サントリー美術館
幕末土佐の天才絵師 絵金
会 期 2025年9月10日[水]- 11月3日[月・祝] * 会期中展示替を行います
開館時間 10:00-18:00(金曜日は10:00-20:00)
* 11月1日[土]、2日[日]は20時まで開館
* 9月26日[金]、27日[土]は六本木アートナイトのため21時まで開館
* いずれも入館は閉館の30分前まで
休 館 日 火曜日 * 9月23日、10月28日は18時まで開館
入館料金 一 般 ¥1,800 、大学生 ¥1,200、高校生 ¥1,000
* チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会 場 サントリー美術館
〠 107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
TEL:03-3479-8600 FAX:03-3479-8643
▷ アクセス ◉ 注意:10:00-11:00は入館方法が限られます。
主 催 サントリー美術館
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土佐の絵師・金蔵(きんぞう 1812ー76)は高知城下で生まれ、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風をのこし、地元高知では「絵金-えきん-さん」の愛称で長年親しまれてきました。歌舞伎や浄瑠璃のストーリーを極彩色で絵画化した芝居絵屏風は、同時代の絵画のなかでも一段と異彩を放つものです。絵金の屏風は、今なお夏祭りの間に神社や商店街の軒下に飾られ、提灯や蝋燭の灯りで浮かび上がる画面は、見る者に強い印象を残しています。
1966年に雑誌『太陽』で特集されたことを契機に、絵金は小説・舞台・映画の題材として取り上げられ、1970年前後には東京・大阪の百貨店で展覧会が開催されるなど一時ブームとなりました。高知県立美術館では1996年と2012年に回顧展が開かれていますが、芝居絵屏風の多くが神社や自治会などに分蔵されており、それらをまとめて観られる機会は滅多にありません。
近年、高知県香南市赤岡町に絵金蔵が開設され、香南市野市町には創造広場「アクトランド」(現・アクトミュージアム)の絵金派アートギャラリーがオープンするなど、絵金の画業を再評価し、作品を保存・研究・展示する環境が整ってきました。高知県外で半世紀ぶりとなる本展は、あべのハルカス美術館(2023年)、鳥取県立博物館(2024年)へ巡回し、いよいよ東京での開催です。
サントリー美術館は「生活の中の美」を基本理念としています。「夏祭りに夕立が来たら、屏風より先に提灯を片付けた」と語られるほど、絵金は生活に溶け込みつつ、高知の文化のなかで大切に受け継がれてきました。東京の美術館では初の大規模展となる本展を通じて、絵金の類稀なる個性と魅力をお楽しみください。
❖ 絵金とは ❖
絵金は文化9年(1812)に高知城下・新市町(現・はりまや町)の髪結いの子として誕生したといわれる。「絵金」は「絵師の金蔵さん」の略称・愛称であり、本人が名乗ったことはない。幼少時より画才のあった金蔵は、同じ町内の南画家や土佐藩御用絵師に絵を学んだ。18歳のとき、土佐藩主の息女・徳姫の駕籠かきの名目で江戸にのぼり、駿河台狩野派の土佐藩御用絵師・前村洞和の下で3年間修業する。
帰郷後、土佐藩家老の御用絵師となった金蔵は、藩医であった林姓を買い取り、林洞意を名乗った。町人からの大出世だったが、33歳の頃、林姓と御用絵師の身分をはく奪され、城下を追放されてしまう。贋作事件に巻き込まれたという伝えもあるが、定かではない。以降、町医者の弘瀬姓を買い取り、弘瀬柳栄となり、後には雀七と改める。
金蔵と弟子筋の手による芝居絵屏風や絵馬提灯は多数残るが、中年以降、いつどこで制作していたのか、確かな史料はない。赤岡(現・ 高知県香南市赤岡町)の叔母の家に一時滞在していたと伝えられ、赤岡の北に位置する須留田八幡宮の神祭に奉納された芝居絵屏風が代表作である。墓碑銘によると金蔵から絵の手ほどきを受けた者は数百人いたとされる。明治9年(1876)、数え65歳で亡くなった。
※ 本展はあべのハルカス美術館(2023年)、鳥取県立博物館(2024年)にて開催された展覧会の巡回展です。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : サントリー美術館 ]
