2008 年 08 月 06 日
孫 明遠 講演会
本講演会は、近代活字版印刷術が清王朝後期に中国にもたらされてから、中国人自身の手によって開発された金属活字を、主要な活字鋳造所・活字版印刷所 19 社の資料を精査・系統化して、そのすべての先行研究を含めて、詳細な図版とともに紹介するものです。
孫明遠氏はタイポグラフィ界にとっては期待の研究者です。また「明朝体金属活字」は、欧米人の手によって初期開発がなされ、日本に招来され、日本人の手によって精緻化・シリーズ化されたものであることを解明しています。それが清朝最末期、科挙の制度の廃止に伴い、日本の学校制度を取り入れた中国に、翻訳教科書とともに再移入されたとする歴史的事実を、博士論文『中国におけるグラフィックデザインとタイポグラフィの歴史的発展に関する研究:1805 — 1949』で詳細に論証されました。
すなわち、19 社の企業の概要と、30 種の「倣宋体」と「楷書体」の開発経緯を探求し、漢字を産んだ国・中国でもこれまで論証されることのなかった「漢字活字書体」について、中国と中国語を母国・母語とする孫明遠氏自身に語っていただく、またとない講演会です。
実は同氏は朗文堂から著作を発表すべくその執筆作業中でしたが、晩秋から中国への出向が決まり、急遽講演会を設けてお引き受けいただきました。皆さまの積極的なご参加をお待ちもうしあげます。
と き
9 月 5 日[金]19:00 — 21:30
(受付開始 18:15 朗文堂ミニショップをご覧ください)
ところ
新宿区立戸山生涯学習館 大ホール
〒162-0052 新宿区戸山 2-11-101 戸山ハイツ 11 号棟 1 階
Telephone: 03-3207-1181
http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/map/ookubo_toyama.htm
交通機関
※駐車場はありませんので、
公共交通機関等をご利用ください。
東京メトロ:副都心線 東新宿駅
(B2 出口 ホテルサンルート前)より徒歩 10 分
都営地下鉄:大江戸線 若松河田駅(河田口)より徒歩 12 分
JR 山の手線:新大久保駅より徒歩 20 分
都営バス:国立国際医療センター下車より徒歩 2 分
・JR 新大久保駅より都営バス
「新橋駅行き」
約 10 分で国立国際医療センター
・JR 新宿駅西口より都営バス
「医療センター経由女子医大行き」
約 20 分で国立国際医療センター
定 員
100 名(お申込先着順)
FAX:03-3352-5160 または
E -mail: typecosmique@robundo.com » send email に「孫明遠氏講演会参加希望」として、返信用アドレスを明記してお申込みください。3 営業日(8 月 13 — 17 日は夏期休暇)以内にお断りの連絡が無い場合は受付終了とします。
会 費
1,000 円(税込・当日会場受付にてお支払い)
主 催
朗文堂 新宿私塾
後 援
タイポグラフィ学会
孫明遠氏のプロフィール
孫 明遠(Sun Mingyuan)
1973 年
中国陝西省西安市生まれ。
1993 — 1996 年
中国陝西省西安大学視覚伝達コース卒業
1996 — 1997 年
中国陝西省西安市雁塔区職業高級中学教員
1997 年
来日
1997 — 1998 年
京都外国語センター日本語学校在学
1998 — 2002 年
京都芸術造形大学情報デザイン学科卒業(学士)
2002 — 2004 年
九州芸術工科大学博士前期課程修了(芸術工学修士)
2008 年
九州大学大学院芸術工学府博士後期課程修了
(芸術工学博士)
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