神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
福田尚代 あわいのほとり
会 期 2026年2月21日[土]- 5月17日[日]
会 場 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
〠 248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1
Tel. 0467-22-5000 ▷ アクセス
休 館 日 月曜(2月23日、5月4日を除く)
開催時間 午前9時30分 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観 覧 料 一般700円/20歳未満・学生550円/65歳以上350円/高校生100円
* チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主 催 神奈川県立近代美術館
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美術家・福田尚代(ふくだ なおよ/1967– )は、「世界は言葉でできている」という独自の思索を、言葉と美術によって探求してきました。創作の根幹にある言葉との出会いは幼少期に遡り、本のページに並ぶ文字の組み合わせがひとつ変わるだけで、別な景色が生まれるその移ろいに魅了されたといいます。そこから言葉を小さな「粒子」として捉え、ひとつひとつの言葉を分解し、並び替えることで未知の世界に触れる手がかりを見いだします。
始めからも終わりからも同じ文字列で読める「回文」を意識し始めたのは、東京藝術大学に在学の頃で、同大学院修了後、1994年から約6年間のアメリカ滞在を経て本格的に手がけていきます。これまでに発表した回文集は、『ひかり埃のきみ』(2016年、平凡社)、『わたしたち、言葉になって帰ってくる』(2020年、私家版)など10冊余を数えます。
福田はこうした言葉の表現と併行して、造形制作においても独自の個性を発揮してきました。本や栞ひも、手紙、鉛筆、消しゴムなど、いずれも言葉に関わり、人の手に触れられた記憶を宿す物を素材に彫刻を施します。削り、折り、切り抜き、ほどき、糸で縫い、針穴を穿たれた物たちは元々の姿を失い、やがて小さな「粒子」となって消えゆくかのようです。こうした存在のはかなさ ―― 生と死の「あわい」に光をあててきた福田の制作は、「アーティスト・ファイル2010―現代の作家たち」(国立新美術館、2010年)や「フラグメント―未完のはじまり」(東京都現代美術館、2014年)をはじめ、近年では「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」(DIC川村記念美術館、2020年)、「雰囲気のかたち―見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの」(うらわ美術館、2022年)、「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」(東京都庭園美術館、2022年)などのグループ展を通して高く評価されています。
本展は、初期から現在に至る主要な作品によって福田の創作を紹介するとともに、会場の空間を取り込んだインスタレーションによって構成する画期的な個展となります。
> 展覧会のみどころ <
◇ 1. 福田の初期から新作までを展示
初期から新作を含む主要な作品と併せて、書き下ろしの回文により、美術と言葉を往還する福田の創作世界を紹介します。
◇ 2. 福田の作品と回文によるインスタレーション
美術館の展示空間を取り込んだインスタレーションをお楽しみいただけます。とりわけ、近年、作家が関心を寄せている「あわい」をテーマにした《漂着物/ひとすくい》や《漂着物/波打ち際》を展覧します。
\ 福田尚代 略歴 /
1967年埼玉県生まれ。1992年東京藝術大学大学院修了。1994年から2000年まで、アメリカ滞在。現在、埼玉県在住。
主な個展に、2012年「福田尚代展 あなたの船の往くところに」(横浜市民ギャラリーあざみ野/神奈川)、2013年「福田尚代 慈雨 百合 粒子」(小出由紀子事務所/東京)、2016年「コレクション 福田尚代 言葉の在り処、その存在」(うらわ美術館/埼玉)、2024年「ひとすくい」(Kanda & Oliveira/千葉)、2025年「福田尚代 日な曇り」(YOKOTA TOKYO/東京)。グループ展に、2010年「アーティスト・ファイル 2010―現代の作家たち」(国立新美術館/東京)、2014年「MOTアニュアル2014:フラグメント―未完のはじまり」(東京都現代美術館/東京)、2020年「開館30周年記念展:ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」(DIC川村記念美術館/千葉)、2022年「雰囲気のかたち―見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの」(うらわ美術館/埼玉)、2022年「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」(東京都庭園美術館/東京)など。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 】
