【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── ジェイムズ・ジョイス『エヴリン』|’25年12月
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } ジェイムズ・ジョイスの短篇「エヴリン」です。 十九歳のエヴリンは、厳しい父親や家事の重荷などの家庭環境から逃れ、 船乗りの恋人フランクと一緒に海外へ行こうと考えています。 しか […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } ジェイムズ・ジョイスの短篇「エヴリン」です。 十九歳のエヴリンは、厳しい父親や家事の重荷などの家庭環境から逃れ、 船乗りの恋人フランクと一緒に海外へ行こうと考えています。 しか […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } このあいだまで『断腸亭日乗』を再読していました。 読み終えると、この気儘で偏屈な作家、永井荷風の作品をまた作りたくなりました。 で、今回は『寝顔』という小品を選びました。 父親 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } あまり知られていない(私か知らないだけかも知れませんが) ベル・カウフマンは、ドイツ生まれのアメリカの作家です。 彼女の短篇『日曜日の公園』は少し後味の悪い作品です。 好天の日 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } アメリカ、ジョージア州生まれの作家コールドウェルは ブルーカラーの人々に共感し、いろいろな仕事をした経験をもとに 運のない、貧しい人たちの質素な生活を賞賛する物語を多く書きまし […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } ニュージェント・バーカー(1888-1955)は 一九二〇年代から三〇年代にかけて人気のあったイギリスの小説家です。 しかし現在では事典にすら記載がないので、経歴の詳細は不明 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 森鷗外の『余興』です。 あらすじは、 義理で参加した宴会には当時人気の浪曲師の舞合が用意してあった。 鷗外は浪曲を好まない。我慢して聞いていたが徐々にいらいらが募ってくる。 や […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } ケイト・ショパン(1850-1904)はアメリカ、セントルイス生まれの女性作家です。 彼女が育った19世紀のアメリカは、いまよりずっと女性の立場が弱く、 結婚するまでは父親、結 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 政治家や官僚など権力の腐敗を追及した反骨のジャーナリスト宮竹外骨は、 自著『自家性的犠牲史』で、明治十八年より昭和三年までの四十三年間に 十六人の妾がいたことを告白しています。 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 明治四十五年、晶子はひとり鉄幹の後を追ってウラジオストク駅から シベリア鉄道でフランスに旅立ちます。 二週間後、パリに到着した晶子は初めて見る街の様子や人の印象を スケッチ風の […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 森 歐外(森 林太郎)訳、リルケの「駈落」です。 「駈落」の筋は単純です。 交際を禁じられたアンナとフリッツは相談し 明日の朝、駅で待合せて二人でどこか遠くへ行くことにしました […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } イワン・ツルゲーネフの『散文詩』より「対話」「乞食」「老婆」「だれの罪」「のろい」 の五篇を選んで一冊にしました。 タイトルからも想像できるように、貧困や老い、死をテーマにした […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 萩原朔太郎の散文詩集『宿命』より六篇を選んで一冊にしました。 「散文詩」とは文字通り散文の形式をかりて表現された詩のことですが、 規則的な詩法に基づいた「韻文」に対してその定義 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 『指輪』は佐藤春夫の小品です。 男は妻が欲しがっている指輪を同じ職場の若い女に買い与え、 社員旅行に行くふりをして、二人だけで何処かへ出かける計画をしています。 正直この話はい […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } だれも読まないであろう『幻住庵記』評釈です。 芭蕉の文章だけだと短くて本にならないので、解説を入れました。 自分の程度にあわせて理解しやすいようにしましたが まず今の時代、これ […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 「ペストの出た夜」は前に作った「橋の上」という作品と同じ本に載っていた 小川未明の小品です。どこで読んだのか思い出せなくてずいぶん探しました。 隣町にペストが発生したと聞き、神 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 泉鏡花の「迷子」です。 買物の途中、人だかりがしているのでのぞいてみると 小さな女の子か迷子になっていました。その可憐な様子を見て 心のやさしい娘お考は、何とかしてあげたくてた […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } レオナルド・ダ・ヴィンチは多くの分野に足跡を残した「万能の天才」といわれています。 今回は残された手稿の中で、人や動物に関する文章を選び 「哲学」「動物訓話」「諧謔」に分け一冊 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } カフカ短篇集「兀鷹」です。 カフカの作品は「道理の前で」『あるじの気がかり』「観察」に続いて4冊目です。 ときどき作りたくなります。 内容は表題の「兀鷹」の他に「橋」「出発」「 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 菊池寛の「母」を作りました。 なぜ菊池寛なのか。ひとことでいえば彼の短編小説が好きだからです。 今回の『母』もごく短いものですが、強く印象に残りました。 母が亡くなり葬式に出 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 今回は『大地炎上』(マルセル・シュウォッブ/矢野目源一訳)か 『原爆被災時のノート』(原 民喜)にするかずいふん迷いました。 そうこうしているうちに気持が変わり『芭蕉翁附合集評 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 漱石の『永日小品』より「モナリサ」と「懸物」を選びました。 はじめ「火鉢」か「声」を加え、三作品で一冊作るつもりでしたが 頁が増え過ぎるので二作品にしました。 とちらも古いもの […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 永井荷風の『罹災日録抄 偏奇館炎上』です。 昭和二十年の日記をまとめた「罹災日録」の中から 三月九日未明の東京大空襲の記録を一冊にしました。 荷風六十六歳、この戦争がなければ悠 […]
物乞いをして暮らす「一本腕」は橋の下で寝起きしている。 雪の降るある日、いつものように帰ってくると見知らぬ老人がいた。穴だらけの外套を着、白い髭を生やした男は「一本腕」と同じ境遇のように見えた。老人は横になったまま「一本 […]
ボードレールは18世紀のフランスの詩人で「近代詩の父」といわれています。『パリの憂鬱』は散文詩と呼ばれる新たなジャンルを切り拓いたもので、韻律も脚韻もない散文形式で近代人の孤独と憂鬱を語り、ランボー、ヴェルレーヌ、マラル […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は日本の地方に伝わる伝説や風習を採集し、 日本人の倫理観や死生観を研究した人です。 「人形の墓」もそのひとつで、この地域では一家内で同年に二人の […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 『夜』宇野千代の短編です。 前回が太宰 治『朝』だったので、今回は語呂合わせで『夜』にしました、 と言えば何か洒落た感じになるのですが、まったくの偶然です。 夜になっても父は帰 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 心を入れかえ作った太宰治「朝」です。 作家の経歴についてはご存知でしょうから省略します。 彼の作品は悩みをかかえる青年の気持をつかむところがあり わたしも若いころ心酔した時期が […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 散文詩風の小品18編を収めた作品集「観察」から 「独身男の不幸」「走り抜けて行く人々」「拒絶」「通りに向かう窓」の 4篇を選びました。 カフカの生涯や作品については省略します。 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 岸田國士「女七歳」です。 家庭を失った少女の悲しみを散文詩のような形で書いた小品です。 作者の意図ではないかもしれませんが、 親の都合で人生が変えられる子どもたちの 心を思うと […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 北条民雄「続 癩院記録」です。 北条民雄は十九歳でハンセン病を発病し施設に収容されます。 隔離生活の中で、自身の体験にもとづく名作『いのちの初夜』を執筆。 二十四歳で亡くなるま […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } モンテーニュの「随想録」より抜粋しました。 十六世紀のフランスのモラリスト、モンテーニュが著した「随想録」は 深く広い思索を平易な文体で書きとめたもので、 新しい散文様式として […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 『芭蕉終焉記 花屋日記』は、芭蕉の臨終に立ち会った弟子たちの 記録をもとに、僧文曉が再構成したものです。 子規がこれを読んで感動の捩をこぼした話はよく知られています。 この『花 […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 萩原朔太郎は大正時代に近代詩の新しい地平を拓き「日本近代詩の父」と称される詩人です。「虫」は神経衰弱の男が「鉄筋コンクリート」の〈本当の意味〉を知りたいと思い 右往左往する話で […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } シャルル=ルイーフィリップの「めぐりあい」を作りました。 パリの街角で別れた妻と偶然出会うお話です。 はじめは喧嘩腰のやりとりですが、やがて二人が仲良く暮らしていた頃を思い出し […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 芭蕉『嵯峨日記』を作りました。 元禄四年四月十八日より五月四日までの十八日間、 嵯峨にある去来の落柿舎に滞在した時の日記です。 独り閑雅を楽しみたいと願う芭蕉ですが、いろいろな […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 陶淵明の『桃花源記』です。 原文は漢字で三百二十字、原稿用紙一枚にも満たない短い物語ですが ここから生まれた「桃源郷」という言葉は千六百年後の現代も生きています。 「桃源郷」と […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 千家元麿は武者小路実篤に師事し、人道主義を貫いた白樺派の詩人です。 「冬の夜」は隣の老人夫婦が夜逃げをする話で、 凍てつく冬の夜に荷車を引いて出て行く二人のようすが描かれていま […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 三遊亭圓朝『士族の商法』を作りました。 明治初期、特権を失った士族が慣れない商売に手を出して失敗する人が多かったことで 「不慣れな商売などを始めて失敗すること」のたとえとして今 […]
{ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 菊池寛が日本の文学を語る時、絶対にはずせないものが三つあると言って 「萬葉集」 と 「芭蕉以下蕉門の俳句」 と 「井原西鶴」 を挙げている。 ならばこの機会にと、古木を買って読みだした […]
{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 寺田寅彦の『どんぐり』です。 物理学者の寺田寅彦は随筆家としてその名を知られています。 この作品は漱石の推薦により明治三十八年四月の「ホトトギス」に掲載されました。 随筆などと […]