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朗文堂 News

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01 September 2008

2008 09 01 朗文堂 News

驟雨というにはあまりにはげしい雨が連日襲いました。異常気象と軽々にはいいたくないのですが、夏の風物詩として風情のある夕立でも驟雨でもなく、豪雨といったほうがよい雨でした。

それでもきょうは空が高く澄み、すじ雲が涼風をはこんでくれます。そして、猛暑のせいでしょうか……、梨もプラムも甘さがたっぷりで、食欲をそそる秋のこのごろです。

例によってお知らせがいくつかございます。

孫明遠氏講演会満員となりました。ご来場をお待ち申しあげます。

詳細: http://robundo.com/robundo/news/study-group5.html


9 5 日[金]19:00 — 21:30 にわたって開催予定の「孫明遠氏講演会」は、おかげさまで定員を充たして受付を終了いたしました。講演会準備のために、孫明遠氏は夏休みもなく準備に没頭され、メールや宅配便が福岡と新宿をいったりきたりの毎日でした。

 漢字を産み、文(ふみ)と書法芸術をおもく見る中国ですが、近代印刷術が招来された際、損傷がめだっていた科挙の教科書を中心とした古典文書の複製がいそがれ、現在のオフセット平版印刷の前身の石版印刷がもてはやされました。いっぽう活字を印刷版とする活版印刷の普及は日清・日露の戦争も終わった 1905 年(明治 38)、科挙の制度が廃止されてから以降のことだったことは、従来わが国ではほとんど理解されてきませんでした。

 すなわち、中国語の古典文書がない活字版印刷は、おもにキリスト教の布教のために外国人占領地(租界)で展開され、ふつうの生活人の目には、近代鋳造活字はもとより、活字版印刷もほとんど知られていなかったという中国の現実があります。また最近では、初等教育から筆書(書道)がはずされ、字・文・書法ともに、ひとつの転換点にさしかかっているようです。

 孫明遠氏は講演会の翌 6 日[土]には、中国に向けて旅立ちます。そんな慌ただしいさなかですが、孫明遠氏、朗文堂ともに、講演会に向けて全力投球いたします。東アジアの近代活字版印刷史研究に一石を投ずる、意義有る講演会となります。皆さまのご参加をお待ちしております。

こんな時代だから、金属活字も創っています。
その名は「アラタ 1209」です。詳細発表をお楽しみに。


「こんな時代だから、活版印刷機を創っています」と称して、アダナ・プレス倶楽部が発足したのは一昨年ことでした。そして「活字版印刷機 Adana-21J」が誕生したいま、アダナ・プレス倶楽部があらたな挑戦をはじめました。あなたの活版ライフのスタートは活字版印刷機 Adana-21J と、新鋳活字「アラタ 1209」から。アダナ・プレス倶楽部がお手伝いします!

実践活字母型彫刻 ── 感動創造の旅のご案内。

詳細: http://www.robundo.com/adana-press-club/news/news039.html


感動創造の旅「実践活字母型彫刻」にお申込みありがとうございました。この企画は、ほぼ消滅しかかっているベントン型活字母型彫刻機を実際に使用し、活字づくりのイロハから体験していただく画期的な催しです。カッパン・ルネサンスのためには、根底となる活字の新鋳造が欠かせません。すなわち「活字文化を守れ」という後ろ向きの姿勢ではなく、ここ四半世紀ほど試みられなかった「活字書体をあらたに創造する旅」となります。

この貴重な体験を共有することで、カッパン・ルネサンスに挑む勇気が湧いてきます。特急電車でも小一万ほどかかりますので、ドライバー付のマイクロバスをチャーターしての楽しい旅を企画しました。皆さまの意欲的なご参加をおまちしております。

活版カレッジ第 1 期がスタート ! 第 2 期受講生申込み受付中 !

詳細: http://www.robundo.com/adana-press-club/technical-guidance/


待望久しかった「活版カレッジ」がいよいよスタートしました。第一期生は意欲満々。安全・快適にカッパン・ライフを展開するためにも、活版カレッジのカリキュラムは「知・技・美」の三領域をバランスよく学べます。来年 1 月開講予定の第二期生にも、すでに何人かのかたがお申込みをされています。

ともかく昼間部・夜間部ともに 4 名限定の徹底した少人数のカレッジです。カッパンに関心がおありのかたは、ともかくまず予約をし、「活版カレッジ」で学ばれることをお勧めいたします。

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