滋賀県立美術館
企画展
丸木スマ展 73歳からのアーティスト
会 期 2026年9月11日[金]- 11月23日[月・祝]
休 館 日 毎週月曜日(ただし、祝休日の場合には開館し、翌平日休館)
開場時間 9:30-17:00(入場は16:30まで)
会 場 滋賀県立美術館 展示室3
〠 520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
TEL 077-543-2111 / FAX 077-543-2170 ▷ アクセス
観覧料金 一 般 1,200円、高校生・大学生 800円、小学生・中学生 600円
* チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
特別協力 原爆の図丸木美術館
監 修 岡村幸宣(原爆の図丸木美術館 専務理事・館長代理)
永井明生(キュレーター・美術研究者)
企 画 山田 創(滋賀県立美術館 学芸員)
主 催 滋賀県立美術館、京都新聞
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丸木スマ(1875–1956)は、広島県生まれ。1948年、家族のすすめで、73歳から絵を描き始めました。身近な自然や生き物を描き、1950年以降、女流画家協会展や再興日本美術院展などに入選。専門的な美術教育を受けていない高齢の女性が、異例の画壇デビューを飾ったことは、当時の美術界に大きな衝撃を与えました。
華々しい快挙を成し遂げたスマですが、そのわずか数年前、70歳のときに広島に原爆が投下され、スマは爆心地から2.5キロメートルで被爆しました。奇跡的に生き延びますが、その翌年には夫と死別するなど、過酷な人生の局面を迎えます。そして終戦から3年後、スマは絵筆をとり、81歳で没するまでの間、ひたすらに描き続けたのです。
本展では、初期から晩年までの作品や関係資料を、約130点のボリュームで紹介します。自由奔放でユーモラス、ときに目がくらむほど色鮮やか ── 多くの失われた命を目の当たりにした彼女が描いた、草、花、生き物、そして人々の姿。生命力に溢れた絵の数々は、複雑な現代社会を生きる私たちへの力強いエールとなることでしょう。
\ みどころ /
◇ その1 生命が躍動する丸木スマの絵で、あなたもきっと元気になる。
日々の暮らしの中で親しんだ花、野菜、犬、猫や虫などを自由奔放な色彩と構図で描いたスマの作品。最晩年の大作《簪-かんざし》をはじめとする、画面全体に生 命力が満ちあふれる「曼荼羅-まんだら」的とも評される圧巻の絵画は、観る人に強烈なエネルギーを与え、何歳からでも表現できる喜びと生きる元気を届けてくれます。
◇ その2 スマを取り巻く人々や同時代の美術界に注目し、アーティスト・丸木スマ誕生の経緯に迫る!
73歳にして花開いた丸木スマの才能には、多くの人々が強い関心を寄せました。絵を描くきっかけを与え、画壇への出品を後 押ししたのは、長男の丸木位里、その妻の丸木俊 * という、ともに高名な画家であった息子夫婦です。
また、華々しいデビューを飾った後には、安田靫彦や金島桂華らの日本画家、さらには柳宗悦や式場隆三郎ら民藝運動に関わる文化人たちがスマに熱い視線を送りました。
本展では、位里や俊による作品や家族の歩みを伝える写真をはじめ、同時代の文化人たちの評価や言説を物語る貴重な資料を、スマの作品とともに一挙紹介。多角的な視点から、稀代の「お ばあちゃん画家」の評価がいかに形成されていったのか、その背景に迫ります。
* 丸木俊は、当初旧姓の「赤松俊子」として活動。丸木位里との結婚後も同名義を用いたが、 スマの逝去を機に丸木姓を継いで「丸木俊子」と名乗る。その後、さらに「丸木俊ー戸籍名が俊」へと改めた。
◇ その3 広島、原爆、夫の死 ── スマの絵の背景にある、凄惨な戦争体験
色鮮やかでユーモラスな作品の背景には、70歳のときに広島の爆心地から約 2.5km の自宅で被爆し、その翌年に夫を亡くすという過酷な過去がありました。その凄惨な記憶を描いた作品にも注目し、2017 年に発見された《ピカドン》のように、スマが直接的に原爆を描いた数少ない作品を、スマの言葉とともに展示します。過酷な体験を経てなお、彼女が命の輝きを描き続けた意味を問い直します。
◇ その4 子どもと一緒に楽しめる! 創作コーナーに子ども向けにガイドも。
展示の最後には、体験型の創作ワークショップコーナー「絵は誰でも描ける」(コーナー名は丸木俊の著作に由来)を設置。鑑賞後の余韻のなかで、子どもから大人まで誰でも 表現する楽しさを体感できます。
また、丸木スマの絵を楽しみながら巡ることができる、子ども向けガイドも用意しています。
さらに会期中には、託児サービス付きの記念講演会やギャラリートークに加え、「子ども向けギャラリートーク」も開催。 美術館内にはキッズスペースもあります。家族みんなで、美術館を楽しんでいただけます。
※ 滋賀県立美術館は博物館登録制度での 登録博物館 です( 文化庁 博物館総合サイト )
※ 原爆の図丸木美術館は全館改修工事のため長期休館中で、リニューアルオープンは2027年5月5日頃の予定です。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 滋賀県立美術館 ]
