朗文堂 アダナ・プレス倶楽部 こんな時代だから、活版印刷機を創ってます。

以前のアダナ・プレス倶楽部ニュースです。
現在はブログにてお知らせしております。

ニュース No.017 【アダナ・プレス倶楽部便り】

お待たせしました。Adana-21J の出荷です !

ズラリと並んだ精密機械を実機検収中です。写真で紹介します。

Adana-21J

※広くて天井が高い工場です。Adana-21J が勢揃いしています。

広い工場の天井には移動式のクレーンが走りまわり、重機をつり上げたり、つり下げたりしての作業が展開中です。この工場の主力製品は、ほとんどが何トンもある精密機械で、超大手の光学機械メーカーや、大手新聞社のスタッフも、打ち合わせや検収に訪れ、広い工場のあちこちで組み立て、調整、検収作業が実施されています。

 いささか天上の高さと釣りあいがとれませんが、その広い工場の一隅を大威張りで占めているのが、ピッカピカのわれらが Adana-21J です。

Adana-21J

※精度と強度は、すべてのマシンが一発で合格でした。

それらのズラリと並んだ Adana-21J の数十台のすべてを、1台1台、精度・強度・操作性を検収しています。まずは設計部と組立部の技師の立ち会いのもとで、各種の Jig(治具とも当てます。工作物の切削工具を、正確・迅速に加工するための道具)を機械の各部に当てて設計図と仕様書通りかを検証し、ついで、細部にわたっての操作性を調整部の技師と検証します。また実際の印刷版で1台1台、印刷試験が実施され、その「実機印刷テスト」に合格したものから順に、機械ナンバー毎に「検査合格証」が添附されていきます。

Adana-21J は、印刷版をしっかり支え、印圧を力強く受けとめる「圧盤」の強度と精度の向上に注力しましたから、重量は 19.5kg あります。ところが検収にあたっては、四方八方から機械全体にわたって厳しい視線を注ぎますので、どうしても広い工場内を少しずつ移動させながらの検収になります。

Adana-21J

※チェースを取りつけ、印圧調整にはいります。

Adana-21J

※正確に、慎重に、厳しい視線を注ぎます。

Adana-21J

10 台を超えてくると、実機テストも汗だくです。

現在ではほとんどの機器が電動式ですから、コードを這い回らせての通電試験が中心だそうです。ところが Adana-21J は手動の印刷機ですから、実際の印刷版による、実際の印刷テストが中心です。印圧調整ネジは有効に機能しているか、各種の紙押さえの精度と強度は……、そんな検収作業が続いています。

 今回も写真記録を中心に、出荷寸前の Adana-21J の検収作業をご紹介しました。

Adana-21J

※すべての機械で実機テストを行い、そのテスト・プリントが添附されています。

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