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朗文堂 News

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15 November 08

2008 11 15 朗文堂 News

たれが水をやるでもなく、陽もほとんど差さないビルの谷間のせまい生け垣ですが、朗文堂入口のサザンカ(山茶花)が、淡い紅色の花をつけました。もう20年ほどのあいだ、野の艸花が少なくなった今ごろ、けなげに花をつけ、冬の間中花を絶やしません。

♪サザンカ、サザンカ咲いた道、焚き火だ焚き火だ、落ち葉焚き♪

この季節になると、うろ覚えの小学唱歌を口ずさみ、寒さに背中を丸めながら会社に駆け込むのが日課です。そして、いっても詮無いことながら、

「寒いねぇ、きょうは」

があいさつ代わりになります。

皆さま寒さに負けず、お元気でご活躍のことと存じます。例によっていくつかお知らせがございます。

The Edward Johnston Foundation
エドワード・ジョンストン財団/会長・ジェラルド・フロイス氏
11 11 日、新宿私塾に突如来塾、ご講演いただきました。


フロイス氏と河野英一氏

フロイス氏と河野英一氏

フロイス氏と河野英一氏。(上)

70数歳とは思えない達者な手さばきでパソコンを駆使されるフロイス氏。(左)

アーツ・アンド・クラフツ運動の指導者のひとりで、カリグラファ、タイポグラファとしても著名な、エドワード・ジョンストンを記念する同財団は、イギリス東南部のゆたかな自然にいだかれたディッチリングにあります。この地はまた晩年のエドワード・ジョンストンが居住した地でもあります。

同財団には、カリグラフィとレタリング芸術の資料と論文がふんだんに収蔵されおり、ヘルマン・ツァップ氏が名誉会長を務め、フロイス氏が会長を務めています。また、ジョンストンの不朽の名作とされる著作『 Writing, Illuminating & Lettering 』は、『書字法・装飾法・文字造形』として朗文堂から翻訳刊行されていますので、ご興味のある方は是非あわせてご覧ください。

来日直後、憂慮した時差もそれほどつらくなかったそうで、どうしてもアクティブなタイポグラファと会いたいということで、突如のご来社でした。折から新宿私塾第 13 期第 8 回講座の開講中でしたが、にわかに「アーツ & クラフツ運動とエドワード・ジョンストンの役割」と題した講義に変更。塾生諸君も驚くやら喜ぶやら、大忙しでした。

Gerald Fleuss 氏には著作『 Practical Calligraphy 』もお有りで、実践・理論ともにカリグラフィの権威ですが、とても気さくで、

Fleuss は覚えにくいでしょう? 日本のかたなら 風呂椅子 と覚えてください」

これには 1 本取られました。そして何本かのカリグラフィ・ペンを取りだして、日本の友人に向けその場で見事なカリグラフィの実演会! ハプニングの連続でしたが、有意義な 30 分を新宿私塾の若者に囲まれて過ごされました。

エドワード・ジョンストン財団詳細: http://www.ejf.org.uk/

『ヴィネット 01 トラヤヌス帝の碑文がかたる』
11 28 日第 2 版第 1 刷りを発売いたします。

http://www.robundo.com/book-cosmique/vignette.html


ご好評いただいております《タイポグラフィ・ジャーナル ヴィネット》シリーズ No.01 として刊行いたしました『トラヤヌス帝の碑文はかたる』の増刷作業が展開しています。

『トラヤヌス帝の碑文はかたる』(木村雅彦著)は、ローマン体大文字(ローマ字)の源とされる、ローマ帝国最盛時の皇帝・トラヤヌス帝の顕彰碑に刻まれた碑文の現地調査をもとに、豊富な写真・図版と、詳細をきわめた解説で圧倒的なご好評をいただきました。

発売間もなくから品切れとなり、4 年余にわたり増刷が待たれていた好著です。ここに改訂を加え、第二版第一刷りとして『トラヤヌス帝の碑文はかたる』の増刷作業が進行中です。

今回の増刷を機に、ヴィネット・シリーズ既刊書ともどもご愛読たまわりますようお願いいたします。

タイポグラフィ学会論文発表会を京都で開催。
11 22 日[土]1 時より 京都造形芸術大学望天館にて
朗文堂 ブックコスミイク と アダナ・プレス倶楽部が出向します。


別添情報のように、タイポグラフィ学会論文発表会が、11 22 日、京都造形芸術大学 望天館にて開催されます。

同講演会に協力し、朗文堂からは「 robundo book cosmique 」が既刊書を展示します。また「アダナ・プレス倶楽部」が関西地区はじめてのお披露目となる Adana-21J をひっさげて、京都造形芸術大学におけるタイポグラフィ学会に出向します。

3 連休の初日ですし、紅葉の京都は混雑しそうです。それでもこの機会に皆さまに元気な活版印刷機 Adana-21J をご覧いただき、タイポグラフィ関連図書をかこみながら、ひとときの語らいができたらと存じます。22 日[土]1 時 —  5 時まで望天館という建物の入口で Adana-21J の実演をいたします。詳しくは添附ファイルをご覧いただき、ご来場のほどお待ち申しあげます。

PDF: 268KB/タイポグラフィ学会研究論文発表会のお知らせ

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160-0022 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル 4F

telephone 03-3352-5070 , facsimile 03-3352-5160

http://www.robundo.com/, typecosmique@robundo.com » send email

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