15 politypographien
Helmut Schmid
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2012年 7月6日-22日
お知らせが遅くなりました。
主催者から展覧会案内をご送付いただき
新宿私塾 塾生の皆さんに告知しているうちに、すっかり
もう皆さんにもお知らせしたとものと勘違いしていました。
ヘルムート・シュミット氏の理念に “Design is Attitude” が
あります。すなわち「デザインは姿勢である」ということです。
この理念にもとづいてシュミット氏は、個人的・社会的・
政治的なテーマで、多くの実験的なタイポグラフィ作品を
発表されてきました。
つい先頃も『FUKUSHIMA』と題した作品を拝見しました。
地震・津波・そして原子力発電所の暴走に苦しむ福島への
ふかいおもいを綴った作品で、こころをうたれました。
「FUKUSHIMA って Happy Island ってことでしょう」
という発言に、ことばを失うしかないやつがれでした。
今回の展覧会のテーマは “15 politypographien”。
「ポリティポグラフィエン」とは、政治=ポリティクスと
タイポグラフィの、ふたつのことばからなる造語だそうです。
15編におよぶシュミット氏の政治的な主張は、いま
なお時代性を失わず、つよい迫力をもって
かたりかけ、素朴なタイプライターから打ちだされた
ことばは、緊迫感をもった画面構成で、タイポグラファの
役割を再確認させるに十分なものでした。