大阪大学総合学術博物館
特別展 生誕100周年記念
松本奉山 ー 水墨画で世界を描くー
期 間 2025年4月26日[土]- 6月28日[土] * 会期内に展示替を予定。
会場案内 大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館 3階 多目的室
〠 560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-20
Tel 06-6850-6284(10時30分-17時00分/日・祝休館) ▷ アクセス
時 間 10時30分 - 17時00分(最終入場16時30分)
休 館 日 日曜・祝日休館。ただし、5月3日[土・祝]は「いちょう祭」のため開館
協 力 今治城、大本山摩耶山天上寺、松本奉山水墨画会、
大阪大学大学院人文学研究科、大阪大学文学部
主 催 大阪大学総合学術博物館
入場無料
────────────────────
松本奉山(1925-2010、本名:松本由美子)は、水墨画で世界を描いた女性の画家です。大正14年(1925)愛媛県今治市に生まれ、昭和13年(1938)神戸市灘区に移り住み、17歳で松本尚山(1886-1970)の内弟子となり、厳しい指導のもと鍛錬を積みました。
最初、油絵志望であった奉山は「水墨画で自分の描きたいものが描けるのか」という葛藤を抱えていましたが、昭和38年(1963)の初渡米をきっかけに新たな画境を切り開き、前例のない水墨画を作り上げました。その後も、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ各国、ブラジル、トルコなどで個展や席上揮毫を行い、世界をまたにかけて活躍しました。一方で、兵庫や琵琶湖、故郷の瀬戸内海など、日本の静かな風景に心を惹かれ連作を発表しました。
本展覧会では、奉山の初期から晩年にいたるまでの作品、スケッチブックなど、およそ100点を展示いたします。そのなかには、平成7年(1995)の阪神・淡路大震災で全壊した奉山の画室から救い出された資料も含まれています。今年は奉山の生誕100年であると同時に、阪神・淡路大震災から30年になります。この節目の年に、これまで未紹介であった作品を展示公開することで、奉山の功績を後世へ引き継ぐことができれば幸いです。
<展示構成(予定)>
◇ 序章 美山から奉山へ ―厳しい修行時代―
◇ 1 章 HOZAN開眼 ―世界へ羽ばたく水墨画―
◇ 2 章 静かな風景に心惹かれて ―日本美の再発見―
◇ 3 章 奉山芸術の到達点 ―墨色が奏でる最弱音(ピアニッシモ)―
◇ 終章 受け継がれる奉山の教え
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 大阪大学総合学術博物館 ]