コラム No.002
築地活字の概略史[文責:アダナ・プレス倶楽部 敬称略]
出典資料:『日本印刷人名鑑』(日本印刷新聞社 昭和 30 年 11 月 5 日)
平工太三郎 初代代表
1919 (大正 8 )年 6 月
博文館印刷所(現共同印刷)と提携し、
「横浜博文館 平工太三郎商店」を創業
金属活字鋳造販売・印刷材料販売を主業務とする
(横浜市中区南太田町)
1923 (大正 12 )年 9 月
関東大地震のために罹災する
横浜市中区蓬莱町に店舗を移築
平工守一 第 2 代代表
1933 (昭和 8 )年 8 月
「横浜博文館」を継承。活字鋳造設備を拡充し、
印刷関連機器の販売も繁忙を極める
海外への出荷も好調で、盛況をきわめた
1945 (昭和 20 )年 5 月
第二次世界大戦のため、空襲で一切を焼失
平工榮之助 第 3 • 5 代代表
1946 (昭和 21 )年 7 月
中国より復員。直ちに家業復活の準備に着手
1947 (昭和 22 )年 10 月
横浜市南区吉野町 2-4 にて営業再開
1948 (昭和 23 )年 8 月
「株式会社平工商店」を設立。
1956 (昭和 31 )年 3 月
活字自動鋳造機 13 台、活字母型 26 万個所蔵を誇る
株式会社平工商店東京支店(中央区入船 3-1 )を開設
( 1967.2 分離独立)
1959 (昭和 34 )年 3 月
— 4 月
株式会社平工商店青森支店(青森市横山町)を開設
( 1967.7 分離独立)
株式会社平工商店秋田支店(秋田市千秋矢留町)を開設
( 1967.4 分離独立)
平工愛子 第 4 代代表 [平工榮之助の妻/岩田百蔵の長女]
1968 (昭和 43 )年 2 月
築地活字販売株式会社を設立。
株式会社築地活版を設立。店舗賃貸業を開始。
1969 (昭和 44 )年 1 月
日本鋳字株式会社の鋳造設備の一切と人員を授受。
国内屈指の活字鋳造業者となる
1979 (昭和 54 )年 9 月
創業満 60 周年を記念して、
活字見本帳『築地活字の十一書体鑑』を発行
写真上:岩田百蔵
写真右:
『築地活字の十一書体鑑』
創業満 60 周年記念の
画期的な見本帳
平工希一 第 6 代代表 [平工榮之助・愛子の長男]
築地活字代表 築地活字販売の事業を継承
都市計画により横浜市南区南吉田町 2-23 に移転
2008 (平成 20 )年、店舗拡大のため現在地に移転
(〒232-0014 横浜市南区吉野町 5 丁目 28-2(三進興業ビル 1F ))