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【展覧会】文京区立森鷗外記念館|特別展 本を捧ぐ ― 鷗外と献呈本|’25年4月12日-6月29日

文京区立森鷗外記念館
特別展 本を捧ぐ ― 鷗外と献呈本
会  期  2025年4月12日[土]- 6月29日[日]
      * 会期中休館日 4月22日[火]、5月26日[月]・27日[火]、
       6月23日[月]・24日[火]
開館時間  10時 - 18時(最終入館は17時30分)
会場案内  文京区立森鷗外記念館 展示室 1、2
      〠 113-0022 東京都文京区千駄木1-23-4
      TEL  03-3824-5511
観  覧  料  一 般 600円(20名以上の団体:480円)
      * 中学生以下無料、障害者手帳ご提示の方と介護者1名まで無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
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鷗外の居宅・観潮楼(現・森鷗外記念館)は、妻・志げが「宅では本が箪笥を追い出します」とこぼすほど本が溢れていました(後藤末雄『鷗外先生を顧る』)。内容は文学、医学、哲学、歴史、自然科学、美術など多岐に渡り、鷗外が持つ豊かな知識はこの読書量に支えられていました。
蔵書には自ら買い求めた本以外に、鷗外に贈られた本 — いわゆる献呈本も含まれています。北原白秋、木下杢太郎、石川啄木など若い文学者は、それぞれの著書に鷗外への敬慕をうかがわせる献辞を記し、評論家・内田魯庵や美術史家・大村西崖は鷗外が関心のある分野の本を贈りました。そうした現存する本には、鷗外が読み大切に保管した痕跡が認められます。
いっぽう鷗外も、夏目漱石や与謝野寛・晶子など信頼のおける文学者に自著を贈り、家族にも本をプレゼントしました。本の贈答は鷗外の若い頃から見られますが、活躍の場と人脈が広がると共に、その数も増えていったようです。

本展では、東京大学総合図書館の鷗外旧蔵書コレクション「鷗外文庫」を中心に、鷗外に贈られた本を、そして鷗外日記や書簡をたよりに鷗外が贈った本を展覧します。蔵書を「最も大切にした」(森於菟『砂に書かれた記録』)という鷗外の、〈本〉をとおしてうかがえる幅広い人物交流の様をご覧ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 文京区立森鷗外記念館
{ 新宿餘談:
鷗外の時代は、図書は貴重であり、家庭には立派な書棚があり、書斎もあった。某古書店店主によると、住居に図書の収納場所を失った現代、新刊で真っ先に古書店に持ちこまれるのは、著者による「俗称:お配り本-献呈図書」。節分の豆まきよろしく無償で入手したモノが、置く場所も無いし、
有償換金できるかと持ってくるそうだ。そんな話題で苦笑するしかない現代図書の憐れさよ