武蔵野市立吉祥寺美術館
北田卓史展 想い出の空飛ぶタクシー
会 期 2025年9月20日[土]- 11月3日[月・祝]
休 館 日 9月24日[水]、10月29日[水]
開館時間 午前10時00分 - 午後7時30分
入 館 料 一 般 300円、中高生 100円、小学生以下・65歳以上・障がい者のかたは無料
会 場 武蔵野市立吉祥寺美術館
〠 180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号 FFビル7階
電話:0422-22-0385 ファクス:0422-22-0386 ▷ 交通・アクセス
協 力 ポプラ社・Gakken SEED・小峰書店・至光社・世界文化ワンダーグループ・
チャイルド本社・ひかりのくに・フレーベル館・理論社・
EHONS(丸善ジュンク堂書店)
主 催 武蔵野市立吉祥寺美術館(公益財団法人 武蔵野文化生涯学習事業団)
────────────────────
初公開の “月刊保育絵本” の原画を中心に 約200点を展示します!
童画家・北田卓史(1921-1992)で想い出すのは、小学校の教科書にも掲載された短編童話・「白いぼうし」が収載された「車のいろは空のいろ」シリーズでしょう。空色の車を運転する “タクシー運転手の松井さん” と不思議な乗客たちの物語は、1968年刊行以降、世代を超えて広く親しまれています。戦後児童文学の第一人者である、あまんきみこ(1931- )の傑作であり、児童書の挿絵画家・北田卓史の名をも決定付けました。
北田は、同シリーズに加え、短編から絵本化された『山ねこ おことわり』(1977年)も担当。ファンタジーの世界を見事に具現化した登場人物たちは、たくさんの子どもたちの記憶にその姿を残します。また、挿画の担い手として、『チョコレート戦争』(1965年)、『さとるのじてんしゃ』(1968年)など、児童文学作家・大石真(1925-1990)の代表作も手掛けています。
しかし、北田卓史の魅力は、実は児童書にとどまりません。特に、1950年代末-70年代にかけて、月刊保育絵本の仕事を数多く担当。まさに “昭和の時代” に月刊保育絵本を舞台に活躍しました。その鮮やかな色彩と卓越したデザイン力、ダイナミックな構図は、従来の北田卓史のイメージを覆すような驚きに満ちています。幼児教育のために保育の現場で求められ、毎月刊行される月刊保育絵本は、発達段階に合わせたテーマが多く、北田も “おはなし” のみならず、“四季の行事” や “生活習慣”、“動物”、“童謡” に至るまで、さまざまな求めに応じて絵を描いています。特に「東京工業専修学校」を卒業後、“機械技術者” として2年働いた経験も活かし、車や潜水艦、飛行機やロケットなど、細部描写にこだわったデザイン性の高い “乗りもの” は、当時の子どもたちの心をしっかりと掴みました。
本展では、北田の没後、アトリエに遺され、長年遺族が管理していた原画のなかから、約200点を展示。初公開となる、各出版社刊行の月刊保育絵本に掲載された、“幻の原画” を中心に紹介します。あわせて、本格的に童画の世界に入る前に、「きただ たかし」の名で手掛けた “漫画” や、ミニカーのコレクション、自身が手作りしたという、鉄道模型やジオラマなども参考展示。
北田が描く、日に焼けた肌と黒目だけで魅せる豊かな表情の子どもたちに、私たちはどうしてこんなにも惹きつけられるのか…。
さぁ、北田卓史の世界を心ゆくまでお楽しみください。
\ 北田卓史(きただ たくし)/
1921年東京生まれ。1940年、東京工業専修学校機械科卒業。その後、日立工事株式会社で機械技術者として2年勤務。退職後、画家を志し、戦時中は通信兵としてラバウルに従軍。戦後、赤本マンガ作家、探偵小説や偉人伝の挿絵などの仕事を経て、児童書の仕事に専念する。1946年に結成された、日本童画会に参加。1958年度(第12回)および、1959年度(第13回)の日本童画会賞を受賞。1962年、「こどものせかい」(至光社)の表紙ほかで第11回小学館絵画賞佳作賞を受賞。月刊保育絵本や絵本に多数の挿絵を提供した。日本児童出版美術家連盟会員。代表作に「車のいろは空のいろ」シリーズ(ポプラ社)、『チョコレート戦争』(理論社)、『さとるのじてんしゃ』(小峰書店)などがある。1992年8月歿。享年71歳。
※ リンク先に多彩な関連イベント情報、ていねいな解説、豊富な図版があります。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 武蔵野市立吉祥寺美術館 ]


