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【展覧会】姫路市立美術館|大阪・関西万博記念事業|髙田賢三展 パリに燃ゆ、永遠の革命児|’25年4月12日-7月21日

姫路市立美術館
大阪・関西万博記念事業 髙田賢三展
パリに燃ゆ、永遠の革命児
会  期  2025(令和7)年4月12日[土]- 7月21日[月・祝]
開館時間  午前10時 - 午後5時まで(入場は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日(ただし月曜祝日の場合は翌平日閉館)
会場案内  姫路市立美術館 企画展示室、コレクションギャラリー
      〠 670-0012 兵庫県姫路市本町68-25
      電話:079-222-2288  ▷ 交通・アクセス
観覧料金  一般:1500円、大学・高校生:1100円、中学・小学生:800円
      * 4月12日よりオンラインチケット販売します。購入は こちら から。
特別協力  文化学園ファッションリソースセンター、KENZO PARIS、
      パリ装飾芸術美術館、隈研吾建築都市設計事務所
主  催  姫路市立美術館、毎日新聞社
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姫路市出身の世界的ファッションデザイナー・髙田賢三の没後初の大規模回顧展を開催します。
「色彩の魔術師」と呼ばれた髙田賢三氏が創出したファッションの変遷を衣装展示やデザイン画でたどります。
展覧会では、ブランドの立ち上げから引退までの30年の歩みを約100点の衣装で紹介します。さらに、幼少期からのスケッチや自画像、髙田賢三が晩年手元に置いていた愛蔵品、彼を支えた人々との交流を示す写真などの貴重な資料で髙田賢三の人物像に迫ります。

✼••┈┈┈┈┈┈••✼ 展覧会の見どころ ✼••┈┈┈┈┈┈••✼
❖ キャスティバル’94(姫路城世界遺産登録記念行事)KENZOショーのランウェイを歩いた衣装を展示(22点)
❖ 70年代から90年代の髙田賢三が手掛けた衣装を一堂に展示(約100点)
❖ メンズコレクションも展示
❖ 受け継がれる髙田賢三のDNAとして、後継デザイナーであるNIGO(現KENZOデザイナー)の作品も展示
❖ 髙田賢三の理想郷、パリ・バスティーユの旧髙田賢三邸をクローズアップ
❖ 生まれ故郷姫路での調査記録を反映させた資料の展示

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 姫路市立美術館 ]  

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【展覧会予告】東京国立博物館 平成館 特別展示室|特別展 蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児|’25年4月22日-6月15日|前後期二期制 前売券4月21日迄販売

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東京国立博物館 平成館 特別展示室
特別展 蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児
会  期  2025年4月22日[火]- 6月15日[日]
          前期展示:4月22日[火]- 5月18日[日]
          後期展示:5月20日[火]- 6月15日[日]
      * 会期中、一部作品の展示替えを行います。
会場案内  東京国立博物館 平成館(上野公園)
      〠 110-8712  東京都台東区上野公園13-9 ▷ 交通・アクセス 
開館時間  9時30分 - 17時00分 (入館は閉館の30分前まで)
      * 毎週金・土曜日、5月4日[日・祝]、5月5日[月・祝]は20時まで開館
休  館  日  月曜日、5月7日[水] * ただし4月28日[月]、5月5日[月・祝]は開館
観覧料金  一 般 2,100円(前売 1,900円)、大学生 1,300円(前売 1,100円)、
      高校生 900円(前売 700円)  
      * 本展は事前予約不要です。前売券販売:4月21日迄。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション
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江戸時代の傑出した出版業者である蔦重こと蔦屋重三郎(1750-97)は、喜多川歌麿、東洲斎写楽といった現代では世界的芸術家とみなされる浮世絵師を世に出したことで知られています。本展ではその蔦重の活動をつぶさにみつめながら、天明、寛政(1781-1801)期を中心に江戸の多彩な文化をご覧いただきます。
蔦重は江戸の遊郭や歌舞伎を背景にしながら、狂歌の隆盛に合わせて、狂歌師や戯作者とも親交を深めるなど、武家や富裕な町人、人気役者、人気戯作者、人気絵師のネットワークを縦横無尽に広げて、さまざまな分野を結びつけながら、さながらメディアミックスによって、 出版業界にさまざまな新機軸を打ち出します。
蔦重はその商才を活かして、コンテンツ・ビジネスを際限なく革新し続けました。 そこに根差したものは徹底的なユーザー(消費者)の視点であり、人々が楽しむもの、面白いものを追い求めたバイタリティーにあるといえるでしょう。
この展覧会では、蔦屋重三郎を主人公とした2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)とも連携し、江戸の街の様相とともに、蔦重の出版活動をさまざまにご覧いただきながら、蔦重が江戸時代後期の出版文化の一翼を担っていただけでなく、彼が創出した価値観や芸術性がいかなるものであったかを体感いただきます。

※ 展示作品、会期、展示期間、開館日、入館方法等については、今後の諸事情により変更する場合があります。下掲の展覧会公式サイト等でご確認ください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京国立博物館  本展特設WebSite ] 

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【展覧会】東京都美術館|ミロ展 Joan Miró|’25年3月1日-7月6日

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東京都美術館
ミロ展 Joan Miró
会  期  2025年3月1日[土]- 7月6日[日]
会場案内  東京都美術館  企画展示室
      〠 110-0007 東京都台東区上野公園8-36 
      問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
開室時間  9:30 - 17:30、金曜日は 20:00 まで(入室は閉室の30分前まで)
休  室  日  月曜日、5月7日[水] * ただし 4月28日[月]、5月5日[月・祝]は開室
観覧料金  個 人・税 込・一 般  前売券   2,100円  通常券   2,300円
       * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、
      ジュアン・ミロ財団、朝日新聞社、テレビ朝日
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ミロのすべてがここに。
初期から晩年まで、空前の大回顧展!
1893年にスペイン、カタルーニャ州に生まれたジュアン・ミロ(1893-1983)は、同郷のピカソと並び20世紀を代表する巨匠に数えられます。太陽や星、月など自然の中にある形を象徴的な記号に変えて描いた、詩情あふれる独特な画風は日本でも高い人気を誇ります。そんなミロの創作活動は、没後40年を迎えたいま、世界的に再評価されています。
本展は、〈星座〉シリーズをはじめ、初期から晩年までの各時代を彩る絵画や陶芸、彫刻により、90歳まで新しい表現へ挑戦し続けた ミロの芸術を包括的に紹介します。世界中から集った 選りすぐりの傑作の数々により、ミロの芸術の真髄を体感できる空前の大回顧展です。

◇ ABOUT -  主な出展作品とミロについて
ジュアン・ミロ(1893-1983)
1893年にバルセロナで生まれる。1920年代にシュルレアリスムの画家として名声を得るが、それに留まらずさまざまな表現を試みた。彼の作品には、周囲の政治的・社会的出来事への強い感受性と反骨精神が反映される。90歳で亡くなるまで、特定の運動に属することのない純粋で普遍的な芸術を追求し、20世紀で最も影響力のある芸術家の一人となった。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都美術館  ミロ展 特設 WebSite

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【展覧会】東京国立近代美術館|企画展 ヒルマ・アフ・クリント展|’25年3月4日-6月15日|

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東京国立近代美術館
企画展
ヒルマ・アフ・クリント展
会  期  2025年3月4日[火]- 6月15日[日]
会場案内  独立行政法人国立美術館 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
      〠 102-8322   東京都千代田区北の丸公園3-1
      050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00-20:00)
休  館  日  月曜日(ただし3月31日、5月5日は開館)、5月7日
開館時間  10:00 - 17:00(金・土曜は 10:00-20:00) * 入館は閉館の30分前まで
観  覧  料  一 般 2,300円、大学生 1,200円、高校生 700円
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
特別協力  ヒルマ・アフ・クリント財団
主  催  東京国立近代美術館、日本経済新聞社、NHK
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抽象絵画の先駆者、ヒルマ・アフ・クリント(1862–1944)のアジア初となる大回顧展です。スウェーデン出身の画家アフ・クリントは、ワシリー・カンディンスキーやピート・モンドリアンら同時代のアーティストに先駆け、抽象絵画を創案した画家として近年再評価が高まっています。彼女の残した 1,000点を超える作品群は、長らく限られた人々に知られるばかりでした。
1980 年代以降、ようやくいくつかの展覧会で紹介が始まり、21世紀に入ると、その存在は一挙に世界的なものとなります。2018年にグッゲンハイム美術館(アメリカ、ニューヨーク)で開催された回顧展は 同館史上最多 * となる60 万人もの動員を記録しました。
* 2019年時点

本展では、高さ3mを超える10点組の絵画〈10の最大物〉(1907年)をはじめ、すべて初来日となる作品約140点が出品されます。代表的作品群「神殿のための絵画」(1906–1915年)を中心に、画家が残した資料や、同時代の神秘主義思想や女性運動といった多様な制作の源の紹介をまじえ、5章立ての構成により画業の全貌をご覧いただきます。

◇ ヒルマ・アフ・クリント(1862-1944)
ヒルマ・アフ・クリントはスウェーデンの裕福な家庭に育ち、王立芸術アカデミーを優秀な成績で卒業、職業画家として活動しました。
一方で神秘主義思想に傾倒し、交霊術の体験を通してアカデミックな絵画とは異なる抽象表現を生み出します。
表現の先駆性や緻密な体系性など、モダン・アート史上、きわめて重要な存在として評価されています。

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[ 詳 細 : 東京国立近代美術館   展覧会公式サイト ] 

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【展覧会】国立西洋美術館|企画展 西洋絵画、どこから見るか? ― ルネサンスから印象派まで|サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館|’25年3月11日- 6月8日|

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国立西洋美術館
企画展 西洋絵画、どこから見るか? ― ルネサンスから印象派まで
サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館
会  期  2025年3月11日[火]- 6月8日[日]
開館時間  9:30 - 17:30(金・土曜日は 9:30-20:00) * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日、5月7日[水]
                    (ただし、3月24日[月]、5月5日[月・祝]、5月6日[火・休]は開館)
会場案内  西洋美術館 企画展示室
      〠 110-0007 東京都台東区上野公園7番7号
観  覧  料  一 般 2,300円、大学生 1,400円、高校生 1,000円
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  国立西洋美術館、サンディエゴ美術館、日本経済新聞社、
      TBS、TBSグロウディア、テレビ東京
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本展は、米国のサンディエゴ美術館との共同企画により、同館と国立西洋美術館の所蔵する作品計88点を組み合わせ、それらの対話を通じてルネサンスから19世紀に至る幅広い西洋美術の魅力とその流れを紹介する展覧会です。
サンディエゴ美術館は、主に1930年代を通じ、当時のアメリカ合衆国西部では随一の質と規模を誇るヨーロッパ古典絵画のコレクションを築きました。サンディエゴという土地の歴史・文化性や、篤志家たちの趣味を色濃く反映したユニークな内容を誇り、初期ルネサンス絵画やスペイン17世紀絵画などに多くの傑作を有しています。一方国立西洋美術館は、松方幸次郎の収集した印象派を中心とするコレクションに基づいて1959年に設立され、1960年代末から古典絵画の体系的な収集を開始しました。以降、歴代の館長や研究員の調査研究に基づいて、西洋美術史の主要な流派やジャンルを網羅にカバーする総合的なコレクションの形成を目指して収集活動を続けています。

本展は、両館の所蔵する作品をペアや小グループからなる36の小テーマに分けて展示、比較に基づく作品の対話を通じ、ルネサンスから印象派に至る西洋美術史の魅力を分かりやすく紹介することを目指します。また両館は非ヨーロッパ圏においてヨーロッパ美術を収集した点においても共通します。その点に着目し、両館の持つ傑作を比較対照させながら、それぞれ西洋絵画がどのような目的や理想に基づいて収集されていったのかについても、紹介する予定です。
なお本展開催中、サンディエゴ美術館所蔵作品よりさらに5点の絵画を西洋美術館常設展で展示し、さらなるコレクションの対話を試みます。これらを含むサンディエゴ美術館からの出品作49点は、すべて日本初公開となります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立西洋美術館  展覧会公式サイト

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【展覧会】菊池寛美記念 智美術館|菊池コレクション 現代陶芸のすすめ|’25年1月18日-5月6日|開展参个月

菊池寛美記念 智美術館
菊池コレクション
現代陶芸のすすめ
会  期  2025年1月18日[土]- 5月6日[火]
休  館  日  毎週月曜日(ただし2/24、5/5は開館)、2/25[火]
開館時間  11:00 - 18:00  * 入館は17:30まで
観  覧  料  一 般 1,100円/大学生 800円/小中高生 500円
会場案内  公益財団法人 菊池美術財団 / 菊池寛実記念 智美術館
      〠 105-0001 東京都港区虎ノ門 4-1-35 西久保ビル
協  賛  株式会社南悠商社
主  催  公益財団法人 菊池美術財団、日本経済新聞社
──────────────
陶芸といえば日用陶器や茶陶をはじめとした道具としての器を想像されるかもしれません。しかし、現代の陶芸には器の形態を用途や機能ではなく立体造形としてとらえる視点があり、また、素材や技法、伝統など陶芸にまつわる要素を独自の視点でとらえたオブジェ的な造形作品が存在します。個人作家によって展開される多様な制作、その未知なる思考、美意識に当館設立者の菊池智(1923-2016)は魅了され、20世紀後半以降の日本の陶芸作品を精力的に蒐集しました。そして、1983年には自身のコレクションによる展覧会「Japanese Ceramics Today(現代日本陶芸展)」をスミソニアン国立自然史博物館のトーマス・M・エバンスギャラリー(米・ワシントン)で開催します。当時40代から50代であった作家たちの作品を中心に構成し、日米の貿易摩擦が問題となるさなかに日本の同時代の文化を紹介する展覧会が受け入れられた経験は、菊池がその後、文化事業に注力していく契機ともなりました。
本展では、同展出品作をはじめ、1970年代から80年代の作品を中心に日本の現代陶芸の展開をご覧いただきます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 菊池寛美記念 智美術館

【展覧会予告】世田谷美術館|企画展 横尾忠則 連画の河|’25年4月26日-6月22日|4.18ゟ前売券販売

世田谷美術館
企画展 横尾忠則 連画の河
会  期  2025年4月26日[土]- 6月22日[日]
開館時間  10:00 - 18:00(入場は17:30まで)
休  館  日  毎週月曜 * 4月28日[月]、5月5日[月・祝]開館。5月7日[水]休館
会  場  世田谷美術館  1階展示室
      〠 157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2 
      電 話 03-3415-6011   ▷ アクセス
観覧料金  個 人・当日:一 般 1400円/65歳以上 1200円/大高生 800円/中小生 500円
      * オンラインチケットを2025年4月15日[火]正午より販売。
       美術館窓口で「当日券」を購入のかたは会場内混雑の際には、お待ち
       いただくことがあります。あらかじめご了承ください。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、読売新聞社
──────────────
様々な手法と様式を駆使し、多岐にわたるテーマの絵画を生み出し続ける破格の画家・横尾忠則(1936- )。1972年のニューヨーク近代美術館での個展開催など、早くから国際的な知名度を得てきた作家ですが、近年ではその息の長い驚異的な創造力が注目を集めています。
2023年春、からだの衰えに淡々と応じつつ、テーマも決めずに大きなキャンバスに向かううち、横尾の「連歌」ならぬ「連画」制作が始まりました。和歌の上の句と下の句を複数人で分担して詠みあうのが連歌ですが、横尾は昨日の自作を他人の絵のように眺め、そこから今日の筆が導かれるままに描き、明日の自分=新たな他者に託して、思いもよらぬ世界がひらけるのを楽しんでいました。
「連画」は、気づけば川の流れのなかにありました。遠い昔に郷里の川辺で同級生たちと撮った記念写真。そのイメージを起点に、横尾の筆は日々運ばれます。水は横尾の作品の重要なモチーフの一つですが、いま、その絵画世界は悠々とした大河となり、観客の前に現れるのです。さまざまなイメージが現れては消え、誰も見たことがないのになぜか懐かしくもある光景 ── 生も死も等しく飲みこんで、「連画の河」は流れます。
150号を中心とする新作油彩画約60点に、関連作品やスケッチ等も加え、88歳の横尾忠則の現在をご紹介します。

絵は、本当にわかりません。絵のほうが僕をどこかに連れていく。
僕は、ただ描かされる。そのうち、こんなん出ましたんやけど、となる

― 横尾忠則(2023年6月)

> 横尾忠則/Yokoo Tadanori <
現代美術家。1936年兵庫県生まれ。1972年にニューヨーク近代美術館で個展開催。その後もパリ、ヴェネツィア、サンパウロの世界3大ビエンナーレに招待出品。アムステルダムのステデリック美術館、パリのカルティエ財団現代美術館、東京都現代美術館、東京国立博物館など、世界各国の美術館で多数の個展が開催される。2012年、神戸に横尾忠則現代美術館が開館。2013年、香川県豊島に豊島横尾館が開館。2000年、ニューヨークアートディレクターズクラブ殿堂入り。2015年、高松宮殿下記念世界文化賞受賞。2023年、文化功労者、日本芸術院会員となる。
著書には小説『ぶるうらんど』(泉鏡花文学賞)、『言葉を離れる』(講談社エッセイ賞)、小説『原郷の森』など多数。作品はニューヨーク近代美術館、大英博物館など世界各国の主要美術館に収蔵されている。

◉ 本展のポイント ◉
◇ 1. 誰もがどこかで見たことのあるモチーフ=記念写真、そして川。
初めて見る絵なのに、懐かしい

横尾忠則が制作の際に好んで拾い上げるのは、多くの人がどこかで見かけているであろうイメージ。アトリエには新聞や雑誌からの切り抜き、あるいはインターネット上に漂っている画像のプリントアウトが散乱しています。
本展の起点となったイメージは、1枚の記念写真。1970年に横尾が故郷の西脇(兵庫県)で同級生たちとともに収まるその写真は、篠山紀信が撮影したもので、その後22年を経て出た写真集『横尾忠則 記憶の遠近術』に収録されました。序文は、1970年に自決した三島由紀夫が遺していた横尾論でした。
因縁深きこの写真にインスピレーションを得て、横尾は1994年に《記憶の鎮魂歌》(横尾忠則現代美術館蔵)という大作を描いていますが、本展はこの作品から始まります。続く約60点の新作には、篠山の写真や《記憶の鎮魂歌》のイメージをはじめ、広告などに登場するまったく別のグループ写真、そして川や水にまつわる物語や絵画の画像など、複数の素材に由来するイメージが入れ代わり立ち代わり登場します。
あらゆる記念写真は死者たちと出会うための窓になってゆくといえますし、川は古くから各地の文化で生者と死者の間にあるものとされてきました。初めて見るのにどこか懐かしく、ときには少し恐ろしい、生と死が等しく輝く作品との遭遇は、遠い記憶を手繰り寄せたくなるような鑑賞体験になるでしょう。
◇ 2. 昨日の自分はもう他人 ──「連歌」ならぬ「連画」のゆくえを見守る楽しみ
一貫したアイデンティティから解放され、変幻自在な自己と出会い続けたい ── 横尾忠則が絵画制作をとおして長らく希求してきたことですが、今回それは「連画」という遊びのかたちで試みられています。
他者の言葉を引き取りつつ歌を詠み、それをまた別の他者に託すという「連歌」を、絵画によって、しかもひとりだけで、続けることはできるのでしょうか。昨日の自分を、本当に他人のように受けとめられるものでしょうか。展覧会場にならぶ新作群からは、横尾が川の流れに身を任せるように、この問いをゆったりと楽しんだことが伝わってきます。悠々と流れる大河=連画のゆくえを、ほぼ制作されたとおりの順で追いかけ、見守る楽しみを味わえる展覧会です。
◇ 3. 鮮やかな色、震える筆触、変転するかたち。王道の「絵画」に向きあう快感を味わえる
長きにわたり、イメージの魔術師のような創造性を誇ってきた横尾忠則。古今東西の多様なイメージが見事な構成でコラージュされるところに作品の大きな魅力がありますが、それを一貫して支えているのは自らの眼と手、つまり肉体をもって描くというシンプルこのうえない行為です。そしてその行為を、気が遠くなるほどたくさん反復すること。
視力、聴力、腕力に脚力と、身体のさまざまな能力が衰えるなかでも、横尾の反復は88歳の現在も淡々と続いています。その日その時の肉体からしか生まれてこない色、筆触、かたちが、150号(約182×227㎝)を中心とする大きな画面に躍り、流れ、変化してゆきます。王道をゆく「絵画」ならではの快感を、全身で味わえる展覧会です。

感染症予防対応 実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご参加を。 
[ 詳 細 : 世田谷美術館 ] 

【展覧会】鎌倉市 鏑木清方記念美術館|企画展 着物の美 ~清方美人の着こなし~|’25年4月17日-5月21日

鎌倉市 鏑木清方記念美術館
企画展 着物の美 ~清方美人の着こなし~
会  期  2025年4月17日[木]- 5月21日[水]
開館時間  午前9時-午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休  館 日  毎週月曜日(5月5日[月・祝]は開館)
会場案内  鎌倉市 鏑木清方記念美術館
      〠 248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下一丁目5番25号
      TEL:0467-23-6405 / FAX:0467-23-6407 ▷ アクセス
観 覧 料  一  般 450円、小・中学生 200円
────────────────────
「美人画」はその字のとおり、女性の美しさを描く絵のことです。言葉としては明治40年代に定着しましたが、浮世絵師の喜多川歌麿に代表されるように、それ以前から女性の美しさを題材とした作品は人々に親しまれていました。特に江戸後期の美人浮世絵は、遊女や町娘らを描き市井の人々の人気を得ました。
明治以降は、日本画家の上村松園や鏑木清方らによりこの分野が確立され、伊東深水や小早川清らに受け継がれていきます。また肉筆画に限らず、美人口絵やポスターなど様々な形で「美人画」が制作されました。
本特別展でご紹介する明橋コレクションは、江戸から昭和にかけての珠玉の美人画で構成されています。蒐集作品は、上村松園や鏑木清方らの美人画をはじめ、風景画を得意とした川瀬巴水の美人版画、日本酒メーカー黄桜の河童のキャラクターで親しまれた漫画家・小島功の版画など多岐にわたります。なかでも、明治後期以降の美人画には女性の内面を表す〈もの想う〉仕草や表情がみられ、時代にあわせて移ろう多様な女性表現の中にも相通じる美しさがあります。
本特別展では、明橋コレクションを中心に〈もの想う〉女性の美しさと、その表現の変遷をご紹介いたします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 鎌倉市 鏑木清方記念美術館 

【展覧会】慶応義塾ミュージアム・コモンズ|センチュリー赤尾コレクション × 斯道文庫|書物ハンターの冒険:小松茂美旧蔵資料探査録Ⅰ|’25年3月17日-5月16日|開展壹个月

慶応義塾ミュージアム・コモンズ
センチュリー赤尾コレクション × 斯道文庫
書物ハンターの冒険:小松茂美旧蔵資料探査録 Ⅰ
期  間  2025年3月17日[月]- 5月16日[金]
時  間  11:00 - 18:00
休  館  日  土日祝休館
      特別開館|3月29日[土]、 4月19日[土]
      臨時休館|3月24日[月]、4月14日[月]、4月26日[土]-5月6日[火]
会場案内  慶應義塾ミュージアム・コモンズ
      〠 108-8345 東京都港区三田 2-15-45 慶應義塾大学三田キャンパス東別館
      (入口は構内側ではなく桜田通沿いになります) ▷ 交通・アクセス
対  象  どなたでもご覧いただけます(事前予約不要)
費  用  無 料
問い合せ  慶応義塾ミュージアム・コモンズ
主  催  慶應義塾ミュージアム・コモンズ、慶應義塾大学附属研究所 斯道文庫────────────────────

  「書く」文化の探究に並ならぬ情熱を注いだ古筆学創始者の
  ユニークすぎるコレクションに分け入る展覧会

2021年に慶應義塾に寄贈されたセンチュリー赤尾コレクションには、古筆学者 小松茂美(1925-2010)の約15,000冊におよぶ旧蔵書が含まれています。この蔵書の最大の特色は「文字を書く」営みに関わる日本の古典籍を、他に類を見ない幅広さで蒐集していることです。
現在、慶應義塾大学附属研究所 斯道文庫では、この膨大な蔵書の再調査と目録化が進められています。本展では、驚きに満ちた古典籍調査の過程とともに、ユニークすぎる小松茂美の蔵書コレクションの一端をご紹介します。珍しいもの、ありふれたもの、著名人がかつて持っていたもの、どこにもタイトルのないもの、何だかよくわからない不思議なもの……バリエーション豊かな書物の森に分け入ってみましょう。

※ ミュージアム・コモンズは、慶應義塾の新しい大学ミュージアムとして2021年4月に開館しました。ミュージアム・コモンズ主催の展覧会は、どなたでも無料でご覧いただけます。展覧会やイベントについては、お知らせ・イベントページ  や 各種SNS( InstagramTwitterFacebook )をご覧ください。
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[ 詳 細 : 慶応義塾ミュージアム・コモンズ ] 

【展覧会】慶應義塾大学アート・センター|アート・アーカイヴ資料展XXVII|交信詩あるいは書簡と触発:瀧口修造と荒川修作/マドリン・ギンズ|’25年3月17日ー5月30日|開展壹个月

慶應義塾大学アート・センター
アート・アーカイヴ資料展XXVII
交信詩あるいは書簡と触発:瀧口修造と荒川修作/マドリン・ギンズ
日  時  2025年3月17日[月]ー 5月30日[金]
時  間  11:00 - 18:00
休  館  日  土日祝日、4月26日[土]- 5月6日[火]
      臨時休館日:4月21日[月]、5月26日[月]
      臨時開館日:4月19日[土]、5月24日[土]
会場案内  慶應義塾大学アート・センター(三田キャンパス南別館1Fアート・スペース)
      〠 108-8345 東京都港区三田2-15-45 
              慶應義塾大学三田キャンパス南別館
      TEL 03-5427-1621 FAX 03-5427-1620 ac-tenji☆adst.keio.ac.jp
対  象  どなたでもご覧いただけます
費  用  入場無料
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「紙にひだをつける、ただそれだけの行為。それは交信紙と名づけられるはずの用箋にすぎない。[…]それらはオブジェであり、言葉でもある。永遠に綴じられず、丁づけされない本。」
(瀧口修造「白紙の周辺」『余白に書く』みすず書房、1966年、116頁。[初出:瀧口修造「白紙の周辺」『みづゑ』1963年3月号、美術出版社、69頁。]初出において「交信紙」は「交信詩」と呼ばれている。)

「この作り手は、もともとそこから形づくられた一連の状態のうちに “死ぬ” か “解体する”。言いかえれば、“私たち” というグループ、共存する時空(たいていの場合、個人、“私” として行為すること)は再集合しはじめる。“作り手” は時空におけるそれ自身の再集合についてしりえず、このことは私たちを空白へと連れてゆくのである。/無数の再集合、おなじように無数の空白がある。」
(荒川修作「制作ノート」本江邦夫訳、『第6回オマージュ瀧口修造』佐谷画廊、1986年。)
瀧口修造(1903-1979)と荒川修作(1936-2010)は様々な形で触発し合う関係にあった。荒川の渡米後、ほどなくして手紙の差出人にマドリン・ギンズ(1941-2014)の名前が加わるが、瀧口の最期にいたるまでその往復書簡は途絶えることがなかった。瀧口は完成にも未完成にも見える自身の手づくり本を「交信詩/交信紙」と呼んでいたが、この概念を字義通り取るならば、書簡のことである。

荒川/ギンズから瀧口へ宛てられた書簡の中には、文字を連ねて用事や近況を伝達することに留まらず、ユーモアや機知に富む方法を用いて書簡を酷使し、新たなメディアへと変成させる準作品のような書簡がいくつもある。例えば、メッセージの書かれた古絵葉書の文字に重ねるように新たなメッセージを書き加えたり、印刷された図像に矢印や数語を加えて別の表現を生成させている書簡などのことである。それらは書簡という非常に私的なメディアであるが故に、発信者と受信者にしかわからないある種の秘境性を有する術語が駆使されているかに見える。しかし同時に開かれた濃密な「空白(blank)」を発生させている。書簡(「交信詩」)を共作の場と捉え、その中に蠢く「空白」を通して、瀧口と荒川/ギンズの諸問題を再考することを目指す。

*本展は富山県美術館(瀧口修造コレクション室)で行われている展覧会「⼿紙と漂流詩」(2024年11月–2025年2月)、慶應義塾大学で行われるシンポジウム「パピエプリエ 02:瀧口修造と荒川修作/マドリン・ギンズ―書簡または余白と空白」(2024年12月)と「手紙」というテーマを共有している。
現在、慶應義塾大学アート・センター、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所、Reversible Destiny Foundationは、瀧口と荒川/ギンズが互いに送りあった書簡整理を共同で進めており、本展示はその整理を背景に企画された。

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[ 詳 細 : 慶應義塾大学アート・センター

【NEWS】慶應義塾大学アート・センターが 改正博物館法の定める「登録博物館」として新規登録|‘25年4月

慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

慶應義塾大学アート・センターが
改正博物館法の定める「登録博物館」として新規登録されました

慶應義塾大学アート・センターは、2011 年に現在の所在地である三田キャンパス南別館に移転し、同館1階に専用展示施設「アート・スペース」を開室しました。さらに、2013年に東京都教育委員会に申請し、旧博物館法のもと「博物館相当施設」に指定されました。博物館法において、学芸員資格取得のために必要な単位のうち博物館実習に関しては、登録博物館または相当施設における実習により習得することが明記されています。これまでアート・センターは博物館相当施設として学生の学芸員資格取得を支えてきました。

2022年4月「博物館法の一部を改正する法律」が公布され、2023年4月から施行されました。約70 年振りの単独での法改正となり、博物館の登録要件についても見直しがありました。旧博物館法においては、学校法人が設置する博物館は、相当施設としての申請しか認められませんでしたが、改正博物館法において、学校法人の博物館も新たに登録博物館となることが認められました。

この度の法改正を受け、慶應義塾大学アート・センターは改めて「登録博物館」として東京都教育委員会に申請し、審査の結果、2024 年12 月23 日付で「登録博物館」として新規登録されました。 今後もアート・スペースでの展覧会の開催、研究アーカイヴの構築と運用、学内収蔵品の調査・研究、博物館実習をはじめとする大学および一貫教育校を対象とした教育活動、地域との連携などに取り組み、国内外の芸術研究の進展に寄与してまいります。

慶應義塾大学アート・センター(三田キャンパス南別館1F アート・スペース)
〠 108-8345 東京都港区三田2-15-45
慶應義塾大学三田キャンパス南別館
TEL 03-5427-1621 FAX 03-5427-1620 ac-tenji☆adst.keio.ac.jp

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[ 詳 細 : 慶應義塾大学アート・センター 当該資料掲載ページ
[ 参 考 : 文化庁 博物館法の一部を改正する法律(令和4年法律第24号)について

【展覧会】横尾忠則現代美術館|横尾忠則の人生スゴロク展 阪神・淡路大震災30年|’25年1月17日-5月6日|開展參个月

ポスターデザイン:横尾忠則

横尾忠則現代美術館
横尾忠則の人生スゴロク展 阪神・淡路大震災30年
会  期  2025年1月17日[金]- 5月6日[火・振休]
開館時間  10:00 - 18:00(入場は17:30まで)
休  館  日  月曜日(ただし2月24日[月・振休]、5月5日[月・祝]は開館、
      2月25日[火]は休館)
観  覧  料  一 般 700円、 大学生 550円、 70歳以上 350円、 高校生以下 無 料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会場案内  横尾忠則現代美術館
      〠 657-0837 兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30 TEL 078-855-5607
主  催  横尾忠則現代美術館([公財]兵庫県芸術文化協会)、神戸新聞社
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展示空間をスゴロクに見立てた展覧会。横尾忠則の波乱万丈の人生を、作品によって再構成しているのですが、無事「あがり」にたどり着けるかどうかは運任せ。なすがままに運命を受け入れてきた横尾の生き方さながらに、楽しく遊びながらその作品に親しむことができる、前代未聞の企画展です。

同時開催 :Yokoo Tadanori Collection Gallery 横尾忠則を遊ぶ
      Yokoo 1995 ― 阪神・淡路大震災30年

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[ 詳 細 : 横尾忠則現代美術館 

【展覧会】島根県立美術館|柚木沙弥郎 永遠のいま|’25年4月18日-6月16日

島根県立美術館
柚木沙弥郎 永遠のいま
会  期  2025年4月18日[金]- 6月16日[月]
開館時間  10:00 - 日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)
休  館  日  火曜日(ただし4/29、5/6は開館)
会場案内  島根県立美術館
      〠 690-0049 島根県松江市袖師町1-5
TEL:0852-55-4700 FAX:0852-55-4714

入  館  料  当日・個人・本展のみ
      一 般 1,300円、 大学生 1,000円、 小中学生 500円
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
制作協力  NHKプロモーション
主  催  島根県立美術館、NHK松江放送局、NHKエンタープライズ中国、
      TSKさんいん中央テレビ、山陰中央新報社、SPSしまねグループ
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      夕日につつまれる湖畔の美術館
      宍道湖畔に建つ島根県立美術館は、
      水との調和をテーマにした美術館です。
      「日本の夕陽百選」にも選ばれた島根県立美術館からの宍道湖の夕日を
      ゆっくりとご観賞いただけますよう、
      3月から9月は日没後30分まで開館しています。

惜しまれつつも2024年1月に101歳の生涯を閉じた染色家、柚木沙弥郎(ゆのき さみろう 1922-2024)は、日本の染色工芸家。作家を代表する染色作品に加え、版画やコラージュ、絵本、立体作品など、ジャンルの垣根を超えて制作された作品の数々をご紹介します。

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【展覧会】香川県立ミュージアム|瀬戸内国際芸術祭2025参加 特別展|高松城 ー 海にのぞむ城のものがたりー|’25年4月22日-6月1日|4.21迄前売券販売中

香川県立ミュージアム
瀬戸内国際芸術祭2025参加
特別展 高松城 ー 海にのぞむ城のものがたりー
会  期  令和7年(2025)4月22日[火]- 6月1日[日] 全36日間
開館時間  午前9時 - 午後5時(入館は閉館の30分前まで)
夜間開館  夜間開館日の開館時間:午前9時 - 午後8時(入館は閉館の30分前まで)
      夜間開館日:4月26日㈯、5月3日㈯祝、5月5日㈪祝、5月10日㈯、
      5月17日㈯、5月24日㈯
休  館  日  月曜日(ただし5月5日は開館)、5月7日[水]
会場案内  香川県立ミュージアム特別展示室、常設展示室4と5
      〠 760-0030 香川県高松市玉藻町5-5
      電話087-822-0247・FAX087-822-0049
観  覧  料  一般:1,200円/前売・団体(20名以上):1,000円
      前売券:3月18日[火]- 4月21日[月]まで
      香川県立ミュージアム、セブン・イレブン各店で販売
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
展示点数  121件 142点
共  催  香川県教育委員会、四国新聞社
特別協力  高松市、公益財団法人松平公益会
主  催  香川県立ミュージアム
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瀬戸内海に面し、堀に海水を引き入れた、海にのぞむ城、高松城。
今からおよそ430年前の生駒氏による築城にはじまり、松平家によって完成、瀬戸内海を見張る大名の居所となりました。周囲に広がる城下町は海と陸とを行き来する人々で賑わい、今の高松の発展につながっていきます。明治時代以降の高松城跡は、高松港と町が大きくなっていくにつれて姿をかえていきました。そして現在、史跡に指定され、玉藻公園として人々の憩いの場となっています。本年は昭和30年(1955)の玉藻公園開園から70周年にあたります。
本展覧会では、瀬戸内海にうかぶ島々への発着点として賑わう今の高松の礎となった、海にのぞむ城・高松城とその城下町のあゆみを、初公開の古文書や絵図、写真で紹介していきます。

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[ 詳 細 : 香川県立ミュージアム

【展覧会】神田日勝記念美術館|2025年度コレクション展Ⅰ「トリビュート神田日勝」|’25年4月16日-6月22日

神田日勝記念美術館
2025年度コレクション展Ⅰ「トリビュート神田日勝」
会  期  2025年4月16日[水]- 6月22日[日]
会場案内  神田日勝記念美術館 | KANDA NISSHO MEMORIAL MUSEUM
      〠 081-0292 北海道河東郡鹿追町東町3丁目2
      TEL:0156-66-1555 FAX:0156-67-7855  ▷ アクセス 
休  館  日  毎週月曜日 (祝日の場合は除く)、祝日の翌平日 (4/30、5/7)
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当館の館蔵品のなかから、神田日勝の作品および神田日勝とともに画業の研鑽に切磋琢磨してきた同時代の画家たちの作品と、また日勝をリスペクトして・日勝の作品をオマージュして制作された現代作家の作品をピックアップして紹介します。
日勝の作品とともに双方の作品を一堂に会することで、日勝を中心につながり、そして広がる芸術世界を展覧します。

***** 神田日勝-KANDA NISSHO-の生涯 *****
北の大地で農民として生きながら、絵を描くことに短い命を燃やした孤高の画家、神田日勝。彼の残した作品はいまなおその輝きを失わず、多くの人々の心をとらえています。
神田日勝は1937(昭和12)年、東京の練馬で生まれました。7歳のとき、一家は北海道の十勝に入植します。慣れない開拓生活の中で日勝は、農業に従事しながら、次第に絵画に情熱を傾けるようになります。
身近な生活に題材をとり、一筆一筆に魂をこめて描かれた力強いその作品は、徐々に高い評価を受けるようになりますが、新たな境地に踏み出そうとしていた矢先の1970年、病気のため、32歳の若さで亡くなります。最後まで描き続けた馬の絵は、半身が未完成のままでした。

      ―『神田日勝大地への筆触』展図録より(北海道新聞社、2020年)

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【展覧会】宮沢賢治イーハトーブ館|企画展 Illustration & Poetry ひかるの世界|’25年4月1日-6月29日|好評開催中

宮沢賢治イーハトーブ館
企画展 Illustration & Poetry ひかるの世界
開催期間  令和7年(2025)4月1日[火]- 6月29日[日]
開催時間  午前8時30分 - 午後5時 * 入館は午後4時30分まで
会場案内  宮沢賢治イーハトーブ館 展示場
      〠 025-0014 岩手県花巻市高松第1地割1番地1
      電話:0198-31-2116 ファクス:0198-31-2132 
      MAIL:kenji.info☆kenji.gr.jp
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ひかるさんは幼少期より、季節の色や風の音などの自然から感じたイメージをイラストや詩で表現し、9歳から花巻市を中心に個展を開催しています。
自然観察中に生まれた発想や、宮沢賢治さんの童話から想像を膨らませ、中学生になった現在も独自の世界を表現し続けています。
イラストに描かれているものの多くは、胡四王山で発見した植物や生き物などです。
ぜひ皆様も「ひかるの世界」を散策してみてください。

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[ 詳 細 : 宮沢賢治イーハトーブ館 ] 

【展覧会】サイトウミュージアム|開館3周年記念 サイトウミュージアム ピース!!|’25年3月7日-7月20日|前後期二期制|前期展開催中

サイトウミュージアム
開館3周年記念
サイトウミュージアムピース!!
開催期間  2025年3月7日〔金〕- 7月20日〔日〕
          前 期|2025年3月 7 日[金]-5月11日[日]
          後 期|2025年5月16日[金]-7月20日[日]
開館日時  金曜・土曜・日曜 10時 - 17時
      * 金・土・日が祝日にあたる場合も開館いたします。
入  館  料  大人500円、高校・大学生300円、中学生100円、小学生以下無料 
      * 65歳以上の方は100円引、障害者手帳等をお持ちの方は200円引です。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。​
会場案内  サイトウミュージアム
      〠 515-0082 三重県松阪市魚町1807−1
      電話番号:0598-21-1111  ▷ 交通・アクセス
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サイトウミュージアムは2022年5月8日に開館、本年が3周年となります。ミュージアムの基盤となるコレクションは、精神科医である齋藤洋一によって行われてきました。作品の美しさのみならず、作家の制作に傾ける情熱や時代を超えて訴えかけてくるひたむきな姿勢に想いを寄せ、今も収集活動は続いています。
収集当初、これらのコレクションは「ホスピタル・アート」として、安らぎや生きがいを与えてくれる美術の力を治療に活かす役割を担ってきましたが、より多くの方々に作品との対話を楽しんでいただきたいとの思いから、三重県松阪の地にミュージアムは開館しました。
近世から現代にいたるまで、作家の有名無名に関わらず作品本位の収集によって、今日ではほとんど知られていない画家や、地方を舞台に活躍した画家の作品も多く含まれています。同じ時代に描かれた、様々な画家による作品を同じ空間で鑑賞することで、その時代が持っていた特色や画家たちの個性に改めて触れる機会となるかもしれません。
本展は初公開を多く含む約80点を厳選、前後期に分けて絵画の様々な魅力を体験していただきます。

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[ 詳 細 : サイトウミュージアム ]  

【公募展 / 展覧会】資生堂ギャラリー|第18回 shiseido art egg 展|’25年3月5日-6月29日|3期制開催 4.16 第二期開始

資生堂ギャラリー
第18回 shiseido art egg 展
会  期  2025年3月5日[水]- 6月29日[日]
        第1期展 大東 忍 展   2025年3月 5日[水]- 4月   6日[日]
        第2期展 すずえり 展   2025年4月16日[水]- 5月18日[日]
        第3期展 平田 尚也 展  2025年5月28日[水]- 6月29日[日]
開館時間  平 日 11:00 - 19:00  日・祝 11:00 - 18:00 
      * 毎週月曜休館(月曜日が祝祭日にあたる場合も休館)
会場案内  資生堂ギャラリー
      〠 104-0061 東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
      Tel.03-3572-3901 Fax.03-3572-3951 ▷ アクセス
入  場  料  無 料
主  催  株式会社 資生堂
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資生堂ギャラリーでは、2025年3月5日[水]- 6月29日[日]の期間、第18回「shiseido art egg-シセイドウ アート エッグ」に入選した、大東 忍(だいとう しのぶ)、すずえり(鈴木 英倫子)、平田 尚也(ひらた なおや)の3名の個展を開催します。

◇「shiseido art egg」とは
「shiseido art egg」は、資生堂が新進アーティストを応援する公募プログラムで、人びとの感性と多様な価値観を刺激し、新たな美の可能性を押し広げるアーティストに個展開催の機会を提供するものです。2006 年にスタートして以来、延べ 51名(組)の入選アーティストが個展を開催、その後も活躍の幅を広げています。

◇ 第18回の選考アーティストと見どころ

第18回目となる今年は、応募総数291件の中から、大東 忍、すずえり、平田 尚也の3名を選考。独自の視点で今日の世界を見つめ、時代が抱える不安や困難に真摯に向き合い、そこから新しい価値観や美意識を表現しているかが審査のポイントとなりました。
大東 忍は自ら歩き、踊り、風景の中に残された人々の営みを読み解きながら、物語を描くことで風景の供養を試みます。
    ◉ アーティスト HP :https://daitoshinobu.wixsite.com/shinobu-daito
すずえりはピアノや自作の回路を通信機器で接続し、その表象に物語性を見出しながら、通信と社会の関わりについて考察します。
    ◉ アーティスト HP :https://suzueri.org/
平田 尚也はデジタルテクノロジーにより身体そのものの仮想化が進む現在、アバターを通して我々の身体性やアイデンティティを探求します。
    ◉ アーティスト HP :
選ばれた3名は、資生堂ギャラリーキュレーターのサポートのもと、作品テーマや表現を深めながら制作に取り組み、それぞれが一つの個展としてまとめ上げ、第1期(大東)、第2期(すずえり)、第3期(平田)と続いて発表します。社会のさまざまな変化と向き合いながら、私たちの在り方を見つめ直した作品は、鑑賞者に新たな気づきをもたらすことでしょう。

◇「shiseido art egg 賞」の審査員

3名の個展終了後には、新しい価値の創造を最も感じさせたアーティストに「shiseido art egg賞」が授与されます。本年の審査は、今日のクリエイティブシーンで活躍する永山 祐子(建築家)、星野 太(美学者)、村山 悟郎(美術家)の3氏を迎えて実施します。

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[ 詳 細 : 資生堂ギャラリー ]  

【展覧会】天理大学附属 天理参考館|天理大学創立100周年記念 第98回企画展|絆 ―ヒトとヒトをつなぐモノ―|’25年4月16日-6月2日

天理大学附属 天理参考館
天理大学創立100周年記念 第98回企画展
絆 ―ヒトとヒトをつなぐモノ―
会  期  2025年4月16日[水]- 6月2日[月]
休  館  日  4月22日㈫・28日㈪・30日㈬、5月7日㈬・13日㈫・20日㈫・27日㈫
時  間  午前9時30分 - 午後4時30分(入館は午後4時まで)
入  館  料  大 人 500円・団体 (20名以上) 400円・小中高生 300円
      * 常設展示もご覧いただけます
会場案内  天理大学 附属天理参考館 
      3階企画展示室・3階ロビー・1階エントランスホール
      〠 632-8540 奈良県天理市守目堂町250 
      TEL 0743-63-8414 FAX 0743-63-7721 ▷ 交通アクセス 
協  力  JICA関西・天理大学附属天理図書館
主  催  天理大学附属 天理参考館
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私たちは生まれた瞬間から、自分の力だけでなく、数え切れないほど多くの人々に支えられて、大人へと成長していきます。その過程において自分と周囲の人々をつないでいるのは「絆」と呼ぶべきものです。親子、夫婦、友人など、絆のかたちは様々ですが、お互いをかけがえのない存在と認識し、共に支え合う関係性は、人類が今日に至るまで生命のリレーをつなぎ続ける上で根源的な力を生み出してきました。

本展は、人と人がつながり合う中で作られる、使用される、伝承されるモノを幅広く展示し、地域や時代を超越した人間の普遍的な営みである絆を物質文化から浮き彫りにしようという試みです。目に見ることはできなくても、人々の間に確実に存在する絆について改めて見つめ直し、これからの社会のあり方について考える機会になれば望外の喜びです。

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[ 詳 細 : 天理大学附属 天理参考館

【展覧会】大倉集古館|企画展 幽玄への誘い-能面・能装束の美|’25年4月15日-6月29日

大倉集古館
企画展 幽玄への誘い-能面・能装束の美
会  期  2025年4月15日[火]-6月29日[日]
          前 期:4月15日[火]-5月18日[日]
          後 期:5月20日[火]-6月29日[日]
開館時間  10:00 - 17:00(入館は16:30まで)
      * 毎週金曜日は19:00まで開館、入館は18:30まで
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入  館  料  一 般:1,000円、大学生・高校生:800円、中学生以下:無料
      * チケット各種・割引・優待情報などは下掲詳細「利用案内」参照
会場案内  大倉集古館   
      〠 105-0001 東京都港区虎ノ門2-10-3(オークラ東京前)
      TEL:03-5575-5711 FAX:03-5575-5712
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大倉集古館では、因州(鳥取藩)池田家伝来の能面と備前(岡山藩)池田家の能装束を多数所蔵していると同時に、有馬伯爵家旧蔵といわれる狂言面もコレクションに含まれております。能関係では約5年ぶりとなる本展では、修理が完了した「紅白段業平菱菊模様唐織」と「紫地葡萄蔦模様長絹」を公開すると同時に、能・狂言の演目を描いた絵画資料や能道具などの当館所蔵の作品を中心に展示いたします。

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[ 詳 細 : 大倉集古館

【展覧会】豊島区立 熊谷守一美術館|めぐる いのち 熊谷守一美術館40周年展|’25年4月15日-6月29日

豊島区立 熊谷守一美術館
めぐる いのち 熊谷守一美術館 40 周年展
開催期間  2025年4月15日[火]- 6月29日[日]
休  館  日  月曜日(祝日問わず)
開館時間  午前10時30分-午後5時30分(最終入館/閉館の30分前まで)
観  覧  料  一 般  700円、高・大学生  300円、小・中学生  100円、小学生未満無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会場案内  豊島区立 熊谷守一美術館
      〠 171-0044 東京都豊島区千早2丁目27−6
      TEL 03-3957-3779 FAX 03-3959-9211 ▷ アクセス
主  催  豊島区立 熊谷守一美術館
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画家・熊谷守一が亡くなるまで45年間暮らした家(アトリエと庭)の跡地に建つ熊谷守一美術館は、 2025年で開館から40年を迎えます。節目となる2025年の特別企画展では、「めぐる いのち」と題し、守一が描いた自らや家族の肖像 を中心に、守一の画業をご紹介します。
熊谷守一は、“生きること” “生きとし生けるもの” を愛し描いた画家でした。しかしその生涯は、若い 頃に両親を亡くし、結婚後 5 人の子に恵まれるものの内 3 人を早くに亡くすなど、死の影に迫られたも のでもありました。そのような中で守一は、画業の節目節目において、大切な家族が生きた証であるかの ように、そのいのちを描いています。

画業の初期ーソドックスな写実描写で父母の肖像を描き、大正期には後に妻となる秀子を描いた「某夫人像」を残しています。昭和に入ると、なかなか絵が描けずに貧しい生活を強いられていた中、 医者にも見せられずに、次男の陽がわずか 4 歳でこの世を去ります。「陽の死んだ日」は、その亡くなっ た我が子を描いた我々の心を揺さぶる作品です。
後年、本作について守一は、「陽がこの世に残すものが 何もないことを思って、陽の死に顔を描きはじめましたが、描いているうちに “絵” を描いている自分に 気がつき、いやになって止めました」(熊谷守一『蒼蠅』,求龍堂,2014 年)と述べていますが、感情がほとばしるような激しい筆致の中に、ふと我に返って筆をおく一瞬の緊張をもうかがわせる本作は、近代日本洋画を代表する名品のひとつになっています。〔本フライヤーのメーンビジュアル:熊谷守一「陽の死んだ日」1928(昭和3)年 公益財団法人大原芸術財団 大原美術館蔵〕


さらには戦後すぐに亡くなった長女萬に関連する作品も多く残され、ことに「モリカズ様式」が確立した後の「ヤキバノカエリ」は、娘の弔いから帰る残された家族の姿でした。〔《ヤキバノカエリ》1956(昭和31)年 岐阜県美術館蔵:本フライヤー裏面D/キャプション訂正記事が熊谷守一美術館WebSiteにあり〼〕

また、孫誕生に際しては我が子を抱く次女・榧を描いた「母子像」を残しています。 「仙人」とも呼ばれた守一ですが、残した家族の肖像は、彼らへの愛情に満ちたものでした。
本展覧会では、熊谷守一美術館の開館 40 周年にあたり、熊谷守一が自宅兼アトリエを構えた場所で、 守一が描いた自らや家族の肖像の数々を御覧いただきます。幼子が亡くなり、また新たな命を授かり、育 った子が亡くなっても残された家族は力強く生きてゆく。守一の描く家族の姿を通して、我々もまた、守 一が見つめたいのちのかがやきや、めぐるいのちの物語に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 >見どころ<
◇ 1. 
父母や妻の像、そして子どもたちの姿など、守一が家族を描いた作品が、一堂に集まります。

◇ 2. わずか4歳で亡くなった次男 陽を描いた近代洋画の名品「陽の死んだ日」(大原美術館蔵)を、当館にて初公開します。
◇ 3. 長女 萬を亡くしてもなお、歩み続ける家族の姿を描き、モリカズ様式の確立をもうかがわせる熊谷守一の代表作、「ヤキバノカエリ」(岐阜県美術館蔵)を公開します。
◇ 4.  戦時下に病に倒れ、21歳の若さで亡くなった長女 萬にまつわる油彩や素描、その他資料などを展示します。特に、亡くなる直前に本人が「南無阿弥陀佛」と書き付け、長らく家族が保管していた黒板を、今回初めて一般に公開します。
◇ 5. 生涯を共にした妻 秀子を、結婚前に描いた「某夫人像」や、孫を抱く次女 榧の姿を描いた「母子像」など、守一が描いた家族の肖像を通して、めぐるいのちの物語をご紹介します。
◇ 6. 「白猫」「アゲ羽蝶」をはじめとした、守一が愛したいきものや植物、人物や風景も同時に展示し、守一が見つめたいのちの輝きをご覧いただきます。
◇ 7. 「蟻」をはじめ、身の回りのいのちを描いた水墨画や、「蒼蠅」をはじめとした、個性豊かな書作品、また、軽やかで悠々とした鉛筆画やクレパス画を展示し、守一の様々な作品をお楽しみいただきます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 豊島区立 熊谷守一美術館

{ 新宿餘談 } 新宿駅西口-練馬車庫行きの都営バスが、事務所すぐ近く「曙橋バス停」を頻繁に通る。曙橋から外苑東通り、江戸川橋をわたって坂を昇り、JR目白駅経由。つまり新宿区・豊島区・練馬区をU字形で往復するかなり長距離。近年、駐車違反が減ってバスの走行はスムーズ。沿道にはおどろくほどおもしろい博物館・美術館・名建築などがある。バス停では〔 ♫ バス・ストップ 〕を脳内再生して待つ。
そんなわけで、豊島区にあるオキニの館を「ご近所施設」にした。やつがれ、老いを感じて運転免許証を返納。いまは老いをやわらかく受けとめたい。それには〔 ♫ バス・ストップ 〕。それに三階までの階段昇降はチトきついが、此処のカフェの器は 熊谷守一の次女:熊谷榧さんの作陶。そのカップで喫する珈琲は馬。だから「ご近所施設 兼 オキニ施設」。壁に這いまわるアリンコに送られ、帰路もバスの旅で脳内再生。考えたらタモリと同世代だった。

【展覧会】貨幣博物館|テーマ展 にちぎん券発行140周年|紙幣統一への道すじ|’25年4月15日-7月13日

貨幣博物館
テーマ展
にちぎん券発行140周年 紙幣統一への道すじ
開催期間  2025年4月15日[火]- 7月13日[日]
開館時間  9時30分 - 16時30分(最終入館は16時まで)
休  館  日  月曜日(ただし、祝休日は開館)  ▷ 開館カレンダー
会場案内  貨幣博物館
      〠 103-0021 東京都中央区日本橋本石町1-3-1(日本銀行分館内)
      電話番号 03-3277-3037(直通) ▷ アクセス  
入  館  料  無 料
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       日本銀行発行の紙幣 1885年5月発行開始     最初の日本銀行券

皆さんのお手元にある紙幣は「日本銀行券」です。日本銀行は設立(1882年)の3年後、今から140年前、1885(明治18)年5月に最初の日本銀行券を発行し、これにより紙幣が統一されていきます。
日本銀行ができる前、明治政府は、全国で使える紙幣を自ら発行していました。また、全国各地の民間銀行(国立銀行)も紙幣を発行していました。なぜ日本銀行券に紙幣が統一されたのか、どのように統一されていったのかをご紹介します。           

※ 大きな荷物はロッカー(無料)をご利用ください。また、傘は傘立てをご利用ください。― 警備上の必要から、お客さまの荷物の内容についておたずねすることがあります。ご了承ください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 貨幣博物館

【展覧会】東京都水道歴史館|開館30周年記念 春の企画展|水道歴史館誕生ものがたり-東京水道の発展と広報施設-|’25年4月15日-5月15日

東京都水道歴史館
開館30周年記念 春の企画展
水道歴史館誕生ものがたり-東京水道の発展と広報施設-
会  期  2025年4月15日[火]- 5月15日[木]
開館時間  9:30 - 17:00 (入館は16:30まで)
休  館  日  毎月第4月曜日 (休日の場合はその翌日)、4月28日[月]は休館日
会場案内  東京都水道歴史館 1Fラウンジほか
      〠 113-0033 東京都文京区本郷2-7-1
      TEL:03-5802-9040 FAX:03-5802-9041 ▷ アクセス
入館無料
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東京の近代水道が発展していく中で、水道局ではその歴史や現在を伝える広報施設を設けてきました。古くは明治時代に淀橋浄水場内に設置された「模型室」に始まり、100年を越える歴史があります。
今年は東京都水道歴史館が開館して30周年の節目の年、東京都水道局がその事業活動を伝えるために設置してきた「広報・PR施設」にスポットを当てます。
展示では、東京近代水道の誕生以来水道局が設置してきた様々な施設の歴史を紹介。古写真とともに各館で配布されたパンフレットやチラシ、広報物なども展示します。

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[ 詳 細 : 東京都水道歴史館  

【展覧会】東京都写真美術館|B1F 展示室 ロバート・キャパ 戦 争|’25年3月15日-5月11日|開展壹个月

東京都写真美術館-TOP MUSEIM
B1F 展示室
ロバート・キャパ 戦争
開催期間  2025年3月15日[土]- 5月11日[日]
休  館  日  毎週月曜日(ただし、5月5日[月]は開館、5月7日[水]は休館)
料  金  一 般 1200円 / 学生・65歳以上 1000円 / 高校生 800円
      * チケット各種・割引・優待情報などは下掲詳細「利用案内」参照。
      * 各種割引の併用はできません。
協  賛  株式会社アイワード
協  力  東京富士美術館
共  催  東京都写真美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
主  催  株式会社クレヴィス
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  戦後80年、いまあらためてキャパの写真証言を見直すことの意義

20世紀が生んだ偉大な写真家のひとり、ロバート・キャパ。「カメラの詩人」と言われ、またすぐれた「時代の証言者」でもあります。その写真の背景には苦闘するヒューマニストの眼があります。戦争の苦しみをとらえるとき、そこにキャパの人間としてのやさしさ,ユーモアがあります。キャパは人間を取り捲く状況を少しでもよいものにしようという強い信念と情熱をもって状況に身を投じましたが、それだけでなく写真のもつ衝撃力を見分ける確かな眼を持ち合わせていました。  
1930年代ヨーロッパの政治的混乱、スペイン内戦でドイツ・イタリアのファシスト政権に支援されたフランコ将軍の反乱軍によって次第に圧倒されて敗北する共和国政府軍、日本軍による中国の漢口爆撃、第二次世界大戦で連合軍の対ドイツ反攻作戦の始まる北アフリカから、イタリア戦線、ノルマンディー上陸作戦などの戦闘現場に立会い、命がけの取材写真は眼に見える確かな記録として報道されました。それらの多くは時空を越えて、後世の人びとにも訴えかける強いメッセージとなっています。  
本展は、東京富士美術館が所蔵するキャパの約1000点のコレクション・プリントから、“戦争” に焦点を当てた作品約140点を厳選して展示します。
昨今のロシアとウクライナ、パレスチナやレバノンとイスラエル等の地域における紛争、 シリアのアサド政権崩壊による影響など、世界の現状は、残念ながらキャパの願った「人間を取り捲く状況を少しでもよいものにしよう」という思いとはほど遠いものです。それ故に戦後80年のいま、あらためてキャパの写真証言を見直すことの意義があります。

>ロバート・キャパ(1913 – 1954)<
1913年ハンガリーのブダペスト⽣まれたロバート・キャパ(本名アンドレ・フリードマン)。報道写真家として1930年代から死去までの20年余に世界各地の戦場を駆け巡り、臨場感あふれる作品を数多く残しました。とくにスペイン内戦での《崩れ落ちる兵⼠》や、ノルマンディー上陸作戦に同⾏して撮影した《D デー》は報道写真の歴史に残る傑作です。
1947年にはアンリ・カルティエ゠ブレッソンやデヴィッド・シーモアらとともに国際写真家集団「マグナム・フォト」を結成しました。1954年に来⽇し、東京や奈良、⼤阪など訪れた後、第⼀次インドシナ戦争を取材に向かい、撮影中に地雷に触れ、40 年の⽣涯を閉じました。

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[ 詳 細 : 東京都写真美術館 

【展覧会】鎌倉歴史文化交流館|企画展 平泉から鎌倉へ ー兵どもが夢の先ー|’25年3月15日-6月21日|開展壹个月

鎌倉歴史文化交流館
企画展 平泉から鎌倉へ ー兵どもが夢の先ー
会  期  令和7年(2025年)3月15日[土]- 6月21日[土]
開館時間  10時00分 - 16時00分(入館は15時30分まで)
休  館  日  日曜・祝日・休日
会場案内  鎌倉歴史文化交流館 別館・考古展示室
      〠 248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目5−1
      電話:0467-73-8501 ファクス:0467-73-8545
      ▷ 利用案内・アクセス  ▷ 出品目録 PDF
観  覧  料  一 般 400〔300〕円  小・中学生 150〔100〕円
      *  〕内は20名以上団体料金)
      * 次の方は観覧料が無料となります。
       障がい者手帳等の交付を受けた方と付き添い1名.
       鎌倉市内在住の方と市内在学者(小学校-大学院)-要証明書の提示
主  催  鎌倉歴史文化交流館(鎌倉市教育委員会)
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平安時代中期からの約100年にわたり、平泉藤原氏 * は東北地方の平泉を拠点に繁栄しました。藤原清衡は、戦没者を供養するために中尊寺を建立し、2代基衡は毛越寺、3代秀衡が宇治の平等院鳳凰堂をモデルとした無量光院を建立します。
このようにして、清衡が築いた仏教を中心とした国づくりが、3代にわたり発展していき、平泉は都市として繁栄していきました。しかし、初代清衡から4代泰衡にわたり栄華をきわめた平泉藤原氏は、文治5年(1189)に源頼朝の奥州攻めにより滅亡します。

『吾妻鏡』には、平泉藤原氏が築き上げた浄土世界に感激した頼朝が、平泉の寺院を模して永福寺を建立したことが記されています。戦乱が続いた後に平和を求める意識は、平泉藤原氏から頼朝へと引き継がれました。
本展では、平泉の出土品や、史跡永福寺跡の出土品を通して、平泉藤原氏の栄華や、鎌倉へと伝わった平泉の文化について紹介します。
*:一般的には「奥州藤原氏」として知られていますが、近年の研究では、奥州=陸奥国だけではなく、出羽国にも勢力が及んでいたことから、「平泉藤原氏」と呼ばれるようになっています。

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[ 詳 細 : 鎌倉歴史文化交流館

【展覧会】紙の博物館|企画展 金 唐 紙 上田尚作品展|’25年3月15日-5月18日|開展壹个月

紙の博物館
企画展 金 唐 紙 上田尚作品展
会  期  2025年3月15日[土]-5月18日[日]
開館時間  10:00-17:00(最終入館16:30)
休  館  日  月曜日(祝日の場合は開館)、祝日直後の平日、臨時休館日
入  館  料  一 般:400円、小中高生:200円
       * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会場案内  紙の博物館
      〠 114-0002 東京都北区王子 1-1-3  ▷ 交通・アクセス
      TEL 03-3916-2320 / FAX 03-5907-7511 
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金唐革紙製作の第一人者で国の選定技術保存者である 上田尚-うえだ たかし-氏の作品(金唐紙)と、重要文化財建造物の復原壁紙などを展示します。

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[ 詳 細 : 紙の博物館 ] 

【展覧会】台東区立 一葉記念館|企画展 樋口一葉の〈小説のつくり方〉|’ 25年3月15日-5月18日|開展壹个月

台東区立 一葉記念館
企画展 樋口一葉の〈小説のつくり方〉
会  期  令和7年(2025)3月15日[土]-5月18日[日]
開館時間  午前9時 - 午後4時30分(入館は4時まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝休日と重なる場合は翌平日)
      * 展示替えのため、会期前後の下記の期間、休館いたします。
       ・3月10日[月]-14日[金]、5月19日[月]-23日[金]
入  館  料  大  人 300円、小中高生 100円
      * 毎週土曜日は台東区在住・在学の小、中学生とその引率者の入館料が無料。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会場案内  台東区立 一葉記念館
      〠 110-0012 台東区竜泉3丁目18番4号
      電 話:(03)3873-0004 FAX:(03)3873-5942 ▷ 交通・アクセス
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一葉が原稿料で家族の生活を支えようと考え、小説を書きはじめたのは19歳のころでした。しかし、高等教育も受けていない年若い女性が小説を書き、世に発表するのは生易しいことではありませんでした。一葉は、それまでに身につけた教養を駆使し、繰り返し書いては直して文章を紡ぎ出し、作品を世に出すために自ら人脈を築き、広げます。
本展では、作品の素材となったさまざまな書籍や歌塾「萩の舎」での学び、未定稿に見られる執筆の苦労、小説の師半井桃水や萩の舎の姉弟子田邊花圃等作品発表を支えた人脈など、一葉の小説がどのように生まれ、世に出たかを紹介いたします。

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[ 詳 細 : 台東区立 一葉記念館 ] 

【展覧会】三菱一号館美術館|異端の奇才 ―ビアズリー|’25年2月15日-5月11日|開展貳个月

☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます

三菱一号館美術館
異端の奇才 ―ビアズリー
会  期  2025年2月15日[土]- 5月11日[日]
開館時間  10:00 – 18:00  *入館は閉館の30分前まで
      * 祝日を除く金曜日と会期最終週平日、第2水曜日、4月5日は20時まで
休  館  日  月曜日
        *[トークフリーデー : 2月24日、3月31日、4月28日]、5月5日は開館
会  場  三菱一号館美術館
      〠 100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
観覧料金  当日・個人
      一 般 2,300円、大学生、1,300円、高校生 1,000円
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  三菱一号館美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社
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     25歳。時代を駈けぬけた。 異端の奇才 ── ビアズリー

25歳で世を去った画家オーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley, 1872-1898)。この英国の異才は、ろうそくの光をたよりに、精緻な線描や大胆な白と黒の色面からなる、きわめて洗練された作品を描きつづけました。
本展覧会は、19世紀末の欧米を騒然とさせたビアズリーの歩みをたどる、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)との共同企画です。出世作のマロリー著『アーサー王の死』(1893-94)や、日本でもよく知られるワイルド著『サロメ』(1894)、後期の傑作ゴーティエ著『モーパン嬢』(1898)をはじめとする、初期から晩年までの挿絵や希少な直筆の素描にくわえて、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約220点を通じてビアズリーの芸術を展覧します。

◇ビアズリーって誰?── Who is Beardsley?
オーブリー・ビアズリー Aubrey Beardsley , 1872-1898
ブライトン出身。家計を支えるため16歳から事務員として働き、夜間に制作活動を行った。T.マロリー著『アーサー王の死』(1893-94)や O.ワイルド著『サロメ』(1894)の挿絵で成功してからも、ろうそくの光のもとで絵を描いたのは、その名残といえる。1895年にワイルド裁判の余波で『イエロー・ブック』美術編集の職を失うが、季刊誌『サヴォイ』(1896)やA.ポープ著『髪盗み』(1896)の挿絵で新境地を見せた。幼少期からの肺結核により25歳で他界。

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[ 詳 細 : 三菱一号館美術館 ] 

【展覧会】MIHO MUSEUM|うつくしきかな ― 平安の美と王朝文化へのあこがれ ―|’25年3月15日-6月8日|開展壹个月

MIHO MUSEUM
うつくしきかな―平安の美と王朝文化へのあこがれ―
会  期  2025年3月15日[土]- 6月8日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時 (入館は午後4時まで)
休  館  日  月曜日 5月7日 * 5月5日、5月6日は開館
入  館  料  大人 1,300円 大・高生 1,000円 中学生以下無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会場案内  MIHO MUSEUM 北館
      〠 529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300  ▷ 交通・アクセス 
      TEL:0748-82-3411 FAX:0748-82-3414 MAIL:information☆miho.jp
主  催  MIHO MUSEUM、京都新聞
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古筆の名帖 ひぐらし帖公開

古来わが国は大陸文化に做い、仏教や律令を取り入れて発展してきました。遣唐使を停止した後も、大陸との交流を続けながら和様化の道を歩み、日本独特の情緒を表すひらがなを誕生させ、日本の美意識の代名詞ともいえる王朝文化が花ひらきました。この文化は武家が台頭する世を迎えて影を落としますが、絶えることなく受け継がれ、再び太平の世の到来によって憧れへと変容しました。
本展では、MIHO MUSEUM 所蔵の『ひぐらし帖』を当館で初めて公開します。『ひぐらし帖』は近代数寄者であった吉田丹左衛門によって、元は手鑑としてつくられたものです。その後、安田善次郎に愛蔵された同帖は、株式会社鉄道工業の社長を務めた菅原通済(1894-1981)の手に渡り、亡妻の十三回忌に合わせて氏の所蔵する歌切とともに再編し、軸装して『ひぐらし帖』となしたのでした。古筆切の最高峰とも謳われる「高野切」や、料紙に金銀泥で花鳥文や草花文を描いた「栂尾切」、平安の雅を体現したかのような「石山切」など、名だたる能筆が五·七·五·七·七のみそひともじに因んで三十一幅収載されています。
この『ひぐらし帖』に、MIHO MUSEUM 所蔵の工芸品や仏教美術、琳派の源氏物語図屏風、歌仙絵など、平安の貴族文化の誕生から桃山初期に興る王朝文化への憧れがこめられた作品を織り交ぜて展観いたします。今なお現代に残る都人の洗練された美の息吹、“風流(みやび)” に思いを馳せていただければ幸いです。

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[ 詳 細 : MIHO MUSEUM

【展覧会】奈良国立博物館|〔特別展〕奈良国立博物館開館130年記念特別展|超 国宝 ― 祈りのかがやき ―|’25年4月19日ー6月15日|前後期二期制開催|愈〻開展接近

奈良国立博物館
〔特別展〕奈良国立博物館開館130年記念特別展
超 国宝 ― 祈りのかがやき ―
会  期  令和7年(2025)4月19日[土]ー 6月15日[日]
          前期展示:4月19日[土]- 5月18日[日]
          後期展示:5月20日[火]- 6月15日[日]
      * 会期中、一部の作品は展示替えを行います。
会場案内  奈良国立博物館  東・西新館
      〠 630-8213 奈良市登大路町50番地
      TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル) FAX:0742-26-7218
休  館  日  毎週月曜日、5月7日[水]
      * ただし、4月28日[月]、5月5日[月・祝]は開館
開館時間  午前9時30分-午後5時  * 入館は閉館の30分前まで
観覧料金  一    般 2,200円-当日、2,000円-前売・団体
      高大生 1,500円-当日、1,300円-前売・団体、中学生以下無料。
      * 前売券の販売は2025年2月19日(水)~4月18日(金)まで。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  奈良国立博物館、朝日新聞社、NHK奈良放送局、NHKエンタープライズ近畿
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奈良国立博物館(奈良博)は明治28年(1895)4月29日に開館(当時は帝国奈良博物館)して以来、令和7年(2025)をもって130周年を迎えます。これを記念し、このたび奈良国立博物館ではこれまでで最大規模となる国宝展を開催します。
その名も「超国宝―祈りのかがやき―」 。神仏にまつわる祈りの造形にはそれらを生み出し、守り伝えてきた先人たちの深い思いが込められています。なかでも「国宝」は私たちの歴史・文化を代表する国民の宝として広く知られています。「超国宝」という言葉には、そうしたとびきり優れた宝という意味とともに、時代を超え先人たちから伝えられた祈りやこの国の文化を継承する人々の心もまた、かけがえのない宝であるという思いを込めました。
この特別展では、奈良博や奈良の歴史に関わりの深い国宝を中心に、未来の国宝ともいうべき重要作品など、日本が世界に誇る名品の数々をご紹介します。国宝約110件、重要文化財約20件を含む約140件の仏教・神道美術を展示します。130年にわたる歴史を超え、国宝を生み出した先人たちの思いを超えて、文化の灯を次の時代につなぐため、奈良博が踏み出す新たな一歩をご覧ください。

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[ 詳 細 : 奈良国立博物館 ※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 奈良国立博物館

【展覧会】京都国立博物館|大阪・関西万博開催記念 特別展|日本、美のるつぼ ―異文化交流の軌跡―|’25年4月19日-6月15日|前後期二期制開催|奈良京都共振開展接近

京都国立博物館
大阪・関西万博開催記念
特別展 日本、美のるつぼ ―異文化交流の軌跡―
会  期  2025(令和7)年4月19日[土]- 6月15日[日]
          前期展示:2025年4月19日[土]- 5月18日[日]
          後期展示:2025年5月20日[土]- 6月15日[日]
      * 会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
会場案内  京都国立博物館 平成知新館
      〠 605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527
      TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
休  館  日  月曜日 * ただし5月5日[月・祝]は開館、5月7日[水]休館
開館時間  9:00 - 17:30(入館は17:00まで)
      金曜日 9:00 - 20:00(入館は19:30まで)
観 覧  料  一 般 2,000円、 大学生 1,200円、 高校生 700円、 中学生以下 無料
      * 前売券は2月19日㈬ 10:00- 4月18日㈮まで各種プレイガイド等で販売。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  京都国立博物館、朝日新聞社、
      NHK京都放送局、NHKエンタープライズ近畿
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万博開催の年に、古今東西の芸術文化が混じり合いダイナミックに形づくられた日本美術の至宝が一堂に会する特別展を開催します。弥生・古墳時代から明治期までの絵画、彫刻、書跡、工芸品など約200件の文化財で異文化交流の軌跡をたどります。

☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます

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[ 詳 細 : 京都国立博物館  本展特設サイト

【展覧会】平櫛田中彫刻美術館|特別企画展 平櫛田中邸の記憶 第四章 ─ おとこざかりは百から|’25年2月15日-5月18日|開展貳个月

平櫛田中彫刻美術館
特別企画展
平櫛田中邸の記憶 第四章 おとこざかりは百から
会  期  令和7年(2025)2月15日[土]- 5月18日[日]
休  館  日  火曜日休館(ただし、祝日振替休日の場合はその翌日が休館)
時  間  午前10時 - 午後4時 * なるべく午後3時30分までに入館してください。
入  館  料  一 般 300円、 小・中学生 150円
イベント  わくわく体験美術館ウィーク 4月26日[土]- 5月6日[火・振休]
      期間中は、小中学生は無料
会場案内  小平市 平櫛田中彫刻美術館
      〠 187-0045 東京都小平市学園西町1-7-5 電話・FAX 042-341-0098
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耐震補強・改修工事を実施する平櫛田中邸(記念館)をテーマに、一年にわたって特別企画展を開催してきました。全4回シリーズの締めくくりとなる第四章では、百歳を過ぎても精力的に活動した「おとこざかりは百から」を体現した平櫛田中(ひらくし〈又は ひらぐし〉でんちゅう 本名:平櫛倬太郎 1872-1979)の不屈の姿に焦点を当てます。
昭和45年(1970)に東京都台東区上野桜木町から家族とともに小平市に転居した平櫛田中は、数え年104歳となった昭和50年(1975)に《五十鈴老母像》を完成させました。その後も制作への意欲は失わず、日本画家の横山大観、地唄舞の武原はんらの制作を構想し、向こう20~30年分の彫刻材を取り寄せました。また、趣味にしていた書作をますます盛んに行うようになり、「いまやらねばいつできる」「六十七十はなたれこぞう おとこざかりは百から」のような自己の信条や中国の漢詩などを題材に毎日筆を揮いました。
本展では、小平時代に制作した作品や書を展示するとともに、晩年のさまざまな芸術活動を写真や資料にてご紹介します。

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[ 詳 細 : 平櫛田中彫刻美術館 ] 

【展覧会】真庭市蒜山 -まにわし ひるぜん-ミュージアム|第12回展覧会 大西伸明 あらゆる透明なユーレイの複合体|’25年3月15日-7月6日|開展壹个月

真庭市蒜山ミュージアム
第12回展覧会
大西伸明 あらゆる透明なユーレイの複合体
会  期  2025年3月15日[土]- 7月6日[日]
休  館  日  毎週水曜日
開館時間  9:00 - 17:00(入館は 16:45まで)
入  館  料  一 般(高校生以上) 1人300円、中学生以下 無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会場案内  真庭市蒜山-まにわし ひるぜん-ミュージアム
      〠 717-0602 岡山県真庭市蒜山上福田1205-220
      Tel 0867-45-0750 info☆greenable-hiruzen.co.jp ▷ アクセス
主  催  真庭市
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大西伸明(1972年岡山生まれ、1998年京都市立芸術大学大学院修了)は、身近なものを型取りし、実物と見まがうような精緻な仕上げを施した立体作品や、繊細な表面を持つ版画作品で知られています。その作品は単なる「そっくりでびっくり」といった表面的な感興を超えて、自然についたと思われるキズやサビまでまったく同じものが二つあることなどにより、観るものの認識・現実感にゆさぶりをかけ、不安にさせることさえあります。
同じものが大量に生産され、簡単にコピーができる現代だからこそ、大西の作品が静かに発する問いは重要な意味を持つといえます。
今回の個展では本展覧会のために制作された新作に加え、これまでに制作された作品も展示し、回顧的な側面も持つものになる予定です。
そして岡山では初の個展となります。

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[ 詳 細 : 真庭市蒜山ミュージアム 

【展覧会】JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク|特別展示『臺灣蘭花百姿 – 東京展』|’25年2月15日-6月8日|開展貳个月

JPタワー学術文化総合ミュージアム  インターメディアテク
特別展示『臺灣蘭花百姿 – 東京展』
会  期  2025年2月15日[土]- 6月8日[日]
時  間  11:00 − 18:00 (金・土は 20:00まで 開館)
      * 時聞は変更する場合があります。
休  館  日  月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館、ただし4月28日は開館)、
      その他館が定める日
会場案内  インターメディアテク2階 「GREY CUBE(フォーラム)」
      〠 100-0005 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 2・3階
      ▷ アクセス: JR東京駅丸の内南口から徒歩約1分 
協  力  東京大学大学院理学系研究科附属植物園、東京大学農学生命科学図書館、
      東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究室、
      国立台湾大学植物標本館、国立台湾大学図書館、
      農業部林業試験所植物標本館、国立台湾博物館、国立台湾歴史博物館、
      国立台湾美術館、国立公共資訊図書館、高雄市立歴史博物館、
      英国キュー王立植物園
主  催  東京大学総合研究博物館+国立歴史博物館

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【関連イベント】
 シンポジウム『植物芸術 – 日本と台湾からの視点

入館無料

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JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」の展示企画をになう東京大学総合研究博物館では、東京大学が蓄積してきた学術標本を基軸とする研究活動を展開している。
学術標本とは、研究や教育の過程で研究者が収集したり、製作したり、利用したりしたモノ資料をいう。それらのモノは学術という背景がなければ、一般の方々にとっては何の変哲もない石片や骨片、見慣れた茶碗のかけらに見えることが少なくない。
しかしながら、研究者が研究をとおして紡ぎ出すストーリーを有しているとなれば全く違って見える。インターメディアテクでは、学術標本の魅力、言い換えれば研究の面白さそのものを審美的かつ独創的な手法で公開発信することを試みている。

今般、開催する特別展示『台湾蘭花百姿』は、台湾の蘭という植物をめぐる日台の学術的ストーリーをひもとく。蘭を巡っては東京大学が所蔵する日本産蘭の植物画をテーマとした『蘭花百姿』、コロンビアの蘭花植物画を考察した『カトレヤ変奏』とこれまでに二度の展示企画を開催してきたから、今回は台湾ヴァージョンということになる。
台湾と日本は地理的に近く、歴史的にも密な交流があった。台湾当地だけでなく、東京大学にも植物学的見地から台湾の蘭を収集調査してきた研究の歴史が蓄積されてきた。それらに見える過去から現在にいたる蘭への日台研究者のまなざし、ならびに、その美に惹かれたアーティストらの営みをインターメディアテク的手法で提示するのが東京展である。
今回の特別展示は、総合研究博物館と台湾の国立歴史博物館が2024年に締結した学術交流協定の成果の一部である。まずは、東京会場(インターメディアテク)で開催した後、ついで台北会場(国立歴史博物館)において東京とは装いを変えた展示を開催する。

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[ 詳 細 : 東京大学総合研究博物館 インターメディアテク 

【展覧会予告】東京大学総合研究博物館|特別展示 FORMOSA-異端の植物学者 早田文藏|’25年4月24日- 9月5日

東京大学総合研究博物館
特別展示
FORMOSA-異端の植物学者 早田文藏
会  期  2025年4月24日[木]- 9月5日[金]
開館日  土曜・日曜・祝日(ただし、講演会開催日は13:00-17:00開館)
      * 臨時休館することがあります。事前に 開館カレンダー を確認下さい。 
開館時間  10:00 - 17:00(入館は16:30まで)
会場案内  東京大学総合研究博物館(東京大学本郷キャンパス内)
      〠 113-0033東京都文京区本郷7-3-1 ▷ 交通・アクセス
      問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
協  力  東京大学大学院理学系研究科附属植物園、台湾農業部林業試験所、
      国立台湾大学生態学・演化生物学研究所
企画・総指揮  池田 博
主  催  東京大学総合研究博物館
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◇ 講演会
会  場  東京大学総合研究博物館  7階ミューズホール(集合場所は1階展示会場内)
      定 員:50名(先着順、事前申込み不要)
① 5月25日[日]15:00-16:00
  「早田文藏の生涯と業績」池田 博(東京大学総合研究博物館・准教授)
② 6月15日[日]15:00-16:00
  「ゲーテ[植物変態論]と早田文藏」山中慎太郎
      (東京大学大学院人文社会系研究科・博士課程)
③ 6月29日[日]15:00-16:00
  「早田文藏の[動的文類学説]と[華厳思想]」中村陽一
      (秋草学園短期大学・名誉教授)
④ 7月13日[日]15:00-16:00
  「早田文藏の生命論と法華経」中尾 暁
       (広島大学大学院人間社会科学研究科・研究員)
⑤ 7月27日[日]15:00-16:00
  「早田文藏による台湾と富士山の植生と遷移」支倉千賀子
       (東京農業大学農学部・非常勤講師)
⑥ 8月10日[日]15:00-16:30
  「富士山亜高山帯の森林遷移と早田文藏の[動的分類学説]」中村俊彦
       (東京大学大学院・農学特定支援員)
⑦ 8月24日[日]15:00-16:30
  「早田植物学と台湾」大場秀章(東京大学・名誉教授)

入場無料
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早田文藏(1874-1934)は、新潟県出身の植物学者です。1904年から亡くなるまで東京帝国大学(現 東京大学)に奉職し、附属植物園(通称 小石川植物園)の第3代園長を務めるとともに、富士山や台湾、東南アジアの植物に関する研究を進めました。特に台湾の植物に関しては、1600種を超える植物に命名し、「台湾植物学の父」とも称せられます。早田はオーソドックスな分類学的研究だけではなく、植物の群落遷移や分類体系、あるいは内部形態などに関する独自の学説を提唱しました。しかし、早田の学説は当時の日本の学者や学会から好意的な評価を得ることはありませんでした。
本特別展では、異端の植物学者とされる早田文藏が残した資料を提示しながら、早田の生涯と業績を紹介するとともに、早田の思想が現代の生物学に示唆する意義について考察したいと思います。タイトルの「FORMOSA」は、「台湾」を指すと同時に、ポルトガル語で「美しい」という意味です。早田文藏の紹介をするのに良い言葉と考えました。

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[ 詳 細 : 東京大学総合研究博物館

【展覧会】府中市美術館|春の江戸絵画まつり|司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵|’25年3月15日-5月11日|前後期二期制 / 後期展示4月15日開展

☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます。 ☆

府中市美術館
春の江戸絵画まつり
司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵
会  期  2025年3月15日[土]- 5月11日[日]
          前 期:3月15日[土]- 4月13日[日]
          後 期:4月15日[火]- 5月11日[日]
      * 前期・後期で大幅な作品の展示替えを行います。
休  館  日  月曜日(5月5日は開館)
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
会場案内  府中市美術館 Fuchu Art Museum 2階 企画展示室
      〠 183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
      電話:042-336-3371(代表) e-mail:bijyutu01☆city.fuchu.tokyo.jp
お問合せ  050-5541-8600(ハローダイヤル)
観  覧  料  一 般 800円、 高校・大学生 400円、 小・中学生 200円
      ●2度目は半額!
      観覧券購入で、本展1回限り有効の観覧券半額割引券が付いてきます。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  府中市美術館  * 本展の他会場への巡回はありません。
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 西洋画から着想を得て、ユニークな画境を拓いた異才

油絵といえば西洋のもの、というイメージがありますが、江戸時代の日本でも描かれていました。鎖国下でも交流のあったオランダや中国を通じて、少ないながらも油絵が輸入され、それをまねて描く画家がいたのです。代表的な画家が、司馬 江漢(しば こうかん 1747-1818)と亜欧堂 田善(あおうどう でんぜん 1748-1822)の二人です。

ただし、二人の油絵は、私たちのよく知る油絵とは、かなり違います。荏胡麻 -えごま- の油などを使って自分で調合した絵具で、日本で古くから使われてきた薄くて繊細な絵絹 -えぎぬ- に描いているので、滑らかでさらりとして、明朗かつ落ち着きのある色をしています。飾れば、西洋風とも日本風ともいえない不思議な雰囲気が醸し出されたでしょう。

当館では色々な展覧会で二人の油絵を紹介してきましたが、作品をご覧になっている方からよく聞こえてきたのが、「かっこいい」という言葉でした。きっぱりとした水平線の上に広大な青空が広がる江漢の風景画、遠近法を使って果てしなく景色が続く様子を描いた田善の作品。どちらにも西洋の画法への興味がストレートに表れていて、西洋や明治時代以降の重厚で複雑な油絵とは異なる魅力を持っています。それが新鮮に、潔く感じられるのかもしれません。近代以降、「稚拙な段階の西洋画」というレッテルを貼られた二人の作品ですが、今、私たちが感じるような心地良さや、「きれい!」という感激こそが、江戸時代の人々が味わっていた趣に近いのではないでしょうか。
この展覧会では、油絵だけでなく、銅版画や、墨や在来の絵具を使った作品もご覧いただきます。そして、二人の生い立ち、画家としての立場や環境の違い、目指すものの違いにも注目します。科学者であり文人でもあった江漢と、幕府老中もつとめた白河藩主松平定信のもとで黙々と技術を極めた田善。二人の違いが作品にどう表れているかも、大きな見所です。
江戸絵画ブームともいわれる昨今ですが、江漢や田善に興味を持つ人は多くはないようです。そのせいか、展覧会が開かれることは稀です。特に江漢の展覧会は、2001年に当館で開催してから一度もありませんでした。次はいつ開かれるか……。ぜひこの機会にご覧ください。

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[ 詳 細 : 府中市美術館

【展覧会】松岡美術館|開館50周年記念 1975 甦る 新橋 松岡美術館|’25年2月25日- 6月1日|4月15日ゟ後期展開始

松岡美術館
開館50周年記念
1975 甦る 新橋 松岡美術館
会  期  2025年2月25日[火]- 6月1日[日]
          前 期  2月25日[火]-4月13日[日]
          後 期  4月15日[火]-6月 1 日[日]
会場案内  松岡美術館 1階ホール 展示室1・3・4・5・6
      〠 108-0071 東京都港区白金台5-12-6
      TEL:03-5449-0251 ▷ アクセス
開館時間  10:00 - 17:00(入館は16:30まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、展示替え期間 ▷ 開館カレンダー 
観  覧  料  一般 1,400円、25歳以下 700円、高校生以下 無料
      * 障がい者手帳をお持ちの方と介助者(1名迄) / 各種料金の半額
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松岡美術館は1975年11月に新橋で開館し、2025年に50周年をむかえます。
2025年は開館50周年を記念として、3会期にわたりさまざまなテーマで松岡コレクションをご紹介します。
第一弾となる今展は、1975年11月25日から1976年4月24日まで新橋で開催された「開館記念展」を、2000年に移転した白金台で再現するものです。開館当時の松岡コレクション オールスターともいえる展示作品から選りすぐった東洋陶磁と日本画を中心に、常設展示作品も含めて当時を振り返ります。

❖> 展示構成 <❖
◆ 第1章 50年間いつも傍らに 1Fホール、展示室1・3
1階に常設している76作品のうち石像彫刻26点は開館記念展に出品され、古代エジプトの石像と木棺、古代ローマの大理石彫刻、ガンダーラの仏像やインドのヒンドゥー教神像など、時代も地域もさまざまな26点は、多くが常設展示となりました。50年の間ずっと当館の歩みを見守ってきた常設作品に50周年記念ロゴマークを設置しました。ロゴマークを目印に開館以来の最古参メンバーを探しながら1階の展示をおたのしみください。
◆ 第2章 日本にないものを求めて 展示室1
創立者 松岡清次郎は美術館開設にあたり、すでにコレクションしていた日本画や東洋陶磁のほか、「日本にないものをご覧いただきたい」という想いから、古代オリエントや古代ギリシア・ローマの遺物も精力的に蒐集しました。そのなかから、近年出品の機会がなかった作品を主にご紹介します。テラコッタの《アフロディテ像》(チラシ裏面掲載)は白金台で初めての展示となります。
◆ 第3章 選ばれた名品たち 展示室4
当館設立の契機となった 《青花龍唐草文天球瓶》と《 青花双鳳草虫図八角瓶》 をはじめとする館蔵東洋陶磁の精華とともに、中国文化の根源ともいえる古代青銅器や精緻な清朝玉器と、古代ギリシア陶器、ペルシア陶器もあわせてご紹介します。
開館記念展では、中国陶磁史が概観できる84点が並びました。先ずは、開館時に刊行した 『開館記念名品図録』 表紙と巻頭のカラー図版となった13点を掲載順に展示いたします。カラー印刷が貴重だった50年前、選ばれたのは松岡が自ら名品として愛した品々です。図録の見開きを楽しむようにご覧ください。
◆ 第4章 日本画展 ―室町から現代― 展示室6・5 
創立者 松岡清次郎は、20代後半頃から両国にあった東京美術俱楽部の売立をのぞいていたといい、最初の蒐集は当時の新画であった川端玉章の日本画と伝わります。当館が開館した1975年の時点ではまだモネもルノワールも所蔵しておらず、こちらで展示する作品が絵画コレクションの中核をなしていました。約半年間にわたり開催された開館記念展では、2015年に重要文化財の指定を受けた 伝周文《竹林閑居図》(前期)をはじめとする室町時代の水墨画から江戸時代の絵画、そして松岡のお気に入りであった 横山大観 《梅花》(前期)や上村松園《春宵》(後期)など近現代に至る50点あまりが展示されました。この章では、開館記念展に出品された絵画作品の多くを前期・後期でご紹介いたします。

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[ 詳 細 : 松岡美術館 ] 

【展覧会】書の美術館 春日井市道風記念館|館蔵品展 - 小さきものはみな愛 -うつく-し」 ── 懐紙・短冊・扇面・小品 ──|’25年2月21日-4月20日|開展貳个月 会期末

書の美術館 春日井市道風記念館
館蔵品展 - 小さきものはみな愛 -うつく- し
── 懐紙・短冊・扇面・小品 ──
会  期  令和7年(2025年)2月21日[金]- 4月20日[日]
開館時間  午前9時 - 午後4時30分
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
観  覧  料  一 般 100円、大学生・高校生 50円、中学生以下 無 料 
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照。
展示解説  学芸員が初心者向けに展示品の解説をします。事前予約は不要です。
      令和7年(2025年)3月2日[日]・4月12日[土]
      各 日 午前10時30分-11時、午後2時-2時30分 道風記念館1階展示室
会場案内  書の美術館 春日井市道風記念館
      〠 486-0932 愛知県春日井市松河戸町5丁目9番地3 電話 0568-82-6110
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「何も何も、小さきものは、みな愛し。」── 清少納言『枕草子』ゟ
古来小さいものは美しく、愛らしいものとして珍重されてきました。
本展では館蔵品のなかでも、懐紙、短冊、扇面、小品といった様々な形の小さな、愛らしい書を紹介します。書は、余白の取り方や墨色の工夫次第で、表現は自在です。美しい装飾料紙に書かれたり、気取らない書きぶりで書かれたりと、小さい作品ならではの工夫や見どころがあります。
和歌が書きつけられた懐紙や短冊など、伝統的な美しさの書から、思わずくすっと笑ってしまうような 小品の書画、「かわいい!」と感じるような書まで、魅力たっぷりの小さな書の世界をご堪能ください。

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[ 詳 細 : 書の美術館 春日井市道風記念館
[ 動画紹介:春日井市公式動画チャンネル  YouTube
             道風記念館館蔵品展「小さきものはみな愛し」紹介  2:31 ]

【展覧会予告】書の美術館 春日井市道風記念館|館蔵品展 - 一回性の美学 -|’25年4月23日-7月13日

書の美術館 春日井市道風記念館
館蔵品展 - 一回性の美学 -
会  期  令和7年(2025年)4月23日[水]- 7月13日[日]

開館時間  午前9時 - 午後4時30分
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
観  覧  料  一 般 100円、高校・大学生 50円、中学生以下 無 料 
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照。
展示解説  学芸員が初心者向けに展示品の解説をします。事前予約は不要です。
      令和7年(2025年)5月10日[土]6月1日[日]
      各 日 午前10時30分-11時、午後2時-2時30分 道風記念館1階展示室
会場案内  書の美術館 春日井市道風記念館
      〠 486-0932 愛知県春日井市松河戸町5丁目9番地3 電話 0568-82-6110
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  一点一画すべてが一回きり。その潔さが書の魅力。

筆で書いた一本の線の軌跡が “書” です。いちど書いた線の上から線を重ねて修正することは基本的にありません。二度と同じ作品が生まれないのはもちろん、一点一画すべてが一回きりのものなのです。
そして書は、その筆脈を多くの人が共有できるところに大きな特徴があります。書には筆順があり書き直しをしないため、鑑賞者が筆の動きを読み取り、時間の経過をたどって作品が仕上がる様を追体験することができます。たとえ古い時代に書かれたものからでも、書いた人の息づかいを感じることができるのです。
今回の館蔵品展では、筆の動きを読み取りやすい行書・草書の作品や、淡墨で書かれた作品を中心に展示します。書においての「一回性」という特徴をこころに留めながら作品を鑑賞してみてください。書のおもしろさ、奥深さを感じるきっかけとなれば幸いです。

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[ 詳 細 : 書の美術館 春日井市道風記念館

【展覧会】ポーラ美術館|カラーズ|― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ|’24年12月14日-’25年5月18日|開展四个月

ポーラ美術館
カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ
会  期  2024年12月14日[土]- 2025年5月18日[日]
会場案内  ポーラ美術館 展示室1、2、3、アトリウムギャラリー
      〠 250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
      電話:0460-84-2111
後  援  公益社団法人 色彩検定協会
主  催  公益財団法人ポーラ美術振興財団  ポーラ美術館
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豊かな色彩に溢れる現代社会。私たちの身の周りには空の色、自然の色、街並みの色、生活用品の色などに加えて、さまざまなサイズの画面が表示する色があり、最新のモニターやスマートフォンにおいては10億色を超える色の再現力をもつと言われています。いま人間はかつて経験したことのなかった色彩世界に暮らしているといっても過言ではありません。
大きな変革を迎えた21世紀の社会に生き、パンデミックを経験した私たちは、写真や動画あるいはゲームをスマホやPCモニターで見る機会が圧倒的に増えています。無意識のうちに自然や都市、美術館などの建物のなかで目にする現実の色より、画面を通して経験される「仮想の色」に慣れつつあります。ポストコロナ時代に至ってもなお、物質と精神をともに豊かにしてきた「本当の色」がいよいよ身近に感じられなくなっているかもしれません。

本展覧会は、近代から現代までの美術家たちが獲得してきた「色彩」とその表現に注目し、色彩論や色を表現する素材との関係にふれながら、色彩の役割についてあらためて考察するものです。チューブ入りの油絵具を巧みに扱い、さまざまな色彩によって視覚世界を再構築した19世紀の印象派や新印象派をはじめ、20世紀のフォーヴィスムの絵画や抽象絵画、そして色彩の影響力によって観る者の身体感覚をゆさぶる現代アートにいたる近現代の色彩の歴史を、おもに絵画や彫刻、インスタレーションによって読み直します。
日々研究を重ね、独自の表現方法を編み出し、時代を表してきた美術家たち。彼らが人生をかけて生み出した色彩の秘密に目を向けてみましょう。その経験は、あなたの日々の暮らしに彩(いろどり)をもたらし、自身のなかに眠っている「本当の色」を呼び覚ましてくれるかもしれません。

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[ 詳 細 : ポーラ美術館

【展覧会】国立工芸館|移転開館5周年記念 花と暮らす展|’25年3月14日-6月22日|開展壹个月

国立工芸館
移転開館5周年記念 花と暮らす展
会  期  2025年3月14日[金]- 6月22日[日]
休  館  日  月曜日(ただし3月31日、4月7日、28日、5月5日は開館)、5月7日
開館時間  午前9時30分 - 午後5時30分  * 入館時間は閉館30分前まで
入館料金  一 般 300円、大学生 150円
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会場案内  国立工芸館
      〠 920-0963 石川県金沢市出羽町3-2
      Tel 050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00-20:00) ▷ アクセス
主  催  国立工芸館
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日本では春夏秋冬の四季の中で、季節ごとの花や色彩を生活に取り入れ日々の暮らしを楽しんできました。多くの作家が身近な自然にテーマを求め、春の花だけでも椿や桜、牡丹などをさまざまな作品として表現しています。身の周りにある花々だからこそ、それぞれの技法や個性が際立ってきます。さらに工芸作品では、花を生活に取り入れるための花器も数多く制作されてきました。

本展は国立工芸館の所蔵品を中心に、春から夏にかけて咲く花などの植物をテーマにした工芸・デザイン作品と花のためのうつわをご紹介する展覧会です。作品に登場する花々は本展の会期中、身の回りで目にすることのできるものを集めてみました。本展を通し身近な自然と工芸・デザインの関係に改めてご注目ください。

◉ 同時開催/テーマ展示 本と暮らす 会 場:国立工芸館 芽の部屋
明治から昭和の時代に活躍したグラフィックデザイナー、杉浦非水(1876-1965)の旧蔵本の一部をご紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立工芸館 ] 

【NEWS / 展覧会】霞会館記念学習院ミュージアム|リニューアルオープン記念展|学習院コレクション「華族文化 美の玉手箱」 芸術と伝統文化のパトロネージュ|’25年3月14日-5月17日|開展壹个月

霞会館記念学習院ミュージアム
リニューアルオープン記念展
学習院コレクション「華族文化 美の玉手箱」
芸術と伝統文化のパトロネージュ
会  期  2025年3月14日[金]- 5月17日[土]
会場案内  霞会館記念学習院ミュージアム
      〠 171-8588 東京都豊島区目白1-5-1 学習院大学目白キャンパス内
      TEL 03-5992-1173
時  間  10:00 - 17:00(最終入館時間 16:30)
休  館  日  日曜日、祝日、4月14日[月]
      * ただし3月20日[木・祝]・4月13日[日]・4月27日[日]は開館
観  覧  料  無 料
協  賛  一般社団法人 霞会館
主  催  霞会館記念学習院ミュージアム
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☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます。

古来より、芸術の創作と発展には王侯貴族らをはじめ、それぞれの時代に活躍をした人々が重要な役割を担ってきました。豊富な知識と高い美意識を持った彼らは、優れた芸術作品を収集し、才気溢れる芸術家を見出して、その能力が発揮できるよう惜しみなく援助しました。現在世界有数といわれる各国の博物館コレクションは、こうした人々の芸術への関心と愛好により築かれたものが数多く含まれています。芸術の発展は、彼らによる芸術作品の保護と、芸術家への支援「パトロネージュ」なしには語れません。
わが国もまた、天皇家をはじめとする多くの「パトロン」により、独自の文化や芸術が育まれ、これまで連綿と受け継がれてきました。彼らは伝統儀礼を重んじつつ、日常生活においては歌や文学、書画といった芸術を好み、優れた芸術作品の誕生に大いに貢献しました。わが国の芸術、伝統文化も天皇家をはじめ、国家を支えた人々などのパトロネージュにより発展を遂げてきたのです。
当館には、天皇家、皇族、華族の学び舎であった学習院ゆかりの史・資料、美術作品など約25万点が収蔵されています。本展ではそのコレクションの中から、芸術と伝統文化のパトロネージュをテーマに6つのコーナーを設け、絵画、工芸品、古文書、文学資料など約100件を展覧いたします。

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学習院大学に新たな大学博物館「霞会館記念学習院ミュージアム」が誕生 !

学習院は華族子女の教育機関として、明治10(1877)年に開校しました。以来150年にわたり、皇族・華族の学びの場として、また国内外で活躍する多くの人材を輩出したことでも知られています。昭和24(1949)年には学習院大学が開学。その附置研究施設として昭和50(1975)年に設立されたのが学習院大学史料館です。

学習院大学史料館は開館以来、史・資料の収集・保存、調査・研究、展示・公開を行い、数多くの展覧会も開催してまいりました。コレクションは古文書、絵画、工芸など25万点を超え、なかでも皇族・華族ゆかりの品々は、我が国の歴史と伝統文化を語るうえで欠かせない、貴重な史・資料、美術品群といえるでしょう。そして令和7(2025)年春、学習院大学史料館は装いも新たに「霞会館記念学習院ミュージアム」として歩みはじめます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 霞会館記念学習院ミュージアム(現:学習院大学史料館)|公式サイト ] 

【展覧会】女子美術大学美術館|女子美アートミュージアム|2025年度 女子美の先達たちと女子美染織コレクション展 春の装い|’ 25年3月25日-4月28日|会期終盤

女子美術大学美術館
女子美アートミュージアム 2025年度
女子美の先達たちと女子美染織コレクション展 春の装い
会  期  2025年3月25日[火]- 4月28日[月]
時  間  10:00ー17:00(入館は16:30まで)
休  館 日  日曜・祝日休館、大学の一斉休業日
会場案内  女子美アートミュージアム
      〠 252-8538 神奈川県相模原市南区麻溝台1900
             女子美術大学 相模原キャンパス10号館1階 ▷ アクセス
      TEL 042-778-6801   FAX 042-778-6815   E-mail-bsk☆venus.joshibi.jp
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✿ 女子美アートミュージアム
女子美術大学相模原キャンパス内にある展示施設。
相模原市の豊かな自然と美術が融合する環境で市民との交流を深め、地域社会の人々に親しまれる美術館を目指しています。年間6本程度の企画展をはじめ、講演会やギャラリートーク、ワークショップなどの教育普及活動も行っています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 女子美術大学美術館 ]

【展覧会】國學院大學博物館|企画展 江戸の本屋さん – 板元と庶民文学の隆盛 -|’25年2月22日-4月20日|会期末

國學院大學博物館
企画展 江戸の本屋さん – 板元と庶民文学の隆盛 –
会  期  令和7年(2025)2月22日[土]- 4月20日[日]
会場案内  國學院大學 渋谷キャンパス 学術メディアセンター 地下1階
      國學院大學博物館 企画展示室
      〠 150-8440 東京都渋谷区東4-10-28  ▷ アクセス
開館時間  10時 - 18時(最終入館17時30分)
休  館  日  毎週月曜日(祝日は開館)
入  館  料  無 料
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江戸時代前期(1600年代)に京・大坂で盛んになった印刷技術による出版文化は、中期(1700年代)になって、江戸の地において、上方文学とは異なる特徴を備えた独自の〝江戸戯作〞として花開きます。また出版文化の広がりに伴う庶民読者の増加が顕著に見られるようになったのも 江戸中期以降です。
彼らの嗜好と期待に応える戯作類が、急激な勢いで出版されて いくことになります。こうした戯作群の製作、出版、販売を担っていたのが、本屋です。 板元とも呼ばれた本屋は、江戸府内に次第に増えていき、戯作者らの執筆活動を後押し、プロデュースしていくことになります。いわば本屋は江戸の版本文化の屋台骨であったわけです。
本展示では、その江戸の本屋の活動を概観するとともに、本学図書館所蔵の甘露堂文庫(伊藤孝一旧蔵)と、小柴文庫(小柴値一旧蔵)という江戸戯作コレクション蔵本を中心にして、江戸時代後期の、華やかで遊び心に溢れた版本・錦絵の数々をご覧ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 國學院大學博物館

【展覧会】大田区立勝海舟記念館|企画展 拝啓、麟太郎さま─旗本・岡田新五太郎からの手紙─|’25年3月14日-7月6日|開展壹个月

大田区立勝海舟記念館
企画展 拝啓、麟太郎さま ── 旗本・岡田新五太郎からの手紙 ──
会  期  令和7年(2025年)3月14日[金]- 7月6日[日]
開館時間  午前10時 - 午後6時まで (入館は午後5時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日 (祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館日
入  館  料  一 般 \300、 小中学生 \100、 高齢者(65歳以上) \240
会場案内  太田区立勝海舟記念館
      〠 145-0063 東京都大田区南千束二丁目3番1号 電話:03-6425-7608
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岡田新五太郎。海舟が共に蘭学を学び青春時代を過ごした友人です。駆け出しの海舟を支え、多大な影響を与えながらも、文久2年(海舟40歳の時)に57歳で世を去ってしまったため、その人物像については一般的にあまり知られてきませんでした。
本展では、海舟の手元に伝わった岡田新五太郎からの手紙ほか新出の収蔵資料の数々を通じ、その事績や魅力的な人柄について紐解きます(この中には、現・大田区大森地域とのつながりをも垣間見ることができます)。また、新五太郎没後における海舟と岡田家との関わりにも触れ、彼らの密接な関係性を明らかにします。激動の開国期、そして躍動する海舟の姿を、新たな視座から捉える初の企画展。是非会場にお越しください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 大田区立勝海舟記念館 ]