朗、大日本印刷、2004年12月12日、p711脚注)
内田嘉一(1848-99)は1848年10月10日、現千葉県茂原市うまれ。本名:嘉一ヨシカズ、号:晋齋・白里。1868年(慶応4年)慶應義塾開塾とともに入塾。福澤諭吉の信頼をえて、その著書の版下を依頼される。明治初年より文部省に出仕、中教授。「かな の くわい」結成会員で幹事。1899年(明治32)5月12日逝去。谷中霊園乙13号3側に葬る。法名:白蓮院殿嘉一日満居士。



「秀英体A型仮名書風」の版下の書き手が内田嘉一ともくされるのに対して、東京築地活版製造所前半期のおおくの仮名書体の版下書き手ともくされ、また秀英舎が東京築地活版製造所から導入したまま温存したとみられる、五号の仮名、すなわち「秀英体B型仮名書風」の版下書き手ともくされるのが、宮城玄魚です。案内役の松尾篤史さんは、宮城玄魚の研究をながらく進行しています。

【ようやく発見された東京築地活版製造所第4代社長・野村宗十郎の墓地 ──  待たれるこれからの検証】


本来の掃苔会は、勝手にどんどん、不定期開催ですが、外部の皆さまをお誘いするかたちでの開催には、あまりにマニアックだとして異論がありました。ところが前回は満員御礼の盛況でした。そこで今回は「5人くらいでもお集まりいただければ……」と気軽に構えての開催でした。

今回もタイポグラフィ学会事務局長の松尾篤史さん ── アダナ・プレス倶楽部では「バッカス 松尾」(ともに酒の神)さんの解説とともに、「日展会館」周辺の印刷人ゆかりの地をめぐり、わが国の印刷の発展に尽力した先達を偲び、石碑に刻まれた書体の秘密を解明する、充実したツアーとなりました。

参加者限定で配布される『掃苔会パンフレット』も、『苔の雫』と増補・改編され、新発見の事象もたくさん盛り込んだ、充実した内容となりました。
ところが……松尾篤史さんは別称「雨男 松尾」ともされるほど、雨に縁のつよいひとです。前回は「アッパレ晴男」を自認するやつがれが参加して、雨雲を追い払いましたが、今回は喘息のため不参加。

そのため? 「5月3日(木・祝) 13 : 00―15 : 00  雨天決行」は、文字どおり驟雨のなか、6名ほどでの開催となりました。そのため翌5月4日(この日も小雨模様)にも、お申込みいただいていた数名の皆さんとともに、「雨男・松尾」さんは再度《印刷人掃苔会ツアー》を開催されておりました。

上掲書は『本木昌造伝』(島屋政一、2001年8月20日、p383)から、東京築地活版製造所第4代社長・野村宗十郎の胸像を紹介したページです。
本書の編集にあたっては、著者の生没すらわからない状況でした(1950-60年頃逝去?)。ただ名古屋の活字商で発見した、著者・島屋政一の手書き原稿と、そこに貼られた附箋に、図版指示がびっしりとあっただけでした。

上図の拓本は「野村宗十郎胸像造像碑文資料」として添付されていましたが、写真は白井敬尚さんをわずらわせて、目黒不動尊(泰叡山瀧泉寺)山門脇にある、野村宗十郎胸像の撮影に出かけました。

『本木昌造伝』刊行に際しては、著作権確認のため、著者:島屋政一氏、あるいはその関係者の探索にてまどりました。Websiteでは事前に「尋ね人──島屋政一さん」として3年間告知し、刊行後も同書のなかを含めて、関係者からのお申し出を呼びかけていますが、わずかに愛媛県の出身であること、出身小学校が判明したことだけで、いまだにご遺族やご親戚からのお申し出はありません。その調査をまちながら、編集・取材期間も相当長期にわたりました。

その待機中ともいえたあいだに、野村宗十郎の墓地も探そうと、印刷史研究では著名で、野村宗十郎の薫陶を受けたと、なにかと自慢していた牧治三郎(1900年5月-2003年)[詳細:タイポグラファ群像*003]氏に所在地をうかがったところ、
「野村先生の銅像のある、目黒不動の墓地に、野村先生のお墓もある」
と断言されました。そのため、胸像の撮影後に白井敬尚さんとともに、同寺の墓地を日が暮れるまで探しましたが徒労におわりました。

それをまぁ、なんともアッサリと、松尾篤史氏は、
「野村宗十郎をはじめとする『野村家之墓地』は、谷中霊園内 寛永寺墓地の、門から入って左手すぐにある。墓碑銘には野村宗十郎の名前もある」
とされました。すなわちこれは野村宗十郎の墓地に関する新報告ということになります。

内田嘉一の墓地発見で、新事実がいくつかあきらかになったように、墓碑はまた雄弁にそのひとをかたります。
これから長崎・新町私塾出身で、大蔵省主計官から転じて、なぜか東京築地活版製造所の倉庫掛を命じられ、それでも社長へと累進した、野村宗十郎に関する研究が進捗することが期待されます。

────
さて、『本木昌造伝』野村宗十郎の胸像の撮影のときですが、折から櫻の季節で、その枝がどうしても胸像のまえに垂れさがって邪魔になっていました。
撮影担当某氏曰く、

「あの枝をどけないと、どんなに角度をふっても、よい写真は撮れませんよ」
そこで何者かが境内のあちこちを駈けまわって、ようやく竹箒を探し出し、フェンスによじのぼって、撮影のあいだ櫻の枝を持ちあげていたらしい……。
間違っても1995年ころのやつがれではないはずだ !?

町田市立国際版画美術館 開館25周年事業

町田市立国際版画美術館

開館25周年記念事業 活版印刷体験イベント

【主 催】町田市立国際版画美術館

【協 力】朗文堂 アダナ・プレス倶楽部


6月30日[土]アダナ・プレス倶楽部が出張しての「活版ゼミナール」開催。
晴天に恵まれて、子供たちは水遊びに夢中でした。

 
開館25周年記念の懸垂幕がかかった町田国際版画美術館

今年で開館25周年をむかえる町田市立国際版画美術館の記念事業の一環として、活版印刷体験のイベントが開催されています。
2012年6月23日(土)―7月29日(日)開催の企画展示「版画家群像 大正・昭和のベスト・セレクション」展の会期中には、アダナ・プレス倶楽部もお手伝いして、同時代の主流な印刷方法である活版印刷の印刷体験と実演を行っています。

会期中には同館ミュージアムショップにおいて、アダナ・プレス倶楽部会員が制作した「活版印刷作品」の販売も実施されています。
また、会場の町田版画美術館は、豊かな緑と水の中に彫刻が点在する芹ヶ谷公園の一角にあり、散策コースとしてもおすすめです。東京に居ながらにして都会の喧騒を忘れ、緑と芸術をじっくりと堪能することができます。
皆さまぜひ今会期中に「町田市立国際版画美術館」にお運びください。

●活版印刷体験 カッパン印刷をしてみよう!

【開催日】2012年 6月23日(土・済)、7月7日(土)、7月8日(日)、7月28日(土)
【時 間】13:30―15:00(当日13:00より整理券を配布の予定)
【会 場】エントランスホール
【定 員】印刷体験:各回40名(参加費無料)、見学:自由
【内 容】町田市立国際版画美術館所蔵の古いテキンを用いて印刷体験を行います。

印刷版には、企画展示に関連した木口木版の版画を樹脂凸版に製版したものを用います。
印刷体験は各回、当日配布・先着順の整理券保有の40名様に限らせていただきますが、見学は自由です。
なお、企画展示期間中を通して、印刷体験に用いる樹脂凸版と同じ絵柄をゴム版にした「開館25周年 来館者記念スタンプ」を、エントランス入口に設置しておりますので、そちらも合わせてご利用いただき、版材の違いや、押印と印刷との違いもお楽しみください。 

活版印刷イベント「活版ゼミナール」── 中間報告

【開催日】6月30日(土)
【時 間】2012年 13:30―15:30
【場 所】エントランスホール
【定 員】印刷体験:20名(参加費無料)、見学:自由
【実 演】朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
【内 容】活字の文選から印刷までの活字版印刷の工程を実演いたしました。

町田市立国際版画美術館 →詳細
版画家群像 大正・昭和のベスト・セレクション →詳細
関連催事 活版イベント →詳細

 
活版ゼミナールでの活版印刷物
町田市立国際版画美術館蔵の田中恭吉の版画をもとに
樹脂凸版で版画を印刷し
田中恭吉の詩を活字で印刷した二色刷り 


町田国際版画美術館所有の「テキン」を補修しての活版体験


「テキン」のハンドレバーはお子様には操作が困難か……。


踏み台を用意しましたが、それでもまだレバーに手が届かない。


6月30日「活版ゼミナール」にはAdana-21Jが登場!


Adana-21Jとアダナ・プレス倶楽部会員のアシストもあって好調。


「活版ゼミナール」は定員20名でしたが、立ち見のお客さまも
たくさんいらっしゃいました。

 
活版ゼミナールの受講者は事前予約の20名様でしたが、
ゼミナール終了後の印刷体験には、40名ほどの希望者が
殺到して、活気に満ちた会場となりました。


Adana-21Jを2台用意して、樹脂凸版での版画の印刷と、
活字版での文字印刷を並行して実施しました。

アダナ・プレス倶楽部会報誌 第17号

そろそろアダナ・プレス倶楽部の会報誌 第18号 夏号の準備をはじめなければと思い、気がつきました……
アダナ・プレス倶楽部の会報誌 第17号のご報告をまだwebsiteに掲載していなかったことを……

『Adana Press Club NewsLetter Vol.17』(Spring 2012)は5月に完成し、活版凸凹フェスタ2012のご案内とともに、アダナ・プレス倶楽部の会員の皆さまにお送りいたしました。
無事に発送を終えて、ヤレヤレと息つく暇もなく、その後の活版凸凹フェスタ2012をはじめ、春のイベントシーズンの対応にかまけて、websiteの更新をすっかり怠ってしまいました。申しわけありません。

『Adana Press Club NewsLetter Vol.17』 Spring 2012
表紙タイトル : 48pt. Gill Sans Shadow & 30pt. Gill Sans Bold
表紙リノカット : 亀井純子

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主な内容(目次)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・イベント    町田市立国際版画美術館 開館25周年記念事業「活版印刷体験イベント」のお知らせ
・イベント    「活版凸凹フェスタ2012」開催のお知らせ
・会員便り   「組版を解版糸で結ぶ」
・豆知識17   「活字ケースのおなはし 和文活字篇③」
・新商品     「ラバー・クッション 胴張セット」新発売!
・お知らせ   今年もトロロアオイを植えられる方へ

『Adana Press Club NewsLetter』の定期購読をご希望の方は、会員登録 と年間登録費の納入をお願いします。
なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、会報誌の配布は次号からとなります。ご了承ください。

活版カレッジ2012年夏季講座定員となりました!

《活版カレッジ》 は 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
活字版印刷術の 知・技・美 の三領域をバランスよく学べます。  
3ヶ月(毎月3回)、全9回の講座となります。

★6月開講予定の《活版カレッジ 夏季講座》は定員となりました。
★9月開講予定の《活版カレッジ 秋季講座》もほぼ予約で
  定員となっています。
  少数限定の講座のためにご迷惑をおかけしますが、
  《活版カレッジ》受講をご希望の皆さまには、できるだけ事前予約を
   お勧めいたします。
★アダナ・プレス倶楽部では、おもに Adana-21J ご購入予定者と、
  ご遠方の活版愛好者にむけた
   《Adana-21J 操作指導教室》 も随時開講しております。

活版凸凹フェスタ2012

五月の薫風にのせて
五感を駆使した造形活動、参加型の活字版印刷の祭典
活版凸凹フェスタ 2012 は
たくさんのご来場者をお迎えして無事終了いたしました。
ご来場たまわりました皆さま、ありがとうございました。
出展者の皆さま、ご苦労さまでした。

来年も、活版凸凹フェスタ2013でお会いしましょう。
それまで、できることから 一歩 ずつ。

活版凸凹フェスタ2012

五月の連休は活版三昧!
上野・日展会館でお待ちしています。

5月3日から《活版凸凹フェスタ2012》がスタートします!
──
お天気にも恵まれそうです。
地下鉄ご利用者なら、千代田線根津駅から
JRご利用者でしたら、上野駅からのお散歩コースをお勧めします。
最寄り駅の鶯谷駅北口は、残念ですが景観に若干の難があります。

 

 

活版凸凹フェスタ2012【活版ゼミナール】募集

5月の連休は活版三昧
作家展示:25コーナー
学校法人:5大学
企業団体展示:11企業・団体
 特別企画展示

5月3日[木・祝]-6日[日]まで全力投球 !

ご来場日が決まったら

活版ゼミナールへのご予約を !!


ワタシの未来は 活版印刷技師!  

【会 期】
2012年5月3日(木・祝)―5月6日(日)
10:00―17:00(最終日は15:00まで)

【会 場】
日展会館 2F イベントスペース
東京都台東区上野桜木2―4―1
http://www.nitten.or.jp/

【主 催】
朗文堂 アダナ・プレス倶楽部  



★ 毎日開催  

◆特別企画展示◆
活字版印刷術の知と技と美をご紹介いたします。
  ◎ 江川活版製造所、ハワイ MānoaPress:江川次之進関連資料の展示。
  ◎ アルビオン型手引き印刷機とアーツ&クラフツ運動
                     ──身体性をともなった造形の歓びとは
  ◎ 朗文堂 ブック・コスミイク──話題の新刊書、活版印刷実践者の定番書籍
  ◎ 朗文堂 タイプ・コスミイク──欣喜堂シリーズ、杉明朝体のデジタルタイプも                         
              樹脂凸版や亜鉛凸版で使用すると ─アレッ  思わぬ効果が!   
  
 

★ 毎日開催 

◆活版ゼミナール◆
会期中は毎日、楽しい活版ゼミナールを開催いたします。
予約が必要なゼミナールは、必ずご予約下さい。一部定員間近のゼミもあります。
────
【アルビオン型手引き活版印刷機による印刷実演】
会期中連日 適宜開催
事前予約不要 参加費:印刷体験希望者は1回1,800円(税込)、見学は自由
19世紀に英国で製造された鉄製の手引き活版印刷機「アルビオン・プレス」を会場に搬入し、写真の印刷機をもちいて、欧文大型活字による印刷実演をおこないます。
【ご使用活字書体】
アルバータス・タイトリング(Albertus Titling)60pt.
アルバータスは、ベルトルド・ウォルプ(berthold wolpe 1905―1989年 ドイツ)によって設計された活字書体です。1932―40年にイギリスのモノタイプ社より発売されました。今回使用する活字は、アルバータスの中でもタイトリング用の活字であり、大文字のみの活字書体です。
書体名は13世紀のドイツの神学者であり哲学者であったアルベルトゥス・マグヌス(Albertus Magnus 1193頃―180年)に由来します。


 

 ★ 5月3日[木・祝]開催──要予約!

──────
【印刷人掃苔会(そうたいかい)ツアー2012】 雨天決行

5月3日(木・祝) 13:00(展示会場に10分前にご集合ください)―15:00(希望者は延長可)
定員:15名(予約制) 参加費:2,000円(税込)「掃苔会の栞」付き
募集を締め切りました。


掃苔とは墓石の苔(こけ)を掃(は)くことで、墓参りを意味します。活版凸凹フェスタ2012の会場「日展会館」のまわりには、印刷人が多く眠る「谷中霊園」や、お寺、印刷関連の石碑も豊富な「上野公園」などがあります。
タイポグラフィ学会事務局長の松尾篤史さんの解説とともに、「日展会館」周辺の印刷人ゆかりの地をめぐる、とてもマニアックで充実したツアーです。皆さんもいっしょに、わが国の印刷の発展に尽力した先達を偲び、石碑に刻まれた書体の秘密を解明してみませんか。

先着順受付により定員に達ししだい、しめきりとさせていただきます。
現在、予約募集中です。

*参加ご希望の方は、e-mail もしくは、ファクシミリ03-3352-5160で、「活版凸凹フェスタ 掃苔会(そうたいかい) 参加希望」と明記の上、住所・氏名・年齢・当日連絡が可能な電話番号・e-mailアドレスもしくはファクシミリ番号をご連絡ください。
(お教えいただいた個人情報は朗文堂/アダナ・プレス倶楽部のみの使用といたします)。

─────
【花形活字を使ってオリジナルレターセットをつくろう!】
5月3日(木・祝) ①10:00―12:00 ②14:00―16:00
定員:各回4名(予約制) 参加費:3,000円(税込)
定員に達しましたので募集を締め切りました。

花形活字と欧文活字を使って、名前入りの素敵なオリジナルレターセットをつくりましょう。

定員に達しましたので募集を締め切りました。
*参加ご希望の方は、e-mail もしくは、ファクシミリ03-3352-5160で、「活版凸凹フェスタ 花形活字レターセット 参加希望」と明記の上、住所・氏名・年齢・当日連絡が可能な電話番号・e-mailアドレスもしくはファクシミリ番号をご連絡ください。
(お教えいただいた個人情報は朗文堂/アダナ・プレス倶楽部のみの使用といたします)。

 

★ 5月4日(金・祝)開催──要予約

───────
 【2種類のハンドモールドで活字をつくろう!】
5月4日(金・祝) ①13:00―14:30 ②15:00―16:30
定員:各回6名(予約制) 参加費:5,000円(税込)テキスト付
定員に達しましたので募集を締め切りました。

ハンドモールド(手鋳込みの鋳造器)を用いて活字鋳造の体験をおこないます。今回は、初期の活字鋳型の研究をされている元三省堂印刷の伊藤伸一さんと、タイポグラフィ学会会員の渡辺優さんのご協力のもと、2種類のハンドモールドをもちいた鋳造体験を予定しています。
ひとつは、15世紀半ばに西洋式活字版印刷術を開発したドイツのグーテンベルクがもちいたとされる手鋳込み式活字鋳造器の想定図をもとに、渡辺優さんが復元したものです。

もうひとつは、伊藤伸一さん所有のハンドモールドです。これはスミソニアン・国立アメリカ歴史博物館の学芸員で、初期活字鋳型の世界的な研究者であるスタン・ネルソンさんによって復元されたものです。できあがった活字を使ってAdana-21J で記念カードの印刷もおこないます。

先着順受付により定員に達ししだい、締め切りとさせていただきます。
定員に達しましたので募集を締め切りました。
*参加ご希望の方は、e-mail もしくは、ファクシミリ03-3352-5160で、「活版凸凹フェスタ ハンドモールド 参加希望」と明記の上、住所・氏名・年齢・当日連絡が可能な電話番号・e-mailアドレスもしくはファクシミリ番号をご連絡ください。
(お教えいただいた個人情報は朗文堂/アダナ・プレス倶楽部のみの使用といたします)。

 

★ 5月5日(土・祝)開催──要予約!

─────
【印刷の四大版式の違いを学ぼう!】
5月5日(土・祝) 13:00―16:00
定員:8名(予約制) 参加費:5,000円(税込) 
定員に達しましたので募集を締め切りました。

凸版印刷の一種である「活版印刷」をより深く理解していただくためには、ほかの版式や技法に接することも重要です。「フジグラフィックス版画工房」の楚山俊雄さんのご協力のもと、印刷の四大版式「凸版・凹版・平版・孔版」すべての印刷体験を通して、その違いや特性を学ぶゼミナールです。

定員に達しましたので募集を締め切りました。
*参加ご希望の方は、e-mail もしくは、ファクシミリ03-3352-5160で、「活版凸凹フェスタ 印刷の四大版式 参加希望」と明記の上、住所・氏名・年齢・当日連絡が可能な電話番号・e-mailアドレスもしくはファクシミリ番号をご連絡ください。(お教えいただいた個人情報は朗文堂/アダナ・プレス倶楽部のみの使用といたします)。

 

★ 5月6日(日)──予約不要 

 【記念カードを印刷しよう!】
5月6日(日)11:00―12:00、13:00―14:00 内随時
事前予約不要 参加費:無料
活字版印刷機 Adana-21J を使って記念カードの印刷を体験していただきます。
この日は最終日につき、15:00で閉場となります。ご注意ください。

 

★毎日開催  

◆カッパン・ルネサンス・フェア 12th Times◆
カッパン実践派のための、新旧の関連資材・関連機材の展示即売会です。どんな掘り出し物があるか、ご来場のうえお楽しみください。
小型活版印刷機をお持ちで、補充機器のご検討をされているかたは、インテル、ファニチュア等の選択の目安として、ご自分の活版印刷機のチェースの内枠の大きさを紙に筆記具で型取りしたものをご持参ください。

朗文堂 タイポグラフィ  ブルグロール 『花筏』でも非公式情報公開中!
現在 活版凸凹フェスタ*レポート01-09 まで公開中です。 

活版凸凹フェスタ2012

  《活版凸凹フェスタ》は活字版印刷術(以下カッパン、活版とも)にまつわるさまざまを集めた楽しいお祭りです。
活字をもちいて印刷をおこなう「活字版印刷術 Typographic Printing」と、各種の凸版類をもちいて印刷をおこなう「凸版印刷 Letterpress Printing」を中心に、凸版・凹版・平版・孔版といったさまざまな印刷版式の紹介と、版画や製本といった関連技術も含めた作品と製品を展示し、一部は販売もおこないます。

《五月の連休は活版三昧ザンマイ》をスローガンとして開催された《活版凸凹フェスタ》は、2008-9年に四谷・ランプ坂ギャラリーを会場として開催し、2010年には上野・日展会館に会場を移して開催されてきました。昨2011年は東日本大震災のために、残念ながら中止といたしましたが、ようやく満を持して再開の運びとなりました。

会期中にはさまざまな《特別企画》と《活版ゼミナール》の開催が予定されています。一部には有料・予約制のイベントもございます。その紹介は随時本欄にてご紹介いたしますので、ご面倒でも開催直前まで本欄をときどきご訪問いただき、ご確認・ご予約いただきますようお願いいたします。

【会 期】2012年5月3日(木・祝)―5月6日(日)
     10:00―17:00(最終日は15:00まで)

【会 場】日展会館 2F イベントスペース
     東京都台東区上野桜木2―4―1
     http://www.nitten.or.jp/

【入場料】無 料
     (ワークショップの一部には参加費が必要なものもあります)

【主 催】朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

【出展作家】――敬称略
青葉 瀧
アダナ・プレス倶楽部(大石 薫)
アダナランド(Hedgehog Press, Alan Brignull)
飯田めぐみ
122press
凹凸舎(大沼ショージ)
海岸印刷
真田幸文堂(真田幸治)
Tokyo Pear (スミス恵梨子)
つる9テン(つるぎ堂+九ポ堂+knoten)
新潟やまやま(山下良子 山崎洋介)
Bird Design Letterpress
八朔ゴムはん(片岡知子)
はな工房(田中智子)
ヒロイヨミ社
史緒(fumiwo)
文香(栃木香織)
PORT
botaniko press(宗則和子)
まさなりみゆき
山猫や(木月禎子)
羅久井ハナ
riviera press(浅井陽子)
Ladybird Press(杉戸 岳)
龍骨堂
Lingua Florens(桐島カヲル)

【学校法人】
女子美術大学短期大学部 造形学科デザインコース
筑波技術大学総合デザイン学科(豊崎美帆、劉賢国)
常葉学園大学 造形学部 ビジュアルデザインコース(代表:杉田達哉)
日本大学藝術学部 美術学科
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科

【出展企業・団体】
アワガミファクトリー(with 亀井純子、玉井玉文堂、成田長男、バッカス松尾、春田ゆかり、横島大地)
江戸堀印刷所
活版工房(弘陽、中村活字、金子瞳美、斎藤隆夫、東條メリー、紅綴堂)
株式会社エスアールジー
株式会社 真映社
タイポグラフィ学会
通称 活版印刷屋 大伸
築地活字
日星鋳字行+台湾活版印刷文化保存協会
フジグラフィックス版画工房
有限会社佐々木活字店

【協 力】
アイコー印刷
伊藤伸一
株式会社廣田鉄工所
株式会社理想社
欣喜堂(今田欣一)
研究社印刷株式会社
河野三男
高内 一(岩田母型製造所関連)
冨澤ミドリ(江川活版製造所関連)
長瀬欄罫製作所
平野正一(東京築地活版製造所関連)
本木昌造顕彰会
Mānoa Press (from Hawaii)
松尾篤史
渡辺 優
ユニバーサル・レタープレス

会員からのお知らせ

 中野活版印刷店開業

3月30日[金]、杉並区荻窪に「中野活版印刷店」が開業しました。偶然《活版ルネサンスフェア》の初日と重なっておりましたが、夜9時まで開催という「有限会社中野商店新事務所公式お披露目会」にお誘いいただき、アダナ・プレス倶楽部のメンバーもフェアの終了を待って駆けつけました。

社主の中野さんはとてもパワフルなかたで、グラフィックデザイン、WEB構築を主業務とする「有限会社中野商店」、出版部門の「NSパブリッシング」のほかに、あらたに印刷部門として「中野活版印刷店」を開業されました。
事務所はデザイナーらしく、とてもおしゃれで、貨物専用エレベーターつきの地下貯蔵庫(書籍の在庫で埋まるのか、はたまた、ワイン・セラーになるなのかな)もあるという素敵なものでした。
入口近くに新設の活版印刷機 Adana-21J  が設置され、来場者全員へのお土産として、活字で自分の名前を刷り込んだコースターをいただきました。宴は夜おそくまで続いたようですが、翌日、中野さんは(二日酔いもみせずに)《活版ルネサンスフェア》に駆けつけてくださいました。

 

 

 

第11回活版ルネサンス終了しました!

 第11回 活版ルネサンス フェア

たくさんのご来場ありがとうございました!

3月30日[金]31日[土]の両日に開催された《活版ルネサンスフェア》が、無事終了いたしました。土曜日はあいにくの天候でしたが、お客さまの足は終始途絶えることなく、狭い会場いっぱいに詰めかけていただきました。ありがとうございました。

《今回の主なご紹介アイテム  順不同》
小型活版印刷機 Adana-21J、KMT全自動活字組版機(日本語モノタイプ)活字母型庫8pt, 9pt, 10pt明朝体、Paper Maker、圧盤用ラバー・クッション胴張りセット、活版専用ピンセット新旧、ジャッキとジャッキハンドル新旧、罫線各種、くじら尺、特製組みつけ台、金属インテル各種、活版用強力磁石、組版ステッキ、ファニチュア各種、工具類(ブレース鋏・鳥居鋏・罫切り鋏)、罫切り器、各サイズ込め物セット、活字倍数尺、ムラ取りハンマー&ならし木セット、ブロッキング防止パウダー、特白ウェス、無臭洗い油、インキ・ハンド・ローラー、インキべら、インキ・パッド、ゴム・ローラー・メンテナンス剤、オイルベース活版用インキ各色(1キロ缶、特製200グラム缶)、活版用墨青口インキ、ラバー・ベース・レタープレス用インキ、版画用メタルベース(19.68ミリ、19.70ミリ)、樹脂版用メタルベース(21.89ミリ、23.39ミリ)、五号サイズメタルベース箱入りセット、新製カタ仮名活字アラタ1209、輸入欧文活字スキームセット、輸入オーナメント活字各種、凸版用スプレーボンド、文選箱新旧各種、文選箱ストッパー、セッテン、文選箱立て、組みゲラ、置きゲラ、スダレケース棚、活字サイズ照合キット

5月の「活版凸凹フェスタ2012」の会場でも「第12回 活版ルネサンスフェア」を開催の予定です。

今回の活版ルネサンスフェアの会期とご都合が合わず、残念ながらご来場いただけなかったお客様も、ぜひとも5月の連休には皆さまお誘い合わせのうえ、ご来場ください。

活版ルネサンス フェアのお知らせ

第11回 活版ルネサンス フェア

新企画・新規商品もぞくぞく入荷です!
どうぞご期待ください!!
あわせて朗文堂春の新発売書籍、
新発売電子活字も、いちはやく購入可能です。

2012年3月30日[金]31日[土] 13:30―19:00
会場 * 新宿区新宿2-4-9 中江ビル4F 朗文堂

  *

  • 「活版ルネサンス フェア」も第11回を迎えました。昨春は関東大地震のために急遽中止としましたが、晩秋開催の「第10回活版ルネサンス フェア」では以下の新企画商品をご提案しました。
  • 多様化しつつある凸版印刷版材のために、用途、版材の大小、版材の厚みにあわせた、各種のメタルベースをご提供。
  • インキ・ゴムローラーのメンテナンス剤をご提案し、インキの色替えに効果テキメンと好評をいただき、またローラーの表面がふっくらと復活したと、お喜びいただきました。
  • 活版専用インキが入手難のなか、従来のオイル・ベースインキに加えて、ラバー・ベースの活版インキの取扱いを開始しました。ラバー・ベースインキは非塗工紙にもちい、艶のないマット調に仕上がるのが特徴です。また色数はパントンカラーを基準として、豊富な色数を用意しました。
  • そして今回の目玉企画は────

Adana-21Jユーザーはもちろん,
      ADANA8×5ユーザーにも朗報!

圧盤用ラバー・クッション 胴張セット 新発売

従来は文字活字のエッジが鮮明に印刷できるように、適度な硬度のクッション紙をお勧めしてまいりましたが、昨今のレタープレス・プリンターの需要にお応えし、弾力性に優れた圧盤用ラバー・クッションをふくめた、あたらしい胴張用紙セットを開発いたしました。「第11回活版ルネサンス フェア」では、この「圧盤用ラバー・クッション 胴張セット」の実演・販売をいたします。皆さまのご来場をお待ち申しあげます。

「圧盤用ラバー・クッション 胴張セット」  ¥2,500(税込)
    ラバー・クッションシート              1枚
    トップシート                    10枚
    留め金調整用帯紙                1枚

折しも「活版凸凹フェスタ2012」をはじめ、春の展覧会や、春の創作活動のシーズン到来。「今年こそ、活版ライフをスタートしよう! いつかは活版凸凹フェスタに出展しよう!」と意気込む皆さまには絶好のチャンスです。創作に活用できそうな機材の補充、実制作での疑問解決、技術の向上に、どうぞこの「活版ルネサンス フェア」をご利用ください。[東京都公安委員会許可 第304380708865号]

第11回 活版ルネサンス フェア

第11回 活版ルネサンス フェア

新企画・新規商品もぞくぞく入荷です!
どうぞご期待ください!!

2012年3月30日[金]31日[土] 13:30―19:00

会場 * 新宿区新宿2-4-9 中江ビル4F 朗文堂

  *

アダナ・プレス倶楽部の会員と、活版ファンの皆さまを対象とした
新品・中古品のカッパン関連機材・資材の展示即売会です。

手狭な会場ながら、貴重アイテムから、マニアックな商品までが溢れています!
創作の春に向けて、このチャンスをぜひともお役立てください。

[東京都公安委員会許可 第304380708865号]

 

アダナ・プレス倶楽部が製造・販売している新品のカッパン印刷関連機器、独自企画開発商品はもとより、カッパン印刷所で長年の使用に耐えてきた優秀な中古品もドッサリ用意いたしました。これらは現在では生産中止となったカッパン関連機器や、個人では入手しにくい活版専用インキなどの器材・資材を含みます。カッパン印刷のサポーターとして、アダナ・プレス倶楽部ならではの、懇切丁寧な使用方法の解説もいたしますので、狭い会場ながらも魅力溢れる展示販売会となります。

折しも「活版凸凹フェスタ2012」をはじめ、春の展覧会や、春の創作活動のシーズン到来。「今年こそ、活版凸凹フェスタに出展しよう!」と意気込む皆さまには絶好のチャンスです。創作に活用できそうな機材の補充、実制作での疑問解決、技術の向上に、どうぞこの「活版ルネサンス フェア」をご利用ください。

活版凸凹フェスタ2012 出展募集

 

 

in 日展会館

出展作家・出展企業 大募集!!

募集要項をよくご確認のうえ、ご応募ください。

「活版凸凹フェスタ」は、活字版印刷にまつわるさまざまを集めた楽しいお祭りです。活字を主要な印刷版とする「活字版印刷術 Typographic Printing」と、各種凸版類をもちいて印刷をおこなう「凸版印刷 Letterpress Printing」を中心に、版画や製本といった関連技術も含めた作品と製品を展示し、一部は販売もおこないます。カッパンをより深く理解していただくためには、ほかの版式や技法に接することも重要です。そのため「活版凸凹フェスタ」では、カッパン・凸版を中心としながらも、「ファイン・プレスの祭典」として、広い範疇でのプレス作品の出展も歓迎しています。

昨年は震災の影響で残念ながら中止という苦渋の決断をさせていただきましたが、一年間の充電期間を得て、満を持しての再開となります。

出展をご希望される方は募集要項をよくご確認の上、お申し込みください。たくさんのご参加をお待ちしております。

 

【会 期】2012年5月3日(木・祝)―5月6日(日)
     10:00―17:00(最終日は15:00まで)

【会 場】日展会館 2F イベントスペース
     東京都台東区上野桜木2―4―1

【主 催】朗文堂アダナ・プレス倶楽部

【搬入・展示】2012年5月2日(水)14:30―16:30

(宅配の場合は5月2日の12-14時着のヤマト運輸便で日展会館必着、送料負担でお願いします)

【搬 出】2012年5月6日(日)15:00―17:00

(宅配希望の場合は後日配送、着払いで対応させていただきます)

※会場は時間管理に厳格な施設です。既定時間内に搬入・搬出を終えられなかった方は、会場全体の延長料金をご負担いただきますので、ご了承ください。

 

【出展料】出展料と展示コマの組合せは以下となります。各組み合わせよりご選択ください。

■作家A■ 展示中心の方

①  机上のみ1コマ(幅1200mm×奥行750mm×高さ700mm)
…………………………………………………10,000円(税込)

②  壁面のみ1コマ(幅1200mm×高さ2550mmまで)
…………………………………………………10,000円(税込)

③  机上1コマ(①と同)+机後方の壁面1コマ(②と同)
…………………………………………………20,000円(税込)

④  机上のみ2コマ(幅2400mm×奥行750mm×高さ700mm)
…………………………………………………20,000円(税込)

⑤  壁面のみ2コマ(幅2400mm×高さ2550mmまで)
…………………………………………………20,000円(税込)

⑥  机上2コマ(④と同)+机後方の壁面2コマ(⑤と同)
…………………………………………………40,000円(税込)

※  机上展示には、机上2コマで一台の折りたたみ机を使用します。机上1コマの場合には、折りたたみ机の半分の使用となり、もう半分には他の出展者の机上展示が配置されます。ご了承ください。

※  机上展示のみの場合には、机後方の壁面に他の出展者の壁面展示が設営される場合があります。また同様に、壁面展示のみの場合には、前方に他の出展者の机上展示が隣接される場合があります。机上展示のみで作品に高さがある方、壁面展示のみで作品が下方まで長くなる方は、事前にご相談ください。


■作家B■ 積極的に物販をされる方

①  机上のみ1コマ(幅1200mm×奥行750mm×高さ700mm)
……………………………………………………20,000円(税込)

②  机上のみ2コマ(幅2400mm×奥行750mm×高さ700mm)
……………………………………………………40,000円(税込)

※  机上のみ1コマの場合には、折りたたみ机の半分の使用となり、もう半分には他の出展者の机上展示が配置されます。スペースの都合上、2名以上で常駐してお店番をされる場合や、グループでのご参加の場合には、②の机上のみ2コマでご出展くださいますよう、お願い申し上げます。


■学校法人■

※  アダナ・プレス倶楽部に入会されている学校法人は出展料不要でご出展いただけます。

※  展示スペースは壁面1コマ(幅1200mm×高さ2550mmまで)のみでお願いいたします。

※  作品は額装もしくはパネル展示にて、会場ではピクチャー・フックにかけるだけで壁面展示がスムーズに完了するように、事前に紐などをつけた状態での搬入をお願いいたします。

※  配布物がある場合には、作品同様に壁面から吊り下げるかたちでご用意いただくか、出展者合同の配布物置き場にまとめて置かせていただくかたちとなります。


■活版印刷関連業者■

※  机上のみ2コマ(幅2400mm×奥行750mm×高さ700mm)
…………………………………………………40,000円(税込)

※  ご出展は会期中の全日でなくとも結構ですが、出展料は上記一律でお願いいたします。

 

【その他】

※  会場でのグッズ販売・受注の売上マージンは不要ですが、販売は各出展者が会場にいる時間のみとし、接客・金品の受け渡しは各自・各団体で責任をもって行ってください。

※  壁面展示はピクチャー・レールとピクチャー・フック(会場常備)のみ使用可能です。釘や押しピン・虫ピンの類の壁打ち、テープ類による接着はできません。ピクチャー・フックでの作品の吊り下げが可能なように、各自で額装またはパネルにご準備のうえ、搬入をお願いいたします。掲示物などを壁面に簡易に直貼りしたい場合には、壁に傷や貼り跡を残さない「ブル・タック」や「ひっつき虫」などの、練り消し状の粘着ラバーを各自でご用意のうえ、ご使用ください。

※  作品や商品の保護に必要な用具、テーブルクロスなどは各自でご用意ください。また、印刷版など、机に傷や汚れが生じる可能性がある物を展示する場合には、下敷き用の台座やクロスをご用意ください。


【参加申込締切】2012年2月29日(水)

参加ご希望の方は、朗文堂 アダナ・プレス倶楽部のe-mail(adana@robundo.com)もしくはファクシミリ(03-3352-5160)まで下記事項をご連絡ください。

 件名:活版凸凹フェスタ2012 参加希望

  1. 登録名:作家名、グループ名、学校名、企業名(パンフレット掲載用の名称でお願いします)
  2. 連絡先:郵便番号・ご住所・電話番号・ファクシミリ番号・e-mailアドレス
  3. 出展内容(大まかで結構です。詳細は4月半ばのキャプション締め切り時にお知らせ願います)
  4. ご希望の展示スペース(例:作家A①机上のみ1コマ、業者机上のみ2コマ、など)

アダナ・プレス倶楽部会報誌 第16号完成

アダナ・プレス倶楽部の会報誌『Adana Press Club NewsLetter Vol.16』(Winter 2012)が完成し、会員の皆さまへ順次配送中です。

今号には、「活版凸凹フェスタ2012」の募集要項も掲載しております。会員の皆さまにおかれましては本紙にて募集の詳細をご確認のうえ、ご応募ください。会員の皆さまのたくさんのご参加をお待ちしております。

『Adana Press Club NewsLetter Vol.16』 Winter 2012
表紙タイトル : 24pt.欧文活字 マーチン・ローマン(晃文堂製)
表紙装飾 : 18pt.花形活字 ブリリアント・フラワー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主な内容(目次)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・イベント    「第11回 活版ルネサンスフェア」開催のお知らせ
・出展募集   「活版凸凹フェスタ2012」出展者募集のお知らせ
・新商品    輸入欧文活字「バスカヴィル」のご紹介
・新商品    「ゴム・ローラー・メンテナンス剤」 取り扱い開始
・豆知識16   「活字ケースのおなはし 和文活字篇②」
・活版まんが   「サミー・デイビス・ジュニヤ~」の巻

『Adana Press Club NewsLetter』の定期購読をご希望の方は、会員登録 と年間登録費の納入をお願いします。
なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、会報誌の配布は次号からとなります。ご了承ください。

トロロアオイがまだ咲いています!?

今年の冬の寒さは厳しく、東北地方のアダナ・プレス倶楽部の会員の皆さまからは、例年にない積雪とのお便りが届いております。
そのような寒空の中、鹿児島県のアダナ・プレス倶楽部会員の方から、驚きのお便りが届きました。

なんと、真夏の花であるトロロアオイが、この寒風の中、まだ咲き続けているとのこと!!??


このトロロアオイ、温室や室内には入れずに、ベランダの植木鉢に植えたものを外に出したまま育てているとのこと。
夏場にも大きくてきれいな花をたくさん咲かせたそうですが、その後もどんどん新しい蕾をつけて、ついには年を越してしまったそうです。
鹿児島は本州よりは暖かいといえども、やはり冬は冬なりに寒くなりますし、雪がちらつくこともあります。
しかし、このお便りをいただいて、あらためて日本列島の長さを実感いたしました。
夏の頃よりは花が小ぶりになってきたそうですが、まだ花芽がたくさんついており、今後も咲き続けそうだとのことです。

2012年もよろしくお願い申し上げます

今年もまた新しい年を迎えました。
皆さまにとりまして穏やかで幸多き年となりますように、お祈り申し上げます。

アダナ・プレス倶楽部の年賀状は毎年、数ある欧文活字のなかから歴史順に一書体づつを選択して制作しています。
ブラック・レター、ヴェネチアン・ローマン、オールド・ローマン、トランジショナル・ローマンを経て、今年はモダン・ローマンの「ボドニ」の登場です。
「ボドニ」はイタリアの印刷者であり活字父型彫刻師でもあったジャンバティスタ・ボドニ(1740―1813)に由来する活字書体です。
パルマ公国印刷所の印刷監督官であったボドニの手がけた印刷物とその技量は、ローマ教皇庁や近隣諸国の王族にも知れ渡ることとなり、ボドニは王者のタイポグラファ、タイポグラフィの王者とも呼ばれました。

ボドニはフランス皇帝ナポレオンにも美しい書物を献上しています。『ローマ国王の両親に捧げるタイポグラフィと絵画による聖遺物』という長いタイトルゆえに、通称『チメリオ・ティポグラフィコ』と呼ばれるその書物は、生まれながらのローマ王としてナポレオンとハプスブルグ家皇女マリー・ルイーズの間に誕生したナポレオンⅡ世の誕生を祝して、1811年にたった一冊のみが刊行されました。

今回の年賀状では活字書体「ボドニ」を用いて、ボドニと同じ時代を生きたフランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(1769―1821)の言葉を印刷しました。

縁取りの罫線は、ボドニの晩年から死後にかけてボドニ工房での使用が見られるパターンを模して、輪郭罫を用いて印刷しました。さて、この輪郭罫ですが、内側の子持ち罫に2種類の使用パターンが見られます。ボドニが世界の文字を活字であらわした『オラティオ・ドミニカ』では子持ち罫の太い線が外側に、ボドニの活字製作の見本帳ともいえる『マニュアル・ティポグラフィコ』では子持ち罫の太い線が内側になるように組まれて使用されています。今回はボドニの生前である1806年に刊行された『オラティオ・ドミニカ』のタイトルページを参考に、内側の子持ち罫は太い線が外側になるように組み合わせました。輪郭罫を四角く配するために、罫線の端が45度の角度になるように削って組み合わせてありますので、輪郭罫の四隅にそれぞれ切れ目が見えています。

   

活版カレッジ 2012年冬季生 募集

おまたせしておりました
「活版カレッジ」2012年冬季生の募集をおこないます。
朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
活字版印刷術の知・技・美の三領域をバランス良く学べます。

今期は木曜日昼間部のみの開催となります。
募集定員が極少数の講座となりますので、
希望者多数の場合には、次期講座での受講を
お勧めする場合がございます。ご了承ください。

活版カレッジ 2012年冬季
木曜日コース(昼間部) 14:00-17:00
3ヶ月(毎月3回)、全9回
2012年
01月12日        活字版印刷概論
01月19日        和文端物組版
01月26日        文選
02月02日        和文ページ物組版
02月09日        和文と欧文の違い
02月16日        欧文書体の歴史
03月01日        欧文スペーシング
03月08日        多色刷り1
03月15日        多色刷り2

【定  員】 4名(受付完了順)
【受講料】 66,000円(税込、教材費込)
《受講料を全額納入いただきました方から、受付完了とさせていただきます》
【教  室】 朗文堂/アダナ・プレス倶楽部 4F-B

受講をご希望の方はアダナ・プレス倶楽部の@メールまで
下記の事項をご連絡ください。
1.「活版カレッジ」受講希望
2.お名前
3.ご連絡先 郵便番号、ご住所、電話番号、@メールアドレス
4.活版印刷のご経験の有無

その他、お差し支えなければ、性別、ご年齢などもお書き添えください。各回の基本的な指導内容は統一させていただきますが、参加者それぞれのご経験やご関心をお教えいただければ、できる限り講習内容として反映いたします。
《お教えいただいた情報は、朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の内部だけで使用します》

皆さまのご参加お待ちしております。

アダナ・プレス倶楽部会報誌 第15号完成

またしても、ブログでのご報告が遅くなってしまいましたが、アダナ・プレス倶楽部の会報誌『Adana Press Club NewsLetter Vol.15』(Autumn 2011)が、10月末に刊行を終え、会員の皆さまへの配布が終了いたしました。

今号の会報誌の表紙は、紙色違い、刷り色違い、インキの盛り違いなど、さまざまな表情を愉しんで印刷しましたため、「第10回 活版ルネサンスフェア」にお越しくださいました会員の皆さまには、会場にてお好きな刷り上りの表紙をお選びいただきました。 

『Adana Press Club NewsLetter Vol.15』 Autumn 2011
表紙タイトル:12pt.教科書体 活字
表紙画手法:ゴム版画

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主な内容(目次)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・新刊書    『ハンドプレス・手引き印刷機』 板倉雅宣 著
・レポート    活版カレッジUpper Class有志旅行「新潟探訪」
・新商品    「ラバー・ベース」のレタープレス用インキ 取り扱い開始
・豆知識15   「活字ケースのおなはし 和文活字篇①」
・会員便り   日本各地のアダナ・プレス倶楽部会員のもとで「トロロアオイ」が開花しました!!

『Adana Press Club NewsLetter』の定期購読をご希望の方は、会員登録 と年間登録費の納入をお願いします。
なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、会報誌の配布は次号からとなります。ご了承ください。

第10回 活版ルネサンス フェア

第10回 活版ルネサンス フェア

新企画・新規商品もぞくぞく入荷です!
どうぞご期待ください!!

2011年10月28日[金]29日[土] 13:30―19:00

会場 * 新宿区新宿2-4-9 中江ビル4F 朗文堂

  *

アダナ・プレス倶楽部の会員と、活版ファンの皆さまを対象とした
新品・中古品のカッパン関連機材・資材の展示即売会です。

手狭な会場ながら、貴重アイテムから、マニアックな商品までが溢れています!
秋の創作シーズンに、このチャンスをぜひともお役立てください。

[東京都公安委員会許可 第304380708865号]

 

アダナ・プレス倶楽部が製造・販売している新品のカッパン印刷関連機器、独自企画開発商品はもとより、カッパン印刷所で長年の使用に耐えてきた優秀な中古品もドッサリ用意いたしました。これらは現在では生産中止となったカッパン関連機器や、個人では入手しにくい活版専用インキなどの器材・資材を含みます。カッパン印刷のサポーターとして、アダナ・プレス倶楽部ならではの、懇切丁寧な使用方法の解説もいたしますので、狭い会場ながらも魅力溢れる展示販売会となります。

そろそろ、クリスマス・カードや年賀状の印刷が気になるシーズン。「今年こそ、魅力溢れる活字版印刷でカードを印刷しよう!」と意気込む皆さまには絶好のチャンスです。制作に活用できそうな機材の補充、実制作での疑問解決・技術の向上に、どうぞこの「活版ルネサンス フェア」をご利用ください。

会員からのお知らせ

Remon Staurant

Ishihata yuya Solo Exhibition
at bistro Chambre Avec Vue

小さなフレンチレストランで、油絵・立体・本の展示です。
活字書体「スタイーミー」も活用されています。

会 期 2011年10月16日(日)―12月18日(日)
     要予約  (月曜、第一火曜 休)

会 場 ビストロ シャンブル・アヴェク・ヴュ
     東京都渋谷区富ヶ谷2―18―16
     スカイガーデン代々木公園101

 

藤田修展 『ATLAS』

横須賀美術館や山梨県立美術館にも収蔵されている版画家の藤田修さんの個展です。
藤田さんは近年、感光性ポリマー樹脂をもちいたフォトポリマーグラヴュールという技法を導入し、あらたな質感の版画作品を制作されています。

デジタルの普及により、写真の世界でも版画の世界でも、かつてのような技芸の必然性が揺らぎ、また、オリジナル・プリントという概念も不安定なものへと変化しつつある現代ですが、写真製版法によって焼き付けられた物質を伴う印刷版をもちいて、技術と忍耐を要する刷り重ねを経て表現される藤田さんの作品は、写真と版画の存在価値を呼び起こし、その可能性をあらためて提示してくれます。ぜひ、実物をご覧になり、インキの深みとやわらかみ、被写体が放つ厳かな世界観に浸っていただきたい作品です。

会 期 2011年10月17日(月)―29日(土)
     11:00―18:00 (日・祝 休廊)

会 場 M.H.S. タナカ ギャラリー
     愛知県名古屋市中区栄3―2―3
     日興證券ビルBF2

 

旅の栞 Vol.3

古本市と活版アート

旅へと誘う本を集めて古本市を開きます。
旅と読書には欠かせない、美しい栞と
美味しいコーヒーもたっぷりご用意しています。

[古本市プロデュース]
古本ユニットricca、古本店タイガーブックス
[活版アートによる栞]
阿部真弓、石松あや(しまりすデザインセンター)
ananas press(都筑晶絵+山元伸子)、松本亜紀

会 期 2011年10月12日(水)―22日(土)
     11:30―22:00 (日曜日は18:00まで)
     18日(火)は定休日、最終日の展示は21:00まで  

会 場 travel books & coffee CAT’S CRADLE
     東京都新宿区早稲田鶴巻町538番地
     岩田ビル 1F