Viva la 活版-すばらしき活版印刷
2014年、今回は、火の山 ・ 櫻島と、紺碧の海 ・ 錦江湾にのぞむ
鹿児島の 重要文化財施設 尚古集成館で
Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO を開催いたします。
【 名 称 】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO
【 会 期 】 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月 ・祝] 3日間
【 時 間 】 開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30
【 会 場 】 仙巌園〔磯庭園〕 尚古集成館本館 展示室
鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【 主 催 】 朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部
尚古集成館 http://www.shuseikan.jp/ 仙巌園 http://www.senganen.jp/
朗文堂 アダナ・プレス倶楽部 http://robundo.com/adana-press-club/
【 関連情報 : Viva la 活版ーすばらしき活版 2014年 <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>- Report 01 開催のお知らせ 】
※ 会期中は同敷地内の 「尚古集成館別館 展示室」 において、重要文化財 「木村嘉平による鋳造活字と関連資料」 の特別企画展示をご覧になれます。
※ 入館には仙巌園 センガンエン/尚古集成館 ショウコシュウセイカン との共通入館料(大人1,000円、小・中学生500円)が必要となります。
==========================================
【 緊急のご報告!】
◆ 尚古集成館館長 : 田村省三館長による 特別講演と ギャラリー ・ トーク開催決定 !!
尚古集成館所蔵/重要文化財 『木村嘉平活字』 と 薩摩藩集成事業について
◯ 『木村嘉平活字』研究の第一人者 : 田村省三館長に、ご講演とギャラリー ・ トークを担当いただきます。
◯ 11月02日[日] 14:00-17:00 またとない機会ですが、会場の都合で限定20名様となります。
◯ 聴講料は不要ですが、仙巌園 ・ 尚古集成館の共通入場券 ¥1,000 が必要となります。
◯ 参加希望のかたは adana@robundo.com に、件名「木村嘉平活字講演会参加」で申し込みを。
◯ 申し込みは先着順で、定員になり次第締め切りとさせていただきます。
==========================================
《 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO 開催が迫ってきました。準備状況をお知らせいたします 》
<活版凸凹フェスタ> のころから、大量配布されるイベント告知のはがきなどは、会員のなかでも電動の自動機を併用されて、活版印刷を業務とされているかたに印刷をお願いしてきました。
もともと 朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部では、 Adana-21J, Salama-21A のユーザーの皆さまに配慮して、業務としての活版印刷はおこなっておりません。
ところが、なにぶん賑やかなことが大好きなアダナ ・プレス倶楽部の皆さん。いつの間にかはなしが盛りあがって、ことしは会員の人海戦術で、小型手動活版印刷機 Adana-21J, Salama-21A を用いての印刷に挑戦となりました。
告知はがきは、錦江湾からのぞむ雄大な櫻島を描写したもので、基本設計は AD バッカス松尾さん。
絵柄面は三版三色三度刷り、宛名面は一度刷りで、都合4,000枚ほどを小型手動活版印刷機で印刷しようという無謀な !? 計画です。つまり 16,000回におよぶ印刷作業になります。
《2014年08月下旬、酷暑、ときには豪雨のなかでの印刷作業が展開しました》
朗文堂 4F B 室。この部屋は新宿私塾、活版カレッジをはじめ、さまざまなちいさな集まりにも使用されています。ここに Adana-21J, Salama-21A がド~ンと三台設置されました。もちろん毎日のように、出したり、収納したりと慌ただしいものでした。
夕刻になると、アダナ・プレス倶楽部の会員の皆さんが入れ替わり立ち替わり次次と登場して、まず <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> はがき絵柄面の印刷がはじまりました。
ともかく 基本色が赤と青の二種類、4,000枚、各三度刷りの印刷ですから、乾燥用カード・スタンドがズラリとならび、すのこ取り作業も半端な量ではありません。
それでも会員の皆さんは、楽しそうに、ワイワイがやがや、にぎやかなことにぎやかなこと。
躰を動かし(ついでに口も動かし)、視覚神経をめいっぱいもちいて印刷状況を見極め、せまい通路をぬうようにして、印刷担当と乾燥担当に交代しながらの作業の連続でした。
まるで中学生か高校生の合宿のような、入れ替わり立ち替わりの一週間で、絵柄面の印刷がようやく終了しました。
《 活版印刷は躰を駆使します。作業のあとは当然食事もすすみます 》
印刷作業が一段落したとき、軽食をとりました。作業がまだ中途ですから、レストランではなく、ちかくの中国料理店に買い出し部隊がでかけて、餃子弁当が用意されました。
どういうわけか、お餅と餃子が大好きのアダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さん。ふりかけは業務用の 「たまごふりかけ」 のおおきなパックで、そこに北京で仕入れてきた、ピリカラの <魔法のスパイス> をチョッピリのせると、おおいに食と話題がすすみます。
《 意外に難航した宛名面、墨一色の印刷 》
本来、はがきの表裏印刷のばあい、宛名面を先に印刷して、見どころとなる絵柄面はあとから印刷したほうが、絵柄面の擦れや汚れが発生しにくく、無難なのですが、今回は作業日程の都合から、多食刷りの絵柄面の作業が先行しました。
その乾燥をまって、大量の告知はがきの半製品をかかえ、文京区の会員 <活版アトリエ 愛花 アイカ> さんに出かけて宛名面の印刷作業を展開しました。
こちらには電動活版印刷機の <Swan 750X> がありますが、長年にわたってほとんど名刺専用機として使われてきた機械でしたから、久方ぶりのはがきの印刷とあって、少少インキの付きに難航しました。
年代物の自動活版印刷機がショートしないように、休み休み印刷をおこない、微調整を施しながらの作業でしたが、夕刻にはなんとか宛名面の印刷を無事に終了することができました。
手動式の活版印刷機で絵柄面を多色刷りしてくださった<アダナ・プレス倶楽部>会員有志の皆様、宛名面印刷のために電動の活版印刷機を使用させてくださった<活版アトリエ 愛花>さんとお父様、ありがとうございました。皆さまおつかれさまでした。
【 関連情報 : Viva la 活版ーすばらしき活版 2014年 <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>- Report 01 開催のお知らせ 】