新宿私塾第21期 第19回講座
2013年2月6日[土]
特別演習 製本術入門
特別講師:西尾 彩 さん
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2月初旬というのに、穏やかでぬくもりのある日射しの日でした。
土曜日、新宿私塾 特別演習、きょうはすこし長丁場になります。
午後1時、みなさん遅刻無く集合。
新宿私塾 第1期から担当していただいている
西尾彩さんによる特別演習「製本術入門」。
中央で立っているかたが講師の西尾 彩さん。
新宿私塾はタイポグラフィを中核として、造形・形成に関する多彩な
講座を設けています。通常は2コマ、都合3時間の夜間講座ですが
フィールドワークや、ここに紹介する4時間にわたる特別講座もあります。
「製本術入門」は、講師の西尾 彩さんの指導をうけながら
本格的手づくり洋式製本を体験する講座です。
西尾さんは通算4年余におよぶ英国留学のあいだ、その居を
19世紀世紀末 アーツ&クラフツ運動の発信地のひとつ
ロンドンのテムズ河畔のハマースミス通りにおかれていました。
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講座が進行するのにつれ、西洋製本術の基本とは
16世紀ドイツの書物、いわゆる『西洋職人づくし』、
『Eygentliche Beschreibung aller Ständeauff Erden』
(詩:ハンス・ザックス、木版画:ヨースト・アマン、フランクフルト、1568年)
に描かれた製本士とも、19世紀世紀末、英国アーツ&クラフツ運動の
造形家とも通底する、身体性をともなった造形であることに気づかされます。
そして、そのおもしろさに次第に惹かれていきます。
特別演習は全員が製作を完了して、夕方5時半に終了。
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ところで塾生諸君、演習でのここちよい達成感が醒めぬまま、
「新年懇親会」と称して、夕暮れの街に、連れ立ってきえていきました。
行き先は朗文堂Websiteでも再再紹介している、神田神保町「咸亨酒店」。
「酒店」とはいいながら、本物の「中国料理店」です。
「咸亨酒店」の紹興酒と、名物のおかゆ料理に、みなさん満足のようす。
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新宿私塾第21期もいよいよ後半戦。各講座はいっそう熱を帯びてきました。
そして塾生同期生だけでなく、期を越えたあたらしいタイポグラフィの仲間も
次第にふえて、皆さんの顔つきも入塾直後とはだいぶ変わって、
タイポグラファらしい顔立ちにかわってきました。
下に紹介する写真、1枚目はお店の従業員さんに撮影していただいたもの。
おおきな鉢は名物おかゆです。少少ピンボケはご容赦を。