カテゴリー別アーカイブ: 花こよみ

【よき日がいつも-日日之好日】*05 わかれの弥生三月、であいの卯月四月。艸花が満開です。|’15年3月31日|終了

《 年度末、弥生三月も終わります。 それでもベランダのいきものたちは元気です 》

オレンジ ・ フユシラズ  ツルコザクラ
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鹿児島うまれのいちご ( 品種忘却 )
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五代友厚 ( 幼名 : 才助 ) 生誕の地から採集した サイスケ
DSCN8561ムルチコーレ
DSCN8572野沢菜-2015年01月01日播種。 花咲くはずが葉が茂るばかり
DSCN8568ウーパールーパー四世。名づけてウパシロウ。
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《 三月三日は桃の節句、ひな祭 》
桃ならぬ、梅たよりが、南国九州から届いたのがちょうどこのころであった。

東風コチ吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

この歌を詠んだのは菅原 道眞(すがわら の みちざね  845〔承和12〕-903〔延喜12〕)である。道真は平安時代の貴族であり、右大臣にまで列せられたが、宇田上皇と醍醐天皇との争いに際して誣告され、大宰権帥 ゴン ノ ソツ に左遷された。
その道真が、京のみやこをさる時に詠んだのが<東風 コチ 吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ>である。

菅原道真は大宰府へ左遷され、この地で没した。
その死後に天変地異が多発したことから、朝廷に祟りをなしたとされ、その鎮魂のために天満天神として祀られ、信仰の対象となり、現在は学問の神として親しまれている。
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《 【朗文堂ブックコスミイク】 『わたくしは日本国憲法です。』 を <朝日新聞>東京版 ・ 山梨版が連続紹介 》
弥生三月は、いわゆる年度末でもあった。 ひとつの区切り目としてなにかとあわただしくなるときでもある。
2015年03月03日、『 朝日新聞 』 朝刊 第29面(東京)に 『 わたくしは日本国憲法です。』 が紹介された。 引きつづき、
2015年03月11日、『 朝日新聞 』 朝刊 第29面(山梨)に 『 わたくしは日本国憲法です。』 が紹介された。
< 憲法 > の周辺に暗雲がみられるこの頃である。 ご愛読をお待ちしたい。
【 関連URL : 『 朝日新聞 』 朝刊 第29面(東京)

顔写真鈴木篤氏 小

プリント
わたくしは日本国憲法です。

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著   者 : 鈴 木  篤  すずき あつし
発   行 : 2014年07月26日 
定   価 : 本体 1,200 円+税(四六判 ソフトカバー 190 ページ)
      ISBN978-4-947613-90-5 C0036
おちかくの有力書店、オンライン ・ ブックショップでお求めください。
直送は送料別途請求にてたまわります。
朗文堂 営業部 : 160-0022 東京都新宿区新宿2-4-9
            Telephone 03-3352-5070
             Facsimile   03-3352-5160
                              http: //www.ops.dti.ne.jp/~robundo
             E-mail :  robundo@ops.dti.ne.jp

【 新刊案内 : ブックコスミイク 私は日本国憲法です。
【 関連情報 : ブログロール 弁護士 鈴木 篤 のつれづれ語り

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《 03月14日[土] 【朗文堂ブックコスミイク】   出版記念講演会 髙野 彰 『洋書の話』を語る を開催 》

講演会web

【 出版記念講演会 】
髙 野 彰 『 洋書の話 』 を語る
◯ 日   時  :  2015年03月14日[土] 14:00 - 16:00
◯ 会   場  :  東洋美術学校 D 棟 学生ホール
◯ 主   催  : 朗 文 堂
◯ 後   援  : 学校法人 専門学校 東洋美術学校 産学連携事務局
P1160931P1160924P1160929[ 会場写真提供 : 中村将大さん ]

カバー表1

洋 書 の 話

◯ 著  者 : 髙  野   彰
◯ 発行日 : 2014年11月13日(初刷り)
◯ 発  行 : 朗  文  堂
◯ 定   価 : 本体3,700円+税

2015年02月12日より 第二刷り発行
A5判 並製本 ジャケット付 263 ページ
ISBN978-4-947613-91-2

【 リンク : [朗文堂ブックコスミイク 新刊紹介] 洋 書 の 話  髙 野 彰 著

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《03月17日[火] 新宿私塾第25期修了》

私塾25期修了

2014年09月30日[火]  新宿私塾入塾式の記録
新宿私塾第25期修了式15.3.17_022015年03月17日[火] 新宿私塾修了式の記録

新宿私塾では、タイポグラフィにおける 「 知 ・ 技 ・ 美 」 のみっつの領域で、バランスのよい学習をモットーとしている。 それはまた 「 知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず 」 という、つよい自戒をともなうこととなる。
新宿私塾第25期は、爽秋の2014年09月30日にスタートし、ほぼ正月休みもなく開講され、早春の2015年03月17日に修了した。

開塾から半年後、修了式当日の、自信にあふれた塾生の皆さんの、お顔と、お姿を紹介した。
出会いはうれしく、別れはさびしいものである。 それでも皆さんは多くの収穫をもって新宿私塾を修了され、造形界の前衛としておおきく羽ばたき、旅だっていった。
新宿私塾は、タイポグラフィの前衛としての連帯感をもって、修了生の皆さんをいつでもあたたかく迎え、活躍のようすを見守り続けている。

DSCN8566額 田 王  ぬかたのおおきみ
冬ごもり 春さり來れば 鳴かざりし 鳥も來鳴きぬ 咲かざりし . . . . . .

私塾26期募集終了今回は一般公募はありません。ご了承ください。

【 リンク : [新宿私塾] 新宿私塾第25期 全課程を修了いたしました

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《 03月18日[水] ちいさな勉強会-再発足 》

かつて朗文堂には<ちいさな勉強会>があり、そこから誕生した図書や研究がたくさんあった。  今回誕生した<ちいさな勉強会>も以前と同様に、規模の大小や、動員人数の多寡を問わずに、自然に、自発的に発生した勉強会である。 詳細報告はいずれ。 

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《 03月19日[木] [活版カレッジ] 冬期昼間部講座 全課程を修了 》

活版カレッジ < 活版カレッジ 冬期講座 > は、2015年01月08日から開始され、03ヶ月間、全09回の講座がつづき、03月19日に修了した。
ここのところ、< 新宿私塾 > の修了生が < 活版カレッジ > へ、その逆に、< 活版カレッジ > の修了生が < 新宿私塾 > へと、両講座の交流もめだってきている。
DSCN7934DSCN7516 <活版カレッジ>は、朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部の直接指導により、本格的な活字版印刷術の知 ・ 技 ・ 美 の 三領域を バランス良く学ぶ場である。
今回の 「 2015年冬期講座受講者 」 の皆さんは、お若いかたばかり、男性女性各二名、愛知県からご参加の受講生もいた。 三月間とはいえ少人数かつ濃密な内容なので、最終日の03月19日は、さすがに皆さん別れがたいおもいがあって、ちいさな懇親会 兼 お別れ会を開催されていた。

DSCN8566額 田 王    ぬかたのおおきみ 
あかねさす  紫野行き  標野行き  野守はみずや  君が袖振る

それでも 《 活版カレッジ 》 修了生は、ほぼ毎月 < 活版カレッジ アッパークラス > が開催されているし、さまざまなイベントでの再会や、もはや伝説と化しつつある < お餅と餃子の忘年会 > はますます盛況である。これからも、しばしばお会いできることになる。
<活版カレッジ>春期夜間講座は一般公募を経ずに、事前予約者をもって、まもなく、2015年04月09日[木]から開始される。

【 リンク: [活版カレッジ] 冬期昼間部講座 全課程を修了しました

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《 03月21日[土] MATSYA GINZA  ターシャ ・ テューダー展、新宿中村屋 中村屋サロン美術館 》

< ターシャ ・ テューダー展 > の図録を製作された レッツ ・ ラーン ・ スタジオ/出原 速夫さんのご紹介で、銀座松屋にでかけた。  会場は女性客でぎっしり満員の大混雑。
人混みの苦手なやつがれ、参観はほどほどに、エレベータホール前に避難して、同行したノー学部の参観終了を待つ。 ほかにもご同類とおもえるオヤジが数人いた。  たまたま視線が合って、お互い苦笑い。

銀座は苦手なので、地下鉄で新宿に移動。 新宿中村屋のサロン美術館を訪問。 ちいさいながらも充実した作品で堪能した。 報告が遅れている<碌山美術館>ともども近日中に紹介したい。
ひさしぶりの充電の一日ではあったが、どうやらこのとき風邪をひいたようで、いまもって鼻がグズグズしているし、ときおり喘息の発作にみまわれ、結構ひどいことになっている。 それでもタバコをやめないので、たれにも同情してもらえない。 まぁそれでもいいけどネ。

20150312144204579_0002ガーデニング ・ 絵本 ・ ドールハウス  愛する暮らし
生誕100年 

ターシャ・テューダー展

◯ 会  場 : 松屋ギンザ 8 階イベントスクエア
◯ 日  時 : 2015年3月18日[水]-2015年4月6日[月]
<最終日は17:00閉場 ※入場は閉場の30分前まで>
◯ 入場料 : 一般 1,000円
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アメリカ ・ バーモント州の山奥で、ガーデニングを楽しみ、92歳で亡くなるまで創作活動を続けた 絵本作家 ターシャ ・ テューダー ( 1915年-2008年 )。
子育てを終えたターシャは、大好きだったコーギ犬やペットのチャボと共に、鶏や山羊を飼い、毎日の生活のほとんどを手作りするライフスタイルを続けました。 その合間に絵を描き続け、70年間に発表した絵本は約100点にのぼります。
 [ 会員の レッツ ・ ラーン ・ スタジオ/出原 速夫さんからのご紹介です ]

【 リンク : [会員からの情報] ターシャ ・ テューダー展 MATSUYA GINZA 】

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《 03月23日 タイポグラフィブルグロール花筏、活版 à la carte に ふたつの桜餅を紹介 》

この記事は愛読者に楽しんでいただけたようである。 閲覧カウンターが伸びている。
桜餅にこんなふたつの分布があったことには、やつがれもおどろいた。 2つの櫻餅〈 花の春を待つこころ ―― 梅だより、櫻前線 〉

ことしの冬はことのほか寒かった。 また、おおきな事件や暗い話題も多く、世相はおもくよどみ、みんながコートの襟を立て、背中をまるめて黙黙とあるいていた。
だからこそ、太宰府からつたえられる梅だよりにこころをなぐさめられ、いまは櫻前線の北上を待ち望んでいる。

こんなときのお茶うけにぴったりなのが < 桜餅 > である。
ところがこの < 桜餅 > はチト厄介な呼称であることに気づかされた。 つまり 地方 ・ 地域 ・ 出身地によって < 桜餅 > の素材と形態と呼び名までがおおきく異なるのである。
みそ ・ 醤油をふくめ、食品全般にわたって地域性がある。 それらはおおむね、関東風 ・ 関西風などに大別できるが、< 桜餅 > のばあいは、まだらというか、アメーバー状にふたつの < 桜餅 > が分布しているのが特徴である。

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 【 正岡子規 】  花の香を  若葉にこめて  かぐはしき  桜の餅 モチヒ  家づとにせよ

【 リンク : よき日がいつも-日日之好日*04 ふたつの桜餅

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《 03月27-28日 [アダナ ・ プレス倶楽部]  第18回 活版ルネサンスフェアを開催  》
好天にめぐまれ、多くの来場者をお迎えした。活版ルネサンスの確かな手応えを感得した二日間でもあった。
活版印刷実践者は堅実に増加をつづけている。 したがって活版印刷関連の機材や資材を切れ目無く供給できるように、今後とも努力をつづけてまいりたい。

活版ルネサンスWeb

*   *   *
と き * 2015年03月27日[金]  28日[土] 13 : 30 ― 19 : 00
ところ * 朗 文 堂 4F-B
160-0022  新宿区新宿2-4-9  中江ビル 4 F
Telephone  : 03-3352-5070
[ 来場ご案内マップ ]
*   *   *
 春うらら、梅たよりもチラホラきかれる良い時候になりました。
いよいよ創作の春がはじまりました。 皆さまお元気にてご活躍のことと存じます。
《 活版ルネサンスフェア 》 は、通常 春と秋の 2 回にわたって開催され
アダナ ・ プレス倶楽部会員、活版造形者、活版ファンの皆さまを対象に
活版印刷関連の新製機器と、資材、そして一部は中古品の
活版関連機材 ・ 資材の 展示即売会 です。
手狭な会場ながら、 貴重アイテム、 マニアックな商品が溢れています!
春の創作シーズンに、このチャンスをぜひともお役立てください。
DSCN8591DSCN8593DSCN8584DSCN8601DSCN8602【リンク:第18回 活版ルネサンスフェア開催! 終了しました

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《 03月31日[火]、2015年度、平成26年度
の終了。みそか。あすからは卯月四月がはじまる 》
今週だけは < 新宿私塾 > < 活版カレッジ > も開講されない、しずかな週である。
さようなら、またお会いしましょう……、を繰りかえした三月でもあった。 集うては散じ、別れがあっても、また出会うことで活力が生じる。 そんな三月の日日であった。
DSCN8617 DSCN8614 DSCN8609 DSCN8608 DSCN8618 DSCN8619 DSCN8621きょうで弥生三月は終わる。 あすからは卯月四月である。
新宿御苑が櫻の名所になって人混みがひどい。 櫻はあわただしく咲き、ひと雨で散り敷く。だから はかなさ の象徴でもある。
入苑券売り場が長蛇の列をなしているので、脇の遊歩道で花の散策をしてきた。 写真は、櫻、ミモザ、山吹、三椏ミツマタである。
卯月四月、春のいぶきに背をおされ、あたらしい道を歩みだすときでもある。

【日日之好日】デンデン虫のでん助 大脱走 !!|’14年6月3日|終了

S E A R C H  W A R R A N T

カタツムリ コト 「でん助」
北海道美唄 山林うまれ。年齢不詳
趣味/水浴び。 容姿/かわいい。

2014年 冬眠から目覚めたでん助 昨年晩秋、冬眠前のでん助

 《暑さ、寒さも彼岸まで とか……。むかしのひとは、いいことをいいました》
ことしの冬はどうやら「かみ雪」だったようである。どうやら「かみ雪」とは信州長野の里俗・方言らしい。信州では晩冬のころ、「かみ雪」が降ったから、もうすぐ春だ……などといった。
もともと豪雪地帯とされる、信越国境の信州北部や、北アルプス山麓の信州西部などでは、例年になく、ことしはかえって降雪量が少なかったという。
ところが、かつては台湾坊主といったとおもうが、南方からのしめった低気圧(南岸低気圧)が急速に発達し、北方寒気団と衝突して、例年ほとんど降雪をみない太平洋岸の、おもわぬところで、記録的な豪雪をみた。

ところで弥生 三月がおわり、卯月ウヅキ 四月を経て、皐月サツキ五月となったとおもったら、はやくもカレンダーの半分、水無月ミナヅキ六月となった。
03月06日[木]は、冬ごもりをしていた虫がはいでるという「啓蟄 ケイチツ」の日であった。
まこともって良くしたもので、昨年の11月ころから、いくら室内が騒然としていても、吾関せずと、すっかり冬眠をきめこんでいたカタツムリの「でん助」(北海道美唄山林うまれ。趣味/水浴び。年齢不詳)も、ながい冬眠から醒めて、旺盛な食欲を発揮しはじめた。
03月18日[火]が彼岸の入り、03月21日[金・祝日]は春分の日、すなわち春の彼岸の中日であった。

【活版アラカルト関連記事 : Viva la 活版 Viva 美唄レポート09 泉沙希さん、小野喜弘さん、渡辺絵弥子さん、大石薫の記録
【活版アラカルト関連記事 : 弥生三月終了。桜花爛漫の春、デンデン虫のでん助も冬眠から目覚めました

いずれにしても、カタツムリの「でん助」は、アダナ・プレス倶楽部の会員、とりわけ<活版カレッジ>の皆さんにかわいがられていた。
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《梅雨入り前の酷暑の五月の末、でん助 大脱走》
脱走の直前まで「でん助」は、趣味の水浴びをたのしんでいた。
それが飼育箱のふたをこじあけて、忽然と姿を消したのは、ノー学部が購入して、活版カレッジの皆さんにも勧めていた<美肌パック-かたつむりの分泌液>のせいではないかと、やつがれはうたがっている。
脱走前のデン助 今日も水遊び 脱走のまえぶれはこれか? 脱走のまえぶれ?なにぶん気はちいさくて、感受性ゆたかな「でん助」である。
また女性とは、こと美肌とか美容の話題になると熱中する悪弊がある。したがって、室内の女性陣の不穏なふんいきと、怪しい会話、
「デンデン虫の分泌物って、お肌にいいらしいわよ~」
と、夢中になっている会話内容と、ときおりチラチラと「でん助」を見やる、ただごとならぬ視線などを敏感に察知して、
「もしかすると自分も分泌液を搾り取られ、<美肌パック-かたつむりの分泌液>の素材にされるのではないか !? 」
と、懼れ カツ 怯えたのではなかろうか。
そしてみんなが帰った夜更にいたり、なにわともあれ体液を絞りとられてはかなわぬと、精一杯の努力をして、飼育箱の扉を無理矢理押しあけ、孤独な大脱走をしたのではないかとおもっている。

デンデン虫の「でん助」は、どこに消えたのか消息不明である。
まさかうまれ故郷の北海道美唄にもどったとはおもえず、好きだった野菜などをあちこちにおいて登場をまっている。いつかまた、冬眠から目覚めたときのように「でん助」が元気にうごきまわる姿をみたいものである。

S E A R C H  W A R R A N T

カタツムリ コト 「でん助」
北海道美唄山林うまれ。年齢不詳
趣味/水浴び。 容姿/かわいい。

【日日之好日】弥生三月終了|桜花爛漫の春、デンデン虫のでん助も冬眠から目覚めました|’14年3月18日|終了

2014年 冬眠から目覚めたでん助 昨年晩秋、冬眠前のでん助《暑さ、寒さも彼岸まで とか……。むかしのひとは、いいことをいいました》
やつがれは信州信濃、豪雪地帯の出身なのに、寒さには滅法よわい。
「きょうは寒いぞ~、オイオイきょうもすごく寒いぞ。これじゃあ 凍え死んじゃうぞ!」
と、日日毎日、
嘆き悲しむ ? ながく、つらい冬であった。

ことしの冬はどうやら「かみ雪」(信州長野の方言らしい。信州では晩冬のころ、「かみ雪」が降ったから、もうすぐ春だ……などといった)だったようで、もともと豪雪地帯とされる、信越国境の信州北部や、北アルプス山麓の西部などでは、例年になく、かえって降雪量が少なかったという。
ところが、かつては台湾坊主といったとおもうが、南方からのしめった低気圧(南岸低気圧)が急速に発達し、北方寒気団と衝突して、例年ほとんど降雪をみない太平洋岸の、おもわぬところで、記録的な豪雪をみた。
被害にあわれた皆さまにお見舞い申しあげたい。

ところで弥生 三月もきょうでおわり。あすからは卯月ウヅキ 四月となる。
ここしばらく、卒業式や謝恩会なのか、羽織・袴で着飾った女子学生が、うれしそうに街なかを闊歩していた。卒業とは羽ばたきのときであり、また、別れのときでもあるのだが、みんなあでやかで屈託無い。ところで、男子学生諸君はどこにいったのだ-というほど存在感がなかったなぁ。
寒い間はチンマリとしていたやつがれも、お彼岸とともにポチポチうごきはじめた。

03月06日[木]は、冬ごもりをしていた虫がはいでるという「啓蟄 ケイチツ」の日であった。
まこともって良くしたもので、昨年の11月ころから、いくら室内が騒然としていても、吾関せずと、すっかり冬眠をきめこんでいたカタツムリの「でん助」(北海道美唄山林うまれ。趣味/水浴び。年齢不詳)も、ながい冬眠から醒めて、旺盛な食欲を発揮しはじめた。
03月18日[火]が彼岸の入り、03月21日[金・祝日]は春分の日、すなわち春の彼岸の中日であった。

《春の三連休、03月21日[金・祝日]は、春分の日、土曜、日曜と三連休だった》
年度末のバタバタの渦中であったが、そこは忙中の閑。
とりわけ春分の日は内輪の祝いごとがあったので、プチ贅沢をして、新宿駅前、明治通りにある〈 全聚徳 新宿店 〉のランチにでかけた。
全聚徳 ゼンシュウトク自慢の北京ダック(家鴨・アヒル)は、夜のコース料理ではそこそこの値段だが、そこはランチ、昼からロースト・ダックでもないから、さほどの値段ではない。

全聚德烤鴨店【 百度百科:全聚徳 】の本店は、中国・北京のふるい繁華街、前門地区にあり、王府井ワンフウチンの店ともども、どんなガイドブックにも紹介されるほどの人気店である。
店はおおきな大廈ビルで、各階が中央大ホールといくつもの小部屋からなっていて、地元客は大ホールで実ににぎやかに飲食する。宴会客や観光客などの団体は、小部屋(といっても20-30人は入れるひろさだが)に案内されるようだ。

かつて北京の全聚徳ゼンシュウトクにふたりでいったことがある。予約ができなかったので、開店直後の17時に店に飛びこんだ。おかげで行列にならぶこともなく、すぐにフロアの端のちいさなテーブル席に案内されたが、巨大な北京ダックをふたりで食べられるわけもなく、半身だけを注文した。
それでも、ダックだけで満腹になり、ほかの料理は勿体ないことに、ほとんんど残す仕儀となったことがある。
中国料理のレストラン全般にいえることだが、気の措けない仲間、それもできるだけ5-6人(乃至はその倍数。台湾小皿料理とちがって、中国料理の大半は、5-6人前がひと皿となることが多い)でいったほうが、いろいろな料理が楽しめてよい。

DSCN3454 DSCN3457DSCN3476DSCN3472DSCN3449全聚徳 新宿店のエレベーター前のホールには、ふるき よき 北京-老北京とおなじ、くすんだ灰色の煉瓦が積まれていた。北京城区(旧市街)の景観保存地区では、この重い灰色煉瓦の使用が義務づけられている。花のすくないこの時期のことゆえ、全聚徳 新宿店には蘭の花がたくさんおいてあった。
満席の客のなかには健啖家
がいて、ランチに北京ダックをとっていた。これはもちろん、飲茶-ヤムチャセットほどの軽い食事にしたやつがれのものではない。ところが写真をみると、やつがれ、いささかあさましくも箸をとめ、羨ましげであり、物欲しそうでもあるようだ。

《近くて遠い、新宿御苑 遊歩道を散策》
目と鼻の先にあるのに、かえって訪れることがすくないのが新宿御苑である。
全聚徳でのランチのあと、腹ごなしをかねて新宿御苑にたどりついた。うららかな陽気にさそわれて、ひとあしはやい花見客で入場券売り場は混んでいた。
人混みの苦手なやつがれ、苑内にはいることなく、外周の遊歩道での散策にきめた。ここはふるくは玉川上水路の一部であり、いまは地下トンネルからの湧水をひきこんだ水路があって、ひとどおりもすくなく、都心とはおもえない閑静な風情がある。

新宿御苑の遊歩道にも様様な艸木がある。梅はなごりの花になっていたが、陽だまりで、気のはやい櫻がひと枝、花をつけていた。水路沿いには、赤花三椏ミツマタ【三枝、三又。ウィキペディア:ミツマタ】も、蕗フキも花をつけていたし、樹木のあたらしい芽もだいぶふくらんで、若葉が萌える新緑のときも、すぐそこまできている気配だった。
三椏ミツマタは枝分かれするとき、かならずみっつにわかれて枝をのばすので、この名がうまれたという。ご存知のように、この樹皮は手透き紙の良質な材料となる。また氏姓のひとつ「三枝 さえぐさ」も、この灌木にその氏姓の源流があるとされる。
DSCN3483 DSCN3501 DSCN3496 DSCN3507 DSCN3510 DSCN3515 DSCN3524 DSCN3523《朗文堂の脇をかすめて、さらに散歩。最後は熱帯魚屋で餌の購入》
遊歩道を途中で脱出して路地にはいった。
たまたま佐々木さん(アダナ・プレス倶楽部会員、活版カレッジ修了)【 ウィキペディア:佐々木勝俊 】が開店準備作業中のところを通りかかった。

佐々木さんはもともと「タモリ倶楽部」の構成作家などで活躍するテレビ業界のかたで、自称「構成雑家」である。そんなひとが、活版造形に取り組んだり、スタンド・バーをひらいたりされる。多彩なひとであり、人生をめいっぱい楽しもうとされる粋でもなかたでもある。
アダナ・プレス倶楽部と活版カレッジには、ちいさな集団に逼塞している、ステレオタイプのデザイナーばかりでなく、時折こうした異色にして異能なかたがお見えになるからおもしろい。

そこから朗文堂は徒歩2-3分というところであるが、この日は脇をかすめて、新宿三丁目の寄席「末廣亭」にむかう。演目がすこし好みとちがったので、「末廣亭」向かって左脇の「喫茶 楽屋」に寄った。
ここは文字どおり、噺家などの末廣亭の芸人のたまり場で、昭和のかおりがそのままのこる喫茶店である。たそかれときのためか、ほかに客はたれもいず、貸し切り状態で珈琲とたばこを一服した。珈琲の味はしるさない。次回はお汁粉にしよう。ふんいきと居心地の良さで納得した。

帰りがけに、火の精霊にして、わが家の珍獣・怪獣・猛獣 !? 「サラマンダー/ウパるん、ウパらん」の餌と水草を買いに、花園神社前の熱帯魚屋に寄った。
早春の一日、総歩行距離は、はろばろと3,500メートルほど(3.5キロトモ)になろうか。だいぶくたぶれた。
DSCN3525 DSCN3526 DSCN3531DSCN3535 《そして、03月31日-櫻花爛漫の春をむかえる》
春分の日から10日、03月31日[月]、東京の櫻はみごとに開花した。まさに櫻花爛漫、百花繚乱の春。
あす、04月01日[火]からは、早速、新宿私塾第24期の第一回目講座が開始される。
来週からは活版カレッジ春期講座もはじまる。
アダナ・プレス倶楽部からは、新機種 Salama-21A の発売も開始される。
4月中だけでも、《欧文書体百花事典 普及版 刊行記念講演会 第2回》、《活版ルネサンス》とふたつのイベントもある。

卯月ウヅキ 四月、まさに、出会いの時、スタートのときである。
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