『周礼』静嘉堂文庫所蔵
中国の南西部四川省は、ふるくは蜀とよばれていました。唐王朝末期の木版印刷術の発祥地のひとつで「蜀大字本」と呼ばれ、
「字大如銭、墨黒似漆
thinsp;──thinsp;文字は古銭のように大きく、文字の墨の色は黒漆のように濃い」
とされます。
唐王朝ののち、五代十国の混乱をへて建朝された北宋時代にも、唐王朝官刊本の伝統的な体裁を四川刊本は継承していました。また女真族の金国との争乱に敗れ、都を開封から臨安(現・杭州)に代えて建朝された南宋での、刊刻事業の継続と、覆刻(かぶせぼり)のための原本の供給に、四川刊本は大きな貢献をはたしました。
ところが、こうした四川刊本も、相次ぐ戦乱と文書弾圧のなかに没して、『新刊唐昌黎先生論語筆十巻』『蘇文忠公奏議』『周礼 しゅらい』など、きわめて少数の書物しかのこっていません。その代表作がわが国に現存する『周礼』(静嘉堂文庫所蔵)です。
『周礼』の力強い字様には、横画の収筆や曲折に「龍爪 りゅうそう」とされる、鋭角な龍の爪にも似た特徴が強調されています。これは起筆にもあてはまり、またどっしりとした収筆です。縦画の起筆にみられる蚕頭の筆法は『周礼』においてはさらに強靱になり龍爪に相対しています。このような顔真卿の書風が四川刊本字様となり、力強く独自性のある刊本字様へと変化したといえます。これは工芸の文字として整理がすすんだことをあらわしますが、唐代中期の顔真卿の筆法の特徴を十二分に引き継いでいるともいえます。「四川宋朝体 龍爪」は、このような顔真卿書風と、四川刊本字様を継承した、あたらしいデジタル・タイプとして誕生しました。
Digital Typefaces for Professionals
OpenType for the Macintosh and the Windows
四川宋朝体 Combination 3
もとい龍爪 さきがけ龍爪 かもめ龍爪
販売価格:10%税込価格 19,800円
(本体価格 18,000円)
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パッケージ内容:CD-ROM 1 枚
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四川宋朝体 Combination 3 パッケージ内容
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収容媒体:CD-R
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製品仕様:Macintosh、Windows対応OpenTypeフォント。 PDFファイルにエンベット(埋め込み)可能・アウトライン化可能。
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収容字種:JIS X0201(半角片仮名をのぞく)および JIS X0208(第一水準・第二水準)に準拠しており、機種依存文字は含まれていません。和字書体の「もとい」「さきがけ」「かもめ」それぞれに、漢字書体の四川宋朝体「龍爪」が標準セットになっています。
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原字制作:今田欣一[欣喜堂]
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価格/四川宋朝体 Combination 3 10%税込価格 19,800円(本体価格 18,000円)
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