タグ別アーカイブ: 東京都現代美術館

【展覧会】東京都現代美術館|ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術|’26年1月31日-5月6日|開展壹个月

東京都現代美術館
ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術
会  期  2026年1月31日[土]- 5月6日[水・振休]
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
      * 8・9月の毎金曜日は21:00まで開館
休  館  日  月曜日(2月23日、5月4日は開館)、2月24日
会  場  東京都現代美術館   企画展示室B2F、ホワイエ ほか
      〠 135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) TEL:03-5245-4111
      ハローダイヤル(9:00-20:00)050-5541-8600  ▷ アクセス
観  覧  料  一 般 1 ,800円 / 大学生・専門学校生・65歳以上 1,260円 /
      中高生 720円 / 小学生以下無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
共  催  CG-ARTS(公益財団法人 画像情報教育振興協会)
主  催  東京都現代美術館
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国連宣言による国際量子科学技術年(2025年)にあわせて、宇宙や量子などのサイエンス領域とアートのコラボレーションを通して「世界の成り立ち」や「見えない世界」について考える企画展を開催いたします。
科学者らによる宇宙研究と、アーティストによる宇宙をテーマとした作品群に加え、国産の「量子コンピュータ」による初のアート作品など、「時と空間」が不思議なふるまいを見せる「量子」の領域に取り組む、新たな表現の可能性を紹介します。
今世紀に入り、宇宙と芸術に関する企画展が次々と開催されました*1)。「理想郷としての宇宙/身近になる宇宙」、「アーティストによる宇宙/リアルな宇宙」、「歴史的視点から見た宇宙」等をテーマとした美術展に加え、近年は国内外のサイエンス・ミュージアムでも、アーティストによる作品が展開されています。
本展では、次世代へ向けて「量子的なセンス」の重要性について問いかけた「エンタングル・モーメント―[量子・海・宇宙]×芸術」展(大阪・関西万博、2025年)の試みをふまえ、宇宙開発による「物理的宇宙」の探求のみならず、多元宇宙や量子宇宙の世界観を作品表現や技術・資料展示を通して取り上げ、我々をとりまく世界をアートとサイエンス領域から考察します。また、芸術領域を含む人文社会科学から宇宙をとらえる視点をもとに、アーティスト・イン・レジデンスを実践する国内外の研究機関の協力を得て、その成果を展示します。リアルインスタレーションに加え、XR展示やメタバース上の展開など重層的な展示を行い、研究者とアーティストの対話を通して「量子ネイティブ」*2)な創造的思考・アイデアのヒントを探ります。

*1)「SPACE ODYSSEY 宇宙の旅」(水戸芸術館、2001年)、「ミッション・フロンティアー知覚の宇宙へ」(東京都写真美術館/日本科学未来館、2004年)、「ミッション[宇宙×芸術]―コスモロジーを超えて」(東京都現代美術館、2014年)、「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」(森美術館、2016年)など。
*2)デジタルネイティブと同様に、量子の知識や技術を使いこなし、次への発想に活かせる人材。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都現代美術館

【展覧会】東京都現代美術館|Tokyo Contemporary Art Award 2024–2026 受賞記念展|「湿 地」|’25年12月25日-’26年3月29日|開展貳个月

東京都現代美術館
Tokyo Contemporary Art Award 2024–2026 受賞記念展
「湿地」
会  期  2025年12月25日[木]- 2026年3月29日[日]
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
      * 8・9月の毎金曜日は21:00まで開館
休  館  日  月曜日(1月12日、2月23日は開館)、
      12月28日-1月1日、1月13日、2月24日
会  場  東京都現代美術館  企画展示室 3F
      〠 135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) TEL:03-5245-4111
      またはハローダイヤル(9:00-20:00)050-5541-8600 ▷ アクセス
観  覧  料  無料
主  催  東京都、トーキョーアーツアンドスペース /
      東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
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 ☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)は2018年より、中堅アーティストを対象とした現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」を実施しています。各回の受賞者2名は、受賞後の海外活動をはじめとする複数年にわたる支援を経て、東京都現代美術館で受賞記念展を開催しています。この度、5回目の受賞者 梅田哲也と呉夏枝による「TCAA 2024–2026 受賞記念展」を、東京都現代美術館にて開催します。

梅田哲也と呉夏枝は、近年「海路」や「水路」など、水にまつわる考察を作品の重要な要素に取り入れています。仮想の島々をめぐるように個人の歴史や物語をつなぐことで、鑑賞者の記憶に働きかける呉のプロジェクト「grand-mother island project」を中心とした作品構成と、パフォーマンスやツアーなど、さまざまな形態によって物事の構造を可視化する梅田が展示空間に創出する新たな導線が、表裏の関係のように、あるいは水と陸地の境目である湿地のように、時に反転しながら、緩やかに重なり合います。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都現代美術館   Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)

【展覧会】東京都現代美術館|ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー|’25年12月25日-’26年4月2日|開展貳个月

東京都現代美術館
ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー
会  期  2025年12月25日[木]- 2026年4月2日[木]
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休  館  日  月曜日(1月12日、2月23日は開館)、12月28日-1月1日、
      1月13日、2月24日
会  場  東京都現代美術館  企画展示室 1F
      〠 135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) TEL:03-5245-4111
      またはハローダイヤル(9:00-20:00)050-5541-8600  ▷ アクセス
観  覧  料  一 般 1,600円/大学生・専門学校生・65 歳以上 1,100円/中高生 640円/
      小学生以下無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
協  力  The Estate of Sol LeWitt
主  催  東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
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ソル・ルウィットは1960年代後半、目に見える作品そのものよりも、作品を支えるアイデアやそれが生み出されるプロセスを重視する試みによって、芸術のあり方を大きく転換しました。ルウィットの指示をもとに、ほかの人の手で壁に描かれるウォール・ドローイング、構造の連続的な変化を明らかにする立体作品など、その仕事は「芸術とは何でありうるか」という問いを投げかけています。本展では、ウォール・ドローイング、立体・平面作品、アーティスト・ブックといった代表作の数々を通して、既存の枠組みや仕組みに再考を促し、別の構造への可能性を開こうとしてきたルウィットの思考の軌跡をたどります。

\ みどころ /
◇ 1. 日本の公立美術館では初となるソル・ルウィットの個展
ルウィットは、1960年代後半、作品の物質的な側面よりも、それを生み出すアイデアやプロセスを重視する芸術の動きに「コンセプチュアル・アート」という呼称を与え、その後の実践に多大な影響を与えました。本展は、日本の公立美術館における初の個展として、ウォール・ドローイング、立体・平面作品、アーティスト・ブックなど、その広範な仕事を検証します。
◇ 2. 本展のために展示されるウォール・ドローイング
多くの場合、ルウィットの文章や図面による指示をもとに、アーティスト本人以外の手で描かれるウォール・ドローイングは、1968年に初めて発表されて以来、代表作として知られています。本展では、6点のウォール・ドローイングを展示し、広々とした空間のなかでアーティストのアイデアを体感できます。
◇ 3. ルウィットが手がけたアーティスト・ブックを展示
ルウィットは自らのアイデアを多くの人と共有するために、1960年代から晩年までアーティスト・ブックを作品として制作し続けました。本展では、多数のアーティスト・ブックやその他の書籍を通して、アーティストの思考の軌跡をたどります。

❖  作家プロフィール  ソル・ルウィット|Sol LeWitt  ❖
1928年、米国コネチカット州ハートフォード生まれ。1945-49年、シラキュース大学で絵画と版画を学ぶ。
1965年、初個展(ジョン・ダニエルズ・ギャラリー、ニューヨーク)。1967年、「コンセプチュアル・アートについてのパラグラフ」が美術誌に掲載され、欧米圏の潮流に大きな影響を与える。1968年、ウォール・ドローイングの一作目を発表。1960年代後半から70年代にかけて、作品の非物質的な側面に着目した多数のグループ展に参加。
1976年、アーティスト・ブックの流通と理解を支える拠点「プリンテッド・マター」を批評家ルーシー・リパードらと共同設立。1978年、初回顧展をニューヨーク近代美術館で開催し、北米各地を巡回。1980年代、イタリアのスポレートを拠点とした後、コネチカット州チェスターに移住。2000年、大規模な回顧展をサンフランシスコ近代美術館ほかで開催。2007年、逝去。

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[ 詳 細 : 東京都現代美術館 ]

【展覧会】東京都現代美術館|開館30周年記念展 日常のコレオ|’25年8月23日-11月24日|終了

東京都現代美術館
開館30周年記念展 日常のコレオ
会  期  2025年8月23日[土]- 11月24日[月・振休]
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
      * 8・9月の毎金曜日は21:00まで開館
休 館 日  月曜日(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、
      9月16日、10月14日、11月4日
会  場  東京都現代美術館  企画展示室 1F / B3F
      〠 135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) TEL:03-5245-4111
      またはハローダイヤル(9:00-20:00)050-5541-8600 ▷ アクセス
観 覧 料  一 般 2,100円/大学生・専門学校生・65 歳以上 1,100円/中高生 500円/
      小学生以下無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
助  成  台湾文化部、モンドリアン財団、STPI – Creative Workshop & Gallery、
      オランダ王国大使館、韓国国際文化交流振興院
主  催  東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
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開館30周年を記念し、国内外で活動する幅広い世代のアーティスト約30名/組の実践を紹介する大規模展「日常のコレオ」を開催します。本展は、アーティスト、鑑賞者と共に、現代美術を通してこれからの社会を多角的に思考するプラットフォームの構築を目指し、作品展示のみならず、鑑賞者の参加と対話を伴うパフォーマンスやワークショップも数多く展開します。
本展では、ジェンダー規範に基づく家庭から美術館のような制度的空間、ムンバイや沖縄などの都市空間に至るまで、異なる場所における人々の営みや身振りに着目し、変容をもたらす主体性の現れを探求します。東京でのリサーチをもとに制作された新作も多数含む本展は、人々の日常を織りなす場所に内在する文化的、政治的、経済的諸力の相互作用を掘り下げながら、しばしば社会構造に組み込まれた見えない暴力や抑圧の力学を可視化し、その影響を浮き彫りにします。同時に、そこに生きる人々の経験、記憶、切望に光を当て、従属を拒み逸脱する抵抗の身振りと、それを生み出す創造性やユーモアについての洞察を与えてくれます。
ゆえに展覧会タイトルに含まれる「コレオ=コレオグラフィー(振付)」は、制度や慣習、社会的規範によって規定される言動と、そうした管理や統御に対する批評的な応答、つまり日常を自らの内外から異化し、新たな場と生き方を創出する実践の両方を指し示しています。
アーティストたちとの密接な協働により構成される「日常のコレオ」は、生の諸条件に対する複層的な視座を提示し、多元的な社会の成熟に向けた想像と対話の場となることを志向します。

❖ みどころ ❖
〇アジアを中心に、15を超える国と地域を拠点に活動するアーティスト約30名/組が一堂に会する国際展。国内で初めて発表される作家・作品も多数。各地の社会的、歴史的文脈を起点とした絵画、写真、インスタレーション、映像からパフォーマンスまで、現代美術の幅広い表現を紹介し、芸術的実践を介して社会課題について思索するための多角的な視座とアプローチを提示します。
〇本展では、パフォーマンスやワークショップという表現領域を、作品展示の周辺的な文脈にとどまらないものとして位置づけ、相互関係を築くことにより美術館という場のあり方に対し、身体的知覚や空間的関与を通じた批評的な視座を提示することを試みます。
〇美術館が位置する深川・木場を取り上げたパフォーマンス、東京近郊の移民コミュニティに関する参加型作品など、新作を多数発表。アーティストと鑑賞者が様々なかたちで集い、視点を共有しながら、それぞれの「日常」の域を問い直す契機を創出します。

❖ プロフィール ❖
リンク先をご参照ください。全アーチストの丁寧な紹介があります。

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[ 詳 細 : 東京都現代美術館 ]

【パフォーマンス / 展覧会】東京都現代美術館|笹本 晃 ラボラトリー|’25年8月23日-11月24日|終了

東京都現代美術館
笹本晃 ラボラトリー
会  期  2025年8月23日[土]- 11月24日[月・振休]
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
      * 8・9月の毎金曜日は21:00まで開館
休  館  日  月曜日(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、
      9月16日、10月14日、11月4日
会  場  東京都現代美術館  企画展示室 3 F
      〠 135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) TEL:03-5245-4111
      またはハローダイヤル(9:00-20:00)050-5541-8600 ▷ アクセス
観  覧  料  一 般 1,500円/大学生・専門学校生・65 歳以上 1,000円/中高生 600円/
      小学生以下無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
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本展覧会は、ニューヨークを拠点に、造形表現とパフォーマンス・アートを往還しながら活動を重ねてきたアーティスト、笹本晃(1980-)の約20年におよぶ仕事を紹介し、そのテーマや手法の変遷をたどる初めてのミッドキャリア個展となります。
笹本は、2000年代半ばより、パフォーマンス、ダンス、インスタレーション、映像など、自身のアイディアを伝えるのに必要なメディアを横断的に用いた作品を手掛けてきました。特に、自ら設計・構成した彫刻/装置/造形物を空間に配してインスタレーションを創り出し、その中で自身がその環境の構成要素の一つとなって即興的なパフォーマンスを行うスタイルで広く知られています。

日常的な所作や行為に、私小説的なエピソードを絡めた軽妙な語りを巧みに組み合わせつつ、初期作品では、癖や習慣、行動パターンなどの分析から個人のパーソナリティの有り様を考察し、また近年は、気象や動植物の生態などを観察の対象として、作品構造やナラティヴ(物語)に採り入れています。緻密に設計されたそれぞれの造形物は、そうした語りを際立てる道具であるだけでなく、即興的なパフォーマンスの思いがけない展開を誘発するスコア(譜面)となります。展示会期中に複数回行われるパフォーマンスの前後には、空間はインスタレーションとして鑑賞されます。
本展タイトルの「ラボラトリー」は、実験、演習あるいは研究のための空間を指します。鑑賞者が、美術館のホワイトキューブ内で笹本とその作品の生態を観察し検証する機会という意味合いとともに、この世界で起きる大小さまざまな現象について、注意深く観察し、分析しようと試みる、笹本の視点を示唆しています。本展では、初期のパフォーマンス/インスタレーションの代表作から、造形物自体のキネティックな要素が強まる最新作まで、独自の実践を重ねてきた笹本の異才とその作品を、動的に検証します。
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❖ みどころ ❖
◇ 1. 国際的に活躍する注目のアーティスト・笹本晃の初期作品から最新作までを展覧します。
初期の代表作から、キネティック(動的)な要素が強まる近年の作品まで、笹本晃の20年にわたる活動を、概観します。写真や立体作品、パフォーマンス時に生み出されるダイアグラム(図式)、映像作品、そして代表的なパフォーマンス/インスタレーション空間の再構成などによって、笹本作品のテーマや手法の変遷を、さまざまな角度から紹介します。
◇ 2. 主要なパフォーマンス/インスタレーション作品4点の作家による実演を、会期中各複数回実施します。
インスタレーション空間のなかでアーティスト自身が即興的に行うパフォーマンスを会期中3期にわたり実施します。2010年ホイットニー・ビエンナーレで初めて発表した《Strange Attractors》、2010年のMOMA PS.1(ニューヨーク)で発表した《Skewed Lies》、弘前れんが倉庫美術館のコミッションによりコロナ禍下に制作した《スピリッツの3乗》そして、昨年香港で発表した《Sounding Lines》と本展のために制作する新作を組み合わせた新たなパフォーマンスまで、と新旧の4作品が一堂に会します。
◇ 3. 笹本晃作品を通じて、パフォーマンスと美術館のありかたについて考えます。
美術展とパフォーミング・アーツという二つの領域を往還しながら活動を発展させてきた笹本の活動を提示しながら、「パフォーマンスの記録・保存・継承」について、その可能性を、さまざまなアプローチで考察します。本展では、一般2枚のチケットを一緒に買うとお得なツインチケットもご用意。パフォーマンス実施期間への再来場もでき、笹本作品をより深く理解する機会を提供します。
◇ 4. 展覧会開催を機に、初のモノグラフを刊行します。
出品作品を中心に、笹本晃のミッドキャリアを概観するモノグラフ(これまでの作家の活動を包括的に検証する図録)を会期中に刊行予定。作家の言葉や撮りおろしのインスタレーション風景、担当学芸員他による論考、作品年譜他を収録します。

❖ 笹本 晃(ささもと・あき) プロフィール ❖
ニューヨークを拠点に、パフォーマンス、ダンス、インスタレーション、映像など、自身のアイディアを伝えるのに必要なメディアを横断的に用いた作品を手掛けるアーティスト。美術とパフォーミング・アーツの領域を往還しながら、音楽家、振付家、科学者、研究者らとのコラボレーションも行い、パフォーマー、彫刻家、演出家といった複数の役割をこなしている。
1980年神奈川県に生まれ、10代で単身渡英。その後アメリカに移り、ウェズリアン大学でダンスや美術を学ぶ。2007年にコロンビア大学大学院(ニューヨーク)より芸術学修士号取得。現在はイェール大学芸術大学院彫刻専攻で教鞭を取り、専攻長を務める。
主な個展に、スカルプチャー・センター(ニューヨーク、2016年)、クイーンズ美術館(ニューヨーク、2023-2024年)、パラサイト(香港、2024年)がある。横浜トリエンナーレ(2008年)、ホイットニー・ビエンナーレ(2010年)、第9回光州ビエンナーレ(2012年)、第11回上海ビエンナーレ(2016-2017年)、第3回コチ=ムジリス・ビエンナーレ(2016年)、国際芸術祭あいち(2022年)、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2022年)など多数の国際展に出品。2023年、アレクサンダー・カルダーの才能を反映する革新的な彫刻作家に贈られるカルダー賞を受賞。

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[ 詳 細 : 東京都現代美術館

【展覧会】東京都現代美術館|開館30周年記念 MOTコレクション|9つのプロフィール 1935→2025|’25年8月2日-11月24日|終了

東京都現代美術館
開館30周年記念 MOTコレクション
9つのプロフィール  1935 → 2025
会  期  2025年8月2日[土]- 11月24日[月・振休]
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
      * 8月15日-9月26日の毎金曜日は21:00まで開館
休  館  日  月曜日((8月11日、9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、
      8月12日、9月16日、10月14日、11月4日
会  場  東京都現代美術館  コレクション展示室
      〠 135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) TEL:03-5245-4111
      またはハローダイヤル(9:00-20:00)050-5541-8600 ▷ アクセス
観  覧  料  一 般 500円/大学生・専門学校生・65 歳以上 250円/中学生以下無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
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東京都現代美術館は、今年開館30周年を迎えました。東京都美術館から引き継いだ作品を含む約3,500点で開館した当初の常設展示では、コレクションの中から「精選された代表作」によって第二次世界大戦後の日本の前衛美術を始点に、国際的な視野から「現代美術の流れをわかりやすく示す」ことを主眼としていました。
その後、作品の収蔵を続けることで新たな視点が加わり、この「流れ」は様々に枝分かれし、変化します。2005年以降は、「MOTコレクション」展として、会期ごとに個々の作家に焦点をあてたり、横断的なテーマでメディアや制作年代の異なる作品を対比したりするなど、多角的な切り口を設けて所蔵作品を紹介しています。
30周年という節目にあたる今期は、「9つのプロフィール 1935→2025」と題して、90年にわたる美術を10年ごとに区切った9つの部屋で辿ります。開館当初のように長い時間軸を設けて構成しながらも、部屋ごとに異なる複数の視点でコレクションを見つめなおします。1935年を起点としたのは、戦前・戦中期の所蔵品が充実してきたことで戦後美術との繋がりを見出し、2025年と明記したのは、今ここの時点からコレクションを見ることを示しています。
当館の所蔵作品は、現在約6,000点となり、その内容も30年前と比較すると大いに多様化しています。コレクションは常に更新され、未完のまま次代に引き継がれていきますが、どこに焦点を当て、どう見せるかによって、様々なプロフィールがその都度生まれていきます。今期の展示が、過去から現在へと繋がるわたしたちの時代の美術について、改めて考える契機となれば幸いです。
*本展は、前会期を継続し、一部展示替えして構成しています。
*開催内容は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。

❖ 出品予定作家 ❖
青山悟、淺井裕介、荒川修作、O JUN、大岩オスカール、岡本信治郎、片岡純也+岩竹理恵、小泉明郎、開発好明、桂ゆき、風間サチコ、菊畑茂久馬、草間彌生、久保田成子、工藤哲巳、合田佐和子、小林正人、篠原有司男、新海覚雄、杉本博司、菅井汲、高松次郎、辰野登恵子、立石紘一(タイガー立石)、鶴岡政男、照屋勇賢、冨井大裕、豊嶋康子、中村宏、新潟現代美術家集団GUN、丸山直文、向井潤吉、山下菊二、横尾忠則、横山裕一、和田三造、李禹煥、サイモン・フジワラ、ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ ほか

❖ 展覧会のみどころ ❖
◇ ・1階から3階に続く全9室で90年間の現代美術を展開
1935年から10年ごとに区切った9つの部屋で90年間の美術を辿ります。各部屋では、その10年間に制作された作品をある視点に拠って選択し展示することで、その時代の美術の様相のみならず、当館のコレクションの特徴を浮かび上がらせるようなプロフィールを描くことを試みます。教科書のように美術動向を満遍なく時代順に列挙するのではなく、作品から導き出された複数の多角的な視点で構成します。
◇ ・コレクションを代表する作品を展示
所蔵作品数は、開館当初の約3,500点から、現在約6,000点になっています。今期の展示では、30年間の収集活動で充実してきた、戦前・戦中期の作品やコレクションを代表する作家––鶴岡政男、菊畑茂久馬、高松次郎、草間彌生ほか––の作品を展示します。
◇ ・淺井裕介《泥絵・素足の大地》の組み替え
淺井裕介《泥絵・素足の大地》は、木場などで採取した土を素材に、当館で2011年に公開再作された作品で、16点のパネルを組み合わせています。前会期では、縦3m×横6mの長方形にしましたが、今期は、この16点を作家のプランに基づいて組み替えて展示します。
◇ ・新規収蔵品をご紹介
近年、当館で開催された個展を機に収蔵された作品を、前会期に続き初公開します。久保田成子(2021年に個展)やウェンデリン・ファン・オルデンボルフ(2022年に個展)の作品はいずれも収蔵後初のお披露目となります。また合田佐和子、横山裕一、青山悟や片岡純也+岩竹理恵をはじめ、近年新たにコレクションに加わった作家・作品も併せてご紹介します。

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[ 詳 細 : 東京都現代美術館 ]  

【展覧会】東京都現代美術館|岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here|’25年4月29日-7月21日|終了

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東京都現代美術館
岡﨑乾二郎
而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here
会  期  2025年4月29日[火・祝]- 7月21日[月・祝]
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休  館  日  月曜日(5月5日、7月21日は開館)、5月7日
会場案内  東京都現代美術館  企画展示室 1 F / 3 F
      〠 135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) TEL:03-5245-4111
      またはハローダイヤル(9:00-20:00)050-5541-8600 ▷ アクセス
観  覧  料  一 般 2,000円/大学生・専門学校生・65 歳以上 1,400円/中高生 800円/
      小学生以下無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
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絵画、彫刻のみならず、建築や環境文化圏計画、絵本、ロボット開発などの幅広い表現領域でも革新的な仕事を手がけ、さらには文化全般にわたる批評家としても活躍してきた岡﨑乾二郎(1955- )。その活動の根底には私たちの「認識」と「世界」を結び直す力としての「造形」があります。
AIをはじめとする科学技術の革新、環境危機、政治状況の混沌…。私たちが捉えてきた世界、社会を制御してきた制度は急速に失効しつつあるように思えます。世界は崩壊しつつあるのでしょうか。
しかしその問いに対し、岡﨑は、「世界は崩壊しているのではない。動揺しているのは私たちの認識である。」と言います。岡﨑にとっての「造形」とは、私たちが世界を捉える、その認識の枠組み自体を作り変える力です。すなわち、認識を作りかえることで世界の可塑性を解放し、世界との具体的な関わりを通して認識の可塑性を取り戻すことです。造形とは、この二つの可塑性を実践的に繋ぎなおすことだと彼は言います。
近年国際的な評価も高まるこの作家が大きく転回した2021年以降の新作を中心として、過去の代表作を網羅しつつ、その仕事の全貌を展望します。

──なんどでも世界は再生しつづける。而今而後(これから先、ずっと先も)

❖ みどころ ❖
日本を代表する造形作家・岡﨑乾二郎の集大成
1980年代初頭、「あかさかみつけ」シリーズで注目を集めて以来、絵画、彫刻から建築まで複数のメディアで展開してきたその造形的な仕事を総覧します。教育、批評、ロボット開発、環境文化圏計画…。それぞれの分野での革新性ゆえに、その全貌の把握が困難であった岡﨑の仕事を、その根底に一貫する造形という主題から総覧します。

2021年以降に制作された新作群を一堂に発表
本展覧会のタイトルは、「而今而後(これから先、ずっと先も)」という『論語』の一節から取られました。2021年以降、岡﨑乾二郎は社会的な情勢と個人的経験の二つの変化のなかで、思考を位置づける時空の枠組みについて、大きな転回を迎えたと言います。本展では、それ以降、旺盛な活動期に入った作家の新作・近作約100点を発表します。

❖ プロフィール ❖
岡﨑乾二郎(おかざき・けんじろう)
造形作家、批評家。
1955年東京生まれ。1982年パリ・ビエンナーレ招聘以来、数多くの国際展に出品。総合地域づくりプロジェクト「灰塚アースワーク・プロジェクト」の企画制作、「なかつくに公園」(広島県庄原市)等のランドスケープデザイン、「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」(日本館ディレクター)、現代舞踊家トリシャ・ブラウンとのコラボレーションなど、つねに先鋭的な芸術活動を展開してきた。
東京都現代美術館(2009-2010年)における特集展示では、1980年代の立体作品から最新の絵画まで俯瞰。2014年のBankART1929「かたちの発語展」では、彫刻やタイルを中心に最新作を発表した。
長年教育活動にも取り組んでおり、芸術の学校である四谷アート・ステュディウム(2002-2014年)を創設、ディレクターを務めた。2017年には豊田市美術館にて開催された『抽象の力―現実(concrete)展開する、抽象芸術の系譜』展の企画制作を行い、2019-20年には同美術館で大規模な個展「視覚のカイソウ」が開催された。

主著に『而今而後 批評のあとさき(岡﨑乾二郎批評選集 vol.2)』(亜紀書房 2024年)、『頭のうえを何かが』(ナナロク社 2023年)、『絵画の素 TOPICA PICTUS』(岩波書店 2022年)、『感覚のエデン(岡﨑乾二郎批評選集 vol.1)』(亜紀書房 2021年)、『抽象の力 近代芸術の解析』(亜紀書房 2018年)、『ルネサンス 経験の条件』(文春学藝ライブラリー、文藝春秋 2014年)、『芸術の設計―見る/作ることのアプリケーション』(フィルムアート社 2007年)。『ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ』(絵本、谷川俊太郎との共著、クレヨンハウス 2004年)。
作品集に『TOPICA PICTUS』(urizen 2020年)、『視覚のカイソウ』(ナナロク社 2020年)。

『感覚のエデン(岡﨑乾二郎批評選集 vol.1)』にて2022年、第76回毎日出版文化賞(文化・芸術部門)受賞。『抽象の力 近代芸術の解析』にて、2018年、平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都現代美術館

【展覧会】東京都現代美術館|坂本龍一|音を視る  時を聴く|’24年12月21日-’25年3月30日|終了

東京都現代美術館
坂本龍一 | 音を視る  時を聴く
会  期  2024年12月21日[土]- 2025年3月30日[日]
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
      * 3月7日㈮、14日㈮、21日㈮、28日㈮、29日㈯ は 20:00 まで 臨時夜間開館
休  館  日  月曜日(1月13日、2月24日は開館)、12月28日-1月1日、1月14日、2月25日
会  場  東京都現代美術館  企画展示室 1F / B2F ほか
      〠 135-0022  東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)    TEL:03-5245-4111
      またはハローダイヤル(9:00-20:00 年中無休)050-5541-8600
観  覧  料  一般 2,400円/大学生・専門学校生・65 歳以上 1,700円/中高生960円/
小学生以下無料

      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
★ 重要なお知らせ
本展示は土日を中心に混雑がつづいています。混雑状況に伴う対策としてオンライン
チケット(日付指定)を導入、臨時夜間開館実施を致します。詳細は こちら

特別協力  KAB Inc.、KAB America Inc.、ダムタイプオフィス、
エイベックス・エンタテインメント、ケィ・ガレージ、タケナカ、

      東邦レオ、ホットスタッフ・プロモーション、ユニクロ
助  成  文化庁・令和6年度我が国アートのグローバル展開推進事業
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、朝日新聞社、テレビ朝日
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東京都現代美術館では、このたび音楽家・アーティスト、坂本龍一(1952-2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する、日本では初となる最大規模の個展「坂本龍一|音を視る 時を聴く」を開催いたします。
坂本は50年以上に渡り、多彩な表現活動を通して、時代の先端を常に切りひらいてきました。90年代からはマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開し、さらに2000年代以降は、さまざまなアーティストとの協働を通して、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考、実践しました。
本展では、生前坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作と、これまでの代表作から成る没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりを、美術館屋内外の空間にダイナミックに構成・展開します。これらの作品を通して坂本の先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどり、この類稀なアーティストの新しい一面を広く紹介いたします。

坂本龍一の「音を視る、時を聴く」ことは、鑑賞者の目と耳を開きながら、心を揺さぶり、従来の音楽鑑賞や美術鑑賞とは異なる体験を生み出します。坂本が追求し続けた「音を空間に設置する」という芸術的挑戦と、「時間とは何か」という深い問いかけは、時代や空間を超えて、私たちに新たな視座をもたらし、創造と体験の地平を開き続けてくれることでしょう。

コラボレーション・アーティスト|高谷史郎、真鍋大度、カールステン・ニコライ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、Zakkubalan、岩井俊雄
スペシャル・コラボレーション|中谷芙二子
▷ ハンドアウト PDF

◇ プロフィール
坂本龍一 (SAKAMOTO Ryuichi/音楽家)
1952年、東京都生まれ。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年「Yellow Magic Orchestra」結成に参加し、1983年の散開後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』(83年)の音楽では英国アカデミー賞、映画『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞、他を受賞。
環境や平和問題への取り組みも多く、森林保全団体「more trees」を創設。また「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行った。
1980年代から2000年代を通じて、多くの展覧会や大型メディア映像イベントに参画、2013年山口情報芸術センター(YCAM)アーティスティックディレクター、2014年札幌国際芸術祭ゲストディレクターを務める。2018年piknic/ソウル、2021年M WOODS/北京、2023年 M WOODS/成都での大規模インスタレーション展示、また没後も最新のMR作品「KAGAMI」がニューヨーク、マンチェスター、ロンドン、他を巡回するなど、アート界への積極的な越境は今も続いている。2023年3月28日、71歳で逝去。

★ 重要なお知らせ
本展示は土日を中心に混雑がつづいています。混雑状況に伴う対策としてオンライン
 チケット(日付指定)導入、臨時夜間開館実施を致します。詳細は こちら
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都現代美術館
新宿餘談:雨の平日、水曜日の午後に訪館。スケールのおおきな叙事詩を「躰観した」という感慨がありました。ところがうわさどうりでヒト大杉。それでもやつがれ、読者諸賢に観覧・体験をお勧めしたい展覧会です。

【展覧会】東京都現代美術館|MOTアニュアル2024 こうふくのしま|’24年12月14日-’25年3月30日|終了

東京都現代美術館
MOTアニュアル2024
こうふくのしま
会  期  2024年12月14日[土]- 2025年3月30日[日]
休  館  日  月曜日(1月13日、2月24日は開館)、12月28日-1月1日、1月14日、2月25日
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
      ※3月7日㈮、14日㈮、21日㈮、28日㈮、29日㈯ は 20:00 まで 臨時夜間開館
観  覧  料  一 般 1,300円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 900円
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会  場  東京都現代美術館  企画展示室3F
      〠 135-0022   東京都江東区三好4-1-1 (木場公園内)
      TEL:03-5245-4111  ハローダイヤル(9:00-20:00 )050-5541-8600
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団  東京都現代美術館
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現代美術から新たな側面を引き出すグループ展「MOTアニュアル」の第20回を数える本展では、清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美の作家4名を、その最新作とともに紹介します。
近年、「今ここに立っている」という身体感覚を持つことが ますます困難になりつつあります。通信技術や交通手段の発達により、日々膨大な情報に否応なくさらされ、どこへでも移動しやすくなったことで、その傾向はさらに顕著になっています。こうしたなかで、自分自身の足元が何によって形をなし、どこにつながっているのかをあらためて問う行為は、私たちの身体が置かれる場への気づきを引き出し、進むべき方向を探るひとつの手だてとなるでしょう。

副題にある「しま」は、4名の作家が拠点を置く「日本」の地理的条件に対する再定義を含んでいます。この太平洋北西部の島々を、他の陸地から切り離されて海に浮かぶ「閉じられた地形」ではなく、地殻変動を経て海上に現れた地表の起伏であり、海底では他の大陸や島と地続きに連なる「開かれた地形」として捉え直すことは、水面下での見えざるつながりを確かめるための別の視座を提示します。それは、従来の枠組みや境界を超え、あらゆるものが複雑に相作用する世界を見つめ、深く思いをめぐらせることでもあるのです。
本展の作家の仕事もまた、自身の足元を起点にしながら、より大きな文脈や関係へと開かれています。彼ら/彼女らは多様なアプローチを通じて、現実の世界を視覚的に置き換え、描き出すことにより、身のまわりや自己の多義性や重層性と対峙します。これらの作品は、作者の解釈や意図を超え、見る者がそれぞれの視点や感覚、経験を通して主体的に意味を見出すための装置として働き、それぞれに異なる見かたや感じかたを促します。
日本の社会は、戦後その大半を失ったところから再建を始め、経済発展を根拠とする幸福と繁栄への道を歩み、1990年代以降は低迷と停滞が続いていると言われます。しかしながら、こうしたリニアな語りにおいて、複数の要因が絡み合う対立や葛藤は、しばしば解消されないまま見落されてきました。そこで本展では、身辺の汲みつくせない出来事や状況を個々の視点から見直し、形を与えようとする作家たちとともに、もつれ合う世界の複雑さをいかに引き受けるのかという問いに向き合います。

*「MOT アニュアル」は、1999 年の第1 回展以来、異なる文化や表現領域が混合する空間としての東京に拠点を置く東京都現代美術館ならではの視点から、日本の若手作家の作品を中心に、現代美術の一側面を切り取り、問いかけや議論のはじまりを引き出すグループ展です。
* 参加作家 :清水 裕貴 / 川田 知志 / 臼井 良平 / 庄司 朝美

◇ 展覧会のみどころ
「MOTアニュアル2024」では、今後国内外でさらなる活躍が期待される4名の作家の作品を、本展のための新作を含めて展示します。
清水裕貴は、写真とテキストで構成されたインスタレーションから、中国の大連と東京湾岸を舞台にした物語を編みます。
川田知志は、戦後の日本社会を特徴づける都市部と郊外の風景を主題として、全長約50メートルの壁画を描きます。
臼井良平は、日常の些細なものや状況を再現したインスタレーションを通じて、見る者に新たな視点を提示します。
庄司朝美は、描くこと/見ることの身体性を強く意識させる絵画により、作品内外の世界を結びつけようと試みます。
本展は、これらの作家たちが現在進行形で取り組む創造的な実践に触れていただける貴重な機会です。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都現代美術館 ]