【展覧会予告】佐藤美術館|塩谷 亮  ── 刻を描くリアリズム|’26年1月8日-2月15日

佐藤美術館
塩谷 亮  ── 刻を描くリアリズム
会  期  2026年1月8日[木]- 2月15日[日]
休  館  日  月曜日(祝日の場合は翌日)
開館時間  10:00 - 17:00(入場は閉館の15分前まで)
入  館  料  一 般 800円  学 生 500円 中学生以下無料
      * 障がい者手帳ご提示の本人と同伴者1名は 400円
会  場  公益財団法人佐藤国際文化育英財団 佐藤美術館
      〠 160-0015  東京都新宿区大京町31-10
      TEL.03-3358-6021  FAX.03-3358-6023 
      e-mail: sato-museum☆nifty.com  ▷ 交通・アクセス
特別協力  ホキ美術館
企画協力  以心伝心、芸術新聞社、FIDO
協  力  AARON CULTURE、S_R gallery、GALLERY KOGURE、春風洞画廊、
      大丸松坂屋美術、花田美術、三越美術
共  催  新宿区
主  催  公益財団法人佐藤国際文化育英財団・佐藤美術館
────────────────────
このたび佐藤美術館では、現代写実絵画の第一線で活躍する画家・塩谷亮(1975年生)による初の大規模回顧展を開催いたします。
塩谷は11歳の時に松本竣介の《Y市の橋》に心を打たれ美術に開眼、西洋古典絵画の画集と出会った中学時代を経て、武蔵野美術大学油絵学科に現役で合格。古典技法の習得に情熱を注ぎ、現代美術志向の波にも流されることなく、自らの信じる道を貫きました。
卒業と同時に二紀展へ初入選し、2002年には27歳で初個展を開催。その透徹した写実力は瞬く間に注目を集め、やがて訪れる写実絵画の再評価の潮流とともに、写実画壇の中心的存在となっていきます。
塩谷の目指すリアリズムは、単なる「写し取り」ではありません。対象を深く見つめ、古典技法を土台に、気配や空気感といった目に見えないものを描き出すことに本質があります。人物や風景、静物に至るまで、すべてのモティーフに丁寧に向き合い、その背後にある自然観をキャンバスに結晶させていく ―― その姿勢は、万物に魂が宿るとする「アニミズム」の精神とも響き合っています。
塩谷は15年前に念願の田舎へ転居し、海・山・川・田畑に囲まれた環境の中で、日々の暮らしや散歩を通して自然や動物の生命感に圧倒され、人間もまた自然の一部であることを実感しながら制作しています。制作の合間、アトリエに程近い畑の家庭菜園で土いじりをし、時には収穫したての自然の恵みを絵の中に登場させています。
2009年には文化庁在外研修員として滞在したイタリア・フィレンツェでは、ボッティチェリやレオナルドの模写を通して西洋古典技法の根源に触れ、日本人としての感性をより明確に見つめ直しました。
写実画家の多くが17世紀オランダ~近代フランスの技法を用いる中で、塩谷は15-16世紀イタリア・ルネサンス期の技法に基づく制作を行っています。過渡的な油彩技法ながら、支持体となる板に乾性油による層を重ねることで、独特の奥行きや透明感、塩谷ならではの気品漂う芳しき色彩と柔らかなアウラに包まれた空間が生み出されるのです。
今回の展示では5歳で描いた絵から高校・大学時代の習作、デビュー以降の代表作、最新作まで約50点を一堂に展観します。さらにアトリエの再現や公開制作も行うことで、写実絵画の創作の現場に迫ります。
写実とは何か、いのちある存在を描くとは――30年にわたり一貫して問い続けた画家の軌跡を多面的にご紹介する本展は、デジタル化が進む現代だからこそ、修練を積んだ手わざでしか掴み取ることができない存在の神秘や生命の息づかいを感じるはずです。
塩谷亮の未来に向けての新たなる決意を示す珠玉の絵画世界を、是非この機会にご堪能ください。

塩谷 亮(しおたに りょう)プロフィール /
1975年、東京都生まれ。
1998年、武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2008-2009年には文化庁新進芸術家海外派遣研修員としてイタリアに留学し、古典絵画の模写や技法研究に取り組む。
これまでに九州産業大学客員教授をはじめ、武蔵野美術大学、日本大学、長岡造形大学、広島市立大学で講師を歴任。
テレビ出演でも注目され、2016年NHK『日曜美術館「謎のヌード クラーナハの誘惑」』、2019年『異端児、駆け抜ける!岸田劉生』では解説を担当した。
個展も精力的に開催しており、2004年彩鳳堂画廊、2008年日本橋三越、2017年Bunkamura Galleryなどで作品を発表。2024年には第77回二紀展にて田村孝之介賞を受賞、2025年は同展にて東京と知事賞受賞。
著書に『塩谷亮画集』(求龍堂)、『塩谷亮の写実絵画教本』(芸術新聞社)などがある。
[パブリックコレクション]
ホキ美術館、佐野市立吉澤記念美術館、長谷川町子美術館、鶴の来る町ミュージアム、佐藤美術館など。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 佐藤美術館 ]