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『japan japanese』刊行記念 ヘルムート・シュミット氏の講演会+展覧会のお知らせⅤ

helmut schmid  typography talk ── made and naturalmade
helmut schmid  typography exhibition ── made and naturalmade
終了いたしました。
ご来場いただきました、たくさんの皆さま
ご支援いただきました、たくさんの皆さま
ありがとうございました。


櫻花爛漫、春たけなわの候となりました。
ヘルムート・シュミット氏を迎えての講演会
『made and natural made』はたくさんの
お客さまにご来場いただき、無事終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。


講演会当日にも、ギャラリー館における展示を
ご覧いただきましたが、どうしてもこういう慌ただしい
日には、ゆっくり作品と対話することはむずかしい
ものがあります。

講演会の翌日、03月21日には、20数名の観覧者の
皆さまが、展覧会場にお見えになられました。
そのうちのおひとりは、
「きのうも講演会にきましたが、もう一度展示を
ゆっくりみたくて……」
というかたもいらっしゃいました。

どなたも、ゆっくり時間をとって、掲示作品をていねいに
ご覧になり、そして『typographic reflections』を
熟読されているお姿がとても印象的でした。
────
展示には、ひとの手による工作物-ベルリンの壁の
崩壊のありさま、チェルノブイリの癒えることのない惨事、
そしてもともと「幸福の島」であったはずの福島を襲った
大事故などがつづられています。
そして最後にシュミット氏は「deeds. -not words 」と
おだやかながら、力づよくかたりかけます。
────
自主制作シリーズ『 typographic reflections 』の
一冊一冊も、ふかい洞察と、丹念にかさねられた思考が
ていねいに記録されています。
週末の2日間、ぜひとも展覧会場にお出かけいただき
ゆっくりと作品との対話をおたのしみください。







man made  nature made
マンメイド ネイチャーメイド

展覧会 東洋美術学校 ギャラリー館
3 月20日[水・祝] 16 : 30-19 : 00
3 月21日[木]-24日[日] 12 : 00-19  : 00
最終日 17 : 00 まで
◉ 上記日時に、自由にご観覧いただけます。
ご友人をおさそいいただき、ご観覧ください。

『japan japanese』刊行記念 ヘルムート・シュミット氏の講演会+展覧会のお知らせⅣ

《講演会  made and Natural made 盛況裡に終了》
2013年03月20日[水・祝]、東洋美術学校講義室にヘルムート・シュミット氏をむかえて、盛況裡に終了いたしました。
ご来場の皆さま、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。


 man made  nature made
マンメイド ネイチャーメイド

展覧会 東洋美術学校 ギャラリー館
3 月20日[水・祝] 16 : 30-19 : 00
3 月21日[木]-24日[日] 12 : 00-19  : 00
最終日 17 : 00 まで
◉ 上記日時に、自由にご観覧いただけます。
ご友人をおさそいいただき、ご観覧ください。


新刊紹介

いまこそ、風景資本を考えるとき!

風景資本論

地域の資源となりうる風景ランドスケイプとは、
どのようなものか

風景の読み方、風景のデザインを、
本質と事例から考察する。

著   者  廣 瀬  俊 介
装   本  A5判 並製本 136ページ フルカラー
価   格  2,100円(本体2,000円)
発  行  所  株式会社 朗 文 堂
ISBN978-4-947613-85-1

◎ ご購入はお近くの有力書店か、小社直接購入も可能です。
◎ 直接注文は 朗文堂 @メール:robundo@ops.dti.ne.jp

朗文堂 営業部
160-0022 東京都新宿区新宿2-4-9
Telephone 03-3352-5070
Facsimile 03-3352-5160
http://www.ops.dti.ne.jp/~robundo


〔風景資本論発刊にあたって〕
――
リード・コピーから抜粋

風景のデザイン――ランドスケイプデザインとは、単にある土地のかたちを庭園のようにつくり替えることではなく、人間のつくる社会と自然との関係の調整を必須条件として、人間が生活する場をつくること、またはつくり直すことを指す。人間が心身ともに健やかに生きるには、自然と社会の関係を調える努力が欠かせない。それは人間が人間のために行うこの仕事の必須条件となる。
「風景」はある土地の姿である。土地の成因から人間が受けとる事物を含めて、風景の解釈を拡げる。
「資本」は、人間の生活と地域社会を持続可能にする基と定義する。
「地域経営」とは結局人間の生活と地域社会を持続可能にすることであって、それは環境、教育、福祉、医療、産業、文化……といった人間の生をささえる総てに留意をして、自然と人間の関係を調える営みにほかならない。

〔著者紹介〕
廣 瀬  俊 介  ひろせ しゅんすけ

1967年千葉県市川市生まれ。ランドスケイプデザイナー。風土形成事務所主宰、東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科准教授、岩手大学大学院工学研究科デザイン・メディア工学専攻非常勤講師。
人間が生きる環境の形成のあり方を根源的かつ総合的に探究する手段としてデザインを選び、1989年以来活動を続けてきた。著書『町を語る絵本 飛騨古川』、共著『都市環境デザインの仕事』『テキスト ランドスケープデザインの歴史』、論考「風土形成序説––浪江町の風景を読むことを通して」「思い出の風景から考える被災地復興」(いずれも『季刊東北学』誌に寄稿)など。

新刊紹介/ハンドプレス・手引き印刷機

明治最初期、平野富二らが成し遂げた
鉄製印刷機製造、活字製造、鉄製艦船の造船とは
鋳型による“金属の鋳造 ≒ 複製”という
共通基盤を有していた!

書  名   ハンドプレス・手引き印刷機
著  者   板 倉  雅 宣
装  本   B5判 並製本 104ページ
発  売   2011年09月15日
定  価   1,900円(本体 1,995円)
        ISBN978-4-947613-84-4

明治の文明開化にともなって近代工業が勃興した。そのさきがけとなった「手引き活版印刷機」は、25歳にして長崎製鉄所所長 兼 小菅船渠掛 コスゲ-センキョ-カカリ だった平野富二らが、1872年(明治5)27歳にして上京した翌年から、東京京橋区築地二丁目において開発・製造された。
鉄製印刷機の製造とは、熔解・鋳型製造・鋳造・切断・研磨・組立などの広い技術基盤を要し、これもまた、鋳型によって鋳造(大量複製)された活字が「手引き印刷機」によって印刷(複製)され、当時の世界では有数の識字率を誇ったわが国「国民」の、情報伝達や図書の印刷に用いられた。

★     ★     ★     ★

わが国の近代印刷の黎明は、板目木版への刻字から、金属鋳造活字文字組版への変革をもたらし、バレン摺りから鉄製印刷機の使用への転換をともなった。蒸気機関や電動モーターなどの動力の実用化に先だつこのころ、総鉄製とはいえ「手引き印刷機」は、人力をもっぱらとする素朴な活字版印刷機であった。本書は幕末期に点描のように導入された輸入活版印刷機から説きおこし、1872年(明治5)長崎から進出した平野富二らによる「手引き印刷機/ハンドプレス  Hand Press」の開発と、その急速な全国への普及、追随した各社の動向を丹念に追っている。ともすると従来の近代活字版印刷の研究は、金属鋳造活字とその書体形象に集中したきらいがあった。ここに板倉雅宣氏を著者として、ようやく活字版印刷術の車の両輪ともいえる、印刷機と活字に関する近代タイポグラフィの開発史研究への道筋が明瞭に姿をあらわした。

はじめに――著者/板倉雅宣

幕末から明治最初期にはじまった、活字で印刷する仕事は、オフセット印刷に変わり、現在ではパソコンで文字を組んでプリント・アウトすれば、誰でも印刷ができるようになってきた。この方式は当初はDTP(デスク・トップ・パブリッシング)と呼ばれていた。

明治初年になって印刷機は木製から金属製になり、印刷版は木版から金属活字版になり、バレン摺りから機械刷りになった。また鋳造活字を量産販売するようになった。本木昌造は手引き印刷機を試作し、長崎製鉄所に在籍した平野富二は、平野造船所(のちの石川島播磨重工業)を創業して、造船を手掛けるかたわら、明治6年ころ「手引き印刷機」「ハンドプレス Hand Press」といわれ、印刷するのに手でハンドルを引いて行う形式で、英国で発明されたアルビオン・プレスを模作して販売した。

手引き印刷機は、明治5年ころから20年代までの文明開化の時代に、書物の印刷に欠かせなかった。特に政府の通達「達」「布告」等を印刷するために各県に採用をねがい、その普及につとめたので、全国で広くつかわれるようになった活版印刷の主力機であった。
明治9年頃になると動力が導入されるが、各社によってその導入時期は9-40年ころまでと様々であったが、次第に普及するのにつれ、手引き印刷機は終焉を迎えるようになる。

最近、活字版印刷に興味を持つ人が多く出てきた。ハンドプレスといって、手でハンドルを引いて印刷する小型印刷機Adana-21Jなどが人気を得ている。この機械は昔、名刺やはがき等を印刷するための印刷機として、名刺印刷屋で使われていたもので、「手キン」「手フート」と呼ばれていた。足踏み式(フート Foot)印刷機を小型にして、手で引いて印刷するようにしたもので、もとの名の「フート」という名が残っている。

これは従来の手引き印刷機が、手にインキヘラを持って、練盤の上でインキを練り、ローラーで版面につけるという「ハンド・インキング hand-inking」であったのに対し、自動的にインキを練って付ける「セルフ・インキング self-inking」方式になり、机の上で、素人にも簡単につかえるものになって普及していった。DTPの先駆けというべきものである。

このハンドプレスが現れる前に、やや大型の足踏み印刷機があった。プラテン印刷機(Platen press, 平圧印刷機)といわれるもので、これはシリンダープレス(円圧機械)に対することばで、ゴードン印刷機、ビクトリア印刷機などを思い浮かべるが、ワニが口を開けたような形状をした印刷機で、版盤が垂直に立っていて、圧盤がハンドルで開閉する仕組みになっている印刷機である。
清水卯三郎がパリ万国博覧会で見て購入し、日就社で『東京日日新聞』を印刷したというゴードンが開発した印刷機がこれである。
明治の印刷機械の事情を探ってみた。

 ハンドプレス・手引き印刷機  目 次

木製手引き印刷機
スタンホープ・プレス
明治初期の新聞印刷機と輸入機販売者
アマチュア用端物印刷機(手フート、手キン)
コロンビアン・プレス
ワシントン・プレス
アルビオン・プレス
国産のアルビオン型手引き印刷機
平野富二の丸Hマークはいつ頃のものか
内国勧業博覧会の印刷機械出品状況
活版社の創業と布達類の活版化
印刷機の設備状況
手引き印刷機の終焉
動力の導入
わが国に現存する国産手引き印刷機
わが国に現存する外国製手引き印刷機
手引き印刷機以外の機種で現存する印刷機械
アルビオン・プレスの構造
手引き印刷機のサイズと価格
手引き印刷機の印刷能力
印刷機械の輸出入
付  参考文献
   年  表
   参考資料 秀英舎の印刷設備 推移

新宿私塾第18期修了

タイポグラフィの前衛を養成することを目標とする、ちいさな私塾が新宿私塾です。新宿私塾第18期は、東日本大地震の襲来から間もなく、2011年3月22日に開講しました。
この大地震と原発事故の影響は新宿のちいさな私塾にも大きく、受講生として申込みを済ませていたひとのなかに、激甚被災地の出身のかたがいらして、ご家族の窮状から急遽入塾が中止になるなどの混乱もみられました。
また、開講からしばらくは、間断なくおそいかる余震への恐怖もありましたし、計画停電騒動から節電行動への変化もありました。また、いっこうに収束をみない原発事故への怖れなど、ともかく多難な環境でのスタートでした。

それでも、こんな困難を抱えた時代に、「われこそは、タイポグラファの前衛たらん」として結集した、意欲的な若者の集団は、環境が厳しくなればなるほど、結束し、毎回の講座は真剣かつ真摯な、熱い講義が展開しました。新宿私塾第18期生はみな、所定の24講座のすべてを修了し、8月27日[土]に終了制作発表会を迎えました。
終了制作発表会は午後1時-6時まで続き、その後も講師陣との質疑応答、同期生同士の別れがたいおもいからの談話会。そして、ついに席を代えての飲食会。終わってみれば11時をはるかにまわっていました。

造形界に吹く風は必ずしも順風とはいえないいま、ここに新宿私塾第18期生の意欲的な若者集団が、たくましく、大きくはばたく日がやってきました。皆さんのこれからの造形生活に幸多かれと祈るとともに、新宿私塾を支えていただいております講師陣の皆さまには、熱く御礼申しあげます。
なお、新宿私塾第19期生の申込み枠に、まだ若干のゆとりがあります。「われこそは、タイポグラファの前衛たらん」とおもう有志の皆さまのお申込みをお待ちしています。

小社図書2冊、グーテンベルク博物館に長期保存!

『VIVA!! カッパン♥』 

『バーゼルへの道』

ドイツのグーテンベルク博物館が
パーマネント・コレクション

 ¶ 皆さまにご愛読いただいてまいりました、小社刊行書2冊が、このたび、ドイツのグーテンベルク博物館にパーマネント・コレクションされました。
   ◎『VIVA!! カッパン♥』 
         (大石 薫 朗文堂 2010年5月11日)
    ◎『バーゼルへの道』  
         (ヘルムート・シュミット 朗文堂 1997年6月3日)
 

¶『VIVA!! カッパン♥』は、写真図版が主体ですが、日本語だけの活字版印刷術入門書の性格をもった書物です。ですからドイツのタイポグラファにとっては即座に理解できる書物とはおもえませんでした。それでも同館の優秀な学芸員は、本書の狙いと意義を理解され、『VIVA!! カッパン♥』を、長期保存書(パーマネント・コレクション)として選定されました。
 

¶ 『バーゼルの道』の正式名称は『der Weg nach Basel, The road to Basel, Basel e no michi』であり、書名があらわすように独・英・日のトリプル・リンガル表記のタイポグラフィの書物です。『バーゼルへの道』は、初版・再版と販売し、引き続いて、再再増刷の承諾をもとめているのですが、著者が別の版元から新刊書を発行したこともあって、残念ながら目下のところ、品切れ書になっています。

 ¶ ですからいまは、素直に近代活字版印刷術発祥の地・マインツのグーテンベルク博物館に、『VIVA!! カッパン♥』、『バーゼルへの道』の2冊の書物が長期保存された事実を喜び、読者の皆さまに、深甚なる感謝のおもいを込めてご報告いたします。

タイポグラフィ講演会終了

On Type Designs

和字と漢字

今田欣一の書体設計

たくさんのご来場ありがとうございました

講師の今田欣一さん

2011年7月3日[日]、タイポグラフィ講演会《On Type Design 和字と漢字――今田欣一の書体設計》が無事終了いたしました。本講演会は、東洋美術学校を会場として、120名余のたくさんの聴講者をお迎えすることができました。ご多忙のところ、また、せっかくの日曜日、《On Type Design 和字と漢字――今田欣一の書体設計》のご聴講をたまわり、ありがとうございました。

講演でご紹介しました各種のデジタル・タイプは、Website 朗文堂 robundo type cosmique を中心に、CDRをメディアとし、また、各種の情報を添付して販売しております。また、ご来社、ご発注をたまわれば、紙媒体による詳細カタログを進呈いたしますが、事前に確認をご希望の方は、同じページの《欣喜堂書体シリーズ PDF版》からご確認いただけます。

今回の講演会にあたり、東洋美術学校様には会場を拝借し、学生諸君の力強いサポートもいただきました。また、タイポグラフィ学会会員の、株式会社視覚デザイン研究所様、リョービイマジクス株式会社様の両社から、デジタル・タイプの総合見本帳をご提供いただきました。さらに、目下各地を巡回展示中の「秀英体 100展」の情報を、大日本印刷株式会社秀英体開発室よりご提供いただきました。各社・各校には深甚なる謝意を申しあげます。

会場の大半を占めていたのは、新宿私塾と活版カレッジ修了生の皆さんでした。久しぶりにお顔を拝見するかたもいて、同期生同士の懐かしい輪がいくつもできていました。新宿私塾と活版カレッジ修了生の皆さんがおおきく成長され、また、逆風下の造形界で、どなたもたくましく活躍されていることをとても嬉しくおもいました。また近々こうした催しをご希望されるかたも多く、とても嬉しい一日でした。ありがとうございました。

WS+講演会へのお誘い

新宿区歴史博物館  地場産業講座

新宿わが街 印刷の街

~活版印刷の新たな挑戦~

ワークショップと講演を行います。

明治最初期、銀座・築地・日本橋周辺で産声をあげた活字版印刷術≒タイポグラフィが、なぜ新宿区にその重心を移すにいたったのか? そして新宿区がなぜ情報発信の枢要な地域となったのか? すなわち、新宿と印刷業のかかわり、新宿地場産業としての未来展望、そして活字版印刷の歴史と未来展望について、豊富な資料をもとに、楽しく学べる講座内容です。まだ定員には余裕があるようです。今田欣一氏の講演会に続いてのご案内となりますが、皆さまのご来場をお待ちしております。

※ 会場ではワークショップとして Adana-21Jを用いて記念カードの印刷も体験できます。

新宿わが街 印刷の街 ~活字版印刷の新たな挑戦~

【日 時】   7月17日(日)14時~16時
【会 場】   新宿歴史博物館 2階講堂
        東京都新宿区三栄町22
【講 師】   朗文堂/アダナ・プレス倶楽部
          大石 薫 (ワークショップ)
          片塩二朗 (講演)
【定 員】   40名(応募多数の場合は抽選)
【料 金】   600円(材料費込み)
【申込み】   7月4日(月)必着
※web上からお申込になる場合は
1)gakugei@regasu-shinjuku.or.jpあて、
①講座名
②郵便番号・住所
③氏名(ふりがな)
④電話・FAX
⑤年齢
⑥性別
をご記入のうえ、メールでお申込みになるか、
または
2)講座申込画面からお申込ください⇒こちらをクリックして講座申込画面へ

【問合せ】 新宿歴史博物館 学芸課 TEL03-3359-2131

insatukouza_280_288.JPG
体験で使用する活版印刷機Adana-21J

タイポグラフィ講演会

On Type Designs

和字と漢字―今田欣一の書体設計

今田欣一はみずからを活字書体設計者であるとする。そして、現代のタイポグラフィの深化と前進にもっとも有効な手段は、漢字書体と和字書体と欧字書体が三位一体となって奏でるよきハーモニーであるとの信念から、黙々と書体設計にあたっている。これまでは、活字書体設計者は活字書体より前にでるべきではないとして、何度となく招聘された講演企画などは断ることが多かった。

今田欣一にはあまたの開発書体がある。そのうち、朗文堂 タイプ・コスミイク取扱いの主要書体が「欣喜堂デジタル・タイプ」シリーズである。「欣喜堂デジタル・タイプ」は、12パッケージ、80フォンツで構成される大きな書体シリーズを構築している。いまここに活字書体設計者としての今田欣一を講師に迎え、ユーザーの皆さまと親しく相まみえ、「欣喜堂デジタル・タイプ」シリーズを改めてご覧いただき、その設計意図、制作手法、想定用途を懇切丁寧に語る講演会を設けることができた。喜びこれに勝るものはない。皆さまのふるってのご参加をお待ちしたい。

【講演の主要テーマ】
講師紹介[欣喜堂書体の書籍装幀を中心とした使用例を紹介
漢字・和字・欧字書体の研究と分析、その混植への提案
欣喜堂漢字書体「正調明朝体 金陵」の設計意図とその展開
欣喜堂和字書体「まどか」の設計意図とその展開
欣喜堂書体関連資料の展示

【日 時】  2011年7月3日[日]
午後2時より——終了予定午後4時
[受付開始 午後1時30分]

【会 場】  東洋美術学校C棟C-1教室
162-0067 東京都新宿区富久町2-6
アクセス・地図 はこちらから
・都営新宿線「曙橋駅」下車徒歩8分
・東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」下車徒歩10分
・学校法人専門学校 東洋美術学校C棟[地下1F C1教室]

【参加費】
1,000円 [資料代・消費税込・当日会場にてお支払い]

【主  催】 [お申込み、お問い合わせ先]
株式会社 朗文堂 タイプ・コスミイク
160-0022  東京都新宿区新宿2-4-9
@メール : robundo@ops.dti.ne.jp
telephone 03-3352-5070   facsimile 03-3352-5160

講演会参加ご希望者様は、配布資料などの諸準備がございますので、6月21日までに、「今田講演会参加希望」の件名で、お名前、参加人数、ご連絡先をご記入の上、朗文堂宛、@メールでお申込みください。3営業日以内にお断りの返信が無い場合は、受付完了とさせていただきます。

【講師紹介】
今田欣一:活字書体設計者(1954年5月9日— )
1954年岡山県和気町生まれ。1977年九州産業大学芸術学部デザイン学科修了。同年株式会社写研に入社し、文字開発部デザイン課に勤務。さまざまな書体開発に携わった。1996年株式会社写研を退社し、翌年有限会社今田欣一デザイン室を設立して現在に至る。

森川健市製作による活字見本の復刻版

森川龍文堂
邦文活字書体及規格一覧表

株式会社岩田母型製造所
岩田活字母型書体表

この活字ポスターは、朗文堂が影印複写による精密原寸復刻をして、相当長期間にわたって販売にあたってまいりました。ところが近年技術系教育機関を中心にご注文が多くなり、残存部数が僅少となりました。ご希望の皆さまは下記をご参照にご注文ください。
(特別協力:森川龍一氏・井内清氏)

森川龍文 邦文活字書体及規格一覧表

株式会社岩田母型製造所 岩田活字母型書体表

★    ★    ★

森川龍文堂活版製造所(MORIKAWA RYOBUNDO TYPE FOUNDRY)は、初代・森川竹次郎によって明治35年(1902.1)に創業されました。第二代・森川健市(1897―1987)の時代には、大阪活版製造所なきあとの京阪神地区における活字鋳造と販売で、青山進行堂活版製造所と双璧をなす有力活字鋳造所企業でした。とりわけ森川健市によって昭和初期に開発された「新體明朝四号」活字書体は、現行の「朝日新聞」基本書体と、電子活字の「リュウミン」の源流をなす、汎用性のたかい活字書体としてしられます。

欧州での活字の歴史でも、活字鋳造と印刷作業が分離して、つまり活字鋳造所が独自に活字見本帳をつくって活字を販売した歴史はそうふるいものではありません。それが本格化したのは、 産業革命以後、徒弟的職入制やギルド(同業組合)に替えて、モノタイプやライノタイプなどの活字自動鋳植機の登場と、活字父型(母型)彫刻機が登場した1885年から20世紀の初頭にかけてのことでした。つまり手彫り・手組み時代の活字の歴史をいちど総括して、機械化時代の到来にそなえてのものでした。

欧州ではいま、こうしたふるい金属活字の見本帳が発掘されて、どんどん復刻・販売・研究がなされています。それはちょうど百年ほど前と同様に、金属活字、写植活字、電子活字への変化にあたって、過去の歴史を検証し、あたらしい技術への取組みにハズミをつけようとしているものとみられます。

ひるがえってこの国の金属活字をみますと、明治の揺藍期 ヨウランキ から大正時代を経て、昭和初期になりますと、ひとつの円熟期を迎えます。とりわけ関東大震災によって東京築地活版製造所が活力をうしなうと、むしろほかの活字製造所が隆盛して、盛んに活字見本帳などを発行するようになります。森川龍文堂とその代表者の森川健市もそうした事例のひとつとして挙げられます。

日本での活字機械式彫刻(いわゆるベントン活字母型彫刻機)の普及は、本格的には1950年(昭和25)ころから、国立印刷局、三省堂(印刷)、築地活版製造所などで開始されますので、ここにみる活字原型(活字父型・種字)の大半は手彫り(直彫り)によるものです。したがって128種、63万5千字もの活字母型を、森川龍文堂が単独で彫りあげるということはとうてい困難なことでした。ですからすくなくとも「方体宋朝」「長体宋朝」は、名古屋・津田三省堂と共同製作したものを掲載しています。このように、この時代には活字母型を相互に融通しあう、現代のOEMにちかい商慣習も活字界にはありましたので、すべてを森川龍文堂・大阪岩田活字のオリジナルとするのは早計です。いずれにしてもこの二枚の活字見本シートにも研究課題はたくさんひそんでいます。

つまりこの国の活字研究は、まだその端緒についたばかりですし、暗闇のなかを手探りで歩くようなものかもしれません。そうしたとき、正しい道しるべになるのが、残された活字であり、書物であり、なによりも活字見本帳ということになります。この活字見本帳原寸精密復刻のこころみが有志のみなさまの資料としてご活用願えれば、よろこびこれにまさるものはありません。

◎森川龍文堂「邦文活字の書体及規格一覧表」

A2判 金属活字の清刷りを版下として、オフセット平版印刷によって墨1色片面印刷したもの。
推定1936-40年ころ。

この活字見本のシートは、残念ですが発行年月が明示されていません。しかし「龍宋体 リョウソウタイ」が完成して「新発売」とされていますし、森川龍文堂は「変体活字廃棄連動」の影響がおおきな会社でしたので、1936-40年ころの印刷物と推定されます。仔細にみますと、これは活字組版から活字版印刷機(凸版印刷機)によって清刷りをとり、一枚の台紙に貼って版下とし、オフセット平版印刷されたものでした。

さらに四折りにたたまれて保存されていたために、陽ヤケは少ないものの、折線部が破れかかっていて活字資料としては限界に近い状況にありました。したがって極力オリジナルに忠実に、折目の部分のみを若干補修して影印原寸複写し、さらなる半世紀への資料として伝わることを願って製作しました。

◎株式会社岩田母型製造所「岩田活字母型書体表」

788×537ミリ 金属活字の清刷りを版下としてオフセット平版印刷にて2色片面印刷
推定1953-67年 1955年か?

昭和14年以後の大阪では「変体活字廃棄運動」が、官僚の主導によって職烈に展開して、森川能文堂の活字母型のおおくは「聖戦支援」の美名のもとに廃棄・没収をせまられ、あわせて1945年6月の大阪大空襲によって森川龍文堂の本社工場が全面的に罹災しました。

戦後の再建にあたって、すでに50歳をむかえ、前記の諸事情によって貴重な活字母型をうしなっていた森川健市は、活字父型(母型)彫刻機の採用によって昇竜のいきおいをみせていた東京・岩田母型製造所との提携をはかり、1953年7月、岩田母型製造所大阪支店として再出発し、1967年2月大阪岩田母型に改組、そして東京・岩田母型製造所本体が倒産してから、1980年12月大阪イワタと改組・改称をかさねました。したがって「岩田活字母型書体表」は1953-67年の間、おそらく再建直後の1955年ころ、東京本社と協力しながら森川健市が大阪の印刷所を起用して製作したものとされています。

もともと森川健市は活字見本帳の製作にきわめて意欲的で、戦前は同社内に3名ほどのベテラン職人が配された「活字見本帳班」がおかれ、もっぱら各種の見本帳の製作にあたっていたとされています(井内清氏談)。また岩田百蔵による、東京/岩田母型製造所は1968年に倒産しました。その後各地の支店や残存企業がよく経営を持続しましたが、2007年(平成19)3月、イワタ活字販売株式会社(代表取締役・鈴木廣子氏)の廃業にともなって、金属活字母型製造と活字鋳造の拠点を失いました。

連続TV小説『おひさま』

連続TV小説『おひさま』
タイトルに和字書体《きざはし》登場!

左は「NHK壁紙プレゼント」画像より。
右は「和字Tradition 9」より“きざはし”を印字したものです。

ヒロインに井上真央を得て、好調なスタートを切った連続TV小説 『おひさま』 のメーン・タイトルに、爽やかな井上真央にふさわしく、信州安曇野に咲く清楚な草花をあしらったデザインによって、朗文堂タイプコスミイク発売 『和字 Traditional 9』 収録の仮名書体 《和字 きざはし》 が使われています。

《和字 きざはし》は、『長崎地名考』(香月薫平 安中書店蔵版 明治26年11月11日)に使用された活字のうち、和字(ひら仮名とカタ仮名)の印影を丹念に標本採取し、あわせて、ほぼ同時代の活字摘要録『五号明朝活字書体見本 全』(東京築地活版製造所 明治27年)を補助資料として製作されています。

製作者は欣喜堂・今田欣一氏によります。復刻に際して今田氏は、この仮名書風の原資料との同一性に心がけたとしています。ただし、同一性にばかりこだわると、「ほ・え」などのひら仮名異体字(変体仮名)への対処に行き詰まりますし、「あ・お」などは時代性に合致しない形象になっていました。そこで《和字 きざはし》は、伝統のたかみにある和字の、現代におけるよき再生をめざして復刻にあたりました。その詳細は『Vignette 11 和漢欧書体混植への提案』(今田欣一 朗文堂 2003年12月12日)に紹介されていますが、ここではその《和字 きざはし》該当ページを詳細画像データでご紹介しています。








ヴィネット11号 該当ページ図版(抜粋)

タイプコスミイク扱いの和字シリーズには『Revision 9』、『Tradition 9』、『Succession 9』、『Ambition 9』、『和字おゝはなぶさ Family 7』、『和字おゝくれたけ Famly 9』、『和字ますらお Family 9』など、皆さまの造形活動に有効な、OTFフォーマットによる、9パッケージ、61フォンツ(一部重複)があります。連続TV小説『おひさま』をご覧になる際には、ぜひともこれらの書体の由来にも思いを馳せていただけたらと存じます。

活版凸凹フェスタ2011 開催中止

活版凸凹フェスタ2011 開催中止のお知らせ

KAPPAN DECO BOCO FESTA 2011

東北地方太平洋沖地震のため
開催の中止をお知らせします

かつてないおおきな地震が東日本全体をおそいました。東北地方太平洋沖地震によって犠牲となられた皆さまに謹んで哀悼の意をひょうしますとともに、被災された皆さまに謹んでお見舞い申しあげます。

例年ゴールデン・ウィークの期間中に開催され、ご好評をたまわりました「活版凸凹フェスタ」ですが、本年も4月30日[土]-5月3日[火・祝日]、会場も同じ日展会館にて、ファイン・プレスの祭典として「活版凸凹フェスタ2011」の開催準備をすすめてまいりました。

本年は出品者・出展社の規模が拡大し、そうした皆さまの意欲を背景に、小社としては、ギリギリまで減灯下でも開催する方向で検討を重ねてまいりましたが、現下の電力/交通事情と、なによりも原子力発電所による社会不安が拡がっており、これらの諸事情に配慮して、「活版凸凹フェスタ2011」の開催を中止することにいたしました。

意欲に燃えて準備をすすめられていた出展者・出品者の皆さまと、例年「活版凸凹フェスタ」をご支持・ご観覧いただいております皆さまにはご期待に添えず、まことに申し訳なくぞんじます。なにとぞ事情をご賢察、ご了承賜りますようお願い申しあげます。なお、現下の社会不安を払底したあかつきには、「活版凸凹フェスタ2012」として、ぜひとも、同季節・同会場での開催を実現いたしたく、引き続き準備を重ねてまいります。今後とも活版愛好家の皆さまのご支援・ご協力をお願い申しあげます。

東日本巨大地震 お見舞い申しあげます。

東日本巨大地震
心よりお見舞い申しあげます

すべての被災者・被災地の皆さま
朗文堂 ブックコスミイク愛読者の皆さま
朗文堂 タイプコスミイクご愛用者の皆さま
朗文堂 アダナ・プレス倶楽部会員の皆さま
朗文堂 新宿私塾修了生・塾生・常任講師の皆さま
タイポグラフィ学会の皆さま
海外在住の友人・知人の皆さま
すべてのタイポグラファの皆さま

おおきな地震「東日本巨大地震」が襲来しました。皆さま大過なく、ご息災ご無事でいらっしゃいましょうか。いまだに通信環境が不順のなかで、気をもむ毎日でございます。朗文堂の愛読者、ユーザーの皆さまは、東北地方・北関東地方にはたくさんいらっしゃいます。なかにはいまだに連絡のつかない方もいらっしゃいますし、ようやくご連絡をいただいても、仙台のユーザーであり、会員の方のように、あまりの被害のすさまじさに、呆然自失の方もいらっしゃいました。

 「東日本巨大地震」は歴史上にも稀な、おおきな地震であり、津波などの被害もかさなって未曾有の被害をもたらし、多数の尊い人命が失われたとの報道もございます。また在京、関東地区に居住の方でも、ご出身地が激甚被害地域の方もいらっしゃいまして、ご家族をはじめ、親戚・友人・知人の安否に気をもんでおられるかたもいらっしゃいます。もうこれ以上、余震や原子力発電所による被害がないように、皆さまのご息災と、ご無事を心より祈ります。

お陰様にて朗文堂は社員ともども無事でしたし、被害は軽微にて、書棚の本の一部が落下した程度でした。それでも、いまだに、余震や、原子力発電所などが危惧される状態ではありますが、ここは落ち着いて、この難関を皆さまもくれぐれもご注意有られて乗りきってくださることを切望いたします。また、この難関が落ち着きましたら、お元気なお顔、お声を拝見・拝聴いたしたく存じます。なお小社より若干の予定変更がございますのでお知らせいたします。

 ◎  第9回活版ルネサンスフェア
     開催中止のお知らせ

3月25日[金]・26日[土]に開催を予定しておりました「第9回 活版ルネサンスフェア」ですが、現下の諸事情により、中止させていただきます。

第9回 活版ルネサンスフェア

011年3月25日[金]26日[土]
13:30
―19:00

地震の影響により中止とさせていただきます。

朗文堂/アダナ・プレス倶楽部
4F-B

160-0022  新宿区新宿2-4-9 中江ビル4F
Telephone : 03-3352-5070

アダナ・プレス倶楽部の会員と、活版ファンの皆さまを対象とした
新品・中古品のカッパン関連機材・資材の展示即売会です。
手狭な会場ながら、貴重アイテムから、
マニアックな商品までが溢れています!
創作の春に向けて、このチャンスをぜひともお役立てください。

[東京都公安委員会許可 第304380708865号]

アダナ・プレス倶楽部が製造・販売している新品のカッパン印刷関連機器、独自企画開発商品はもとより、カッパン印刷所で長年の使用に耐えてきた優秀な中古品もドッサリ用意いたしました。これらは現在では生産中止となったカッパン関連機器や、個人では入手しにくい活版専用インキなどの器材・資材を含みます。カッパン印刷のサポーターとして、アダナ・プレス倶楽部ならではの、懇切丁寧な使用方法の解説もいたしますので、狭い会場ながらも魅力溢れる展示販売会となります。

折しも「活版凸凹フェスタ2011」をはじめ、春の展覧会や、春の創作活動のシーズン到来。「活版印刷をはじめるぞ!」、「今年も(今年こそ)、活版凸凹フェスタに出展しよう!」と意気込む皆さまには絶好のチャンスです。創作に活用できそうな機材の補充、実制作での疑問解決、技術の向上に、どうぞこの「活版ルネサンス フェア」をご利用ください。
印刷機としてテキンをご使用のかたは、テキンに付属のチェースの内寸寸法を縁取ったものをおもちください。ファニチュアやインテルなどの選択の目安として便利です。

新宿私塾17期修了、18期がスタート!

年度末で多忙だというのに、寒い毎日がつづきます。
それでも各地から花便りがチラホラ。皆さまお元気ですか?

《新宿私塾17期-18期》

3月だというのに突然の雪景色。それでも新潟の修了生からは豪雪の便りも。東京の雪などにおどろいてはいられないようです。ふるくから「三寒四温」といいます。これから陽気も、景気も、ゆっくりと好転するのでしょう。

秋たけなわの昨年9月にスタートした「新宿私塾第17期」は、真摯で意欲的なメンバーによって構成されました。開塾日にはいつも定時で終わることなく、遅くまで講師を交えて熱いタイポグラフィ談話を交す風景が毎週のように見られました。

そんな「新宿私塾第17期生」の皆さんは、さまざまな成果とおもいを込めて、3月5日「新宿私塾第17期生終了制作会」に臨み、堂々と各自の研究成果を発表して旅立っていきました。塾生の皆さんの前途に幸多かれと祈るとともに、いつも変わらぬ多くの常任講師陣と、特別講師の皆さまの献身的なご協力に感謝いたします。

新宿私塾第18期カリキュラム

新宿私塾のせまい教場に、まだ17期生の熱気がこもっているような現在ですが、はやくも3月22日、「新宿私塾第18期生」が入塾して、さっそく第1回目の講座がスタートします。造形界に吹く風は、必ずしも順風とはいえないさなかですが、さまざまなおもいと、熱意を抱いて結集した、俊才ぞろいの18期生です。当然講座は熱気を帯び、瞬時のゆるみも許されない、緊張感に教場は包まれていくことでしょう。

新宿私塾前期の修了はこれから半年後、8月末の予定です。担当講師陣の皆さんも、カリキュラムの見直しと、さらなる充実を計って臨んでいます。例年とは違って寒さの中でのスタートとなりそうですが、春から夏を経て、爽秋を迎える頃には、18期生も、先輩の修了生に負けない、実技と実践を基盤とした、たくましいタイポグラファになってくれることを期待してのスタートとなります。新宿私塾は公開されたタイポグラフィの学塾です。次期の新宿私塾入塾希望者や、ご関心のあるかたは、事前おもうしこみの上参観が可能です。

新宿私塾18期生募集


「新宿私塾」はタイポグラフィの知・技・美の領域をバランス良くまなぶためのちいさな教育機関です。書物と活字づくり、すなわち「タイポグラフィ」の550 年におよぶ魅力的な歴史をまなび、本格的なタイポグラフィの教育と演習を通じて、あたらしい時代の要請に柔軟に対処する能力を身につけた、タイポグラフィの前衛を養成します。

詳細はこちら

「新宿私塾」は設立から8年余の歳月を有し、現在は第17期生が意欲的な学習を続けています。今回募集する第18期生は、2011年3月下旬―11年9月までの、半年間、24回の講座が予定されております。

定員10名で、お申し込み順に受付させていただきます。
受講料30万円のうち、申込金3万円を指定口座に振り込んでいただき受付完了となります。

先ずはメールにてお問い合わせください。
件名/新宿私塾18期申し込み
お名前、住所、電話(携帯可)そして略歴を必ずお書きください。
講義の際に参考とさせていただきます。

受信後、返信をさせていただきます。

詳しく知りたいというかたはどうぞ電話連絡をしてください。
担当根岸が対応させていただきます。

タイポグラフィ学会研究論文発表会 終了

タイポグラフィ学会研究論文発表会 2011終了

開催場所:東洋美術学校 C-1教室

開催日時:2011年2月20日(日)午後2時から5時30分まで

タイポグラフィ学会研究論文発表会が上記にて、ほぼ会場を埋め尽くす一般参加者約100名、会員・関係者約20名の参加をえて行なわれ、無事に終了いたしました。たくさんの皆さまのご来場、ありがとうございました。

今回は昨年12月に刊行された『タイポグラフィ学会誌04号』に掲載された研究論文のうち、山本太郎氏による研究ノート「いわゆる電子書籍に関する断片的考察」、および片塩二朗氏による論文「弘道軒清朝活字の製造法とその盛衰」の2編につき、それぞれ映像や実物の展示などを用いて、執筆者自身よる内容解説が行なわれました。

まず、木村副会長の開会の挨拶のあと、第1部の山本氏の講演では、導入部としてケンブリッジ大学『クリスマスブック』などの美しい書物を映像で提示したのち、これから本格的に普及するであろう電子書籍が紙の書物に負けない魅力的な存在となっていくために必要となる概念や、技術的な問題点の整理など、予定の時間を超過しての熱のこもった講演が行なわれました。

山本太郎氏「いわゆる電子書籍に関する断片的考察」

片塩二朗「弘道軒清朝活字の製造法とその盛衰」

第2部の片塩氏の講演では、学会誌上でも110ページを超す論文ゆえ90分という時間を配分していたものの、具体的な活字の鋳造法や様々な歴史的エピソードを映像や現物を用いて丁寧に解説されるなど内容の濃い講演となりました。

以上の講演ののち、山本会長の閉会の挨拶、続いて参加者の皆さまに、弘道軒清朝活字の父型・母型・活字の実物や、関係する書籍など貴重な資料の展示を見ていただく時間を経て、無事閉幕となりました。

なお、今回の発表会開催にあたりましては、当学会賛助会員でもある東洋美術学校様の全面的なご協力を得ました。ここに記して感謝の意を表します。    (文責:研究委員会 小酒井英一郎)

デザインギャラリー1953企画展

本の知と美の領域 VOL. 1

白井敬尚の仕事

朗文堂とは30年余にわたってもっとも親しいタイポグラファ、白井敬尚さんによる展示会が企画されています。白井敬尚さんには小社刊行書の多くの装本をお願いしてきましたし、デジタルタイプのパッケージも白井敬尚さんの手をわずらわせてきました。

また、朗文堂新宿私塾は17期生を迎えようとしていますが、開塾以来、その中核をになっていただきました。自己顕示や過度な作家性の表出に慎重だった白井敬尚さんは、これまでほとんど展覧会や公募展への参加には慎重でしたが、日本デザインコミッティの依頼をうけてのはじめての本格的な展覧会となります。

新宿私塾修了生の皆さんはもとより、ひろくタイポグラフィを愛される皆さまのご参加を期待します。
――朗文堂  片塩二朗



会期 : 2011. 2. 24.[木]―3. 21.[祝・月]|10:00―20:00
最終日17時閉場|入場無料

会場 : 松屋銀座7階・デザインギャラリー1953   http://designcommittee.jp/

主催 : 日本デザインコミッティー|協力:株式会社サンエムカラー|
企画・会場構成:平野敬子

情報が氾濫する現代こそ、機能と美の調和を目指したエディトリアル・デザインにスポットライトをあてたいと考えました。そのシリーズ企画「本の知と美の領域」の第一回目はグラフィックデザイナーの白井敬尚さんの展覧会です。
白井さんの研究的態度からは知性と品性が香り立ち、ここにデザインの理想を見いだしております。
――平野敬子

トークショーのお知らせ *3月6日[日]18:00―19:00、銀座3丁目アップルストアー内シアターにて白井敬尚と平野敬子、両氏によるトークショーを開催いたします。詳細は、Webサイトでご確認下さい。

タイポグラフィ学会「研究論文発表会」

タイポグラファのみなさまへ!

寒い毎日が続きますが、皆さまお元気ですか。
今回はタイポグラフィ学会主催「研究論文発表会2011」の
お知らせです。同学会は『タイポグラフィ学会誌』を定期
刊行しており、その発表会も随時開催されています。

今回の発表は、アドビシステムズ株式会社シニア・マネー
ジャーの山本太郎さんと、わたくし朗文堂・片塩二朗です。
山本さんは、話題の電子書籍に関する専門的な考察を発表。
片塩は「弘道軒清朝活字の製造法とその盛衰」を発表。

猛暑・酷暑と呼ばれた昨夏、夜ごと資料の山と格闘。それを
ともかくわかりやすく皆さんにお伝えすることに努めます。
清朝活字は明治初期には、明朝体より多用された活字です。
それがなぜ、後発の明朝体に凌駕・駆逐されたのか、そして
21世紀、明朝体の衰退があるのかどうか、あるいはそれは
どんな書体が候補となりうるのか……。

わが国の活字の抱えているテーマを様々お話しできればと。

また『タイポグラフィ学会誌』の会場特価販売もあるよう
ですし、片塩論文掲載の第4号をお求めのかたには、貴重な
「弘道軒清朝 活字原版刷カード」がゲットできます。

日曜日の開催で恐縮ですが、添付ファイルを確認のうえ、
予約申込みを完了され、2月20日[日]にお目にかか
れたらうれしく存じます。

PDF画像はこちらです