カテゴリー別アーカイブ: シンポジウム

【展覧会】郵政博物館|ぼくらの昭和切手展|’26年1月31日-3月22日|会期末

郵政博物館
ぼくらの昭和切手展
会  期  2026年1月31日[土]- 3月22日[日]
休  館  日  不定休
      * 災害、展示替え及び設備点検などにより臨時休館をすることもあります。
      * 休館情報は、「 重要なお知らせ 」でもお知らせしていきます。 
開館時間  午前10時00分 - 午後5時30分   * 入館は午後5時まで。
      * 9階に上がれるのは、午前10時からです。
入  館  料  大 人 300 円、 小・中・高校生 150 円、 未就学児無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会  場  郵政博物館
      〠 131-8139 東京都墨田区押上一丁目1番2号 
      東京スカイツリータウン・ソラマチ 9階
      TEL:03-6240-4311  ▷ アクセス
協  力  公益財団法人日本郵趣協会
主  催  公益財団法人通信文化協会
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1926年12月25日 元号が「大正」から「昭和」と改元され、今年は100周年となります。
昭和の趣味といえば切手収集! 昭和30年代には、雑誌やお菓子のおまけに使われ、一大切手ブームが広がりました。本展では、当館所蔵の「切手」から昭和の歴史を振り返り、時に国のプロパガンダとなり、また一方では、子供たちの憧れの的となった「切手」と、人々の暮らしや時代に寄り添い変化していった「郵便局」サービスを紹介します。
今回、子供の頃から郵便文化を愛し、今なお郵便少年であり続ける美術家 横尾忠則氏が手がけた切手原画や風景印他、彼が高校1年の時に応募した「皇太子殿下御外遊記念郵便切手図案懸賞募集作品」(現在の上皇陛下)の入選原画を初公開します。そのほか、藤田嗣治や小磯良平、宮本三郎、谷内六郎、林静一らが描いた切手や絵はがき原画も展示します。
期間中は、講演会や昭和の遊びを楽しむワークショップなどの関連イベントも行います。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 郵政博物館 ] 

【展覧会】谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館|第12回企画展 堀口捨己と谷口吉郎|― 茶室に魅せられた建築家 ― |’26年2月14日-5月31日|開展壹个月

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
第12回企画展
堀口捨己と谷口吉郎 ― 茶室に魅せられた建築家 ―
Sutemi Horiguchi & Yoshiro Taniguchi
-Architects Enchanted by Japanese Teahouses 
期  間  2026年2月14日[土]- 5月31日[日]
開館時間  9:30 – 17:00 (入館は16:30まで)
休  館  日  月曜日(月曜日が休日の場合は直後の平日)
観覧料金  一 般 1000円、大学生・65歳以上 800円、高校生以下無料
      * 本料金で常設展示もご覧いただけます。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会  場  谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
      〠 921-8033 石川県金沢市寺町5-1-8
      TEL.076-247-3031  FAX.076-247-3032   ▷ アクセス
後  援  北國新聞社
協  力  谷口建築設計研究所、金沢工業大学、北風工房・火学舎
共  催  文化庁国立近現代建築資料館
主  催  谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
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金沢の文化を代表するものといえば、茶道が挙げられます。九谷焼の窯元の家に生まれた建築家:谷口吉郎〔たにぐち よしろう、1904-1979〕も、自邸に移築された江戸期の茶室「一種庵」で、数寄者であった父のふるまいを眼にしながら、独自の美学を育みました。
他方、大学で谷口の先輩にあたる建築家の堀口捨己〔ほりぐち すてみ 1895-1984〕は先端的なモダニズムから徐々に茶の湯の世界に入り込み、茶室研究の第一人者となります。
両者は松永耳庵などの茶人を介して新しい数寄屋のあり方について様々な試みを行い、「八勝館」(1950)や「游心亭」(1974)などすぐれた数寄屋建築を世に送り出します。今回の展覧会は、国立近現代建築資料館所蔵の堀口史料と谷口建築設計研究所所蔵の谷口史料を中心に、20世紀の日本文化を再読し、戦後の和風建築を牽引した二人の建築家の歩みを辿ります。
                       谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館 館長
                                    三宅理一
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館 ]
{ 住吉餘録 }谷口 吉郎(たにぐち よしろう 1904-1979)、谷口 吉生(たにぐち よしお 1937-2024) 

【展覧会】たばこと塩の博物館|特別展 片平孝写真展 塩の旅|~地球の塩の現場に立つ~|’26年1月31日ー4月5日|開展陸週

たばこと塩の博物館
特別展
片平孝写真展 塩の旅 ~地球の塩の現場に立つ~
会  期  2026年1月31日[土]ー 4月5日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時  * 入館締切は午後4時30分
休  館  日  毎週月曜日(ただし、2月23日は開館)、2月24日[火]
会  場  たばこと塩の博物館 2階特別展示室
      〠 130-0003 東京都墨田区横川 1-16-3
      電話 03-3622-8801(代表) FAX 03-3622-8807  ▷ 交通・アクセス
入館料金  大人・大学生 300円、小・中・高校生 100円、満65歳以上の方 100円
      * 未就学児の方は無料です。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  たばこと塩の博物館
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写真家・片平 孝(かたひら たかし 1943-2025)は、1970年代初頭から「塩」をテーマのひとつに活動し始め、アフリカを皮切りに、世界各地の塩湖・塩原・岩塩坑・天日塩田などを取材し、塩が作り出した景観を美しい風景写真として発表してきました。
本写真展では、50年にわたって「塩の現場」に立ちシャッターを切り続けてきた稀有な写真家・片平孝の作品約80点を通して、日本では想像もつかないような「地球の塩」の多彩な姿を紹介します。

\ 展覧会の構成と作品紹介 /
◇ 1.アフリカ 塩との出会い・探求
◇ 2.アフリカ 大地溝帯に魅せられて
◇ 3.アフリカ 33年越しに叶えた夢
◇ 4.オセアニア 乾燥大陸の奇観
◇ 5.ヨーロッパ 歴史遺産と塩づくり
◇ 6.アジア 塩づくりの地を求めて
◇ 7.北米 砂漠と塩と星の旅
◇ 8.南米 地球と塩のハーモニー

> 片平孝プロフィール <
1943年宮城県生まれ。東京写真大学(現・東京工芸大学)卒。日本写真家協会会員。2025年没。
地球が生み出す景観に魅せられ、海抜以下の灼熱の砂漠から極寒の雪山まで、その現場に立ち続けてきた写真家。砂漠の撮影を目的に訪ねたサハラで塩キャラバンと出会い、命がけでも運ばなければならない塩の大切さに気づく。以来、地球が生み出すさまざまな塩の姿や人びとの暮らしとの関わりを求めて世界中を旅し続けてきた。塩に覆われた壮大な景観が多い乾燥地帯は、同時に、砂や星の撮影地でもあり、砂・星・塩いずれのテーマもライフワークとなった。さらに雪や氷もテーマとし、出身地に近い蔵王の樹氷を中心に撮影を続けてきた。
主な著書に、『塩 海からきた宝石』『砂漠の世界』『雪の一生』(以上、あかね書房)、『地球 塩の旅』(日本経済新聞社)、『星の旅』(朝日新聞社)、『雪の手紙』(青菁社)、『塩 地球からの贈り物』『雪と氷の大研究』『砂漠の大研究』(以上、PHP研究所)、『おかしなゆき ふしぎなこおり』(ポプラ社)、『サハラ砂漠 塩の道をゆく』(集英社新書)などがある。教科書や図鑑をはじめ、多くのメディアにも写真を提供してきた。
 写真:旅をともにしたラクダと片平孝(マリ)2003年

※ 関連イベントが多彩に展開しますが、ほとんど事前申込制。イベント情報 参照。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : たばこと塩の博物館

【展覧会】埼玉県立さきたま史跡の博物館|令和7年度テーマ展 考古遺物ー守り伝える技術ー|’26年2月28日- 5月24日|国宝「金錯銘鉄剣」本物公開|開展貳週

埼玉県立さきたま史跡の博物館
令和7年度テーマ展
考古遺物ー守り伝える技術ー
会  期  令和8年(2026年)2月28日[土]- 5月24日[日]
開館時間  9:00 - 16:30(入館受付は 16:00まで)
休  館  日  月曜日 * ただし5月4日[月]は開館
入  館  料  一 般 200円 高校生・学生 100円
      * 中学生以下、障害者手帳をお持ちの方(付添1名含む)は無料
会  場  さきたま史跡の博物館 企画展示室
      〠 361-0025 埼玉県行田市埼玉4834
      TEL:048-559-1111 FAX:048-559-1112
      mail:k591111☆pref.saitama.lg.jp ▷ アクセス
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発掘で出土した考古遺物には、そのままでは劣化が進んでしまうものがあり、適切な保存と活用のための保存処理が行われる。保存処理の重要性が広く知られるきっかけとなったのが、昭和43年に稲荷山古墳から出土した「金錯銘鉄剣」の銘文発見でした。
今回の展示では、「考古遺物の保存処理」をテーマに金錯銘鉄剣に関する資料や埼玉県内で出土した考古遺物を紹介します。
これらを通じて埼玉県内の考古遺物がどのように保存され。受け継がれてきたのか、その歩みをぜひご覧ください。

展示ケース:埼玉県立さきたま史跡の博物館 WebSiteゟ

>> 国宝「金錯銘鉄剣」の本物を2年半ぶりに公開します!<<
国宝「金錯銘鉄剣」は、展示保存ケースの更新のため、レプリカを展示しておりました。このたび展示環境が整いましたので令和5年9月以来、2年半ぶりに実物を公開します。また、これに併せて関連展示やイベントを開催します。
最新の技術により製作された展示保存ケースにより、古墳時代に記された115文字が、より鮮明に見えるようになりました。是非御覧ください。

◇ 1 国宝「金錯銘鉄剣」って何?
特別史跡埼玉古墳群の稲荷山古墳(行田市)から昭和43年に出土し、115文字の銘文は当時の刀剣の中でも圧倒的な文字数であり、日本古代史上の大変重要な大発見となりました。昭和58年に他の出土品と一括して、国宝に指定されています。
◇ 2 いつから
令和8年2月28日[土]から
なお、2月20日[金]-27日[金]は展示作業等のため、本館は臨時休館します。将軍山古墳展示館は通常通り開館します。
◇ 3  展示場所
埼玉県立さきたま史跡の博物館 1階 国宝展示室
◇ 4 観覧料
一 般 200円 高校生・学生 100円
国宝展示室・企画展示室・将軍山古墳展示館 共通券です。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 埼玉県立さきたま史跡の博物館

【展覧会予告】東京都写真美術館/株式会社クレヴィス|B1F 展示室 養老孟司と小檜山賢二の虫展|’26年3月21日-5月24日

東京都写真美術館/株式会社クレヴィス
B1F 展示室
養老孟司と小檜山賢二の虫展
開催期間  2026年3月21日[土]- 5月24日[日]
休  館  日  毎週月曜日(5/4を除く)および5/7[木]
会  場  東京都写真美術館  B1F 展示室
      〠 153-0062 東京都目黒区三田1丁目13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
      TEL 03-3280-0099  ▷ アクセス
料  金  一 般 1,500円 / 学生・65歳以上 1,200円 / 小中高生 500円
      * チケット各種・割引・優待情報などは下掲詳細「利用案内」参照。
      * 各種割引の併用はできません。
特別協力  フマキラー株式会社、三和興業ホールディングス株式会社、
      株式会社ミマキエンジニアリング
協  力  有限会社養老研究所、足立真穂、株式会社STU研究所、
      合同会社カウコカイプ工房、株式会社スタジオ・ネモ、株式会社NILL、
      芝浦工業大学工学部、インタラクティブグラフィックス研究室、岡篤郎、
      田村克徳、養老昆虫クラブ
共  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
主  催  株式会社クレヴィス
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解剖学者で、大の虫好きとしても知られる養老 孟司(ようろう たけし 1937-)。そして、対象物の全てにピントがあう深度合成技法を駆使し、昆虫写真の新たな可能性を切り拓いた小檜山 賢二(こひやまけんじ1942-)。長年の虫友だちであるふたりの展覧会です。
深く考え抜かれた養老先生の言葉と、虫たちを数百倍に大きくした小檜山先生の写真を、 大小さまざまなパネルや立体展示物、映像にしました。
驚きと不思議に満ちた虫たちの「なんだ、これは?」の世界を、ぜひお楽しみください。

こたえはぜんぶ、虫にある。
かたちを見る。すべてはそこからはじまった。
ありのままを見ればいいんです。木の枝の葉っぱをよく見てください。
あの葉っぱ一枚が、すべての答えでしょう。
虫だってそう。もう、答えはそこにある。
自然からの答えは、もう目の前にあるのです ― 養老孟司

【主な展示物】
・言葉と写真で、虫、そして自然の見かたを問いかける立体展示物「養老ボックス」。
・虫のすべてにピントを合わせる深度合成技術を駆使した超拡大写真パネル。
・養老先生の虫採り映像や最先端の3Dデジタル映像。

【見どころ】
2024年に大分県立美術館で開催し、来場者28,949人が驚いた「なんだ、これは?」の世界。
新たに「デザインあ」展のデザイナー岡崎智弘氏を迎え、バージョンアップして東京展で初公開!
・会場は養老先生の思考の部屋。そこかしこに言葉が散りばめられています。
・わずか数ミリ、数センチの虫たちを数百倍に拡大。虫たちの細部をよーく見てみよう。
・見えなかった小さなものたちを知る。身近にいる虫たちの存在を感じてみよう。
・「なんだ、これは?」と感じたことを考えてみよう。
・写真撮影OK!

【プロフィール】
養老 孟司(ようろう たけし 1937-) 
1937年 神奈川県生まれ。解剖学者、東京大学名誉教授、大の虫好き。
小檜山 賢二(こひやま けんじ 1942-)
1942年 東京都生まれ。情報通信研究者、慶應義塾大学名誉教授、マイクロプレゼンス作家。

※ 事業は諸般の事情により変更することがございます。 あらかじめご了承ください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都写真美術館  株式会社クレヴィス

【展覧会】埼玉県立近代美術館|コレクションの舞台裏|光をあてる、掘りおこす。収蔵品をめぐる7つの試み|’26年2月7日-5月10日|開展壹个月

埼玉県立近代美術館
コレクションの舞台裏
―光をあてる、掘りおこす。収蔵品をめぐる7つの試み
会  期  2026年2月7日[土]- 5月10日[日]
休  館  日  月曜日(ただし、2月23日、5月4日は開館)
開館時間  10:00 - 17:30(展示室への入場は 17:00 まで)
会  場  埼玉県立近代美術館
      〠 330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1   ▷ 交通・アクセス
      Tel: 048-824-0111 Fax: 048-824-0119 E-mail: p240111☆pref.saitama.lg.jp
観  覧  料  一 般 1000円、大高生 800円  * 中学生以下は無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
助  成  遠山記念館 芸術・学術研究等助成金
協  力  JR東日本大宮支社、FM NACK5
主  催  埼玉県立近代美術館、東京新聞社
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1982年に開館した埼玉県立近代美術館は、西洋近代絵画や埼玉県ゆかりの美術家を核とした継続的な収集活動を行い、現在では国内外の近現代美術の作品を約4200点収蔵しています。この展覧会では、その中から学芸部スタッフが各々の視点で収蔵品を選び、一部に借用作品を交えて、調査研究(リサーチ)の成果をもとに展示します。7つの独立したテーマを設け、コレクションを掘り下げていく、短編小説のアンソロジーのような展覧会です。
美術館の収蔵品は大切に保管され、過去から現在、未来へと受け継がれていきます。そして、作品自体は変わらずに存在していても、作品の解釈や捉え方はそれぞれの時代の価値観や調査研究の成果とともに変化していきます。この展覧会では、現在の学芸部スタッフの視座からコレクションに光をあて、その新たな側面を掘りおこす7つの試みを展開します。加えて、美術館の主要な仕事でありながら、通常はなかなかご覧いただけない「収蔵品の調査研究」や「教育普及活動」の舞台裏をご紹介する機会にもなるでしょう。

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\ 見どころ /
◇ 1. 学芸部スタッフによる調査研究の現在地を紹介
この展覧会では、学芸部スタッフがいま注目する収蔵品を選び、各々の調査研究の成果とともに紹介します。新発見資料や現在の時代状況を反映した作品の解釈を通じて、美術館の調査研究の現在地に立ち会っていただけることでしょう。
◇ 2. 垣間見られる美術館活動の「舞台裏」
美術館の主要な仕事である「収蔵品を調査研究」や「教育普及活動」が実際にどのように行われているのかを、展示やギャラリートーク、レクチャー等の関連イベントによってご紹介します。通常はなかなかご覧いただけない美術館活動の「舞台裏」を垣間見ることができる絶好の機会です。

\ テーマ一覧 /
❖  ①  キスリングとアンドレ・ドラン ―来歴をめぐって
20世紀前半、フランスを中心に制作を行ったキスリング(1891-1953)とアンドレ・ドラン(1880-1954)。当館では、彼らが1920年代に手がけた絵画を1点ずつ収蔵しています。なかでも、キスリングがパリの画商の妻を描いた《リタ・ヴァン・リアの肖像》は、ドランも同じ人物を描いている興味深い作品です。この作品を起点に、二人の画家と画商やコレクターとの交流を、作品の来歴(所蔵者の変遷)という視点を交えながらご紹介します。
❖  ②  田中保、アトリエへの招待 ―パリの新発見資料から
18歳で渡米し、シアトルとパリで活躍した画家、田中保(やすし)(1886-1941)。2022年の回顧展からしばらくして、パリから驚くべき知らせがありました。田中が暮らした旧アトリエで、書簡や写真などの資料がまとまって発見されたというのです。2025年6月に実施した現地調査からは、田中の知られざる生活や家族との関係が見えてきました。ここでは、新たな資料を読み解きながら、研究の現在地をお伝えします。
❖  ③  山口敏男、岩﨑勝平、末松正樹の水彩と素描 ―戦時美術の一断面
山口敏男(1902-1941)、岩﨑勝平(1905-1964)、末松正樹(1908-1997)は、経歴や表現手法、制作の経緯は異なるものの、1930年代から40年代にかけて、それぞれ水彩や鉛筆による作品を手がけています。穏やかな日常の情景、従軍画家として訪れた大陸の風景、半抽象的な群舞の像 ―水彩や素描であるからこそ制作され続けた、画家の眼と思考のプロセスを浮き彫りにする作品群を通して、戦時下前後のそれぞれの画家の足跡を掘りおこします。
❖  ④  点を打つ ―村上善男の美術と研究
美術家として、また美術史の研究者としても知られる村上善男(1933-2006)。村上は、東北での自らの生活実感やフィールドワークを通じて、独自の東北の作家論を展開し、「気象図」、「釘打ち」と呼ばれる絵画シリーズを制作しました。東北の作家たちの足取りを綿密に追いかけ、また自らの東北解釈をカンヴァスに落とし込む過程で、村上自身もまた、いくつもの足跡を残しました。この小企画は、村上の足跡 ―村上が東北に打ったいくつかの点をたどるものです。
❖  ⑤  細田竹 ―日常を描く
当館の収蔵作家には、美術史上に名を残すことはなかったものの、埼玉で地道に活動を続けた作家も含まれています。細田竹(1905-1989)は、その一人に挙げられるでしょう。細田は、埼玉女子師範学校を卒業後、小学校教師として働くかたわら、日常生活を営む女性の姿を描き続けました。細田が師事したのは、日本画壇の大家・鏑木清方の高弟の一人、柿内青葉(1890-1982)です。彼女たちの描いた美人画を通して、女性像のあり方について考察します。
❖  ⑥  女性たちの小宇宙 ―田中田鶴子、草間彌生、奥山民枝
戦前から画壇で活躍し、日本における女性抽象絵画の先駆的存在である田中田鶴子(1913-2015)。戦後から作家活動を開始し、自身の内面と向き合いながら制作を続ける草間彌生(1929-)。戦後に生まれ、自然に潜む生命力や官能性に着目した独自の画風を追究する奥山民枝(1946-)。世代の異なるこの3名の作家はいずれも、変化し続ける社会状況のなか、多様な経験にもとづいた唯一無二の画境を切り開いてきました。ここでは、資料等も交えて各作家の活動の歴史をたどりながら、それぞれが確立した独自的な世界 ―小宇宙― へとご案内します。
❖  ⑦  MOMASのとびらを開いてみたら
当館が長年実施してきた「MOMASのとびら」など教育普及活動プログラムの軌跡を振り返り、これからの展開を考える展示を行います。当館のコレクションや企画展に寄り添うように考案されてきたプログラムを作品やワークシートとともに紹介し、教育普及活動の意義について改めて考える場を展示室に作り出します。近代、現代そして未来へと価値を継いでいく教育普及活動の変遷と現在地をみつめ、「MOMASのとびら」の向こう側を一緒に想像してみませんか。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 埼玉県立近代美術館

【展覧会予告】武蔵野美術大学 美術館・図書館|2025年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作 優秀作品展|’26年4月2日-5月2日

武蔵野美術大学 美術館・図書館
2025年度 武蔵野美術大学
卒業・修了制作 優秀作品展
会  期  2026年4月2日[木]- 5月2日[土]
時  間  10:00-18:00 (土曜日、祝日は10:00‒17:00)
休  館  日  日曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
      武蔵野美術大学 美術館全館、2号館1階ピロティ・FAL
      〠 187-8505 東京都小平市小川町1-736
      電 話:042-342-6003  ▷ アクセス
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
──────────────
2025年度卒業制作および修了制作において、優秀賞を受賞した学生約100名の作品を美術館全館に展示する。学生生活の集大成として制作された絵画や彫刻、デザイン、工芸、建築、映像など多岐にわたる分野の作品および研究論文を通して、本学で実践されている幅広い美術教育の成果を紹介する。

◇ 美術館全体を使った展示構成
建築家・芦原義信(1918–2003)の設計により1967年に竣工し、藤本壮介(1971–)が2011年に改修を手がけた美術館棟全体を舞台に展示を行います。吹き抜けが開放的なアトリウムをはじめ、大小5つの展示室、上映設備を備えた美術館ホール、建物外壁や図書館棟と美術館棟をつなぐテラスなど、通常の展示ではあまり使われないスペースにまで作品を展開します。建築の特性を活かしたダイナミックな展示構成も、本展の大きな見どころです。
◇ 総勢100名以上による多彩な表現
本展では、本学大学院修士課程(2科2専攻12コース)および学部(2学部12学科)の2025年度優秀賞受賞者100名以上による作品を展示します。卒業・修了制作展では鷹の台キャンパスと市ヶ谷キャンパス、通学課程と通信教育課程に分かれて発表された成果を、同時にご覧いただける機会です。
絵画や彫刻、デザイン、工芸などの作品展示に加え、パフォーマンスやインスタレーション形式の作品は記録映像とともに紹介します。さらには実写映画やアニメーションなどの上映作品、プレゼンテーションや研究論文など、作品の表現形式や展示方法は多岐に渡ります。
これまでの優秀賞受賞者の中には卒業・修了後に第一線で活躍している作家やクリエイターも多く、本展に並ぶ作品群はそうした将来の活動の萌芽ともいえるものです。新鮮な視点と柔軟な発想に、ぜひご注目ください。
◇ 出品者による解説と教員による選評
展示作品のキャプションには、出品者本人による解説・コメントに加え、担当教員による作品選評を掲載しています。制作背景やどのような点が評価されたのかを知ることで、それぞれの作品をより深く知っていただくことができます。

※ 2026年1月22日、武蔵野美術大学 美術館・図書館が、改正博物館法の定める「登録博物館」として新規登録されました。( 文化庁 博物館総合サイト
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館

【展覧会】町田市民文学館|ことばらんど 「風立ちぬ」から90年|堀 辰雄 しあわせのヒント展|’26年1月17日-3月22日|会期終盤

町田市民文学館 ことばらんど
「風立ちぬ」から90年
堀辰雄 しあわせのヒント展
開催期間  2026年1月17日[土]- 3月22日[日]
観覧時間  午前10時 - 午後5時
休  館  日  毎週月曜日(ただし2月23日は祝日のため開館)
      2月12日[木]、3月12日[木]
会  場  町田市民文学館 ことばらんど
      〠 194-0013 東京都町田市原町田4丁目16番17号
      電話:042-739-3420   ▷ 交通・アクセス
観覧料金  無 料
協  力  堀辰雄文学記念館、軽井沢高原文庫、旧富士見高原療養所資料館、
      立原道造記念会
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風立ちぬ、いざ生きめやも ──。この一文を冒頭に置いた 堀辰雄『風立ちぬ』は、婚約者との療養生活のなかで愛と死を見つめながら、二人にとっての幸福を求めて生きる青年を描き、長くサナトリウム文学の白眉とされてきました。この作品が執筆された1930年代の日本には、自然災害や疫病といった、現代にも通底するさまざまな不安が漂っていました。こうした状況を背景に、文壇では文学表現の模索がおこなわれ、文学者たちはそれぞれの手法で、人間とは何か、人生とは何かを描き出したのです。
堀辰雄もそうした作家の一人です。自ら結核を患いつつも人間の内面を深く見つめて執筆活動を続け、静謐な美しさのうちに強い生命力を秘めた作品を多く生み出しました。生に対する希望を持ち続けた彼の揺るぎない姿勢は、現代社会に生きる私たちに、しあわせに生き抜くためのヒントをもたらすでしょう。本展では『風立ちぬ』を基軸として、堀辰雄のことばと生活をたどりながら、私たちにとっての “しあわせ” を考えます。

\ プロフィール 堀 辰雄 1904-1953 小説家 /
1904年(明治37年)12月28日、東京麹町区平河町に生まれる。
東京帝国大学国文学科在学中、室生犀星や芥川龍之介ら文学者と交流を持ち、小説や随筆を著す。1926年、中野重治らと同人誌「驢馬」を創刊。1928年、小説「ルウベンスの偽画」を執筆、続く「無器用な天使」によって商業誌デビューを果たし、芥川の死を題材にした「聖家族」で文壇に地位を得た。この頃肺結核を発症し、以後病状悪化と静養を繰り返しながら作家活動を続ける。病床で読んだリルケやプルーストなどの西欧文学に影響を多く受け、人間の深層心理を描く新心理主義の手法で高く評価された。
軽井沢の土地で矢野綾子と出会い、婚約。同じく結核を患っていた綾子とともに富士見高原療養所に入院して療養生活を送るも、彼女はやがて病状を悪化させてこの世を去った。この体験をもとに1936年から執筆を開始した小説「風立ちぬ」は愛と死と生を克明に描き、彼の代表作となった。ほか著作に「菜穂子」「大和路・信濃路」などがある。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 町田市民文学館 ことばらんど ]  

【展覧会】土門拳写真美術館|土門拳の何んでも帖! -記録と記憶 めくるめく〝メモ〟の世界へ-|同時開催 :土門拳が写した女性たち 1930-1950年代|’26年1月30日-4月12日|開展壹个月

土門拳写真美術館
土門拳の何んでも帖! -記録と記憶 めくるめく〝メモ〟の世界へ-
《 同時開催 》
土門拳が写した女性たち 1930-1950年代
会  期  2026年1月30日[金]- 4月12日[日]
開  館  9:00 - 17:00[入館は16:30まで]
休  館  日  1月-3月は月曜休館
       * 2月23日[月・祝]は開館、翌24日[火]休館
入  館  料  一般 900円 / 高校生 450円 / 中学生以下無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会  場  土門拳写真美術館
      〠 998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内) 
      TEL.0234-31-0028 FAX.0234-31-0027  ▷ アクセス
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳写真美術館
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戦前に「報道写真家」として出発した土門拳にとって、メモ帖やノートを持ち歩き、印象的な出来事や被写体のデータ、写真集の構想などを書き留めることは若い頃からの習慣でした。
オーダーメイドの品物を好んだ土門は「何んでも帖」と称した手帖まで特注で制作し、弟子たちにも布。「記憶はやがて曖昧になるから、なんでも書いておけ」と、メモすることを奨励していたそうです。土門は撮影そのもののみならず取材時の記録を文字で残すことに強いこだわりを持っていたといえるでしょう。
これまで当館には4 冊の「何んでも帖」が所蔵されていましたが、2025年春に行われた調査によって、新たに計24冊のメモ帖やノートが発見・整理され、当館に寄託されました。本展ではこれら全点を初めて一堂に公開し、その内容を検証しつつ、カメラとメモが紡ぎ出した写真の数々を振り返ります。

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《 同時開催 》

 土門拳が写した女性たち 1930-1950年代

土門拳が1930-50年代に撮影した「女性たち」に焦点をあてます。戦後日本のあらゆる場面で従来の価値観が揺らぐ中、女性の社会参画の在り方は大きく変化し、写真に写る「表象としての女性」も移り変わっていきました。
モダンな装いで都市を行き交う女性と、農村で伝統的な家業に従事する和装の女性。工場で働く若者と、子守りをする母親。芸能や遊郭の世界に身を置く者たち。彼女たちはさまざまな社会状況を反映し、ときに矛盾も抱えながら、多様な姿を見せてきました。
土門が女性たちに向けた視線、彼女たちが社会に向けていた眼差し、そして現代を生きる私たちの視点といった複層的な要素が写真の上に交差し、時代の姿を新しく見つめ直す機会となることを目指します。

※ 既報の通り 土門拳記念館 は2025年4月1日ゟ 土門拳写真美術館 に名称変更されました。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 土門拳写真美術館 ]

【展覧会】金沢21世紀美術館|コレクション展3 デジャ・ヴュ|’26年1月31日-5月10日|開展壹个月

金沢21世紀美術館
コレクション展3 デジャ・ヴュ
期  間  2026年1月31日[土]-5月10日
時  間  10:00 - 18:00(金・土曜日は20:00まで)
休  場  日  月曜日(ただし、2月23日、5月4日は開場)、2月24日、5月7日
会  場  金沢21世紀美術館 展示室1-6
      〠 920-8509 石川県金沢市広坂1-2-1
      Tel:076-220-2800 (代表)  Fax:076-220-2802  ▷ アクセス
料  金  一般 450円、65歳 360円、大学生 310円、小中高生 無料
      * 当日窓口販売は閉場の30分前まで  ▷ 日時指定WEBチケット情報
後  援  北國新聞社
主  催  金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
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初めて体験することなのに、以前にもどこかで経験したように感じられる。そんな「デジャ・ヴュ-既視感・既知感」の感覚は、日常のふとした瞬間に突然あらわれます。デジャ・ヴュはしばしば、脳の情報処理や認知システムに起因するとされますが、過去の体験を呼び起こすトリガーや状況は多様であり、その全容は現代科学においても未だに解明されていません。「知らないはずなのに知っている気がする」という矛盾は、記憶の確かさや、自分という意識の連続性など、私たちが普段当然のものとして捉えている前提が揺さぶられる契機ともなります。
本展では、「デジャ・ヴュ」を手がかりに、金沢21世紀美術館が収集してきたコレクションから、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど、さまざまなジャンルの作品を紹介します。アーティストたちは、個人的な記憶から社会の変容まで幅広い状況や主題に呼応しながら、個人と集団、記憶と記録、実体験と仮想的体験のあいだを往復する、複雑な知覚のありようを探求してきました。作品の中には、現実と虚構の交錯、モチーフや行為の反復、既存のイメージとの対話といった多様なアプローチが見られます。
近年、私たちは情報の氾濫に晒されるだけでなく、AIなどの技術によって既存の素材から生成されるイメージ、テキスト、サウンドが日々の生活に浸透し、既視感や既知感を覚える仕組みにさえ影響を及ぼしつつあります。デジャ・ヴュは、個人が体験する不思議な現象にとどまらず、現代の文化的環境そのものに組み込まれ始めているのかもしれません。デジャ・ヴュに潜む矛盾や違和感に意識を向けることは、「私」の意識や記憶を、文化、地域、言語といった背景を超えて異なる人々やもの、場所、時間へと誘い、共鳴させてくれる鍵となり得るのではないでしょうか。

\ 出展作家(姓のアルファベット順)/
フランシス・アリス/ホンマタカシ/ルナ・イスラム/泉太郎/丸山直文/ヴィック・ムニーズ/奥村浩之/スプツニ子!

❖ 記憶の連鎖(展示室5)展示作家: 奥村浩之 ❖
金沢美術工芸大学で彫刻を学んだ奥村浩之は、1989年よりメキシコで活動し、現在はメキシコ・ハラパと金沢を行き来しながら活動しています。ハラパにはメソアメリカの古代文明の石像が数多く遺っており、奥村の作品には風化した古代遺跡から受けた影響も窺われます。古代社会において、石を彫り、象ることは共同体の表現でしたが、奥村はベラクルス州の公共彫刻や、奥能登芸術祭の屋外彫刻も手掛け、個と共同体と彫刻された立体との関係性についての課題を探求し続けています。
奥村は、抽象的な形をモチーフにメキシコ産の石を彫り、石の断片を緻密に再構成しながら、自然に風化したような質感を作品全体にもたらしています。《Historias – ストーリーズ》では、人々の記憶の片隅にあるような文明社会の物語とともに、ひとつひとつの立方体から階層を持つコミュニティ、繰り返される人の営みなどが想起させられます。他方で、無数の穴が開けられた立方体の積層は地域文化の位相を越えたひとつの記号のようにも映り、あるいは石彫の痕跡を筆触のように辿ることで、見る人に時間や記憶の連鎖を感じさせます。《Trayectoria – 軌道》や《Ollin – ムーブメント》では、 石塊に幾何学的でかつ生き生きとした生命力が表れ、視覚的なリズムをもたらしています。
* 写 真:奥村浩之《Historias – ストーリーズ》1999 ©︎ OKUMURA Hiroyuki photo: SAIKI Taku

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[ 詳 細 : 金沢21世紀美術館 ] 

【展覧会予告】天理大学附属 天理参考館|第101回企画展 「古代エジプトの世界-過去・現在-」 |’26年4月15日-6月8日

天理大学附属 天理参考館
第101回企画展
「古代エジプトの世界-過去・現在-」
会  期  2026年4月15日[水]- 6月8日[月]
会  場  天理大学附属天理参考館 3階企画展示室
      〠 632-8540 奈良県天理市守目堂町250
      TEL 0743-63-8414 FAX 0743-63-7721  ▷ 交通・アクセス
      * 4/18・19および毎月25・26日は駐車場への入場・駐車が規制されますので、
       公共交通機関をご利用ください。
休  館  日  4月21日㈫・4月28日㈫・5月7日㈭・5月12日㈫・5月19日㈫・6月2日㈫
時  間  午前9時30分 - 午後4時30分 (入館は午後4時まで)
入館料金  大 人 500円・団体 (20名以上) 400円 ・ 小中高生 300円
      * 常設展示もご覧いただけます
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
後  援  天理市・天理市教育委員会・古代オリエント博物館・歴史街道推進協議会
協  力  天理大学附属天理図書館
主  催  天理大学 附属天理参考館
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アフリカ大陸の北東部に位置するエジプトは、大部分を砂漠が占めるものの、ナイル川の恩恵を受け、5000年以上前から王を頂点とする王朝文明が栄えました。彼らは独特の宗教観と、それに基づいた独特の死生観や世界観を持ち、ピラミッドをはじめとしたモニュメンタルな建造物や、黄金をふんだんに用いた副葬品など、世界に類を見ない文化を生み出しました。
本展では、当館所蔵資料を中心に、古代エジプトの人々の世界観が反映された物質文化の一端をご紹介します。また、19世紀に入ると、ヨーロッパ人の手によってエジプトに残る神殿や墓などの建造物のほか、そこに描かれた壁画やレリーフなどが丹念に記録され、古代エジプト語も解読されました。古代エジプト文明は現代には継承されていない文化ですが、そのアイコンは現在のエジプト・アラブ共和国の様々な場所にも見ることができます。今回は、そういった近現代社会の中で紹介・活用される古代エジプト文明にまつわる資料も展示いたします。
本展を通じて、今なお私たちを虜にしてやまない古代エジプトの魅力に触れていただければ幸いです。

✿ 天理大学附属天理参考館とは ✿
1930年(昭和5年)創立。人々を理解するには世界各地の歴史、風俗、習慣、実生活を知る必要があります。そのために、美術品や骨董価値のあるものではなく、むしろその土地、そのところの風習や生活がわかる手垢にまみれたような資料を探し求めたのが始まりでした。揺籃期における資料収集はほとんどがアジアの民族資料に限られていました。考古資料はやや遅れて収集が始まります。その後、資料は急速に増強されて行きます。世界各地からの海外民族資料、日本民俗資料、そして切符などの交通文化資料が新たに集められました。参考館は現在、量・質ともに国内有数のコレクションを形成しています。いながらにして世界旅行を体験できるほどです。今日の国際社会に必要とされる文化の多様性を認め、異文化理解に貢献することを役目とし、これらの資料の本当の意味や文化、歴史の情報を発信しています。
※ 天理大学附属天理参考館は博物館登録制度における 指定施設 です( 文化庁 博物館総合サイト )

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[ 詳 細 : 天理大学附属天理参考館 ]

【展覧会】長崎歴史文化博物館|開館20周年特別企画展 長崎遊学|’26年1月17日-3月4日|終了

長崎歴史文化博物館
開館20周年特別企画展 長崎遊学
会  期  2026年1月17日[土]- 3月4日[水]
          前 期 1月17日[土]-2月8日[日]
          後 期 2月10日[火]-3月4日[水]
会  場  長崎歴史文化博物館 3階企画展示室
      〠 850-0007 長崎市立山1丁目1番1号
      TEL:095-818-8366 FAX:095-818-8407  ▷ アクセス
休  館  日  1月19日[月]、2月2日[月]、16日[月]、3月2日[月]
      * 2月9日[月]は展示替えのため休室
開館時間  9:00 - 18:00(最終入館17:30)
料  金  一 般[大学生以上]1,000円      
      * 高校生以下、長崎れきぶん友の会、キャンパスメンバーズは無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
特別協力  医療法人原三信病院、長崎大学附属図書館
特別協賛  株式会社インテックス
共  催  長崎新聞社
主  催  長崎県・長崎市・長崎歴史文化博物館
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江戸時代、長崎には唐船・オランダ船が寄港し、海外との往来が制限された日本人にとっては、長崎は異国文化に直接ふれることができるあこがれの地でした。
当時、海の彼方からやってくる知識と情報を求めて日本各地から多くの人々が長崎を訪れました。本展覧会では、こうした「遊学者」と呼ばれた人たちが長崎で見た異国の風景、過ごした非日常的な日常生活、出会った人々、学んだ学問・芸術を紹介します。
江戸時代の長崎を一つの「大学」と見立てれば、当時の遊学者たちがどのようなキャンパスライフを送り、どういう先生と在学生に出会い、また、どういった学問を学べたのでしょうか。
さあ、江戸時代の長崎のオープンキャンパスへようこそ!

> 展示みどころ <
◇ 長崎での日々
長崎で過ごす日々は異国情緒にあふれ、人々を魅了しました。ここでは国際貿易都市長崎での春夏秋冬を取り上げながら、刺激にあふれた「非日常的」日常生活を覗いていきます。
◇ 長崎での出会い
長崎を目指した人々は、長崎で様々な人と出会い、その出会いを重ねることによって、新たなネットワークを生み出します。偶然であれ、必然であれ、長崎で生まれた出会いの諸相を紹介します。

◇ 長崎での学び
江戸時代の長崎には中国船・オランダ船を通じて海外から最新の学問と文化がもたらされていますが、どのような分野が、どのような形で学ばれ、伝えられていったのでしょうか。
蘭学、語学、医学など学問や新たな視覚となった中国風写実絵画、洋風画などから、この点を取り上げます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 長崎歴史文化博物館 ] 

【EVENT】アルテピアッツァ美唄|EVENT 彫刻家 安田侃 講演会「イサム・ノグチ賞を受賞して」|’26年2月7日|終了

アルテピアッツァ美唄
EVENT  彫刻家 安田侃 講演会「イサム・ノグチ賞を受賞して」
開催日時  2026年02月07日[土] 開場13:00 、開演13:30
会  場  美唄市民会館 大ホール
      〠 072-0027 北海道美唄市西4条南1丁目4番2号
      TEL:0126-63-2185 / FAX:0126-63-3544  ▷ アクセス
主  催  美唄市、美唄市教育委員会、NPO法人アルテピアッツァびばい
主  管  安田侃氏「イサム・ノグチ賞」受賞記念事業実行委員会
      問い合わせ:美唄市教育委員会生涯学習課 TEL:0126-62-3132
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2026年2月7日[土]、安田 侃〔やすだ かん 1945年1月5日- 〕さんが国際的に権威ある「イサム・ノグチ賞」を受賞したことを記念した講演会を開催します。
会場は美唄市民会館大ホール。申込不要、入場無料です。

「イサム・ノグチ賞」とは ──
ニューヨークのイサム・ノグチ財団により2014年に設立され、毎年授与されるイサム・ノグチ賞は、ノグチの革新精神、限りない想像力、そして妥協を許さない創造性への献身を共有する、卓越した功績を持つ個人を表彰するものです。(イサム・ノグチ財団 庭園美術館HPより)
【過去の受賞者】安藤忠雄氏、谷口吉生氏、ノーマン・フォスター氏(いずれも建築家)など

※ 講演会の会場は「美唄市民会館大ホール」です。安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄ではありませんので、お間違えのないようお気をつけください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご参加・観覧を。

[ 詳 細 : アルテピアッツァ美唄 ]

[ 関 連 : サラマ・プレス倶楽部  YouTube   Viva la 活版 Viva 美唄   音が出〼   14:39 ]
  2013年7月 映像製作:川崎孝志会員

【展覧会】府中市美術館|小出楢重 新しき油絵|’25年12月20日-’26年3月1日|終了

府中市美術館
小出楢重 新しき油絵
会  期  2025年12月20日[土]- 2026年3月1日[日]
           前 期 2025年12月20日[土]- 1月25日[日]
           後 期 2026年 1 月27日[火]- 3月 1 日[日]
      * 前後期で作品の大幅な展示替えを行います。
休  館  日  月曜日(10月13日、11月3日、11月24日は開館)、
      10月14日[火]、11月4日[火]、11月25日[火]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
会  場  府中市美術館 Fuchu Art Museum  2階 企画展示室
      〠 183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
      電話:042-336-3371(代表)  e-mail:bijyutu01☆city.fuchu.tokyo.jp
      ▷ 交通・アクセス
お問合せ  050-5541-8600(ハローダイヤル)
観 覧 料  当日券 一 般 800円、 高校・大学生 400円、 小・中学生 200円
      * 府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
      * コレクション展もご覧いただけます。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  府中市美術館
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「新しき日本へ新しき花を発祥させるには根のない木を植えてはいけない」
── 東洋と西洋の文化的風土の違いを強く自覚し、そのうえで 日本人としていかに油絵を描くべきかを追究した画家、小出楢重。
大阪中心部の商家に生まれ、濃厚な庶民文化につつまれて育ちながら、洋行後は西洋の文化を骨肉化すべく衣食住を洋風に改め、大正から昭和初期にかけてのモダンな都市文化を体現しました。
日本女性の体型や肌質を美しく描く裸婦、きゅうりやカボチャといった野菜を妖しく描く静物といったように、西洋美術由来のテーマを、日本に暮らす私達にとって実感できるものに生まれ変わらせます。そして艶やかな発色、滑らかな絵肌、デフォルメと曲線を活かした伸びやかな造形を特徴とする、洗練された油彩画のスタイルを築き上げました。
代表作が一堂に会する25年ぶりの回顧展で、その全貌に迫ります。

< 構  成 >
◇ 第1章 画家になるまで 1887-1916
小出楢重は大阪中心部の島之内で、軟膏「天水香」を看板商品とする薬屋に生まれ育ちました。
幼いころから絵が好きで、家族を説得して上京し、はじめ東京美術学校日本画科に、のちに転科して西洋画科に学びます。卒業後は大阪に戻って制作をつづけ、奈良の風景画の連作などに取り組みますが、なかなか芽の出ない苦しい時期が続きます。少年時代のスケッチブックや、東京美術学校時代の習作・卒業制作、そして帰郷後に取り組んだ大阪や奈良の風景画を紹介します。
◇ 第2章 大阪での創作と欧州への旅 1917-1925
1919年、自らの家族を描いた《Nの家族》が二科展で樗牛賞を受賞し、画壇での本格的な活動が始まります。また1921年から翌年にかけての滞欧を経て、油絵というものが西欧の風土と深く結びついていることを痛感し、日本には日本に根ざした「新しき油絵」が必要であるとの思いを強くします。画風は明るく透明感のある描き方に変化し、洗練された楢重スタイルが確立されていきます。
◇ 特 集 信濃橋洋画研究所
1924年、小出楢重は、鍋井克之、国枝金三、黒田重太郎とともに、大阪に信濃橋洋画研究所を開設します。この研究所は本格的に洋画を学べる研究機関として定着し、多くの実力者を輩出して、関西洋画壇で大きな役割を果たしました。研究所の活動と、楢重のほかにここで指導にあたった画家や学んだ画家、10作家10作品を紹介します。
◇ 第3章 多彩な活動 ガラス絵、日本画、挿絵、装幀、随筆
楢重は油彩画家としてのみならず、ジャンルを超えた多様な活動で知られています。特にガラスに直接描いて反対の面から鑑賞するガラス絵では、偶然の効果と鮮やかな発色が魅力的な、宝石のような小品を残しています。
そのほか、楽しげな日本画や、谷崎潤一郎の小説『蓼喰ふ蟲』の挿絵、書籍の装幀、随筆など、旺盛に繰り広げられた多彩な制作をご紹介します。
◇ 第4章 芦屋での円熟期 1926-1931
1926年、楢重は芦屋の洋館に引っ越します。新しいアトリエを得て、特に集中して取り組んだのが裸婦と静物です。ほかの多様な活動のなかでも旺盛な制作をつづけ、画家にとってもっとも充実した、豊穣の成果をもたらす時代となりました。しかし1930年秋に体調を崩し、翌年《枯木のある風景》を未完の絶筆として、43歳で生涯を閉じます。
◇ ハイライト 楢重の裸婦
楢重芸術の真骨頂である裸婦は、「楢重の裸婦」「裸婦の楢重」と呼ばれるほど、生前から高い評価を受けていました。ゆったりした曲線によるデフォルメと、艶やかな肌の色や質感の表現で、日本人女性のからだを美しく描き出す裸婦像は、西洋的な理想から離れて日本ならではの油絵を確立しようとした、楢重の到達点といえるものです。ここでは晩年の裸婦から7点を選び、ハイライトとしてご覧いただきます。

\ 小出 楢重 こいで ならしげ 1887-1931 /
大阪・島之内の老舗の薬屋に生まれる。1907年上京して東京美術学校日本画科に入学、のち西洋画科に転科。卒業後は大阪で制作を続け、1919年《Nの家族》で二科展樗牛賞を受賞。1921年から翌年にかけて欧州を旅行。1923年二科会会員となる。1924年鍋井克之、黒田重太郎、国枝金三らと大阪で信濃橋洋画研究所を開設し、関西の洋画界で指導的地位をつとめた。
1926年芦屋に転居。若くから病気がちで、自らを「骨人」と呼ぶほどの痩身であり、裸婦像や静物画などアトリエ内での制作に情熱を向けた。またガラス絵や挿絵・装幀、随筆など多彩な活動をみせた。1931年43歳で病没。

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[ 詳 細 : 府中市美術館 ]

【展覧会】島根県立石見美術館|開館20周年記念企画展|美術館がうまれて、それから―コレクションと石見美術館の20年―|’25年12月20日-’26年2月23日|終了

島根県立石見美術館
開館20周年記念企画展
美術館がうまれて、それから―コレクションと石見美術館の20年―
会  期  2025年12月20日[土]- 2026年2月23日[月・祝]
開館時間  9:30 - 18:00(展示室への入場は17:30まで)
休  館  日  毎週火曜日(9月23日は開館)、9月24日
会  場  島根県立石見美術館 展示室 D
      〠 698-0022 島根県益田市有明町5番15号
      島根県芸術文化センター「グラントワ」
      TEL: 0856-31-1860 FAX: 0856-31-1884  ▷ 交通・アクセス
観 覧 料  当日券  一 般 800円、 大学生 500円、 高校生以下 無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
後  援  芸術文化とふれあう協議会
特別協力  内藤廣建築設計事務所
主  催  島根県石見美術館、しまね文化振興財団、日本海テレビ
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島根県立石見美術館の開館20周年を記念して、「石見美術館」をテーマとした展覧会を開催します。当館は、1980年前後より始まった美術館建設ラッシュが過ぎ去って以降の2005年に開館した、比較的新しい県立美術館です。さらに、島根県で二つ目の県立美術館として、島根県立美術館とは異なる収集方針「森鷗外ゆかりの美術家の作品」「石見の美術」「ファッション」を設定し、特色あるコレクションを形成してきました。本展では、約80点にのぼる当館選りすぐりの作品や、開館までの歴史を語る資料などをとおして、後発の地方公立美術館として石見美術館が歩んできた20年を振り返ります。

> みどころ <
◇ みどころ ① 絵画や彫刻からファッションまで、当館コレクションを一挙公開 
絵画や彫刻から服飾作品まで、当館が収集している作品のジャンルは非常に多岐にわたります。3つの収集方針に基づく章立てのもとに、できる限り多くのジャンルの作品をご紹介することを目指した本展では、当館のバリエーション豊かなコレクションを一度に見ることができます。
◇ みどころ ② 誰もが知るデザイナーの貴重な作品を多数公開
ガブリエル・シャネル《イヴニング・ドレス》、ジャンヌ・ランヴァン《ドレス》、ヴィヴィアン・ウエストウッド《「18世紀スタイル」イヴニング・ドレス》など、「ファッション」界を現在までリードしている有名ブランドを作り上げた著名デザイナーたちの貴重な作品が一堂に会します。
◇ みどころ ③ グラントワの大型模型 
渋谷ストリーム ホールにて開催された展覧会「建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘 in 渋谷」のために制作されたグラントワの新作模型を、特別にお借りして展示します。

\ 展覧会構成 /
◇ 第1章 石見美術館のはじまり
現在約3000点の作品を所蔵している石見美術館の作品収集は、平成11年度より始まりました。本章では、当館がはじめて収集した石見美術館のはじまりともいえる4作品―岡田三郎助《黒き帯》、藤田嗣治《青いドレスの女》、東郷青児《婦人像》、岡野洞山美高《竹林七賢・商山四皓》を展示します。
◇ 第2章 森鷗外とその仲間たち
津和野出身の森鷗外は、小説家や軍医として働く傍ら、美術に関する諸制度の成立にも貢献しました。本章では、当館の収集方針「森鷗外ゆかりの美術家の作品」に基づいて収集された作品を展示し、作家たちと鷗外との関わりについてもご紹介します。
◇ 第3章 「石見」の宝物をつなぎとめる
当館の設立が求められた理由のひとつに、文化財や美術品を保存し研究するための県立施設が無かったために、石見ゆかりの品々が地域外へ流出していることへの憂慮がありました。当館の収集方針「石見の美術」に基づいて収集された石見ゆかりのコレクションを通して、石見の地の歴史を見つめなおします。
◇ 第4章 「ファッション」を美術館へ
当館の収集方針「ファッション」に分類されるコレクション作品を紹介しながら、石見美術館が「ファッション」をどのように捉えて収集してきたかを概観します。
◇ 第5章 これからの石見へ向けて
近年収集した作品、特に当館の展覧会活動のなかで収集に至った作品をその収集経緯とともに展示することで、島根県西部における「地域とともに新たな芸術文化を創造し発信する芸術文化活動の拠点」としての石見美術館の現在地を確認します。

※ 多彩なイベントが開催されます。下掲参照の上ご参加・ご観覧を。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 島根県立石見美術館 ]

【展覧会】東京国立近代美術館|企画展 アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦|’25年12月16日-’26年2月8日|終了

東京国立近代美術館
企画展
アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦
会  期  2025年12月16日[火]- 2026年2月8日[日]
会  場  東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
      〠 102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
      Tel 050-5541-8600 (ハローダイヤル 9:00-20:00)  ▷ アクセス
休  館  日  月曜日(ただし1月12日は開館)、年末年始(12月28日-1月1日)、1月13日
開館時間  10:00 - 17:00(金・土曜は10:00-20:00) * 入館は閉館の30分前まで
観  覧  料  一般2,000円、大学生1,200円
      * 東京国立近代美術館(当日券)、公式チケットサイト(e-tix)にて販売。
      * 高校生以下、18歳未満、障害者手帳を提示の方とその付添者(1名)は無料。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
巡回情報  豊田市美術館:2025年10月4日-11月30日
      兵庫県立美術館:2026年3月25日-5月6日
主  催  東京国立近代美術館、朝日新聞社
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新しい時代を象徴していた女性の美術家は、なぜ歴史から姿を消してしまったのか。
1950年代から60年代の日本の女性美術家による創作を「アンチ・アクション」というキーワードから見直します。当時、日本では短期間ながら女性美術家が前衛美術の領域で大きな注目を集めました。これを後押ししたのは、海外から流入した抽象芸術運動「アンフォルメル」と、それに応じる批評言説でした。しかし、次いで「アクション・ペインティング」という様式概念が導入されると、女性美術家たちは如実に批評対象から外されてゆきます。豪快さや力強さといった男性性と親密な「アクション」の概念に男性批評家たちが反応し、伝統的なジェンダー秩序の揺り戻しが生じたのです。本展では『アンチ・アクション』(中嶋 泉 [本展学術協力者] 著、2019年) のジェンダー研究の観点を足がかりに、草間彌生、田中敦子、福島秀子ら14名の作品およそ120点を紹介します。「アクション」の時代に別のかたちで応答した「彼女たち」の独自の挑戦の軌跡にご注目ください。
作品リスト [2025.12.23訂正版](PDF形式:2049KB)

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\ 見どころ /
◇ 1 最新の研究に基づく歴史の見直し
女性美術家の再評価が進む近年、本展では『アンチ・アクション─日本戦後絵画と女性画家』(ブリュッケ、2019年、第42回サントリー学芸賞受賞/『増補改訂 アンチ・アクション—日本戦後絵画と女性の画家』筑摩書房、2025年)の著者・中嶋泉氏の全面的な協力により、ジェンダー研究の観点から日本の戦後美術史に新たな光を当てます。本展カタログには、同研究の第一人者であるイギリスの美術史家グリゼルダ・ポロック氏のインタヴューも収載します。
◇ 2 初公開作品
関係者のご協力と本展のための綿密な調査により、赤穴桂子、多田美波、宮脇愛子らの、これまで紹介されていなかった初期作品や、未発表作品を展示します。各作家たちの知られざる創作と、新たな魅力に出会える貴重な機会です。
◇ 3 充実した情報
「アンチ・アクション」のコンセプトを一望できる年表を掲示するとともに、本展に関わる様々なトピックを紹介するガイドを会場で配布。わかりやすく、多面的に、作家たちの活動や時代背景などを知ることができます。
◇ 4 ダイナミックな展示
ライトを用いた立体作品や天井高に迫る3.3mの絵画など、新たな時代に躍り出た作家たちのダイナミックな作品が一堂に会します。時代を共有する14名の作品が有機的につながる空間を体験できます。

\ 作者のことば /
(……)猫も杓子も絵具をぶつけたり、たらしたり、盛り上げたりのアンフォルメル旋風が吹きまくって、あたかも、へこんだり、でっぱったりのどろどろの絵でなければ時代遅れのようにいわれていました。いくらそれがフランスの新しい傾向とはいえ、女の子のヘアスタイルではあるまいし、右にならえで、同じ絵を描けたものではありませんし、日本の画壇の浅薄さに、がっかりしていました。
        (芥川(間所)紗織)「私のアメリカ留学記」『美術手帖』 1963年2月

アクション・ペインティングのメッカ、テンス・ストリートの全盛期に住んで、わたしは彼らの時代の波にのって、アクション・ペインティングをやったわけではないの。その只中に立って、その正反対の、アクション・ペインティングの否定をただちにやったわけ。
(草間彌生)谷川渥「増殖の幻魔—彼女はいかにして時代を駆け抜けたか」
                             『美術手帖』 1993年6月

(……)現代の「世界」に生きるものは、単に人間的であるものよりも、むしろ無機質化されたものとの、直接的な触れ合いによって、新鮮なより強い感動を受けるのではないでしょうか。
            (福島秀子)「未知のものへの探求」『美術批評』 1957年1月

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[ 詳 細 : 東京国立近代美術館

【展覧会】宮崎県立西都原考古博物館|企画展 古 人 骨|’25年12月13日-’26年2月23日|終了

宮崎県立西都原考古博物館
企画展 古 人 骨
展示期間  令和7年(2025)12月13日[土]- 令和8月(2026)2月23日[月・祝]
開館時間  午前9時30分から午後5時30分まで(展示室への入室は午後5時まで)
休  館  日  月曜日(国民の祝日と重なる時は翌日)、年末年始(12月28日-1月4日)
会  場  宮崎県立西都原 -さいとばる- 考古博物館 地下1階展示室
      〠 881-0005 宮崎県西都市大字三宅字西都原西5670番
      TEL:0983-41-0041 FAX:0983-41-0051   ▷ アクセス
入  館  料  無料
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西都原考古博物館では、企画展「古人骨」(こじんこつ)を以下のとおり開催します。
本展示会では、国内有数の古墳時代人骨を所蔵する当館の厳選された資料を紹介します。
南九州の古人骨は、現代に生きる私たちに何を語りかけるのでしょうか。
古人骨を通して彼らが生きた南九州社会を御覧ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 宮崎県立西都原考古博物館 ] 

【展覧会】滋賀県立安土城考古博物館|大阪府立近つ飛鳥博物館連携企画|でかける博物館 in 滋賀県立安土城考古博物館 「寛弘寺古墳群が映す古墳時代」|’25年12月6日-’26年2月1日|終了

滋賀県立安土城考古博物館
大阪府立近つ飛鳥博物館連携企画
でかける博物館 in 滋賀県立安土城考古博物館
「寛弘寺古墳群が映す古墳時代」
開催期間  2025年12月6日[土]- 2026年2月1日[日]
観覧時間  9時 - 17時まで(入館は16時30分まで)
休  館  日  月曜日(月曜日が祝日・休日の場合は翌日)
観覧料金  大 人 970円、大学生 700円、 小中高生 420円
      * 滋賀県内在住で65歳以上の方 510円
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会  場  滋賀県立安土城考古博物館 企画展示室
      〠 521-1311 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6678
      TEL:0748-46-2424 FAX:0748-46-6140 
      E-mail:gakugei☆azuchi-museum.or.jp   ▷ アクセス
主  催  滋賀県立安土城考古博物館
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寛弘寺(かんこうじ)古墳群は、大阪府南河内郡河南町の西部に位置する、千早赤阪村から北流して石川に合流する千早川と、その西側の富田林市域を北流する宇奈田川に挟まれた丘陵上に造られた古墳群です。
1982年から1996年にかけて実施された大規模な発掘調査により、古墳時代前期から終末期に至るまでの91基の古墳によって構成された古墳群であることが明らかになりました。
本展示では、古墳時代を通じて連綿と造営が続けられた寛弘寺古墳群の出土資料から、古墳時代の葬送儀礼の変化を通観します。

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[ 詳 細 : 安土城考古博物館 ]

【SYMPOSIUM】慶応義塾大学アート・センター|没後40年 土方巽を語ることXV|’26年1月21日 |終了

慶応義塾大学アート・センター
没後40年 土方巽を語ることXV
日  時  2026年1月21日[水] 18:00開会
場  所  慶應義塾大学三田キャンパス 東館6F G-Lab
      (キャンパスマップ ⑬ )https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html
対  象  どなたでもご参加いただけます・入退場自由
      オンライン配信あり(Zoom Webiner)
費  用  無料 
お問合せ  慶應義塾大学アート・センター
      〠 108-8345 東京都港区三田2-15-45 電話 03-5427-1621
      土方巽アーカイヴ 担当:石本
      Tel: 03-5427-1621   Email: ishimoto☆art-c.keio.ac.jp
協  力  ポートフォリオBUTOH (慶應義塾大学アート・センター)
共  催  慶應義塾高等学校/(担当)古川晴彦(慶應義塾高等学校国語科教諭)
主  催  慶應義塾大学教養研究センター/
      (担当)小菅隼人(慶應義塾大学理工学部教授)
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土方 巽〔ひじかた たつみ 1928-1986〕没後40年を迎えて、2026年1月21日に「土方巽を語ることXV」を開催いたします。
2025年も土方巽と舞踏をめぐって、さまざまなことがあり、土方巽の舞踏が香港、ポーランド、メキシコなど海外に広く紹介されることとなりました。
そして、土方巽と長く交流があった方々も幽冥境を異にされています。刀根康尚さん、合田成男さん、内藤正敏さん、そして玉野黄市さんらです。
現代音楽の刀根さんは1960年代初めから土方巽とコラボレーションを行ない、舞踏批評の合田さんは1959年の〈禁色〉から土方巽の活動を見続けてきました。そして、舞踏家の玉野さんは1960年代半ばにアスベスト館の門をたたいた土方巽の最初の弟子といっていいでしょう。
土方巽との長い関わり合いをもつ方々を失いつつ、なお土方巽を語りつづけることから新しい年を始めます。
ちょうど50年前の1976年、アスベスト館附属の Asbestos-hall では白桃房連続公演を敢行し多くの観客を迎えていました。ついには土方巽は入場者「千五百名限定」と高らかに謳うほどでした。それから、もはや半世紀ということですが、舞踏の推移は目まぐるしいばかりです。

*  *   *  

土方巽没後40年のゲストに小林嵯峨さんを迎えます。小林嵯峨さんがアスベスト館に入門したのは1969年ということです。当時のつまり幻獣社の小林嵯峨さんを知る人も少なくなっています。それだけに、その数少ない往年の嵯峨ファンにとって、歌舞伎町に売られた「私の娘」の踊りは幻のように揺曳していることでしょう。
もはや「娘」ではない小林嵯峨さんですが、今も日本を代表する舞踏家として、海外に出向いて土方巽の舞踏を教え小林嵯峨の舞踏を演じています。小林嵯峨さんには師土方巽についても、同志玉野黄市についても、そして世紀を超えた現在の小林嵯峨についても、尽きないお話をいただくことにします。
                                 (森下隆記)

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[ 詳 細 : 慶応義塾大学アート・センター ]

【展覧会】渋谷区立松濤美術館|描く人、安彦良和 YASUHIKO Yoshikazu: Divine Animator and Draftsman|’25年11月18日-’26年2月1日|終了

渋谷区立松濤美術館
描く人、安彦良和
YASUHIKO Yoshikazu: Divine Animator and Draftsman
会  期  2025年11月18日[火]- 2026年2月1日[日]* 会期中展示替えあり
          前 期:11月18日[火]- 12月21日[日]
          後 期:12月24日[水]- ’26年2月1日[日]
会  場  渋谷区立松濤美術館
      〠 150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14
      TEL:03-3465-9421  ▷ アクセス
入  館  料  一 般 1,000円、大学生 800円、高校生・60歳以上 500円、小中学生 100円
      * 土・日曜日、祝休日は小中学生無料
      * 渋谷区民は団体料金で入館可。毎週金曜日は渋谷区民無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
休  館  日  月曜日(ただし11月24日、1月12日は開館)、
      11月25日[火]、12月23日[火]、12月29日-1月3日、1月13日[火]
企画制作  MBSテレビ
企画協力  PONTOON
協  力  アニメ特撮アーカイブ機構、潮出版社、NHK出版、科学映像館を支える会、
      Gakken、KADOKAWA、九月社、講談社、スタジオぬえ、創通、
      中央公論新社、東映、東北新、、バンダイナムコフィルムワークス、文藝春秋
主  催  渋谷区立松濤美術館、毎日新聞社
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本展は、『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイナー兼アニメーションディレクターであり、『アリオン』『ヴイナス戦記』等の漫画家兼アニメ監督、『ナムジ-大國主-』『虹色のトロツキー』『王道の狗』等の歴史漫画家としても活躍する安彦良和(1947年12月9日-)の創作活動を展望する回顧展です。

北海道遠軽町に開拓民の3世として生まれ、大学では学生運動に身を投じ、その後上京してアニメ制作に参加、漫画家に転身するなど、安彦が歩んだ激動の半生は、戦後日本の社会や文化のありさまを浮き彫りにするものです。

展覧会では初公開のものも含むアニメ制作の貴重な資料、美麗なカラーイラスト、デビュー当初から最新作までの漫画原稿など、約50年間にわたる仕事の数々を紹介。圧倒的な画力、壮大なスケールの物語性、時代や歴史を見つめる鋭い視線、天与の才能をもつ「描く人」。安彦良和のクリエーションの軌跡をたどります。
様々な “サブカル” の発信地である渋谷で本展を開催することは、改めていまや日本の強力な文化資源となったその豊饒さと混沌、多様性をふり返り、明日への道を探る機会となるのではないでしょうか。

<日時指定予約制のお知らせ>
2026年1月24日[土]-2月1日[日]は、会期末で混雑が予想されるため、「日時指定予約制」となります。上記期間は事前にご予約のうえご来館ください。予約受付開始は予約日の1ヶ月前を予定しています。詳細は下掲ホームページ・SNSなどでお知らせいたします。
※ 予約制のイベントも各種発表されています。このジャンルのファンはご注目ください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 渋谷区立松濤美術館 ] 

【展覧会】東京工芸大学 写大ギャラリー|写大ギャラリー設立50周年 彭瑞麟写真展|我 (わたし) は誰か/厓イ厓係麼人/我是啥人/我是誰|’25年11月17日-’26年1月30日|

東京工芸大学 写大ギャラリー
写大ギャラリー設立50周年
彭瑞麟写真展

「我 (わたし) は誰か/厓イ厓係麼人/我是啥人/我是誰」
会  期  2025年11月17日[月]- 2026年1月30日[金]
開館時間  10:00 - 19:00
休  館  日  木曜日、日曜日、2025年12月28日[日]- 2026年1月4日[日]、
      1月12日[月・祝]、1月16日[金]、1月17日[土]
      * ただし、11月30日[日]は開館
入  場  料  無 料
会  場  東京工芸大学 中野キャンパス 5号館2階 写大ギャラリー
      〠 164-8678 中野区本町2-4-7  5号館2F
      地下鉄丸ノ内線/大江戸線 中野坂上駅下車 1番出口・徒歩7分  ▷ アクセス
問合わせ  TEL 03-5371-2694  shadai-gallery☆t-kougei.ac.jp
展示作品  モノクロ/カラー写真作品 約70点
協  力  彭瑞麟資料庫、台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
主  催  東京工芸大学 芸術学部
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写大ギャラリーではこの度、写大ギャラリー設立50周年を記念して「我(わたし)は誰か/イ厓*係麼人/我是啥人/我是誰」( * 「イ厓」は「亻」(にんべん)に「厓」)と題した彭瑞麟の写真展を開催いたします。タイトルは日本語、客家語、台湾語、國語(北京語)の順で、同一に「私は誰か」を意味しています。これらの言語のあわいを生きた写真家・彭瑞麟のアイデンティティへの問いかけです。
彭瑞麟(ポン・ルイリン,1904-1984)は日本統治時代の台湾で、客家人(ハッカじん 17世紀頃から広東省などから移住した歴史をもつ)として生まれました。1928年、本学(旧・東京寫眞專門学校/現・東京工芸大学)に入学、1931年に卒業(6期生)した、日本で写真を学んだ台湾の第一世代にあたります。
今回、ご遺族のご協力のもと、すべての作品を台湾からお借りすることができました。彭瑞麟の日本初個展となります。また本ギャラリーにおいて、卒業生としてもっとも初期に撮影された作品(1929)展示ともなります。台湾写真史、さらに日本写真史を語る上でも重要な写真家であり、作品群です。
彭瑞麟は本学在学中、当時学長であった結城林蔵をはじめ、東京写真研究会で名を馳せた小野隆太郎などの教授陣から最先端の写真技術と表現を熱心に学びました。学友を撮影した肖像写真には、ゴム印画法によるものが多くみられます。
注目すべきは「三色カーボン印画法」によって制作されたカラー作品です。高度な知識と技術を要し、工程は複雑で、作品を完成させるために2ヶ月ほどかかったといわれています。この技法による作品は現在日本ではほとんど確認されておらず、当時の写真技法を紐解くためにも大変貴重なものです。また、ピクトリアリズムなど、その時代の日本写真の潮流、影響が色濃く感じられます。

彭瑞麟の人生は、時代に翻弄され続けました。日本統治時代に生まれた彼は日本国籍を有し、日中戦争に徴用され、広東省へ通訳として従軍しました。台北の繁華街に「アポロ寫眞館」を設立しますが、太平洋戦争末期、空襲を恐れた当局から立ち退きを求められます。さらに戦後、国民党に冤罪により逮捕され、釈放される際に多くの財産を失いました。
それらの出来事を要因のひとつとして、彭瑞麟は写真から離れます。台湾では二・二八事件、白色テロをきっかけに国民党による戒厳令が1987年まで38年間続きますが、そのこととも深く関係しています。そのため台湾では「幻の写真家」あるいは「沈黙の写真家」とも呼ばれ、長く家族の記憶のなかにだけ留まり続けていました。
彭瑞麟は生涯にわたり、みずからのアイデンティティについて考えざるをえなかったのではないでしょうか。日本語が厳しく制限され、40歳を過ぎてから國語(北京語)を学び始めた彼は、四つの言語のはざまで、何を想い、何を望んだのでしょうか。どの言語によって思考したのでしょうか。
彭瑞麟は晩年まで、セルフポートレイトを撮ることだけはやめませんでした。何故でしょうか。みずからに向けた「我は誰か」という無言の問いかけに思えてなりません。
※タイトルの「我 (わたし) は誰か/イ厓係麼人/我是啥人/我是誰」は左から日本語、客家語、台湾語、國語(北京語)の順で、同一の意味をもつ。

\ 彭瑞麟(ポン・ルイリン Peng Ruey-lin,1904−1984)/
日本統治時代の台湾・新竹県に生まれる。1923年に台北師範学校を卒業し、1928年に東京寫眞專門学校(現・東京工芸大学)に入学。台湾人として初めて写真学士の学位を授与される。卒業後、台北に写真館「アポロ寫眞館」を開く。営業写真のかたわら日本のピクトリアリズムの影響を強く受けた作品などを制作。また館内に「アポロ寫眞研究所」を設立し、写真教育にも力を入れた。日中戦争中は徴用され広東省に通訳として従軍。戦後は写真から離れ、58歳で漢方医となる。近年、国立台湾博物館、国立台湾美術館、國家撮影文化センターなどで展示が行われ、台湾で再評価されている。

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[ 詳 細 : 東京工芸大学 写大ギャラリー ]

【イベント / 展覧会】版画五美大2025|ポートフォリオ版画集とアートブック展|’25年11月10日-11月21日|終了

版画五美大2025
ポートフォリオ版画集とアートブック展

開催期間  2025年11月10日[月]- 11月21日[金]
時  間  10:00 - 18:00  * 入場無料
会  場  日本大学芸術学部 A&D ギャラリー、アートギャラリー
      〠 176-8525 東京都練馬区旭丘2丁目42番1号
助  成  日本大学芸術学部学部長指定研究
共  催  東京五美術大学 各版画研究室
主  催  日本大学芸術学部  美術学科  版画研究室
──────────────────────── ☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

東京五美大(多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部、武蔵野美術大学)の各版画研究室共同企画による展示のお知らせです。

◯  シンポジウム
「これからの版画:五美大の版画の学びとそこからの展開」
本シンポジウムでは、五美大の若手教員・助手が登壇し、版画というメディアの多様な可能性について語り合います。大学は異なっても、同じメディアに携わる者同士として、対話を通じて制作と教育が往還する現在を確認し、版画の現在地と今後の展開を具体的に描き出していくことを目的としています。
日 時 11月15日[土]13:00-15:00
場 所 日本大学芸術学部 A棟 AB201教室
ファシリテーター 大島成己(多摩美術大学 教授)
登壇者 五美術大学 教員及び助手
    日本大学芸術学部 大橋朋美、阿部七菜子 
    多摩美術大学 香焼知佳、加藤昌美
    東京造形大学 常田泰由
    武蔵野美術大学 加藤万結、田中千里 
    女子美術大学 阿部大介、太田絵理

◯  ギャラリートーク
学生たちがそれぞれ制作した版画集やアートブックについての、トークを行います。
日 時 11月15日[土] 15:30-16:30
場 所 日本大学芸術学部 A&Dギャラリー
ファシリテーター : 笹井祐子(日本大学芸術学部 教授)
登壇者 五美術大学 学生
    日本大学芸術学部 小林幹太、正木雄悟 
    多摩美術大学 中野英磨、高木優希
    東京造形大学 寺尾風次、町田樹 
    武蔵野美術大学 工藤空、耳塚光
    女子美術大学 五十嵐真凜、大嶋希歩

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 日本大学藝術学部 美術学科  本展特設ウェブサイト

【展覧会】根津美術館|在原業平生誕1200年記念 特別展 伊勢物語 美術が映す王朝の恋とうた|’25年11月1日-12月7日|終了

根津美術館
在原業平生誕1200年記念 特別展
伊勢物語
美術が映す王朝の恋とうた
会  期  2025年11月1日[土]- 12月7日[日]
休  館  日  毎週月曜日
      ただし 11月3日[月・祝]、11月24日[月・祝]は開館、翌火曜休館
開館時間  午前10時-午後5時(入館は閉館30分前まで)
入  場  料  オンライン日時指定予約制
      一 般 1500円、学 生 1200円
      * 障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  根津美術館 展示室 1・2・5
      〠 107-0062 東京都港区南青山6-5-1
      TEL:03-3400-2536  ▷ アクセス
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 ☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

平安時代前期に活躍した在原業平(ありわら の なりひら 825-880)は、天皇の孫で、和歌に優れた貴公子です。『古今和歌集』などに収められる業平の和歌からは、恋多き生き方も浮かび上がってきます。そうした業平の和歌を中心とする短編物語集が『伊勢物語』です。
『古今和歌集』が成立する延喜5年(905)より少し前から10世紀後半にかけて徐々に章段を増し、やがて125段からなる形が定着しました。 続く11世紀初頭に書かれた『源氏物語』の「絵合」巻には、絵の優劣を競う遊びのなかで伊勢物語絵巻が登場し、物語がすでに絵に描かれていたことをうかがわせます。以降、『伊勢物語』は、『源氏物語』と並び、日本の文化・芸術のあらゆる分野に多大な影響を与えることになります。
2025年は業平の生誕1200年にあたります。それを記念して『伊勢物語』が生み出した書、絵画、工芸を一堂に集める展覧会を開催します。『伊勢物語』の核心をなす和歌に焦点をあわせ、それを味わいながら、また『伊勢物語』の造形化における和歌の働きに注目しながら、ご覧いただきます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 根津美術館 ] 

【展覧会】東京国立科学博物館|特別展 大絶滅展─生命史のビッグファイブ|’25年11月1日-’26年2月23日|終了

東京国立科学博物館
特別展 大絶滅展 ── 生命史のビッグファイブ
Special Exhibition: Mass Extinctions ― BIG FIVE
会  期  2025年11月1日[土]- 2026年2月23日[月・祝]
開館時間  9時 - 17時(入場は16時30分まで)
休  館  日  月曜日、11月4日[火]、11月25日[火]、
      12月28日[日]-2026年1月1日[木]、1月13日[火]
      ただし、11月3日[月・祝]、11月24日[月・休]、1月12日[月・祝]、
      2月16日[月]、2月23日[月・祝]は開館
入  場  料  当日券 一 般・大学生 2,300円、 小・中・高校生 600円 
      ▷ チケット情報
会  場  国立科学博物館(東京・上野公園)
      〠 110-8718  東京都台東区上野公園7-20
      問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル) ▷ アクセス
協  力  国立極地研究所、産総研地質調査総合センター、ブリッジリンク
主  催  国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
──────────────────── ☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます ☆
  本展フライヤーは中央部の見開き絵柄・テキストに不都合が生じます。乞願御容赦

生命の歴史の中で「進化」と「絶滅」は隣り合わせにある現象です。通常、100万年ごとに10%程度の種が絶滅すると考えられていますが、通常の絶滅とは異なって、短期間に75%以上もの分類群が絶滅したとされる現象(=大量絶滅)が過去に何度も起こっています。そのうち最も大きな5回の絶滅現象がビッグファイブです。ビッグファイブを境としてそれ以前と以降の生命の世界が大きく変わったため、それが次の新しい世界へと繋がる大きな原動力になったという考え方があります。

      1. オルドビス紀末 約4億4400万年前
      2. デボン紀後期 約3億8000万年前-約3億6000万年前
      3. ペルム紀末 約2億5200万年前
      4. 三畳紀末 約2億100万年前
      5. 白亜紀末 約6600万年前

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京国立科学博物館  本展イベント特設サイト ]

【展覧会】アーティゾン美術館|Artizon Museum, Tokyo|ジャム・セッション 石橋財団コレクション ✕ 山城知佳子 ✕ 志賀理江子 漂 着|’25年10月11日-’26年1月12日|終了

アーティゾン美術館|Artizon Museum, Tokyo
ジャム・セッション 
石橋財団コレクション ✕ 山城知佳子 ✕ 志賀理江子 漂 着
会  期  2025年10月11日[火]- 2026年1月12日[月]
開館時間  10:00 – 18:00(毎週金曜日は 20:00 まで) *入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日(10月13日、11月3日、11月24日、1月12日は開館)、
      10月14日、11月4日、11月25日、 12月28日–1月3日
会  場  アーティゾン美術館 6・5階 展示室
      〠 104-0031 東京都中央区京橋1-7-2  ▷ アクセス
同時開催  石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 安井曾太郎(4階 展示室)      
入  館  料  一 般 ウェブ予約 1,200円、窓口販売 1,500 円、
      大学生・専門学校生・高校生  無 料 要ウェブ予約
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館
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 ☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

「ジャム・セッション」は、石橋財団コレクションと現代のアーティストとの共演により、美術の新たな可能性を探るシリーズです。第6回目となる今回は、沖縄と東北という異なる土地に根ざし、歴史や記憶に向き合ってきた山城知佳子と志賀理江子を迎えます。
近年、社会構造の変化や災害を背景に、地域や文化のあいだに潜む断絶や、かつて共有されていた記憶の風化が顕在化しています。特に日本では、震災や戦争の記憶が薄れ、中心と周縁のあいだに見えにくい分断が広がりつつあります。本展は、そうした現代の状況を踏まえ、「中心と周縁」「土地と記憶」というテーマをあらためて見つめ直します。
また、情報が氾濫し事実の輪郭が曖昧になるポストトゥルース時代において、私たちはいかに過去と向き合うことができるのでしょうか。山城と志賀の表現は、記憶や歴史に身体的に向き合う実践であり、作品そのものが行為として訴えかける力を持っています。それは見る者の認識を揺さぶり、既存の物語や視点を問い直す契機となるでしょう。
ふたりのアーティストによる新作とコレクション作品との出会いを通じて、複雑で困難な現実に対するまなざしと、芸術の力を再考する場を創出します。

関連プログラム
「ジャム・セッション 山城知佳子×志賀理江子」展 土曜講座(全5回) 要申し込み

山城知佳子
ビデオアーティスト。1976年、沖縄県生まれ。
写真、ビデオ、パフォーマンスを駆使し、沖縄の歴史、政治、文化を視覚的に探求する。近年は、沖縄の問題をそこに留まらない普遍的な命題として捉え、東アジア地域の俯瞰された歴史や人々を題材に、アイデンティティ、生と死の境界、他者の記憶や経験の継承をテーマに制作・思考を続けている。近年の主な個展に、「Song of the Land」 (グルベンキアン・モダンアートセンター、リスボン、ポルトガル、2024–25年)、「ベラウの花」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川、2023年)、「リフレーミング」(東京都写真美術館、2021年)、「Chinbin Western」(ダンディー・コンテンポラリー・アーツ、ダンディー、イギリス、2021 年)など。

志賀理江子
写真家。1980年、愛知県生まれ。
2008年に宮城県に移住、その地に暮らす人々と出会いながら、人間社会と自然の関わり、何代にもわたる記憶といった題材をもとに制作を続ける。2011年の東日本大震災以降、高度経済成長のデジャヴュのような「復興」に圧倒された経験から、人間精神の根源へと遡ることを追求し、様々な作品に結実させている。主な個展に「ヒューマン・スプリング」(東京都写真美術館、2019年)、「ブラインドデート」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川、2017年)、「カナリア」(Foam写真美術館、アムステルダム、2013年)、「螺旋海岸」(せんだいメディアテーク、2012–13年)など。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : アーティゾン美術館 ] 

【展覧会】東京国立博物館|平成館 企画展示室・ガイダンスルーム|日光の彩色と金工 社寺建築の美しさの謎を解く|’25年10月10日-12月7日|終了

東京国立博物館
平成館 企画展示室・ガイダンスルーム
日光の彩色と金工 社寺建築の美しさの謎を解く
会  期  2025年10月10日[金]- 12月7日[日]
会  場  東京国立博物館 平成館 企画展示室・ガイダンスルーム
      〠 110-8712  東京都台東区上野公園13-9 
      問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)  ▷ 交通・アクセス
開館時間  9時30分 - 17時00分 (入館は閉館の30分前まで)
      * 金・土曜日、10月12日[日]、11月2日[日]、11月23日[日]は20時まで開館
休  館  日  月曜日、10月14日[火]、11月4日[火]、11月25日[火]
      * ただし10月13日[月・祝]、11月3日[月・祝]、11月24日[月・休]は開館
観覧料金  東博コレクション展観覧料でご覧いただけます。
      東博コレクション展料金  一 般 1,000円、大学生 500円
      * 高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館時に年齢証明呈示
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
特別協力  日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社
協  力  日光社寺文化財保存会、社寺建造物美術保存技術協会、
日本うるし搔き技術保存会、金沢金箔伝統技術保存会、
石川県箔商工業協同組合、鈴木錺金具工芸社、浄法寺歴史民俗資料館、
      松村製箔所、TOPPAN
主  催  東京国立博物館、竹中大工道具館、伝統建築工匠の会

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世界遺産「日光の社寺」は、17 世紀の日本を代表する天才的芸術家の作品群といわれ当時最高水準の建築技術によってつくられました。その魅力は、なんといっても日光東照宮などの圧倒的に絢爛豪華な建築装飾。その輝きは、伝統的な技術を確実に継承し保存修理を繰り返してきた匠の力により受け継がれてきました。
本展では、ユネスコ無形文化遺産として登録された「伝統建築工匠の技」のうち、日光の社寺を彩り、比類のない豪華さを際立たせている装飾技術の「彩色」と「金工」に着目し、その美しさの謎に迫ります。普段は遠目にしか見ることができない、きらびやかな建築装飾の世界と伝統技術の粋をぜひ間近でご鑑賞ください。

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[ 詳 細 : 東京国立博物館  展覧会公式サイト ] 

【展覧会】大田区立郷土博物館| 企画展 高橋松亭 ✕ 川瀬巴水-日本の技と美-|’25年10月7日-11月24日|終了

大田区立郷土博物館
企画展 高橋松亭 ✕ 川瀬巴水-日本の技と美-
会  期  令和7(2025)年10月7日[火]-11月24日[月・祝]
開館時間  午前9時 - 午後5時まで
休  館  日  月曜日(ただし、休日・祝日の場合は開館し、振替休館は行いません)
会  場  大田区立郷土博物館 第1展示室(2階)
      〠 143-0025 大田区南馬込五丁目11番13号  
      電話:03-3777-1070(代表)  ▷ アクセス
観  覧  料  無 料
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江戸時代に生まれた浮世絵は日本の伝統美術として海外からの注目を集め、外国人の芸術家たちにも大きな影響を与えました。そして、浮世絵の伝統技術は大正時代に版元の渡邊庄三郎が興した「新版画運動」に継承されていきます。
渡邊は木版画の制作に必要な資金を調達するため、浮世絵の複製版画とともに明治40(1907)年頃からオリジナルな版画(新作版画)の制作に着手します。その制作を最初に依頼した絵師が高橋松亭でした。松亭の描く新作版画は国内外で高い評価を獲得し、これによって経済的な基盤を固めた渡邊は「新版画」の制作へと乗り出していくのです。画家の個性を前面に出しながらも、絵師、彫師、摺師、そして版元による四者の協業によって制作された新版画は高い芸術性をもって世に送り出され、今日に至るまで多くの愛好家を生み出してきました。
令和7(2025)年は高橋松亭の没後80年という節目の年に当たります。これを機に開催する本展では、画業の最も充実した時期を大田区内で過ごした松亭の風景画に加え、同じく大田区内に長く居住し、風景画の分野で新版画制作をリードした絵師の川瀬巴水の作品もあわせて展示します。伝統的な木版画の技術を尊重しながらも、決してその枠にとらわれない新たな表現方法の開拓。真剣勝負のぶつかり合い、試行錯誤を重ねるなかで、渡邊を中心とする職人集団が築き上げた新版画を通じて日本の技と美をご覧いただきます。

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[ 詳 細 : 大田区立郷土博物館 

【展覧会】前橋文学館|夢の明るい鏡 ー 三浦雅⼠と1970年代の輝き: 「ユリイカ」 「現代思想」 の軌跡|’25年10月4日-’26年1月25日|終了

前橋文学館
夢の明るい鏡 ー 三浦雅⼠と1970年代の輝き:
「ユリイカ」 「現代思想」 の軌跡
期  間  2025年10月4日[土]- 2026年1月25日[日
時  間  9:00 - 17:00(最終入館は16:30まで)
会場案内  前橋文学館 2F展示室
      〠 371-0022 群馬県前橋市千代田町三丁目12-10
      TEL:027-235-8011 FAX:027-235-8512 ▷ アクセス
観  覧  料  一 般 700円 * 朔太郎展示室もご覧になれます。
      * 高校生以下、障害者手帳をお持ちの方と介助者1名無料
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ヒッピーもスチューデント・パワーも、起こったのはみな1960年代後半のこと。1970年代は学生も市民も地味な生活に戻った時代でした。いわば話題になることの少ない時代。でも、本当にそうだったのでしょうか。じつは1970年代は多くの雑誌が創刊されるなど、知的活気に満ちた時代、両次世界大戦を含む20世紀の全体を検証する時代だったのです。その一例として「ユリイカ」「現代思想」が挙げられます。
本展では、文芸評論家・三浦雅士が20代で編集者を務めた「ユリイカ」(1969年7月号-1975年1月号)と「現代思想」(1975年1月号-1981年1月号)を全冊展示し、1970年代が秘めていた知的情熱の一端を紹介します。会場では当時活躍した執筆者をはじめ、雑誌に触れて刺激を受けた方々のエッセイ、映像などを公開します。映像は、会期中、当館公式 YouTube でも公開の予定です。
なお、三浦は1980年代に執筆活動に入りますが、その間、舞踊芸術にも強い関心を持つようになり、1990年代に「ダンスマガジン」などを創刊します。それらも一部展示します。

寄稿者(予定)❖ 
川崎浹、飯吉光夫、村上陽一郎、富士川義之、吉増剛造、古川タク、藤井貞和、工藤庸子 、池澤夏樹、辻原登、鈴木杜幾子、萩原朔美、平尾隆弘、丘沢静也、梅津時比古、朝吹亮二、柴田元幸、長谷川櫂、沼野充義、松浦寿輝、野崎歓、近藤一弥、阿部公彦、安藤礼二

三浦雅士プロフィール
1946年、青森県生まれ。1969年、那珂太郎の紹介で、清水康雄の青土社設立と同時に入社、第2次「ユリイカ」創刊に立ち会う。初めは社長一人、社員一人の会社だった。数号で売れ行き不振のため廃刊を余儀なくされそうになるが、特集形式を採るよう進言し、那珂と相談のうえ萩原朔太郎特集を刊行、これで雑誌を持ち直させた。その後、宮沢賢治、中原中也など、増刊号、特別号などを次々に刊行し、「ユリイカ」を軌道に乗せた。1972年、編集名義人となる。1973年、清水は「ユリイカ」の成功に力を得て「現代思想」を創刊するが、1年半ほどで立ちゆかなくなる。後事を托された三浦は、1975年1月、「現代思想」編集長に転じ、吉本隆明、澁澤龍彦、山口昌男、柄谷行人、蓮見重彦、岸田秀ら、日本人執筆者に力点を置き、「現代思想」を軌道に乗せる。1981年、青土社を退社。執筆に転じるが、1984年から2年近くコロンビア大学特別研究員としてニューヨークに滞在、舞踊芸術の重大性に気づく。1991年、新書館編集主幹に就任、月刊「ダンスマガジン」を創刊し、編集活動に復帰する。主著に『私という現象』『身体の零度』『青春の終焉』『出生の秘密』『孤独の発明』など。なお、2013年から2016年まで萩原朔太郎研究会第5代会長を務めた。

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[ 詳 細 : 前橋文学館

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|生のコンステレーション 向井周太郎の具体詩|’25年11月3日-11月29日|終了

武蔵野美術大学 美術館・図書館
生のコンステレーション 向井周太郎の具体詩
会  期  2025年11月3日[月]- 11月29日[土]
時  間  10:00-17:00
休  館  日  日曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
      武蔵野美術大学 美術館・図書館  図書館展示室
      〠 187-8505 東京都小平市小川町1-736
      電話:042-342-6003  ▷ アクセス
協  力  武蔵野美術大学 基礎デザイン学科研究室
      向井知子(デザイン・アート教育)
監  修  小林昭世(武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科教授)
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
──────────────
向井周太郎先生(1934-2024)は、早稲田大学大学院在籍中にウルム造形大学に留学し、マックス・ビルの薫陶を受け、帰国後、本学基礎デザイン学科創設の起案にあたり、基礎デザイン学科の教育に中心的な役割を果たされました。基礎デザイン学科創設後も、ウルム造形大学やドイツの他の大学でフェロー等の立場でデザインとその研究活動をされるとともに、具体詩あるいは視覚詩の詩人オイゲン・ゴムリンガー、ハインツ・ガップマイヤー、哲学者であり具体詩の作家でもあるマックス・ベンゼをはじめとする交流のなかで、具体詩の運動、ドイツと日本の具体詩を交流させる展覧会の開催、具体詩の制作と紹介に尽力されました。ドイツと日本をはじめとする世界中に広がる向井先生の人脈は、その制作の文脈でもあります。
向井周太郎先生はデザイン教育を通して、バウハウスからウルム造形大学にいたるデザイン理念・デザイン思想を再構築されましたが、そこでは、J.W.フォン・ゲーテなどの西洋古典から現代科学に基づく形と色に関する形態学、C.S.パースをはじめとする知を総合するための記号学、そして今回展示する具体詩が重要な柱となっています。この具体詩はさらに、20世紀美術の制作の実験、哲学や文芸批評、具体詩による文芸の刷新などが制作に刺激となっているということができます。
向井周太郎先生は2002年に本学を定年退職するに際し、自作具体詩28点を選定し、渡辺広明氏によるシルクスクリーンで再制作し、本学美術館・図書館に寄贈されました。その後、作品関係資料の一部も寄贈され、向井先生の具体詩理解のための重要な資料となっています。
本展は、本学共同研究「向井周太郎コンクリートポエトリーアーカイヴ研究」を元に構成されています。今回が初披露となる寄贈作品と本研究の成果を通じて、向井周太郎の具体詩制作とその思想を多くの方々に知っていただく機会となることを願っています。
            「向井周太郎コンクリートポエトリーアーカイヴ研究」
                            共同研究代表 小林昭世

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[ 詳 細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館

【展覧会】公益財団法人大原芸術財団 大原美術館 倉敷考古館|企画展 1925| 大原美術館会場 1925:ピカソ・フジタ・ヤクシジ ― むすび100年前 ’25年10月2日-12月21日|倉敷考古館会場 1925:百年前の考古學 ― 好古から考古へ|’25年10月3日-12月21日|終了

公益財団法人 大原芸術財団  大原美術館 倉敷考古館
企画展 1925
◇ 企画展「1925」 大原美術館会場
1925:ピカソ・フジタ・ヤクシジ ― むすび100年前
◇ 企画展「1925」 倉敷考古館会場
1925:百年前の考古學 ― 好古から考古へ
会  場  大原美術館、倉敷考古館
      ◇ 大原美術館 本館5・6室
      〠 710-8575 岡山県倉敷市中央1-1-15
      TEL 086-422-0005  ▷ アクセス・問合せ
      ◇ 倉敷考古館
      〠 710-0046 岡山県倉敷市中央1-3-13
      Tel : 086-422-1542   ▷ アクセス
会  期  ◇ 大原美術館
      2025年10月2日[木]- 12月21日[日]
      休館日:月曜日 * ただし10月13日[月・祝]、11月3日[月・祝]、
      11月24日[月・振休]は開館 
      ◇ 倉敷考古館
      2025年10月3日[金]- 12月21日[日]
      休館日:月・火・水・木曜日 * ただし10月13日[月・祝]、11月3日[月・祝]、
      11月24日[月・振休]は開館
開場時間  ◇ 大原美術館
      9:00 - 17:00 (最終入場は16:30まで)
      * ただし12月2日[火]-12月21日[日]は9:00- 15:00(最終入場は
      14:30まで)、いずれも大原美術館本館の開館時間に準じます。
      ◇ 倉敷考古館
      10:00 - 16:00 (最終入場は15:30まで)
      * ただし12月5日[金]-12月21日[日]は10:00-15:00(最終入場は
      14:30まで)、いずれも倉敷考古館の開館時間に準じます。
入場料金  相互割引があります。 ▷ 入場料金
主  催  公益財団法人大原芸術財団
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 ☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

◇ 大原美術館
今から100年前の人々は、何を見て、考え、受け止め、創り出していたのでしょうか。目の前を自動車が通り過ぎ、汽車、汽船や飛行機による移動が身近になる。また、ジェンダー、階級や民族の枠組みを飛び越える新しい女性ギャルソンヌ、ないしはモボ・モガが街を歩く。家ではスイッチひとつで、ラジオから世の中の出来事を知ることができる。このような100年前とは、未曽有の戦禍からの回復と第二次世界大戦へと向かう産業発展を背景とした束の間の好景気のさなか、懐古(内)とグローバリズム(外)や個と大衆といった両極を、エネルギッシュに行き来しながら人々が世界観を広げていった時代だったのです。
また、時代に呼応するかのように「アール・デコ」と呼ばれる、直線的で幾何学的なパターンを原色で彩る表現様式が登場しました。その機能的で合理的な美しさは、絵画、彫刻のみならず、建築、ファッション、舞台芸術、写真や映像など、様々なかたちを通して、人々の感情や意識を揺さぶり、フランスを中心として世界中に広がりました。さらに、この動向の頂点が、1925年にパリで開催された現代産業装飾芸術国際博覧会(アール・デコ博覧会)だったのです。
本展は、「1925」をキーワードに1世紀前の「今」にアートを通してアクセスすることを試みるものです。あらゆるジャンルを越境するアール・デコ様式とその同時期に創造された芸術を、大原芸術財団のコレクションを軸に国内で所蔵される貴重な作品・資料とともに展覧していきます。その中心は、パブロ・ピカソ(1881-1973)、藤田嗣治(1886-1968)、そして薬師寺主計(1884-1965)。ピカソと藤田が1925年にパリでそれぞれ制作した作品に迫り、さらに建築家の薬師寺が手がけた中国銀行旧本店、大原美術館本館、大原家旧別邸 有隣荘におけるアール・デコによる建築やインテリア、家具調度品などを紹介します。薬師寺は、日本の建築やインテリアにアール・デコ様式を取り入れた先駆者でもありました。
ピカソ、藤田、そして薬師寺 ── これら三人の表現者を点として100年前を結ぶという本展での、当時の空気に触れるという体験が、皆さまのこれからの100年を考えるきっかけにつながれば幸いです。

❖ プロローグ
アール・デコ博覧会の開催や「民藝」の発見など、1925年当時の文化的出来事を作品と資料で紹介します。
❖ 1 先進と回帰
20世紀初頭の西洋美術世界では、未来派やキュビスムなど次々と新たな表現が生まれました。それらの多様な表現の中でも、新進的な機械を思わせる、線や面を活かした幾何学的構成と異国趣味や古典主義的なモチーフに注目します。それらは相反するように見えながらも混然一体となり、また新たなイメージへと結びついていきました。また、同時期の日本の前衛美術も合わせて紹介します。
❖ 2 ピカソとフジタ -パリと異邦人
1920年代のパリは、第一次世界大戦後の解放感と好景気によって華やかな賑わいを見せていました。戦前からキュビスムを推し進め評価を得ていたパブロ・ピカソと「素晴らしき乳白色の下地」によって注目された藤田嗣治。彼らが1925年に制作した作品を中心として、日本を含め世界中からパリに集った芸術家たちが活発に交流し互いに刺激を与えあい、制作を行った様を見せます。
❖ 3 ヤクシジ -アール・デコを伝えた建築家
薬師寺主計は、1921年に約1年半の欧米建築視察を行い、アール・デコの様式に直に触れ、帰国後は、いち早く日本の建築意匠にこの様式を取り入れました。大原家の依頼で彼が手がけた建築物は多く、ここでは、薬師寺による中国銀行旧本店、大原美術館本館、そして有隣荘に見られるアール・デコを、建築やインテリア、家具調度品、資料などから紹介します。

◇ 倉敷考古館
100年前、考古学的な文化財に対しどのような眼差しを向けていたのか? およそ100年前にコレクションされた考古遺物や当時の記録から郷土史家、また芸術家の目を通して文化財への関わりと学史を紹介する展示です。
日本では江戸時代より文人趣味の一環として、古い文物を蒐集することが流行していました。「好事家」「好古家」と呼ばれたコレクターの彼らは、ある意味、埋蔵文化財保護の先駆けともみることもできるでしょう。
明治維新以降、ハインリヒ・フォン・シーボルト(1852-1908)やハインリ・エドムント・ナウマン(1854-1927)、そしてエドワード・シルヴェスタ・モース(1838-1925) など外国から招来された西洋人の学者や技術者により、遺跡や遺物を学問としてとらえる、考古学の概念が持ち込まれ学問として飛躍的に発展しました。シーボルトの著作『考古説略』は日本にはじめて「考古学」という言葉を根付かせたものです。また彼が兄と共に完成させた父の著作『日本』は、日本を西洋に紹介し、ジャポニスムの起点となりました。
地方においても「好古」から「考古」へ緩やかな過渡期がありました。学者だけではなく、芸術家や一般の趣味人も古い物への興味を向けています。文化財保護へのアプローチは現在と違いますが、彼らは土の中から発見した埋蔵文化財に興味を持ち、蒐集し愛好したのです。おおよそ100年前に蒐集された好古遺物や、写真記録は何を語るのでしょう。倉敷や岡山の考古学の発展の足取りが見えてくるかもしれません。
現在、倉敷市酒津の児島虎次郎(1881-1929)のアトリエから見下ろす中州では、高梁川の治水工事が行われており、それに伴う酒津・水江遺跡の発掘調査も行われています。同じように100年前にも治水工事が行われ、大きく景観が変わりました。酒津の遺跡をとりまく近代化遺産も当時を伝えるもののひとつです。薬師寺主計(やくしじ かずえ 1884-1965)と同じ時代を生きた岡山県の営繕技師もアール・デコの意匠を用い、倉敷東西用水の取水場や組合事務所など公共の建造物を建造しています。

❖ プロローグ
地中から掘り出された古代の遺物たち。現在では考古学の分野で扱われるそれらに、百年前の芸術家や研究者も眼差しを向けていました。設立当初の倉敷考古館を支えたのは、まさに彼らのコレクションでした。
❖ 1 好古から考古へ
明治初年、「gentlemen interested in archaeology」、または「antiquarian」という英語は、「好古家」と訳されていました。この語が意味するのは、古いモノを好み集める趣味のある人のこと。やがて好古家には考古学的視点をもつ者も現れ、児島虎次郎をそのひとりとして見ることができるのです。
❖ 2 吉備の考古学
1925年以降、岡山では考古学の研究グループが設立され、文化財保護に対する意識が高まりました。このような人々が考古学の道を歩むきっかけとなった土器や、蒐集後に戦火に見舞われた古瓦などとともに、学史をなぞります。
❖ 3 変わる風景
1925年、高梁川から下流域を潤すための倉敷東西用水が完成しました。組合事務所となる建物にはアール・デコが見られます。児島虎次郎の酒津のアトリエからは工事の様子も見えたことでしょう。そして、まさに100年後の今、この場所では河川工事に伴う発掘調査が行われているのです。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 大原美術館 倉敷考古館 

【展覧会】東京都庭園美術館|永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ & アーペル ─ ハイジュエリーが語るアール・デコ|’25年9月27日-’26年1月18日|終了

東京都庭園美術館
永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ & アーペル
── ハイジュエリーが語るアール・デコ
会  期  2025年9月27日[土]- 2026年1月18日[日]
時  間  10時 - 18時 (入館は閉館の30分前まで)。
      11月21日㈮、22日㈯、28日㈮、29日㈯、12月5日㈮、6日㈯ は
      夜間開館のため 20:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)
会  場  東京都庭園美術館(本館+新館)
      〠 108-0071 東京都港区白金台5-21-9
      TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル) 9:00-20:00
      TEL 03-3443-0201(代表) 10:00-18:00   FAX 03-3443-3228
      ▷ 交通・アクセス
休  館  日  毎週月曜日、年末年始(12月28日 – 1月4日)   10月13日[月・祝]、
      11月3日[月・祝]、24日[月・祝]、1月12日[月・祝]は開館
      10月14日[火]、11月4日[火]、11月25日[火]、1月13日[火]は休館 
観  覧  料  オンラインによる事前予約制を導入しています。
      一 般 1,400円、大学生(専修・各種専門学校含む)1,120円、
      高校生・65歳以上 700円   ▷ チケット購入先
      * 本展は日時指定予約制です。ご来館前にチケットをご購入ください。
      * 会期中は、入場制限のため団体見学の受け入れを停止いたします。
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
特別協力  ヴァン クリーフ & アーペル
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、日本経済新聞社
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ハイジュエリー メゾン、ヴァン クリーフ & アーペルは、1895年にアルフレッド・ヴァン クリーフとエステル・アーペルの結婚をきっかけに創立されました。1906年、パリのヴァンドーム広場22番地に最初のブティックを構えて以来、詩情あふれるデザインと革新的な技巧で高い評価を得ています。
本展は、1925年に開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(通称 アール・デコ博覧会)」から100周年を迎えることを記念した展覧会です。ヴァン クリーフ & アーペルはアール・デコ博覧会の宝飾部門において複数の作品を出品し、グランプリを受賞しました。そのひとつが、本展に出品される《絡み合う花々、赤と白のローズ ブレスレット》(1924年)です。花から着想を得たこの作品は、メゾンがアール・デコ期に抱いていたビジョンを読み解く重要な鍵といえるでしょう。
アール・デコは1910年代から装飾芸術や建築の分野で起こっていた芸術潮流であり、その精華を受け継ぐ旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)が、本展の舞台となっています。
本展では、歴史的価値が認められた作品からなるヴァン クリーフ & アーペルの「パトリモニー コレクション」と、個人蔵の作品から厳選されたジュエリー、時計、工芸品を約250点、さらにメゾンのアーカイブから約60点の資料を展示します。
本館では、1910年代から1930年代にかけて制作されたアール・デコ期の作品を多数展示し、また新館では、現在まで継承され続ける「サヴォアフェール(匠の技)」をご紹介します。
アール・デコ博覧会100周年を記念する祝祭的な本展は、この芸術潮流の多様な側面と、それらがメゾンのジュエリーに与えた影響を新たに発見する機会となるでしょう。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都庭園美術館  展覧会特設サイト ] 

【公開講座 / 展示】芝浦工業大学|第4回建築家展 藤本壮介展 太宰府天満宮仮殿の軌跡|’25年9月26日-10月26日|終了

芝浦工業大学
第4回建築家展〔公開講座〕
藤本壮介展 太宰府天満宮仮殿の軌跡
会  期  2025年9月26日[金]- 10月26日[日]
時  間  10:00-17:00(最終入場16:30)
会  場  芝浦工業大学 豊洲キャンパス 有元史郎記念校友会館交流プラザ
      〠 135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5  ▷ アクセス
後  援  江東区、一般社団法人太宰府観光協会、一般社団法人日本建築学会、
      一般社団法人東京建築士会、公益社団法人日本建築家協会、
      株式会社日刊工業新聞社、株式会社日刊建設通信新聞社、
      株式会社日刊建設工業新聞社、株式会社新建築社、日経クロステック/
      日経アーキテクチュア、芝浦工業大学校友会、芝浦工業大学後援会
特別協力  太宰府天満宮
共  催  藤本壮介建築設計事務所
主  催  芝浦工業大学建築学部
入場無料
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芝浦工業大学では、2022年度より、世界を代表する有名建築家の展覧会を開催しており、4回目となる今回は大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーとして知られる藤本壮介氏をお招きする運びとなりました。
昨年より福岡県の太宰府天満宮では、藤本氏が設計した太宰府天満宮「仮殿」をテーマにした展覧会が開催されており、本学の創立者有元史郎は、菅原道真公を尊崇し学校教育を志したことが伝わっています。今回、太宰府天満宮様の協力を得て、菅原道真公が祀られる太宰府天満宮の「仮殿」設計にあたって藤本氏が込めた思いや作品の完成に至るまでの試行錯誤の過程を、図面や模型、写真を通して皆様に体感いただけることになりました。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
                       芝浦工業大学建築学部長 秋元 孝之
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太宰府天満宮周辺に広がる豊かな自然や御本殿の1100年以上の歴史と伝統といった重層性をどう受け止め、つり合い、そして未来につながる形とするかを意識しながら設計に着手しました。
伝統的なものを作る事ができる中で、仮殿として僕たちは何をやることができ、何がこの場所に相応しいものかを探り当てるのは難しかったです。スタディを重ね、考えるようになったのは御本殿の大きくて美しい屋根を無視することはできないという感覚です。
この感覚の中で「屋根はあるけど、屋根ではなくなるとはどういうことか」を考えながら設計を進め、最終的に屋根に自然の力を借りることにしました。
緑豊かな環境そのものが太宰府を特別なものにしている。それを見据えれば相応しいものになると考えました。
仮殿は御本殿の手前に位置しており、多くの人が直感的に面白いと思ってくれるわかりやすさと現代建築がいかに伝統建築と共存できるかが大きなチャレンジでした。
80を越えるスタディ模型や240枚超のパース、図面や写真を通じてデザインが実現するまでの軌跡を辿っていただき、チャレンジの過程を体験いただけたらと思います。

\ プロフィール /
藤本 壮介 Sou Fujimoto
1971年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞(ラルブル・ブラン)に続き、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。国内では、2025年日本国際博覧会の会場デザインプロデューサーに就任。2021年には飛騨市のCo-Innovation University(仮称)キャンパスの設計者に選定される。
主な作品に、ブダペストのHouse of Music(2021年)、マルホンまきあーとテラス石巻市複合文化施設(2021年)、白井屋ホテル(2020年)、L’Arbre Blanc(2019年)、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン 2013(2013年)、House NA(2011年)、武蔵野美術大学 美術館・図書館(2010年)、House N(2008年)等がある。

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[ 詳 細 : 芝浦工業大学 本イベント紹介ページ

【展覧会】島根県立石見美術館|開館20周年記念企画展|生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ|’25年9月20日-12月1日|終了

島根県立石見美術館
開館20周年記念企画展
生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ
会  期  2025年9月20日[土]- 12月1日[月]
開館時間  9:30 - 18:00(展示室への入場は17:30まで)
休  館  日  毎週火曜日(9月23日は開館)、9月24日
会  場  島根県立石見美術館 展示室 C・D
      〠 698-0022 島根県益田市有明町5番15号
      島根県芸術文化センター「グラントワ」
      TEL: 0856-31-1860 FAX: 0856-31-1884 ▷ 交通・アクセス
観  覧  料  当日券  一 般 1,300円、 大学生 600円、 高校生以下 無料
      * 前売券発売中:2025年7月2日[水]10:00ーより
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
後  援  芸術文化とふれあう協議会、NHK松江放送局、毎日新聞松江支局
協  力  一般財団法人森英恵ファッション文化財団、インファス・ドットコム、
      MNインターファッション株式会社、日活株式会社、水戸芸術館、
      株式会社ハースト婦人画報社(25ans編集部)
特別協力  森英恵事務所
主  催  島根県立石見美術館、
      しまね文化振興財団、日本海テレビ、山陰中央新報社、中国新聞社、
      森英恵展の実施による地域の魅力発信とインバウンド誘客実行委員会
────────────── ☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

島根県出身の世界的ファッションデザイナー、森英恵の生誕100年を記念し、没後初となる大規模な展覧会を開催します。
1950年代にキャリアをスタートさせた森は、デザイナーとして活躍する一方で、母であり妻でもありました。戦後の高度経済成長期の日本において、映画衣装の制作を通じて頭角を現し、家庭を持ちながら社会的にも大きな仕事を成し遂げるその姿は、新しい女性の先駆けとして注目されました。1961年、森が新たに提唱したのが「ヴァイタル・タイプ」という人物像です。快活で努力を惜しまないその姿は、そのまま森の生き方と重なるものでした。1965年にはニューヨークへ、1977年にはパリへと活動の場を広げた森は、生涯を通じて創作に情熱を注ぎ続けました。
さらに日本人として初めて海外で本格的に自身のブランドを確立しただけでなく、ファッション雑誌やファッションショーの記録といった情報メディアの運営を通じて、日本のファッションリテラシーの底上げを図りました。加えて、日本の布地や職人の技を生かした作品を通じて、世界に向けて日本の高い技術力と美意識を発信した点にも、改めて注目されています。
本展では、森英恵の生き方とものづくりの哲学を、オートクチュールのドレスや写真、資料など約400点の作品を通して紐解きます。

※ きわめて多彩なイベントが開催されます。下掲参照の上ご参加・ご観覧を。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 島根県立石見美術館 ]

[ 関連資料:動画 YouTube   grandtoit 生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ 0:32 ]

【展覧会】高島屋史料館 TOKYOU|企画展 闇市と都市 ― Black Markets and the Reimagining of Tokyo|’25年9月13日-’26年2月23日|終了

高島屋史料館 TOKYOU
企画展 闇市と都市 ― Black Markets and the Reimagining of Tokyo
会  期  2025年9月13日[土]- 2026年2月23日[月・祝]
開館時間  10:30 - 19:30
入  館  料  無 料
場  所  高島屋史料館 TOKYO 4階展示室
      〠 103-8265 東京都中央区日本橋2-4-1
      TEL:03-3211-4111(代表)  ▷ アクセス
休 館  日  火曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、
      年末年始:12月31日[水]-1月2日[金]
監  修  石榑督和(関西学院大学建築学部准教授)
主  催  高島屋史料館 TOKYO
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変化し続ける都市・東京。それは、昨日や今日に突然立ち現れたものではありません。ターミナル駅やその周辺、街にひかれた道路やささやかな路地、歓楽街の喧騒さえも、すべては歴史の堆積による必然の産物といえるでしょう。
戦後80年を迎える今年、本展が取り上げるのは戦後の闇市です。その中でも、闇市の形成に重要な役割を果たした東京23区の空地に焦点をあてながら、とりわけ、闇市を起源として新興の盛り場へと発展した新宿に注目してみたいと思います。
戦中、空襲による延焼を防ぐために実施された「建物疎開」は、住宅密集地の家屋を強制的に解体撤去し、空地を生み出しました。この空地や戦争の焼け跡、さらには路上などが、戦後の混乱期において、暫定的・時限的に仮設の市場へと変貌します。これが、いわゆる闇市です。その後、役割を終えた闇市は、徐々に姿を消していきました。
戦争は都市の破壊者でもありましたが、同時に更新者でもありました。皮肉なことに、それは都市における物理的な新陳代謝を加速させた側面があったといえるでしょう。そして戦後に生まれた闇市は、やがて使命を終えつつも、その痕跡を都市の中に刻みました。東京の街並みを注意深く観察してみると、今日においてなお、かつてあった闇市の名残を随所に見出すことができます。
戦後、東京はどのように再生したのでしょうか。また、戦後の高度経済成長は、都市をどのように刷新させたでしょうか。本展では、戦後闇市を単なる「不法占拠」といったイメージを超えて、闇市を経由して、猥雑なまでの活力を育んだ都市空間の形成過程に迫りたいと思います。

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[ 詳 細 : 高島屋史料館 TOKYOU ]

【展覧会】島根県立美術館|企画展 永田コレクションの全貌公開〈二章〉|北斎 ──「葛飾北斎期」・「戴斗期」編|’25年9月12日-11月3日|終了

島根県立美術館
企画展 永田コレクションの全貌公開〈二章〉
北斎 ──「葛飾北斎期」・「戴斗期」編
会  期  2025年9月12日[金]-11月3日[月・祝]* 会期中展示替えあり
          前 期 9/12[金]-10/5[日]
          後 期 10/8[水]-11/3[月・祝]
      * 10月6日[月]は展示替えのため閉室(ただしコレクション展は観覧可)
開館時間     〔9月〕       10:00 - 日没後30分
      〔10月・11月〕10:00 - 18:30 * 入場は閉館時刻の30分前まで
休  館  日  火曜日(ただし9/23は開館)
観覧料金  当日・本展のみ  一 般 1,000円、大学生 600円
      * 小・中・高生の学校教育活動での観覧は無料
      * 障がい者手帳などを提示の方、その付添者1名まで無料入館いただけます
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  島根県立美術館、TSKさんいん中央テレビ、NHK松江放送局、
      日本経済新聞社、山陰中央新報社、SPSしまねグループ   
────────────────────────  ☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます ☆
   本展紹介には二折中央部の見開き絵柄・テキストに不都合が生じます。乞願御容赦

北斎研究者・永田 生慈氏(ながた せいじ 1951-2018)より寄贈された島根県外不出の「永田コレクション」より、北斎の「葛飾北斎期」・「戴斗期」(数え46から60歳頃)の作品を公開します。北斎が当該期に挿絵を手がけた読本(長編小説)と絵手本など500冊以上の版本を細大漏らさず展示!この両版本で第一人者となった北斎が魅せる、圧巻の「版本世界-ブックワールド」を、ぜひご堪能ください!

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[ 詳 細 : 島根県立美術館 ] 

【展覧会】金沢美術工芸大学|特別展 金沢美術工芸大学開学80周年記念プレイベント|柳 宗理 デザインの軌跡 ―三つの椅子ができるまで―|’25年9月2日-11月25日|終了

金沢美術工芸大学
特別展 金沢美術工芸大学開学80周年記念プレイベント
柳 宗理 デザインの軌跡 ―三つの椅子ができるまで―
会  期  2025年9月2日[火]- 11月25日[火]
時  間  平日 10:00 - 17:00
会  場  金沢美術工芸大学  アートギャラリー(2号館1階)
      〠 920-8656 石川県金沢市小立野2丁目40番1号
      TEL:平日/ 076-262-3519(美術工芸研究所)
特別協力  一般財団法人柳工業デザイン研究会
協  力  株式会社天童木工、有限会社モノ・モノ
主  催  公立大学法人金沢美術工芸大学 柳宗理記念デザイン研究所
入場無料
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本学で約50年にわたり教鞭をとった、工業デザイナー柳宗理のデザインプロセスを辿る展覧会です。三つの椅子を例に、その思考と手法に迫ります。

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[ 詳 細 : 金沢美術工芸大学

【アートイベント】神戸六甲ミーツ・アート2025|’25年8月23日-11月30日|終了

神戸六甲ミーツ・アート2025
期  間  2025年8月23日[土]-11月30日[日]
      * ただし、六甲山サイレンスリゾートは8月-10月の毎週月曜日(月曜祝日
       の場合は翌火曜日に振替休業)および11月4日[火]は休業
開場時間  10:00 - 17:00 * 会場により一部異なります。
会  場  ミュージアムエリア (ROKKO森の音ミュージアム・六甲高山植物園・新池)
      六甲ケーブル (六甲ケーブル下駅・山上駅)
      天覧台
      兵庫県立六甲山ビジターセンター (記念碑台)
      六甲山サイレンスリゾート (旧六甲山ホテル)
      トレイルエリア
      みよし観音エリア
      六甲ガーデンテラスエリア
      風の教会エリア
総合プロデューサー  林直樹 / 六甲山観光株式会社 専務取締役
総合ディレクター   高見澤清隆 / インディペンデント・キュレーター
特別助成・協賛    神戸市、阪急阪神ホールディングス株式会社
事務局長       森分康彰 / 六甲山観光株式会社 取締役
事  務  局  神戸六甲ミーツ・アート事務局
      Tel:078-891-0048  E-mail:rma-info☆rokkosan.com          
共  催  六甲摩耶観光推進協議会
主  催  六甲山観光株式会社、阪神電気鉄道株式会社
──────────────────────── ☆ Art 瓦版 掲載図版のほとんどは図版をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

神戸六甲ミーツ・アートは、神戸・六甲山上で毎年開催される現代アートの芸術祭です。
2010年からこれまでに、延べ580組以上のアーティストが参加しました。
16回目を迎える今回は神戸を象徴する山、六甲山の自然とアートをより一層楽しみながら、豊かな時間を過ごしていただける芸術祭を目指します。

【テーマ】
  環境への視座と思考

六甲山はかつて樹木など天然資源の乱用により、荒廃しました。
その後、明治期に来訪した居留外国人や多くの先人達の努力によって、現在は緑豊かな環境を取り戻し、新しい生態系も生まれつつあります。そうした歴史をもつ六甲山で行われる芸術祭の今年のテーマは「環境への視座と思考」です。ここでの環境とは、六甲山の自然・歴史・文化はもとより私たちの社会、世界の有り方までを含む概念です。アートの展観を通じて、より広く多様な視点で環境を見つめ思考する契機が生まれることを望みます。

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[ 詳 細 : 神戸六甲ミーツ・アート2025

【パフォーマンス / 展覧会】東京都現代美術館|笹本 晃 ラボラトリー|’25年8月23日-11月24日|終了

東京都現代美術館
笹本晃 ラボラトリー
会  期  2025年8月23日[土]- 11月24日[月・振休]
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
      * 8・9月の毎金曜日は21:00まで開館
休  館  日  月曜日(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、
      9月16日、10月14日、11月4日
会  場  東京都現代美術館  企画展示室 3 F
      〠 135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) TEL:03-5245-4111
      またはハローダイヤル(9:00-20:00)050-5541-8600 ▷ アクセス
観  覧  料  一 般 1,500円/大学生・専門学校生・65 歳以上 1,000円/中高生 600円/
      小学生以下無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
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本展覧会は、ニューヨークを拠点に、造形表現とパフォーマンス・アートを往還しながら活動を重ねてきたアーティスト、笹本晃(1980-)の約20年におよぶ仕事を紹介し、そのテーマや手法の変遷をたどる初めてのミッドキャリア個展となります。
笹本は、2000年代半ばより、パフォーマンス、ダンス、インスタレーション、映像など、自身のアイディアを伝えるのに必要なメディアを横断的に用いた作品を手掛けてきました。特に、自ら設計・構成した彫刻/装置/造形物を空間に配してインスタレーションを創り出し、その中で自身がその環境の構成要素の一つとなって即興的なパフォーマンスを行うスタイルで広く知られています。

日常的な所作や行為に、私小説的なエピソードを絡めた軽妙な語りを巧みに組み合わせつつ、初期作品では、癖や習慣、行動パターンなどの分析から個人のパーソナリティの有り様を考察し、また近年は、気象や動植物の生態などを観察の対象として、作品構造やナラティヴ(物語)に採り入れています。緻密に設計されたそれぞれの造形物は、そうした語りを際立てる道具であるだけでなく、即興的なパフォーマンスの思いがけない展開を誘発するスコア(譜面)となります。展示会期中に複数回行われるパフォーマンスの前後には、空間はインスタレーションとして鑑賞されます。
本展タイトルの「ラボラトリー」は、実験、演習あるいは研究のための空間を指します。鑑賞者が、美術館のホワイトキューブ内で笹本とその作品の生態を観察し検証する機会という意味合いとともに、この世界で起きる大小さまざまな現象について、注意深く観察し、分析しようと試みる、笹本の視点を示唆しています。本展では、初期のパフォーマンス/インスタレーションの代表作から、造形物自体のキネティックな要素が強まる最新作まで、独自の実践を重ねてきた笹本の異才とその作品を、動的に検証します。
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❖ みどころ ❖
◇ 1. 国際的に活躍する注目のアーティスト・笹本晃の初期作品から最新作までを展覧します。
初期の代表作から、キネティック(動的)な要素が強まる近年の作品まで、笹本晃の20年にわたる活動を、概観します。写真や立体作品、パフォーマンス時に生み出されるダイアグラム(図式)、映像作品、そして代表的なパフォーマンス/インスタレーション空間の再構成などによって、笹本作品のテーマや手法の変遷を、さまざまな角度から紹介します。
◇ 2. 主要なパフォーマンス/インスタレーション作品4点の作家による実演を、会期中各複数回実施します。
インスタレーション空間のなかでアーティスト自身が即興的に行うパフォーマンスを会期中3期にわたり実施します。2010年ホイットニー・ビエンナーレで初めて発表した《Strange Attractors》、2010年のMOMA PS.1(ニューヨーク)で発表した《Skewed Lies》、弘前れんが倉庫美術館のコミッションによりコロナ禍下に制作した《スピリッツの3乗》そして、昨年香港で発表した《Sounding Lines》と本展のために制作する新作を組み合わせた新たなパフォーマンスまで、と新旧の4作品が一堂に会します。
◇ 3. 笹本晃作品を通じて、パフォーマンスと美術館のありかたについて考えます。
美術展とパフォーミング・アーツという二つの領域を往還しながら活動を発展させてきた笹本の活動を提示しながら、「パフォーマンスの記録・保存・継承」について、その可能性を、さまざまなアプローチで考察します。本展では、一般2枚のチケットを一緒に買うとお得なツインチケットもご用意。パフォーマンス実施期間への再来場もでき、笹本作品をより深く理解する機会を提供します。
◇ 4. 展覧会開催を機に、初のモノグラフを刊行します。
出品作品を中心に、笹本晃のミッドキャリアを概観するモノグラフ(これまでの作家の活動を包括的に検証する図録)を会期中に刊行予定。作家の言葉や撮りおろしのインスタレーション風景、担当学芸員他による論考、作品年譜他を収録します。

❖ 笹本 晃(ささもと・あき) プロフィール ❖
ニューヨークを拠点に、パフォーマンス、ダンス、インスタレーション、映像など、自身のアイディアを伝えるのに必要なメディアを横断的に用いた作品を手掛けるアーティスト。美術とパフォーミング・アーツの領域を往還しながら、音楽家、振付家、科学者、研究者らとのコラボレーションも行い、パフォーマー、彫刻家、演出家といった複数の役割をこなしている。
1980年神奈川県に生まれ、10代で単身渡英。その後アメリカに移り、ウェズリアン大学でダンスや美術を学ぶ。2007年にコロンビア大学大学院(ニューヨーク)より芸術学修士号取得。現在はイェール大学芸術大学院彫刻専攻で教鞭を取り、専攻長を務める。
主な個展に、スカルプチャー・センター(ニューヨーク、2016年)、クイーンズ美術館(ニューヨーク、2023-2024年)、パラサイト(香港、2024年)がある。横浜トリエンナーレ(2008年)、ホイットニー・ビエンナーレ(2010年)、第9回光州ビエンナーレ(2012年)、第11回上海ビエンナーレ(2016-2017年)、第3回コチ=ムジリス・ビエンナーレ(2016年)、国際芸術祭あいち(2022年)、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2022年)など多数の国際展に出品。2023年、アレクサンダー・カルダーの才能を反映する革新的な彫刻作家に贈られるカルダー賞を受賞。

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[ 詳 細 : 東京都現代美術館

【展覧会】鯖江市まなべの館|市制70周年記念・まなべの館リニューアル15周年 さばえ*まちなかミュージアム|斉藤陽子 -たかこ- ✕ あそぶミュージアム|’25年8月9日-10月12日|終了

鯖江市まなべの館
市制70周年記念・まなべの館リニューアル15周年
さばえ*まちなかミュージアム
斉藤陽子 (たかこ) ✕ あそぶミュージアム
会  期  2025年8月9日[土]- 10月12日[日]
      * 8月9日[土]は10時開館・ナイトミュージアム(20時半まで)
開館時間  午前9時 - 午後5時
休  館  日  8月11日[月・祝]、18日[月]、25日[月]、9月1日[月]、8日[月]、
      16日[火]、22日[月]、29日[月]、10月6日[月]
会  場  鯖江市まなべの館  1階展示ホール1・2  3階展示室2・3
      〠 916-0024 福井県鯖江市長泉寺町1丁目9−20
      〈文化振興グループ〉 TEL:0778-53-2257 FAX:0778-54-7123
観覧料金  一 般 300円
      * 鯖江市民・小中高生・全国の「さいとう」さんは無料
主  催  鯖江市、鯖江市教育委員会
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世界を舞台に活躍する 現代美術家・斉藤陽子 (たかこ) の日本初の回顧展を、ふるさと鯖江市で開催します。
戦後の美術教育運動「創造美育運動」と国際的芸術運動フルクサスで培った自由な創造力を基に、約70年にわたる創作活動を続けてきました。本展では、ユニークなあそびや実験にあふれたチェスやキューブを使ったゲーム作品や、パフォーマンス映像、インスタレーションなどを紹介します。アートの楽しさに出会う自由な表現の世界をお楽しみください。

※ 鯖江市まなべの館は博物館登録制度における 登録博物館 です( 文化庁 博物館総合サイト
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 鯖江市まなべの館 ] 

【展覧会】青森県立美術館|コレクション展2025-2 棟方志功没後50年記念展|青森の子 世界のムナカタ|’25年7月19日-11月3日|終了

青森県立美術館
コレクション展2025-2 棟方志功没後50年記念展
青森の子 世界のムナカタ
会  期  2025年7月19日[土]-11月3日[月・祝]
休  館  日  7月28日㈪、8月12日㈫、8月25日㈪、9月8日㈪、9月22日㈪、
      10月14日㈫、10月15日㈬、10月16日㈭、10月27日㈪
開館時間  9:30 - 17:00(展示室への入場は閉館30分前まで)
会  場  青森県立美術館
      〠 038-0021 青森県青森市安田字近野185
      TEL 017-783-3000 FAX 017-783-5244    ▷ 交通・アクセス
入館料金  一 般:700円 大学生:400円 18歳以下及び高校生:無料
      * チケット各種・割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
協  力  青森県立郷土館
主  催  棟方志功没後50年記念展実行委員会
      (青森市教育委員会、青森県立美術館、一般財団法人棟方志功記念館)
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 > 展示内容 <  コレクション展2025-2

❖ 展示室F, G|奈良美智の言葉 ―もう一つの創造世界
国内外で活躍する青森県出身の美術作家・奈良美智は、孤独に佇む鋭い眼差しの子どもの絵画や、ユーモラスでありながらどこか哀しげな犬の立体作品で、国や世代を超えて多くの人々の心を捉えてきました。青森県立美術館では、開館前の1998年から奈良の作品を収集し始め、現在、その数は170点を超えます。
奈良の感性が音楽、とりわけ1960年代から70年代にかけてのフォークやロックから大きな影響を受けていることは広く知られています。しかし、その豊かな感性が、熱心な読書家としての一面からも多くの糧を得ていることは意外に知られていないかもしれません。音楽を聴くことと同じくらい本を読むことも好きだった奈良は、宮沢賢治の童話、同郷の文豪である葛西善蔵や太宰治の小説そして中原中也や吉本隆明の詩まで、少年期から青年期にかけてさまざまな文学に触れています。
文学に親しむことで培われた言葉に対する奈良の独特の感覚は、作品タイトルやドローイングにしばしば書き込まれる詩的な、あるいはモットーや呪文のような言葉の中にも垣間見られますが、なかでも1990年代に制作された詩の数々に、その生き生きとした発現を見ることができます。ここでは、奈良によるいくつかの詩を紹介しながら、言葉が生み出すもう一つの創造世界と共に奈良作品を展観します。

❖ 展示室I|地球っていいなぁ: 成田亨、馬場のぼる
1985年公開の映画『Back to the Future』のなかで主人公マーティ・マクフライの演奏による『Johnny B. Good』に唄われた「緑したたるニューオリンズ~♪」(戸田奈津子さんの翻訳。好きです!)ではありませんが、地球って本当にいいところだなあと思います。
あたたかな太陽の光、すきとおった水と空気。それらの恩恵を受け、のびのびと成長する植物や生きものたち。その中で独自の進化をとげ、やがて自らのための「太陽」をも手にした人類。昼となく夜となく、光りかがやく地球に惹かれて地の底海の底、そして宇宙の果てからも、様々なものたちがやって来がちなのも、むべなるかな。
もっとも光の熱が強すぎるのでしょうか、沸騰しそうになっている最近の地球の、夏の暑さはちょっといただけない気もします。ねこをはじめ、己の毛皮が脱げない隣人たちの安否が気になる今日この頃です。
本コーナーでは彫刻家・特撮美術監督の成田亨による宇宙人や怪獣デザイン原画の中から地球にやって来るものたちや地球に生まれた《鬼》の巨大彫刻とともに、絵本作家の馬場のぼるが手がけた、お馴染みのねこやあひる、たぬき、いぬたちが登場し様ざまな時代の多様なエネルギーにふれる様子を描いたカレンダー『地球っていいなぁ』(1998、1999年/東京電力発行と推定)原画を紹介します。
大人も子どもも、ともに過ごす時間が多くなる夏という季節にあわせ、エネルギーのこれまでとこれからとともに、地球と地球に集まる生きものたちの「いま」に、様ざまな角度から思いをはせていただければ幸いです。

❖ 展示室H|負けない力 ―青森の女性作家たち―: 伊藤二子
棟方志功、寺山修司や奈良美智など、青森県を代表する芸術家として語られるのは多くが男性作家たちです。しかし、この地に残る魅力あふれる芸術作品の中には、優れた女性作家によって生み出されたものも少なくありません。
近代以降の激しい時代の流れの中で、さまざまな困難に直面しながらも、それをしたたかに乗り越えて、芸術にかける熱い思いを貫き通す。そんな逞しさとしなやかさとをかねそなえた、決して「負けない」青森ゆかりの女性作家たちを、シリーズで紹介いたします。
今回は企画展「佐野ぬい―まだ見ぬ「青」を求めて」に合わせ、津軽・弘前市出身の佐野と同時代に、同じく抽象表現の芸術に挑んだ南部・八戸市出身の造形家・伊藤二子を取り上げます。
伊藤二子は1926(大正15)年、両親の離縁をきっかけに母方の実家のある八戸市に生まれます。祖父・伊藤吉太郎(1851-1932)は、書籍を中心に当時の最先端の商品を扱う「伊吉商店」(現「伊吉書院」)の開業者でした。裕福な家庭環境でありながら、家主と使用人が同じ座敷で食事を共にするような平等を重んじる家風のもとで育った幼少期の経験は、生涯を通して二子の人格を下支えするものとなりました。
小学校時代、手本をそのままに絵を描くのが苦手だった二子は、図画の授業で最低評価である「丙」を付けられます。そのときの強いショックが次第に絵画への関心を高めることとなりました。戦後は八戸市内で教員として勤めていましたが、八戸を拠点に活動した書家・造形家の宇山博明(1913-1997)との出会いをきっかけに、1950年代半ばから本格的に絵画の道へと足を踏み入れていきます。二子の作品ははじめ、前衛書を直接的に彷彿とさせる、赤い下地に黒い墨のストロークを重ねる作風でした。しかし70年代半ば頃から、特注の巨大なペインティングナイフを用いて、掻っ切るように絵の具を乗せて描く手法に変化します。92歳で亡くなるまでほとんど断絶することなく、この独自の制作スタイルを貫き通しました
本展では、師である宇山から受け継いだ「作るのではなく、いのちそのものが造形になる」という創作精神のもと、二子が「いのちの形」を探究しながら描いた作品の数々を、2011年に当館で行なわれた公開制作時の記録映像や関連資料と合わせて紹介します。

❖ 展示室N, 棟方志功展示室, 展示室 O, P, Q, M, L, J|
棟方志功没後50年記念展「青森の子 世界のムナカタ」
2025(令和7)年は世界的板画家棟方志功没後50年の節目にあたります。1903(明治36)年に青森市に生まれた棟方は、はじめ油絵画家を志すも後に版画に転向。日本の伝統を踏まえた題材や装飾的な表現で独自の板画の道を切り開き、戦後は国際美術展での輝かしい受賞や海外での活躍によって、「世界のムナカタ」として広く知られるようになりました。一方、幼い頃から親しんだ青森の自然、ねぶたや凧絵といった故郷の風物を題材にした作品や、自らを「青森の子」と称した作品に象徴されるように、人一倍強い郷土愛の持ち主でもありました。
青森市教育委員会、青森県立美術館、一般財団法人棟方志功記念館が協力し開催する本展では、市内各所で所蔵する通常一般公開していない作品や、青森県立郷土館が所蔵する資料などをとおして、画伯の原点であり生涯愛したふるさと青森の魅力をたっぷりとお伝えするとともに、青森市名誉市民第一号である画伯の功績を改めて顕彰し、次代を担う子どもたちの育成と郷土の文化芸術の継承・発展につなげていくことを目指します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 青森県立美術館